JP2696037B2 - 成形性に優れた軟質アルミニウム合金薄板の製造方法 - Google Patents

成形性に優れた軟質アルミニウム合金薄板の製造方法

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JP2696037B2 JP4083848A JP8384892A JP2696037B2 JP 2696037 B2 JP2696037 B2 JP 2696037B2 JP 4083848 A JP4083848 A JP 4083848A JP 8384892 A JP8384892 A JP 8384892A JP 2696037 B2 JP2696037 B2 JP 2696037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形品の肉厚が薄く
かつ強度の低いことが望まれる包装容器、例えば自動車
のエアバックのキャニスターのように衝突時に破壊しな
ければならない容器などに成形するのに最適な薄板の製
造方法を提供するものである。詳しくは、0.5mm以
下でかつ軟質の材料であり、プレス成形加工において成
形工具との耐焼付性に優れかつ耳率や結晶粒が細かいた
め、再絞り加工あるいは絞り成形と同時に容器壁部をし
ごき加工して容器としかつ成形品の強度を低くする(成
形後の壁部断面硬度がHvで約60以下)のに最適な薄
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】成形用アルミニウム合金薄板には、JI
SA1100、1200等の工業用純アルミニウム、J
ISA3003合金、JISA3004合金、JISA
5052合金、AA8011合金がある。
【0003】従来、これらの合金は、軟質の調質ではナ
ベなどの器物に使用するために0.5mmを超える厚板
であり、0.5mm以下の薄板の場合、成形品の強度を
重視するために、半硬質〜硬質の調質で使用されてい
た。
【0004】一方、成形品が薄肉でかつ強度が低いこと
が要求される本発明の利用分野の場合、JISA110
0、1200の工業用純アルミニウム軟質板が使用され
てきた。
【0005】薄板を容器に成形する場合、1回のプレス
成形では深さが得られないため、2回以上の絞り加工あ
るいは絞り成形と同時に容器壁部をしごき加工して容器
とする。1100、1200合金の軟質板は、2回目以
上の加工では工具との焼付により成形が困難になり、し
かも軟質で薄板のために材料がつぶれてしまい、歩留り
悪化のみならず不良材の取りだしなどで作業が中断する
問題があった。更に、耳率が2%を超えしかも不安定で
あるため、これも軟質で薄板のために成形品の形状がい
びつになりやすく、歩留りが悪い問題があった。300
3合金、3004合金、5052合金の薄板の軟質材で
も成形はできるが、成形品の材料硬度が高く本発明の目
的にそわないばかりでなく、耳率が2%以下に安定して
得られない問題があった。
【0006】なお、本発明でいう焼付とは、プレス加工
の際に、ダイスと材料との間の凝着により、成形品表面
が筋状に傷つく現象をいう。
【0007】このように、再絞りなどを行う軟質の薄板
に対する要求として、工具との耐焼付性に優れているこ
と、耳率が2%以下で安定していること、成形後の肌荒
れがなく深く絞りやすいよう平均結晶粒径が50μm以
下であることがあり、これら全てを満足する材料が望ま
れていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工具との焼
付を起さず、かつ、耳率が小さく安定しており、成形後
の肌荒れがなく深く絞りやすい、アルミニウム合金薄板
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らが鋭意研究した結果、材料内に分布して
いる化合物粒子が焼付に影響与えており、Al−Feお
よびAl−Fe−Si合金の粒子サイズと分布を工夫す
ることで、粒子がダイスと材料の間の摩擦を軽減し、焼
付が防止できることを見出した。更に、製造条件を工夫
することで、耳率は2%以下で安定しており、結晶粒も
50μm以下の大きさで細かく、特に複数の加工からな
る成形加工性に優れた最適な軟質の材料を得ることを見
出した。結局、本発明の構成は、特許請求の範囲に記載
のとおりの成形性に優れた軟質アルミニウム合金薄板の
製造方法である。
【0010】以下、特許請求の範囲に記載の各条件につ
いて、詳細に説明をする。
【0011】Feは、単独あるいはSiとの共存におい
て、耐焼付性に効果のあるAl−Fe、Al−Fe−S
i化合物を形成する。更に、結晶粒を微細にすると共
に、成形加工性を向上させる元素である。そのためのF
e量は0.8%を超え、1.3%以下とする。0.8
未満であると化合物粒子の量が少なく耐焼付性に効果が
ないばかりでなく、結晶粒微細化効果が十分でなく成形
加工性の向上が得られない。1.3%を超えると鋳造時
にAl3Feの針状の粗大化合物を生じて成形加工性を
悪くする。
【0012】Siは、Feとの共存において、耐焼付性
に効果のあるAl−Fe−Si化合物粒子を形成する。
更に、異方性を改善し小さい耳率を得やすくするととも
に、耳率の安定化に効果のある元素である。そのための
Si量は0.3〜0.8%とする。0.3%未満の場
合、Al−Fe−Si化合物粒子の量が少なく耐焼付性
に効果がないばかりでなく、2%以下の小さい耳率が得
にくい。0.8%を超える場合、Al−Fe−Si化合
物粒子が粗大になりすぎて、薄板表面の筋状欠陥となり
外観を損う、Fe量はSi量+0.1%よりも多くす
る。これは、Al−Fe化合物粒子とAl−Fe−Si
化合物粒子を多く分散させるためである。この条件を満
たさず、Si量が多くなると、単体Si粒子が生成され
てしまい、耐焼付性に効果のあるAl−Fe化合物粒子
とAl−Fe−Si化合物粒子が少なくなってしまう。
Cuは、成形加工性を向上させる元素である。そのため
にCu量は0.01〜0.2%とする。0.01%未満
ではその効果が得られない。0.2%を超えると耐食性
が悪くなる。
【0013】また、鋳塊組織の微細化のために添加され
るTiおよびBについては、Ti:0.005〜0.1
%、B:0.05%以下とする。Ti量が0.005%
未満の場合、鋳塊組織の微細化の効果がなく、Al−F
eおよびAl−Fe−Si化合物粒子の粗大分布により
薄板の全面に筋状模様が発生する。一方、0.1%を超
えた場合、粗大なAl3Tiの金属間化合物を生成する
ため、薄板表面の筋状模様となるし、成形の際の割れの
原因となる。Bは、Tiとの共存により、鋳塊組織の微
細化の効果を更に促進する元素である。B量が0.05
%を超えた場合、TiB2の粗大な金属間化合物を生成
するため、薄板表面の筋状模様となるし、成形の際の割
れの原因となる。
【0014】耐焼付性に効果のある粒子サイズは、最大
径で1〜20μmである。1μm未満では、効果がな
い。20μmを超える場合は、薄板表面の筋状欠陥にな
りやすいため好ましくない。粒子の分布は、面積率で3
×103〜5×104個/mm2がよい。3×103個/m
2未満の場合、粒子数が少なく、耐焼付性に効果がな
い。5×104個/mm2を超えても効果は飽和する。
【0015】次に、製造条件について詳細に説明する。
【0016】製造条件は、先に説明した成分範囲内にお
いて、適正な化合物粒子、2%以下の耳率、50μm以
下の結晶粒を得るために規制される。
【0017】耐焼付性に効果のある化合物粒子のサイズ
と分布を得るためには、鋳塊の均質化処理条件と熱間圧
延開始温度を規制する必要がある。またこれらの条件
は、耳率と結晶粒にも影響を与える。熱間圧延後の条件
は、耳率と結晶粒に大きく影響を与えるが、対象となる
1μm以上の化合物粒子への影響はほとんどない。
【0018】鋳塊の均質化処理は、500〜600℃×
5〜20時間の条件とする。
【0019】500℃未満あるいは5時間未満である
と、均質化が不十分であるために化合物粒子の分布が不
均一であり、Al−Fe−Si化合物の面積率で3×1
3〜5×104個/mm2の分布を得ることができな
い。さらに耳率を2%以下に調節することが困難である
ばかりでなく、結晶粒が粗大化しやすくなる。600℃
を超えた場合、1μm以上の化合物粒子はマトリックス
に溶入化しやすく、1〜20μmの大きさの化合物粒子
が面積率で3×103個/mm2未満となりかつ耳率と結
晶粒の効果は飽和する。そればかりでなく共晶融解の恐
れがあり好ましくない。20時間を超えた場合、化合物
粒子、耳率と結晶粒の効果は飽和しかつ熱処理のコスト
アップになるため好ましくない。
【0020】熱間圧延の開始温度は、1μm以上の化合
物粒子と結晶粒微細化に影響を与える。適正な化合物粒
子のサイズと分布および50μm以下の平均結晶粒径と
するには、460〜550℃の温度がよい。460℃未
満の場合、微細析出が促進されるために熱間圧延中の化
合物粒子の成長が阻害され、求める1μm以上のサイズ
の分布が得られないし、50μm以下の微細な結晶粒が
得られない。550℃を超えた場合、化合物粒子への影
響は小さいが、最終焼鈍後の再結晶微細化の効果がな
い。
【0021】熱間圧延の後に行うか熱間圧延の途中に行
われる中間焼鈍は、Al−Fe−Si化合物の析出を起
こさせることにより、その後の冷間圧延板の最終焼鈍で
の再結晶粒の微細化と2%以下の耳率を得るために実施
される。ここでの析出化合物粒子は1μm未満の微細粒
子であるため、耐焼付性には影響を与えない。そのため
の条件は、300〜450℃×0.5〜5時間とする。
300℃未満および450℃を超えた場合、あるいは
0.5時間未満の場合には、中間焼鈍での析出が不十分
であり効果が得られない。5時間を超えた場合、効果が
飽和するし、熱処理のコストアップになるため好ましく
ない。
【0022】中間焼鈍後の冷間圧延の加工度は、最終焼
鈍後の耳率を2%以下に安定して得るために実施され
る。そのための条件は70〜90%である。この条件を
満たさないと耳率は2%を超えてしまう。
【0023】最終焼鈍は、再結晶させ軟質にするため
と、耳率を2%以下にするために実施される。そのため
の条件は250〜500℃×0.5〜5時間である。こ
の条件を満たさないと耳率は2%を超えてしまう。ま
た、250℃未満では再結晶が十分でなく半硬質の状態
である。
【0024】以下実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0025】
【実施例】
実施例 (1)成分 表1に示す成分を含有するAl合金を、DC鋳造にて作
製し、20mm厚み100mm幅100mm長さのブロ
ックを切り出し圧延用試片とした。580℃×10時間
の均質化処理の後、540℃に加熱し2mm厚みに熱間
圧延した。その後、380℃×1時間の中間焼鈍を行
い、0.25mm厚みに冷間圧延した。中間焼鈍後の冷
間加工度は87.5%である。その薄板に350℃×1
時間の最終焼鈍を施した。このようにして作製した0.
25mm厚みの軟質薄板の化合物粒子のサイズと分布数
の測定、再絞り性、耳率、平均結晶粒径、耐食性試験、
再絞り成形したカップ外観観察を行った。
【0026】化合物粒子の大きさと分布は、電解研磨し
た板面を、ニレコ製画像解析装置LUZEX500で測
定した。
【0027】再絞り性試験は、図1に示す方法で再絞り
を行った。まず、(a)に示す素板1を初回絞り加工し
て(b)に示すように初回絞り容器2を成形し、次にこ
れを(c)に示すように再絞りポンチ3、しわ押え4お
よび再絞りダイス5を用いて再絞りし、(d)に示すよ
うに再絞り容器6を成形した。この絞りの際に割れない
限界の限界絞り比と限界総絞り比を求めた。
【0028】耳率は、ブランク径φ33mm(平頭ポン
チ)でカップを絞り、次の式で求めた。
【0029】{(山の高さ)−(谷の高さ)}/
[{(山の高さ)+(谷の高さ)}/2]×100 平均結晶粒径は、板面を電解研磨の後、バーカー液で電
解し偏光により結晶粒を現出し、圧延方向と直角の方向
の結晶粒の幅を切断法により求め、その平均値とした。
【0030】耐食性は、JIS Z2371塩水噴霧試
験法に基づき、35℃の5%食塩水を100時間噴霧
し、その結果を相対的に比較し次のように三段階評価に
より表わした。
【0031】JIS A1050と同等:○ JIS A1050より若干劣る:△ JIS A1050より劣る:× 表1に示す発明例のNo.1〜No.7はFe、Si、
Cu、Ti、B量を請求範囲内でその下限あるいは上限
近傍としたものである。No.5合金は、Cuを添加し
ないものであり、Cu量は不可避的不純物量である。い
ずれの合金も1〜20μmの化合物粒子が、3×103
〜5×104個/mm2であり焼付がなく限界再絞り比は
1.5以上、限界総絞り比は3.0以上で高い絞り比を
示した。耳率は2%以下であった。耐食性もJISA1
050の工業用純アルミニウムと同等であった。カップ
外観も筋状模様がなくいずれも良好であった。、一方、
No.8〜No.16は比較例である。
【0032】No.8はFe量が請求範囲の下限を下回
る。化合物粒子の数が3×103個/mm2を下回り焼付
が生じ、再絞り性が悪い。耳率も2%を超える。
【0033】No.9は、Fe量が請求範囲の上限を上回
る。耳率は小さいが、粗大晶出物のため筋状の模様があ
り再絞り性も劣っている。
【0034】No.10はSi量+0.1%がFe量と同
等である。化合物粒子の数が3×103個/mm2を下回
り焼付が生じ、再絞り性が悪い。
【0035】No.11は、Si量が請求範囲の下限を下
回る。化合物粒子の数が3×103個/mm2を下回り焼
付が生じ、再絞り性が悪い。耳率も2%を超える。
【0036】No.12は、Si量が請求範囲の上限を上
回りかつSi量+0.1%がFe量を超える。耳率が大
きい。しかも全面に筋状模様があり外観に劣る。
【0037】No.13は、Cu量が請求範囲の上限を上
回る。耐食性に劣る。
【0038】No.14は、Ti量が請求範囲の下限を下
回る。結晶粒が粗大であり肌荒れを生じている。
【0039】No.15は、Ti量が請求範囲の上限を上
回る。全面に筋状模様があり外観に劣る。
【0040】No.16は、B量が請求範囲の上限を上回
る。全面に筋状模様があり外観に劣る。
【0041】このように、成分が請求範囲をはずれた場
合、再絞り性、耳率、耐食性、絞り後のカップ外観のい
ずれかが劣るため、成形品の軟質薄板として好ましくな
い。 (2)製造条件 表1のNo.1合金(Cu添加材)とNo.5(Cu無添加
材、Cu量は不可避的不純物量のレベル)のDC鋳塊
を、(1)と同じ寸法に切出し、表2に示す製造条件で
0.25mm軟質板に製造した。(1)と同じように試
験した結果を表3に示す。
【0042】No.17〜No.21は、本発明の請求範囲
内の条件で製造したものである。最大径1〜20μmの
粒子数は3×103〜5×104個/mm2であり、再絞
り性も良好で、耳率は2%であり、カップ絞り後の外観
も良好である。
【0043】一方、No.22〜No.31は比較例であ
る。No.1合金、No.5合金の比較では、特性値の絶対
値に差があり、No.1のCu添加材のほうが若干よい結
果となているものの、両合金とも同じ様な傾向を示し
ている。
【0044】No.22は、鋳塊均質化処理温度が請求範
囲を下回る。耳率が2%以上であり、結晶粒も若干大き
い。そのため再絞り性に劣っている。
【0045】No.23は、鋳塊均質化処理温度が請求範
囲を下回る。これも耳率が2%以上であり、結晶粒も若
干大きい。そのため再絞り性に劣っている。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】No.24は、熱間圧延の開始温度が請求範
囲を下回る。耳率が2%以上であり再絞り性に劣ってい
る。
【0053】No.25〜No.31についても、中間焼鈍
〜最終焼鈍の条件が請求範囲を満足しないため、耳率あ
るいは結晶粒が大きく再絞り性に劣っている。
【0054】このように、製造条件が本発明の請求範囲
を満足しない場合、再絞り性に劣り、成形用の軟質薄板
として好ましくない。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の軟質ア
ルミニウム合金薄板とその製造方法によれば、再絞り性
などの連続成形に優れ、しかも耳率が小さく、成形後の
肌荒れや筋状欠陥のない良好な外観を得ることができ、
工業的に果す役割は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軟質アルミニウム合金薄板を深絞り加
工する工程の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 素板 2 初回絞り容器 3 再絞りポンチ 4 しわ押え 5 再絞りダイス 6 再絞り容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22F 1/00 684 8719−4K C22F 1/00 684C 686 8719−4K 686A 691 8719−4K 691B 8719−4K 691C 694 8719−4K 694B (72)発明者 土田 信 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽 金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−279725(JP,A) 特開 平1−123045(JP,A) 特開 昭63−179037(JP,A) 特開 平3−204104(JP,A) 特開 平5−9675(JP,A) 特公 昭52−6684(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe:0.8%を超え1.3%以下(重量%、以下同じ) Si:0.3〜0.8% (Fe)>(Si)+0.1% Ti:0.005〜0.1% B:0.05%以下 残部Alと不可避不純物 とからなるアルミニウム合金鋳塊の均質化処理を500
    〜600℃×5〜20時間、熱間圧延の開始温度を48
    0℃を超え550℃以下とし、熱間圧延後または熱間圧
    延後の冷間圧延の途中で行なわれる中間焼鈍を300〜
    450℃×0.5〜5時間、中間焼鈍後の冷間圧延の加
    工度を70〜90%、冷間圧延の後に行なわれる最終焼
    鈍を250〜500℃×0.5〜5時間の条件とする、
    成形性に優れた軟質アルミニウム合金薄板の製造方法。
  2. 【請求項2】 Fe:0.8%を超え1.3%以下(重量%、以下同じ) Si:0.3〜0.8% (Fe)>(Si)+0.1% Cu:0.01〜0.2% Ti:0.005〜0.1% B:0.05%以下 残部Alと不可避不純物 とからなるアルミニウム合金鋳塊の均質化処理を500
    〜600℃×5〜20時間、熱間圧延の開始温度を48
    0℃を超え550℃以下とし、熱間圧延後または熱間圧
    延後の冷間圧延の途中で行なわれる中間焼鈍を300〜
    450℃×0.5〜5時間、中間焼鈍後の冷間圧延の加
    工度を70〜90%、冷間圧延の後に行なわれる最終焼
    鈍を250〜500℃×0.5〜5時間の条件とする、
    成形性に優れた軟質アルミニウム合金薄板の製造方法。
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