JP2694935B2 - 自動アンサンブル装置 - Google Patents

自動アンサンブル装置

Info

Publication number
JP2694935B2
JP2694935B2 JP4000415A JP41592A JP2694935B2 JP 2694935 B2 JP2694935 B2 JP 2694935B2 JP 4000415 A JP4000415 A JP 4000415A JP 41592 A JP41592 A JP 41592A JP 2694935 B2 JP2694935 B2 JP 2694935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
performance information
musical instrument
address
automatic
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4000415A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06124084A (ja
Inventor
善政 磯崎
Original Assignee
ヤマハ 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤマハ 株式会社 filed Critical ヤマハ 株式会社
Priority to JP4000415A priority Critical patent/JP2694935B2/ja
Publication of JPH06124084A publication Critical patent/JPH06124084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2694935B2 publication Critical patent/JP2694935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、応答時間が異なる2
種類以上の自動楽器のアンサンブルに用いて好適な、自
動アンサンブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、自動楽器として種々のものが開発
されているが、これら自動楽器は2種類に大別できる。
まず、供給された演奏情報に基づいて発生音を電気的に
合成して出力する、ミュージックシンセサイザ等の電子
楽器がある。この電子楽器は、その発音原理により、演
奏情報が供給されると瞬時に発音することができる。一
方、供給された演奏情報に基づいて種々の機構を用いて
機械的振動を発生させ、その機械的振動によって発音す
る、例えば自動演奏ピアノに類するものもある。
【0003】この種の自動楽器は、演奏情報が供給され
てから発音に至るまでに所定の遅れ時間(例えば自動演
奏ピアノにあっては約500msec)要する。そし
て、これら2種類の自動楽器を用いてアンサンブルを行
う際、これら自動楽器に同時に演奏情報を供給すると、
後者の自動楽器の発音タイミングが遅れるという不具合
が発生する。
【0004】上記不具合を解消するためには、電子楽器
に供給する演奏情報を適切な時間だけ遅らせる必要があ
る。これを可能とした構成の一例を図8を参照し説明す
る。図において自動演奏ピアノ1は、ピアノ部1aと、
これを制御するコントローラ1bとから構成されてい
る。コントローラ1bの内部において、処理装置91
は、フロッピーディスクドライブ装置(FDD)3から
演奏情報を読取り、この演奏情報を記憶装置(RAM)
11に記憶させる。この演奏情報は複数の単位演奏情報
から構成されている。単位演奏情報は、例えば1個の音
符に対応するものであり、演奏情報は、例えば楽譜に対
応するものである。処理装置91は、曲の進行順序に従
って、RAM11から演奏情報の単位演奏情報を読出
し、これをピアノ部1aおよび遅延用バッファ92に供
給する。ピアノ部1aは、供給された単位演奏情報に従
って約500msecの時間遅れを伴いながら、自動演
奏を行う。
【0005】一方、遅延用バッファ92は、供給された
単位演奏情報を記憶し、これを約500msec遅延さ
せて、電子楽器2に供給する。電子楽器2は供給された
単位演奏情報に従って直ちに発音する。 上記構成によれば、処理装置91から出力された各単位
演奏情報が、約500msecの時間遅れを伴って、ピ
アノ部1aおよび電子楽器2によって発音される。これ
により、両者の演奏のタイミングは合致し、正確なアサ
ンブルが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
よれば、遅延用バッファ92に専用の記憶装置と、その
記憶装置を制御する制御回路および処理プログラムとを
設け、これらによって500msecの遅延を行わせる
必要がある。すなわち、コントローラ1bの実行する処
理プログラムが2系統になり、構成が複雑になるという
欠点があった。また、処理装置91から密度の高い演奏
情報が出力された場合には、遅延用バッファ92の記憶
容量が不足し、アンサンブル演奏が不可能になる場合も
あった。すなわち、上記構成によれば再生演奏性能が低
いという欠点もあった。
【0007】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであり、構成が簡単であるとともに再生演奏性能
が高い自動アンサンブル装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、図1に例示するように、演奏情報を記憶す
る記憶装置100と、前記演奏情報に基づいて音する
第1の自動楽器101と、前記演奏情報に基づいて
するとともに、前記演奏情報が供給されてから発音する
までの時間が前記第1の自動楽器101より短い第2の
自動楽器102と、前記記憶装置100から前記演奏情
報を読出し、これを前記第1の自動楽器101に供給す
る第1の読出し手段103と、前記記憶装置100から
前記演奏情報を読出し、これを前記第2の自動楽器10
2に供給する第2の読出し手段104と、前記第1の自
動楽器101における前記演奏情報が供給されてから発
音されるまでの時間と前記第2の自動楽器102におけ
る前記演奏情報が供給されてから発音されるまでの時間
との差だけ、前記第2の読出し手段104による前記演
奏情報の読出しタイミングを前記第1の読出し手段10
3による前記演奏情報の読出しタイミングより遅延させ
るように前記第1および第2の読出し手段103、10
4を制御するタイミング設定手段105と、を具備する
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】記憶装置100に記憶された演奏情報は、第1
の読出し手段103によって読出され、第1の自動楽器
101に供給される。これにより、第1の自動楽器10
1が前記演奏情報に基づいて発音する。一方、記憶装置
100に記憶された演奏情報は、第2の読出し手段10
4によって読出され、第2の自動楽器102に供給され
る。これにより、第2の自動楽器102が前記演奏情報
に基づいて発音する。
【0010】また、タイミング設定手段105は、第1
の自動楽器101における前記演奏情報が供給されてか
ら発音されるまでの時間と前記第2の自動楽器102に
おける前記演奏情報が供給されてから発音されるまでの
時間との差だけ、第2の読出し手段104による前記演
奏情報の読出しタイミングが第1の読出し手段103に
よる前記演奏情報の読出しタイミングより遅くなるよう
に、第1の読出し手段103および第2の読出し手段1
04を制御する。これにより、第1の自動楽器101お
よび第2の自動楽器102の発音開始のタイミングが一
致し、正確なアンサンブルが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図2は本発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。なお、図において図8の各部に対応す
る部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図
において自動演奏ピアノのコントローラ4は、FDD3
にセットされたフロッピーディスク(図示せず)から演
奏情報を読出し、この演奏情報を、曲の進行に伴って、
ピアノ部1aおよび電子楽器2にそれぞれ供給する。そ
の内部においてはスイッチ5が設けられており、ここで
自動演奏を実行するか否かが設定される。
【0012】すなわち、スイッチ5が“ON”であれば
自動演奏が実行され、“OFF”であれば実行されない
ようになっている。中央処理装置(CPU)9は、読出
し専用記憶装置(ROM)10に設定された処理プログ
ラムに基づき、I/Oユニット6を介してピアノ部1a
および電子楽器2に演奏情報を順次供給する。タイマ
7、8には、CPU9によって、それぞれ動作時間が設
定される。そして、その動作時間が経過すると、タイマ
7、8はCPU9に割込をかけ、所定の割込プログラム
を実行させる。 また、図2におけるRAM11のメモリマップを表1に
示す。
【0013】
【数1】
【0014】表1における各アドレスの用途を以下説明
する。 A0〜An:ここには、演奏情報(STATUS, NOTE NO, V
ELOCITY)および発音時間情報(DURATION COUNT)が書込
まれる。すなわち、データバッファとして機能する。こ
れら各データの意味は以下の通りである。 STATUS :その演奏情報がピアノ部1aに対するもので
あるか、あるいは電子楽器2に対するものであるのかを
示す。 NOTE NO:音高(あるいは鍵番号)を示す。 VELOCITY:打鍵強度を示す。 DURATION COUNT(発音時間情報):次の演奏情報が出力
されるまでの時間を示す。
【0015】例えば表1によると、データバッファの最
初のアドレスA0にはデータ“DURATION COUNT”が書込
まれている。このデータ“DURATION COUNT”は、演奏の
記録が開始されてから、(ピアノ部1aまたは電子楽器
2の)最初の押鍵がなされるまでの時間を示す。また、
次のアドレスA1、A2には、ともに演奏情報が書込まれ
ている。これは、アドレスA1、A2に書込まれた演奏情
報が同時に記録されたものであることを示す。例えば、
これらの演奏情報が共にピアノ部1aに対するものであ
れば、ピアノ部1aにおいて同時に2個の鍵が押鍵され
た(すなわち和音が演奏された)ことになる。
【0016】また、これら演奏情報のうち一方がピアノ
部1aに対応し、他方が電子楽器2に対応する場合に
は、ピアノ部1aおよび電子楽器2が同時に演奏された
ことになる。そして、次のアドレスA3には“DURATION
COUNT”が書込まれ、その次のアドレスA4には演奏情報
が書込まれている。これは、アドレスA1、A2の演奏情
報で示される演奏がなされてからアドレスA3で示され
る時間が経過した時刻にアドレスA4の演奏情報で示さ
れる演奏がなされたことを示す。以下同様に、最終アド
レスAnに至るまで、発音時間情報と演奏情報とが交互
に繰り返される。
【0017】そして、これら演奏情報が供給されると、
ピアノ部1aおよび電子楽器2は、データ“STATUS”の
内容によって、その演奏情報が自機に対するものである
か否かを判定し、自機に対する演奏情報のみに従って、
自動演奏を行う。
【0018】RP1:ここは、演奏情報Ai(ただし
0≦i≦n)を格納するリードポインタ(1)である。
その内容は、ピアノ部1aの再生演奏の進行に伴って更
新される。 RP2:ここは、演奏情報Aj(ただし0≦j≦n)
を格納するリードポインタ(2)である。その内容は電
子楽器2の再生演奏の進行に伴って更新される。
【0019】FRP1:ここには“0”または“1”
のデータが格納される。データ“0”は、アドレスRP
1(リードポインタ(1))の内容の更新を禁止するも
のであり、データ“1"はアドレスRP1の更新を許容
するものである。 FRP2:ここには、アドレスFRP1と同様に、
“0”または“1”のデータが格納され、その値によっ
てアドレスRP2(リードポインタ(2))の内容の更
新が禁止または許容される。 FCNT:その内容が、処理プログラムの最初の段階
では“0”に設定され、ピアノ部1aと電子楽器2とが
アンサンブル可能な状態になれば“1”に設定される。
以後演奏終了までその内容が変更されることはない(詳
細は後述する)。
【0020】CNT:処理プログラムにおいて、時間
待のための計時処理等に一時的に使用される。 P.BUFFER:リードポインタ(1)の演奏情報
が転送されるバッファメモリであり、その演奏情報はピ
アノ部1aに出力される。 M.BUFFER:リードポインタ(2)の演奏情報
が転送されるバッファメモリであり、その演奏情報は電
子楽器2に出力される。
【0021】次に本実施例の動作を図3〜図7を参照し
説明する。図3〜図7はROM10に設定された制御プ
ログラムのフローチャートである。 まず、コントローラ4を起動すると、図3に示すプログ
ラムが実行される。なお、本処理開始時には、フロッピ
ーディスク(図示せず)に記録され、FDD3によって
読み出された演奏情報がデータバッファ(アドレスA0
〜An)に書込まれている。また、アドレスFRP1、
FRP2には共にデータ“1”が書込まれ、スイッチ5
はONにされていることとする。
【0022】図において処理が開始されると、まずステ
ップSP1でスイッチ5がONであるか否かが判定され
る。この時点でスイッチ5はONであるから、処理がス
テップSP2に進む。ステップSP2ではアドレスFR
P1の内容が“1”であるか否かが判定される。この時
点でアドレスFRP1の内容は“1”であるから、処理
はステップSP3に進む。ステップSP3ではアドレス
FRP1にデータ“0”が格納される。次にステップS
P4において、データバッファ(アドレスA0〜An)か
らリードポインタ(1)(アドレスRP1)に最初の演
奏情報が転送される。
【0023】最初の演奏情報はアドレスA1、A2に書込
まれているから、これらの内容が共にリードポインタ
(1)に転送される。次にステップSP5において、デ
ータバッファ中の最初の“DURATION COUNT”(すなわち
アドレスA0の内容)が、所定の変換マップ(図示せ
ず)に従って、データ“TIMER COUNT”に変換される。
前述のように、データ“DURATION COUNT"は発音時間を
示すものであるが、データ“TIMER COUNT”は、これを
タイマー7に設定できるように、データのフォーマット
を変更したものである。次にステップSP6で、データ
“TIMER COUNT”が動作時間としてタイマ7に設定され
る。これにより、タイマ7がカウント動作を開始する。
次にステップSP7で、本処理が1回目か否かが判定さ
れる。この場合、“YES”と判定され、処理はステッ
プSP8に進み、所定の時間(例えば500msec)
だけ時間待が行われる。
【0024】このステップSP8において時間待を行う
にあっては種々の方法が可能であるが、ここでは図7に
示す処理を実行させる。図において処理が開始される
と、まずステップSPC1でアドレスFCNTにデータ
“0”が格納され、ステップSPC2でアドレスCNT
にデータ“0”が格納される。次にステップSPC3
で、アドレスCNTの内容に“1”が加算される。そし
て、ステップSPC4でアドレスCNTの内容が一定の
数X以上であるか否かが判定され、“NO”と判定され
れば処理はステップSPC3に戻る。一方、“YES”
と判定されれば、ステップSPC5でアドレスFCNT
にデータ“1”が格納され、処理が図3のプログラムに
戻る。この処理によれば、ステップSPC3およびSP
C4がX回だけ繰り返され、この繰り返しの回数Xによ
って待時間が設定される。したがって、この数Xを任意
に設定できるように構成すれば、待時間を任意に設定す
ることができる。
【0025】図3の処理が終了すると、直ちに図4に示
す処理が開始される。処理が開始されると、まずステッ
プSP10でスイッチ5がONであるか否かが判定され
る。この場合、判定結果が“YES”となり、処理はス
テップSP11に進む。ステップSP11ではアドレス
FCNTの内容が“1”であるか否かが判定される。こ
の時点においてはアドレスFCNTの内容が“1”であ
るから(図7ステップSPC5を参照)、処理がステッ
プSP12に進む。ステップSP12においては、アド
レスFRP2の内容が“1”であるか否かが判定され
る。この時点では、アドレスFRP2の内容が“1”に
初期設定されたままであるから、処理がステップSP1
3に進む。
【0026】ステップSP13では、アドレスFRP2
にデータ“0”が格納される。次にステップSP14に
おいて、データバッファ(アドレスA0〜An)からリー
ドポインタ(2)(アドレスRP2)に最初の演奏情報
が転送される。最初の演奏情報はアドレスA1、A2に書
込まれているから、これらの内容が共にリードポインタ
(2)に転送される。次にステップSP15において、
データバッファ中の最初のデータ“DURATION COUNT”
(すなわちアドレスA0の内容)が、所定の変換マップ
(図示せず)に従って、データ“TIMER COUNT”に変換
される。次にステップSP16で、データ“TIMER COUN
T”が動作時間としてタイマ8に設定される。これによ
り、タイマ8がカウント動作を開始する。
【0027】図4の処理が終了すると、所定時間後、図
3の処理が再度実行される。図において、まず、ステッ
プSP1の判定結果が“YES”となり、処理がステッ
プSP2に進む。この場合、アドレスFRP1の内容は
先にステップSP3が実行されたときに“0”に設定さ
れたから、ここで“NO”の判定がなされ、図4の処理
へ進む。図において、まず、ステップSP10を介して
処理がステップSP11に進む。ステップSP11では
アドレスFCNTの内容が“1”であるか否かが判定さ
れる。アドレスFCNTの内容は“1”に設定された
(図7ステップSPC5参照)から、処理がステップS
P12に進む。ステップSP12では、アドレスFRP
2の内容が“1”であるか否かが判定される。アドレス
FRP2の内容は、先にステップSP13が実行された
ときに“0”に設定されたから、このステップSP12
の判定結果が“NO”となり、図4の処理が終了する。
以後、上記と同様に、図3および図4の処理が交互に繰
り返される。
【0028】ところで、図3のステップSP6において
タイマ7に動作時間(データ“TIMER COUNT")が設定さ
れたから、この動作時間が経過すると、タイマ7からC
PU9に割込がかかり、図5に示す割込処理が開始され
る。この処理が開始されると、まずステップSPA1で
リードポインタ(1)(アドレスRP1)の内容(演奏
情報)がアドレスP.BUFFERに転送される。アド
レスP.BUFFERに転送された演奏情報は、直ちに
I/Oユニット6を介し、ピアノ部1aに出力される
(なお、通信回線が混雑している場合は一定時間保留し
て出力される場合がある)。ピアノ部1aは、供給され
た演奏情報を、同情報を受けた時刻から約500mse
cの時間遅れおいて発音する。次に処理がステップSP
A2に進むと、アドレスFRP1にデータ“1”が格納
され、処理が元のプログラム(すなわち図3または図4
のプログラム)に戻る。
【0029】図3および図4のプログラムにあっては、
前述のように、ステップSP1、SP2、SP10、S
P11、SP12から成るループが繰り返し実行されて
いるが、処理が図3のステップSP2に進み、アドレス
FRP1の内容が“1”であるか否かが判定されると、
その判定が“YES”になる。これにより、処理がステ
ップSP3に進む。ステップSP3ではアドレスFRP
1にデータ“0”が書込まれる。
【0030】次にステップSP4において、データバッ
ファからリードポインタ(1)に、次の演奏情報(すな
わちアドレスA4の内容)が転送される。次にステップ
SP5において、次の“DURATION COUNT”(すなわちア
ドレスA3の内容)がデータ“TIMER COUNT”に変換され
る。次に、ステップSP6で、データ“TIMER COUNT"が
次の動作時間としてタイマ7に設定される。これによ
り、タイマ7がカウント動作を開始する。次にステップ
SP7で、本処理が1回目か否かが判定される。ステッ
プSP7は、先に1回実行されたから、ここで“NO”
と判定され、処理が図4のプログラムに進む。以後、図
3および図4の処理が繰り返し実行される。
【0031】次にタイマ7の割込信号が発生してから5
00msec経過すると、タイマ8の割込信号が発生
し、図6に示す割込処理が開始される。図6において処
理が開始されると、まずステップSPB1でリードポイ
ンタ(2)(アドレスRP2)の内容(演奏情報)がア
ドレスM.BUFFERに転送される。アドレスM.B
UFFERに転送された演奏情報は、直ちにI/Oユニ
ット6を介し、電子楽器2に出力される(なお、通信回
線が混雑している場合は一定時間保留して出力させる場
合がある)。電子楽器2は、供給された演奏情報に従っ
て、直ちに発音する。
【0032】次に処理がステップSPB2に進むと、ア
ドレスFRP2にデータ“1”が格納され、処理が元の
プログラム(図3、図4のプログラム)に戻る。図3お
よび図4のプログラムにあっては、前述のように、ステ
ップSP1、SP2、SP10、SP11、SP12か
ら成るループが繰り返し実行されているが、処理が図4
のステップSP12に進むと、その判定が“YES”に
なる。これにより、処理がステップSP13に進む。ス
テップSP13ではアドレスFRP2にデータ“0”が
書込まれる。
【0033】次にステップSP14において、データバ
ッファからリードポインタ(2)に、次の演奏情報(す
なわち、アドレスA4の内容)が転送される。次にステ
ップSP15において、次の“DURATION COUNT”(すな
わち、アドレスA3の内容)がデータ“TIMER COUNT”に
変換される。次に、ステップSP16でデータ“TIMER
COUNT”が次の動作時間としてタイマ8に設定される。
これにより、タイマ8がカウント動作を開始し、処理が
図3のプログラムに進む。以後、図3および図4の処理
が繰り返し実行される。
【0034】次に、タイマ7に設定された動作時間が経
過すると、前述と同様にして図5の割込処理が実行さ
れ、演奏情報がアドレスP.BUFFERに書込まれ、
ピアノ部1aに出力される。そして、図3のプログラム
に処理が進む。図において処理がステップSP1、SP
2を介してステップSP3に進むと、アドレスFRP1
にデータ“0”が書込まれる。次に、ステップSP4で
リードポインタ(1)に次の演奏情報が転送され、ステ
ップSP5で次のデータ“DURATION COUNT" がデータ
“TIMER COUNT" に変換される。そして、ステップSP
6でデータ“TIMER COUNT"が動作時間として、タイマ7
に設定される。
【0035】次に、タイマ7の割込信号が発生してから
500msec経過すると、タイマ8の割込信号が発生
し、図6に示す割込処理が開始される。図において処理
がステップSP10、SP11、SP12を介してステ
ップSP13に進むと、アドレスFRP2にデータ
“0”が書込まれる。次に、ステップSP14でリード
ポインタ(2)に次の演奏情報が転送され、ステップS
P15で次のデータ“DURATION COUNT" がデータ“TIME
R COUNT" に変換される。そして、ステップSP16で
データ“TIMER COUNT"が動作時間として、タイマ8に設
定される。
【0036】以後、上記と同様にして、タイマ7に設定
された動作時間が経過すると、図5の割込処理が実行さ
れ、リードポインタ(1)からアドレスP.BUFFE
Rへのデータ転送が行われる。この割込処理が終了する
と、直ちに図3のステップSP3〜SP6によるデータ
更新処理が行われる。そして、タイマ7の割込信号が発
生してから500msec経過すると、タイマ8の割込
信号によって図6の割込処理が実行され、リードポイン
タ(2)からアドレスM.BUFFERへのデータ転送
が行われる。そして、この割込処理が終了すると、直ち
に図4のステップSP13〜SP16によるデータ更新
処理が行われる。このように、曲の進行に伴って演奏情
報が順次ピアノ部1aに供給され、これより500ms
ec遅れて同じ演奏情報が電子楽器2に出力される。
【0037】すなわち、電子楽器2に演奏情報が供給さ
れるタイミングは、ピアノ部1aに演奏情報が供給され
るタイミングより、常に500msec遅延する。前述
のように、ピアノ部1aは演奏情報が供給されると50
0msec後に発音し、一方、電子楽器2は演奏情報が
供給されると直ちに発音する。これにより、ピアノ部1
aと電子楽器2との発音のタイミングは一致し、正確な
アンサンブルが行われる。
【0038】ところで、アンサンブルが行われている途
中で演奏を中止する場合、作業者はスイッチ5をOFF
にする。スイッチ5がOFFにされた場合の動作を以下
説明する。スイッチ5がOFFにされた後、処理が図3
のステップSP1に達し、スイッチ5がONであるか否
かが判定されると、ここで“NO”と判定され、処理が
ステップSP9に進む。ステップSP9では、タイマ7
からの割込が禁止され、これによって図5の割込処理が
全く行われなくなる。次に図4の処理が開始されると、
ステップSP10で“NO”の判定が行われ、処理がス
テップSP17に進む。ステップSP17では、リード
ポインタ(1)、(2)(アドレスRP1、RP2)の内
容が等しいか否かが判定される。リードポインタ(1)
の内容は、リードポインタ(2)の内容よりも500m
secに相当するだけ進んでいるから、ここでは“N
O"と判定され、処理がステップSP11に進む。
【0039】すなわち、スイッチ5がOFFにされない
場合と全く同様に、ステップSP11ないしSP16の
処理が行われる。そして、処理が図3のプログラムに進
む。図において、まずステップSP1でスイッチ5がO
Nであるか否かが判定され、OFFであるから処理がス
テップSP9に進む。ステップSP9ではタイマ7から
の割込が禁止され、処理が図4のプログラムに進む(た
だし、タイマ7からの割込は、先にステップSP9が実
行されたときに禁止されたから、図3のプログラムでは
実質的に何も処理されない)。
【0040】以後、これと同様に、図3、図4のプログ
ラムが交互に実行されるが、図3のプログラムでは実質
的に何も処理されないのに対し、図4のプログラムでは
ステップSP11〜SP16の処理が実行される。ま
た、その間、タイマ8からの割込信号によって図6の割
込処理も随時行われる。すなわち、曲の進行とともにス
テップSP14におけるリードポインタ(2)の更新処
理が実行される。そして、スイッチ5がOFFにされて
から500msec経過すると、リードポインタ(2)
の内容がリードポインタ(1)の内容と等しくなる。そ
して、ステップSP17で“YES”の判定がなされ、
演奏が終了する。
【0041】上記処理によれば、スイッチ5がOFFに
されると、ピアノ部1aに対する演奏情報の供給が直ち
に停止される。これに対して、電子楽器2に対する演奏
情報の供給は、その演奏情報がピアノ部1aに最後に供
給された演奏情報と等しくなるまで継続される。この継
続時間は、両者に対して最初に設定されたタイミングの
差、すなわち500msecに等しい。一方、前述のよ
うに、ピアノ部1aは、演奏情報が供給されると、約5
00msec遅延して、これに対応する発音を行う。す
なわち、スイッチ5がOFFにされて約500msec
経過した後に、ピアノ部1aと電子楽器2とが共に演奏
を終了させるので、両者の演奏終了のタイミングが一致
する。
【0042】以上説明したように本実施例によれば、ア
ドレスRP1、RP2をリードポインタ(1)、(2)と
して使用することにより、ピアノ部1aおよび電子楽器
2に供給する演奏情報の出力タイミングを設定するか
ら、例えば図8における遅延用バッファ92等は不要で
あり、構成が簡単である。また、図7における値Xを変
更することにより、リードポインタ(1)、(2)間の
時間差を容易に変更することができるから、ピアノ部1
aと電子楽器2とのアンサンブル以外にも種々の自動楽
器のアンサンブルに応用することができ、汎用性が高
い。さらに、演奏情報密度が高い場合においても所要記
憶容量が増大しないから、記憶容量不足による動作不能
は起こり得ず、きわめて再生演奏性能が高い。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
および第2の自動楽器のそれぞれに第1、第2の読出
し手段を独立に設け、タイミング設定手段によって第1
の自動楽器における演奏情報が供給されてから発音され
るまでの時間と第2の自動楽器における演奏情報が供給
されてから発音されるまでの時間との差だけ、第2の読
出し手段による演奏情報の読出しタイミングを第1の読
出し手段による演奏情報の読出しタイミングより遅延さ
せるように第1および第2の読出し手段を制御するよう
にしたので、遅延用バッファが不要であり、構成が簡単
であるとともに、アンサンブルを行う第1および第2の
自動楽器から発生される各楽音間における発音開始タイ
ミングを一致させることができる再生演奏性能が高い自
動アンサンブル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】 一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】 一実施例における処理プログラムのフローチ
ャートである。
【図4】 一実施例における処理プログラムのフローチ
ャートである。
【図5】 一実施例における処理プログラムのフローチ
ャートである。
【図6】 一実施例における処理プログラムのフローチ
ャートである。
【図7】 一実施例における処理プログラムのフローチ
ャートである。
【図8】 従来の自動アンサンブル装置のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1a ピアノ部(第1の自動楽器)、 2 電子楽器(第2の自動楽器)、 7 タイマ(タイミング設定手段)、 8 タイマ(タイミング設定手段)、 9 中央処理装置(第1の読出し手段、第2の読出し手
段、タイミング設定手段)、 10 読出し専用記憶装置(第1の読出し手段、第2の
読出し手段、タイミング設定手段)、 11 記憶装置、 100 記憶装置、 101 第1の自動楽器、 102 第2の自動楽器、 103 第1の読出し手段、 104 第2の読出し手段、 105 タイミング設定手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報を記憶する記憶装置と、 前記演奏情報に基づいて音する第1の自動楽器と、 前記演奏情報に基づいて音するとともに、前記演奏情
    報が供給されてから発音するまでの時間が前記第1の自
    動楽器より短い第2の自動楽器と、 前記記憶装置から前記演奏情報を読出し、これを前記第
    1の自動楽器に供給する第1の読出し手段と、 前記記憶装置から前記演奏情報を読出し、これを前記第
    2の自動楽器に供給する第2の読出し手段と、 前記第1の自動楽器における前記演奏情報が供給されて
    から発音されるまでの時間と前記第2の自動楽器におけ
    る前記演奏情報が供給されてから発音されるまでの時間
    との差だけ、前記第2の読出し手段による前記演奏情報
    の読出しタイミングを前記第1の読出し手段による前記
    演奏情報の読出しタイミングより遅延させるように前記
    第1および第2の読出し手段を制御するタイミング設定
    手段と、を具備することを特徴とする自動アンサンブル
    装置。
JP4000415A 1992-01-06 1992-01-06 自動アンサンブル装置 Expired - Lifetime JP2694935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4000415A JP2694935B2 (ja) 1992-01-06 1992-01-06 自動アンサンブル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4000415A JP2694935B2 (ja) 1992-01-06 1992-01-06 自動アンサンブル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06124084A JPH06124084A (ja) 1994-05-06
JP2694935B2 true JP2694935B2 (ja) 1997-12-24

Family

ID=11473170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4000415A Expired - Lifetime JP2694935B2 (ja) 1992-01-06 1992-01-06 自動アンサンブル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2694935B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4642464A (en) * 1984-05-24 1987-02-10 Clayton Foundation For Research Positron emission tomography camera

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06124084A (ja) 1994-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6327717B2 (ja)
JP2694935B2 (ja) 自動アンサンブル装置
JP2000242265A (ja) 自動演奏装置
JP2574964B2 (ja) 自動演奏装置
JP2641851B2 (ja) 自動演奏装置
JP3719129B2 (ja) 楽音信号合成方法、楽音信号合成装置および記録媒体
JPH0375874B2 (ja)
JPS6253839B2 (ja)
JP2616752B2 (ja) 自動演奏装置
JP2583377B2 (ja) 自動演奏装置
JPS59206895A (ja) 自動演奏システム
JP2545159B2 (ja) 楽音合成装置
JPH10319958A (ja) 自動演奏装置、自動演奏データ処理方法及び電子的情報記憶媒体
JP2765469B2 (ja) 楽音信号再生装置
JP2570214B2 (ja) 演奏情報入力装置
JP3193131B2 (ja) 電子楽器
JP2513385B2 (ja) 演奏装置
JP2600630B2 (ja) 自動演奏装置
JP2639380B2 (ja) 自動演奏装置
JPH0434756B2 (ja)
JP2962077B2 (ja) 電子楽器
JP2000259152A (ja) 音源装置
JPH0559437B2 (ja)
JP2000276145A (ja) 音源装置および、該音源装置を備えたカラオケ装置
JPH11327548A (ja) 自動演奏装置および自動演奏方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960123

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070912

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term