JP2694089B2 - 自走式放水装置を備えた消火設備 - Google Patents
自走式放水装置を備えた消火設備Info
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- JP2694089B2 JP2694089B2 JP4145094A JP14509492A JP2694089B2 JP 2694089 B2 JP2694089 B2 JP 2694089B2 JP 4145094 A JP4145094 A JP 4145094A JP 14509492 A JP14509492 A JP 14509492A JP 2694089 B2 JP2694089 B2 JP 2694089B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠隔操縦により無人消
火を行う自走式放水装置を備えた消火設備に関する。
火を行う自走式放水装置を備えた消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消防隊による消火活動では危険で
火元に近づけないような火災に対処するため、無線等で
遠隔操縦できる自走式放水装置の実用化が進められてい
る。このような自走式放水装置にあっては、例えば図5
に示すように、自走式放水装置1に放水銃2を搭載し、
放水銃2に対しては接続装置5によってホース4を接続
し、火災時にはポンプ設備の消火栓3等にホース4を接
続して延ばしながら移動し、火災現場に着くとポンプ設
備からホース4によって消火用水の加圧供給受け、放水
銃2から火元に向けて放水するようにしている(特開昭
61−5852号)。
火元に近づけないような火災に対処するため、無線等で
遠隔操縦できる自走式放水装置の実用化が進められてい
る。このような自走式放水装置にあっては、例えば図5
に示すように、自走式放水装置1に放水銃2を搭載し、
放水銃2に対しては接続装置5によってホース4を接続
し、火災時にはポンプ設備の消火栓3等にホース4を接
続して延ばしながら移動し、火災現場に着くとポンプ設
備からホース4によって消火用水の加圧供給受け、放水
銃2から火元に向けて放水するようにしている(特開昭
61−5852号)。
【0003】また自走式放水装置1に設けたホース4の
接続装置5は、遠隔指令による動作でホース4の接続を
外すことができ、放水により固くなってしまったホース
4を接続していたのでは、別の場所に移動できないこと
から、接続装置5の作動でホース4を外して移動できる
ようにしている。
接続装置5は、遠隔指令による動作でホース4の接続を
外すことができ、放水により固くなってしまったホース
4を接続していたのでは、別の場所に移動できないこと
から、接続装置5の作動でホース4を外して移動できる
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自走式放水装置を備えた消火設備にあって
は、自走式放水装置は消火栓等に接続したホースを延ば
しながら移動するようにしていたため、自走式放水装置
に搭載しているホースの長さによって移動距離が決ま
り、活動範囲が制約される問題があった。
うな従来の自走式放水装置を備えた消火設備にあって
は、自走式放水装置は消火栓等に接続したホースを延ば
しながら移動するようにしていたため、自走式放水装置
に搭載しているホースの長さによって移動距離が決ま
り、活動範囲が制約される問題があった。
【0005】そこで活動範囲を広くするために搭載する
ホースを長くすることが考えられるが、装置の重量と大
型化を招き、狭い場所で動きにくなる等の問題がある。
また、ホースからの供給を受けて放水を行うと、ホース
が固くなって外さなければ移動できない不便さがある。
更に、複数台の自走式放水装置を使用した場合には、他
の自走式給水装置で使用したホースに妨げられて身動き
がとれなくなる恐れもある。
ホースを長くすることが考えられるが、装置の重量と大
型化を招き、狭い場所で動きにくなる等の問題がある。
また、ホースからの供給を受けて放水を行うと、ホース
が固くなって外さなければ移動できない不便さがある。
更に、複数台の自走式放水装置を使用した場合には、他
の自走式給水装置で使用したホースに妨げられて身動き
がとれなくなる恐れもある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、消火区域内での活動範囲に制約がな
く、且つ装置も小型軽量で済むようにした自走式消火装
置を備えた消火設備を提供することを目的とする。
てなされたもので、消火区域内での活動範囲に制約がな
く、且つ装置も小型軽量で済むようにした自走式消火装
置を備えた消火設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の自走式放水装置を備えた消火設備にあって
は、消火区域の壁面等に固定的に設置され消火ポンプ設
備から消火用水の加圧供給を受ける1又は複数の給水装
置と、火災発生場所の近傍に設置された給水装置の位置
に移動して自己の給水口の接続により消火用水の加圧供
給を受けて放水する自走可能な放水装置とを設けたこと
を特徴とする。
め、本発明の自走式放水装置を備えた消火設備にあって
は、消火区域の壁面等に固定的に設置され消火ポンプ設
備から消火用水の加圧供給を受ける1又は複数の給水装
置と、火災発生場所の近傍に設置された給水装置の位置
に移動して自己の給水口の接続により消火用水の加圧供
給を受けて放水する自走可能な放水装置とを設けたこと
を特徴とする。
【0008】ここで警戒区域に設置された複数の給水装
置の各々は電動弁を備え、放水装置が給水口を接続した
給水装置に設けている電動弁を開制御する。また放水装
置を常駐している基準位置から複数の給水装置の設置位
置までの走行パターンを予め登録し、目的とする給水装
置の設置位置を指定することで対応する走行パターンを
選択して自動走行し、目的位置への到達で自己の給水口
を給水装置に接続できるようにする。
置の各々は電動弁を備え、放水装置が給水口を接続した
給水装置に設けている電動弁を開制御する。また放水装
置を常駐している基準位置から複数の給水装置の設置位
置までの走行パターンを予め登録し、目的とする給水装
置の設置位置を指定することで対応する走行パターンを
選択して自動走行し、目的位置への到達で自己の給水口
を給水装置に接続できるようにする。
【0009】
【作用】このような構成を備えた本発明の自走式放水装
置を備えた消火設備によれば、無線等の遠隔操縦により
自走式の給水装置を火元に近い給水装置の設置場所に移
動し、自己の給水口を壁面下部等に固定設置している給
水装置に接続することによりポンプ設備からの消火用水
の加圧供給を受け、テレビカメラ等で捕えた火元に向け
て放水銃から放水することができる。
置を備えた消火設備によれば、無線等の遠隔操縦により
自走式の給水装置を火元に近い給水装置の設置場所に移
動し、自己の給水口を壁面下部等に固定設置している給
水装置に接続することによりポンプ設備からの消火用水
の加圧供給を受け、テレビカメラ等で捕えた火元に向け
て放水銃から放水することができる。
【0010】このため自走式放水装置にホースを搭載し
て延ばしながら移動する必要がなく、放水装置の小型軽
量化を図ることが可能となる。また自走式放水装置の活
動範囲は、給水装置が設置されている建物の消火区域の
全域で可能となる。更に、建物内の給水装置の設置場所
は予め決っているため、自走式給水装置が常駐している
車庫等の基準位置から各給水装置までの走行パターンを
登録しておくことができ、火災発生場所に最も近い給水
装置を指定することで対応する走行パターンを選択し、
自動的に給水装置に移動して接続する動作を行うことが
できる。
て延ばしながら移動する必要がなく、放水装置の小型軽
量化を図ることが可能となる。また自走式放水装置の活
動範囲は、給水装置が設置されている建物の消火区域の
全域で可能となる。更に、建物内の給水装置の設置場所
は予め決っているため、自走式給水装置が常駐している
車庫等の基準位置から各給水装置までの走行パターンを
登録しておくことができ、火災発生場所に最も近い給水
装置を指定することで対応する走行パターンを選択し、
自動的に給水装置に移動して接続する動作を行うことが
できる。
【0011】このためオペレータは自走式放水装置を給
水装置の場所に移動して接続させる操縦をマニュアルで
行う必要はなく、消火の準備作業に手間取ることがな
く、迅速に自走式放水装置からの放水による消火活動を
開始できる。
水装置の場所に移動して接続させる操縦をマニュアルで
行う必要はなく、消火の準備作業に手間取ることがな
く、迅速に自走式放水装置からの放水による消火活動を
開始できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の消火設備の全体構成を示した
実施例説明図である。図1において、10は自走式放水
装置であり、キャタピラ等の走行機構により自由に走行
することができ、放水銃11を搭載している。12は本
発明の消火設備が設置された建物の消火区域であり、大
空間構造物を例にとって示している。この消火区域12
の壁面13の下部の自走式放水装置10に対応する位置
には複数の給水装置14が固定的に設置されている。
実施例説明図である。図1において、10は自走式放水
装置であり、キャタピラ等の走行機構により自由に走行
することができ、放水銃11を搭載している。12は本
発明の消火設備が設置された建物の消火区域であり、大
空間構造物を例にとって示している。この消火区域12
の壁面13の下部の自走式放水装置10に対応する位置
には複数の給水装置14が固定的に設置されている。
【0013】給水装置14に対しては給水管15がそれ
ぞれ分岐接続され、分岐管のそれぞれには電動弁16を
設けている。給水管15は建物の消火ポンプ設備に接続
されており、火災時などのポンプ起動で消火用水の加圧
供給を受けることができる。このような本発明の消火設
備にあっては、図1に示すように消火区域12で火災が
発生した場合には、火災の発生場所に最も近い給水装置
14の設置位置に図示のように自走式放水装置10が移
動して自己の給水口を給水装置14に接続し、この接続
後に電動弁16を開き、給水管15より消火用水の加圧
供給を受け、放水銃11より火元に向けて消火用水を放
水するようになる。
ぞれ分岐接続され、分岐管のそれぞれには電動弁16を
設けている。給水管15は建物の消火ポンプ設備に接続
されており、火災時などのポンプ起動で消火用水の加圧
供給を受けることができる。このような本発明の消火設
備にあっては、図1に示すように消火区域12で火災が
発生した場合には、火災の発生場所に最も近い給水装置
14の設置位置に図示のように自走式放水装置10が移
動して自己の給水口を給水装置14に接続し、この接続
後に電動弁16を開き、給水管15より消火用水の加圧
供給を受け、放水銃11より火元に向けて消火用水を放
水するようになる。
【0014】図2は本発明の自走式放水装置10の消火
区域に固定設置された給水装置14に対する接続の様子
を示した説明図である。まず図2(a)に示すように、
目的とする給水装置14の位置に移動してきた自走式放
水装置10は後部に給水口17を設けていることから、
給水口17を壁面13の給水装置14に向け、この状態
で図2(b)に示すように後進して給水装置14に給水
口17を押し込んで接続する。
区域に固定設置された給水装置14に対する接続の様子
を示した説明図である。まず図2(a)に示すように、
目的とする給水装置14の位置に移動してきた自走式放
水装置10は後部に給水口17を設けていることから、
給水口17を壁面13の給水装置14に向け、この状態
で図2(b)に示すように後進して給水装置14に給水
口17を押し込んで接続する。
【0015】図3は本発明の自走式放水装置10に設け
た接続口17と壁面等に固定設置された給水装置14の
接続構造を接続の様子と共に示した実施例構成図であ
る。この図3に示す接続口17を給水装置14に接続す
る機構構造は図4に示すものを使用する。図4におい
て、自走式放水装置10側には移動部材18が設けら
れ、移動部材18には接続口取付穴19が開口されてい
る。また、移動部材18は装置側のフレーム20にネジ
止めにより固定支持された一対のリニアガイド21に移
動自在に嵌め込まれている。更に、移動部材18の下部
の右側にはネジシャフト22が嵌め込まれ、ネジシャフ
ト22にはギア23,24を介して駆動モータ25の回
転力を伝達するようにしている。
た接続口17と壁面等に固定設置された給水装置14の
接続構造を接続の様子と共に示した実施例構成図であ
る。この図3に示す接続口17を給水装置14に接続す
る機構構造は図4に示すものを使用する。図4におい
て、自走式放水装置10側には移動部材18が設けら
れ、移動部材18には接続口取付穴19が開口されてい
る。また、移動部材18は装置側のフレーム20にネジ
止めにより固定支持された一対のリニアガイド21に移
動自在に嵌め込まれている。更に、移動部材18の下部
の右側にはネジシャフト22が嵌め込まれ、ネジシャフ
ト22にはギア23,24を介して駆動モータ25の回
転力を伝達するようにしている。
【0016】このため、駆動モータ25の正逆回転によ
るネジシャフト22の正逆回転でリニアガイド21に沿
って移動ブロック18を軸方向に移動することができ
る。更に移動部材18の両側にはロック装置26が装着
されている。ロック装置26は給水装置14側に設けた
固定部材27に対し移動部材18を嵌合保持する。即
ち、ロック装置26の右端の切欠の部分にはロック爪3
2が設けられており、一方、固定部材27の両側にはロ
ックピン29が設けられており、モータ25を駆動して
移動部材18を固定部材27側に移動してロック装置2
6の切欠28をロックピン29に押し付けると、切欠2
8の部分に出ているロック爪32がロックピン29に嵌
まり込み、固定部材27に対し移動部材18をロックす
る。
るネジシャフト22の正逆回転でリニアガイド21に沿
って移動ブロック18を軸方向に移動することができ
る。更に移動部材18の両側にはロック装置26が装着
されている。ロック装置26は給水装置14側に設けた
固定部材27に対し移動部材18を嵌合保持する。即
ち、ロック装置26の右端の切欠の部分にはロック爪3
2が設けられており、一方、固定部材27の両側にはロ
ックピン29が設けられており、モータ25を駆動して
移動部材18を固定部材27側に移動してロック装置2
6の切欠28をロックピン29に押し付けると、切欠2
8の部分に出ているロック爪32がロックピン29に嵌
まり込み、固定部材27に対し移動部材18をロックす
る。
【0017】ロック装置26のロック動作は内蔵したソ
レノイドに対し電気的な解除信号を供給することで解除
することができる。尚、固定部材27には給水管取出穴
30が設けられている。移動部材18に設けているロッ
ク装置26としては、例えば実公昭59−2270号や
実公平1−38221号のものを使用することができ
る。
レノイドに対し電気的な解除信号を供給することで解除
することができる。尚、固定部材27には給水管取出穴
30が設けられている。移動部材18に設けているロッ
ク装置26としては、例えば実公昭59−2270号や
実公平1−38221号のものを使用することができ
る。
【0018】再び図3を参照するに、図3(a)は図4
に示した接続機構を備えた給水口17の接続前の状態を
示す。即ち、自走式放水装置10の給水口17は接続機
構の移動部材18に支持されており、壁面13側に固定
した給水装置14の固定部材27に設けた接続受口31
に向かい合わされている。移動部材18に設けたロック
装置26の切欠28の部分にはロック爪32の一部が見
えている。
に示した接続機構を備えた給水口17の接続前の状態を
示す。即ち、自走式放水装置10の給水口17は接続機
構の移動部材18に支持されており、壁面13側に固定
した給水装置14の固定部材27に設けた接続受口31
に向かい合わされている。移動部材18に設けたロック
装置26の切欠28の部分にはロック爪32の一部が見
えている。
【0019】この図3(a)に示すように位置合わせし
た状態でモータ駆動によりネジシャフト22をモータに
より接続方向に回転すると、リニアガイド21に沿って
移動ブロック18が給水口17を接続受口31に向けて
移動する。移動部材18が固定部材27側に当接する位
置にいくまで図3(b)のように移動すると、給水口1
7が完全に接続受口31と嵌まり合い、同時に固定部材
27のロックピン29にロック装置26の切欠28が押
し込まれ、ロック爪32が回動してロックピン29を係
着してロック状態となる。
た状態でモータ駆動によりネジシャフト22をモータに
より接続方向に回転すると、リニアガイド21に沿って
移動ブロック18が給水口17を接続受口31に向けて
移動する。移動部材18が固定部材27側に当接する位
置にいくまで図3(b)のように移動すると、給水口1
7が完全に接続受口31と嵌まり合い、同時に固定部材
27のロックピン29にロック装置26の切欠28が押
し込まれ、ロック爪32が回動してロックピン29を係
着してロック状態となる。
【0020】このような図3(b)に示す接続ロック状
態で消火ポンプ装置からの消火用水の加圧供給を自走式
放水装置10が受け、放水銃から火元に向けて放水する
ようになる。一方、消火活動を終えたり或いは次の火元
に移動するために給水装置14との接続を離脱したい場
合には、図3(b)に示す接続状態にあるロック装置2
6に対しロック解除信号を供給すると、内蔵しているソ
レノイドの通電によりリンク機構でロック爪32の係止
を解除し、給水口17を給水装置14から外すことがで
きる。
態で消火ポンプ装置からの消火用水の加圧供給を自走式
放水装置10が受け、放水銃から火元に向けて放水する
ようになる。一方、消火活動を終えたり或いは次の火元
に移動するために給水装置14との接続を離脱したい場
合には、図3(b)に示す接続状態にあるロック装置2
6に対しロック解除信号を供給すると、内蔵しているソ
レノイドの通電によりリンク機構でロック爪32の係止
を解除し、給水口17を給水装置14から外すことがで
きる。
【0021】次に本発明の消火設備における給水制御を
説明する。図1に示すように、消火区域12側に設けた
複数の給水装置14には電動弁16が設けられている。
このため自走式放水装置10が接続を行った給水装置1
4をリミットスイッチ等で検出し、設備側の制御盤で対
応する電動弁16を開制御することで給水本管15から
の加圧消火用水を自走式放水装置10に供給する。
説明する。図1に示すように、消火区域12側に設けた
複数の給水装置14には電動弁16が設けられている。
このため自走式放水装置10が接続を行った給水装置1
4をリミットスイッチ等で検出し、設備側の制御盤で対
応する電動弁16を開制御することで給水本管15から
の加圧消火用水を自走式放水装置10に供給する。
【0022】この電動弁16の開制御は接続を行った給
水装置14の位置が判っていることから自走式給水装置
10からの接続完了応答を受けて電動弁16を制御する
ようにしてもよい。次に自走式放水装置10を目的とす
る給水装置14の位置への移動と接続制御を説明すると
次のようになる。
水装置14の位置が判っていることから自走式給水装置
10からの接続完了応答を受けて電動弁16を制御する
ようにしてもよい。次に自走式放水装置10を目的とす
る給水装置14の位置への移動と接続制御を説明すると
次のようになる。
【0023】まず通常時にあっては、自走式放水装置1
0は予め決められた車庫などの収納場所に駐車されてい
る。この自走式放水装置10が常駐している場所を基準
位置とすると、複数の給水装置14の設置場所は消火区
域の構造により最初から判っている。従って、自走式放
水装置10の常駐している基準位置から各給水装置14
までの走行パターンを予め自走式放水装置10に登録し
ておけば、オペレータによるマニュアル操作を必要とす
ることなく自動走行制御により目的とする給水装置14
の位置に自走式放水装置10を移動させることができ
る。
0は予め決められた車庫などの収納場所に駐車されてい
る。この自走式放水装置10が常駐している場所を基準
位置とすると、複数の給水装置14の設置場所は消火区
域の構造により最初から判っている。従って、自走式放
水装置10の常駐している基準位置から各給水装置14
までの走行パターンを予め自走式放水装置10に登録し
ておけば、オペレータによるマニュアル操作を必要とす
ることなく自動走行制御により目的とする給水装置14
の位置に自走式放水装置10を移動させることができ
る。
【0024】具体的には、火元に一番近い給水装置14
の位置情報を自走式放水装置10に与えることで対応す
る走行パターンを選択し、この走行パターンに従った自
動走行制御により目的とする給水装置14の位置に移動
することができる。更に、目的とする給水装置14の位
置に到達した後の図2に示す位置合わせ及び図3に示す
接続動作についても、給水装置14側に設けているター
ゲットマークを自走式放水装置10側のセンサで捕えて
自動的に行うことができる。
の位置情報を自走式放水装置10に与えることで対応す
る走行パターンを選択し、この走行パターンに従った自
動走行制御により目的とする給水装置14の位置に移動
することができる。更に、目的とする給水装置14の位
置に到達した後の図2に示す位置合わせ及び図3に示す
接続動作についても、給水装置14側に設けているター
ゲットマークを自走式放水装置10側のセンサで捕えて
自動的に行うことができる。
【0025】更に、自走式放水装置10には火元を確認
するためのITVカメラや赤外線カメラが搭載されてお
り、これらの画像情報を安全な場所にいるオペレータ側
で見ながら放水ノズル11を火元に向けて消火用水の放
水を行うことは勿論である。尚、上記の実施例は自走式
放水装置10を1台とした場合を例にとるものであった
が、本発明にあっては、必要に応じて複数台の自走式放
水装置10を準備してもよい。このように、複数台の自
走式放水装置10を準備していても、従来装置のように
ホースを伸ばしながら火元に向かうことがないため、お
互いに邪魔することなく指定された給水装置14の場所
に行って接続して火元に対し消火用水の放水を行うこと
ができる。
するためのITVカメラや赤外線カメラが搭載されてお
り、これらの画像情報を安全な場所にいるオペレータ側
で見ながら放水ノズル11を火元に向けて消火用水の放
水を行うことは勿論である。尚、上記の実施例は自走式
放水装置10を1台とした場合を例にとるものであった
が、本発明にあっては、必要に応じて複数台の自走式放
水装置10を準備してもよい。このように、複数台の自
走式放水装置10を準備していても、従来装置のように
ホースを伸ばしながら火元に向かうことがないため、お
互いに邪魔することなく指定された給水装置14の場所
に行って接続して火元に対し消火用水の放水を行うこと
ができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、火元近くに設置されている給水装置の場所に行って
自己の給水口を接続して消火用水の供給を受けて放水で
きるため、自走式放水装置の活動範囲は給水装置が設置
されている消火区域全域に及ぶことができ、従来のホー
スを伸ばしながら移動する場合のような制約を受けるこ
とがない。また、給水装置と給水口との接続、切り放し
が簡単な構造で且つ遠隔からの操作でできる。
ば、火元近くに設置されている給水装置の場所に行って
自己の給水口を接続して消火用水の供給を受けて放水で
きるため、自走式放水装置の活動範囲は給水装置が設置
されている消火区域全域に及ぶことができ、従来のホー
スを伸ばしながら移動する場合のような制約を受けるこ
とがない。また、給水装置と給水口との接続、切り放し
が簡単な構造で且つ遠隔からの操作でできる。
【0027】また、自走式放水装置側にホースを搭載す
る必要がないため、自走式放水装置の軽量小形化を図る
ことができる。更に、給水を受ける給水装置の位置が固
定的に決まっていることから、予め給水装置の位置まで
の走行パターンを記憶し、火災時には必要な走行パター
ンを選択して自動走行させることができ、自走式給水装
置を遠隔操縦する際のオペレータの負担を大幅に軽減
し、遠隔操縦による走行移動に手間取ることなく、迅速
に火元近くの給水装置の設置場所に移動して接続するこ
とで速やかに消火活動を行うことができる。
る必要がないため、自走式放水装置の軽量小形化を図る
ことができる。更に、給水を受ける給水装置の位置が固
定的に決まっていることから、予め給水装置の位置まで
の走行パターンを記憶し、火災時には必要な走行パター
ンを選択して自動走行させることができ、自走式給水装
置を遠隔操縦する際のオペレータの負担を大幅に軽減
し、遠隔操縦による走行移動に手間取ることなく、迅速
に火元近くの給水装置の設置場所に移動して接続するこ
とで速やかに消火活動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設備構成を示した実施例構成図
【図2】本発明の自走式放水装置が給水装置に給水口を
接続する様子を示した説明図
接続する様子を示した説明図
【図3】本発明の自走式放水装置が給水装置に給水口の
接続する接続構造の実施例構成図
接続する接続構造の実施例構成図
【図4】図3の接続に使用する接続駆動機構の実施例図
【図5】従来の自走式放水装置の説明図
10:自走式放水装置 11:放水銃 12:消火区域 13:壁 14:給水装置 15:給水管 16:電動弁 17:接続口 18:移動部材 19:接続口取付穴 20:フレーム 21:リニアガイド 22:ネジシャフト 23,24:ギア 25:モータ 26:ロック装置 27:固定部材 28:切欠 29:ロックピン 30:接続受口取付穴 31:接続受口 32:ロック爪
Claims (3)
- 【請求項1】消火区域の壁面等に固定的に設置され消火
ポンプ設備から消火用水の加圧供給を受ける1又は複数
の給水装置と、火災発生場所の近傍に設置された前記給
水装置の位置に移動して自己の給水口をホースを使用せ
ず直接に接続することにより消火用水の加圧供給を受け
て放水する自走可能な放水装置とを設けたことを特徴と
する自走式放水装置を備えた消火設備。 - 【請求項2】請求項1記載の自走式放水装置を備えた消
火設備に於いて、前記複数の給水装置の各々は電動弁を
備え、前記放水装置が給水口を接続した給水装置に設け
ている電動弁を開制御することを特徴とする自走式放水
装置を備えた消火設備。 - 【請求項3】請求項1記載の自走式放水装置を備えた消
火設備に於いて、前記放水装置を常駐している基準位置
から前記複数の給水装置の設置位置までの走行パターン
を予め登録し、目的とする給水装置の設置位置を指定す
ることで対応する走行パターンを選択して走行し、目的
位置への到達で自己の給水口をホースを使用せず直接に
給水装置に接続することを特徴とする自走式放水装置を
備えた消火装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4145094A JP2694089B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 自走式放水装置を備えた消火設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4145094A JP2694089B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 自走式放水装置を備えた消火設備 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679011A JPH0679011A (ja) | 1994-03-22 |
JP2694089B2 true JP2694089B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=15377241
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP4145094A Expired - Fee Related JP2694089B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 自走式放水装置を備えた消火設備 |
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JP (1) | JP2694089B2 (ja) |
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-
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- 1992-06-05 JP JP4145094A patent/JP2694089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0679011A (ja) | 1994-03-22 |
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