JP2691481B2 - 貯蔵庫の結露水捕捉装置 - Google Patents

貯蔵庫の結露水捕捉装置

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JP2691481B2
JP2691481B2 JP3149884A JP14988491A JP2691481B2 JP 2691481 B2 JP2691481 B2 JP 2691481B2 JP 3149884 A JP3149884 A JP 3149884A JP 14988491 A JP14988491 A JP 14988491A JP 2691481 B2 JP2691481 B2 JP 2691481B2
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生鮮食料品を乾燥を防
いで保存する高湿の貯蔵庫において、その上壁面に生成
される結露水を捕捉するために用いられる貯蔵庫の結露
水捕捉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生鮮食料品を乾燥を防いで保存する高湿
の貯蔵庫(以下、単に貯蔵庫という)に用いられる結露
水捕捉装置は、例えば実開昭64−41880号公報に
て提案されている。しかして、上記公報にて提案されて
いる結露水捕捉装置は、吸水性繊維の布で構成された露
受プレート、すなわち合成樹脂又は金属からなる方形の
枠体に吸水性繊維の布を張着したもの、或は合成樹脂又
は金属からなる方形で冷気通過孔が穿孔された板材の周
囲に吸水性繊維の布で被服したものであり、貯蔵庫内の
天井部に傾斜して配設されている。かかる構成の結露水
捕捉装置においては、露受プレートに結露した水滴は
吸水性繊維に吸収され、吸収されなかった水分は吸水性
繊維に拡散して傾斜方向に流れ、その端部から流下して
外部に排出される。貯蔵庫内の上壁面に結露し、露受
プレート上に滴下した水分は前記と同様に吸水又は排水
される。吸水性繊維に吸収され又は流下しきれなくて
付着した水分は、貯蔵庫内が湿度100%の状態ではな
いので、再び蒸散し空気中の相対湿度を高める作用をな
す。等の各作用が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の結露水捕捉装置においては、長期間の使用により、
吸水性繊維の布に細菌が付着して繁殖しカビが発生した
り、魚,肉等の貯蔵物から発生する臭いが吸水性繊維の
布に吸着して異臭を放つようになる。かかる問題を解決
するためには、結露水捕捉装置を定期的に洗浄して吸水
性繊維の布からカビや臭いを除去すればよいが、吸水性
繊維の布は微細な繊維が無数に積み重ねられたり織り込
まれたものであり、洗浄液中に浸漬しても各繊維に付着
したカビや臭いを的確に除去できず、特にカビはブラシ
等を用いて機械的に除去しなければならず、かかる機械
的な除去により吸水性繊維の布を痛めたり破ったりして
再使用できない場合がある。また、上記した従来の結露
水捕捉装置においては、吸水性繊維の布に結露水が十分
吸収された場合、かかる吸水性繊維の布を冷気が通過し
難くなり、貯蔵庫の天井部から下降しようとする冷気が
前記布により下降を阻害されて庫内温度が均一にならな
いおそれがある。本発明は、上記した各問題に対処すべ
くなされたものであり、洗浄性及び耐久性に優れしかも
冷気の円滑な通過を保証する貯蔵庫の結露水捕捉装置を
提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、当該結露水捕捉装置を、
質材料にて形成されて多数の通気部を有する少なくとも
2枚以上の面構成体を前記通気部の少なくとも一部が重
合しかつ各面構成体間に毛細管現象を生じさせる隙間が
形成されるようにして重ね合わせることにより構成し、
扉によって開閉される開口部を備えた貯蔵庫内の天井部
に脱着可能に配設されるようにした。また、上記した構
成に加えて各面構成体を分離可能とした。
【0005】
【作用】本発明による貯蔵庫の結露水捕捉装置は、庫内
に配設された状態にて、貯蔵庫内の上壁面に結露して下
方に滴下した水滴を受け止める。この場合において、通
気部を形成する部材に接触するようにして滴下する水滴
は、同部材に接触して表面張力により引き寄せられ、各
面構成体間の隙間によって生じる毛細管現象により同隙
間に吸引される。したがって、通気部を形成する部材に
接触しないで通過する僅かな水滴を除いて大部分の滴下
水滴が当該結露水捕捉装置にて捕捉される。また、当該
結露水捕捉装置の上面に結露した水滴は、主として上述
した滴下水滴の内で結露水捕捉装置の上面に受け止めら
れた水滴とともに上面を重力により所定方向に流れ、端
部にて下方へ流下する。なお、当該結露水捕捉装置の上
面に結露した水滴の一部は各面構成体の通気部を通って
各面構成体間の隙間に接触し、同隙間での毛細管現象に
より同隙間に吸引される。一方、当該結露水捕捉装置の
下面に結露した水滴は、落下に至る以前に成長し通気部
を伝い上って各面構成体間の隙間に接触し、同隙間での
毛細管現象により同隙間に吸引され、上述した滴下水滴
の内で各面構成体間の隙間に吸引された水滴とともに重
力により同隙間を通して所定方向に流れる。各面構成体
間の隙間に残存する水は、収容空間内の湿度が低下した
とき蒸散し、空気中の相対湿度を高める作用をなす。ま
た、当該結露水捕捉装置は、各面構成体の通気部が重合
した部位にて、貯蔵庫内の天井部から下降しようとする
冷気の円滑な通過を保証する。
【0006】
【発明の効果】ところで、本発明による結露水捕捉装置
は、硬質材料にて形成されて多数の通気部を有する2枚
以上の面構成体を重ね合わせることにより構成したもの
であり、しかも庫内に脱着可能としたものであるため、
安価に製造できるとともに、庫内から取り外して各面構
成体の表面に付着したカビや臭い及び汚れをブラシ等に
よる機械的な洗浄により容易に洗浄が可能であって収容
空間内を清潔に維持することができ、かつ各面構成体は
硬質材料にて形成されていてブラシ等による機械的な洗
浄によって痛んだり破損することがほとんどなく繰り返
し使用が可能で耐久性に優れている。また、各面構成体
を分離可能に構成した場合には、各面構成体の互いに対
向する面をもブラシ等による機械的な洗浄によって洗浄
することが可能であり、各面構成体に付着したカビや臭
い及び汚れを一層容易かつ的確に除去することができ
る。また、本発明による結露水捕捉装置は、各面構成体
の通気部が重合した部位にて、貯蔵庫内の天井部から下
降しようとする冷気の円滑な通過を保証するため、庫内
の冷却速度を早めることができるとともに庫内温度の均
一化を図ることができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1及び図2は本発明による結露水捕捉装置
を小型の貯蔵庫に実施した例を示していて、この貯蔵庫
においては前面(第1図の左側)に開口部を有する断熱
箱10内にステンレス等の熱良導性金属板からなる収納
箱20がその開口部を断熱箱10の開口部に重合一致さ
せるようにして組付けられており、収納箱20によって
成形される収容空間R1は断熱箱10の前面にヒンジ
(図示省略)を介して開閉自在に枢着した断熱扉30に
よって密閉されるようになっている。
【0008】断熱箱10は、前面に開口を有する外箱1
1と、前面に開口を有して外箱11内に所要の間隙を保
持して組付けられた内箱12と、両箱11,12間に充
填した発砲ウレタン等の断熱材13によって構成されて
いる。また断熱扉30は、前板31と、これに所要の間
隙を保持して組付けられた後板32と、両板31,32
を周縁にて連結する側板33と、これらの板31,3
2,33間に充填した発砲ウレタン等の断熱材34と、
後板32の背面に取付けたシールゴム35によって構成
されている。また、断熱箱10と収納箱20間には図1
及び図3にて示したように冷気循環空間R2が形成され
ていて、同空間R2内では当該貯蔵庫に付設した冷気供
給装置40により得られる冷気が循環するようになって
いる。
【0009】冷気供給装置40は、図3にて示したよう
に、断熱箱10における左側壁の内面に配設した冷却器
として機能する蒸発器41と、断熱箱10外に配設され
蒸発器41に接続されて蒸発器41とにより冷凍回路を
構成する圧縮機42,凝縮器43,ドライヤ44,減圧
手段としてのキャピラリーチューブ45及びホットガス
弁46と、凝縮器43を空冷する電動ファン47と、断
熱箱10内に組付けられて蒸発器41を覆うカバー48
と、カバー48の上方に設けた開口部に配設された電動
送風ファン49を備えていて、その作動時には送風ファ
ン49によって蒸発器41を通過した冷気が矢印にて示
したように収納箱20の上壁21に沿って流れたのち右
側壁23又は後壁24に沿って下降し底壁25に沿って
蒸発器41に戻るようになっている。なお、カバー48
は収納箱20の左側壁22から離れて配設されていて、
その前端と後端にて断熱箱10における内箱12の前壁
と後壁に固着され、またその上端にて内箱12の上壁に
固着されている。
【0010】また冷気供給装置40は、蒸発器41に付
設されたデフロストセンサS1と、収納箱20内に配設
された温度センサS2(冷気循環空間R2に配設して実
施することも可能)を備えるとともに、電気制御装置
(図示省略)を備えていて、デフロストセンサS1から
の信号に基づいて蒸発器41の除霜が必要と判断された
ときホットガス弁46が所定時間開かれて蒸発器41の
除霜がなされるとともに、温度センサS2からの信号に
基づいて所定温度範囲の下限値に達したと判断されたと
き当該冷気供給装置40の作動が停止されまた上限値に
達したと判断されたとき当該冷気供給装置40の作動が
再起動されるようになっている。なお、蒸発器41の除
霜によって生じた水は、蒸発器41の下方に配設した水
受け皿(図示省略)によって受けられたのち断熱箱10
を通して庫外に排出されるようになっている。
【0011】しかして、本実施例においては、図1及び
図2にて示したように、収納箱20によって成形される
収容空間(庫内)R1の天井部に本発明による結露水捕
捉装置50が配設されている。結露水捕捉装置50は、
図4にてその一部分を拡大して示したように、多数の貫
通孔51a(形状は丸孔に限定されない)を有する2枚
の薄肉プレート51(板厚0.5mm程度が望ましく、1.0mm
程度のものも使用可能)と、これら両薄肉プレート51
間に介装されるシムプレート52を分離可能に重ね合わ
せることにより構成されていて、各貫通孔51aは全体
が重合(一部を重合させて実施することも可能)してお
り、また両薄肉プレート51間には毛細管現象を生じさ
せる隙間d(0.1〜0.6mm程度が望ましい)が形成されて
いる。シムプレート52は両薄肉プレート51間の後端
縁を除く周縁部にコ字状に設けられており、隙間dは後
端にて開口している。なお、各プレート51,52の材
質としては、ステンレス板が好適であり、樹脂板であっ
てもよい。
【0012】また、結露水捕捉装置50は、その左右方
向(図2の左右方向)の幅を断熱扉30によって開閉さ
れる開口部Oの左右方向の幅より僅かに短く形成されて
おり、収納箱20の両側壁22,23に取付けたレール
61,62上に、前後方向(図1の左右方向)にて抜き
差し可能(脱着可能)に組付けられている。各レール6
1,62は、図1〜図3にて示したように、L字状に形
成されていて、収納箱20の上壁21と略平行となるよ
うにして、すなわち後方に向けて下降傾斜するようにし
て、収納箱20の各側壁22,23にビス63にて取付
けられており、その後端には上方に起立したストッパ6
1aが形成されていて、同ストッパ61aによって結露
水捕捉装置50の配設位置が規定されている。
【0013】上記のように構成した本実施例において
は、その使用時において断熱扉30の開閉によって侵入
する外気中の水分や収納箱20内の生鮮食料品から蒸発
する水分が収納箱20の各壁面や結露水捕捉装置50に
結露する。しかして、収納箱20の上壁21に結露して
下方に滴下した水滴は、図5の(C),(D)にて示し
たように、結露水捕捉装置50にて受け止められる。こ
の場合において、貫通孔51aの周壁に接触するように
して滴下する水滴は、貫通孔51aの周壁に接触して表
面張力により引き寄せられ、各薄肉プレート51間の隙
間dによって生じる毛細管現象により同隙間dに吸引さ
れる。したがって、貫通孔51aの周壁に接触しないで
通過する僅かな水滴を除いて大部分の滴下水滴が当該結
露水捕捉装置50にて捕捉される。
【0014】また、当該結露水捕捉装置50の上面に結
露した水滴は、主として上述した滴下水滴の内で結露水
捕捉装置50の上面に受け止められた水滴とともに上面
を重力により後方に向けて流れ、端部にて下方へ流下し
て収納箱20の後壁24に沿って同後壁24に結露する
水滴とともに収納箱20の底部後方に流れる。なお、収
納箱20の底部後方には、収納箱20の各側壁22,2
3及び底壁25等に結露して流下する各水滴も集まり、
それらは排水パイプ29を通して庫外に排出される。な
お、当該結露水捕捉装置50の上面に結露した水滴の一
部は上方の薄肉プレート51の貫通孔51aを通って各
プレート51間の隙間dに接触し、同隙間dでの毛細管
現象により同隙間dに吸引される。
【0015】一方、当該結露水捕捉装置50の下面に結
露した水滴は、落下に至る以前に成長し貫通孔51aを
伝い上って各プレート51間の隙間dに接触し、同隙間
dでの毛細管現象により同隙間dに吸引され、上述した
滴下水滴の内で各プレート51間の隙間dに吸引された
水滴とともに重力により同隙間dを通して当該結露水捕
捉装置50の傾斜方向に流れ、結露水捕捉装置50の後
端部にて上述した水滴と合流して庫外に排出される。
【0016】上記した毛細管現象は、図5の(A)〜
(E)に示した過程(これは繰り返し得られる)の途中
に得られるものであり、(A)の状態(結露により水滴
が生じ始めたとき)では上側の薄肉プレート51の上面
と下側の薄肉プレート51の下面にそれぞれ小さな水滴
ができ、これが徐々に成長して(B),(C)に示した
ようになり、(B)のときには上側の薄肉プレート51
の上面にて成長した水滴が貫通孔51aを通って両プレ
ート51間の隙間dに接触して隙間dでの毛細管現象に
て隙間dに吸収されるとともに、下側の薄肉プレート5
1の下面に形成される水滴が順次大きくなり、また
(C)のときには上から水滴が落下するとともに、下側
の薄肉プレート51の下面に形成される水滴の一端が薄
肉プレート51の貫通孔51aを伝い上って隙間dに接
触し、隙間dでの毛細管現象にて(C),(D)に示す
ように順次吸収され、隙間dにて保持しきれない水は
(D),(E)にて示したように隙間d内を傾斜方向に
流れて、結露水捕捉装置50の後端部から流下する。上
述した(C)に至る以前において表面張力により下側の
薄肉プレート51に付着している水滴が自重で滴下しな
いように貫通孔51aの径,貫通孔51aの間隔,薄肉
プレート51の板厚,結露水捕捉装置50の傾斜角等を
適宜に設定する必要がある。ところで、両プレート5
1,52間の隙間に残存する水は、収容空間R1 内の湿
度が低下したとき蒸散し、空気中の相対湿度を高める作
用をなし、収容空間R1 内に収容した生鮮食料品からの
水分の蒸発を抑制し、生鮮食料品の鮮度を長時間維持す
る。
【0017】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、本発明による結露水捕捉装置50によって
収容空間R1内に収容した生鮮食料品上への水滴の滴下
を確実に防止できて、生鮮食料品の水滴による傷みを的
確に防止することができることは勿論のこと、本発明に
よる結露水捕捉装置50が収容空間R1に対して脱着可
能でしかもその構成部材である両薄肉プレート51とシ
ムプレート52が各々分離できるため、定期的に各プレ
ート51,52の表面に付着したカビや臭い及び汚れを
ブラシ等による機械的な洗浄により容易かつ的確に除去
でき、収容空間R1内を長期間清潔に維持することがで
きる。
【0018】また、本発明による結露水捕捉装置50
は、2枚の薄肉プレート51を主体として構成したもの
であり、安価に製造できるとともに、各プレート51,
52はブラシ等による機械的な洗浄によっても痛んだり
破損することがほとんどなく繰り返し使用が可能で耐久
性に優れている。更に、本発明による結露水捕捉装置5
0は、各薄肉プレート51の貫通孔51aが重合した部
位にて、貯蔵庫内の天井部から下降しようとする冷気の
円滑な通過を保証するため、庫内の冷却速度を早めるこ
とができるとともに庫内温度の均一化を図ることができ
る。また、本発明による結露水捕捉装置50は、上下同
じの薄肉プレート51とこれらの間に介装したシムプレ
ート52によって構成されていて、上下逆に組付けても
同様に機能するため、誤組付のおそれがなく、組付性を
向上させることができる。
【0019】
【変形例】上記実施例においては、2枚の薄肉プレート
51間にシムプレート52を単に介在させることによ
り、両薄肉プレート51間に毛細管現象を生じさせる隙
間dが形成されるようにしたが、図6の(A)にて示し
たように、両薄肉プレート51を分離可能に結合するた
めのねじ54を取付けるために設けた下側の薄肉プレー
ト51のねじ取付部51bを一側に僅かに打ち出して、
このねじ取付部51bの先端を上側の薄肉プレート51
に当接させることにより、両薄肉プレート51間に毛細
管現象を生じさせる隙間dが形成されるようにしてもよ
く、また図6の(B)にて示したように、両薄肉プレー
ト51を分離可能に結合するためのねじ54を取付ける
部分の両薄肉プレート51間に環状のスペーサ55を介
在させることにより、両薄肉プレート51間に毛細管現
象を生じさせる隙間dが形成されるようにしてもよい。
【0020】また、図6の(C)にて示したように、下
側の薄肉プレート51としてステンレス板を採用し、こ
の薄肉プレート51に打ち抜きによって貫通孔51aを
形成するときに積極的にバリ51cを形成して、このバ
リ51cの先端(凹凸が形成されている)を上側の薄肉
プレート51に当接させる(部分的に当接しない)こと
により、両薄肉プレート51間に毛細管現象を生じさせ
る隙間dが形成されるようにしてもよい。また、図6の
(D)にて示したように、両薄肉プレート51としてス
テンレス板を採用し、一方(例えば上方)の薄肉プレー
ト51に形成した凸部51dにて両プレート51を当接
させてスポット溶接し、両プレート51間に毛細管現象
を生じさせる隙間dが形成されるようにしてもよい。な
お、図6の(D)にて示した結露水捕捉装置50を採用
した場合には、両プレート51の互いに対向する面をブ
ラシ等による機械的な洗浄により洗浄することはできな
いが、ステンレス板においてカビや臭いの発生が少ない
ことは経験的に知られており、また両プレート51の互
いに対向する面は隙間dに水を流すことにより洗浄が可
能であるため、実用上問題は生じない。
【0021】また上記実施例においては、本発明による
結露水捕捉装置50を2枚の薄肉プレート51とこれら
の間に介装したシムプレート52によって構成したが、
当該結露水捕捉装置を3枚以上の薄肉プレート51とこ
れらの間にそれぞれ介装されるシムプレート52によっ
て構成して実施することも可能である。なお、薄肉プレ
ート51を3枚以上使用して実施する場合において、図
6にて示した各手段を採用することも勿論可能である。
また上記実施例においては、本発明による結露水捕捉装
置50を収納箱20の側壁22,23に取付けたレール
61,62に載せるようにして脱着可能としたが、図7
及び図8に示したように、本発明による結露水捕捉装置
50を収納箱20の上壁21に取付けた固定具63にね
じ64により脱着可能に組付けるようにしてもよい。
【0022】また上記実施例においては、多数の貫通孔
51aを有するプレート51によって多数の通気部を有
する面構成体を構成したが、図9の(A),(B)にて
示したように、金属または樹脂製の枠体151とこの
枠体151に端部を固着されて格子状に編まれた金属ま
たは樹脂製の線材(網体)152によって多数の通気部
を有する面構成体を構成したり、図10の(A),
(B)にて示したように、金属または樹脂製の枠体25
1とこの枠体251に端部を固着されて所定間隔にて
平行に配置された金属または樹脂製の線材252によっ
て多数の通気部を有する面構成体を構成することも可能
である。なお、図9の(A)にて示した面構成体を用い
て図9の(B)にて示した結露水捕捉装置150を構成
した場合には、図9の(C)にて示したように線材(網
体)152間に形成される隙間dに毛細管現象によって
結露水が捕捉される。また、図10の(A)にて示した
面構成体を用いて図10の(B)にて示した結露水捕捉
装置250を構成した場合には、図10の(C)にて示
したように線材252間に形成される隙間dに毛細管現
象によって結露水が捕捉される。
【0023】また上記実施例においては、小型の貯蔵庫
に本発明による結露水捕捉装置50を実施した例につい
て説明したが、収納箱20が横長でこれによって形成さ
れる収容空間R1が独立的に開閉可能な複数の断熱扉3
0によって密閉されるようにした大型の貯蔵庫に本発明
による結露水捕捉装置を実施する場合には、上記実施例
の結露水捕捉装置50を横方向に複数個並列に配設して
実施すればよい。また上記実施例においては、結露水捕
捉装置50を平板状に形成して、これを収容空間R1の
天井部に後方に向けて下降傾斜するように配設し、結露
水捕捉装置50の後端部から水滴を流下させるようにし
たが、結露水捕捉装置50を山形(アーチ形)に湾曲形
成して同結露水捕捉装置50の左右両側部から水滴を流
下させるようにしてもよい。
【0024】また上記実施例においては、各薄肉プレー
ト51に設けた各貫通孔51aが図示のごとく完全に一
致して重合するようにしたが、本発明の実施に際しては
一方の薄肉プレート51の各貫通孔51aが他方の薄肉
プレート51の各貫通孔51aに対してずれて配設され
部分的に重合するようにして実施してもよく、また一方
の薄肉プレート51の各貫通孔51aと他方の薄肉プレ
ート51の各貫通孔51aの大きさを異にして実施して
もよい。また上記実施例においては、貯蔵庫の収容空間
R1を冷却するために冷気供給装置40を付設したが、
貯蔵庫の収容空間R1を冷却する手段としては、例え
ば、冷却されたブラインが循環して冷却するブライン方
式、収納箱20の外周に蒸発管やブライン管等の冷却源
を配設した間接冷却方式、氷やドライアイス等の冷却源
を収納箱20内に配した直接冷却方式等種々のものが採
用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による結露水捕捉装置を貯蔵庫に実施
した一例を示す縦断側面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】 図1及び図2に示した収容空間を冷却するた
めに付設した冷気供給装置を示す図である。
【図4】 図1に示した結露水捕捉装置の一部を拡大し
て示した図である。
【図5】 図1に示した結露水捕捉装置に結露によって
形成される水滴の発生から消滅までの過程を示す図であ
る。
【図6】 2枚の薄肉プレート間に毛細管現象を生じさ
せる隙間を形成するための各手段を示す拡大断面図であ
る。
【図7】 図1に示した結露水捕捉装置の庫内天井部へ
の配設手段の変形例を示す縦断側面図である。
【図8】 図7の8−8線に沿った断面図である。
【図9】 本発明による結露水捕捉装置の変形例を示す
図である。
【図10】 本発明による結露水捕捉装置の他の変形例
を示す図である。
【符号の説明】
10…断熱箱、20…収納箱、30…断熱扉、50…結
露水捕捉装置、51…薄肉プレート(面構成体)、51
a…貫通孔(通気部)、O…開口部、d…隙間、150
…結露水捕捉装置、151…枠体、152…格子状に編
まれた線材、250…結露水捕捉装置、251…枠体、
252…平行に配置された線材。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質材料にて形成されて多数の通気部を
    有する少なくとも2枚以上の面構成体を、前記通気部の
    少なくとも一部が重合しかつ各面構成体間に毛細管現象
    を生じさせる隙間が形成されるようにして重ね合わせる
    ことにより構成され、扉によって開閉される開口部を備
    えた貯蔵庫内の天井部に脱着可能に配設される貯蔵庫の
    結露水捕捉装置。
  2. 【請求項2】 前記各面構成体が分離可能であることを
    特徴とする請求項1記載の貯蔵庫の結露水捕捉装置。
  3. 【請求項3】 前記面構成体が、ステンレス板、樹脂板
    等の硬質材料にて形成されて多数の貫通孔を有するプレ
    ートで構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    貯蔵庫の結露水捕捉装置。
  4. 【請求項4】 前記面構成体が、金属、樹脂等の硬質材
    料にて形成された枠体と、金属、樹脂等の硬質材料にて
    形成され前記枠体に端部を固着されて格子状に編まれた
    線材によって構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の貯蔵庫の結露水捕捉装置。
  5. 【請求項5】 前記面構成体が、金属、樹脂等の硬質材
    料にて形成された枠体と、金属、樹脂等の硬質材料にて
    形成され前記枠体に端部を固着されて所定間隔にて平行
    に配置された線材によって構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の貯蔵庫の結露水捕捉装置。
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