JP2696321B2 - 無端パツキンの製造方法 - Google Patents

無端パツキンの製造方法

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JP2696321B2
JP2696321B2 JP62081861A JP8186187A JP2696321B2 JP 2696321 B2 JP2696321 B2 JP 2696321B2 JP 62081861 A JP62081861 A JP 62081861A JP 8186187 A JP8186187 A JP 8186187A JP 2696321 B2 JP2696321 B2 JP 2696321B2
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crystalline resin
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実 吉田
康順 佐々木
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エヌオーケー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2部材間の密封手段として使用される無端
パッキンの製造方法に関し、更に詳しくは、密閉容器の
蓋部或はピストンおよびシリンダ間の摺動部等において
有用な無端パッキンの製造方法に関する。 (従来の技術) 従来、密閉容器の蓋部或はピストンおよびシリンダ間
の摺動部等の密封手段の材料としては、主としてゴム様
弾性材料が使用され、その製造方法としては、圧縮成形
法、シート状に圧延した素材を打ち抜く方法或は紐状素
材を成形して両端部を接合する方法等が使用されてい
た。 ゴム材料を使用したパッキンは、例えばショックアブ
ソーバ用パッキンのように、シール機能の他に低摩擦性
を要求されるものや、薬品プラントの輸送管用パッキン
等のように、耐熱・耐薬品性等の厳しい条件を課される
ものにおいては、完全に対応することができなかったた
めに、低摩擦性を必要とするものについては、表面にPT
FE材のコーティングを施したもの或はPTFE材をもって成
形したパッキンを使用して対処し、耐熱性・耐薬品性パ
ッキンについては、PTFE材による成形品によって対処し
ていたが、表面にPTFE材のコーティングを施したものに
おいては、コーティング膜の摩滅に伴うシール機能の低
下を招き、PTFE材製パッキンにおいては、PTFE材の柔軟
性不足を補うために高い締め代を必要とする等の問題点
を有していた。 発明者等は、上記したパッキン用材料における問題点
を考慮して、結晶性樹脂多孔質体とゴムとの混合材料に
よるパッキン用材料を発明した(特願昭61−207533号参
照)が、パッキンの製造方法としては、上記した圧縮成
形加工、シート状素材の打ち抜き加工、紐状素材の両端
部接合等の手段によって対処していた。 (発明が解決しようとする問題点) 上記した従来技術による無端パッキンの製造方法のう
ちで圧縮成形によるものにおいては、周辺の長いパッキ
ンに対し成形型が大型になって生産性が低下するばかり
でなく、組成物内における結晶質繊維の配列方向が、パ
ッキンの軸線方向に対し直交する方向すなわち周辺に平
行する方向となって、軸線方向に沿つた圧力負荷に対す
る柔軟性を低下させ、更に、軸線方向に摺動するものに
おいて摩擦性を増加させると言う問題点をもたらし、シ
ート状の素材の打ち抜き加工によるものにおいては、製
品部分に対する余材部分の割合が大きくなって不経済と
なるばかりでなく、シート状素材の圧延加工時における
組成物内におる結晶質繊維の配列方向が、シート状素材
の面に沿った方向となって、上記した圧縮成形品と同様
に、軸線方向の圧縮荷重に対する柔軟性および軸線方向
摺動時の低摩擦性不足の問題点をもたらし、更に、紐状
素材の端部の接合によるものにおいては、接合作業の非
能率性による非生産性の他に、紐状素材の成形時におけ
る結晶質繊維の配列方向がパッキンの周辺方向に沿って
形成されて、上記2例と同様に、軸線方向の圧縮荷重に
対する柔軟性および軸線方向の摺動時の低摩擦性におい
て劣ると言う問題点をもたらしていた。 本発明は、軸線方向の圧縮荷重に対する優れた柔軟性
および軸線方向の摺動時における低摩擦性をもたらし得
る無端パッキンの製造方法を提示することを目的とする
ものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記した従来の技術による無端パッキンの
製造方法における問題点を考慮して、結晶性樹脂材料と
ゴムとの混合物に、押出し方向又は引出し方向に結晶性
樹脂が連結部および繊維部よりなる多孔質構造を呈する
様に押出し加工又は引出し加工を施して筒状体を形成す
る工程と、前記筒状体を軸線方向と交差する方向に切断
する工程とを含む無端パッキンを得るように構成するも
のである。 (作用) 上記した構成を備えた本発明の無端パッキンの製造方
法においては、結晶性樹脂材料とゴムとの混合物に押出
し加工又は引出し加工を施して筒状体を成形する際に、
結晶性樹脂材料による繊維が、押出し又は引出しの方向
すなわち筒状体の軸線方向と平行する方向に配列され
る。 (実施例) 以下に、本発明の実施例を説明する。 実施例1 ポリテトラフルオロエチレン微粉末(三井デュポンフ
ロロケミカル製テフロン6−J)550gを、メチルエチル
ケトン1500ccとジクロロテトラフルオロエタン(三井デ
ュポンフロロケミカル製フレオンTF)750ccの液温5℃
の混合液中に、撹拌しながら少量ずつ添加し、これにペ
レット状になしたフッ素ゴム(昭和電工デュポン製Vito
nGF)を478g,トリアリルイソシアヌレート/ケイ酸カル
シウム(6:4)混合物(日本化成製タイワM−60)19g,
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン(日本油脂製バーヘキサ25B)4.8gを添加し、半日
撹拌してゴムを完全に溶解させ、溶媒を乾燥させて得ら
れた混合物を円筒形状に予備成形し、これを絞り率100,
押出し圧4ton/cm2で、100℃に加熱して押出し、同時に
冷却しながらドラフト比5で100%延伸して得られた内
径3.2cm,肉厚5.1mmの円筒体を適宜の長さに切断し、プ
レス機により180℃,5min加硫して第1図(a)に示すよ
うな円筒形状の中間製品となし、これを軸線方向と直交
する方向に切断して第1図(b)に示すような内径3cm,
外形4cm,厚さ1mmの円形パッキンを製作した。 本材に関して走査型電顕(SEM)により観察したとこ
ろ、配合結晶性樹脂が、押出し方向に、連結部および繊
維部よりなる多孔質構造を呈していることが確認され
た。 本材の押出し方向の確度をJISAタイプの硬度計で測定
したところ、68ポイントを示した。 比較例1−1 実施例1と同配合・同条件で、幅3.1cm,厚さ1mmの帯
状シートの中間製品を製作し、型抜きにより実施例1と
同様の円形パッキンを製作した。 本材を、実施例1と同様に、SEMで観察したところ、
繊維部が円周方向に成長しており、軸線方向のJISA硬度
は82ポイントを示した。 比較例1−2 ポリテトラフルオロエチレン樹脂材料をもって、実施
例1と同様の円形パッキンを圧縮成形法により製作し
た。 本材のJISA硬度は100を示した。 実施例2 ポリプロピレン樹脂粉末(住友ノーブレンD 501;MFI
−0.5)270g,ジブチルフタレート(DBU)20g,ニトリル
ゴム(Perbutan N3807S)200g,テトラメチルチウラムジ
スルフィド(TT)4g,モルフォリンジスルフィド(Valno
c R;大内新興化学)3gをニーダーにて混練して均一組成
物とし、該組成物を2軸押出し機にて角型管状に押出
し、これを50℃,倍率2で延伸し、次いで、100℃,倍
率2で延伸したのち、180℃で5分間プレス加硫して第
2図(a)に示すような肉厚5mm,長さ20cmの角型管を
得、これを肉厚と略同幅となるように切断して第2図
(b)に示すような角型素材となし、これを間隔を保っ
て配置された2個の回転ローラにたすき状に巻掛け、円
孤状の断面形状を呈する凹溝を付された砥石により研削
して直径4.9mmの円形断面形状を示すパッキンを得た。 このパッキンをフランジに取付け、内側にN2ガスを注
入してもれ量を測定したところ、0.9×10-3cc/24hr・la
tmを示した。 また、本材を、ピロール中に室温で24hr浸漬したとこ
ろ、体積増加は、8%であった。 比較列2 実施例2からポリプロピレンを除いた組成物で、同形
状の角型パッキンを製作し、実施例2と同様にフランジ
に取付けてNガスのもれ量を測定したところ、15.0×10
-3cc/24hr・latmを示し、ピロール24hr浸漬後の体積増
加は、23%であった。 (発明の効果) 無端パッキンの製造方法に関する本発明が、上記した
ように、結晶性樹脂材料とゴムとの混合物に押出し加工
又は引出し加工を施して筒状体を成形する工程と、前記
筒状体を軸線方向と交差する方向に切断する工程とを含
む構成を備えていることにより、結晶性樹脂材料による
繊維が、押出し又は引出しの方向すなわち製品の軸線方
向と平行する方向に配列されるために、圧縮荷重に対し
優れた柔軟性を示し得るので、フランジ部等の締付け部
用パッキンとして使用した場合に高いシール性能がもた
らされ、又、軸線方向の摺動に対して低い摩擦性を示す
ので、ピストン部等の摺動パッキンとしても有効であ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例の中間製品および製品の斜
視図、第2図は、本発明の他の実施例の管状素材および
素材の斜視図である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.結晶性樹脂材料とゴムとの混合物に、押出し方向又
    は引出し方向に結晶性樹脂が連結部および繊維部よりな
    る多孔質構造を呈する様に押出し加工又は引出し加工を
    施して筒状体を形成する工程と、前記筒状体を軸線方向
    と交差する方向に切断する工程とを含む無端パッキンの
    製造方法。
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