JP2694977B2 - 偏向システムをもつ陰極線管 - Google Patents
偏向システムをもつ陰極線管Info
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- JP2694977B2 JP2694977B2 JP63259600A JP25960088A JP2694977B2 JP 2694977 B2 JP2694977 B2 JP 2694977B2 JP 63259600 A JP63259600 A JP 63259600A JP 25960088 A JP25960088 A JP 25960088A JP 2694977 B2 JP2694977 B2 JP 2694977B2
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- Japan
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- coil
- line
- cathode ray
- ray tube
- deflection
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/70—Arrangements for deflecting ray or beam
- H01J29/72—Arrangements for deflecting ray or beam along one straight line or along two perpendicular straight lines
- H01J29/76—Deflecting by magnetic fields only
Description
【発明の詳細な説明】 この発明は電子ビームを生成するシステムと、その電
子ビームを偏向する偏向システムとを有する陰極線管
(CRT、又はブラウン管ともいう)に関するものであっ
て、その偏向システムは画像(垂直)及びライン(水
平)偏向システムを含み、そのライン偏向システムは第
1結合と第2結合とによって平行に配置された2つのラ
イン偏向コイルをもち、その第1及び第2結合はライン
偏向電圧を供給するための第1及び第2電源端子に接続
されているものである。
子ビームを偏向する偏向システムとを有する陰極線管
(CRT、又はブラウン管ともいう)に関するものであっ
て、その偏向システムは画像(垂直)及びライン(水
平)偏向システムを含み、そのライン偏向システムは第
1結合と第2結合とによって平行に配置された2つのラ
イン偏向コイルをもち、その第1及び第2結合はライン
偏向電圧を供給するための第1及び第2電源端子に接続
されているものである。
この形式の陰極線管は黒白テレビ用、カラーテレビ用
及び投影テレビ用の管として、またデータ再生機器やそ
の他の陰極線管を用いる機器に使用することができる。
及び投影テレビ用の管として、またデータ再生機器やそ
の他の陰極線管を用いる機器に使用することができる。
このような陰極線管は米国特許第4,431,940号に開示
されている。
されている。
現示画像の品質にとって重要な特質の1つに、一般に
「リンギング」(鳴動)現象といわれているものがどの
程度起きるかということがある。この現象は水平方向の
ライン復帰(リトレース)の直後に起こり、画像スクリ
ーンのライン(水平)走査が開始されるスクリーンの縁
際にに縞模様となって見えることがある。この問題の1
つの解決策として、画像スクリーンを過走査させるとい
う方法がある。この解決策は現象そのものを減じる訳で
はないが、結果としてこの現象がスクリーン上には視ら
れなくなるのである。併しこの解決策は、一部の時間は
電子ビームが画像スクリーンの可視部分に当らないた
め、画像スクリーンに現示される情報の速さが落ちてし
まうという欠点がある。また、電子ビームをより広い角
度で偏向させることも必要になり、そのために偏向コイ
ル・システムにはより大きなエネルギーを加えなければ
ならないということもある。この問題の解決策の1つの
代案として、ライン偏向コイルと環境との容量結合を可
能な限り最良の程度にまで小さくすることがある。リン
ギングもまた、ライン偏向システムのライン偏向コイル
とその周辺部材との間の容量結合に起因して起り得る。
ライン偏向システムとその周辺部材とはLC回路を形成
し、これはライン復帰中に突然起きる電位差に応じて共
鳴を生じる原因となる。けれども、このような解決策は
必然的に、ライン偏向コイルとその周辺部材の双方また
はいずれかにそのための変形を加えなければならない。
「リンギング」(鳴動)現象といわれているものがどの
程度起きるかということがある。この現象は水平方向の
ライン復帰(リトレース)の直後に起こり、画像スクリ
ーンのライン(水平)走査が開始されるスクリーンの縁
際にに縞模様となって見えることがある。この問題の1
つの解決策として、画像スクリーンを過走査させるとい
う方法がある。この解決策は現象そのものを減じる訳で
はないが、結果としてこの現象がスクリーン上には視ら
れなくなるのである。併しこの解決策は、一部の時間は
電子ビームが画像スクリーンの可視部分に当らないた
め、画像スクリーンに現示される情報の速さが落ちてし
まうという欠点がある。また、電子ビームをより広い角
度で偏向させることも必要になり、そのために偏向コイ
ル・システムにはより大きなエネルギーを加えなければ
ならないということもある。この問題の解決策の1つの
代案として、ライン偏向コイルと環境との容量結合を可
能な限り最良の程度にまで小さくすることがある。リン
ギングもまた、ライン偏向システムのライン偏向コイル
とその周辺部材との間の容量結合に起因して起り得る。
ライン偏向システムとその周辺部材とはLC回路を形成
し、これはライン復帰中に突然起きる電位差に応じて共
鳴を生じる原因となる。けれども、このような解決策は
必然的に、ライン偏向コイルとその周辺部材の双方また
はいずれかにそのための変形を加えなければならない。
従ってこの発明の目的は、上述中に規定した陰極線管
の「リンギング」を、ライン偏向システムの設計に対し
てもその周辺部材に対しても必要とされる変形をするこ
となしに、減少させることにある。
の「リンギング」を、ライン偏向システムの設計に対し
てもその周辺部材に対しても必要とされる変形をするこ
となしに、減少させることにある。
従って、本発明に係る陰極線管は、同じ巻き方で磁心
(コア)の周りに巻いてある2つの副コイルを具備する
コイルを有し、副コイルの片方は第1結合の一部を形成
し、もう一方の副コイルは第2結合の一部を形成するこ
とを特徴とする。
(コア)の周りに巻いてある2つの副コイルを具備する
コイルを有し、副コイルの片方は第1結合の一部を形成
し、もう一方の副コイルは第2結合の一部を形成するこ
とを特徴とする。
該コイルは同じ巻き方で巻かれた2つの副コイルを持
つので、コイルのインダクタンス(L)は小さく、よっ
てライン偏向システムの全体のインダクタンス(L)に
僅かしか影響をもたず、結果的に偏向への影響は全くな
いか又はごく僅かしかないし、また周波数に依存するエ
ネルギー損失要因を持つのである。ライン周波数よりも
高い周波数に対しては、このエネルギー損失要因は増加
する。その結果として、ライン周波数より高い周波数を
もつライン偏向システム内の発振は、低い周波数のもの
に較べてより大きな程度にまで、減衰する。これによっ
て「リンギング」の減少がもたらされる。このことは現
在あるいかなる陰極線管に対しても、コイルを附加する
以外陰極線管の設計になんの変更をも施す必要なしに、
応用できる。
つので、コイルのインダクタンス(L)は小さく、よっ
てライン偏向システムの全体のインダクタンス(L)に
僅かしか影響をもたず、結果的に偏向への影響は全くな
いか又はごく僅かしかないし、また周波数に依存するエ
ネルギー損失要因を持つのである。ライン周波数よりも
高い周波数に対しては、このエネルギー損失要因は増加
する。その結果として、ライン周波数より高い周波数を
もつライン偏向システム内の発振は、低い周波数のもの
に較べてより大きな程度にまで、減衰する。これによっ
て「リンギング」の減少がもたらされる。このことは現
在あるいかなる陰極線管に対しても、コイルを附加する
以外陰極線管の設計になんの変更をも施す必要なしに、
応用できる。
本発明に係る陰極線管で、一方のライン偏向コイルと
その周辺部材との間の容量結合がもう一方のライン偏向
コイルとその周辺部材との間のそれよりも大である実施
例では、電源端子が前記もう一方のライン偏向コイル及
びコイルに接続されていることを特徴とする。
その周辺部材との間の容量結合がもう一方のライン偏向
コイルとその周辺部材との間のそれよりも大である実施
例では、電源端子が前記もう一方のライン偏向コイル及
びコイルに接続されていることを特徴とする。
一方のライン偏向コイルとその周辺部材との間の容量
結合がもう一方のライン偏向コイルとその周辺部材との
間のそれよりも大であるところの、かような陰極線管に
とっては、「リンギング」は主として、その周辺部材に
対して可能な限り最高の容量の度合をもって結合されて
いるライン偏向コイル内に起きる。電源端子をもう片方
のライン偏向コイル及びコイルに接続することによっ
て、該コイルは「リンギング」が起きている偏向コイル
に最も強く結合されている。
結合がもう一方のライン偏向コイルとその周辺部材との
間のそれよりも大であるところの、かような陰極線管に
とっては、「リンギング」は主として、その周辺部材に
対して可能な限り最高の容量の度合をもって結合されて
いるライン偏向コイル内に起きる。電源端子をもう片方
のライン偏向コイル及びコイルに接続することによっ
て、該コイルは「リンギング」が起きている偏向コイル
に最も強く結合されている。
本発明はまた上述の反リンギング手段をもつ陰極線管
に対する偏向システムに関するものである。
に対する偏向システムに関するものである。
本発明に係る陰極線管のいくつかの実施例を、添付の
図面を参照して以下に詳細に説明する。
図面を参照して以下に詳細に説明する。
これらの図面は略図であって実際の寸法に忠実ではな
い、また異なる図面内の対応する部品に対しては原則と
して同じ番号が付してある。
い、また異なる図面内の対応する部品に対しては原則と
して同じ番号が付してある。
第1図は一部分を切り開いた本発明陰極線管の斜視図
であって、この例は110°(偏向)の黒白モニタを示
す。本発明はカラー・モニタ管にも、撮像管にも、カラ
ー映像管にも適用できる。ここに示す管はガラス被覆
1、これを形成する表面プレート2、円錐部(コーン)
3、頚部(ネック)4、頚部4内にあって電子ビーム6
を生成する電子銃5をもつ。この電子ビーム6は映像ス
クリーン7上に焦点を合わせてターゲット8を形成す
る。映像スクリーン7は表面プレート2の内側に置かれ
る。電子ビーム6は、偏向コイル・システム9とコイル
10とによって、互に直交するx,y方向に映像スクリーン
7の全面に亘って偏向される。またこの管は脚(ピン)
12をもつ基底部(ベース)11を具備する。
であって、この例は110°(偏向)の黒白モニタを示
す。本発明はカラー・モニタ管にも、撮像管にも、カラ
ー映像管にも適用できる。ここに示す管はガラス被覆
1、これを形成する表面プレート2、円錐部(コーン)
3、頚部(ネック)4、頚部4内にあって電子ビーム6
を生成する電子銃5をもつ。この電子ビーム6は映像ス
クリーン7上に焦点を合わせてターゲット8を形成す
る。映像スクリーン7は表面プレート2の内側に置かれ
る。電子ビーム6は、偏向コイル・システム9とコイル
10とによって、互に直交するx,y方向に映像スクリーン
7の全面に亘って偏向される。またこの管は脚(ピン)
12をもつ基底部(ベース)11を具備する。
第2図は本発明陰極線管に適する偏向システムの斜視
図である。この実施例では、内側にカバー13がライン偏
向コイル14及び15と共にあり、外側にはここに示されて
いないが磁化できる素材の環境コアがあり、その内部又
は周りに2つの映像偏向コイルが配置されているが、そ
れらもここには示されていない。カバーの内側にあるラ
イン偏向コイルはその周辺部材と容量的に結合されてお
り、特に陰極線管の被覆との容量結合は重要である。さ
らに加えて、同じ巻き方でコア17の周りに巻いてあって
接続線20と21及び22と23にそれぞれつながる副コイル18
及び19をもつコイル16が、カバーの外側にある。
図である。この実施例では、内側にカバー13がライン偏
向コイル14及び15と共にあり、外側にはここに示されて
いないが磁化できる素材の環境コアがあり、その内部又
は周りに2つの映像偏向コイルが配置されているが、そ
れらもここには示されていない。カバーの内側にあるラ
イン偏向コイルはその周辺部材と容量的に結合されてお
り、特に陰極線管の被覆との容量結合は重要である。さ
らに加えて、同じ巻き方でコア17の周りに巻いてあって
接続線20と21及び22と23にそれぞれつながる副コイル18
及び19をもつコイル16が、カバーの外側にある。
第3a図は上掲のライン偏向システムの巻き方を示す図
である。これらの図中では、点e1及びb2は高電圧の点で
あり、点b1及びe2は低電圧の点である(この場合にはb1
は接地されている)。文字eとbとは偏向コイルの始め
と終りとをそれぞれ示しているのである。結果的にライ
ン偏向コイル14の最も内側の部分、従って被覆に最も近
い部分は、ライン偏向コイル15の対応する部分よりも一
般的に低電位である。それ故、この両方のコイルと被覆
との容量結合は同一ではなく、ライン偏向コイル15に対
しての方がライン偏向コイル14に対してよりも大きい。
本発明の好適実施例においては、電源端子24及び25はラ
イン偏向コイル14の端子26,27とコイル16の端子20,22と
の間に接続されている。第3b図はライン偏向システムの
接続系統図である。ライン偏向コイル15はライン偏向コ
イル14よりも容量的には大きく被覆1と結合している。
コイル1bはこのライン偏向コイル15と電源端子24,25と
の間に配置されている。この実施例ではコイルは、同じ
巻き方で巻かれ燃線を少数回巻いた2つの副コイルをも
っており、高い誘磁率係数μをもち、またライン周波数
よりも高い周波数では相当なエネルギー損失をもつフェ
ライト・コアに巻かれている。この例ではコイル16は、
外径23mm、内径13mm、高さ7mmの3Hzフェライト・タイプ
でできている環状コアをもち、透磁率係数は大略2300か
ら3100までの間である。この実例では偏向システムはAT
1039偏向システムである。ライン偏向コイル15のインダ
クタンスLと、この偏向コイルとその周辺部材との間の
寄生(parasitic)静電容量CとでLC回路を形成する。
但しここでその周辺部材は被覆からのものの寄与が最大
である。ライン復帰中にこのLC回路上に突然生じる電圧
の変動によって、その時のライン周波数より高い周波数
の共鳴がこの回路に発生する。これらの高い周波数では
コイルの抵抗はかなりのものであるからこれらの共鳴は
減衰する。だが低い周波数ではコイルの影響は無視でき
る、またライン偏向コイル15の抵抗に係わる抵抗は小さ
く、同じくライン偏向コイル15のインダクタンスLに関
するコイル16の合計インダクタンスL′もまた小さいの
で、ライン周波数より低いかまたは同じ周波数に対して
は、コイルは偏向システムの作用に関し全く影響がない
かあるいは極く僅かの影響しかない。本発明は、コイル
のコアについてここに示した形状とかここに示したコア
とか偏向システムの形式のフェライトのタイプとかに限
定するものではない。例えばコイルのコアは棒状でも鉢
状でもよいし、しのた様々な形の磁性コアが知られてい
る。磁性コアのエネルギー損失要因は周波数が高くなる
のに対応して大きくなる。陰極線管のライン周波数は少
しは陰極線管の形式に左右されるがそれは10ないし100k
Hzの規模である。「リンギング」現象は典型的な周波数
として1ないし10MHzであり、一般的には周波数が高け
れば典型的な「リンギング」周波数も高くなり、つまり
一桁ないし二桁高い。コイルは、ライン周波数と典型的
「リンギング」周波数との間のエネルギー損失要因に大
きな差異が生じるよう設計することが望ましい。例えば
この2つの周波数に対し渦電流やヒステリシス損失に依
るエネルギー損室の差異がはっきりしているような素材
をコアに用いるのがよい。エネルギー損失要因とは、こ
こではサイクルごとの部分的エネルギー損失の意味と理
解しなければならない。
である。これらの図中では、点e1及びb2は高電圧の点で
あり、点b1及びe2は低電圧の点である(この場合にはb1
は接地されている)。文字eとbとは偏向コイルの始め
と終りとをそれぞれ示しているのである。結果的にライ
ン偏向コイル14の最も内側の部分、従って被覆に最も近
い部分は、ライン偏向コイル15の対応する部分よりも一
般的に低電位である。それ故、この両方のコイルと被覆
との容量結合は同一ではなく、ライン偏向コイル15に対
しての方がライン偏向コイル14に対してよりも大きい。
本発明の好適実施例においては、電源端子24及び25はラ
イン偏向コイル14の端子26,27とコイル16の端子20,22と
の間に接続されている。第3b図はライン偏向システムの
接続系統図である。ライン偏向コイル15はライン偏向コ
イル14よりも容量的には大きく被覆1と結合している。
コイル1bはこのライン偏向コイル15と電源端子24,25と
の間に配置されている。この実施例ではコイルは、同じ
巻き方で巻かれ燃線を少数回巻いた2つの副コイルをも
っており、高い誘磁率係数μをもち、またライン周波数
よりも高い周波数では相当なエネルギー損失をもつフェ
ライト・コアに巻かれている。この例ではコイル16は、
外径23mm、内径13mm、高さ7mmの3Hzフェライト・タイプ
でできている環状コアをもち、透磁率係数は大略2300か
ら3100までの間である。この実例では偏向システムはAT
1039偏向システムである。ライン偏向コイル15のインダ
クタンスLと、この偏向コイルとその周辺部材との間の
寄生(parasitic)静電容量CとでLC回路を形成する。
但しここでその周辺部材は被覆からのものの寄与が最大
である。ライン復帰中にこのLC回路上に突然生じる電圧
の変動によって、その時のライン周波数より高い周波数
の共鳴がこの回路に発生する。これらの高い周波数では
コイルの抵抗はかなりのものであるからこれらの共鳴は
減衰する。だが低い周波数ではコイルの影響は無視でき
る、またライン偏向コイル15の抵抗に係わる抵抗は小さ
く、同じくライン偏向コイル15のインダクタンスLに関
するコイル16の合計インダクタンスL′もまた小さいの
で、ライン周波数より低いかまたは同じ周波数に対して
は、コイルは偏向システムの作用に関し全く影響がない
かあるいは極く僅かの影響しかない。本発明は、コイル
のコアについてここに示した形状とかここに示したコア
とか偏向システムの形式のフェライトのタイプとかに限
定するものではない。例えばコイルのコアは棒状でも鉢
状でもよいし、しのた様々な形の磁性コアが知られてい
る。磁性コアのエネルギー損失要因は周波数が高くなる
のに対応して大きくなる。陰極線管のライン周波数は少
しは陰極線管の形式に左右されるがそれは10ないし100k
Hzの規模である。「リンギング」現象は典型的な周波数
として1ないし10MHzであり、一般的には周波数が高け
れば典型的な「リンギング」周波数も高くなり、つまり
一桁ないし二桁高い。コイルは、ライン周波数と典型的
「リンギング」周波数との間のエネルギー損失要因に大
きな差異が生じるよう設計することが望ましい。例えば
この2つの周波数に対し渦電流やヒステリシス損失に依
るエネルギー損室の差異がはっきりしているような素材
をコアに用いるのがよい。エネルギー損失要因とは、こ
こではサイクルごとの部分的エネルギー損失の意味と理
解しなければならない。
第4図は「リンギング」の効果を縞28によって図式的
に示した映像スクリーン2の図である。これらの縞は映
像スクリーンのライン走査が開始される側に生じる。こ
の迷惑な結果は、映像スクリーン上で破線で囲んだ部分
2aだけを現示することにより、すなわち過走査をするこ
とにより視えなくさせることができる。けれどもこれは
映像スクリーン上に表示される情報の速さを、電子ビー
ムが映像スクリーンの不可視部分にも一部の時間は当っ
ているために遅くするという不都合がある。更に電子ビ
ームはより広い角度で偏向されなければならず、その結
果偏向コイル・システムにより多くのエネルギーを供給
しなければならない。
に示した映像スクリーン2の図である。これらの縞は映
像スクリーンのライン走査が開始される側に生じる。こ
の迷惑な結果は、映像スクリーン上で破線で囲んだ部分
2aだけを現示することにより、すなわち過走査をするこ
とにより視えなくさせることができる。けれどもこれは
映像スクリーン上に表示される情報の速さを、電子ビー
ムが映像スクリーンの不可視部分にも一部の時間は当っ
ているために遅くするという不都合がある。更に電子ビ
ームはより広い角度で偏向されなければならず、その結
果偏向コイル・システムにより多くのエネルギーを供給
しなければならない。
第4b図は本発明の陰極線管映像スクリーンを示す図で
ある。だがこれにも、たった1本の縞ではあるが視えて
いる。このことにより映像スクリーンのより多くの部分
が有益な情報のために使われ得るようになる。
ある。だがこれにも、たった1本の縞ではあるが視えて
いる。このことにより映像スクリーンのより多くの部分
が有益な情報のために使われ得るようになる。
本発明の範囲内で当業者にとっては沢山の変形が可能
なことは明らかであろう。
なことは明らかであろう。
第1図は本発明に係る陰極線管の一部を切り開いた斜視
図であり、 第2図は本発明に係る陰極線管に適するライン偏向シス
テムの斜視図であり、 第3a図は本発明のライン偏向システムの巻き方を表す図
であり、また第3b図は関連の接続系統図であり、 第4図は映像管上の「リンギング」の影響と本発明の達
成する効果を示す略図である。 1……ガラス被覆 2……表面プレート、又は映像スクリーン 3……円錐部(コーン) 4……頚部(ネック) 5……電子銃 6……電子ビーム 7……映像スクリーン 8……ターゲット 9……偏向コイル・システム 10……コイル 11……基底部(ベース) 12……脚(ピン) 13……カバー 14,15……ライン偏向コイル 16……コイル 17……コア(磁心) 18,19……副コイル 24,25……電源端子
図であり、 第2図は本発明に係る陰極線管に適するライン偏向シス
テムの斜視図であり、 第3a図は本発明のライン偏向システムの巻き方を表す図
であり、また第3b図は関連の接続系統図であり、 第4図は映像管上の「リンギング」の影響と本発明の達
成する効果を示す略図である。 1……ガラス被覆 2……表面プレート、又は映像スクリーン 3……円錐部(コーン) 4……頚部(ネック) 5……電子銃 6……電子ビーム 7……映像スクリーン 8……ターゲット 9……偏向コイル・システム 10……コイル 11……基底部(ベース) 12……脚(ピン) 13……カバー 14,15……ライン偏向コイル 16……コイル 17……コア(磁心) 18,19……副コイル 24,25……電源端子
Claims (4)
- 【請求項1】電子ビームを生成するシステムとその電子
ビームを偏向する偏向システムとを有し、 該偏向システムは画像及びライン偏向システムを含み、 そのライン偏向システムは第1結合と第2結合によって
平行に配置された2つのライン偏向コイル(14,15)を
もち、 その第1及び第2結合はライン偏向電圧を供給するため
の第1および第2電源端子(24,25)に接続されてなる
陰極線管であって、 該結合は、同じ巻き方で磁心の周りに巻いてある2つの
副コイル(18,19)を具備するコイル(16)を含み、副
コイルの片方は第1結合の一部を形成し、もう一方の副
コイルは第2結合の一部を形成する ことを特徴とする偏向システムをもつ陰極線管。 - 【請求項2】一方のライン偏向コイル(15)と環境との
間の容量結合がもう一方のライン偏向コイル(14)とそ
の周辺部材との間の結合よりも大きい陰極線管であっ
て、 電源端子(24,25)がもう一方のライン偏向コイル(1
4)及びコイル(16)に接続されていることを特徴とす
る請求項1に記載の偏向システムをもつ陰極線管。 - 【請求項3】画像及びライン偏向システムを含み、その
ライン偏向システムは第1結合と第2結合によって平行
に配置された2つのライン偏向コイル(14,15)をも
ち、それらの結合はライン偏向電圧を供給する第1およ
び第2電源端子(24,25)に接続されてなる陰極線管用
の偏向システムにおいて、該結合が同じ巻き方で磁心の
上に巻いてある2つの副コイル(18,19)を具備するコ
イル(16)を含み、副コイルの片方は第1結合と連携
し、もう一方の副コイルは第2結合と連携してなる ことを特徴とする偏向システム。 - 【請求項4】電源端子はもう一方の偏向コイル(14)と
コイル(16)に接続されることを特徴とする請求項3に
記載の偏向システム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL8702500A NL8702500A (nl) | 1987-10-20 | 1987-10-20 | Kathodestraalbuis met afbuigsysteem. |
NL8702500 | 1987-10-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134841A JPH01134841A (ja) | 1989-05-26 |
JP2694977B2 true JP2694977B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=19850797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63259600A Expired - Fee Related JP2694977B2 (ja) | 1987-10-20 | 1988-10-17 | 偏向システムをもつ陰極線管 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4870330A (ja) |
EP (1) | EP0313138B1 (ja) |
JP (1) | JP2694977B2 (ja) |
KR (1) | KR970005766B1 (ja) |
CA (1) | CA1295006C (ja) |
DE (1) | DE3853936T2 (ja) |
NL (1) | NL8702500A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0339969U (ja) * | 1989-08-30 | 1991-04-17 | ||
JPH0737229Y2 (ja) * | 1989-09-22 | 1995-08-23 | 株式会社村田製作所 | 偏向ヨーク装置 |
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