JP2693653B2 - 最前シートを送るためのシート送り装置 - Google Patents

最前シートを送るためのシート送り装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、シート送り装
置に関し、そしてさらに詳細には、パイルから通常エン
ドレス鎖コンベヤーのクランプに最前シートを個々に送
るための形式のシート送り装置に関する。
【０００２】ここで使用された「シート」は、個々のシ
ートと他の薄い要素とともに封筒を言及することが理解
される。
【０００３】
【従来技術及びその課題】往復動真空シャトル板シート
送り装置が公知であり、幾つかは、Ｍｏｒｒｉｓｏｎへ
の米国特許第３、８４４、５５１号とＨｉｒａｋａｗａ
他への米国特許第４、６５７、２３６号において示され
ている。これらの真空形式シート送り装置の動作サイク
ルは、通常ほぼ次の如くである。吸引が、シャトル板を
通してシートスタックにおける最前シートに施され、こ
れにより最前シートをシャトル板のシート係合表面に付
着させる。それからシャトル板は、送り方向に移動し、
最前シートを剛性阻止ゲートの下に運び、そしてこれを
ローラ又は付加的なコンベヤーに送り出し、スタックか
らの経路の途中でシートを引き出す。この点において、
吸引がオフにされ、そしてシャトル板は、シートスタッ
クにおける標準位置に戻る。
【０００４】幾つかのシステムにおいて、伸長ナイフゲ
ート又は他の阻止構造が、シートスタックにおける他の
シートがシャトル板とともに移動するのを防止するため
に使用され、また、そのような幾つかのシステムでは、
シートスタックは一つ以上の棚において休止し、棚から
底部シートがシャトル板によって前方に送られる前に引
き出される。Ｍｏｒｒｉｓｏｎへの米国特許第３、８４
４、５５１号において記載されたシートシャトル送り
は、これらの両特徴を組み合わせる。この点において、
先行技術の真空往復動シャトル板シート送り装置に見ら
れる一つの困難は、シャトル板によって施された吸引又
は部分的真空が、最前シートを通って浸出し、そして前
方から第２シートを最前シートに付着させることであ
る。これが発生する時、２枚のシートが、シャトル板に
よって前方に送られることがある。最前シートに施され
た吸引量を縮小することにより、「二重送り」を縮小す
ることができる。しかし、そのような方法はまた、シャ
トル板が最前シートを保持する強さを縮小する。これ
は、時々、「誤送り」、すなわち、シートを送らないシ
ャトル行程を生む。冗長な分離器を有することにより、
Ｍｏｒｒｉｓｏｎへの米国特許第３、８４４、５５１号
は、「誤送り」を実質的に縮小するための十分に高い真
空を許容し、一方、送られる直前に分離吸引カップを備
えた棚から最前シートのかどを引くことにより、「二重
送り」を防止する。しかし、この冗長性は、分離吸引カ
ップを移動させるために必要な構造が付加経費であり、
その操作がシート送り装置の全動作中付加的な振動を生
じさせるために費用がかかる。こうして、「二重送り」
と「誤送り」の数を縮小するが、真空シャトル板の移動
前又は中、分離往復動シート分離器の使用を必要としな
いシート送り装置を設けることが、本発明の目的であ
る。
【０００５】最前シートに他のシートが続くのを防止す
るために、そのような阻止構造又はゲートを使用する真
空シャトル板シート送り装置に阻止構造を配置する際に
困難がある。すなわち、阻止構造がシャトル板に関して
あまりに高く位置付けられるならば、それは、前方から
第２シートを最前シートに続くのを許容し、そして低す
ぎるならば、厚い最前シートの送りを不正に妨げる。こ
の問題は、シート送り装置が封筒を送るために使用され
る時顕著になる。この点において、最前方封筒をのどナ
イフ又は他の阻止構造で分離することは困難である。と
いうのは、緩い封筒縁と窓は、ナイフを捕そくしがちで
あるからである。この理由のために、封筒を送る時、そ
のような阻止構造又はのどナイフを比較的開放した位置
に設けることが望ましい。他方、そのようなのどナイフ
があまり「開放」されると、二重が発生する。のどナイ
フが比較的「開放」した位置に置かれ、その結果封筒に
関して容易に使用されるが、不当に多数の「二重送り」
を生産しない真空シャトル板シート送り装置を設けるこ
とが、本発明の目的である。
【０００６】往復動真空シャトル板シート送り装置での
さらに別の困難は、シャトル板が最前シートにおける固
定位置において吸引を施すことであった。例えば、米国
特許第３、８４４、５５１号の装置において、シャトル
板の吸引溝は、シャトル板とホッパーに関して一つの位
置にあり、移動できない。そのような構造での困難は、
吸引溝の位置が、種々の大きさと形状の封筒に合うよう
に調整されないということである。こうして、真空溝
は、例えば、必要な位置が封筒窓と一致することがある
ならば、封筒窓に損傷を与える。また、吸引溝位置決め
は、シート送りの精度に悪影響を及ぼす。というのは、
シートが縁にあまりに接近して引かれると、特に重い用
紙スタックがある時、しばしば曲がり動かなくなるから
である。理想的には、吸引溝は、できる限り中心に接近
した位置においてシートを引くように配置されるべきで
ある。このため、真空がホッパーとシャトル板に関して
施される位置が変化され、その結果シャトル板はいろい
ろな大きさと形状の封筒に合うように調整される真空シ
ャトル板シート送り装置を設けることが本発明の目的で
ある。
【０００７】多数の以前の真空シャトルシート送り装置
は、エンドレス鎖コンベヤーに取り付けられた割り出し
式又は一時的に定置したクランプに直接に封筒を送る。
封筒をスタックの底部又は最前位置からそのようなクラ
ンプのつかみあごに搬送する際のすべりは、あごにおい
て封筒の不正確な配置を生じ、しばしば、下流にジャム
又は不正送りを生ずる。例えば、封筒がクランプのつか
みあごにあまりしっかりと詰め込まれるならば、封筒の
前縁は、曲げられ、これにより封筒の後の取り扱いのた
めに問題を生ずる。他方、封筒がクランプのつかみあご
に十分に送られないならば、封筒は、つかみあごが閉じ
る時不適切に保持され、再び下流で問題を生ずる。こう
して、シートがつかみあごに正確に送られる如く、シー
ト送り装置とエンドレスコンベヤー装着クランプのつか
みあごの間に移行構造を設けることが、本発明の目的で
ある。
【０００８】多数のシート送り装置で見られるさらに別
の困難は、ホッパーに置かれたスタックが、大きな重量
を生じ、底部又は最前シートを下方に押圧し、シャトル
板等が最前シートをスタックから引くことを困難にする
ことである。最前シートに作用する下方重力を縮小し、
これによりシャトル板及び同様の分離要素が最前シート
をスタックから引くことを容易にすることが本発明の目
的である。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の原理により、往
復動真空シャトル板シート送り装置は、のどナイフゲー
トと下流付加コンベヤーの間に摩擦形式単一化器を使用
する。摩擦形式単一化器は、肩を真空シャトル板の真空
溝の対向側に位置付けたギャップを形成する２つの弾性
固定ローラを具備する。ナイフゲートとシャトル板での
高摩擦ローラによって形成されたギャップは、同時又は
独立に調整される。
【００１０】シャトル板自身は、下側の真空多岐管と交
換可能な頂面板を具備し、その一つは真空開口を有す
る。こうして、これらのパネルを交換することにより、
シャトル板における真空開口の位置は、変更されるが、
これらの開口は真空多岐管と連通されており、そしてシ
ャトル板の位置及び／又は大きさは変更されない。
【００１１】本発明のシート送り装置は、エンドレスコ
ンベヤーに装着されたクランプのつかみあごに送られた
シートを挿入するための送りトレイを含み、シャトル板
によってシートスタックから送られたシートは、つかみ
あごに適正に挿入されることを保証する。送りトレイ
は、浮動送りローラが偏向される、連続駆動エンドレス
コンベヤーベルトを具備する。ベルトに沿った浮動送り
ローラの位置は、エンドレスコンベヤーにおける停止ク
ランプからほぼシート長に配置される如く変更される。
シャトル板によって送りトレイに送られたシートは、さ
らに、エンドレスコンベヤーと浮動送りローラによって
クランプのつかみあごに確実かつ正確に搬送される。
【００１２】シート送り装置のホッパー案内は、落下す
るシートに抵抗を設けるサム機構を含み、その結果最前
シートは、大きな圧力をかけられない。
【００１３】本発明の前述と他の目的、特徴及び利点
は、添付の図面を参照して、発明の好ましい実施態様の
次の詳細な説明から明らかになるであろう。図面を通じ
て、同様の参照番号は、同様の部品を言及する。図面
は、必ずしも等尺ではなく、発明の原理を明確に例示す
ることが強調される。
【００１４】
【実施例】シート送りシステム１０は、一般に、真空往
復動シャトルシート送り装置１２と、シート送り移行ト
レイ１４とを含む。
【００１５】全体システムは、支持構造１６を有し、硬
直に取り付けられ、床（不図示）から支持される。支持
構造１６には、水平表面１６ａと、後部取り付けバー１
６ｂと、送り経路案内１６ｃと、ホッパー横断支持バー
１６ｄと、分離器横断支持バー１６ｅ等が含まれる。水
平表面１６ａから分離器機構横断支持バー１６ｅを支持
するためのブラケット１８と、水平表面１６ａからホッ
パー横断支持バー１６ｄを支持するためのブラケット１
９の如く、他の支持構造があることが注目され、さらに
記載されないが、図面において見られる。
【００１６】真空往復動シャトルシート送り装置１２
は、後部ホッパー案内２２と２４と前部ホッパー案内２
６と２８によって規定されたホッパー２０を含む。後部
ホッパー案内２２と２４の各々は、それぞれ、パイルリ
フター３０と３２を含み、そして前部ホッパー案内２６
と２８の一方は、サム機構２９を含む。後部パイルリフ
ター３０と３２の目的は、ホッパー２０に保持されたシ
ート３６の後部かどを持ち上げ、まがったシートを補償
し、後述される真空溝１８６への最前シート５６のより
良い接触を設けることである。図２において、後部ホッ
パー案内２２と２４は、クランプ３８を用いてホッパー
横断支持バー１６ｄに沿って横調整され、そしてホッパ
ー横断支持バー１６ｄは、クランプ４２と４４を用いて
水平表面１６ａにおいて後部取り付けバー１６ｄとスロ
ット４０に沿って調整される。前部ホッパー案内２６と
２８は、類似の横調整を有し、前部ホッパー案内２６
は、レバー４８によって操作される止めねじを用いて分
離器機構横断支持バー１６ｅに締結したクランプ４６に
より、分離器機構横断支持バー１６ｅに沿って調整され
る。案内３４と３６は、シートの支持を助ける。
【００１７】図７に示されたサム機構２９は、シートス
タック５４の前部かどから約１．５インチで、往復動シ
ャトル板５２の頂面５０の約１インチ上に位置付けられ
ることが注目される。このようにして位置付けられて、
サム機構２９は、その側縁を押すことによって、最前シ
ート５６の上の図１に仮線で示されたシート又は封筒ス
タック５４の前方前縁を支持するが、最前シート５６と
最前シートの上の幾らかのシートをシャトル板の頂面５
０に完全に落下させることができる。サム機構２９の目
的は、人が、紙スタックを「親指で扱い」、こうして最
前シート５６から重量を取り除くのと類似の方法におい
て、シートを持ち上げかつ分離することである。サム機
構２９は、人の親指の形状の凸状球面２９ａを有する。
それは、好ましい実施態様において金属製であり、シー
トスタック５４に任意の角度で配置されるように軸２９
ｂに締め付けられる。
【００１８】図１−３に示された如く、シャトル板５２
は、右側の最後部位置にある。シャトル板は、シャトル
板ブラケット６０と回転可能なクランプ６２の間に結合
されたシャトル板駆動軸５８によって、最後部位置と
（図１−３において左側に示された如く）最前方位置の
間で往復動される。駆動ベルト６４が回転可能なクラン
プ６２を駆動するために、シャトル板駆動軸５８は、右
から左に、そして再び右に移動され、これによりシャト
ル板ブラケット６０を取り付けたシャトル板５２を往復
動させる。シャトル板は、支持構造の部分であるシャト
ル板案内軸６６に相互的に載置されている。
【００１９】同様に、駆動ベルト６４が回転可能なクラ
ンプ６２を駆動する時、それはまた、入り口管路７０か
らシャトル板真空多岐管７２の空洞７１への真空を制御
する弁６８を動作させる。この点において、多岐管７２
は、上側において、シャトル板上方パネル７６、７８、
７９、８１、８２、８４と８５がボルト締結されたシャ
トル板基部７４の下側にボルト締結される。シャトル板
上方パネルは、便宜上図示された実施態様において多様
な大きさであるが、適切な場合に、それらは等しい大き
さであることが注目される。これらの除去可能な上方パ
ネルのための主な理由は、真空溝パネル８１を横に、す
なわち、図２に示された如く上方と下方に移動させるこ
とである。真空溝パネル８１が横に移動される時、それ
は、シャトル板基部７４における穴を通して多岐管空洞
７１と連通したままにおかれ、一方、多岐管空洞７１の
上に置かれた他のパネルは、真空の透過を許容しない。
シャトル板基部７４はまた、多岐管７２に対応する一つ
又は複数の開口を有することが認識される。支持構造上
方パネル８８、８９と９０は、特殊板であり、これらの
各々は、長円開口９２を有し、駆動された送りローラ９
４を遊び送りローラ９６と接触させ、基本的に付加的な
コンベヤーであるニップを形成し、最前シート５６がシ
ャトル板に施された真空によって分離され、これによ
り、後述される如く、スタック５４の下から引き出され
る時、最前シート５６を把持する。支持構造パネル８
０、８３、８６、８７、８８、８９と９０は、人が移動
機構によって挟まれるのを保護し、シートを支持するた
めに案内として主に役立つ。クランプ４６はまた、案内
として役立つ。図１において、支持構造パネル８０、８
３と８６は、シャトル板パネル７９、８２と８５よりも
高位レベルにあり、その結果これらのシャトル板パネル
はそれらの下を滑動することが注目される。図７におい
て、真空溝パネル８１は、隣接パネルよりも高く、最前
シート５６に関する真空密封を高めることが見られる。
【００２０】往復動真空シャトルシート送り装置１２は
また、レバー１００によって手動で操作される止めねじ
を用いて、分離器機構横断支持バー１６ｅに取り付けら
れたシート分離器９８を含む。シート分離器９８の主フ
レーム１０２は、ブロック１０４と溝形部材１０６を含
む。溝形部材１０６の溝１０８には、摩擦単一化ローラ
支持バー１１０とナイフゲート１１２が載設されてい
る。これらの部材の各々は、溝１０８において滑動可能
であるが、単一化ローラ支持バー１１０とナイフゲート
１１２におけるスロットを通過する溝形部材１０６に埋
め込まれたねじ１１４を用いて溝において保持される。
高摩擦ローラ１１８と１２０は、ハブ１２２を用いて単
一化ローラ支持バー１１０の下流又は前側に取り付けら
れ、そしてブロック１０４に関する位置は、ねじ１２６
をブロック１０４に着脱させるノブ１２４を用いて調整
され、これによりねじ１２６の延長部分に位置付けられ
たブラケット１２８を移動させる。この点において、ブ
ラケット１２８に取り付けられて回転するトグルクラン
プ１３０は、ねじ１２６の延長部分のねじ部に係合する
ためのねじ部を含む。これらのねじ部は、同一手である
が、ブロック１０４とは異なるピッチであるか、あるい
はそれらは、反対手であり、ノブ１２４が回転される
時、ブロック１０４とブラケット１２８の間で相対移動
を行う。いづれにせよ、トグルクランプ１３０は、ねじ
１２６の延長部分に取り付けた圧縮バネ１３１を用い
て、ねじ１２６の延長部分においてブラケット１２８を
上方に迅速に押しやることにより、単一化ローラ支持バ
ー１１０、ナイフゲート１１２、及び遊び送りローラ９
６を迅速に上昇させるために使用される。通常動作中、
トグルクランプ１３０は、図５に示された如く下方に回
転され、その結果ブラケット１２８は、ブロック１０４
に相対的に接近した固定位置においてロックされる。
【００２１】通常動作中高摩擦ローラ１１８と１２０
は、回らず、固定位置にある。しかし、それらは、緩め
られ、かつ回され、又は新位置に回転され、新摩耗表面
をシートに呈示し、これにより摩耗を調整する。高摩擦
ローラ１１８と１２０は、摩擦係数を有する材料から構
成され、高摩擦ローラ１１８と１２０が二重通過するシ
ート対の封筒等の頂部シートに衝突する時、高摩擦ロー
ラ１１８と１２０と頂部シートの間の摩擦力は、対の頂
部シートと底部シートの間の摩擦力よりも大きく、その
結果頂部シートは、底部シートから取り去られ、底部シ
ートはさらに輸送され、そして頂部シートは高摩擦ロー
ラ１１８と１２０によって保持される。本実施態様にお
いて、７０デュロメータウレタンが使用される。
【００２２】ナイフゲート１１２はまた、ノブ１３２を
用いて単一化ローラ支持バー１１０に関して移動され、
ノブ１３２は、単一化ローラ支持バー１１０に取り付け
たブラケット１３８における雌ねじとかみ合う雄ねじを
有するねじ１３６を回転させるために、ナイフゲート１
１２に取り付けたブラケット１３４における回転に対し
てジャーナルされる。ノブ１３２が回転される時、ねじ
１３６のねじ部は、ブラケット１３８の雌ねじと協同し
て、ナイフゲート１１２を単一化ローラ支持バー１１０
に関して縦に移動させる。
【００２３】溝形部材１０６の外面には、遊び送りロー
ラフォロワー１４０が取り付けられ、図４−６に示され
た如く、スロット１４２における取り付けボルト１４４
の移動のために、縦、上方及び下方に自由に移動する。
遊び送りローラフォロワー１４０は、遊び送りローラフ
ォロワー１４０の雌ねじとかみ合うねじ部を有するねじ
１５０の延長部分に位置付けられた圧縮バネ１４８を用
いて下方に偏向される。ねじ１５０のノブ１５２を回転
させることにより、バネ１４８の張力は、可変圧力のた
めに調整され、遊び送りローラ９６は、駆動された送り
ローラ９４に対して下方に駆り立てられる。この点にお
いて、遊び送りローラ９６は、遊び送りローラフォロワ
ー１４０の下方端部に取り付けられる。
【００２４】次に、シート送り移行トレイ１４（図１）
を記載するが、このトレイは、ランプ１５３を有する水
平表面１６ａを具備し、ランプ１５３は、支持構造１６
の一部であるが、固定板１５８によって支持した連続走
行コンベヤーベルト１５６が位置付けられたスロット１
５４（図２）を規定する。シート送り移行トレイ１４は
また、クランプ１６２を用いて後部取り付けバー１６ｂ
に取り付けた浮動送りローラ１６０を具備し、バネ１６
６を用いてコンベヤーベルト１５６の方にレバー１６４
において偏向される。この点において、クランプ１６２
のノブ１６８を回転させ、かっクランプ１６２を後部取
り付けバネ１６ｂに沿って移動させることにより、コン
ベヤーベルト１５６に沿った浮動送りローラ１６０の位
置が変更される。コンベヤーベルト１５６は、プーリ１
７０によって連続的に駆動され、プーリ１７０はまた、
図３に示された如く、駆動ベルト６４によって駆動され
る。シートが浮動送りローラ１６０とコンベヤーベルト
１５６の間のっかみに侵入する時、それは、図１に示さ
れた如く、左側に自動的に移動される。
【００２５】全体構造は、シート送り移行トレイ１４か
ら出るシート１７２（図１）が、エンドレスコンベヤー
鎖１７８に取り付けたクランプ１７８のあご１７４に正
確に送られる如く位置付けられる。
【００２６】次に、この発明のシート送りシステムの動
作を記載するが、操作者は、最初に、多岐管７２の上の
真空溝パネル８１の最良位置を決定する。これを行うた
めに、送られるシートの大きさと、シートにおける対象
の位置とを観察する。例えば、シートが窓を備えた封筒
であるならば、吸引せず、多分そのような窓を変形させ
ないような位置において、シャトル真空溝パネル８１を
配置することを要求される。特定のシャトル板と支持構
造パネル７６−９０を外し、それからシャトル真空溝パ
ネル８１を真空多岐管７２の空洞７１の上の適切な位置
において、それらを再装着することにより行われる。
【００２７】また、操作者は、配置されるシートスタッ
クの縁を適切に案内する如く、後部及び前部ホッパー案
内２２、２４、２６と２８の位置を調整する。後部ホッ
パー案内２２と２４は、ホッパー横断支持バー１６ｄに
おいて横に調整され、そして後部取り付けバー１６ｂに
沿い支持構造１６のスロット４０においてホッパー横断
支持バー１６ｄを滑動させることにより、シート移動の
方向において調整される。同様に、クランプ４６は、前
部ホッパー案内２６を横に調整するために、分離器機構
横断支持バー１６ｅに沿って移動される。前部ホッパー
案内２８のために同様の調整がある。
【００２８】加えて、シート送り移行トレイ１４におけ
る浮動送りローラ１６０の位置が、シート移動の方向に
おいて調整される。この点において、最終浮動送りロー
ラ１６０ａは、エンドレスコンベヤー鎖１７８に取り付
けた一時的定置クランプ１７６のあご１７４から、シー
ト１７２の長さにほぼ等しい距離だけ間隔をあけられる
ことが望ましく、その結果このシート１７２は、あご１
７４に挿入された時、最終浮動送りローラ１６０との係
合を失う。そのような配置により、シート１７２の前縁
は、あご１７４に強く詰め込まれず、これによりゆがめ
られず、あご１７４にあまり深く押しやられない。
【００２９】行われなければならない次の調整は、シー
ト分離器９８に対してであり、分離器は、シャトル板５
２がシート分離方向１８０において往復動される時、シ
ートスタック５４から再前方シート５６のみを分離す
る。最初に、シート分離器９８の横位置が、止めねじレ
バー１００を使用して、分離器機構横断支持バー１６ｅ
に沿って調整され、その結果ナイフゲート１１２は、真
空溝パネル８１の真空溝１８６と整列される。次に、摩
擦単一化ローラ支持バー１１０とナイフゲート１１２
が、適切な垂直位置にセットされる。これらの垂直調整
は、最初にトグルクランプ１３０を閉じ、すなわち、図
１に示された如く下方に回転させることにより行われ、
これによりブラケット１２８、摩擦単一化ローラ支持バ
ー１１０、及びナイフゲート１１２を下方に食い込ませ
る。ナイフゲート１１２は、ノブ１３２を回転させるこ
とにより経路から外され、その結果分離下方端部１８２
は、シート分離方向１８０において再前方シートの移動
を妨げない。分離される形式の単一シートが、ホッパー
２０に置かれ、そして高摩擦ローラ１２０に接触するま
でナイフゲート１１２の分離下方端部１８２の下で滑動
される。それが接触しないならば、高摩擦ローラ１２０
は、シート分離器９８においてノブ１２４を回転させる
ことにより下降され、これにより、そのような接触が行
われるまで、ねじ１２６、ブラケット１２８、及び摩擦
単一化ローラ支持バー１１０を下方に移動させる。高摩
擦ローラ１１８と１２０は、一枚のシートが形成された
単一化ギャップ１８８の間を通過するように、真空溝１
８６の対向側においてシャトル真空溝パネル８１の肩１
８４の上に間隔をあけられる。いったん高摩擦ローラ１
１８と１２０が、単一シートのみを通過させるために真
空溝１８６の対向側における肩１８４で適切な単一化ギ
ャップ１８８を形成するために適切な位置に置かれたな
らば、ナイフゲート１１２は、ノブ１３２を回転させる
ことにより下方に調整され、これにより摩擦単一化ロー
ラ支持バー１１０に関してナイフゲート１１２を下方に
移動させる。ナイフゲート１１２の分離器下方端部１８
２は、シャトル真空溝パネル８１の真空溝に真空が施さ
れることなしに、単一シートの通過を阻止する位置にあ
る如く調整される。この位置において、ナイフゲート１
１２は、シート分離方向１８０において前方から第２シ
ートの移動を阻止するが、最前シート５６は、真空溝１
８６において施された真空によって下方に引かれ、その
結果シート分離方向１８０において移動するナイフゲー
ト１１２の分離下方端部１８２をクリアする。最前シー
トのすぐ上の前方から第２シートには、大きな真空は施
されず、そしてこのためナイフゲート１１２の分離下方
端部１８２の下に下降されず、そしてこのためシート分
離方向１８０において最前シートに従わない。被動送り
ローラ９４と遊び送りローラ９６の間に形成された送り
ニップ１９０のシート分離方向１８０における間隔関係
と、ナイフゲート１１２における分離器下方端部と真空
溝１８６の間に形成されたのど１９２に関して真空溝１
８６の対向側における高摩擦ローラ１１８と１２０と肩
１８４の間に形成された単一化ギャップ１８８の間隔関
係が注目される。のど１９２は、単一化ギャップの上流
にあり、単一化ギャップ１８８は、送りニップ１９０の
上流にある。
【００３０】遊び送りローラ９６、高摩擦ローラ１１８
と１２０、及びナイフゲート１１２の分離下方端部１８
２は、トグルクランプ１３０を上昇させることにより互
いの相対関係を変化させることなしに、必要時に、シャ
トル真空溝パネル８１に関して迅速に上昇される。
【００３１】調整が実質的に完了したので、シート送り
システム１０の動作を説明する。
【００３２】シートのスタック５４は、ホッパー２０に
置かれ、そしてシート送りシステムがオンにされる。駆
動ベルト６４は、シャトル板５２を往復動させるために
回転式クランプを回転させる。同時に、駆動ベルト６４
は、シャトル板５２が図１に示された如く最右位置に接
近する毎に、真空を真空溝に施すために弁６８を動作さ
せ、そしてシャトル板５２が最前シートを送りニップ１
９０に送るための位置にある時、真空を解放する。シャ
トル板５２が最右位置に到達する前に真空をオンにし、
かつ左側へのシート分離方向１８０において最前シート
を送る前に、わずかに右側に最前シートを引くことは利
点がある。同時に、駆動ベルト６４は、シート送り移行
トレー１４のコンベヤーベルト１５６を連続的に駆動す
る。真空が真空溝１８６に施された時、最前シート５６
は、ナイフゲート１１２の分離下方端部１８２のすぐ下
ののど１９２にわずかに下方に引かれ、そしてこの最前
シートは、このため、シャトル板５２の分離方向１８０
における移動によりナイフゲート１１２の下を通過させ
られる。しかし、最前方シャトルのすぐ上のシートがま
たのど１９２を通過するならば、これらのシートは、高
摩擦ローラ１１８と１２０に摩擦接触し、そしてこれに
より、高摩擦ローラと、真空溝１８６の対向側における
シャトル真空溝パネル８１に形成された肩１８４との間
に形成された単一化ギャップ１８８を通過させられる。
シート分離方向１８０におけるシャトル板のいっそうの
移動により、最前シートは、被動及び遊び送りローラ９
４と９６の送りニップ１９０に最終的に侵入し、この点
において真空溝１８６における真空はオフにされる。被
動送りローラ９４はまた、駆動ベルト６４によって連続
的に駆動されるために、このニップは、最前シートをさ
らに輸送し、スタック５４の下からの経路の途中でそれ
を引き出し、その上のすべてのシートをスタックになお
残しておく。
【００３３】最前シートは、これにより、浮動送りロー
ラ１６０とコンベヤーベルト１５６によって形成された
ニップの間でランプ１５３により水平表面１６ａに送ら
れる。このランプ１５３は、防護構成の一部であり、ピ
ンチ点を防止し、かつシートを支持する。連続駆動され
たコンベヤーベルト１５６は、これにより、最前シート
をピックアップし、かつ一時的定置鎖に取り付けたクラ
ンプ１７６の開放あご１７４にそれを輸送し、この点に
おいて、シートは浮動送りローラ１６０ａとコンベヤー
ベルト１５６の間の最終輸送ニップから解放される。
【００３４】この発明のシート送りシステム１０の大き
な利点は、技術における当業者により即座に理解され
る。シャトル板１５２における真空溝１８６の位置を変
更することができることにより、操作者は、封筒の如く
シートの感知部分に損傷を与えない、又は不正に係合し
ない如く、真空溝を配置することができる。このように
して、真空溝はまた、シートにおいて最も有効になる位
置に移動される。
【００３５】また、最前シート５６の上のシートスタッ
ク５４において数枚のシートの縁に支持を設けるサム機
構２９は、最前シート５６における下方重力を軽減する
が、シートスタック５４におけるシートが下方に落下す
るのを防止するために十分に大きくなく、又は形状では
なく、これによりそれらのシートは、究極的に最前シー
トになる。
【００３６】また、下流方向に順次配された、それぞ
れ、ナイフゲートのど、摩擦単一化ギャップ、及び付加
コンベヤーの配置は、各シャトル板行程中高度の分離精
度を設けるが、部品の余分の機械的移動を必要とせず、
このため構造と設定において安価であり、かつ動作がな
めらかである。この配置は、極めて正確であり、すべて
の二重を事実上除去することが判明した。
【００３７】シート送りシステム１０から導出されたさ
らに別の利点は、シートをクランプに詰め込まず、これ
によりシートの前縁を変形させずに、コンベヤー取り付
けクランプのあごにシートを正確に送るが、シートがあ
ごに十分に挿入されることを保証することである。
【００３８】真空パネルの肩１８４を隣接するシャトル
板パネルの上に上昇させ、それらと最前シートの間によ
り良いシールを設けることは有益である。
【００３９】発明が好ましい実施態様を参照して詳細に
示されかつ記載されたが、技術における当業者には、形
態と詳細における多様な変形が、発明の精神と範囲を逸
脱することなしに行われることが理解される。例えば、
送り装置に関して全体シャトル板、又はシャトル板に関
して全体送り装置をシフトさせることにより、送られる
シートに関して真空スロット又は開口の位置を調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のシート送りシステムの部分的に断面
の簡略側面図である。
【図２】図１の構造の頂面図である。
【図３】図１と図２のシート送りシステムの基礎構造を
示す、多くの部品が簡略化のために除去された、図１の
線３−３において取られた頂面図。
【図４】図１と図２のシステムのシート分離器機構の断
片正面図。
【図５】被動送りローラを含み、かつシャトル板の部分
を示す、図４の構造の側面図。
【図６】シートスタックから見た時の図５の構造の背面
図。
【図７】この発明のサム機構の動作を概略的に示す、部
分的に断面の断片簡略図。
【符号の説明】
１０ シート送りシステム １４ 移行トレー ５２ シャトル板 ５６ 最前シート ７４ スアトル板フレーム ７６ 上方パネル １１２ ナイフゲート １１８ ローラ １２０ ローラ １５６ エンドレスコンベアベルト １６０ ローラ １７６ クランプ １８６ 真空溝 １８８ ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエラルド・デイ・ウオーデン アメリカ合衆国ペンシルベニア州18017 ベスレヘム・ブロードヘツドロード3510 (56)参考文献 特開 平１−145949（ＪＰ，Ａ) 特公 昭46−1899（ＪＰ，Ｂ１)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 平坦シートのスタックから最前シートを
    送るためのシート送り装置において、 シートの該スタックを保持するためのホッパーと、 該最前シートを把持し、且つシートスタックから該最前
    シートを引き出すように、該スタックが載置されたシー
    ト係合表面を有する可動シャトル手段であって、該平坦
    シートの平面に実質的に平行な分離方向において動作
    し、該シート係合表面への真空開口を規定する可動シャ
    トル手段と、 該シート係合表面に対して該最前シートを把持するため
    の該真空開口を通って該シート係合表面に吸引力を同期
    的に施すための吸引手段であって、付加的なコンベヤー
    に該最前シートを送り出すために該分離方向において移
    動するとき、該シャトル手段が、該最前シートを一緒に
    保持する吸引手段とを具備し、 該付加的なコンベヤーが、該最前シートを該シャトル手
    段から収容し、スタックから該シートを引き出すよう
    に、該シート分離方向において平坦シートの該スタック
    の下流に位置し、 更に、該平坦シートの該スタックに隣接して位置し、且
    つ平坦シートの該スタックの下流であるが該付加的なコ
    ンベヤーの上流の該分離方向において該シャトル手段の
    経路に隣接して間隔をあけて配置された第１阻止手段で
    あって、該最前シート以外の該スタックにおける非送り
    シートに接触して、該分離方向において送られたとき、
    該非送りシートが該最前シートに従うのを阻止する第１
    阻止手段と、 該第１阻止手段の下流であり、該付加的なコンベヤーの
    上流の該分離方向に位置する第２阻止手段であって、該
    分離方向において該シャトル手段によって保持された該
    最前シート以外のシートである二重シートに接触して、
    該二重シートが該付加的なコンベヤーに送られるのを阻
    止する第２阻止手段とを具備し、 該シャトル手段が、第１及び第２阻止手段を通過して該
    付加的なコンベヤーに該最前シートを運び、該第１阻止
    部材を通過する該シャトル手段に従う二重シートを、該
    最前シートからはく離し、該第２阻止手段によって該付
    加的なコンベヤーへの該最前シートに従うことを許容せ
    ず、 該第１の阻止手段が、細長いナイフゲートであり、該シ
    ャトル手段が、該細長いナイフゲートの分離下方端のす
    ぐ下に位置する真空溝を含み、該第２の阻止手段が、該
    真空溝の対向側で該シヤトル板に形成された肩との間に
    単一化ギヤップを形成するように、該真空溝の対向側に
    位置付けられた２つの単一化分離器を備えていることを
    特徴とするシート送り装置。
  2. 【請求項２】 複数の割り出しクランプを備えた更なる
    コンベアと、 該付加的なコンベアと該更なるコンベアとの間に配置さ
    れた中間コンベアと、 該中間コンベアの方に偏倚しており、所定の割り出しク
    ランプの特定の割り出し位置に対して該中間コンベアに
    沿って調整可能であり、搬送するシートの長さにほぼ等
    しい間隔だけ該所定のクランプから離間しており、該シ
    ートの前方縁が、所定の割り出しクランプに駆動される
    まで、搬送されるシートが、遊びローラと該中間コンベ
    アとの間のニップに残り、該シートの後ろ縁がニップを
    通過したとき、該シートが、該所定の割り出しクランプ
    によってさらに駆動されないようになっている遊びロー
    ラとを具備する請求項１の装置。
  3. 【請求項３】 該ホッパーにおける該シートスタックに
    対する該真空開口の位置を、最前シートの平面に略平行
    で、上記分離方向に略垂直である方向において変更する
    ことを可能にする調整手段を含む請求項１の装置。
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