JP2695350B2 - 仮撚機の冷却装置 - Google Patents

仮撚機の冷却装置

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JP2695350B2
JP2695350B2 JP4160362A JP16036292A JP2695350B2 JP 2695350 B2 JP2695350 B2 JP 2695350B2 JP 4160362 A JP4160362 A JP 4160362A JP 16036292 A JP16036292 A JP 16036292A JP 2695350 B2 JP2695350 B2 JP 2695350B2
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史夫 種植
俊三 内藤
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帝人製機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は仮撚機の冷却装置に関
し、より詳しくは本発明は仮撚加工機または延伸仮撚加
工機の第一ヒータと仮撚装置との間に設置され、第一ヒ
ータで加熱された糸条を冷却するとともに糸条の振動を
抑制して安定に走行させる仮撚機の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に仮撚加工機または延伸仮撚加工機
に供給される原糸は、パッケージの解舒および糸条の走
行を円滑にするために油剤が付着されている。このよう
な糸条に付着された油剤は、仮撚機の第一ヒータ内で加
熱され、その一部は気化し油煙となり、走行糸条の随伴
流によって搬送され、第一ヒータの出口部に設置された
吸煙パイプに吸煙される。また一部の油剤は高温低粘度
の油液となり糸条を構成しているフィラメントに付着し
糸条とともに走行しつつ油剤が飛散したり、ヒータ出口
部の屈曲ガイドや、糸条を接触走行させる冷却装置の溝
底部で油剤の凝縮が起こり、ガイドや冷却装置に油滴が
付着する。
【0003】特に、第一ヒータと冷却装置の間で屈曲が
少なくほぼ直線状の糸道をとるように配置された場合に
おいては(例えば、米国特許第4,905,468号明
細書の第一ヒータと第一冷却板の配置参照)、第一ヒー
タで付着した油煙、油剤は第一ヒータから殆どそのまま
冷却装置に運ばれ、冷却装置の溝底部で上述した油剤の
飛散、冷却、凝縮が発生する。
【0004】上述したような冷却装置における油剤の飛
散、冷却、凝縮を防止することを目的として、ヒータと
仮撚装置の間に糸条を接触走行させる溝を有し、この溝
の糸条接触部に複数の孔を設けた冷却板を設置し、糸条
に付着した油剤を孔から排出させることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、糸が接触走行する溝に孔を設けた場合には、糸
に付着している油剤が溝に形成された孔の角部に堆積す
るという問題がある。また冷却装置においては仮撚装置
により糸条に付与された撚によって底を走行する糸条は
回転状態にあり、この回転状態にある糸条のフィラメン
トが装置の底に形成された孔の角部に当り糸品質が損な
われるという問題もある。また、糸が接触走行する溝に
孔を打抜き等により形成するが、糸条が確実に接触する
状態に溝底を加工するためには高度の加工精度が必要で
ある。
【0006】
【発明の目的】本発明は上述した従来装置に付随する問
題点に鑑みて糸条に付着している油剤が孔の角部に堆積
することがなく、冷却装置の清掃周期を著しく長くする
ことができ、しかも製作が容易な仮撚機の冷却装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、仮撚
加工機または延伸仮撚加工機の第一ヒータと仮撚装置と
の間に設置され、第一ヒータで加熱された糸条を冷却す
るとともに糸条の振動を抑制し安定に走行させる仮撚機
の冷却装置において、前記冷却装置は走行糸条の糸道を
挟んで小間隙を形成して対設された2枚の溝壁部、該2
枚の溝壁部の底部位置該溝壁部の長手方向に間隔をあ
且つ該2枚の溝壁部の間の間隙を越えて配設された複
数の糸ガイド、および前記2枚の溝壁部の反糸ガイド側
先端の一方から前記溝壁部および糸ガイドの外側を通り
他方の溝壁部の反糸ガイド側先端に至る外壁部からなっ
ていることを特徴とする仮撚機の冷却装置により、上記
の目的を達成する。
【0008】
【作用】本発明においては冷却装置の糸通し溝の両溝壁
部に複数の糸ガイドを取着しており、溝底部には打抜き
または切断により角のある孔を形成していないために、
糸条に付着した油剤が孔の角度に詰ることがなく、その
ため冷却装置使用時の清掃周期を長期とすることができ
る。また糸条が孔の角部に引っ掛かることがなく糸品質
を損ねることもない。
【0009】また、冷却装置の溝壁部の両先端部を外壁
部により繋いでおり、これにより糸通し溝を取囲むパイ
プ室を形成しており、糸条から飛散した油煙、更に凝縮
した油剤を集めることができる。特に、このパイプ室に
吸引手段を連通させた場合には、溝壁部間の小間隙を走
行する糸条から油剤を糸ガイド間の隙間を通して積極的
に吸引室に吸引することができる。
【0010】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の実施例を説
明する。図1は本発明を実施した延伸仮撚機の概略正面
図であり、クリール17に担持した原糸パッケージ18
から解舒された糸条Yは糸ガイド25、26を通り第一
供給ローラ11および糸ガイド27を経て第一ヒータ1
3に送り込まれる。第一ヒータ13の下流に本発明に係
る第一冷却装置15が設けられており(詳細図2参
照)、その下流に変向ガイド28および第二冷却装置
6が設けられている。第二冷却装置16の下に周知の多
軸多板型またはピン型の仮撚装置14が設けられてお
り、仮撚装置14の下側に第二供給ローラ12が設けら
れている。第二供給ローラ12の下側に設けられる第二
ヒータ19は糸の嵩高性、ストレッチ性等を調整する。
符号20は第三供給ローラを示し、第三供給ローラ20
から糸掛け通路22の下側を通って案内された糸条はガ
イド29を経て巻取手段21によってパッケージに巻取
られる。
【0011】上記構造の装置において、仮撚装置14に
よって糸条Yに付与された撚は糸条Yに沿って第一ヒー
タ13に向けて遡及して第一ヒータ13によって加熱固
定され、糸条Yの移動とともに第一冷却装置15および
第二冷却装置16によって冷却されて仮撚装置14を出
て解撚される。
【0012】本発明の第一冷却装置15の一実施例を図
2および図3を参照して説明する。冷却装置15は、走
行糸条Yの糸道(図3参照)を、図2に示すように左右
両側から挟むように小間隙をなして対設された2枚の溝
壁部15aを有している。図2に示すように、両溝壁部
15aの下側先端はそれぞれ外向きに拡開されており、
上記両溝壁部15a間に形成される小間隙への糸条の糸
掛けが容易に行えるようにしている。拡開した両溝壁部
15a先の先端は外壁部の水平部15bから垂直部15
cを経て、両溝壁部15aの上側先端を越える位置から
水平に折曲げられ(上の水平壁面15d)ており、この
ようにして前述した一対の両溝壁部15aを取囲むパイ
プ室31が形成されている。
【0013】パイプ室31の内部には、図3に示すよう
に冷却装置15の長手方向に糸道に沿って所定の間隔を
あけた位置(すなわち、冷却装置15の出入口位置およ
びその中間の位置)に、図2に示すような横方向ピン1
5eが止着されている。ピン15eには、それぞれ鼓形
状をした糸ガイド15fが一体にまたは固定取着して形
成されている。糸ガイド15fは、図2に示すように2
枚の溝壁部15aの底部に位置し且つ2枚の溝壁部15
aの間の間隙を越えて配設され、糸条の擦過により損傷
されない、例えば、セラミック等の材質とすることが好
ましい。
【0014】以上の構成からなる冷却装置15において
は、その糸道に沿って間隔をあけて配置された糸ガイド
15fの底部を結ぶ仮想線が糸道を上下方向(図3参
照)および左右方向(図2参照)に規制し、また両溝壁
部15aが糸の冷却装置15へ糸掛け時に案内するよう
になっている(図3参照)。
【0015】図示した実施例においては、冷却装置15
のパイプ室31には、図3に示すように吸引パイプ32
をその上側の壁面15dに開口させており、吸引パイプ
32はそれぞれ適宜な吸引手段33に連通されている。
【0016】別の実施例を図4を参照して説明する。図
4の実施例においては、金属、セラミック等からなるピ
ン部材15e′がパイプ室31の垂直な外壁15cを連
通し、スナップリング34により冷却装置15に取付け
られている。ピン部材15e′は更に溝壁部15aを貫
通している。ピン部材15e′は糸条Yの走行する箇所
をV字形断面の糸ガイド15gとしており糸道を規制す
るようになっている。その他の構造は前述した実施例と
同様である。
【0017】
【発明の効果】本発明では冷却装置の外から、小間隙を
形成して対設された2枚の溝壁部の間に糸通しすること
により極めて容易に冷却装置に糸掛けすることができ
る。本発明においては図3に示すように、2枚の溝壁部
の間から糸通しされた糸条は、溝壁部の底部に長手方向
に間隔をあけて配設された複数の糸ガイドに一方向から
接触し、糸条は糸ガイドにより効率よく冷却される。
た、本発明によれば、冷却装置の溝壁部の両先端部を外
壁部により繋いでおり、これにより糸通し溝を取囲むパ
イプ室を形成しており、糸条から飛散した油煙、更に凝
縮した油剤を集めることができる。本発明によれば、実
施例に示すように、冷却装置上を走行する糸条の転動に
より発生する油煙を溝壁部間に形成した小間隙から外部
空気とともにパイプ室に吸引することもでき、このよう
に構成すると、外部放散による油煙が減少するので、外
部放散箇所から下流での糸条走行部への油滴の付着が防
止または減少される。しかも本発明の冷却装置では冷却
装置の何れの箇所も油煙をパイプ室内部へ吸引するよう
にできるので、全体として冷却装置の糸条走行部への油
滴の付着を防止または減少させることができる。また本
発明においては冷却装置の糸通し溝の溝底部には角のあ
る孔はなく、糸条を損傷しない糸ガイドが設けられてい
るので、走行糸条が孔の角部により損傷されることがな
い。本発明は、第一ヒータと冷却装置とがほぼ直線状に
配置され糸条に随伴する油剤の問題が生じ易い場合に、
本発明は非常に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る延伸仮撚加工機の概略正面図であ
る。
【図2】本発明に係る冷却装置の第一実施例の拡大断面
図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係る第二実施例の断面図である。
【符号の説明】
13 第一ヒータ 14 仮撚装置 15 冷却装置 15a 溝壁部 15b 水平部 15c 垂直部 15e ピン 15f 糸ガイド 15g 糸ガイド 31 パイプ室 32 吸引パイプ 33 吸引手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮撚加工機または延伸仮撚加工機の第一
    ヒータと仮撚装置との間に設置され、第一ヒータで加熱
    された糸条を冷却するとともに糸条の振動を抑制し安定
    に走行させる仮撚機の冷却装置において、前記冷却装置
    は走行糸条の糸道を挟んで小間隙を形成して対設された
    2枚の溝壁部、該2枚の溝壁部の底部位置該溝壁部の
    長手方向に間隔をあけ且つ該2枚の溝壁部の間の間隙を
    越えて配設された複数の糸ガイド、および前記2枚の溝
    壁部の反糸ガイド側先端の一方から前記溝壁部および糸
    ガイドの外側を通り他方の溝壁部の反糸ガイド側先端に
    至る外壁部からなっていることを特徴とする仮撚機の冷
    装置
  2. 【請求項2】 前記糸ガイド、2枚の溝壁部および外壁
    部によりパイプ室が形成され、該パイプ室が吸引手段に
    連通されていることを特徴とする請求項1に記載の仮撚
    機の冷却装置。
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JP3490844B2 (ja) * 1996-05-30 2004-01-26 東レエンジニアリング株式会社 仮撚機の冷却装置
JP2011047074A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Tmt Machinery Inc 仮撚加工機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5212320A (en) * 1975-07-14 1977-01-29 Toyobo Co Ltd Process for false twist texturing of synthetic filament yarns
JPH01239125A (ja) * 1988-03-14 1989-09-25 Murata Mach Ltd 仮撚加工装置

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