JP2692268B2 - 水性顔料組成物 - Google Patents
水性顔料組成物Info
- Publication number
- JP2692268B2 JP2692268B2 JP13653389A JP13653389A JP2692268B2 JP 2692268 B2 JP2692268 B2 JP 2692268B2 JP 13653389 A JP13653389 A JP 13653389A JP 13653389 A JP13653389 A JP 13653389A JP 2692268 B2 JP2692268 B2 JP 2692268B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment composition
- aqueous pigment
- pigment
- parts
- aluminum silicate
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポスターカラー、ガッシュ等のように、塗
描跡に不透明感が要求されるものに好適な水性顔料組成
物に関するものである。
描跡に不透明感が要求されるものに好適な水性顔料組成
物に関するものである。
(従来の技術) 従来、絵の具等に使用される水性顔料組成物は、着色
顔料、体質顔料、水溶性樹脂、湿潤剤などからなってい
る。
顔料、体質顔料、水溶性樹脂、湿潤剤などからなってい
る。
絵の具の場合、その作品の視覚的効果を高めるため。
一方に高い透明感を有する透明絵の具が、他方で不透明
感を有するポスターカラーやガッシュなどのような不透
明水彩絵の具が用いられている。
一方に高い透明感を有する透明絵の具が、他方で不透明
感を有するポスターカラーやガッシュなどのような不透
明水彩絵の具が用いられている。
この透明感或いは不透明感は、使用する着色顔料の種
類及び使用量にも影響されるが、最も大きな要因は、体
質顔料の種類及び量である。例えば、一般的に使用され
ている硫酸バリウムや炭酸カルシウムといった体質顔料
は隠蔽性が少ないので透明水彩絵の具に多く使用されて
おり、酸化珪素、珪酸カルシウムといったものは不透明
水彩絵の具に多く用いられている。勿論、そのような使
用法が絶対的なものという訳ではなく、炭酸カルシウム
を不透明水彩に使用する場合も有る。
類及び使用量にも影響されるが、最も大きな要因は、体
質顔料の種類及び量である。例えば、一般的に使用され
ている硫酸バリウムや炭酸カルシウムといった体質顔料
は隠蔽性が少ないので透明水彩絵の具に多く使用されて
おり、酸化珪素、珪酸カルシウムといったものは不透明
水彩絵の具に多く用いられている。勿論、そのような使
用法が絶対的なものという訳ではなく、炭酸カルシウム
を不透明水彩に使用する場合も有る。
(発明が解決しようとする課題) 着色顔料として群青を使用した場合の塗描跡の色のム
ラである。
ラである。
群青を着色顔料として使用した水性顔料組成物の塗描
跡に色ムラが発生する原因は以下の2点であると推察さ
れる。
跡に色ムラが発生する原因は以下の2点であると推察さ
れる。
着色顔料と体質顔料との組成物中での粒子挙動が異な
り、分離が発生し、色ムラとなる。
り、分離が発生し、色ムラとなる。
絵の具の隠蔽性が低いと、塗描跡の膜厚のバラツキに
より、薄いところは、下地の紙などの色が影響し、色ム
ラとなる。
より、薄いところは、下地の紙などの色が影響し、色ム
ラとなる。
本発明の目的は、塗描跡に色ムラの生じない、着色顔
料として群青を用いた水性顔料組成物を提供することで
ある。
料として群青を用いた水性顔料組成物を提供することで
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、群青と珪酸アルミニウムと樹脂と湿潤剤と
より少なくともなることを特徴とする水性顔料組成物を
要旨とするものである。
より少なくともなることを特徴とする水性顔料組成物を
要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
群青は着色顔料として用いるものであって、含イオウ
ナトリウムアルミナシリケート[化学式の一例:2(Na2O
・Al2O3・2SiO2)・Na2S2]として示されるものであ
る。具体的には、群青#4000、群青#8000(以上、第一
化成工業(株)製)などが挙げられる。
ナトリウムアルミナシリケート[化学式の一例:2(Na2O
・Al2O3・2SiO2)・Na2S2]として示されるものであ
る。具体的には、群青#4000、群青#8000(以上、第一
化成工業(株)製)などが挙げられる。
珪酸アルミニウム(水化ケイ酸アルミニウム)[化学
式の一例:Al2O3・2SiO2・2H2O]は、塗描跡の色ムラの
発生を防止するために使用する体質顔料であって、具体
的には、アルミニウムシリケートP-820(西ドイツデグ
ッサ社製)ASP-400(米国エンゲルハード社製)などが
挙げられる。
式の一例:Al2O3・2SiO2・2H2O]は、塗描跡の色ムラの
発生を防止するために使用する体質顔料であって、具体
的には、アルミニウムシリケートP-820(西ドイツデグ
ッサ社製)ASP-400(米国エンゲルハード社製)などが
挙げられる。
塗描跡に不透明感を付与するには、一般的には使用す
る顔料の添加量を多くすることが必要であるが、群青と
珪酸アルミニウムとの顔料総量が水性顔料組成物全量に
対して20重量%以上であることが好ましい。
る顔料の添加量を多くすることが必要であるが、群青と
珪酸アルミニウムとの顔料総量が水性顔料組成物全量に
対して20重量%以上であることが好ましい。
樹脂は、上記顔料の分散剤及び定着剤として使用する
ものであって、アラビアゴム、トラガントガム、デキス
トリン、加工でん粉、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース等の天然又は半合成水溶性高分子や、水溶性アクリ
ル樹脂、水溶性スチレン−アクリル樹脂、水溶性スチレ
ン−マレイン酸樹脂などの合成水溶性高分子及びアクリ
ル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン
酸樹脂などのエマルション等が挙げられる。
ものであって、アラビアゴム、トラガントガム、デキス
トリン、加工でん粉、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース等の天然又は半合成水溶性高分子や、水溶性アクリ
ル樹脂、水溶性スチレン−アクリル樹脂、水溶性スチレ
ン−マレイン酸樹脂などの合成水溶性高分子及びアクリ
ル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−マレイン
酸樹脂などのエマルション等が挙げられる。
湿潤剤は、凍結防止剤、再溶解性向上剤などとして使
用するものであって、グリセリン、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ソルビトール等が挙げられる。
用するものであって、グリセリン、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ソルビトール等が挙げられる。
尚、上記成分以外に必要に応じて、防腐・防黴剤、ア
ルキルベンゼンスルホン酸ソーダ等の界面活性剤を適宜
用いてもよい。
ルキルベンゼンスルホン酸ソーダ等の界面活性剤を適宜
用いてもよい。
又、本発明の水性顔料組成物は上記成分を三本ロール
ミルや横型ボールミル等の分散機にて混合分散すること
により容易に得ることができる。
ミルや横型ボールミル等の分散機にて混合分散すること
により容易に得ることができる。
(作用) 本発明に係る水性顔料組成物を使用しての塗描跡に色
ムラが生じないのは以下の理由によると推察される。
ムラが生じないのは以下の理由によると推察される。
珪酸アルミニウム(水化ケイ酸アルミニウム)は、群
青(前記したように、酸化アルミニウムと酸化珪素とが
主な構成要素となっている)と表面物性が極めて良く類
似しているので、組成物中における粒子の挙動が同様で
あり、着色顔料と体質顔料との分離が生じない。
青(前記したように、酸化アルミニウムと酸化珪素とが
主な構成要素となっている)と表面物性が極めて良く類
似しているので、組成物中における粒子の挙動が同様で
あり、着色顔料と体質顔料との分離が生じない。
珪酸アルミニウム(水化ケイ酸アルミニウム)は、隠
蔽性の高い体質顔料であるので、下地の色の影響をあま
り受けない。
蔽性の高い体質顔料であるので、下地の色の影響をあま
り受けない。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
「部」とあるものは「重量部」を示すものである。
「部」とあるものは「重量部」を示すものである。
実施例1 群青#4000 41.5部 (第一化成工業(株)製) ASP-400 5.0部 (珪酸アルミニウム、 米国エンゲルハード社製) アラビアゴム 6.0部 グリセリン 5.0部 フェノール 0.5部 水 42.0部 上記成分を3本ロールミルにて3回通しを行ない水性
顔料組成物を得た。
顔料組成物を得た。
実施例2 群青#8000 41.5部 (第一化成工業(株)製) P-820 5.0部 (珪酸アルミニウム、 西ドイツデグッサ社製) グラスコールHA-4 12.0部 (アクリルコポリマーのアンモニウム塩水溶液、固形
分30wt%、英国アライドコロイドリミテッド社) エチレングリコール 5.0部 フェノール 0.5部 水 36.0部 上記成分を実施例1と同様になして水性顔料組成物を
得た。
分30wt%、英国アライドコロイドリミテッド社) エチレングリコール 5.0部 フェノール 0.5部 水 36.0部 上記成分を実施例1と同様になして水性顔料組成物を
得た。
比較例1 実施例1の成分よりASP-400を除き、その分フローラ
イト(珪酸カルシウム、徳山曹達(株)製)を加えた以
外は実施例1と同様になして水性顔料組成物を得た。
イト(珪酸カルシウム、徳山曹達(株)製)を加えた以
外は実施例1と同様になして水性顔料組成物を得た。
比較例2 実施例2の成分よりP-820を除き、その分炭酸カルシ
ウム(白石工業(株)製)を加えた以外は実施例2と同
様になして水性顔料組成物を得た。
ウム(白石工業(株)製)を加えた以外は実施例2と同
様になして水性顔料組成物を得た。
(効果) 上記実施例1、2比較例1、2について塗布性試験を
行なった。結果を表1に示す。
行なった。結果を表1に示す。
以上説明したように、本発明に係る水性顔料組成物
は、その塗描跡に色ムラの発生の無い優れたものであ
る。
は、その塗描跡に色ムラの発生の無い優れたものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】群青と珪酸アルミニウムと樹脂と湿潤剤と
より少なくともなることを特徴とする水性顔料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13653389A JP2692268B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 水性顔料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13653389A JP2692268B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 水性顔料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH032277A JPH032277A (ja) | 1991-01-08 |
JP2692268B2 true JP2692268B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=15177412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13653389A Expired - Lifetime JP2692268B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 水性顔料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2692268B2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-30 JP JP13653389A patent/JP2692268B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH032277A (ja) | 1991-01-08 |
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