JPH05217517A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
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- JPH05217517A JPH05217517A JP1661692A JP1661692A JPH05217517A JP H05217517 A JPH05217517 A JP H05217517A JP 1661692 A JP1661692 A JP 1661692A JP 1661692 A JP1661692 A JP 1661692A JP H05217517 A JPH05217517 A JP H05217517A
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- Japan
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- coil
- deflection yoke
- velocity modulation
- modulation coil
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- Prior art date
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/56—Correction of beam optics
- H01J2229/568—Correction of beam optics using supplementary correction devices
- H01J2229/5681—Correction of beam optics using supplementary correction devices magnetic
- H01J2229/5687—Auxiliary coils
- H01J2229/5688—Velocity modulation
Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 速度変調コイルの長さを短くして偏向ヨ−ク
をコンパクト化し、さらにコイルの仕様変更を容易に可
能として複数機種に使用可能な汎用性のある速度変調コ
イルを使用することにより、より優れた画質補償を可能
とした偏向ヨ−クを提供することを目的とする。 【構成】 該速度変調コイルによって画質補償を行う受
像管に使用される偏向ヨ−クにおいて、電子ビーム通路
の外周に配置されたリングコア3にトロイダル状に巻線
された一対のコイルにて速度変調コイル5を構成し、該
速度変調コイル5を偏向ヨ−ク1に一体に設ける。
をコンパクト化し、さらにコイルの仕様変更を容易に可
能として複数機種に使用可能な汎用性のある速度変調コ
イルを使用することにより、より優れた画質補償を可能
とした偏向ヨ−クを提供することを目的とする。 【構成】 該速度変調コイルによって画質補償を行う受
像管に使用される偏向ヨ−クにおいて、電子ビーム通路
の外周に配置されたリングコア3にトロイダル状に巻線
された一対のコイルにて速度変調コイル5を構成し、該
速度変調コイル5を偏向ヨ−ク1に一体に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビ−ムの走査速度
を映像の輝度変化部分で変調することによって、映像の
輪郭を強調する画質補償装置を必要とする受像管に使用
する偏向ヨ−クの改良に関する。
を映像の輝度変化部分で変調することによって、映像の
輪郭を強調する画質補償装置を必要とする受像管に使用
する偏向ヨ−クの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等において画像を表
示する場合、映像信号が輝度変化部分で急激な立ち上が
り、立ち下がりを持ったものであれば、画質は良好なも
のとなる。しかし一般的には映像信号が伝送経路途中で
劣化したりするため、輝度変化部分で緩慢な立ち上がり
・立ち下がりを持ったものとなり、結果的に画質が悪く
なる。
示する場合、映像信号が輝度変化部分で急激な立ち上が
り、立ち下がりを持ったものであれば、画質は良好なも
のとなる。しかし一般的には映像信号が伝送経路途中で
劣化したりするため、輝度変化部分で緩慢な立ち上がり
・立ち下がりを持ったものとなり、結果的に画質が悪く
なる。
【0003】この画質劣化に対処するため、例えば実開
昭63−95155号公報(H01J29/52)に開
示されているように、輝度変化部分で電子ビームの走査
速度を変調して映像の輪郭を明瞭にする技術が知られて
いる。
昭63−95155号公報(H01J29/52)に開
示されているように、輝度変化部分で電子ビームの走査
速度を変調して映像の輪郭を明瞭にする技術が知られて
いる。
【0004】このような速度変調による画質補償は、先
ず入力映像信号の波形を2回微分することによって2次
微分信号が得られ、そしてこの信号を偏向ヨ−クの水平
・垂直コイルとは別に設けた速度変調コイルに供給する
事により、この信号に応じた水平偏向が行われるように
なる。
ず入力映像信号の波形を2回微分することによって2次
微分信号が得られ、そしてこの信号を偏向ヨ−クの水平
・垂直コイルとは別に設けた速度変調コイルに供給する
事により、この信号に応じた水平偏向が行われるように
なる。
【0005】速度変調コイルにより発生した水平偏向磁
界が、偏向ヨ−クの水平偏向磁界と加算されることによ
り、映像信号の立ち上がり始めたタイミングでは、映像
管スクリ−ン上での電子ビームの走査速度が速くなるの
でスクリーン上の対応する点では輝度が低下し、その後
の映像信号の立ち下がり始めたタイミングでは、映像管
スクリ−ン上での電子ビームの走査速度が遅くなるので
スクリーン上の対応する点では輝度が高くなる。同様の
ことが映像信号の立ち上がり・立ち下がり部でも起こ
り、結局スクリ−ン上での輝度が変化して輪郭が強調さ
れて画質改善が成されるものである。
界が、偏向ヨ−クの水平偏向磁界と加算されることによ
り、映像信号の立ち上がり始めたタイミングでは、映像
管スクリ−ン上での電子ビームの走査速度が速くなるの
でスクリーン上の対応する点では輝度が低下し、その後
の映像信号の立ち下がり始めたタイミングでは、映像管
スクリ−ン上での電子ビームの走査速度が遅くなるので
スクリーン上の対応する点では輝度が高くなる。同様の
ことが映像信号の立ち上がり・立ち下がり部でも起こ
り、結局スクリ−ン上での輝度が変化して輪郭が強調さ
れて画質改善が成されるものである。
【0006】図6は従来より一般に用いられている速度
変調コイル14の一例を示すものであり、絶縁層及び融
着層を有したエナメル線15を、鞍型に数回巻線・成型
されたものが上下一対になっており、このコイルにて図
7に示す水平方向の変調磁界16を発生させている。
変調コイル14の一例を示すものであり、絶縁層及び融
着層を有したエナメル線15を、鞍型に数回巻線・成型
されたものが上下一対になっており、このコイルにて図
7に示す水平方向の変調磁界16を発生させている。
【0007】図8は他の従来例であり、フレキシブルな
基板17にスパイラル状に銅箔18を印刷配線してプリ
ントコイル19を形成し、このプリントコイルを円筒状
に丸めることにより図6に示した速度変調コイルと同様
の役割を成せるようにした速度変調コイルである。
基板17にスパイラル状に銅箔18を印刷配線してプリ
ントコイル19を形成し、このプリントコイルを円筒状
に丸めることにより図6に示した速度変調コイルと同様
の役割を成せるようにした速度変調コイルである。
【0008】上述した自己融着線もしくはプリントコイ
ルによる速度変調コイルは、図6に示される通り円筒状
に構成され、受像管のネック部20外周において上下の
位置関係をもって配置されるため、通常は受像管の電子
銃側に取り付けられるものである。
ルによる速度変調コイルは、図6に示される通り円筒状
に構成され、受像管のネック部20外周において上下の
位置関係をもって配置されるため、通常は受像管の電子
銃側に取り付けられるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図4に示す
如き投射型受像管に使用する偏向ヨ−ク10において
は、主の偏向コイル23に、歪み補正のためのCGコイ
ル24が必要であるので、この偏向ヨ−ク10に従来の
速度変調コイル11を取り付けると偏向ヨ−ク全体の長
さは、主の偏向コイルの2倍程度の長さになってしまう
という問題がある。
如き投射型受像管に使用する偏向ヨ−ク10において
は、主の偏向コイル23に、歪み補正のためのCGコイ
ル24が必要であるので、この偏向ヨ−ク10に従来の
速度変調コイル11を取り付けると偏向ヨ−ク全体の長
さは、主の偏向コイルの2倍程度の長さになってしまう
という問題がある。
【0010】また、この投射型受像管では画像の解像度
を向上させることを目的として、従来の静電フォーカス
方式から、フォーカスコイル(図示せず)を使用する電
磁フォーカス方式を採用されることが多くなってきてい
る。そして前記フォーカスコイルは、偏向ヨ−クより受
像管の電子銃側に取り付けられるが、位置的には主の偏
向コイルに近い方が、より画像の解像度を向上させるこ
とができる。尚、図4において12は速度変調コイル巻
線部である。
を向上させることを目的として、従来の静電フォーカス
方式から、フォーカスコイル(図示せず)を使用する電
磁フォーカス方式を採用されることが多くなってきてい
る。そして前記フォーカスコイルは、偏向ヨ−クより受
像管の電子銃側に取り付けられるが、位置的には主の偏
向コイルに近い方が、より画像の解像度を向上させるこ
とができる。尚、図4において12は速度変調コイル巻
線部である。
【0011】しかし、この電磁フォーカス方式受像管に
て、従来の速度変調コイルを取り付けた偏向ヨ−クを使
用すると、主の偏向コイルから速度変調コイルの分だけ
フォーカスコイルまでの間隔が広くなってしまうため、
フォーカスコイルの効果が少なくなってしまうという問
題がある。
て、従来の速度変調コイルを取り付けた偏向ヨ−クを使
用すると、主の偏向コイルから速度変調コイルの分だけ
フォーカスコイルまでの間隔が広くなってしまうため、
フォーカスコイルの効果が少なくなってしまうという問
題がある。
【0012】さらに、図6に示す如き一般の受像管にお
いては、速度変調コイルの受像管軸方向の長さ21は1
5mm〜20mm程度であるので、上述したような受像
管の電子銃側に取り付けられるタイプの速度変調コイル
は、これを偏向ヨ−クに一体型に取り付けると、図5に
示す様に偏向ヨ−ク25の全長22が長くなってしまう
という問題がある。
いては、速度変調コイルの受像管軸方向の長さ21は1
5mm〜20mm程度であるので、上述したような受像
管の電子銃側に取り付けられるタイプの速度変調コイル
は、これを偏向ヨ−クに一体型に取り付けると、図5に
示す様に偏向ヨ−ク25の全長22が長くなってしまう
という問題がある。
【0013】そして、従来の速度変調コイルには下記の
ような問題も有している。
ような問題も有している。
【0014】先ず第1に、従来の速度変調コイルは、巻
き型若しくは成形金型にて作製されているために、形状
及び仕様を一度決定してしまうと変更が難しく、汎用性
に乏しい。
き型若しくは成形金型にて作製されているために、形状
及び仕様を一度決定してしまうと変更が難しく、汎用性
に乏しい。
【0015】そして第2に、従来の速度変調コイルは、
機械的強度が弱いため変形しやすいので、取扱には充分
な注意が必要であり、偏向ヨ−クに取り付ける場合には
キズなどがつかないようにストレスがかからない構造で
固定しなければならない。
機械的強度が弱いため変形しやすいので、取扱には充分
な注意が必要であり、偏向ヨ−クに取り付ける場合には
キズなどがつかないようにストレスがかからない構造で
固定しなければならない。
【0016】さらに第3に、従来の速度変調コイルは、
円筒状で片側のコイルは鞍型の形状にて構成されている
ため、形状が制限されてしまい、発生させる水平偏向磁
界の斉一化が困難である。
円筒状で片側のコイルは鞍型の形状にて構成されている
ため、形状が制限されてしまい、発生させる水平偏向磁
界の斉一化が困難である。
【0017】本発明は、速度変調コイルの長さを短くし
て偏向ヨ−クをコンパクト化し、さらにコイルの仕様変
更を容易に可能として複数機種に使用可能な汎用性のあ
る速度変調コイルを使用することにより、より優れた画
質補償を可能とした偏向ヨ−クを提供することを目的と
するものである。
て偏向ヨ−クをコンパクト化し、さらにコイルの仕様変
更を容易に可能として複数機種に使用可能な汎用性のあ
る速度変調コイルを使用することにより、より優れた画
質補償を可能とした偏向ヨ−クを提供することを目的と
するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、歪み補正を目的としたリングコアに巻線
された補正コイルを有する投射型受像管に使用される偏
向ヨ−クにおいて、前記速度変調コイルが前記リングコ
アに補正コイルと共に巻線されている事を特徴とする偏
向ヨ−クを提供せんとするものである。
に本発明では、歪み補正を目的としたリングコアに巻線
された補正コイルを有する投射型受像管に使用される偏
向ヨ−クにおいて、前記速度変調コイルが前記リングコ
アに補正コイルと共に巻線されている事を特徴とする偏
向ヨ−クを提供せんとするものである。
【0019】また、本発明においては、電子ビ−ム通路
を包囲する円筒状のネック部の外周に速度変調コイルを
配置し、該速度変調コイルによって画質補償を行うよう
に構成された受像管に使用される偏向ヨ−クにおいて、
前記速度変調コイルが前記電子ビーム通路の外周に配置
されたリング状の磁性体コアにトロイダル状に巻線され
た一対のコイルにて構成され、前記偏向ヨ−クに一体に
取り付けられている事を特徴とする偏向ヨ−クを提供せ
んとするものである。
を包囲する円筒状のネック部の外周に速度変調コイルを
配置し、該速度変調コイルによって画質補償を行うよう
に構成された受像管に使用される偏向ヨ−クにおいて、
前記速度変調コイルが前記電子ビーム通路の外周に配置
されたリング状の磁性体コアにトロイダル状に巻線され
た一対のコイルにて構成され、前記偏向ヨ−クに一体に
取り付けられている事を特徴とする偏向ヨ−クを提供せ
んとするものである。
【0020】
【作用】上記の如く構成したので、投射型受像管に使用
される偏向ヨ−クにおいては、従来必要であった速度変
調コイルのスペースが削除でき、偏向ヨ−クの全長を短
くすることができるため、その分だけフォーカスコイル
を偏向ヨ−クに近付けることが可能となり、画像の解像
度を従来よりも改善することが可能となる。
される偏向ヨ−クにおいては、従来必要であった速度変
調コイルのスペースが削除でき、偏向ヨ−クの全長を短
くすることができるため、その分だけフォーカスコイル
を偏向ヨ−クに近付けることが可能となり、画像の解像
度を従来よりも改善することが可能となる。
【0021】また、リングコアに巻きつけたコイルによ
って速度変調コイルを構成させているため、従来の如く
円筒状の速度変調コイルを作製するための巻き型や成形
金型が不要で、受像管のネック寸法にあったリングコア
があればコイル巻線時に設定する巻き数や巻き角度、ピ
ッチを変更することにより、様々な仕様の速度変調コイ
ルが作製可能となる。
って速度変調コイルを構成させているため、従来の如く
円筒状の速度変調コイルを作製するための巻き型や成形
金型が不要で、受像管のネック寸法にあったリングコア
があればコイル巻線時に設定する巻き数や巻き角度、ピ
ッチを変更することにより、様々な仕様の速度変調コイ
ルが作製可能となる。
【0022】尚、CGコイルに使用しているリングコア
は、一般的に受像管軸方向の長さが5mm〜10mm程
度であるが、従来の速度変調コイルは空心であるのに対
し、本発明では磁性体であるリングコアがあるため、偏
向感度が大幅にアップする。
は、一般的に受像管軸方向の長さが5mm〜10mm程
度であるが、従来の速度変調コイルは空心であるのに対
し、本発明では磁性体であるリングコアがあるため、偏
向感度が大幅にアップする。
【0023】従って、速度変調コイルとしての軸方向の
長さが短くなっても問題はなく、さらに短くなってもま
だ偏向感度が改良されている状態であるため、速度変調
コイルに加える負荷(電流)を下げることが可能とな
る。
長さが短くなっても問題はなく、さらに短くなってもま
だ偏向感度が改良されている状態であるため、速度変調
コイルに加える負荷(電流)を下げることが可能とな
る。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
き詳述するが、従来と同一の部分には同一の符号を付
し、その詳細な説明は割愛する。
き詳述するが、従来と同一の部分には同一の符号を付
し、その詳細な説明は割愛する。
【0025】先ず図1は本発明の偏向ヨークを示してい
る。同図において、1は投射型受像管に使用される偏向
ヨーク、2はCGヨーク、3はリングコア、4はCGコ
イル、5は前記CGヨーク2のリングコア3にCGコイ
ル4と共に巻線された速度変調コイルである。
る。同図において、1は投射型受像管に使用される偏向
ヨーク、2はCGヨーク、3はリングコア、4はCGコ
イル、5は前記CGヨーク2のリングコア3にCGコイ
ル4と共に巻線された速度変調コイルである。
【0026】次に図2は速度変調コイル5を有するCG
ヨ−ク2の要部断面図である。同図において、6は水平
偏向磁界、7は電子ビーム、8は走査速度を図式的に示
したものである。そして4a、4b、4c、4dはCG
コイル4におけるCGコイル巻線を示している。前記速
度変調コイル5は、4個所に巻線されたCGコイル巻線
のうち、左右2ケ所のCGコイル巻線4a及びCGコイ
ル巻線4c上に一対のコイルとして積層に巻線されてい
る。同図においてはCGコイルの上に速度変調コイルを
巻線しているが、逆に速度変調コイルの上にCGコイル
を巻線してもかまわない。
ヨ−ク2の要部断面図である。同図において、6は水平
偏向磁界、7は電子ビーム、8は走査速度を図式的に示
したものである。そして4a、4b、4c、4dはCG
コイル4におけるCGコイル巻線を示している。前記速
度変調コイル5は、4個所に巻線されたCGコイル巻線
のうち、左右2ケ所のCGコイル巻線4a及びCGコイ
ル巻線4c上に一対のコイルとして積層に巻線されてい
る。同図においてはCGコイルの上に速度変調コイルを
巻線しているが、逆に速度変調コイルの上にCGコイル
を巻線してもかまわない。
【0027】この速度変調コイル5により水平偏向磁界
6が発生されて、電子ビーム7の走査速度8を変調可能
にしている。尚、速度変調コイル5により発生させる水
平偏向磁界6を斉一化するには、速度変調コイル5の巻
線角度θを50°〜70°程度にすると良好な磁界を得
ることができる。
6が発生されて、電子ビーム7の走査速度8を変調可能
にしている。尚、速度変調コイル5により発生させる水
平偏向磁界6を斉一化するには、速度変調コイル5の巻
線角度θを50°〜70°程度にすると良好な磁界を得
ることができる。
【0028】また、速度変調コイルに使用する線材は一
般的に使用されているウレタンなどの絶縁層のみを有し
た線材が仕様可能で、自己融着線やプリントコイルなど
使用する必要がないためコストを下げることができる。
般的に使用されているウレタンなどの絶縁層のみを有し
た線材が仕様可能で、自己融着線やプリントコイルなど
使用する必要がないためコストを下げることができる。
【0029】速度変調コイルに加えられる信号の周波数
は数MHzと高周波であるため、この速度変調コイルを
巻線しているリングコアが発熱したり、ヒステリシスの
関係で加えられる信号とは若干異なった磁界が発生する
という問題があるが、これはリングコアの材質を高透磁
率のものに変更することにより改良することができる。
は数MHzと高周波であるため、この速度変調コイルを
巻線しているリングコアが発熱したり、ヒステリシスの
関係で加えられる信号とは若干異なった磁界が発生する
という問題があるが、これはリングコアの材質を高透磁
率のものに変更することにより改良することができる。
【0030】該実施例の偏向ヨーク1と図4の従来の偏
向ヨ−ク10とを比較すると、従来の偏向ヨ−ク10で
は必要であった速度変調コイル巻線部12が、該実施例
の偏向ヨーク1においては不要となっている。
向ヨ−ク10とを比較すると、従来の偏向ヨ−ク10で
は必要であった速度変調コイル巻線部12が、該実施例
の偏向ヨーク1においては不要となっている。
【0031】続いて図3は投射型ではない一般の受像管
に使用する偏向ヨ−ク9に本発明の速度変調コイル5'
を取り付けた場合で、図5と比較して判るように、偏向
ヨ−ク9の全長13が短くなっている。
に使用する偏向ヨ−ク9に本発明の速度変調コイル5'
を取り付けた場合で、図5と比較して判るように、偏向
ヨ−ク9の全長13が短くなっている。
【0032】この偏向ヨ−クにはCGコイルが不必要で
あるため、取り付けられているリングコア3'には図2
に示されるCGコイルがない状態のものを使用する。
あるため、取り付けられているリングコア3'には図2
に示されるCGコイルがない状態のものを使用する。
【0033】
【発明の効果】以上、詳述した如く本発明に依れば、歪
み補正を目的としたリングコアに巻線された補正コイル
を有する投射型受像管に使用される偏向ヨ−クにおい
て、前記速度変調コイルが前記リングコアに補正コイル
と共に巻線されているので、投射型受像管においては必
要であった速度変調コイルのスペ−スが不必要となり、
偏向ヨ−クの全長を短くすることができる。従って、偏
向ヨ−クをコンパクト化でき、フォーカスコイルを主の
偏向コイルに近付けることが可能となるので、画像の解
像度を改良することができる。
み補正を目的としたリングコアに巻線された補正コイル
を有する投射型受像管に使用される偏向ヨ−クにおい
て、前記速度変調コイルが前記リングコアに補正コイル
と共に巻線されているので、投射型受像管においては必
要であった速度変調コイルのスペ−スが不必要となり、
偏向ヨ−クの全長を短くすることができる。従って、偏
向ヨ−クをコンパクト化でき、フォーカスコイルを主の
偏向コイルに近付けることが可能となるので、画像の解
像度を改良することができる。
【0034】また、電子ビ−ム通路を包囲する円筒状の
ネック部の外周に速度変調コイルを配置し、該速度変調
コイルによって画質補償を行うように構成された受像管
に使用される偏向ヨ−クにおいて、前記速度変調コイル
が前記電子ビーム通路の外周に配置されたリング状の磁
性体コアにトロイダル状に巻線された一対のコイルにて
構成され、前記偏向ヨ−クに一体に取り付けられている
ので、偏向ヨ−クの全長を短くすることができることは
もとより、取り付け構造において速度変調コイルの変形
やストレスに対する工夫が不必要になるものである。
ネック部の外周に速度変調コイルを配置し、該速度変調
コイルによって画質補償を行うように構成された受像管
に使用される偏向ヨ−クにおいて、前記速度変調コイル
が前記電子ビーム通路の外周に配置されたリング状の磁
性体コアにトロイダル状に巻線された一対のコイルにて
構成され、前記偏向ヨ−クに一体に取り付けられている
ので、偏向ヨ−クの全長を短くすることができることは
もとより、取り付け構造において速度変調コイルの変形
やストレスに対する工夫が不必要になるものである。
【0035】さらに、速度変調コイルにより発生させる
水平偏向磁界を容易に斉一化することができ、そして自
己融着線やプリントコイルを使用しないため、速度変調
コイルを作製するための巻線型や成形金型などが不必要
になるという効果をも有するものである。
水平偏向磁界を容易に斉一化することができ、そして自
己融着線やプリントコイルを使用しないため、速度変調
コイルを作製するための巻線型や成形金型などが不必要
になるという効果をも有するものである。
【図1】本発明の偏向ヨ−ク(投射型受像管用)の外観
を示す平面図。
を示す平面図。
【図2】本発明の偏向ヨ−クにおける速度変調コイルを
示す要部断面図。
示す要部断面図。
【図3】本発明の偏向ヨ−ク(一般の受像管用)の外観
を示す平面図。
を示す平面図。
【図4】従来の速度変調コイルを使用した偏向ヨ−ク
(投射型受像管用)の外観を示す平面図。
(投射型受像管用)の外観を示す平面図。
【図5】従来の速度変調コイルを使用した偏向ヨ−ク
(一般の受像管用)の外観を示す平面図。
(一般の受像管用)の外観を示す平面図。
【図6】従来の速度変調コイルの外観を示す斜視図。
【図7】従来の速度変調コイルの磁力線分布を示す図。
【図8】プリントコイルによる従来の速度変調コイルを
示す斜視図。
示す斜視図。
1 偏向ヨーク(投射型受像管用) 2 CGヨーク 3 リングコア 3’ リングコア 4 CGコイル 4a CGコイル巻線 4b CGコイル巻線 4c CGコイル巻線 4d CGコイル巻線 5 速度変調コイル 5’ 速度変調コイル 6 水平偏向磁界 7 電子ビーム 8 走査速度 9 偏向ヨ−ク(一般の受像管用) 10 偏向ヨ−ク(従来の投射型受像管用) 11 速度変調コイル 12 速度変調コイル巻線部 13 偏向ヨ−クの全長 14 速度変調コイル 15 エナメル線 17 基板 18 銅箔 19 プリントコイル 20 受像管のネック部 21 速度変調コイルの受像管軸方向の長さ 22 偏向ヨ−クの全長 23 主の偏向コイル 24 CGコイル 25 偏向ヨーク(従来の一般の受像管用)
Claims (2)
- 【請求項1】 歪み補正を目的としたリングコアに巻線
された補正コイルを有する投射型受像管に使用される偏
向ヨ−クにおいて、前記速度変調コイルが前記リングコ
アに補正コイルと共に巻線されている事を特徴とする偏
向ヨ−ク。 - 【請求項2】 電子ビ−ム通路を包囲する円筒状のネッ
ク部の外周に速度変調コイルを配置し、該速度変調コイ
ルによって画質補償を行うように構成された受像管に使
用される偏向ヨ−クにおいて、前記速度変調コイルが前
記電子ビーム通路の外周に配置されたリング状の磁性体
コアにトロイダル状に巻線された一対のコイルにて構成
され、前記偏向ヨ−クに一体に取り付けられている事を
特徴とする偏向ヨ−ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1661692A JPH05217517A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1661692A JPH05217517A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 偏向ヨーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217517A true JPH05217517A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11921267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1661692A Pending JPH05217517A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05217517A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002073649A1 (fr) * | 2001-03-13 | 2002-09-19 | Sony Corporation | Canon a electrons, tube cathodique et projecteur |
US6917168B2 (en) | 2002-12-20 | 2005-07-12 | Hitachi Displays, Ltd. | Cathode ray tube device and a television set using the same |
EP1755142A3 (en) * | 2005-08-18 | 2008-05-28 | LG Electronics Inc. | Cathode ray tube |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1661692A patent/JPH05217517A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002073649A1 (fr) * | 2001-03-13 | 2002-09-19 | Sony Corporation | Canon a electrons, tube cathodique et projecteur |
US6917168B2 (en) | 2002-12-20 | 2005-07-12 | Hitachi Displays, Ltd. | Cathode ray tube device and a television set using the same |
EP1755142A3 (en) * | 2005-08-18 | 2008-05-28 | LG Electronics Inc. | Cathode ray tube |
US7759852B2 (en) | 2005-08-18 | 2010-07-20 | Lg Electronics Inc. | Cathode ray tube |
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