JP2692993B2 - ローラ組立装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明はコロ組立装置に関し、更に詳しくはコロ受
け台の所定溝に１つずつ供給されたコロを上方から押圧
して位置決めした後、シャフト圧入によって排出ローラ
などを組立てるためのコロ組立装置に関するものであ
る。

（ロ）従来の技術 従来のこの種装置においては、作業者がコロ受け台の
溝にコロを供給し、しかる後コロ受け台上にコロ位置決
め用の蓋をしてシリンダによりコロ軸を圧入していた。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかし、コロ受け台へのコロの供給と、受け台の蓋閉
めとの一連の動作は、作業者によっておこなわれている
から、作業性に問題がある。特に蓋の重量が大きいの
で、その作業性の改善が望まれていた。

この発明は、コロ受け台へのコロの供給と、受け台の
蓋閉めを自動化できるコロ組立装置を提供することを目
的とするものである。

（ニ）課題を解決するための手段および作用 この発明は、コロをコロ受け台の所定溝に供給載置
し、溝内のコロを上方から押さえて位置決めしながらコ
ロにコロ軸を圧入してローラを組立てるコロ組立装置で
あって、コロ受け台の所定溝に対応して設けられたコロ
ホッパーと、コロ受け台上を水平往復移動可能に設けら
れ、コロホッパーから送られるコロを受け入れて移動
し、コロの１つをコロ受け台の所定溝に供給し、その後
移動して停止し所定溝内のコロを上方から押さえて位置
決めするコロ分離板及びその移動手段と、コロ分離板及
びその移動手段によりコロを押える時に、コロ受け台の
所定溝に配置されたコロに１つのコロ軸を圧入しうるコ
ロ軸圧入手段とを備えたローラ組立装置である。

すなわち、この発明はコロホッパーからのコロの１つ
をコロ受け台の所定溝に供給するとともに、その所定溝
内でコロを上方から押圧して位置決めするコロ分離板
を、水平往復移動可能に設け、このコロ分離板を移動さ
せる移動手段を設け、コロ受け台の所定溝に配置された
コロに、コロの押圧時にコロ軸を圧入しうるコロ軸圧入
手段を設けることによって、コロ受け台の所定溝へのコ
ロの供給と、コロ受け台の蓋閉めをコロ分離板によって
できるようにし、コロの供給と、コロ軸のコロへの圧入
を自動化できるようにしたものである。

この発明における移動手段としては、ブレーキ内蔵型
シリンダが好ましいものとして挙げられる。

この発明におけるコロ軸圧入手段としては、圧入シリ
ンダが好ましいものとして挙げられる。

（ホ）実施例 以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。なお、これによってこの発明は限定を受けるもので
はない。

第１〜４図において、ローラ組立装置は、コロ1a〜1e
を収納したコロホッパー２から１つずつ送られたコロ1a
をコロ受け台３の溝４に供給し、溝内のコロ1aをコロ受
け台面3aに対して垂直方向（図示Ｈで示す矢印方向）に
位置決めしながらコロ軸を圧入して例えば、排出ローラ
を組立てるものである。

すなわち、コロ軸（図示せず）の圧入方向（図示Ｐで
示す矢印方向）に沿って複数配列されたコロホッパー２
と、コロホッパーに対応して設けられたコロ受け台３
と、各コロ受け台上をコロ軸の圧入方向（Ｐ方向）に対
して垂直な方向（図示Ａで示す矢印方向）に水平往復移
動可能に設けられ、Ａ方向に前進移動し、コロ1aをコロ
受け台３の溝４に供給し、その後Ａ方向とは反対の方向
に後退移動して溝内のコロ1aをコロ受け台３に対して上
方から垂直方向（Ｈ方向）に押さえて位置決めするよう
停止し（２点鎖線で示す）、さらに後退移動してコロホ
ッパー２の下方に至り、再びコロホッパー２から１つの
コロ1bを受け入れるコロ分離板５と、コロ分離板５を同
時に往復移動させるコロ供給用シリンダ（移動手段）６
と、各コロ受け台の溝４に配置されたコロ1aに１つのコ
ロ軸を圧入しうるシャフト圧入シリンダ（コロ軸圧入手
段）７とを主として備えてなる。

更に、コロ分離板５はリニアガイド９とカムフォロア
（図示せず）か取付けられたスライドテーブル８上に載
置され、Ａ方向にスムーズにスライドして往復移動され
る。そのスライドテーブル８の端にコロ供給用シリンダ
６が配設される。９はリニアガイドである。

コロホッパー２はコロホッパー取付用のＤカット軸1
0,10によって基台11上に取付けられ、一方、各コロホッ
パー２は傾斜案内孔2aおよび垂直案内孔2bからなる案内
孔を有し（第３図参照）、その案内孔内にコロが収納さ
れている。

コロ受け台３は基台11のＴ溝12に取付けられ、基台11
に対してスライド可能になっており、コロ分離板５はス
ライドテーブル８に設けたＴ溝13に取付けられ、スライ
ドテーブル８に対して移動可能になっている。そして、
コロホッパー２、これに対応するコロ分離板５およびコ
ロ受け台３はＰ方向およびその逆方向にスライド可能で
あり、これによりコロ間の距離を規制できる。

なお、14は基台11に設けられたシャフト受け、15はコ
ロ受け台３に設けられたシャフト受けである。

この実施例のものは上記構成を有するから、第２図に
おいて、作動用のスタートスイッチが押されると、コロ
分離孔5aにコロ1aを有した状態でコロ分離板５はコロ供
給用シリンダ６によりＡ方向に距離ｄ（例えば50mm）だ
け前進する（二点鎖線で示す）。

この際、コロ分離孔5aから溝４にコロ1aが供給され
る。

次に、所定時間静止後、（例えば、１秒静止後）、コ
ロ供給用シリンダ６はd/2（例えば、25mm）だけＡ方向
とは逆の方向に後退し、シリンダ６内に具備されたブレ
ーキ機構で停止する。

この際、溝４内のコロ1aはコロ分離板５によってＨ方
向に上方から押えられて位置決めされる。この押圧状態
でシャフト圧入シリンダ７によってシャフト（図示せ
ず）をコロ1aに圧入し、シリンダ６はさらにd/2（例え
ば、25mm）だけ後退し、元の位置にコロ分離板５が戻
る。

この時、コロ分離孔5aにコロホッパー２よりコロ1bが
１個入る。

このように、排出ローラを組立てる際に、ブレーキ内
蔵シリンダ６によりコロ分離板５をスライドさせ、コロ
受け台３へのコロ1aの供給と、受け台３の蓋閉めを一連
の動作で自動的にできる。

（ヘ）発明の効果 以上のようにこの発明によれば、コロホッパーからの
コロの１つをコロ受け台の所定溝に供給するとともに、
その所定溝内でコロを上方から押圧して位置決めするコ
ロ分離板を、水平往復移動可能に設け、このコロ分離板
を移動させる移動手段を設け、コロ受け台の所定溝に配
置されたコロにコロの押圧時にコロ軸を圧入しうるコロ
軸圧入手段を設けることによって、コロ受け台の所定溝
へのコロの供給と、コロ受け台の蓋閉めをコロ分離板に
よってできるようにし、コロの供給と、コロ軸のコロへ
の圧入を自動化してローラを組立できる効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明の一実施例を示す構成説明図、第２図
（ａ）は第１図のＡ−Ａ′線断面図、第２図（ｂ）は上
記実施例における要部構成説明図、第３図および第４図
は上記実施例における構成説明図である。 1a〜1e……コロ、２……コロホッパー、 ３……コロ受け台、3a……コロ受け台面、 ４……溝、５……コロ分離板、 5a……コロ分離孔、 ６……コロ供給シリンダ（移動手段）、 ７……シャフト圧入シリンダ（コロ押圧入手段）。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コロをコロ受け台の所定溝に供給載置し、
   溝内のコロを上方から押さえて位置決めしながらコロに
   コロ軸を圧入してローラを組立てるコロ組立装置であっ
   て、 コロ受け台の所定溝に対応して設けられたコロホッパー
   と、コロ受け台上を水平往復移動可能に設けられ、コロ
   ホッパーから送られるコロを受け入れて移動し、コロの
   １つをコロ受け台の所定溝に供給し、その後移動して停
   止し所定溝内のコロを上方から押さえて位置決めするコ
   ロ分離板及びその移動手段と、コロ分離板及びその移動
   手段によりコロを押える時に、コロ受け台の所定溝に配
   置されたコロに１つのコロ軸を圧入しうるコロ軸圧入手
   段とを備えたローラ組立装置。