JP2696162B2 - コンクリートポールにおける白華等の除去方法およびその装置 - Google Patents

コンクリートポールにおける白華等の除去方法およびその装置

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容己 小出
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートポール
の表面に発生する白華あるいは離型剤等の付着による汚
れ等を除去する装置およびその方法に関するもので、さ
らに詳しくは、コンクリートポールの製造工程中、蒸気
養生完了後の型枠脱型直後に、外気とコンクリートポー
ル表面温度との温度差等でコンクリートポールの表面に
一次白華が生じることがある。また、脱型時に型枠の内
面に塗布された離型剤等がコンクリートポールに付着し
汚れることがある。このようなコンクリートポールの外
観を著しく悪化させる部分を人手によることなく、機械
で自動的に表面を薄く研磨するコンクリートポールにお
ける白華等の除去方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、都市等の街路に立設されてい
る配電線用、照明用等のコンクリートポールは、自動車
からはき出される排気ガスや工場等の煙突から出される
煤煙等で汚染され、コンクリートポールの表面が次第に
変色して行き町並の景観が悪くなる現象があった。
【0003】そこで、最近では、地域環境の美化により
予め周囲の環境と調和するように、例えばウメネズミ、
ウスミドリ、アイボリーブラウン、コゲ茶等落ち着いた
基調の色に着色したコンクリートポールが開発され、立
設する場所の周囲の環境にマッチした色調のコンクリー
トポールが用いられている。
【0004】そのカラーポールの製造法は、コンクリー
ト材料中に顔料を加え、製品脱型後、自動塗布機でその
表面に透明合成樹脂膜を形成してカラーポールとする方
法、或はコンクリートポールの表面に着色塗料を自動塗
布機で塗装してカラーポールとする方法がある。
【0005】しかしながら、このような方法で作られた
カラーポールは、品質的に必ずしも満足すべきものでは
なかった。すなわち、セメントの成分になっている水酸
化カルシウム等の可溶性塩が硬化過程でコンクリートポ
ールの表面に浸出し、水分の蒸発後表面に析出する一次
白華が生じる。また、型枠脱型後、コンクリートポール
の表面には離型剤、汚れ、錆び等塗装に有害な付着物が
付着し汚損することがある。
【0006】このような白華や付着物が付着している
と、外観が極めて悪く、かつ次工程の塗布作業の塗着に
も悪影響を及ぼすため、白華している部分や汚損部を手
動研磨器で人手によって削り落し作業を行っているが、
作業は手作業であるため、多大な労力を要する上、量産
体制が困難であった。
【0007】そこで、上記の削り落とし作業を機械化
し、人手を労せず自動的に行うコンクリート柱体の表面
研磨装置及び表面研磨方法が特開平3−149174号
として提案されている。この発明は、フレームを立設し
た台車をコンクリート柱体の長手方向へ移動しながら、
フレームに取付けたサンドペーパーロールでコンクリー
ト柱体の表面を直線状に研磨した後、前記サンドペーパ
ーロールの幅に相当する分だけ回転装置によってコンク
リート柱体を少しずつ回転させて上記研磨作業を繰り返
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この研
磨方式によると、コンクリート柱体の全長を、サンドペ
ーパーロールの幅だけ研磨した後、該サンドペーパーロ
ールの幅に相当する分だけコンクリート柱体を回転さ
せ、研磨終了部位に隣接した部位を前述と同様にしてサ
ンドペーパーロールにて研磨するので、作業効率が非常
に悪く、1本のコンクリート柱体を研磨するのに多大な
時間を費やした。
【0009】さらに、サンドペーパーロールでの削り落
し作業時の粉塵の飛散が激しく作業場の環境が悪くな
り、自動化と言へども、作業場にいる作業員の健康を害
することになる問題点があった。
【0010】本発明は上記のような問題を解決すること
を課題として、研究開発されたもので、研磨作業を人手
によらず、自動化して研磨作業能率を向上できると共
に、研磨時に生じる粉塵を集塵機に吸引して、作業場に
おいて粉塵が舞い散ることなく研磨できるコンクリート
ポールにおける白華等の除去方法およびその装置を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明では、脱型された
コンクリートポールを、該コンクリートポールの長さ方
向と直交する方向に移送する送り台車に載せて、磨き装
置が走行する下方位置まで搬送し、その位置に配設され
た回転装置に移載する時に、元口側の送り台車の縦送り
モータを駆動してローラを回転させることにより長さ方
向の調整をしてコンクリートポールを移載し、予め未口
端で待機している磨き装置との位置合わせを行い、コン
クリートポールを回転装置で正方向に1回転させ、続い
て逆方向に1回転させ、正逆回転を交互に行って研磨す
ると同時に、研磨箱内に並設した複数個の研磨機により
コンクリートポールの表面を研ぎ、磨き装置を末口側か
ら元口側に向って進ませながら、研磨箱内の粉塵を集塵
機で吸引しながら研磨することを特徴とするコンクリー
トポールにおける白華等の除去方法を開発し、採用し
た。
【0012】また、本発明では、脱型されたコンクリー
トポールを、該コンクリートポールの長さ方向と直交す
る方向に移送する少なくとも2台の送り台車と、該送り
台車の元口側の送り台車のみにコンクリートポールの移
動調整用の縦送りモータを有し、該送り台車から移載さ
れたコンクリートポールを回転自在に支持する複数台の
正逆回転装置と、コンクリートポールの研磨面に対し
て、10〜30度の傾斜角で並列状に取り付けられ、研
磨面に接離自在の複数個の研磨機が内在している研磨箱
と、該研磨箱内で発生する粉塵を吸引収集する集塵機
と、研磨材をコンクリートポールの表面へバランスよく
当接させるバランサーと、研磨箱を上下動させる昇降機
と、フレーム内を走行する走行台車から構成したことを
特徴とする白華等の除去装置を開発し、採用した。
【0013】
【作用】本発明は、コンクリートポールを回転支持する
回転装置に移載する時に、元口側の送り台車の縦送りモ
ータを駆動してローラを回転させることにより長さ方向
の調整ができ、予め末口端で待機している磨き装置にぴ
ったりと位置合わせができ、磨き始め位置が正確かつ確
実になる。
【0014】研磨箱内に並設された複数個の研磨機の研
磨材をポールの表面に接した状態で作動を開始すると同
時に、回転装置を駆動してポールを回転させて、そのポ
ール表面を研磨するので広い範囲を研磨でき、研磨効率
がよくなると共に、研磨時に発生する粉塵を集塵機に吸
引して粉塵の飛散をなくすることができる。
【0015】磨き装置の進行に伴ってポールの径が大き
くなるが、昇降機と研磨箱の両側端に設けたスプリング
バランサーにより、研磨材が一定の押圧力でポールの表
面を研磨できる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明すると、1はウメネズミ、ウスミドリ、アイボリ
ーブラウン、コゲ茶色等落ちついた基調の色に着色され
た長さが10〜17m、末口径が140〜240mmで
テーパー1/75あるいはそれより元口径の小さいテー
パー1/180等のカラーコンクリートポールである。
【0017】2はカラーコンクリートポール1の長さ方
向と直行する方向に敷設したレール上を走行する送り台
車で、ポール1の元口側1aと末口側1bに1台ずつ配
設してある。この送り台車2は基台の両側板3,3に軸
受4,4を介して方形フレーム5が設けられてあり、一
方にポール1を受止するローラ6、他方に横板7が設け
られており、該横板7の下部にエアーシリンダ8が配設
されていて方形フレーム5は枢軸9を中心に傾動自在に
なっている。
【0018】10はフレーム5の一側に設けた送り台車
2を走行させるための走行用モータ、11は元口側1a
に配された送り台車のみに配設された縦送りモータで、
ポール、1を後述の回転装置に移載する時にローラ6を
回転して長さ方向の移動調整ができるようになってい
て、末口端を後述の磨き装置の位置に合わせるものであ
る。
【0019】12は送り台車2に載って搬送されて来た
ポール1を移載して回転自在に支持する回転装置で、ポ
ール1の長手方向の位置の適宜間隔毎に複数台設置され
ている。この回転装置12は、相対向するウレタンゴム
製の2つの回転ローラ12a,12aが台枠13上に軸
受14,14を介して取付けられており、台枠13の下
部にエアーシリンダ15が配設されていて、台枠13が
昇降自在になっている。
【0020】この回転装置12はポール1の長手方向の
位置の適宜間隔毎に複数台設置されるが、そのうちの1
台が図6、7に示すように、回転ローラ12a,12a
のうち、一方の回転ローラ12aをモータ16によりチ
ェーン16aを介して回転駆動させるようにしてあり、
他の回転装置はモータなしのものでよい。
【0021】17はコンクリートポール1の長さ方向に
沿って往復移動する磨き装置で、この磨き装置17は、
後述する走行台車と昇降装置と研磨装置と集塵装置とで
構成されており、走行台車の走行に伴って昇降装置、研
磨装置、集塵装置がそれぞれ移動するようになってい
る。
【0022】走行台車18は、コンクリートポール1の
上方部の長手方向に配設された門形フレーム19の両側
下端部のチャンネル状のレール19a,19a上を車輪
18a,18aが載ってフレーム19内を走行する。台
車フレーム18bの上面には走行用モータ20が設置さ
れていると共に、台車フレーム18bの側板から下方に
垂設する垂下フレーム21が一体的に連設されている。
【0023】昇降装置22は、垂下フレーム21に沿っ
て上下動するもので、枠体の上部枠22aにモートルブ
ロック等の昇降機23のフック24が係止してあり、側
部枠22b,22bの上下に車輪25,25、25,2
5が付設されていて、モートルブロック等の昇降機23
の巻上げ、巻解きにより上下動する。また下部枠22c
の前後左右にガイドロッド26,26、26,26が挿
通され、その先を垂下フレーム21の底板21aを貫通
して後述の研磨箱の上面に連結している。下部枠22c
と垂下フレーム21の間に圧縮コイルバネ27,27、
27,27が嵌められている。
【0024】研磨装置28は研磨箱29と、その研磨箱
29内の長さ方向に並列状に複数個取付けられるエアー
研磨機30,30,30……で構成されている。研磨箱
29の天板31の前後部には環体32,32が設けられ
ていて、スプリングバランサー33から巻き解かれたチ
ェーン33a,33aと連結して前後のバランスが保持
されている。
【0025】集塵装置34は研磨箱29の天板31の略
中央部に設けたフード35,そのフード35に連結する
ダクトホース36を介して垂下フレーム21の底板21
aの一側部に載置された集塵機37で構成されている。
【0026】研磨箱29内の研磨機30には紙、布、フ
ァイバー、不織布、砥石、金剛砂等の素材で形成された
円形または四角形状の研磨材38が回転盤に装着されて
いる。この研磨材38はポール1の表面研磨面に対して
10〜30度好ましくは17〜20度の傾斜角で取付け
られている。
【0027】研磨箱29内に並設された研磨機30の取
付けは、研磨機30の胴部の両側面に配した長レバー3
9,39の後方部に研磨機30を抱く逆U字状金具39
aで長レバー39,39と連結されており、長レバー3
9,39は、その一端を研磨箱29の後面の軸受部40
に回転自在に軸着41され、他端を連結杆42の一端に
枢着43している。
【0028】連結杆42の一方端は、研磨箱29の前面
の軸受部44に取付けられた短レバー45の一方端と枢
着46されている。短レバー45の他端の枢軸47は後
述のエアーシリンダに連接されている。
【0029】48は枢軸47に嵌着した短レバー45の
移動を阻止する止着リングであり、49はその止着リン
グ48の内側に嵌着してある図14,15に示すような
2分割する嵌着片で、一方の嵌着片49aは適宜間隔を
存して立設する垂直片50,50が設けられ、一側縁に
枢軸47が嵌る半円形状の切欠51が、形成されてお
り、その上下部に螺子孔52,52が穿設されていると
共に、下端辺に短レバー45を押し上げる押し上げ体5
3が一体に形成されており、他方の嵌着片49bには、
その一側縁に枢軸47が嵌る半円形状の切欠51が形成
されている。そして、この嵌着片49a,49bを半円
形状の切欠51,51側を合わして螺子54,54で締
め付けて枢軸47に嵌着してある。
【0030】55は研磨箱29の両側面に設けたエアー
シリンダで、ピストンロッド56の先端が連結具57を
介して揺動レバー58と連結されており、その揺動レバ
ー58は枢軸47を中心として左右に揺動する。この枢
軸47が研磨箱29の長手方向に配設されていて、エア
ーシリンダ55の作動で前述の研磨機30が押し上げら
れるものである。
【0031】59は移動制御盤で、ポール1の長さ、テ
ーパーあるいはポール1の末口端位置や元口端位置さら
には末口端の高さ等が予め記憶されている装置である。
なお、前記実施例においては、ポール1をカラーコンク
リートポールで説明したが、普通ポールの場合でも行え
るのは勿論のことである。
【0032】このように構成した白華除去装置による白
華等の除去方法を述べると、型枠から脱型されたカラー
コンクリートポール1は、該ポール1の長さ方向と直交
する方向に移送する送り台車2,2のローラ6,6で受
止され、門形フレーム19の下方位置に配した回転装置
12の位置まで搬送する。そこで元口側1aの送り台車
2に設置されている縦送りモーター11を駆動して、末
口側のポール1の端部を予め末口端で待機している磨き
装置17と位置合わせをして回転装置12に移載する。
【0033】研磨機30の研磨材38がポール1の上面
に接した状態で作動を開始すると同時に、回転装置12
の回転ローラ12a,12aでポール1を正転方向に1
回転させる。
【0034】1回転して磨き終わると図12に示すよう
に、エアーシリンダ55が作動してピストンロッド56
が伸び連結具57を介して揺動レバー58が回動して枢
軸47に嵌着した一方の嵌着片49aの押上げ体53が
短レバー45,45の底面を上方に押し上げると共に、
それと連結する連結杆42,42、長レバー39,39
が上方に上がり研磨機30がポール1の研磨面から離れ
る。その状態で磨き装置17が元口側1aに向かって研
磨材38,38の間隔の1/5長さだけ前進する。
【0035】つぎに、エアーシリンダ55の作動を解く
と、研磨機30の自重で短レバー45,45が枢軸47
を中心として下方に下がり、それと共に連結杆42を介
して長レバー39,39も軸41を中心に一方端が下が
り研磨機30の研磨材38がポール1の研磨面に当接す
る。
【0036】そこで、今度は回転ローラ12a,12a
でポールを逆転方向に1回転させ研磨する。研磨を終え
ると前述と同様にエアーシリンダ55を作動させ研磨機
30を上方に離し、磨き装置17が元口側1aに向かっ
て研磨材38,38間の1/5長さだけ前進する。この
研磨動作を4回繰り返すと各研磨材38,38間のコン
クリート面も研磨されることになる。そして両側の研磨
材38,38間のピッチで元口側1aに前進する。この
作動状態を順次繰り返して研磨を行う。研磨作業中に生
じる粉塵は、フード35からダクトホース36を通って
集塵機37で吸引収集される。
【0037】磨き装置17が元口側1aに進んでいくう
ちに、ポール1の径が除々に大径となるが、その変化に
応じてモートルブロッグ23で研磨箱29を上昇させる
と共に、前後のスプリングバランサー33,33の作用
により研磨材38は略一定の圧力でポール1の表面を研
磨して行き、地際線(元口からポール全長の1/6の寸
法の位置)に達すると、磨き装置17が停止すると共
に、研磨機30の回転および集塵機37の吸引を停止す
る。
【0038】そこで、モートルブロック23を作動して
昇降装置22を上昇させ研磨箱29を持ち上げ、磨き装
置17を後退させて行き末口側1bの元の位置で待機状
態になる。その後、回転装置12のローラ12a,12
aを下降させ、仕上がったポール1を前工程に搬送す
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように構成した本発明のコンクリ
ートポールにおける白華等の除去方法によれば、人手を
労せず自動的に研磨作業ができ、しかも研磨作業の効率
が一段と向上すると共に研磨時に発生する粉塵を集塵機
で吸引するので粉塵が舞い散ることなく作業環境が良く
なり、作業員の健康を害することがなくなり、作業性も
向上する。
【0040】また、本発明は、コンクリートポールを回
転支持する回転装置に移載する時に、送り台車の縦送り
モータを駆動してローラを回転させることにより長さ方
向の調整ができ、予め末口端で待機している磨き装置に
ぴったりと位置合わせができ、磨き始め位置が正確かつ
確実になる。
【0041】さらに、コンクリートポールを正転方向
1回と逆転方向に1回と交互に回転して研磨するので、
コンクリートポールが長さ方向にずれることなく、正確
に研磨できるものである。さらに、コングリートポール
の研磨面と研磨材との角度を10〜30度傾斜させてあ
るから、研磨面積が大きくなり研磨効率が良い。
【0042】また、本発明は磨き装置を走行すると同時
に、回転装置によってポールを回転して研磨するので研
磨効率が良くなる。さらに、研磨箱は昇降機とスプリン
グにより上昇させるので、ポールの径が変化しても、研
磨材が一定の押圧力でポールの表面を研磨できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体の簡略正面図である。
【図2】本発明の要部の正面図である。
【図3】本発明の要部の側面図である。
【図4】元口側の送り台車の平面図である。
【図5】図4のA−A線縦断面図である。
【図6】回転装置の平面図である。
【図7】回転装置の側面図である。
【図8】研磨装置の一部切欠正面図である。
【図9】研磨装置の底面図である。
【図10】研磨材がポールに接している時のシリンダの
状態を示す研磨箱の側面図である。
【図11】研磨材がポールに接している状態を示す縦断
側面図である。
【図12】研磨材がポールから離れている時のシリンダ
状態を示す研磨箱の側面図である。
【図13】研磨材がポールから離れている状態を示す縦
断側面図である。
【図14】嵌着片の正面図である。
【図15】一方の嵌着片の側面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートポール 2 送り台車 12 回転装置 17 磨き装置 18 走行台車 22 昇降機 29 研磨箱 30 研磨機 33 バランサー 37 集塵機 55 エアーシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 容己 大阪市北区西天満5丁目14番10号 近畿 コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 奥田 善美 大阪市北区西天満5丁目14番10号 近畿 コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 堤 俊郎 東京都港区高輪3丁目25番29号 中道機 械産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−149174(JP,A) 特開 昭61−193707(JP,A) 実開 昭54−174087(JP,U) 特公 昭53−30397(JP,B2) 特公 昭56−45732(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱型されたコンクリートポールを、該コ
    ンクリートポールの長さ方向と直交する方向に移送する
    送り台車に載せて、磨き装置が走行する下方位置まで搬
    送し、その位置に配設された回転装置に移載する時に、
    元口側の送り台車の縦送りモータを駆動してローラを回
    転させることにより長さ方向の調整をしてコンクリート
    ポールを移載し、予め未口端で待機している磨き装置と
    の位置合わせを行い、コンクリートポールを回転装置で
    正方向に1回転させ、続いて逆方向に1回転させ、正逆
    回転を交互に行って研磨すると同時に、研磨箱内に並設
    した複数個の研磨機によりコンクリートポールの表面を
    研ぎ、磨き装置を末口側から元口側に向って進ませなが
    ら、研磨箱内の粉塵を集塵機で吸引しながら研磨するこ
    とを特徴とするコンクリートポールにおける白華等の除
    去方法。
  2. 【請求項2】 脱型されたコンクリートポールを、該コ
    ンクリートポールの長さ方向と直交する方向に移送する
    少なくとも2台の送り台車と、該送り台車の元口側の送
    り台車のみにコンクリートポールの移動調整用の縦送り
    モータを有し、該送り台車から移載されたコンクリート
    ポールを回転自在に支持する複数台の正逆回転装置と、
    コンクリートポールの研磨面に対して、10〜30度の
    傾斜角で並列状に取り付けられ、研磨面に接離自在の複
    数個の研磨機が内在している研磨箱と、該研磨箱内で発
    生する粉塵を吸引収集する集塵機と、研磨材をコンクリ
    ートポールの表面へバランスよく当接させるバランサー
    と、研磨箱を上下動させる昇降機と、フレーム内を走行
    する走行台車から構成したことを特徴とするコンクリー
    トポールにおける白華等の除去装置。
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