JP2693678B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP2693678B2
JP2693678B2 JP4013012A JP1301292A JP2693678B2 JP 2693678 B2 JP2693678 B2 JP 2693678B2 JP 4013012 A JP4013012 A JP 4013012A JP 1301292 A JP1301292 A JP 1301292A JP 2693678 B2 JP2693678 B2 JP 2693678B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/30Arrangements for executing machine instructions, e.g. instruction decode
    • G06F9/38Concurrent instruction execution, e.g. pipeline, look ahead
    • G06F9/3802Instruction prefetching
    • G06F9/3804Instruction prefetching for branches, e.g. hedging, branch folding

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ処理装置に関し、
特にシステムのデバッグを容易にするためのデバッグ情
報を提供できるデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサ(以下MPUと略記
する)を応用したシステムを開発するときには、開発効
率を向上させるために、インサーキットエミュレータと
呼ばれる開発支援システムが利用される。一般にインサ
ーキットエミュレータは、実時間で動作したプログラム
の命令シーケンスを表示するリアルタイム・トレース機
能を持つ。リアルタイム・トレース機能とは、MPUの
バスオペレーション毎にMPUの出力するアドレスバ
ス、データバス、及びバス制御信号を一旦トレースメモ
リに格納して、トレース対象のプログラム実行後にトレ
ースメモリに格納された情報を解析して、実行した命令
及びアドレス、並びに各命令がアクセスしたメモリ・オ
ペランドのアドレス及びデータ内容を表示する機能であ
る。
【0003】高位のMPUでは、一般に内部に命令バッ
ファと呼ばれる記憶要素を持ち、命令実行に先行して命
令フェッチ(つまりプリフェッチ)を行う。プリフェッ
チを行うMPUでは、分岐命令の実行などにより命令実
行のシーケンスが逐次的でなくなると、既にフェッチし
た命令をパージして、正しい命令アドレスから命令フェ
ッチを再開する。よって、このようなMPUでは、フェ
ッチされた命令が必ず実行される保証はなく、MPU外
部の信号を観測するだけでは、正確な命令実行のトレー
スが行えない。
【0004】そこで、MOTOROLA社のMC680
40では、MPU内部の命令実行ユニットのステータス
情報を出力している。但し、このステータス情報は命令
実行に同期して出力されるもので、バスオペレーション
に同期していない。よって、そのままではトレースメモ
リに格納できず、何らかの手段を用いてバスオペレーシ
ョンに同期させてトレースメモリに格納するか、バスオ
ペレーション用のトレースメモリとは別に、命令実行用
のトレースメモリを用意してマシンサイクル毎にステー
タス情報を命令実行用のトレースメモリに格納して、バ
スオペレーション用と命令実行用のトレースメモリに格
納された情報を合わせて解析する必要があり、何れにし
ても、ハードウェアが複雑になり増大するという問題が
ある。
【0005】また、近年のMPUでは、MPUの性能向
上に伴い、命令のパイプライン実行などの高速化手法が
採り入れられている。特に、分岐命令の高速化のために
分岐先の命令プリフェッチや分岐予測などが採用されて
おり、これらのMPUでは、条件分岐命令の分岐条件が
確定する以前に分岐先に対する命令フェッチを行う。そ
して、条件分岐命令の分岐条件が成立しない場合は、既
にフェッチした分岐先の命令をパージして、条件分岐命
令の継続アドレスの命令フェッチを再開する。従って、
MPUの外部信号だけを観測するのでは、命令実行のト
レースを行うことは非常に困難になっている。
【0006】例えば、三菱電機(株)のM32/100
では、動的分岐予測テーブルを用いて条件分岐の先行分
岐を行っている。命令デコード(D)ステージで条件分
岐命令をデコードすると、動的分岐予測テーブルを用い
て、分岐条件の成立・不成立を予測する。分岐条件成立
と予測された場合は、分岐先アドレスを計算して、オペ
ランドフェッチステージで分岐先の命令フェッチを行
う。また実行ステージで分岐条件が不成立と判断された
場合には、条件分岐命令の次アドレスの命令に再び分岐
して、命令実行のシーケンスを元に戻す。図16にM3
2/100の分岐予測機構の構成を示す。
【0007】また、図17にM32/100の先行分岐
機構の構成を示す。先行分岐する命令をデコードする
と、DステージディスプレースメントとDステージ命令
長とをセレクタにより切り替えて、PC加算器は分岐先
アドレスを計算する。また、オペランドアドレス加算器
は、先行分岐が誤っていたときに備えて次命令アドレス
を計算する。
【0008】図18にM32/100のパイプライン処
理機構の構成を示す。M32/100のパイプライン処
理機構は、命令フェッチ(IF)、命令デコード
(D)、オペランドアドレス計算(A)、オペランドフ
ェッチ(F)、及び実行(E)の5段のステージで構成
されている。
【0009】また、図20は図19に示すプログラムを
実行したときの各命令がパイプラインの各ステージを流
れる様子を示す。図中、各ステージに示される数字は、
図19のライン番号に対応している。この例では、4番
の条件分岐命令(BNE)で、分岐条件成立と予測して
先行分岐した(時間7の命令フェッチ)が、実行の結
果、分岐不成立と成ったために条件分岐の次の命令に再
び分岐している(時間10の命令フェッチ)。図21に
図19のプログラムを実行したときのトレースメモリに
格納されるトレース情報を示す。この図21のトレース
情報を単純に逆アセンブルすると、図22のようになる
が、これでは、プリフェッチされた分岐先の命令が邪魔
になって、実際の命令実行のシーケンスを判断すること
が困難になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
分岐先の命令プリフェッチや分岐予測などの分岐命令を
高速化する手法を取り入れたデータ処理装置では、装置
外部の信号を観測するだけでは正確な命令トレースを行
なうことが非常に困難になるという欠点があった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するもので、
その目的は、インサーキットエミュレータによりトレー
ス解析する場合に、インサーキットエミュレータのトレ
ースメモリに格納されたトレース情報の内、分岐命令の
実行によりパージされた命令のトレース情報を、分岐命
令の分岐先の命令フェッチバスサイクルである旨の情報
や条件分岐命令の分岐条件不成立の情報により、容易に
削除でき、容易にトレース解析できるデータ処理装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のデータ処理装置の第1の特徴は、図1に示
す如く、実行中のバスサイクルが無条件分岐命令若しく
は条件分岐命令の分岐先に対する命令フェッチであるこ
とを示すバス属性情報を外部に出力する出力手段と、既
に分岐先に対する命令フェッチが行なわれている条件分
岐命令の分岐条件が不成立となった時にバスサイクルに
同期してその旨を示す分岐先命令状態情報出力手段とを
有し、前記条件分岐命令の条件が確定する前に分岐先に
対する命令フェッチを行なうことである。
【0013】
【0014】本発明のデータ処理装置の第2の特徴は、
図2に示す如く、複数の命令から構成されるプログラム
を保持する記憶手段101と、前記記憶手段101から
読み出される命令に従って動作するデータ処理部11
と、前記記憶手段101に対するアドレスを生成するア
ドレス生成手段13とを有し、前記記憶手段101に対
するアクセスは、アドレスバスABUS及びnバイト
(nは任意の正整数)のデータバスDBUSを介して行
なわれ、前記データ処理部11は、実行中のバスサイク
ルが無条件分岐命令若しくは条件分岐命令の分岐先に対
する命令フェッチであることを示すバス属性情報を外部
に出力する出力手段1を有し、前記アドレス生成手段1
3は、前記アドレスバスABUS上の値にnを加算する
加算手段16と、前記加算手段16の出力を保持するア
ドレス記憶手段17と、前記バス属性情報出力手段の出
力に従って前記アドレスバスABUS上の値と前記アド
レス記憶手段17の値とを選択して前記記憶手段101
のアドレスとするアドレス選択手段18とを有すること
である。
【0015】
【作用】本発明の第1の特徴のデータ処理装置では、バ
ス属性情報出力手段1が、実行中のバスサイクルが分岐
命令の分岐先の命令フェッチであることを示す信号を出
力する。これにより、エミュレータによりトレース解析
する時に、トレースメモリ内の分岐命令の実行によりパ
ージされた命令プリフェッチ部分を、前記出力信号に基
づいて削除することができ、結果として、容易にトレー
ス解析を行なうことができる。
【0016】また、本発明の第2の特徴のデータ処理装
置では、バス属性情報出力手段1から、実行中のバスサ
イクルが無条件分岐命令若しくは条件分岐命令の分岐先
の命令フェッチであることを示す信号を出力し、分岐先
命令状態情報出力手段3から、既に分岐先の命令フェッ
チが行なわれている条件分岐命令の分岐条件が不成立と
なった時に、バスサイクルに同期してその旨を示す信号
を出力する。これにより、エミュレータによりトレース
解析する時に、トレースメモリ内の先行分岐によりパー
ジされたプリフェッチ部分を、前記バス属性情報出力手
段1の出力信号に基づいて削除することができ、また、
分岐不成立によりパージされた分岐先の命令プリフェッ
チ部分を、前記分岐先命令状態情報出力手段3の出力信
号に基づいて削除することができる。この結果として、
容易にトレース解析を行なうことができる。
【0017】また、本発明の第3の特徴のデータ処理装
置では、例えば、バス属性情報出力手段1により実行中
のバスサイクルが無条件分岐命令若しくは条件分岐命令
の分岐先に対する命令フェッチであることを示している
場合には、アドレス生成手段13は、加算手段16によ
りアドレスバスABUS上の値にnを加算し、この値を
アドレス記憶手段17に保持する。そして、前記無条件
分岐命令若しくは条件分岐命令以降の命令については、
アドレス記憶手段17で保持している値をアドレス選択
手段18で選択して、記憶手段101をアクセスする。
【0018】従って、無条件分岐命令若しくは条件分岐
命令以降の命令の命令フェッチをより少ないサイクル数
で実行することができ、システム性能を向上させること
が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】図3に本発明の第1の実施例に係るデータ
処理装置の概略構成図を示す。
【0021】同図において、本実施例のデータ処理装置
は、命令のデコードと分岐命令の分岐予測及び先行分岐
処理を行なう命令デコードユニット21と、メモリオペ
ランドのアドレスを計算してオペランドフェッチを要求
するオペランドアドレス計算及びフェッチユニット22
と、命令を実行してオペランドストアを要求する命令実
行ユニット23と、命令フェッチ要求信号IFREQ、
オペランドフェッチ要求信号OFREQ、及びオペラン
ドストア要求信号OSREQに従ってバスサイクルを実
行するバス制御ユニット24から構成されている。
【0022】次に動作について説明する。命令デコード
ユニット21が命令フェッチ要求信号IFREQをバス
制御ユニット24に出力すると、バス制御ユニット24
は命令フェッチバスサイクルを実行し、フェッチした命
令コード25を命令デコードユニット21に送出する。
命令デコードユニット21は命令コード25を内部命令
にデコードして、内部命令29をオペランドアドレス計
算及びフェッチユニット22に送出する。
【0023】オペランドアドレス計算及びフェッチユニ
ット22は、内部命令29でオペランドとしてメモリオ
ペランドが指定されている場合、内部命令29に従いメ
モリオペランドのアドレス計算を行ない、オペランドア
ドレス32をバス制御ユニット24に送出する。このオ
ペランドがリードオペランドの場合、オペランドアドレ
ス計算及びフェッチユニット22はオペランドフェッチ
要求信号OFREQを出力する。オペランドアドレス計
算及びフェッチユニット22がオペランドフェッチ要求
信号OFREQをバス制御ユニット24に出力すると、
バス制御ユニット24はオペランドフェッチバスサイク
ルを実行し、フェッチしたオペランドデータ45を命令
実行ユニット23に送出する。また、オペランドアドレ
ス計算及びフェッチユニット22は内部命令33を命令
実行ユニット23に送出する。
【0024】命令実行ユニット23は内部命令33に従
い命令実行を行なう。実行した命令のデスティネーショ
ンオペランドがメモリオペランドの場合は、ストアデー
タ39をバス制御ユニット24に送出して、オペランド
ストア要求信号OSREQを出力する。命令実行ユニッ
ト23がオペランドストア要求信号OSREQをバス制
御ユニット24に出力すると、バス制御ユニット24は
オペランドストアバスサイクルを実行し、命令実行ユニ
ット23が出力したストアデータ39をメモリに書き込
む。
【0025】命令デコードユニット21がデコードした
命令が条件分岐命令の場合、命令デコードユニット21
は分岐予測テーブルを用いて分岐条件が成立するかどう
か予測する。尚、分岐予測機構の構成は図16の従来例
と、先行分岐機構の構成は図17の従来例と同様であ
る。分岐成立と予測した場合、命令デコードユニット2
1はPC値と条件分岐のディスプレースメント値を加算
して、分岐先アドレス28を算出して、バス制御ユニッ
ト24に送出して、分岐先命令フェッチ要求信号TRE
QDを出力する。また先行分岐通知30を出力して、命
令デコードユニット21で条件分岐命令の先行分岐を行
なったことをオペランドアドレス計算及びフェッチユニ
ット22に通知する。分岐不成立と予測した場合、命令
デコードユニット21はPC値と条件分岐命令の命令長
を加算して、条件分岐命令の次命令のアドレスを算出す
る。このとき、命令デコードユニット21は先行分岐通
知30を出力しない。命令デコードユニット21が分岐
先命令フェッチ要求信号TREQDをバス制御ユニット
24に出力すると、バス制御ユニット24は分岐先命令
フェッチバスサイクルを実行して、フェッチした命令コ
ード25を命令デコードユニット21に送出する。
【0026】オペランドアドレス計算及びフェッチユニ
ット22は、命令デコードユニット21が先行分岐通知
30をオペランドアドレス計算及びフェッチユニット2
2に出力すると、条件分岐命令のPC値に条件分岐命令
の命令長を加算して、分岐条件が不成立の時の次命令の
命令アドレス34を算出し、命令実行ユニット23に送
出する。また、先行分岐通知35を出力して、命令デコ
ードユニット21で条件分岐命令の先行分岐を行なった
ことを命令実行ユニット23に通知する。
【0027】尚、内部命令29で示される命令の種別が
条件分岐命令で先行分岐通知30が出力されていない
時、オペランドアドレス計算及びフェッチユニット22
は、PC値と条件分岐命令のディスプレースメント値を
加算して、分岐先アドレスを算出して、次命令アドレス
34として、命令実行ユニット23に送出する。
【0028】命令実行ユニット23は、内部命令33で
示される命令の種別が条件分岐命令の場合、プロセッサ
ステータスレジスタのフラグと条件分岐命令中に示され
る分岐条件を比較して、分岐成立/不成立を判定する。
先行分岐通知35が出力されている時は、分岐成立と判
定された場合、すでに先行分岐してフェッチされている
分岐先の命令を実行する。また、分岐不成立と判定され
た場合、次命令アドレス37をバス制御ユニット24に
送出して、分岐先命令キャンセル信号TGCANを出力
する。先行分岐通知35が出力されていない時は、分岐
成立と判定された場合、分岐先アドレスを次命令アドレ
ス37としてバス制御ユニット24に送出して、分岐先
命令フェッチ要求信号TREQを出力する。また、分
岐不成立と判定された場合には、すでにフェッチされて
いる分岐命令の次命令を実行する。命令実行ユニット2
3が分岐先命令キャンセル信号TGCANをバス制御ユ
ニット24に出力すると、バス制御ユニット24は分岐
先命令無効信号CANを出力して、次命令アドレス37
で示された命令アドレスの命令フェッチバスサイクルを
実行して、フェッチした命令コード25を命令デコード
ユニット21に送出する。命令実行ユニット23が分岐
先フェッチ要求信号TREQEをバス制御ユニット24
に出力すると、バス制御ユニット24は分岐先命令フェ
ッチバスサイクルを実行して、フェッチした命令コード
を命令デコードユニット21に送出する。
【0029】次に、図4を参照して、本実施例の詳細動
作について説明する。図4は、本発明の実施例に係るバ
ス制御ユニット24の詳細回路図である。
【0030】命令フェッチ要求信号IFREQ、オペラ
ンドフェッチ要求信号OFREQ、オペランドストア要
求信号OSREQ、並びに2種類の分岐先命令フェッチ
要求信号TREQD及びTREQEの論理和を取った信
号TGREQは、それぞれ要求エンコード回路51に入
力され、最も優先度の高い要求が図5(a)に示される
ような条件でエンコードされる。即ち、優先順位は、高
い方からオペランドフェッチ要求信号OFREQ、オペ
ランドストア要求信号OSREQ、分岐先命令フェッチ
要求信号TREQE、分岐先命令フェッチ要求信号TR
EQD、命令フェッチ要求信号IFREQの順となって
いる。エンコードされた信号はバスオペレーション毎に
バス属性情報F/F54及び55に格納され、バス属性
情報BAT0及びBAT1として出力される。バス属性
情報の値は、図5(b)に示されるバスオペレーション
の属性を示す。
【0031】また、バス制御ユニット24は、図6
(a)の状態遷移図に基づいて制御される。同図に示す
ように、本実施例のデータ処理装置は、2クロックでメ
モリアクセスを行なうために、アイドル状態Siと、2
クロックに対応する状態S1、S2の3状態を、バスサ
イクル完了信号DC#(以下、負論理信号には名称の終
わりに#を付加する)、並びに命令フェッチ要求信号I
FREQ、オペランドフェッチ要求信号OFREQ、オ
ペランドストア要求信号OSREQ、及び分岐先命令フ
ェッチ要求信号TGREQの論理和を取った信号REQ
によって状態遷移する。
【0032】例えば、命令フェッチバスサイクルでは、
図6(b)に示すようなタイムチャートとなる。命令フ
ェッチ要求信号IFREQを受け付けると、アイドル状
態Siから状態S1に遷移して、アドレスバスにアドレ
スaddr1を出力してアドレスストローブ開始信号A
S#がアクティブになると共に、バス属性情報BAT
0、1にバスオペレーションの属性が命令フェッチバス
サイクルである旨の値(00)が確定する。次のクロッ
クで状態S2に遷移して、メモリからデータdata1
がデータバスに出力され、MPU側でこれをフェッチす
ると、バスサイクル完了信号DC#がアクティブとなっ
てバスサイクルが完了する。
【0033】また、図4のバスステート制御回路52に
は、バスステートF/F56及び57の出力信号BST
ATE0及びBSTATE1、バスサイクル完了信号D
C#、並びに要求信号の論理和を取った信号REQが入
力され、次のサイクルのバスステートを決定する。バス
ステート制御回路52の出力がクロック毎にバスステー
トF/F56及び57に格納され、このバスステートF
/F56及び57の出力信号BSTATE0及びBST
ATE1が、そのクロックのバスオペレーションのステ
ートを示すこととなる。信号BSTATE0及びBST
ATE1の値とバスオペレーションの関係を図5(c)
に示す。
【0034】また、命令実行ユニット23で分岐不成立
と判定された場合、分岐先命令キャンセル信号TGCA
Nがバス制御ユニット24に送出されるが、キャンセル
情報F/F53は、この分岐先命令キャンセル信号TG
CANをバスオペレーション毎に格納し、分岐先無効信
号CANを出力する。
【0035】このように本実施例のデータ処理装置で
は、バスサイクルに同期したバス属性情報BAT0及び
BAT1と、分岐先無効信号CANを出力する。インサ
ーキットエミュレータでこのようなデータ処理装置のリ
アルタイム・トレースを行なう場合には、インサーキッ
トエミュレータ内のマイクロプログラム制御等により、
例えば以下の手順でトレースメモリを解析することによ
って実現できる。
【0036】(1)トレースメモリの先頭から、分岐先
命令フェッチバスサイクルをサーチする。
【0037】(2)ステップ(1)でサーチしたバスサ
イクルから次の分岐先命令フェッチバスサイクル若しく
は分岐先無効信号CANが出力されたバスサイクルまで
逆アセンブルする。
【0038】(3)ステップ(2)の処理をトレースメ
モリの最後まで繰り返す。
【0039】(4)分岐先無効信号CANが出力された
命令から遡って、同じアドレスの命令をサーチする。
【0040】(5)ステップ(4)でサーチした命令か
ら分岐先無効信号CANが出力された命令の直前の命令
まで削除する。
【0041】(6)ステップ(4)及び(5)を命令の
最後まで繰り返す。
【0042】(7)分岐先命令フェッチバスサイクルで
フェッチされた命令から遡って、無条件分岐命令、また
は分岐先アドレスがサーチを開始した命令のアドレスと
一致する条件分岐命令をサーチする。
【0043】(8)ステップ(7)でサーチした命令の
直後の命令から、サーチを開始した命令の直前の命令ま
でを削除する。
【0044】(9)ステップ(7)及び(8)を命令の
最後まで繰り返す。
【0045】ステップ(4)〜(6)が、分岐成立と予
測した条件分岐命令で分岐不成立になった場合にパージ
された命令を削除するための手順であり、ステップ
(7)〜(9)が、分岐命令の実行によりパージされた
命令を削除するための手順である。
【0046】このように、分岐先命令のプリフェッチや
分岐予測などの分岐命令を高速化する手法を取り入れた
データ処理装置でも、本実施例によれば、インサーキッ
トエミュレータのトレースメモリに格納された命令フェ
ッチバスサイクルのトレース情報の内、条件分岐命令の
トレース情報を、条件分岐命令の分岐条件不成立によっ
て容易に削除できる。
【0047】次に、具体例として、従来技術の説明に使
用した図19のプログラムを、本実施例のデータ処理装
置で実行した場合の様子を図を使って説明する。
【0048】図7は、この時のパイプラインステージの
流れ(図7上部)と、各信号のタイムチャート(図7下
部)を示している。尚、これら2つの図の時間軸は共通
である。
【0049】先ず、時間1では、命令フェッチ要求信号
IFREQがアクティブとなって、命令フェッチバスサ
イクルとなり、命令1(MOV命令)及び命令2(AD
D命令)をフェッチする。次に、時間2では、命令3
(CMP命令)をフェッチすると共に命令1をデコード
し、時間3で、命令4(BNE命令)及び命令5(SU
B命令)をフェッチすると共に、命令2をデコードし、
また命令1がレジスタ間接アドレシングであるので、そ
のオペランドのアドレス計算を行なう。これによりオペ
ランドフェッチ要求信号OFREQがアクティブとな
り、時間4はオペランドフェッチバスサイクルとなり、
命令1のオペランド(レジスタR6が示すアドレスのメ
モリの内容)をフェッチすると共に、命令3のデコード
を行なう。次に時間5では、命令1が実行されて、命令
3が直接アドレシングであるので、そのアドレス計算が
行なわれ、命令6(MOV命令)及び命令7(ADD命
令)がフェッチされる。この時、オペランドフェッチ要
求信号OFREQがアクティブとなるので、時間6はオ
ペランドフェッチバスサイクルとなり、命令3のオペラ
ンド(アドレス4000のメモリの内容)をフェッチす
ると共に、命令2を実行し、命令4のデコードを行な
う。またこの時、命令4は分岐命令であるので、命令デ
コードユニット21からの分岐先命令フェッチ要求信号
TREQDがアクティブとなり、時間7は分岐先命令フ
ェッチバスサイクルとなる。即ち、時間7では、分岐命
令の分岐先である命令6及び7を再びフェッチし、命令
3を実行する。次に時間8で命令8及び9をフェッチ
し、命令6のデコード計算が行なわれると共に、命令4
が実行される。この時間8の命令4の実行において、分
岐条件が不成立となったことにより、分岐先命令キャン
セル信号TGCANがアクティブとなり、時間9では命
令4の次の命令である命令5がフェッチされる。そして
この時、分岐先無効信号CANがアクティブとなる。以
下、連続的に命令がフェッチされて行きパイプライン処
理が続く。
【0050】また、図19のプログラムを、本実施例の
データ処理装置で実行した場合に、上述のインサーキッ
トエミュレータのトレースメモリに格納されるトレース
情報を図8に示す。図8のトレース情報の内、*1印の
ついた行は分岐不成立によりパージされた分岐先命令の
プリフェッチを示しており、上記手順のステップ(4)
〜(6)によって削除される。また、*2印のついた行
は先行分岐によりパージされたプリフェッチを示してお
り、上記手順のステップ(7)〜(9)によって削除さ
れる。図9に、図8のトレース情報を解析した結果を示
す。
【0051】尚、本発明は、本実施例のような分岐予測
を行なうデータ処理装置に限らず、条件分岐命令の分岐
先を無条件でプリフェッチするデータ処理装置に対して
も有効である。
【0052】次に、本実施例をプログラム内蔵型のデー
タ処理装置として実現した場合の構成図を図10に示
す。
【0053】同図において、データ処理装置は、命令デ
コードユニット、オペランドアドレス計算及びフェッチ
ユニット、命令実行ユニット、及びバス制御ユニットを
内蔵するマイクロプロセッシングユニット(以下MPU
と略記する)11と、MPU11からの制御信号に従っ
てメモリの制御信号とバスサイクル終了信号を生成する
バス制御回路12と、プログラム用の記憶手段である3
2K×8bit構成のROM(Read Only Memory)10
1と、データ用の記憶手段である32K×8bit構成
のSRAM(Static Random Access Memory )103と
から構成されている。
【0054】ROM101及びSRAM103へのアク
セスは、アドレスバスA0〜A15及びデータバスD0
〜D7を介して行なわれる。また、MPU11からの制
御信号には、バス属性情報BAT0及びBAT1、並び
にアドレスバスA0〜A15上の値が有効であることを
示すアドレスストローブ信号AS#があり、バス制御回
路12からMPU11に対してバスサイクル完了信号D
C#が出力されている。
【0055】また、バス制御回路12からの第1チップ
セレクト信号CS1#は、ROM101のCS#端子に
供給されて、ROM101のプログラム情報の読み出し
を制御し、第2チップセレクト信号CS2#及びライト
イネーブル信号WE#は、それぞれSRAM103のC
E#及びWE#端子に供給されて、SRAM103に対
するデータの書き込み及び読み出しを制御している。
【0056】一般に、ROMのアクセス時間はSRAM
のアクセス時間に比べて遅く、バスサイクルのサイクル
時間をSRAMのアクセス時間に合わせて設定すると、
ROMのアクセス時間が確保できない。そこで本実施例
においても、ROM101をアクセスする場合は、バス
サイクルにウェイトサイクルを挿入して、ROM101
のアクセス時間を確保するようにしている。
【0057】図11に図10の構成によるプログラム内
蔵型データ処理装置のバスサイクルのタイムチャートを
示す。基本的なバスサイクルは、状態S1と状態S2の
2サイクルで実行される。状態S2のクロック信号CL
Kの立ち下がりでバスサイクル完了信号DC#がサンプ
リングされ、バスサイクル完了信号DC#が”H”レベ
ルの時は、ウェイトサイクルが挿入されて更に状態S2
のサイクルを実行する。またバスサイクル完了信号DC
#が”L”レベルの時には、そのサイクルでバスサイク
ルを終了する。図11に示す例では、オペランドフェッ
チバスサイクル(図中、アドレスAによるデータDAの
読み出し)、及びオペランドライトサイクル(図中、ア
ドレスBによるデータDBの書き込み)は、SRAM1
03へのアクセスで2サイクルで処理されるが、命令フ
ェッチバスサイクル(図中、アドレスα+1及びα+2
によるデータDα+1及びDα+2の読み出し)、並び
に分岐先命令フェッチバスサイクル(図中、アドレスα
及びβによるデータα及びβの読み出し)は、ROM1
01へのアクセスで3サイクルを要している。
【0058】次に、図12に本発明の第2の実施例に係
るデータ処理装置の構成図を示す。
【0059】同図において、本実施例のデータ処理装置
は、プログラム用の記憶手段である32K×8bit構
成のROM101と、データ用の記憶手段である32K
×8bit構成のSRAM103と、第1の実施例で説
明した命令デコードユニット21、オペランドアドレス
計算及びフェッチユニット22、命令実行ユニット2
3、及びバス制御ユニット24を内蔵して、ROM10
1から読み出した命令に従って動作するMPU11と、
MPU11からの制御信号に従ってROM101及びS
RAM103の制御信号とバスサイクル完了信号DC#
を生成するバス制御回路12’と、ROM101のアク
セスアドレスを生成するアドレスポインタ13とから構
成されている。
【0060】また、アドレスポインタ13は、15ビッ
トのインクリメンタ16、15ビットのメモリアドレス
レジスタ(以下MARと略記する)17、及び15ビッ
トのセレクタ18で構成されている。
【0061】ROM101及びSRAM103へのアク
セスは、16ビットのアドレスバスA0〜A15及び8
ビットのデータバスD0〜D7を介して行なわれる。
【0062】また、MPU11からバス制御回路12’
に供給される制御信号には、バス属性情報BAT0及び
BAT1、並びにアドレスバスA0〜A15上の値が有
効であることを示すアドレスストローブ信号AS#があ
り、その他、リセット信号RESET#、クロック信号
CLK、及びアドレス信号A0を入力して各種制御信号
を生成している。図13に、バス制御回路12’の論理
回路図を示す。バス制御回路12’は、MPU11に対
してバスサイクル完了信号DC#を、アドレスポインタ
13内のMAR17にラッチイネーブル信号LAT#
を、セレクタ18に選択信号SELを、それぞれ出力し
ている。また、バス制御回路12’からの出力イネーブ
ル信号OE#は、ROM101のOE#端子に供給され
て、ROM101のプログラム情報の読み出しを制御
し、第2チップセレクト信号CS2#及びライトイネー
ブル信号WE#は、それぞれSRAM103のCE#及
びWE#端子に供給されて、SRAM103に対するデ
ータの書き込み及び読み出しを制御している。
【0063】図14に、本実施例のデータ処理装置のタ
イミングチャートを示す。
【0064】アドレスバスA0〜A15の最上位ビット
A0が”H”レベルの時は、アドレスストローブ信号A
S#が”L”レベルの間、第2チップセレクト信号CS
2#が”L”レベルとなり、SRAM103に対するア
クセスが行なわれる。このSRAM103アクセスで
は、バス属性情報BAT1が”H”レベルの時は、ライ
トイネーブル信号WE#が”H”レベルとなってリード
サイクルになり、第2チップセレクト信号CS2#が”
L”レベルの間、SRAM103からのリードデータが
データバスD0〜D7に出力される。またバス属性情報
BAT1が”L”レベルの時は、ライトイネーブル信号
WE#は”L”レベルでライトサイクルになり、第2チ
ップセレクト信号CS2#の立ち上がりエッジでデータ
バスD0〜D7上に出力されている書き込みデータがS
RAM103に書き込まれる。
【0065】また、ROM101のアドレス端子には、
選択信号SELが”L”レベルの時はMAR17出力
が、選択信号SELが”H”レベルの時にはアドレスバ
スA1〜A15がセレクタ18を介して選択される。
尚、選択信号SELは、バス属性情報BAT0が”L”
レベル、バス属性情報BAT1が”H”レベル、且つア
ドレスストローブ信号AS#が”L”レベルの時に”
L”レベルになる。ROM101に対するアクセスで
は、出力イネーブル信号OE#は、アドレス信号A0
が”L”レベルで、且つアドレスストローブ信号AS#
が”L”レベルの時に”L”レベルになり、ROM10
1の読み出しデータがデータバスD0〜D7上に出力さ
れる。
【0066】次にアドレスポインタ13の動作を説明す
る。15ビットのインクリメンタ16は、アドレスバス
A1〜A15の値に”1”を加算した値を出力する。M
AR17はラッチイネーブル信号LAT#が”L”レベ
ルの時に、クロック信号CLKの立ち下がりでインクリ
メンタ16の出力をラッチする。尚、ラッチイネーブル
信号LAT#は、バス属性情報BAT0が”L”レベル
で、且つバスステートが状態S2の時に”L”レベルに
なる。
【0067】また、15ビットのセレクタ18は、選択
信号SELが”L”レベルの時はアドレスバスA1〜A
15を、選択信号SELが”H”レベルの時はMAR1
7出力を、ROM101アクセスアドレスとして出力す
る。
【0068】従って、図14のタイミングチャートに示
すように、命令フェッチバスサイクルにおけるROM1
01に対するアクセスは、インクリメンタ16及びMA
R17により前もって用意されるので、第1の実施例の
ようにウェイトサイクルを挿入することなく、メモリア
クセスを実行することが可能となる。
【0069】これにより、命令フェッチバスサイクルに
必要となるサイクル数が多くなることにより、命令供給
がネックとなってシステム性能が低下するという問題
や、命令フェッチバスサイクルのバス占有率が高くなる
ことにより、オペランドアクセスのバスサイクルが命令
フェッチバスサイクルによって阻害されてシステム性能
が低下するといった問題を解決できる。
【0070】尚、アドレスポインタ13の構成は、図1
5(a)に示すようなセレクタ18の出力をインクリメ
ンタ16の入力とする構成や、図15(b)に示すよう
なインクリメンタ16とMAR17の代わりに2進カウ
ンタ19で構成する場合でも、本実施例と同等の効果を
得ることが可能である。
【0071】また、本実施例では、データバスD0〜D
7のビット幅が8ビットの為、1回のバスサイクルでフ
ェッチされる命令は1バイトであり、インクリメンタ1
6では1を加算しているが、データバスの幅を16ビッ
トとした場合にはインクリメンタ16で2を加算し、デ
ータバスの幅を32ビットとした場合にはインクリメン
タ16で4を加算して、次のROM101の読み出しア
ドレスを計算することになる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、条件分岐
命令の分岐条件が確定する前に、分岐先の命令フェッチ
を行なうデータ処理装置において、プリフェッチした情
報を破棄する時に、次の命令フェッチバスサイクルに同
期して、その情報を外部に出力することとしたので、イ
ンサーキットエミュレータによりトレースを行なう場合
に、トレースメモリに格納されたトレース情報から、条
件分岐命令の分岐条件不成立によりパージされた命令を
容易に削除することができ、結果として、トレース情報
を容易に解析することができ、トレースを容易に行ない
得るデータ処理装置を提供することができる。
【0073】また、例えば、バス属性情報出力手段によ
り実行中のバスサイクルが無条件分岐命令若しくは条件
分岐命令の分岐先に対する命令フェッチであることを示
している場合には、アドレス生成手段は、加算手段によ
りアドレスバス上の値にn(データバスのバイト数)を
加算してアドレス記憶手段に保持し、無条件分岐命令若
しくは条件分岐命令以降の命令については、アドレス記
憶手段で保持している値をアドレス選択手段で選択し
て、記憶手段をアクセスすることとしたので、無条件分
岐命令若しくは条件分岐命令以降の命令の命令フェッチ
をより少ないサイクル数で実行することができ、結果と
してシステム性能を向上させることが可能なデータ処理
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明原理図である。
【図2】本発明の発明原理図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るデータ処理装置の
概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るバス制御ユニット
の詳細回路図である。
【図5】図5(a)は要求エンコード回路のエンコード
内容を説明する図、図5(b)はバス属性情報出力の示
すバスオペレーションの属性を説明する図、図5(c)
はバスステートF/Fの示すバスオペレーションの状態
を説明する図である。
【図6】図6(a)は本発明の第1の実施例に係るバス
制御ユニットの状態遷移図、図6(b)は状態遷移を説
明するタイムチャートである。
【図7】図7(a)は本発明の第1の実施例で図19の
プログラムを実行した場合のパイプラインの流れを説明
する図、図7(b)はその時のタイムチャートである。
【図8】本発明の第1の実施例で図19のプログラムを
実行した場合のトレースメモリに格納されるトレース情
報を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例で図19のプログラムを
実行した場合のトレース情報解析結果を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例をプログラム内蔵型の
データ処理装置として実現した場合の構成図である。
【図11】図10の構成によるプログラム内蔵型データ
処理装置のバスサイクルのタイムチャートである。
【図12】本発明の第2の実施例に係るデータ処理装置
の構成図である。
【図13】本発明の第2の実施例に係るバス制御回路の
回路構成図である。
【図14】本発明の第2の実施例に係るデータ処理装置
のタイムチャートである。
【図15】本発明の第2の実施例に係るアドレスポイン
タの他の構成例である。
【図16】従来のデータ処理装置における分岐予測機構
の構成図である。
【図17】従来のデータ処理装置における先行分岐機構
の構成図である。
【図18】従来のデータ処理装置におけるパイプライン
処理機構の構成図である。
【図19】トレースに使用されるプログラム例を示す図
である。
【図20】従来のデータ処理装置において図19のプロ
グラムを実行した場合のパイプラインの流れを説明する
図である。
【図21】従来のデータ処理装置において図19のプロ
グラムを実行した場合のトレースメモリに格納されるト
レース情報を示す図である。
【図22】従来のデータ処理装置において図19のプロ
グラムを実行した場合のトレース情報解析結果を示す図
である。
【符号の説明】
1 バス属性情報出力手段 3 分岐先命令状態情報出力手段 11 MPU(データ処理部) 12,12’ バス制御回路 13,14,15 アドレスポインタ(アドレス生成手
段) 16 インクリメンタ(加算手段) 17 メモリアドレスレジスタ(MAR;アドレス記憶
手段) 18 セレクタ(アドレス選択手段) 21 命令デコードユニット 22 オペランドアドレス計算及びフェッチユニット 23 命令実行ユニット 24 バス制御ユニット 51 要求エンコード回路 52 バスステート制御回路 53 キャンセル情報F/F 54,55 バス属性情報F/F 56,57 バスステートF/F 101 ROM 103 SRAM IFREQ 命令フェッチ要求信号 OFREQ オペランドフェッチ要求信号 OSREQ オペランドストア要求信号 TREQD (命令デコードユニットからの)分岐先命
令フェッチ要求信号 TREQE (命令実行ユニットからの)分岐先命令フ
ェッチ要求信号 TGCAN 分岐先命令キャンセル信号 CAN 分岐先命令無効信号 BAT0,BAT1 バス属性情報 BSTATE0,BSTATE1 出力信号 DC# バスサイクル完了信号 25 命令コード 28 分岐先アドレス 29,33 内部命令 30,35 先行分岐通知 32 オペランドアドレス 34,37 次命令アドレス 39 ストアデータ 41 データバス 42 アドレスバス 45 オペランドデータ ABUS,A0〜A15 アドレスバス DBUS,D0〜D7 データバス RESET# リセット信号 CLK クロック信号 AS# アドレスストローブ信号 CS1# 第1チップセレクト信号 CS2# 第2チップセレクト信号 WE# ライトイネーブル信号 OE# 出力イネーブル信号 LAT# ラッチイネーブル信号 SEL 選択信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実行中のバスサイクルが無条件分岐命令
    若しくは条件分岐命令の分岐先に対する命令フェッチで
    あることを示すバス属性情報を外部に出力する出力手段
    と、既に分岐先に対する命令フェッチが行なわれている
    条件分岐命令の分岐条件が不成立となった時にバスサイ
    クルに同期してその旨を示す分岐先命令状態情報出力手
    段とを有し、 前記条件分岐命令の条件が確定する前に分岐先に対する
    命令フェッチを行なうことを特徴とするデータ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の命令から構成されるプログラムを
    保持する記憶手段と、前記記憶手段から読み出される命
    令に従って動作するデータ処理部と、前記記憶手段に対
    するアドレスを生成するアドレス生成手段とを有し、 前記記憶手段に対するアクセスは、アドレスバス及びn
    バイト(nは任意の正整数)のデータバスを介して行な
    われ、 前記データ処理部は、実行中のバスサイクルが無条件分
    岐命令若しくは条件分岐命令の分岐先に対する命令フェ
    ッチであることを示すバス属性情報を外部に出力する出
    力手段を有し、 前記アドレス生成手段は、前記アドレスバス上の値にn
    を加算する加算手段と、前記加算手段の出力を保持する
    アドレス記憶手段と、前記バス属性情報出力手段の出力
    に従って前記アドレスバス上の値と前記アドレス記憶手
    段の値とを選択して前記記憶手段のアドレスとするアド
    レス選択手段とを有することを特徴とするデータ処理装
    置。
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