JP2696985B2 - Ｓｈｆコンバータ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、衛星放送受信機器の周波数変換装置に関す
るものである。

従来の技術 近年、NHKが衛星放送を開始以来、衛星放送に対して
の関心が著しく高まり、市場規模も、100万世帯になろ
うとしている。またメーカも競争が激化している環境下
にある。そのような環境下の中にあって小型軽量化で、
より安く、より性能が向上し、より品質の高いSHFコン
バータ装置が求められるようになってきた。

以下、図面を参照しながら、従来例について説明を行
う。第３図は従来のSHFコンバー装置を示すものであ
る。第３図において１は導波管、フィードフォーンを一
体にするための締結用孔、および周波数変換装置を備え
たコンバータ本体である。２は一端に、第２のケース３
との防水用ゴムパッキングの溝、およびケース３との結
合固定用の雌ねじ４個を備えた筒状の第１のケースであ
る。上記ケース３は、コンバータ本体１の導波管との防
水機能を果たすためのカプトンシート用とＯリング用凹
溝、および電波を効率よくピックアップするためのフィ
ードフォーン、またはキャップ４との防水機能を果たす
ためのゴムパング用凹溝、さらにケース２と結合固定す
るための締結用凹型貫通孔４個を備えたものである。上
記キャップ４は、内側にケース３に装着したゴムパッキ
ングを圧締するために凸部を設けたものである。５は、
ケース１とケース２を締結、結合固定するねじ部をめく
らにすると同時に、ケース２と防水キャップ４とに介し
ているゴムパッキングを防水キャップ４上から圧縮して
防水機能を果たしている樹脂製リングである。６は、ケ
ーブル接続用Ｆ型プラグである。７は、ケース２とケー
ス３を締結、結合固定するための雌ねじである。８は、
ケース２とケース３との防水のためのゴムパッキングで
ある。９は、ケース２とケース３とを締結するためのね
じである。10は、コンバータ本体１の導波管とケース３
のフィードフォーンの防水のためのシートであり、11
は、Ｏリングである。12は、コンバータ本体１とケース
３とを締結するためのねじである。13は、防水キャップ
４とケース３とを防水するためのゴムパッキングであ
る。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、部品点数が多く
組立工数がかかる。またケース２とケース３を締結固定
するためにビスを使用しているため、工数はもちろんの
こと、体積も大きくなり、小型化に限度がある。さらに
防水のためのゴムパッキングを２種類使用しなければな
らない等の課題があり、これらの簡素化、さらに防水構
造の信頼性を高めるなど、小型軽量化、高品質、工数の
削減等、総合的に徹底したコストダウンをねらいとする
高品質のSHFコンバータ装置の開発が望まれていた。

本発明は上記課題に鑑み、部品点数を極力削減し、小
型軽量にして、組立てが容易で、かつ高信頼性、耐久
性、防水構造に優れたSHFコンバータ装置を提供するこ
とを目的とする。

課題を解決するための手段 この目的を達成するため本発明のSHFコンバータ装置
は、従来、第２のケースに設けたフィードフォーンと、
導波管は分離構造であったものを、フィードフォーンと
導波管を一体構造にしてコンバータ本体としている。そ
れによって、第２のケースと導波管の間を防水するため
の、カプトンシート及びＯリングを削除し、さらに締結
用のビスをも削減するものである。また従来は、第１の
ケースと第２のケースとを締結するために、第１のケー
スに雌ねじを設け、ねじ４本で締めつけ結合固定してい
たが、本発明のSHFコンバータ装置はねじを使用せず、
固定リングに雌ねじを設け、第１のケースには雄ねじを
設けて、固定リングと第１のケースとの間に、防水キャ
ップとコンバータ本体とをサンドイッチして、固定リン
グの雌ねじと第１のケースの雄ねじを締めつけて構造体
を形成せしめている。さらに従来は第１のケースと第２
のケース、第２のケースと防水キャップの間には、ゴム
パッキングを介していたが、各々の形状がちがう２種類
のパッキングを使用していたが、本発明のSHFコンバー
タ装置は、一種類の使用である。

作用 この構成によって、部品点数を削減し、容易に組立て
ができ、組立工数をも削減でき、信頼性の高い、防水構
造をも実現し、さらに、構造体を形成せしめるために、
コンパクトにまとめあげることができる。

実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるSHFコンバータ装
置の断面図を示す。また第２図は本発明の一実施例にお
けるSHFコンバータ装置がパラボラBSアンテナに取付け
られている状態を示す斜視図である。図中21は筒状カバ
ー、22は16角形状の固定リング、23は防水キャップ、24
はＦ型プラグである。筒状カバー21は、コンバータ本体
を収納するものであり、アルミダイキャスト製で、一端
が開口している。25はコンバータ本体26を位置決めする
ための筒状カバー21に設けたガイド用凹溝であり、内部
に２個所設けている。27は筒状カバー21の開口端外周に
設けた雄ねじである。この雄ねじ27は、最後に、固定リ
ング22の内側に設けている雌ねじ28と締め付けられ、構
造体を形成せしめる。29は、コンバータ本体26と筒状カ
バー21を防水するための、筒状カバー21に設けたゴムパ
ッキング用凹溝であり、30はそのゴムパッギングであ
る。31は筒状カバー21にＦ型プラグ取付部から水が侵入
するのを防ぐためのＯリングである。上記コンバータ本
体26はアルミダイキャスト製で、周波数変換回路を構成
するマイクロ波回路を搭載した基板を設置している。32
はフィードフォーンで、電波を効率よく導くものであ
り、導波管と一体構造にしてコンバータ本体26を構成し
ている。33は導波管である。

放送衛星からの電波（信号）は、防水キャップ23を透
過し、フィードフォーン32、および導波管33より入力さ
れ、周波数変換回路で低い周波数に変換され、Ｆ型プラ
グ24より出力される。34は筒状カバー21と位置決めをす
るための凸形リブで、ガイド用溝25に対応して２個設け
ている。35は上記防水キャップ23とコンバータ本体26と
を防水するための、コンバータ本体26に設けた凹形溝で
ある。36はこの凹形溝35に設置されたゴムパッキングで
ある。

ゴムパッキング36は上記コンバータ本体26と筒状カバ
ー33を防水するために使用したゴムパッキング30と同じ
形状のもので共用している。防水キャップ23は、円筒凸
形のポリエチレン製で、電波を減衰させることなく効率
よく透過し、耐候性にもすぐれ、さらに防水機能をも有
している。

上記固定リング22は、アルミダイキャスト製であり、
内側に雌ねじ28を設けている。固定リング22は、上記の
筒状カバー21の雄ねじ27と締めつけるが、その時には、
間に、ゴムパッキング30、コンバータ本体26、ゴムパッ
キング36および防水キャップ23の各々をサンドイッチに
した形で締め付けて構造体を形成せしめている。

発明の効果 本発明によれば、筒状カバー、コンバータ本体、およ
び防水キャップを、固定リングで締めつけるだけで、防
水構造にして、かつ容易に構造体を形成せしめることが
でき、なおかつ、コンパクトにできて、まことに合理的
な構造体で実用上極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるSHFコンバータ装置
の断面図、第２図は同装置の斜視図、第３図は従来のSH
Fコンバータ装置の斜視図である。 21……筒状カバー、22……固定リング、23……防水キャ
ップ、26……コンバータ本体、27……雄ねじ、28……雌
ねじ、29,35……凹溝、30,36……ゴムパッキング。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−206732（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−76542（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−59636（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フィードフォーン、導波管、ゴムパッキン
   グ用凹溝および周波数変換装置を備えたコンバータ本体
   と、一端にゴムパッキング用凹溝、コンバータ本体との
   位置決めをするガイド用凹溝、および締めつけ固定用雄
   ねじを備えた筒状カバーと、円筒凸形状した防水キャッ
   プと、締めつけ固定用に雌ねじを備えた固定リングとを
   備え、上記筒状カバーにゴムパッキングを介してコンバ
   ータ本体を収納し、上記コンバータ本体と防水キャップ
   の間にゴムパッキングを介し、上記固定リングの雌ねじ
   と、上記筒状カバーの雄ねじを、上記防水キャップ及び
   上記コンバータ本体とをサンドイッチする形で締めつけ
   ることにより、防水キャップコンバータ本体、筒状カバ
   ーを防水構造に締結するようにしたSHFコンバータ装
   置。