JP2693723B2 - トレイ用カート - Google Patents
トレイ用カートInfo
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- JP2693723B2 JP2693723B2 JP6166651A JP16665194A JP2693723B2 JP 2693723 B2 JP2693723 B2 JP 2693723B2 JP 6166651 A JP6166651 A JP 6166651A JP 16665194 A JP16665194 A JP 16665194A JP 2693723 B2 JP2693723 B2 JP 2693723B2
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- JP
- Japan
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- stopper
- peripheral surface
- tray
- outer peripheral
- cylindrical
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトレイ用カートおよびト
レイ用カートに用いられるストッパーに関する。さらに
詳しくは、トレイを載置するための棚(以下、トレイ受
け棚という)の着脱を含めた全体の組立が容易であり、
しかもトレイ受け棚間隔およびトレイ受け棚段数を容易
に変更設定することができ、さらに防錆能力にも優れた
トレイ用カート、およびかかるトレイ用カートに好適に
用いられるストッパーに関するものである。
レイ用カートに用いられるストッパーに関する。さらに
詳しくは、トレイを載置するための棚(以下、トレイ受
け棚という)の着脱を含めた全体の組立が容易であり、
しかもトレイ受け棚間隔およびトレイ受け棚段数を容易
に変更設定することができ、さらに防錆能力にも優れた
トレイ用カート、およびかかるトレイ用カートに好適に
用いられるストッパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、店舗内または工場内等における物
品搬送に、複数枚のトレイ受け棚を取り付けたキャリア
ー(一般にトレイ用カートという)が多用されている。
かかるトレイ用カートとしては、たとえば実公昭53−
7879号公報や実公昭54−17945号公報に開示
されているように、また添付の図7にも示すように、ト
レイ受け棚51同士の上下間隔を確保するためにスペー
サ52を用いたものが殆どである。
品搬送に、複数枚のトレイ受け棚を取り付けたキャリア
ー(一般にトレイ用カートという)が多用されている。
かかるトレイ用カートとしては、たとえば実公昭53−
7879号公報や実公昭54−17945号公報に開示
されているように、また添付の図7にも示すように、ト
レイ受け棚51同士の上下間隔を確保するためにスペー
サ52を用いたものが殆どである。
【0003】すなわち、図7において53が支柱であ
り、各トレイ受け棚51がその四隅の嵌合孔に支柱が嵌
挿された状態で取り付けられている。支柱51の下端に
はキャスター54が取り付けられており、キャスター5
4の上部に隣接して全トレイ受け棚51を下方から支え
るためのストッパー55がネジ止めされている。各トレ
イ受け棚同士のあいだには円筒状のスペーサー52が支
柱53に外嵌合されたかたちで配設されている。スペー
サー52もトレイ受け棚51もとくに支柱53に固定さ
れてはおらず、それぞれが次々に上に積まれた状態であ
る。
り、各トレイ受け棚51がその四隅の嵌合孔に支柱が嵌
挿された状態で取り付けられている。支柱51の下端に
はキャスター54が取り付けられており、キャスター5
4の上部に隣接して全トレイ受け棚51を下方から支え
るためのストッパー55がネジ止めされている。各トレ
イ受け棚同士のあいだには円筒状のスペーサー52が支
柱53に外嵌合されたかたちで配設されている。スペー
サー52もトレイ受け棚51もとくに支柱53に固定さ
れてはおらず、それぞれが次々に上に積まれた状態であ
る。
【0004】したがって、支柱53の上端にはトレイ受
け棚51等が上方に抜け出るのを防止するためにキャッ
プ56がネジ止めされている。57は各トレイ受け棚と
スペーサーとのがたつきを防止するために配設された、
ゴム等からなるクッションスペーサーである。
け棚51等が上方に抜け出るのを防止するためにキャッ
プ56がネジ止めされている。57は各トレイ受け棚と
スペーサーとのがたつきを防止するために配設された、
ゴム等からなるクッションスペーサーである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトレイ用カートではユーザーが自在にトレイ受け棚
同士の上下間隔を変更調節することができず、もちろん
トレイ受け棚の段数を変えることもできない。その方法
としては、各種長さ寸法のスペーサーを4本ずつ所持し
ておくことが考えられるが、不経済でありまた取り替え
作業に手間がかかってやっかいである。しかも、支柱の
全長に一致するように各種長さのスペーサーを組み合わ
せる必要があるのも煩わしいことである。
来のトレイ用カートではユーザーが自在にトレイ受け棚
同士の上下間隔を変更調節することができず、もちろん
トレイ受け棚の段数を変えることもできない。その方法
としては、各種長さ寸法のスペーサーを4本ずつ所持し
ておくことが考えられるが、不経済でありまた取り替え
作業に手間がかかってやっかいである。しかも、支柱の
全長に一致するように各種長さのスペーサーを組み合わ
せる必要があるのも煩わしいことである。
【0006】さらに、最も発錆し易い支柱下端のキャス
ター取り付け部に防錆の工夫がなされているトレイ用カ
ートは実施はおろか公知文献としてすら知られていな
い。したがって、上記従来のトレイ用カートでは、支柱
下端部から進入した水分による発錆により、支柱材(鉄
製パイプの外周面を合成樹脂フィルムでコーティングし
ている)の金属部が膨張し、コーティングが破損すると
いう問題が生じる。
ター取り付け部に防錆の工夫がなされているトレイ用カ
ートは実施はおろか公知文献としてすら知られていな
い。したがって、上記従来のトレイ用カートでは、支柱
下端部から進入した水分による発錆により、支柱材(鉄
製パイプの外周面を合成樹脂フィルムでコーティングし
ている)の金属部が膨張し、コーティングが破損すると
いう問題が生じる。
【0007】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、ユーザーにおいて、トレイ受け棚同士
の上下間隔およびトレイ受け棚の段数を容易且つ自在に
変更調節することができるトレイ用カート、および支柱
下端部に簡易且つ安価な構成によって防錆機能を奏ぜし
めるトレイ用カートを提供することを目的としている。
さらに、かかるトレイ用カートに好適な、トレイ受け棚
を支柱に係止するためのストッパーを提供することをも
目的としている。
れたものであり、ユーザーにおいて、トレイ受け棚同士
の上下間隔およびトレイ受け棚の段数を容易且つ自在に
変更調節することができるトレイ用カート、および支柱
下端部に簡易且つ安価な構成によって防錆機能を奏ぜし
めるトレイ用カートを提供することを目的としている。
さらに、かかるトレイ用カートに好適な、トレイ受け棚
を支柱に係止するためのストッパーを提供することをも
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のトレイ用カート
は、その下端にキャスターを備え且つその外周面の複数
箇所に周方向の係着溝が形成された支柱と、該支柱の外
周に径着されうる実質的に円筒状を呈したトレイ受け棚
係止用のストッパーとを有しており、前記ストッパー
が、その内周面に前記係着溝に係着しうる係着突条を有
し且つその外周面がテーパ状に形成されており、互いに
ヒンジ部で連結された形状の一対の実質的半円筒体から
形成されており、その外周面の上端および下端それぞれ
に鍔部を有しており、前記両半円筒体が、互いに閉じた
状態で係着し合うための係止爪と係止孔とを有してなる
ことを特徴としている。
は、その下端にキャスターを備え且つその外周面の複数
箇所に周方向の係着溝が形成された支柱と、該支柱の外
周に径着されうる実質的に円筒状を呈したトレイ受け棚
係止用のストッパーとを有しており、前記ストッパー
が、その内周面に前記係着溝に係着しうる係着突条を有
し且つその外周面がテーパ状に形成されており、互いに
ヒンジ部で連結された形状の一対の実質的半円筒体から
形成されており、その外周面の上端および下端それぞれ
に鍔部を有しており、前記両半円筒体が、互いに閉じた
状態で係着し合うための係止爪と係止孔とを有してなる
ことを特徴としている。
【0009】
【0010】
【0011】また、前記ストッパーが、その内周面にお
ける上端近傍に周方向の段部を介して大内径部を有して
いるのが、トレイ受け棚をスムーズに装着しうる点で好
ましい。
ける上端近傍に周方向の段部を介して大内径部を有して
いるのが、トレイ受け棚をスムーズに装着しうる点で好
ましい。
【0012】
【0013】上述の各トレイ用カートには、前記ストッ
パーの外周側に嵌合しうる嵌合孔をその四隅に有するト
レイ受け棚を備えることができる。
パーの外周側に嵌合しうる嵌合孔をその四隅に有するト
レイ受け棚を備えることができる。
【0014】本発明のトレイ用カート用ストッパーは、
互いにヒンジ部で連結された形状の一対の実質的半円筒
体から形成されており、その内周面に周方向の係着突条
を有しており、その外周面がテーパ状に形成されてお
り、外周面の上端および下端それぞれに鍔部を有してお
り、前記両半円筒体が、互いに閉じて実質的円筒状の状
態で係着し合うための係止爪と係止孔とを有してなるこ
とを特徴としている。
互いにヒンジ部で連結された形状の一対の実質的半円筒
体から形成されており、その内周面に周方向の係着突条
を有しており、その外周面がテーパ状に形成されてお
り、外周面の上端および下端それぞれに鍔部を有してお
り、前記両半円筒体が、互いに閉じて実質的円筒状の状
態で係着し合うための係止爪と係止孔とを有してなるこ
とを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明のトレイ用カートによれば、その支柱に
形成された複数個の係着溝のうち所望の位置のものに、
ユーザー自身が自在にストッパーをその突条が係止する
ように係着することができる。すなわち、従来のスペー
サーように支柱の上端から外嵌挿する必要はなく、支柱
に対して横からストッパーをその軸方向切断部を開いて
装着できるので簡単である。そうすることによって、ト
レイ受け棚同士の上下間隔およびトレイ受け棚の段数を
容易に選定することができる。このように、間隔調整の
ために余分なスペーサーを持つ必要がない。さらに、前
記ストッパーを開閉しうるのできわめて容易に支柱に着
脱することができ、且つ、その係止爪と係止孔とによっ
て取り付けが確実になされる。
形成された複数個の係着溝のうち所望の位置のものに、
ユーザー自身が自在にストッパーをその突条が係止する
ように係着することができる。すなわち、従来のスペー
サーように支柱の上端から外嵌挿する必要はなく、支柱
に対して横からストッパーをその軸方向切断部を開いて
装着できるので簡単である。そうすることによって、ト
レイ受け棚同士の上下間隔およびトレイ受け棚の段数を
容易に選定することができる。このように、間隔調整の
ために余分なスペーサーを持つ必要がない。さらに、前
記ストッパーを開閉しうるのできわめて容易に支柱に着
脱することができ、且つ、その係止爪と係止孔とによっ
て取り付けが確実になされる。
【0016】また、本発明のストッパーによれば、上述
の作用効果を奏することができる。
の作用効果を奏することができる。
【0017】
【実施例】つぎに、図面を参照しつつ本発明のトレイ用
カートの実施例を説明する。図1は本発明のトレイ用カ
ートの一実施例を示す斜視図、図2は図1のトレイ用カ
ートの要部断面図、図3は本発明のトレイ用カート用ス
トッパーの一実施例を示す斜視図、図4は図3のストッ
パーを示しており、図4(a)は図3のIV−IV線断
面図であり、図4(b)はその閉じた状態の説明図、図
5は本発明の一実施例に係るトレイ用カートの脚部を示
す要部断面図、図6は図5のトレイ用カートに用いられ
るワッシャーの一例を示す斜視図である。
カートの実施例を説明する。図1は本発明のトレイ用カ
ートの一実施例を示す斜視図、図2は図1のトレイ用カ
ートの要部断面図、図3は本発明のトレイ用カート用ス
トッパーの一実施例を示す斜視図、図4は図3のストッ
パーを示しており、図4(a)は図3のIV−IV線断
面図であり、図4(b)はその閉じた状態の説明図、図
5は本発明の一実施例に係るトレイ用カートの脚部を示
す要部断面図、図6は図5のトレイ用カートに用いられ
るワッシャーの一例を示す斜視図である。
【0018】図1は本発明の第一の態様に係るトレイ用
カートの一実施例を示す斜視図、図2は図1のトレイ用
カートの要部断面図、図3は本発明のトレイ用カート用
ストッパーの一実施例を示す斜視図、図4は図3のスト
ッパーを示しており、図4(a)は図3のIV−IV線
断面図であり、図4(b)はその閉じた状態の説明図、
図5は本発明の第二の態様に係るトレイ用カートの一実
施例を示す要部断面図、図6は図5のトレイ用カートに
用いられるワッシャーの一例を示す斜視図である。
カートの一実施例を示す斜視図、図2は図1のトレイ用
カートの要部断面図、図3は本発明のトレイ用カート用
ストッパーの一実施例を示す斜視図、図4は図3のスト
ッパーを示しており、図4(a)は図3のIV−IV線
断面図であり、図4(b)はその閉じた状態の説明図、
図5は本発明の第二の態様に係るトレイ用カートの一実
施例を示す要部断面図、図6は図5のトレイ用カートに
用いられるワッシャーの一例を示す斜視図である。
【0019】図1に示されているトレイ用カート1には
その支柱2の軸方向に所望の間隔で複数個のトレイ受け
棚3が取り付けられている。4は支柱2の外周面に周方
向に形成された、後述のストッパー(図2、3における
8)を係着するための係着溝である。5はキャスターで
ある。また、本実施例における各トレイ受け棚3の前後
端にはそれぞれ把手3aが形成されている。したがっ
て、トレイ受け棚3の着脱が容易であるばかりでなく、
トレイ用カート1を移動させる際にこの把手3aを持っ
て押し引きすることもできる。
その支柱2の軸方向に所望の間隔で複数個のトレイ受け
棚3が取り付けられている。4は支柱2の外周面に周方
向に形成された、後述のストッパー(図2、3における
8)を係着するための係着溝である。5はキャスターで
ある。また、本実施例における各トレイ受け棚3の前後
端にはそれぞれ把手3aが形成されている。したがっ
て、トレイ受け棚3の着脱が容易であるばかりでなく、
トレイ用カート1を移動させる際にこの把手3aを持っ
て押し引きすることもできる。
【0020】図2に示されるように、各トレイ受け棚3
はその四隅に嵌合孔6が穿設されたボス部7を有してお
り、この嵌合孔6にストッパー8を介して支柱2が嵌挿
されている。図3も併せて参照すれば明らかなように、
ストッパー8の内周面には周方向に一条の突条9が突設
されている。この突条9が前記支柱の係着溝4に係止す
ることによってストッパー8ががたつきもなく支柱2に
しっかりと固定される。この突条は一本に限定されるこ
とはなく、支柱2における係着溝4と同一間隔をおいて
複数本形成してもよい。突条の本数が多いほど支柱への
係着強度が向上するのは明らかである。
はその四隅に嵌合孔6が穿設されたボス部7を有してお
り、この嵌合孔6にストッパー8を介して支柱2が嵌挿
されている。図3も併せて参照すれば明らかなように、
ストッパー8の内周面には周方向に一条の突条9が突設
されている。この突条9が前記支柱の係着溝4に係止す
ることによってストッパー8ががたつきもなく支柱2に
しっかりと固定される。この突条は一本に限定されるこ
とはなく、支柱2における係着溝4と同一間隔をおいて
複数本形成してもよい。突条の本数が多いほど支柱への
係着強度が向上するのは明らかである。
【0021】図2、3に示されるように、ストッパー8
の内周面はその軸方向に沿ってほぼ同一径の円筒内周面
形状を呈しているが、外周面は若干のテーパ状、すなわ
ち円錐外周面形状を呈している。そして、このストッパ
ー8のテーパ状外周面に対応するように、前記トレイ受
け棚3の嵌合孔6の内周面は若干のテーパ状にされてい
る。そうすることによって上方からストッパー8の外周
側に嵌合されたトレイ受け棚3は、その上面に載置され
る物品の重量も合わせて、ストッパー8によって下方か
らがたつきもなくしっかりと支柱2に固定される。
の内周面はその軸方向に沿ってほぼ同一径の円筒内周面
形状を呈しているが、外周面は若干のテーパ状、すなわ
ち円錐外周面形状を呈している。そして、このストッパ
ー8のテーパ状外周面に対応するように、前記トレイ受
け棚3の嵌合孔6の内周面は若干のテーパ状にされてい
る。そうすることによって上方からストッパー8の外周
側に嵌合されたトレイ受け棚3は、その上面に載置され
る物品の重量も合わせて、ストッパー8によって下方か
らがたつきもなくしっかりと支柱2に固定される。
【0022】また、ストッパー8の内周面における上端
近傍には、内径側に段部10aを介してその内径がそれ
より下方の部位に比べて大きくされた大内径部10が形
成されている。言い換えれば、上端近傍は肉厚が薄くさ
れている。それにより、トレイ受け棚3を上方からスト
ッパー8の外周側に嵌合する際に、前記大内径部10が
中心側にたわむことによって嵌合がスムーズになされ
る。さらに、ストッパー8の外周面の上端および下端そ
れぞれに上鍔部11と下鍔部12とが形成されている。
上鍔部11により、ストッパー8の外周側に嵌合された
トレイ受け棚3は、トレイ用カート使用中の振動等によ
る上方への抜け外れが防止され、下鍔部12により、ト
レイ受け棚のボス部7下端がそこに当接してトレイ受け
棚3のストッパー8への過度の嵌まり込みが防止され、
トレイ受け棚3の取り外しも容易に行うことができる。
近傍には、内径側に段部10aを介してその内径がそれ
より下方の部位に比べて大きくされた大内径部10が形
成されている。言い換えれば、上端近傍は肉厚が薄くさ
れている。それにより、トレイ受け棚3を上方からスト
ッパー8の外周側に嵌合する際に、前記大内径部10が
中心側にたわむことによって嵌合がスムーズになされ
る。さらに、ストッパー8の外周面の上端および下端そ
れぞれに上鍔部11と下鍔部12とが形成されている。
上鍔部11により、ストッパー8の外周側に嵌合された
トレイ受け棚3は、トレイ用カート使用中の振動等によ
る上方への抜け外れが防止され、下鍔部12により、ト
レイ受け棚のボス部7下端がそこに当接してトレイ受け
棚3のストッパー8への過度の嵌まり込みが防止され、
トレイ受け棚3の取り外しも容易に行うことができる。
【0023】上述のごとく、トレイ受け棚3の上方への
抜け外れがなく、しかもトレイ受け棚3のがたつきもな
いため、支柱2の上端には従来のようなネジ止め式のキ
ャップ(図7の56)やクッションスペーサー(図7の
57)等を必要とはせず、単なる嵌め込み式の、たとえ
ば合成樹脂製のトップキャップ(図1、2におけるC)
で済み、コストの低減が図れる。さらに、トレイ用カー
ト1全体の剛性が向上する。
抜け外れがなく、しかもトレイ受け棚3のがたつきもな
いため、支柱2の上端には従来のようなネジ止め式のキ
ャップ(図7の56)やクッションスペーサー(図7の
57)等を必要とはせず、単なる嵌め込み式の、たとえ
ば合成樹脂製のトップキャップ(図1、2におけるC)
で済み、コストの低減が図れる。さらに、トレイ用カー
ト1全体の剛性が向上する。
【0024】前記上鍔部11は、その下端の角縁が全周
にわたって面取りがなされ、またはアールがとられてい
る(図2、3に13で示す)。これによって、強い力を
加えることにより、ストッパー8からトレイ受け棚3を
上方に抜き取ることが可能になる。もちろん、この面取
りやアールではカートの振動や衝撃程度によってトレイ
受け棚が上方へ抜け出るおそれはない。
にわたって面取りがなされ、またはアールがとられてい
る(図2、3に13で示す)。これによって、強い力を
加えることにより、ストッパー8からトレイ受け棚3を
上方に抜き取ることが可能になる。もちろん、この面取
りやアールではカートの振動や衝撃程度によってトレイ
受け棚が上方へ抜け出るおそれはない。
【0025】図3、4に示すように、ストッパー8は一
対の半円筒体14a、14bがヒンジ部15によって連
結された部材であり、相互に開閉することができ、閉じ
たときにストッパー8の作用状態、つまり、実質的円筒
状を呈する。図4(a)は開いた状態を示し、図4
(b)は閉じた状態を示している。本実施例ではストッ
パー8はポリプロピレン等の合成樹脂から型成形されて
おり、前記ヒンジ部15は他の部分より薄肉に形成する
ことにより可撓性を持たせてヒンジとしての作用を奏せ
しめている。一方の半円筒体14aには係止爪16が形
成されており、他方の半円筒体14bには前記係止爪1
6と係止しうる係止孔17が形成されており、係止爪1
6と係止孔17との係止によって両半円筒体14a、1
4bは実質的円筒状にロックされる。図4(b)に示す
ように係止状態の係止孔17には若干のスペース上の余
裕(17aで示す)が設けられているので、係止爪16
を押さえ込んで両半円筒体14a、14b同士の閉止状
態のロックを解除することができる。さらに、係止爪1
6の長さにも若干の余裕が設けられているので、支柱2
の仕上がり精度が低く、外径寸法にばらつきがあっても
充分に適用することができる。さらに、係止爪16の先
端が斜面16aにされており、係止孔17外側の前記係
止爪16の先端斜面16aに対向する部位も斜面17b
にされているため、両半円筒体14a、14b同士を片
手で閉じるというワンタッチ操作でパチンとロックされ
るので便利である。
対の半円筒体14a、14bがヒンジ部15によって連
結された部材であり、相互に開閉することができ、閉じ
たときにストッパー8の作用状態、つまり、実質的円筒
状を呈する。図4(a)は開いた状態を示し、図4
(b)は閉じた状態を示している。本実施例ではストッ
パー8はポリプロピレン等の合成樹脂から型成形されて
おり、前記ヒンジ部15は他の部分より薄肉に形成する
ことにより可撓性を持たせてヒンジとしての作用を奏せ
しめている。一方の半円筒体14aには係止爪16が形
成されており、他方の半円筒体14bには前記係止爪1
6と係止しうる係止孔17が形成されており、係止爪1
6と係止孔17との係止によって両半円筒体14a、1
4bは実質的円筒状にロックされる。図4(b)に示す
ように係止状態の係止孔17には若干のスペース上の余
裕(17aで示す)が設けられているので、係止爪16
を押さえ込んで両半円筒体14a、14b同士の閉止状
態のロックを解除することができる。さらに、係止爪1
6の長さにも若干の余裕が設けられているので、支柱2
の仕上がり精度が低く、外径寸法にばらつきがあっても
充分に適用することができる。さらに、係止爪16の先
端が斜面16aにされており、係止孔17外側の前記係
止爪16の先端斜面16aに対向する部位も斜面17b
にされているため、両半円筒体14a、14b同士を片
手で閉じるというワンタッチ操作でパチンとロックされ
るので便利である。
【0026】なお、前記ヒンジ部15については、とく
に薄肉部構成に限定されることはなく、たとえば、通常
の、軸と軸受けとからなる蝶番のような構成を採用して
もよい。
に薄肉部構成に限定されることはなく、たとえば、通常
の、軸と軸受けとからなる蝶番のような構成を採用して
もよい。
【0027】本実施例では、前記支柱2の材料として鉄
製パイプの外周面に厚さ約1.0〜2.0mm程度の合
成樹脂コーティングが施されたものが用いられており、
この合成樹脂コーティングに深さ約0.5〜1.0mm
の前記係着溝4が形成されている。しかし、とくにこの
ような材料に限定されることはなく、たとえば、金属製
パイプのみから形成してもよく、また、強度的に許容さ
れるならポリ塩化ビニルなどの合成樹脂製パイプのみか
ら形成してもよい。合成樹脂製パイプの場合は防錆能力
に優れるが仕上がり寸法のばらつきが大きい。しかし、
前述のごとく余裕のある係止爪16によってストッパー
8は充分に適用することができる。
製パイプの外周面に厚さ約1.0〜2.0mm程度の合
成樹脂コーティングが施されたものが用いられており、
この合成樹脂コーティングに深さ約0.5〜1.0mm
の前記係着溝4が形成されている。しかし、とくにこの
ような材料に限定されることはなく、たとえば、金属製
パイプのみから形成してもよく、また、強度的に許容さ
れるならポリ塩化ビニルなどの合成樹脂製パイプのみか
ら形成してもよい。合成樹脂製パイプの場合は防錆能力
に優れるが仕上がり寸法のばらつきが大きい。しかし、
前述のごとく余裕のある係止爪16によってストッパー
8は充分に適用することができる。
【0028】つぎに、図5には支柱2の下端部の構成が
詳しく示されている。5はキャスターであり、2が支柱
である。5aはキャスターの軸部であって、支柱2の内
部へ下端から挿入されたうえで止めボルト18によって
取り付けられている。2aは支柱を構成する鉄パイプで
あり、2bは合成樹脂製コーティング層である。そして
支柱2の下端部には合成樹脂製キャップ19が嵌着され
ている。
詳しく示されている。5はキャスターであり、2が支柱
である。5aはキャスターの軸部であって、支柱2の内
部へ下端から挿入されたうえで止めボルト18によって
取り付けられている。2aは支柱を構成する鉄パイプで
あり、2bは合成樹脂製コーティング層である。そして
支柱2の下端部には合成樹脂製キャップ19が嵌着され
ている。
【0029】キャップ19は内円筒部19aと外円筒部
19bと両円筒部19a、19bをそれらの底縁で繋ぐ
円輪状底部19cとから構成されており、支柱2の下端
部が前記両円筒部19a、19b間に挿入された状態で
装着されている。キャスター5の軸部5aはキャップ1
9の内円筒部19aの内径側に密嵌合されており、それ
によって支柱2内部への水分の進入が防止されている。
さらに、キャップ19の外円筒部19bは、その上端が
前記止めボルト18より下方に位置するような長さに形
成されており、また、内円筒部19aの上端は止めボル
ト18より上方に位置するような長さに形成されてはい
るが止めボルト18用の切欠き部20が形成されてい
る。なお、キャップ19の外周面下端にはキャスター5
上部のベアリングカバー21に密着してこれを覆うスカ
ート部19dが設けられており、防水効果を向上せしめ
ている。
19bと両円筒部19a、19bをそれらの底縁で繋ぐ
円輪状底部19cとから構成されており、支柱2の下端
部が前記両円筒部19a、19b間に挿入された状態で
装着されている。キャスター5の軸部5aはキャップ1
9の内円筒部19aの内径側に密嵌合されており、それ
によって支柱2内部への水分の進入が防止されている。
さらに、キャップ19の外円筒部19bは、その上端が
前記止めボルト18より下方に位置するような長さに形
成されており、また、内円筒部19aの上端は止めボル
ト18より上方に位置するような長さに形成されてはい
るが止めボルト18用の切欠き部20が形成されてい
る。なお、キャップ19の外周面下端にはキャスター5
上部のベアリングカバー21に密着してこれを覆うスカ
ート部19dが設けられており、防水効果を向上せしめ
ている。
【0030】また、図6に示すように、止めボルト用の
ワッシャー22は、その支柱2との接触面22aが支柱
2の外周面に沿う円筒内周面形状を呈している。そうす
ることによって、支柱2のボルト孔23からの水分進入
も防止される。
ワッシャー22は、その支柱2との接触面22aが支柱
2の外周面に沿う円筒内周面形状を呈している。そうす
ることによって、支柱2のボルト孔23からの水分進入
も防止される。
【0031】
【発明の効果】本発明のトレイ用カートによれば、ユー
ザー自身が自在に且つ容易に、その支柱の所望の位置に
所望個数のトレイ受け棚を装着することができる。しか
も、かかるトレイ受け棚間隔調整自在なトレイ用カート
を部品点数少なく構成することができ、ストッパーをき
わめて容易に、且つ、確実に支柱に取り付けることがで
きる。
ザー自身が自在に且つ容易に、その支柱の所望の位置に
所望個数のトレイ受け棚を装着することができる。しか
も、かかるトレイ受け棚間隔調整自在なトレイ用カート
を部品点数少なく構成することができ、ストッパーをき
わめて容易に、且つ、確実に支柱に取り付けることがで
きる。
【0032】また、本発明のストッパーによれば、上述
の作用効果を奏することができる。
の作用効果を奏することができる。
【図1】本発明のトレイ用カートの一実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図2】図1のトレイ用カートの要部断面図である。
【図3】本発明のトレイ用カート用ストッパーの一実施
例を示す斜視図。
例を示す斜視図。
【図4】図3のストッパーを示しており、図4(a)は
図3のIV−IV線断面図であり、図4(b)はその閉
じた状態の説明図である。
図3のIV−IV線断面図であり、図4(b)はその閉
じた状態の説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係るトレイ用カートの脚部
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図6】図5のトレイ用カートに用いられるワッシャー
の一例を示す斜視図である。
の一例を示す斜視図である。
【図7】従来のトレイ用カートの一例を示す要部斜視図
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】その下端にキャスターを備え且つその外周
面の複数箇所に周方向の係着溝が形成された支柱と、該
支柱の外周に径着されうる実質的に円筒状を呈したトレ
イ受け棚係止用のストッパーとを有しており、前記スト
ッパーが、その内周面に前記係着溝に係着しうる係着突
条を有し且つその外周面がテーパ状に形成されており、
互いにヒンジ部で連結された形状の一対の実質的半円筒
体から形成されており、その外周面の上端および下端そ
れぞれに鍔部を有しており、前記両半円筒体が、互いに
閉じた状態で係着し合うための係止爪と係止孔とを有し
てなるトレイ用カート。 - 【請求項2】前記ストッパーが、その内周面における上
端近傍に周方向の段部を介して大内径部を有してなる請
求項1記載のトレイ用カート。 - 【請求項3】互いにヒンジ部で連結された形状の一対の
実質的半円筒体から形成されており、その内周面に周方
向の係着突条を有しており、その外周面がテーパ状に形
成されており、外周面の上端および下端それぞれに鍔部
を有しており、前記両半円筒体が、互いに閉じて実質的
円筒状の状態で係着し合うための係止爪と係止孔とを有
してなるトレイ用カートに用いられるストッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6166651A JP2693723B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | トレイ用カート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6166651A JP2693723B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | トレイ用カート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826119A JPH0826119A (ja) | 1996-01-30 |
JP2693723B2 true JP2693723B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=15835222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6166651A Expired - Fee Related JP2693723B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | トレイ用カート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2693723B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100391354B1 (ko) * | 2000-09-26 | 2003-07-16 | 김호경 | 운반물의 운반장치 |
JP5605806B2 (ja) * | 2010-07-30 | 2014-10-15 | 河淳株式会社 | 組立棚及び連結組立棚 |
TW201600688A (zh) * | 2014-04-15 | 2016-01-01 | 阿札德 沙包簡 | 棚架連接器 |
JP6446720B2 (ja) * | 2014-06-12 | 2019-01-09 | タニコー株式会社 | 棚用取付け部材 |
JP2017071015A (ja) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | 株式会社アサヒ | 工具保持用棚板及び工具収納装置 |
CN115444223A (zh) * | 2021-06-08 | 2022-12-09 | 福州新兴家居用品有限公司 | 一种无工具连接件 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63150870U (ja) * | 1987-03-25 | 1988-10-04 | ||
JP2894462B2 (ja) * | 1992-01-24 | 1999-05-24 | 株式会社ダイフク | 棚取付装置 |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP6166651A patent/JP2693723B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0826119A (ja) | 1996-01-30 |
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