JP2696104B2 - 縦水晶振動子 - Google Patents

縦水晶振動子

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JP2696104B2
JP2696104B2 JP62209525A JP20952587A JP2696104B2 JP 2696104 B2 JP2696104 B2 JP 2696104B2 JP 62209525 A JP62209525 A JP 62209525A JP 20952587 A JP20952587 A JP 20952587A JP 2696104 B2 JP2696104 B2 JP 2696104B2
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宏文 川島
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セイコー電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1MHz前後と中周波数を有する縦水晶振動子
に関する。特に、その振動子形状に関する。 〔発明の概要〕 本発明は、振動モレの非常に少ない縦水晶振動子を提
供することにある。水晶は物理的、化学的に大変に安定
した物質であり、従って、これから形成される、いわゆ
る水晶振動子は損失抵抗の小さい、高いQ値を持った振
動子を得ることができる。しかしながら、このように優
れた特性が得られるのは、振動モレの小さい振動子形状
の設計がなされて初めて得られるのである。本発明は振
動部と支持部がエッチング法によって一体に形成された
縦水晶振動子の支持部、特徴に、ブリッジ部の形状を工
夫することにより、振動部のエネルギーを振動部内部に
閉じ込めることができる。即ち、振動モレの小さい縦水
晶振動子を得ることにある。 〔従来の技術〕 振動部と支持部をエッチング法によって一体に形成さ
れた従来の縦水晶振動子は支持部のフレームの幅が一
様、且つ、片側の同一方向に形成され、その端部でマウ
ントされる形状であった。それ故、この形状では、水晶
の結晶軸方向によってエッチングスピードが異なるた
め、振動部と支持部を接続するブリッジ部付近でのエッ
チング後の形状が一様に対称にならず、支持部の振動が
非対称となる。また、従来、振動部ブリッジ、部及び屈
曲部との接続部は、直線的に接続されていた。つまり、
接続部にはそれぞれ隅が形成されていた。そして、縦水
晶振動子の形状がエッチング法により形成される際に、
エッチング液は、その隅の部分では対流しにくくなり、
エッチングスピードは遅くる。このエッチング液の対流
の悪さは、各隅によってバラツキが生じ易くなり、結晶
軸方向によるエッチングスピードの相違とあいまって、
形状の対称性を損ねることになる。このことは、振動部
と屈曲部との間隔が例えば200μmと非常に狭く、これ
もエッチング液の対称の悪さバラツキを更にもたらすこ
ととなっていた。その結果、振動部のエネルギーがマウ
ント部まで伝わり、振動モレの原因となっていた。その
ために、損失抵抗R1の小さい縦水晶振動子を得ることが
できなかった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このために、ICの増幅度を高める等して対応してきた
が消費電流が多くなる等の欠点があり、ひどい時には、
機器に配置したときに振動モレが大きく、発振停止する
という大きな問題が生じていた。そこで、本発明はこの
振動モレの非常に小さい縦水晶振動子を提案するもので
ある。即ち、振動モレの非常に小さくなる形状を提供す
るものである。 〔問題点を解決するための手段〕 第1図は本発明の縦水晶振動子の原理を説明するため
の簡略化した平面図である。振動子1は振動部2と支持
部3からなり、この支持部3は屈曲部4とブリッジ部5
から構成されている。又、支持部3は片側で、長さL1
幅W1で固定という境界条件で、固定されていると考える
ことができる。更に、振動部2を長さL2、幅W2、厚みT
で表すと、今、振動子1の振動部2は矢印Aで示したよ
うに、伸びの変位をすると、支持部3は当然矢印Bで示
すごとく内側に曲げのモードを発生する。ここでは屈曲
モードを起こす部分を屈曲部4で示す。逆に、振動部2
が縮めば、支持部3の屈曲部4は外側に曲げのモードを
発生する。即ち、本発明では振動部2の幅方向の変位を
支持部3の屈曲モードに変換することによって、その振
動の自由度を抑圧しないようにしている。そして、実際
には、振動を抑圧しない形状、寸法がある。この形状、
寸法は振動部2と支持部3の歪みエネルギーによって決
まる。即ち、振動部2の歪みエネルギーをU1、屈曲部の
歪みエネルギーをU2とすると、U1、U2は次式で表され
る。 但し、応力T2、歪みS2、ヤング率E、断面2次モーメ
ントI、変位v、体積V1、V2、座標xを示す。又、縦水
晶振動子の振動を抑圧しない関係は式(1)、(2)よ
り、次の関係が成り立つ。 U1>U2 …(3) これより、屈曲部4の形状と寸法L1、L2、W2等が決定
される。例えば、本発明の周波数1MHzのときの振動部の
寸法は長さL2=2.6mm、W2=80μm、T=160μmのと
き、支持部の屈曲部の寸法比W1/L1は0.16以下であれば
良い。但し、幅W1は一定でなく、屈曲部の中心をW1とし
た時に前記関係は成り立つ。このように寸法を決めるこ
とにより、損失抵抗の小さい、且つ、高いQ値を持つ縦
水晶振動子を得ることができる。次に、振動モレについ
て述べる。第1図の簡略化した平面図から分かるよう
に、振動部2の振動エネルギーは支持部3へ伝達する。
従って、支持部3でのエネルギー損失を小さくすれば良
いわけで、支持部3のモードは屈曲モードに変換される
から、片側部のマウントされる部分、即ち、固定部の質
量が無限大であれば、支持部3のエネルギーはモレない
ことになる。それ故、本発明では支持部の屈曲部の幅W1
を固定部に行くにつれて広くして質量を増し、エネルギ
ー閉じ込め効果を大きくしている。更に、本発明では、
エッチング法によって振動子を形成する場合、水晶は結
晶学的に異方性であるために、振動子形状が左右対称に
ならない。このために振動の非線形を起こし、振動モレ
の原因となっていた。即ち、本発明では、エッチング法
によって振動子を形成しても、振動部2と支持部3の間
の形状、即ち、ブリッジ部の形状が2面ともほぼ同じに
なるようにR面を設けている。つまり、本発明において
は、極力、振動部、ブリッジ部及び屈曲部との接続部の
隅を解消するものであり、振動部、ブリッジ部及び屈曲
部との全ての接続部は、R形状にて丸められている。特
徴に、エッチング液が滞留する隅部分を最も広く開放す
るために、それぞれのブリッジ部の両側は振動部の側面
及び屈曲部の側面とをまたがる1つのRの形状に形成さ
れて、それぞれのブリッジ部中央部にて幅が最小にした
ものである。これにより、エッチング液の滞留を解消
し、エッチングスピードのバラツキをなくし、エッチン
グスピードを他の部分と同じにしたものである。この
際、結晶軸方向によるエッチングスピードの相違は発生
するが、エッチング液の滞留がなくなり、エッチングス
ピードが速くなるので、実質的問題は発生しないもので
ある。そして、このような形状を与えることによって振
動子の対称性を確保し、本発明の目的を達成するもので
ある。 〔作用〕 このように、本発明は振動部と支持部から構成される
エッチング法によって形成される縦水晶振動子の支持部
の形状寸法を改善することにより、損失抵抗の小さい、
且つ、高いQ値を有する縦水晶振動子を得ることができ
る。同時に、支持部の振動モードを解析することによ
り、振動モレの小さい縦水晶振動子が得られる。 〔実施例〕 次に、本発明にて得られた結果を具体的に述べる。第
2図は本発明の縦水晶振動子の一実施例の平面図で、振
動子1は振動部2と支持部3から構成されていて、エッ
チング法によって一体に形成されている。振動部2は外
部からの電解駆動(図示されていない)にて、長手方向
に伸縮運動をするが、それと同時に、その垂直方向、即
ち、ブリッジ部5の方向にも同様の振動をする。この時
に、まず、振動部2の長手方向の振動を自由に振動する
には、ブリッジ部5方向の振動を十分に自由にすること
が大切である。本発明では支持部3の屈曲部4の長さL
と幅W(一定ではないが、屈曲部の中心の幅とする)の
比によって、即ち、周波数が約1MHzの場合、W/Lが0.16
以下であれば長手方向の振動の抑圧を防止することがで
きる。次に、振動モレは、振動部2の両側に設けられた
支持部3が対称になるようにエッチング法にて形成すれ
ば良いから、そのためには、ブリッジ部5の4面にR面
を設ければよい。更に詳述すると、R面は、それぞれの
ブリッジ面の両側に、振動部の側面及び屈曲部の側面と
をまたがる形状に形成されて、それぞれのブリッジ部の
幅は、中央部にて最小になっている。更に、屈曲部の形
状はブリッジ部5付近の幅を小さくし、マウント部6に
近づくにつれて幅は大きくし、質量を大きくしている。
このような形状にすることによって、マウント部6で固
定しても全く振動モレのない縦水晶振動子が得られる。
第3図は本発明の縦水晶振動子の他の実施例の平面図
で、振動子1は振動部2と支持部3から構成されてい
る。又、支持部3は屈曲部4とブリッジ部5からなり、
マウント部6に接続されている。本実施例では、屈曲部
4の幅が一様でなく、マウント部6に近づくにつれて広
くなっている。特に、内側に幅が広くなっている。この
ような形状でも、振動モレのない縦水晶振動子が得られ
る。 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明は振動部と支持部をエッチ
ング法によって一体に形成する縦水晶振動子において、
新形状の縦水晶振動子を提案することにより、次の著し
い効果を有する。 支持部の形状寸法を改善することにより、振動を自
由にさせることができるので、損失抵抗が小さくなる。 支持部のブリッジ部にR面を設けたので、エッチン
グ法にて振動子を形成した場合、対称性が得られ、振動
モレが小さくなる。 マウント部に近い屈曲部の幅を広くし、質量を大き
くしたので、振動モレが小さくなる。 片側でマウントするので、製造が容易、且つ、小型
化ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の縦水晶振動子の原理を説明するための
簡略化した平面図である。 第2図は本発明の縦水晶振動子形状寸法の一実施例を示
す平面図である。 第3図は本発明の縦水晶振動子形状寸法の他の実施例を
示す平面図である。 1……振動子 2……振動部 3……支持部 4……屈曲部 5……ブリッジ部 6……マウント部 L1,L2,L……長さ W1,W2,W……幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−139715(JP,A) 特開 昭58−222611(JP,A) 特開 昭52−136595(JP,A) 特開 昭54−116862(JP,A) 特開 昭59−43622(JP,A) 実開 昭59−137629(JP,U) 実開 昭58−184920(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.全体がエッチング法にて一体に形成され、長手方向
    に振動する棒状の振動部と、前記振動部の中央部で振動
    部の長手方向と左右垂直な方向に設けられた一対のブリ
    ッジ部と、前記それぞれのブリッジ部先端に前記振動部
    の長手方向と平行に設けられた屈曲部と、前記それぞれ
    の屈曲部の端部に接続され、振動子全体として固定する
    ための1つのマウント部より成る縦水晶振動子におい
    て、前記それぞれの屈曲部の幅は前記ブリッジ部から前
    記マウント部の方向に徐々に広く形成され、前記それぞ
    れのブリッジ部の両側は前記振動部の側面及び前記屈曲
    部の側面とをまたがる1つのRの形状に形成されて前記
    それぞれのブリッジ部中央部にて幅が最小にし、前記振
    動子全体として前記振動部の長手方向軸に対して対称に
    形成されたことを特徴とする縦水晶振動子。
JP62209525A 1987-08-24 1987-08-24 縦水晶振動子 Expired - Lifetime JP2696104B2 (ja)

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JPS6451816A JPS6451816A (en) 1989-02-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52136595A (en) * 1976-05-11 1977-11-15 Seiko Epson Corp Vertical oscillating piezoelectric resonator
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