JP2696125B2 - 分割金型の製造方法 - Google Patents

分割金型の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムやプラスチック等
の成形に使用される分割金型の製造方法に関する。
【0002】従来、ゴムないしプラスチック成形用の分
割金型は、下記のような方法により製造されている。す
なわち、木型等のモデルの表面を注型材を用いて2以上
の部分に分割して型取りし、モデル形状が転写された反
転モデルを分割状態で作製する。次に、その分割された
反転モデルの各部を再度型取りすることにより、原モデ
ルとの凹凸関係をもとに戻した電鋳用モデルを作製す
る。続いて、それら電鋳用モデルの表面に電鋳を施すこ
とにより、原モデルの表面形状が分割・転写された電鋳
層を形成し、その電鋳層を電鋳用モデルから分離するこ
とにより、該電鋳層のモデル側の表面をキャビティ部と
した分割金型が得られることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法において
は、電鋳用モデルが分割状態で作製されることから、そ
の分割されたモデルの各部毎に電鋳を施す必要が生じ、
製造効率が悪い欠点がある。そこで、これを解決するた
めに、特開昭62−294195号公報には、一体の電
鋳実施用モデルの全面に電鋳を施し、その電鋳層をレー
ザーにより切断して分割金型を得る方法が開示されてい
る。しかしの方法では、電鋳層を切断するために高価な
レーザー加工装置を導入する必要があり、設備コストが
高くつく難点がある。
【0004】本発明は、一体のモデルから分割金型を能
率よく、しかも安価に製造するための方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明の分割金型の製造方法は、
下記の工程を含むことを特徴とする。 型モデル作製工程:形成されるべき金型空間に対応す
る形状を有するモデル本体と、そのモデル本体の表面か
ら突出して形成され、該表面を少なくとも2以上の部分
に分割する分割突出部とを備えた型モデルを作製する。 被覆工程:モデル本体及び分割突出部の全面を一体の
金属層で被覆する。 分割工程:分割突出部を、金属層とともにその突出方
向と交差する向きに切断することにより、モデル本体の
表面を覆う金属層を2以上の部分に分割して、その金属
層の内側空間を型空間とした分割金型を得る。
【0006】上述の方法によれば、分割突出部を形成し
た型モデルの全面に金属層が形成され、その金属層は分
割突出部において、機械切断法により容易に切断・分割
することができる。これにより、分割金型の製造効率を
大幅に高めることができ、しかも金属層の切断・分割は
糸のこ盤やバンドソー、あるいは砥石カッターなど、
安価な機械切断設備により実施することができるので、
設備コストを節約することができる。
【0007】また、被覆工程においては比較的厚膜の金
属層を効率よく安価に形成できることから、電解メッキ
法(電鋳を含む)、特に電解Niメッキ法を使用するの
がよい。被覆工程は具体的には下記の工程を含むものと
することができる。 導電性被膜形成工程:型モデルの全面に導電性被膜を
形成する。具体的には銀鏡反応を利用して、銀被膜を型
モデル表面に形成する方法、あるいは無電解Niメッキ
によりNi被膜を形成する方法等を例示することができ
る。 Niメッキ工程:その導電性被膜が形成された型モデ
ルを陰極側とし、該型モデルの両側に配置されたNi電
極部を陽極側として該型モデルの全面にNiメッキを施
すことにより、金属層をNiメッキ層として得る。な
お、Niメッキ浴は、メッキ速度の大きいスルファミン
酸浴を特に好適に使用することができる。
【0008】次に、型モデル作製工程であるが、下記の
ような工程を含む方法を用いることができる。 予備成形型作製工程:モデル本体に対応する形状のモ
デル予備体の表面を、第一の注型材料により予め2以上
の部分に分割して型取りすることにより、型合わせ状態
においてモデル予備体に対応する形状のキャビティ部が
形成される分割予備成形型を得る。 型合わせ工程:その分割予備成形型を、その合わせ面
においてキャビティ部に連通する隙間を形成した状態で
型合わせする。 型モデル注型工程:型合わせされた分割予備成形型の
キャビティ部と、合わせ面に形成された隙間とに対し、
第二の注型材料を注型することにより、キャビティ部に
注型された部分がモデル本体とされ、隙間に注型された
部分が分割突出部とされた型モデルを得る。
【0009】なお、型合わせ工程において上記隙間は、
合わせ面にスペーサを配置することにより形成すること
ができる。また、第一の注型材料としては、注型による
型取りに適した1液型ないし2液混合型のシリコンゴム
を好適に使用することができる。この場合、第二の注型
材料としてシリコンゴムと接着しにくい材料、例えば1
液型ないし2液型のウレタンゴムを採用すれば、型モデ
ルと分割予備成形型との分離を容易に行うことができて
好都合である。しかしながら、第一及び第二の注型材料
を同一の材料とすること、例えば両者共にシリコンゴム
ないしウレタンゴムとすることも不可能ではない。この
場合、分割予備成形型のキャビティ部内面にシリコング
リス等の離型剤を塗布しておくことが望ましい。
【0010】上記方法によれば、金型キャビティ形成の
ための原モデルは、モデル予備体として木材や粘土等の
成形加工が容易な材質で精密に作製することができ、そ
のモデル予備体から金属層形成用の型モデルが作製され
る。これにより、原モデルをメッキ浴に浸漬したりする
必要がなくなるので、モデルの寿命を伸ばすことができ
る。そして、分割予備成形型の合わせ面にスペーサ等を
使用して隙間を形成することで、分割突出部とモデル本
体とを一体に形成することができ、ひいては型モデルを
容易に製造することができる。なお、上記スペーサを柔
軟弾性材料により形成し、分割予備成形型の各部の間で
圧縮されることにより、それら各部同士を上記隙間にお
いてシールするものとすれば、第二の注型材料を分割予
備成形型のキャビティ部に注入する際に、前記隙間から
注型材料が漏れ出すことを防止することができる。
【0011】一方、上述の方法に若干変形を加えた例と
して、その型合わせ工程を次のように実施することがで
きる。すなわち、分割予備成形型の合わせ面に対応する
形状の板部材を予め作製しておき、その合わせ面にその
板部材を、内縁側が上記キャビティ部内に突出した状態
で挟み込んで、上記分割予備成形型を型合わせする。そ
して、その型合わせされた分割予備成形型のキャビティ
部に対し、第二の注型材料を注型して固化させる。これ
により、キャビティ部に注型された前記第二の注型材料
部分がモデル本体とされ、これと一体化された板部材が
分割突出部とされた型モデルを得ることができる。
【0012】一方、モデル作製工程において、型モデル
本体に相当する部分と、分割突出部に相当する部分とを
予め別体に形成しておき、型モデル本体に相当する部分
に分割突出部に相当する部分を接着してこれらを一体化
することにより、型モデルを作製する方法を採用するこ
ともできる。この場合、分割突出部をモデル本体に接着
する手間が必要であるが、木材等で形成されたモデル本
体に分割突出部を付加するだけで金属層形成用のモデル
が作製でき、ひいては製造工数を削減することができ
る。ここで、電解メッキにより金属層を形成する場合に
は、木材等で形成されたモデル本体に対し、メッキに先
立って樹脂膜等の防水被膜を形成しておくことが望まし
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を図面を用
いて説明する。図1は、本発明の分割金型により製造さ
れる成形体の一例としての、ゴムシューズ1の靴底2を
示している。以下、工程説明図に基づいて、この靴底2
を成形するための分割金型の製造方法について説明す
る。
【0014】まず、図2に示すように、靴底2に対応す
る形状のモデル予備体3を、木材等の加工(例えば削り
出しなど)により作製する。このモデル予備体3をもと
に、金型製造用の型モデルを以下の手順により製造する
(型モデル作製工程)。すなわち、図3(a)に示すよ
うに、モデル予備体3の上面側に分割面を形成するため
の樹脂板(ないし樹脂シート)4を貼り付ける。また、
モデル予備体3の下面側にはシリコングリス等の離型剤
8を塗布しておく。なお、樹脂板4は後にモデル予備体
3から剥がしとる必要があるため、上記貼り付けに使用
する接着剤は接着力の比較的小さいものを使用すること
が望ましい。
【0015】そして、同図(b)に示すように、この状
態でモデル予備体3の上下を反転させ、樹脂板4の縁部
を型枠5及び6の間に挟みつけて固定するとともに、型
枠5内に第一の注型材料7を注入してモデル予備体3の
下面側の形状を型取りする。ここで、第一の注型材料7
として、例えば1液型ないし2液混合型の常温硬化性シ
リコンゴム等を使用することができ、樹脂板4はシリコ
ンゴムとの接着性が低い塩化ビニル等を使用することが
できる。
【0016】注入した第一の注型材料7が硬化したら、
図4(a)に示すように、型枠5の上下を反転させて型
枠6及び樹脂板4を取り除き、同図(b)に示すよう
に、モデル予備体3の上面と、硬化した注型材料7の上
面側に離型剤8を塗布して再び型枠6を重ね合わせ、そ
の型枠6内に第一の注型材料7を同様に流し込んで、モ
デル予備体3の上面側を型取りする。注型材料7が硬化
すれば、図5(a)に示すように、型枠5及び6を切り
離し、モデル予備体3を取り出すことにより、型枠5側
の注型材料7にモデル予備体3の下面側が、型枠6側の
注型材料7に上面側が転写されて、そのそれぞれを上側
予備成形型9a及び下側予備成形型9bとする分割予備
成形型9が得られることとなる(以上予備成形型注型工
程)。なお、モデル予備体3の表面全体を第一の注型材
料7によりくるむように一体に型取りし、その注型材料
7をカッター等により切断してモデル予備体7を取り出
すことにより、上側予備成形型9a及び下側予備成形型
9bを作製するようにしてもよい。
【0017】次に、図5(b)に示すように、上側及び
下側予備成形型9a及び9bを、合わせ面9g及び9f
において型合わせする。この状態において、上側及び下
側予備成形型9a及び9bのモデル予備体3による形状
転写部9c及び9d(図5(a))が、キャビティ部9
eを形成することとなる。ここで、上側予備成形型9a
には、その上面側からキャビティ部9eに連通する注入
口13及び空気抜き孔14をそれぞれ穿設しておく。
【0018】上記型合わせに際し、合わせ面9g及び9
fにはスペーサ10が配置される。このスペーサ10
は、各種ゴム材料等の柔軟弾性材料により、図6に示す
ように、キャビティ部9eを取り囲む周回形状に形成さ
れ、図5(b)に示すように、合わせ面9gと9fとの
間に隙間12を形成するとともに、同図(c)に示すよ
うに、上側予備成形型9aからの荷重を受けて弾性変形
することにより、それら合わせ面9g及び9fをシール
する。なお、図5(b)及び図6に示すように、型枠5
及び6の間においてその4隅部に、スペーサ10の変形
量を規定し、合わせ面9g及び9fの間に所定の高さの
隙間12を作るための補助スペーサ11が配置されてい
る。この補助スペーサ11は、金属、硬質プラスチック
など、スペーサ10よりも剛性の高い材質により構成さ
れる。
【0019】この状態で、図5(b)に示すように、注
入口13から第二の注型材料15をキャビティ部9eに
流し込む。ここで、第二の注型材料15は、キャビティ
部9eとともに、その周囲においてこれと連通する隙間
12にも注入されることとなる。このときスペーサ10
は、第二の注型材料15が隙間12から外側へ漏れ出す
ことを阻止する働きもする。なお、第二の注型材料15
は、例えば第一の注型材料7がシリコンゴムとされてい
る場合には、シリコンゴムとの接着性が比較的小さい1
液型ないし2液混合型のウレタンゴムとすることが望ま
しい。
【0020】注入された第二の注型材料15は、図7
(a)に示すように硬化して型モデル16となり、上側
及び下側予備成形型9a及び9bを分離することにより
取り出される(以上、型モデル注型工程)。そして、そ
のキャビティ部9eに注入された部分がモデル本体16
aを、隙間12に注入された部分が、モデル本体16a
の外縁部から外側へ突出する板状の分割突出部16bを
それぞれ形成することとなる。また、注入口13及び空
気抜き孔14に対応する部分に突出部13a及び14a
が形成された場合は、これを切除する。次に、図7
(b)に示すように、型モデル16の表面に導電性被膜
として薄い銀被膜17を形成する。この銀被膜17は、
いわゆる銀鏡反応を利用することにより形成することが
できる。すなわち、硝酸銀−アンモニア水溶液を主体と
する処理液に適当な還元性有機化合物(例えばホルムア
ルデヒドなど)を添加し、これに型モデル16を浸漬し
て加熱することにより、その全面に銀被膜17が形成さ
れることとなる(導電性被膜形成工程)。
【0021】こうして表面に導電性が付与された型モデ
ル16を、図8に示すようにNiメッキ浴18に浸漬す
るとともに、その両側にNi電極部19を配置する。そ
して、型モデル16側を陰極、Ni電極部19側を陽極
として図示しないメッキ電源から通電することにより、
型モデル16の全面に金属層としてのNiメッキ層(あ
るいはNi電鋳層)20を形成させる(Niメッキ工
程)。このメッキ厚は、型モデル16を除去した後に、
Niメッキ層20が保形性を十分維持できる範囲で適宜
調整することができる。なお、Niメッキ浴18は、生
産性を向上させるために、Niメッキ層20の形成速度
が大きいスルファミン酸浴を好適に使用することができ
る。
【0022】こうしてNiメッキ層20が形成された型
モデル16を、図9(a)に示すように、その分割突出
部16bにおいて上下から補強枠21及び22で挟み付
け、その枠内に補強材23をそれぞれ流し込んで硬化さ
せることにより、Niメッキ層20、補強枠21ないし
22、及び補強材23を一体化させる。ここで、補強材
23としては、例えばウレタンゴムにアルミニウム等の
金属粉末を混練したものを使用することができる。そし
て、この状態で図9(b)に示すように、糸のこ盤等を
使用することにより、分割突出部16bを補強枠21及
び22の外周に沿ってNiメッキ層20とともにその厚
さ方向に切断し、その補強枠21及び22の外側に突出
した部分を取り除く。続いて、図10に示すように、そ
の切断部からNiメッキ層20を補強枠21ないし22
及び補強材23とともに上下に分割して型モデル16を
取り出すことにより、上型25aと下型25bとからな
る分割金型25が得られることとなる(分割工程)。こ
こで、Niメッキ層20に対し型モデル16の形状が転
写された部分が成形キャビティ24とされる。
【0023】以上、本発明の分割金型の製造方法の一実
施例を説明したが、これには当業者が通常有する知識に
基づいて、様々な変更ないし変形を加えることができ
る。例えば図11に示すように、型モデル製造工程にお
いて、分割予備成形型9の合わせ面9f及び9gに対応
する形状の板部材26を予め作製しておき、それら合わ
せ面9f及び9gにその板部材26を、内縁側がキャビ
ティ部9e内に突出した状態で挟み込んで分割予備成形
型9を型合わせし、その状態でキャビティ部9eに対
し、第二の注型材料15を注型することができる。この
場合、キャビティ部9eに注型された部分がモデル本体
16aとなり、これと一体化された板部材26が分割突
出部16bとなる。
【0024】また図12に示すように、型モデル本体に
相当する部分16aと、分割突出部に相当する部分16
bとを予め別体に形成しておき、接着剤により接着部1
6cを形成して両者を一体化することにより、型モデル
16を作製することもできる。この場合、木材等で形成
されたモデル本体16a(モデル予備体3と実質的に等
価なものである)に、プラスチック等により作製した分
割突出部16bを付加するだけで型モデル16を作製す
ることができる。この場合、型モデル16に対しては、
メッキに先立って樹脂膜等の防水被膜を形成しておくと
よい。
【0025】また、本発明の方法は、図1に示す靴底2
を製造するための金型に限らず、各種物品用の金型を製
造するために広く適用することができる。例えば、図1
3は、浴槽等の大型の容器体を製造するための分割金型
25の例を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】靴底の一例を示す斜視図。
【図2】その靴底に対応する形状のモデル予備体の斜視
図。
【図3】本発明の分割金型製造法の一例を示す工程説明
図。
【図4】図3に続く工程説明図。
【図5】図4に続く工程説明図。
【図6】スペーサの配置例を示す平面図。
【図7】図5に続く工程説明図。
【図8】図7に続く工程説明図。
【図9】図8に続く工程説明図。
【図10】図9に続く工程説明図。
【図11】型モデル作製工程の変形例を示す説明図。
【図12】同じく別の変形例を示す説明図。
【図13】大型の容器を製造するための分割金型の説明
図。
【符号の説明】
3 モデル予備体 7 第一の注型材料 9 分割予備成形型 9a 上側予備成形型 9b 下側予備成形型 9g、9f 合わせ面 9e キャビティ部 10 スペーサ 12 隙間 15 第二の注型材料 16 型モデル 16a モデル本体 16b 分割突出部 17 銀被膜(導電性被膜) 18 Niメッキ浴 19 Ni電極部 20 Niメッキ層(金属層) 25 分割金型 26 板部材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形成されるべき金型空間に対応する形状
    を有するモデル本体と、そのモデル本体の表面から突出
    して形成され、該表面を少なくとも2以上の部分に分割
    する分割突出部とを備えた型モデルを作製する型モデル
    作製工程と、 前記モデル本体及び前記分割突出部の全面を一体の金属
    層で被覆する被覆工程と、 前記分割突出部を、前記金属層とともにその突出方向と
    交差する向きに切断することにより、前記モデル本体の
    表面を覆う金属層を2以上の部分に分割して、その金属
    層の内側空間を型空間とした分割金型を得る分割工程
    と、 を含むことを特徴とする分割金型の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記型モデル作製工程は、 前記モデル本体に対応する形状のモデル予備体の表面
    を、第一の注型材料により予め2以上の部分に分割して
    型取りすることにより、型合わせ状態において前記モデ
    ル予備体に対応する形状のキャビティ部が形成される分
    割予備成形型を得る予備成形型作製工程と、 その分割予備成形型を、その合わせ面において前記キャ
    ビティ部に連通する隙間を形成した状態で型合わせする
    型合わせ工程と、 その型合わせされた分割予備成形型の前記キャビティ部
    と、前記合わせ面に形成された隙間とに対し、第二の注
    型材料を注型することにより、前記キャビティ部に注型
    された部分が前記モデル本体とされ、前記隙間に注型さ
    れた部分が前記分割突出部とされた前記型モデルを得る
    型モデル注型工程と、 を含む請求項1記載の分割金型の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記型合わせ工程において前記隙間は、
    前記合わせ面にスペーサを配置することにより形成され
    るものである請求項2記載の分割金型の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スペーサは柔軟弾性材料により形成
    され、前記分割予備成形型の各部の間で圧縮されること
    により、それら各部同士を前記隙間においてシールする
    ものとされている請求項3記載の分割金型の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記型モデル作製工程は、 前記モデル本体に対応する形状のモデル予備体の表面
    を、第一の注型材料により予め2以上の部分に分割して
    型取りすることにより、型合わせ状態において前記モデ
    ル予備体に対応する形状のキャビティ部が形成される分
    割予備成形型を得る予備成形型作製工程と、 その分割予備成形型の合わせ面に対応する形状の板部材
    を予め作製しておき、その合わせ面にその板部材を、内
    縁側が前記キャビティ部内に突出した状態で挟み込ん
    で、前記分割予備成形型を型合わせする型合わせ工程
    と、 その型合わせされた分割予備成形型の前記キャビティ部
    に対し、第二の注型材料を注型して固化させることによ
    り、前記キャビティ部に注型された前記第二の注型材料
    部分が前記モデル本体とされ、これと一体化された前記
    板部材が前記分割突出部とされた前記型モデルを得る型
    モデル注型工程と、 を含む請求項1記載の分割金型の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第一の注型材料はシリコンゴムであ
    り、前記第二の注型材料はウレタンゴムである請求項2
    ないし5のいずれかに記載の分割金型の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記型モデル作製工程において、前記型
    モデル本体に相当する部分と、前記分割突出部に相当す
    る部分とが予め別体に形成され、該型モデル本体に相当
    する部分に該分割突出部に相当する部分を接着してこれ
    らを一体化することにより、前記型モデルが作製される
    請求項1記載の分割金型の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記被覆工程は、 前記型モデルの全面に導電性被膜を形成する導電性被膜
    形成工程と、 その導電性被膜が形成された型モデルを陰極側とし、該
    型モデルの両側に配置されたNi電極部を陽極側として
    該型モデルの全面にNiメッキを施すことにより、前記
    金属層をNiメッキ層として得るNiメッキ工程と、 を含む請求項1ないし7のいずれかに記載の分割金型の
    製造方法。
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