JP2695432B2 - 画像通信方法 - Google Patents

画像通信方法

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JP2695432B2
JP2695432B2 JP63111646A JP11164688A JP2695432B2 JP 2695432 B2 JP2695432 B2 JP 2695432B2 JP 63111646 A JP63111646 A JP 63111646A JP 11164688 A JP11164688 A JP 11164688A JP 2695432 B2 JP2695432 B2 JP 2695432B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像通信方法に関し、特に入力した画像の解
像度を変換して或いは変換せずに送信する画像通信方法
に関するものである。
[従来の技術] 近年、ファクシミリ装置はCCITT勧告により規格化が
進められており、現在グループ1からグループ4(以
下、G1からG4と呼ぶ)までの規格があり、これらはそれ
ぞれ異なる通信手順や符号化方式等を採用している。こ
れら各規格のうち、G1〜G3対応のフアクシミリ装置は主
に公衆電話網を対象としたアナログ機器であり、G4対応
のフアクシミリ機器はデジタル通信網を対象としたデジ
タル機器である。従つて、通信画像の処理方法が異なつ
ており、G3対応機器では画像信号はMH(モデフアイド・
ハフマン)符号化が標準であるのに対し、G4ではMMR
(拡張モデフアイドリード)符号化が標準となつてい
る。また、通信画像の画素密度も異なりG3では主走査方
向8画像/mm、副走査方向3.85画素/mmの如くミリ系単位
であるのに対し、G4では主・副走査とも200画素/イン
チなどのようにインチ系が標準となつている。
現時点では、フアクシミリ通信においてアナログ回線
(公衆電話回線)を使用するG3規格が主流であるが、通
信情報の大量化に伴ない、デジタル回線を使用するG4規
格のフアクシミリが進出してきている。このようなG3か
らG4規格機器への移行に伴ない、G3/G4両方の規格を備
えたG3・G4兼用のフアクシミリ装置が普及してきてい
る。
第5図はこのようなG3・G4兼用のフアクシミリ装置の
構成を示すブロツク図で、50は原稿を光学的に読取つて
電気信号に変換する画像読取部、51は画素密度変換部
で、読取つた画像信号の画素密度を変換して符号化器52
に出力している。符号化器52は画素変換された読取画像
データを圧縮して画像メモリ53に格納する。こうして、
通信先のフアクシミリ装置がG4機器のときは、符号/復
号化器54によつてMMR符号化を行つてG4通信部55により
通信回線に送信し、G3機器への通信のときは符号/復号
化器56でMHコードに符号化してG3通信制御部57により送
信している。
また、逆にG4規格の画像データをG4通信制御部55で受
信すると符号/復号化器54でMMRコードより復号して画
像メモリ53に格納し、G3通信制御部57でG3規格の画像デ
ータを受信すると符号/復号化器56で復号して画像メモ
リ53に格納している。58は画像メモリ53の画像データを
伸長してイメージデータに復号する復号化器で、この復
号化器58で復号された画像データは画素変換部59で画素
密度が変換されてサーマルプリンタ等の画像記録部60で
記録される。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、前述したようにG3規格とG4規格とでは
画像データの画素密度の違いが存在している。例えば第
5図の画像読取部50と画像記録部60のそれぞれの画素密
度が主・副走査方向共に200画素/インチ固定の場合で
考えると、G4通信制御部55を介して受信した受信画像
(200画素/インチ)は、画像記録部60における記録画
素密度と等しいため記録部60で再生された画像は元の原
稿画像と一致する。しかし、アナログ回線を介し受信し
たG3規格の受信画像データの画素密度は画像記録部60の
画素密度と異なるため、記録部60で再生された画像は元
の原稿画像とは縦横の長さが変倍されたものになる。
即ち、インチ系(G4規格、200×200画素/インチ)の
画像データに対応するミリ系(G3規格)における画素密
度は8×7.7画素/mmであるが、200×200画素/インチを
mmに換算すると約7.87×7.87画素/mmになつてしまうた
め、画像記録部60により記録されたミリ系の画像は縦方
向に短くなり、横方向には間のびされた画像になつてし
まう。
これを示したのが第6A図で、65は元の原稿画像を示
し、66は前述したインチ系(G4)で原稿65を読取り、ミ
リ系(G3)で再生した画像を示している。このような不
具合をなくすために画素変換部51、59で画素密度の変換
を行つている。これは、例えばG3規格の8×7.7画素/mm
の画素密度をG4規格の200×200画素/インチの画素密度
に変換するとき、主走査方向に対しては64画素毎に1画
素を間引きし、副走査方向に対しては画素列毎に前列と
同じ画素列1列を加えて出力している。
このようにすれば出力された画像は元の原稿の画像サ
イズと同じサイズになるが、画素密度の変換の過程で画
素データの間引きや補間等の処理が行われるため、画質
が低下してしまうという問題がある。これを示したのが
第6B図で、65は第6A図と同じ元の原稿画像を示し、67は
画素密度変換されて画像記録部60により再生・記録され
た出力原稿を示している。
ところが、ユーザによっては解像度変換を行わずに送
信した方がよいと考える場合もありうる。例えば、G3モ
ードにおける解像度、即ち、8×7.7画素/mmで原稿画像
を読み取り、G4モードで送信する場合には、通常、読み
取った画像を前述のように200×200画素/インチに解像
度変換する必要があるが、この解像度変換は前述のよう
に処理が複雑であるし、画質の劣化を招く恐れもある。
従って、8×7.7画素/mmの画像はG4モードで送信しても
200×200画素インチに近似しているため送信できるの
で、解像度変換を行わなくてもよいし、また受信側で解
像度変換を行わせるようにしてもよい。ところが従来で
はこの選択をオペレータに委ねることは考えられていな
かった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ミリ系
単位或はインチ系単位の解像度で入力された画像の解像
度を、送信するモードの解像度に従った解像度に変換し
てから送信するか、或いは変換せずに送信するかのいず
れかを選択できる画像通信方法を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明の画像通信方法は以
下のような工程を備える。即ち、 少なくともミリ系単位の解像度の画像を取り扱うモー
ド及びインチ系単位の解像度の画像を取り扱うモードの
いずれかを選択して画像の送信を行う画像通信方法であ
って、 いずれかのモードに従った解像度の画像を入力し、 前記入力した画像の解像度の単位が、画像を送信する
際のモードに従った解像度の単位とは異なる場合に、前
記入力した画像の解像度を、前記ミリ系単位とインチ系
単位の差分に応じて、前記送信する際のモードに応じた
解像度に対応させるように解像度変換するか否かをマニ
ュアル選択し、 前記マニュアル選択により解像度変換するよう選択さ
れると解像度変換した入力画像を符号化し、解像度変換
しないよう選択されると解像度変換しない入力画像を符
号化し、 前記符号化された画像を送信することを特徴とする。
[作用] 以上の構成において、いずれかのモードに従った解像
度の画像を入力し、その入力した画像の解像度の単位
が、画像を送信する際のモードに従った解像度の単位と
は異なる場合に、その入力した画像の解像度を、ミリ系
単位とインチ系単位の差分に応じて、送信する際のモー
ドに応じた解像度に対応させるように解像度変換するか
否かをマニュアル選択し、解像度変換するよう選択され
ると解像度変換した入力画像を符号化し、解像度変換し
ないよう選択されると解像度変換しない入力画像を符号
化し、その符号化された画像を送信するように動作す
る。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳
細に説明する。
[フアクシミリ装置の説明(第1図)] 第1図は実施例のフアクシミリ装置の概略構成を示す
ブロック図で、第5図の従来のフアクシミリ装置と共通
な部分は同一記号で示している。
ここで前述の従来例と異なる部分を中心に説明する
と、10、11はそれぞれ切換スイツチで、制御部12よりの
切換信号16、17のそれぞれに対応して、端子aまたは端
子b側に接続を切換えるように動作している。制御部12
は、装置全体を制御する例えばマイクロコンピユータ等
のCPUや、CPUの制御プログラムや各種データを格納して
いるROM、CPUのワークエリアとして使用されるRAM等を
備えている。13は制御部12に切換スイツチ10及び11の切
換えを指示する操作部で、オルターネイト・キー14、15
を備えており、キー14がオンされるとスイツチ10はa側
に、オフされるとスイツチ10はb側に接続される。同様
にして、キー15がオンのときはスイツチ11はa側に、オ
フのときはスイツチ11はb側に接続される。
[動作説明(第1図〜第3図)] 第2図は実施例のフアクシミリ装置における送信処理
を示すフローチヤート、第3図は同じく実施例のフアク
シミリ装置における受信処理を示すフローチヤートであ
る。
第2図において、ステツプS1で送信原稿を画像読取部
50で読取り、スイツチ10がa側に接続されていればステ
ツプS3で画素密度変換部51により画素密度変換を行つて
ステツプS4の符号化処理に進むが、スイツチ10がb側に
接続されていると画像密度変換を行うことなくそのまま
符号化処理に移行する。こうして、ステツプS4で、符号
化器52によりデータ圧縮が行われてステツプS5で画像メ
モリ53に格納される。
ステツプS6では送信モードがG3かG4かによつてMH或い
はMMR符号化を行い、ステツプS7で対応する通信制御部
(55或いは57)により回線に画像データを送信する。
第3図ではステツプS10で、G3或はG4の画像データを
受信すると、ステツプS2で対応する符号/復号化器(54
或いは56)で受信画像データを復号し、ステツプS12で
画像メモリ53に格納する。ステツプS13で画像メモリ53
より画像データを読み出して復号(伸長)し、ステツプ
S14でスイツチ11がa側に接続されていれば、ステツプS
15で画素密度変換59により画素密度変換を行う。そし
て、ステツプS16で画像記録部60に画素密度変換された
画像データの像形成を行う。
また、スイツチ11がb側に接続されていればステツプ
S16に進み、サーマルプリンタ等の画像記録部60で画素
密度変換を行うことなく像形成を行う。
[キー入力処理の説明(第4図)] 第4図は実施例のフアクシミリ装置の制御部12におけ
る、操作部13からのキー入力処理を示すフローチヤート
で、この制御プログラムは制御部12のROMに格納されて
いる。
ステツプS20で操作部13のキー信号の入力を行い、ス
テツプS21でキー14がオンされているかをみる。キー14
がオンであればステツプS22に進み、切換信号16を出力
してスイツチ10をa端子側に接続する。一方、キー14が
オフであればステツプS23に進み、切換信号16によりス
イツチ10をb側に接続する。
同様にして、ステツプS24でキー15の状態をチエツク
し、キー15がオンであればステツプS25に進み、切換信
号17によりスイツチ11をa端子側に接続し、キー15がオ
フであればステツプS26に進み、スイツチ11をb端子側
に接続する。
このようにして、キー14がオンであれば画像読取部50
で読取られた画像信号の画素密度が変換され、キー15が
オンであれば受信された画像信号の画素密度が変換され
ることになる。
この画素密度変換の一例を説明すると、画像読取部50
の読取る画素密度が8×7.7画素/mmで、この画像読取部
50でよみとつた原稿画像G4で送信する場合を考える。こ
のとき、オペレータは操作部13のキー14を押下すると、
画像密度変換部51は63画素毎に同一の1画素を補間し、
副走査方向に対しては45画素列毎に1画素列を削除し
て、G4方式の画素密度200×200画素/インチに対応させ
る。
また、例えば受信画像がG3規格の画像データで、画像
記録部60の記録密度が200×200画素/インチのときは、
スイツチ15をオンにすることにより、画素密度変換部59
により画素密度の変換が行われる。これは画像データの
主走査方向に対しては64画素毎に1画素を削除し、副走
査方向に対しては、45画素列毎に前列と同一の画素列を
1列加えるもので、これにより像形成される画像は受信
原稿と同じサイズになる。
前述したいずれの画素密度変換においても、画素の不
均一な間引きや、追加が行われるため画像サイズが一致
しても画質の低下を招いてしまう。それで、例え画像の
サイズが異なつても、このような画素密度変換を実行し
たくないときは、キー14と15の両方或いはいずれか一方
をオフすることにより画素密度変換を実行しないように
している。
第7図はG3規格の本機70からG4規格のフアクシミリ装
置71を中継してG3規格のフアクシミリ装置72に原稿を送
信する場合を考えると、フアクシミリ装置70と71との間
で画素密度変換を行い、更にフアクシミリ装置71と72と
の間でも画素密度変換が実行されると、その送信画像は
75〜77で示されたように劣化してしまう。このような場
合は、本機70とフアクシミリ装置72の画素密度が等しい
ため、各フアクシミリ装置の操作部13のキー14と15をオ
フにしておけば途中で画素密度変換が行われない。従つ
て、画質の劣化を招くこともなく画像データを送信でき
る。
また、このような中継の場合に限らず、写真や情報等
の細かい原稿を送信するときにも、キー14と15をオフに
して画素密度を変換せずに送受信を行うことにより、細
かい情報を正確に送信できる。
以上説明したようにこの実施例によれば、送受信画像
に対して画素密度の変換を行うかどうかを選択できるよ
うにすることにより、必要な情報を損なうことなく画像
データを送受信できる。これにより、例えば写真原稿の
様に細部の情報まで重要な原稿や、或いは図案等のよう
に情報の細部はそれほどでもないが、画像サイズの正確
さが要求される原稿画像データの場合とで、それぞれの
要求に対応して画素変換の実施の有無を選択できる効果
がある。
また、この実施例では変換指示を行う部分が簡単なス
イツチや操作キーで構成されているため、画像記録部の
プリンタや画像読取部に画素変換機能を付加するよりも
低コストにできる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、ミリ単位系、イ
ンチ単位系のいずれかのモードに従つた解像度で入力さ
れた画像を、送信する際のモードの単位に従った解像度
に変換する必要がある場合に、この解像度変換を実施す
るか否かをマニュアルで選択し、この選択に応じて解像
度変換してから、或いは解像度変換せずに画像を符号化
し、オペレータが所望する解像度の画像を表す情報を送
信することができる。これにより、例えば通信に用いる
解像度のそれぞれに対応した読取装置を設ける必要がな
くなるので装置の構成を簡単にでき、しかも、入力した
画像の解像度の従ったモードとは異なるモードでの送信
の際にもオペレータが所望する解像度の画像の送信が可
能になる、といった効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のフアクシミリ装置の概略構成図を示す
ブロツク図、 第2図は実施例のフアクシミリ装置における送信処理を
示すフローチヤート、 第3図は実施例のフアクシミリ装置における受信処理を
示すフローチヤート、 第4図は制御部におけるキー入力処理を示すフローチヤ
ート、 第5図は従来のフアクシミリ装置の概略構成を示すブロ
ツク図、 第6A図は元の原稿とその原稿を画素密度変換を行わずに
出力した出力原稿例を示す図、 第6B図は元の原稿とその原稿を画素密度変換を行つて出
力された出力原稿例を示す図、そして 第7図はフアクシミリ画像データが中継して伝送される
とき、各フアクシミリ装置で画素密度変換を行うことに
よる画像の劣化を示す図である。 図中、10,11……切換スイツチ、12……制御部、13……
操作部、14,15……キー、16,17……切換信号、50……画
像読取部、51,59……画素密度変換部、52……符号化
部、53……画像メモリ、54,56……符号/復号化部、55
……G4通信制御部、57……G3通信制御部、58……復号化
部、60……画像記録部、61……デジタル回線、62……公
衆電話回線(アナログ回線)である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともミリ系単位の解像度の画像を取
    り扱うモード及びインチ系単位の解像度の画像を取り扱
    うモードのいずれかを選択して画像の送信を行う画像通
    信方法であって、 いずれかのモードに従った解像度の画像を入力し、 前記入力した画像の解像度の単位が、画像を送信する際
    のモードに従った解像度の単位とは異なる場合に、前記
    入力した画像の解像度を、前記ミリ系単位とインチ系単
    位の差分に応じて、前記送信する際のモードに応じた解
    像度に対応させるように解像度変換するか否かをマニュ
    アル選択し、 前記マニュアル選択により解像度変換するよう選択され
    ると解像度変換した入力画像を符号化し、解像度変換し
    ないよう選択されると解像度変換しない入力画像を符号
    化し、 前記符号化された画像を送信することを特徴とする画像
    通信方法。
JP63111646A 1988-05-10 1988-05-10 画像通信方法 Expired - Lifetime JP2695432B2 (ja)

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