JP2690866B2 - 物品仮止め装置 - Google Patents
物品仮止め装置Info
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- JP2690866B2 JP2690866B2 JP6320344A JP32034494A JP2690866B2 JP 2690866 B2 JP2690866 B2 JP 2690866B2 JP 6320344 A JP6320344 A JP 6320344A JP 32034494 A JP32034494 A JP 32034494A JP 2690866 B2 JP2690866 B2 JP 2690866B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設業界等において構
造体の縦横あるいはその延長の際に用いる物品仮止め装
置に関する。
造体の縦横あるいはその延長の際に用いる物品仮止め装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建設業界等において構造体の接合
の際して、例えば、柱と柱とを連結するときには、その
結合部に角柱の継体を介在させて前記柱同士を結合して
いたもので、この結合にあっては、図6に示すような方
法によって行なっている。
の際して、例えば、柱と柱とを連結するときには、その
結合部に角柱の継体を介在させて前記柱同士を結合して
いたもので、この結合にあっては、図6に示すような方
法によって行なっている。
【0003】まず、柱や継体等の構造体bの端縁周部を
外傾斜状に開先加工dを施して、この内端の四辺に裏当
て材cを若干の突出代を設けて、構造体b(b1,b
2)の内側において該構造体b(b1,b2)とこの裏
当て材cとに溶着fを施す。
外傾斜状に開先加工dを施して、この内端の四辺に裏当
て材cを若干の突出代を設けて、構造体b(b1,b
2)の内側において該構造体b(b1,b2)とこの裏
当て材cとに溶着fを施す。
【0004】そして、間座板eを構造体b(b1,b
2)より突出した裏当て材cの端部に当てて、開先加工
d部分において構造体b(b1,b2)の開先加工d部
と間座板eとに溶着fを施していた。
2)より突出した裏当て材cの端部に当てて、開先加工
d部分において構造体b(b1,b2)の開先加工d部
と間座板eとに溶着fを施していた。
【0005】この裏当て材cの取り付けには、図7に示
すように、バイス状の取付工具40により行なっていた
ものであるが、裏当て材cをU字状の支持部材41によ
り挾持する構成のため、該裏当て材cに当接している部
分42が邪魔となって溶接ができないから、裏当て材c
を構造体bへ仮止めした後、再び本溶接しなければなら
ないので、作業性が極めて低下する。
すように、バイス状の取付工具40により行なっていた
ものであるが、裏当て材cをU字状の支持部材41によ
り挾持する構成のため、該裏当て材cに当接している部
分42が邪魔となって溶接ができないから、裏当て材c
を構造体bへ仮止めした後、再び本溶接しなければなら
ないので、作業性が極めて低下する。
【0006】取付工具による裏当て材の挟持は、その挾
持する形状が一定であるため、板厚や巾寸法等の変更を
生じた場合には、それに見合う他の取付工具に交換しな
ければならないので、複数種類の取付工具を用意しなけ
ればならず、裏当て材の挟持にあっては、多数の取付箇
所にこの工具を用いなくてはならないから、前記したよ
うに複数種類が必要となると、その数が膨大となって、
その在庫管理が甚だ大変である。等の様々な問題点を有
するものであった。
持する形状が一定であるため、板厚や巾寸法等の変更を
生じた場合には、それに見合う他の取付工具に交換しな
ければならないので、複数種類の取付工具を用意しなけ
ればならず、裏当て材の挟持にあっては、多数の取付箇
所にこの工具を用いなくてはならないから、前記したよ
うに複数種類が必要となると、その数が膨大となって、
その在庫管理が甚だ大変である。等の様々な問題点を有
するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、構造体の外周に係
合して前後および左右方向へ伸縮自在となる保持体を設
け、この保持体に前後方向および左右方向への第一およ
び第二操作手段を連係させると共に、保持体へ構造体の
内端部に取り付けられる裏当て材を押える押圧手段を取
り付けることにより、簡単な操作によって確実に裏当て
材を支持することができて溶接に邪魔にならず、しか
も、構造体の外形変化に任意に対応できる物品仮止め装
置を提供することを目的としている。
点を解決するためになされたもので、構造体の外周に係
合して前後および左右方向へ伸縮自在となる保持体を設
け、この保持体に前後方向および左右方向への第一およ
び第二操作手段を連係させると共に、保持体へ構造体の
内端部に取り付けられる裏当て材を押える押圧手段を取
り付けることにより、簡単な操作によって確実に裏当て
材を支持することができて溶接に邪魔にならず、しか
も、構造体の外形変化に任意に対応できる物品仮止め装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、内部に空洞を有する断面方形状
の構造体の内端部に裏当て材を取り付けるための物品仮
止め装置にあって、前記構造体の外形より大形の方形状
に形成して、この構造体の外周へ嵌るように係合させ、
該構造体の四辺に対して前後および左右方向へ伸縮自在
となって内部の開口が変化する保持体と、この保持体に
連係させて該保持体の開口が変化させる第一および第二
操作手段と、前記保持体の四辺上部へそれぞれ取り付け
て、その押圧体と構造体を介して、前記保持体とにより
裏当て材を挾持する押圧手段と、を備えさせた物品仮止
め装置の構成にある。
ための本発明の手段は、内部に空洞を有する断面方形状
の構造体の内端部に裏当て材を取り付けるための物品仮
止め装置にあって、前記構造体の外形より大形の方形状
に形成して、この構造体の外周へ嵌るように係合させ、
該構造体の四辺に対して前後および左右方向へ伸縮自在
となって内部の開口が変化する保持体と、この保持体に
連係させて該保持体の開口が変化させる第一および第二
操作手段と、前記保持体の四辺上部へそれぞれ取り付け
て、その押圧体と構造体を介して、前記保持体とにより
裏当て材を挾持する押圧手段と、を備えさせた物品仮止
め装置の構成にある。
【0009】また、内部に空洞を有する断面方形状の構
造体の内端部に裏当て材を取り付けるための物品仮止め
装置にあって、前記構造体の外周に係合する前後および
左右方向へ伸縮自在となる保持体と、この保持体に連係
させた前後方向および左右方向への第一および第二操作
手段と、前記保持体へ取り付けて構造体の内端部に取り
付けられる裏当て材を押える押圧手段とからなり、前記
押圧手段は、保持体より移動自在に突出する基杆と、基
杆に連係させた進退手段と、該進退手段の一端部に取り
付けて裏当て材の上端縁と側面に当接する係止部を有す
る押圧体と、前記進退手段へ遊嵌させて構造体の端面に
当接する裏当て材の突出位置を規制する位置決め部材
と、前記進退手段に連係させて押圧体を進退させる固定
部材と、を備えさせた物品仮止め装置の構成にある。
造体の内端部に裏当て材を取り付けるための物品仮止め
装置にあって、前記構造体の外周に係合する前後および
左右方向へ伸縮自在となる保持体と、この保持体に連係
させた前後方向および左右方向への第一および第二操作
手段と、前記保持体へ取り付けて構造体の内端部に取り
付けられる裏当て材を押える押圧手段とからなり、前記
押圧手段は、保持体より移動自在に突出する基杆と、基
杆に連係させた進退手段と、該進退手段の一端部に取り
付けて裏当て材の上端縁と側面に当接する係止部を有す
る押圧体と、前記進退手段へ遊嵌させて構造体の端面に
当接する裏当て材の突出位置を規制する位置決め部材
と、前記進退手段に連係させて押圧体を進退させる固定
部材と、を備えさせた物品仮止め装置の構成にある。
【0010】更に、押圧手段における位置決め部材は、
進退手段を中心に回転するように挿嵌し、構造体の端面
に当接する当て面が複数面を有する多面体に形成して、
これら当て面は回転中心から異なる寸法をそれぞれ設け
る。
進退手段を中心に回転するように挿嵌し、構造体の端面
に当接する当て面が複数面を有する多面体に形成して、
これら当て面は回転中心から異なる寸法をそれぞれ設け
る。
【0011】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。
作用を奏する。
【0012】第一および第二操作手段により保持体を、
構造体の外形より広く拡開した状態で、該構造体の外周
へこの保持体を嵌めて押圧手段の位置決め部材を構造体
の外端縁に当接させ、第一および第二操作手段により開
いている保持体を縮小し、構造体に固定する。
構造体の外形より広く拡開した状態で、該構造体の外周
へこの保持体を嵌めて押圧手段の位置決め部材を構造体
の外端縁に当接させ、第一および第二操作手段により開
いている保持体を縮小し、構造体に固定する。
【0013】この状態で、固定部材を操作して押圧手段
の押圧体を内方へ繰り出し、構造体の内周壁に当接させ
た裏当て材を該押圧体の係止部へ当てて、この裏当て材
の構造体からの突出量を位置決めする。
の押圧体を内方へ繰り出し、構造体の内周壁に当接させ
た裏当て材を該押圧体の係止部へ当てて、この裏当て材
の構造体からの突出量を位置決めする。
【0014】そして、固定部材を操作して押圧体を引き
戻し、構造体との間に裏当て材を挾持すると、該裏当て
材は、この操作手段により規定された位置において、強
固に仮止めされるものでこの状態で溶接作業等を施す。
戻し、構造体との間に裏当て材を挾持すると、該裏当て
材は、この操作手段により規定された位置において、強
固に仮止めされるものでこの状態で溶接作業等を施す。
【0015】なお、裏当て材の突出量が変化する場合に
は、位置決め部材を基杆を中心として回転し、希望寸法
となる当て面を選定することで、この変化に対応する。
は、位置決め部材を基杆を中心として回転し、希望寸法
となる当て面を選定することで、この変化に対応する。
【0016】
【実施例】次に本発明に関する物品仮止め装置の一実施
例を図面に基づいて説明する。
例を図面に基づいて説明する。
【0017】図1〜図3においてAは物品仮止め装置
で、柱と柱、あるいは、柱と梁や桁等の構造体bを結合
する際に、溶接用の裏当て材cをこの構造材bに位置決
めしつつ仮止めするもので、保持体1と、第一および第
二操作手段2,3と、押圧手段4とにより基本的に構成
される。
で、柱と柱、あるいは、柱と梁や桁等の構造体bを結合
する際に、溶接用の裏当て材cをこの構造材bに位置決
めしつつ仮止めするもので、保持体1と、第一および第
二操作手段2,3と、押圧手段4とにより基本的に構成
される。
【0018】なお、この構造体bは、図6に示すよう
に、内部に空洞を有する断面方形状に形成されていて、
柱b1や、柱b1と柱b1との間に設ける継体b2等が
採用されるもので、この構造体bの端縁周部には外側へ
傾斜する開先加工dが施されている。
に、内部に空洞を有する断面方形状に形成されていて、
柱b1や、柱b1と柱b1との間に設ける継体b2等が
採用されるもので、この構造体bの端縁周部には外側へ
傾斜する開先加工dが施されている。
【0019】そして、この内端の四辺に裏当て材cを若
干の突出代を設けて、構造体bの内側において該構造体
bとこの裏当て材cとを溶接fするもので、この構造体
bより大形の間座板eを構造体bより突出した裏当て材
cの端部に当てて、開先加工d部分において、構造体b
と間座板eとを溶接fして結合し構築物の骨組みを形成
する。
干の突出代を設けて、構造体bの内側において該構造体
bとこの裏当て材cとを溶接fするもので、この構造体
bより大形の間座板eを構造体bより突出した裏当て材
cの端部に当てて、開先加工d部分において、構造体b
と間座板eとを溶接fして結合し構築物の骨組みを形成
する。
【0020】前記した保持体1は、構造体bの外周に係
合して該構造体bに支承されるもので、I字状の基体1
aと、平面L字状で側面匚字状の可動体1bとにより方
形状に形成して、その内部に構造体bが納まり得る空間
部が設けられている。
合して該構造体bに支承されるもので、I字状の基体1
aと、平面L字状で側面匚字状の可動体1bとにより方
形状に形成して、その内部に構造体bが納まり得る空間
部が設けられている。
【0021】そして、中央の縦桟1cにより上下の基体
1a,1aを連結して、両側に少なくとも一体づつ設け
た縦桟1dにより、上下の可動体1b,1bを連結して
あって、可動体1bが基体1aへ挿嵌して前後および左
右方向へ伸縮自在となるようにしてある。
1a,1aを連結して、両側に少なくとも一体づつ設け
た縦桟1dにより、上下の可動体1b,1bを連結して
あって、可動体1bが基体1aへ挿嵌して前後および左
右方向へ伸縮自在となるようにしてある。
【0022】前記した第一および第二操作手段2,3
は、保持体1に連係させて該保持体1の可動体1bを基
体1aに対して前後方向および左右方向へ移動させるも
ので、ねじ式や流体シリンダ式あるいはバネ式等の任意
の手段が採用されるものであるが、本実施例において
は、ねじ式を説明するもので、四方に対して同様の構成
が用いられるものであり、したがって、第一および第二
操作手段2,3は同様に構成される。
は、保持体1に連係させて該保持体1の可動体1bを基
体1aに対して前後方向および左右方向へ移動させるも
ので、ねじ式や流体シリンダ式あるいはバネ式等の任意
の手段が採用されるものであるが、本実施例において
は、ねじ式を説明するもので、四方に対して同様の構成
が用いられるものであり、したがって、第一および第二
操作手段2,3は同様に構成される。
【0023】図1および図2に示すように、中央の縦桟
1cに取り付けた軸受5に、回転軸6を軸方向へは移動
しないように取り付け、この回転軸6の両側に正逆のお
ねじ6a,6bを螺設してあって、可動体1b,1bに
設けためねじ駒7,8に螺合してある。
1cに取り付けた軸受5に、回転軸6を軸方向へは移動
しないように取り付け、この回転軸6の両側に正逆のお
ねじ6a,6bを螺設してあって、可動体1b,1bに
設けためねじ駒7,8に螺合してある。
【0024】そして、この回転軸6の一端部には、該回
転軸6を正逆に回転させるハンドル9を固着してあっ
て、このハンドル9の操作により回動体1b,1bが進
退することによって、平面形状方形状の保持体1の内形
が大小に伸縮する。
転軸6を正逆に回転させるハンドル9を固着してあっ
て、このハンドル9の操作により回動体1b,1bが進
退することによって、平面形状方形状の保持体1の内形
が大小に伸縮する。
【0025】なお、回転軸6に螺合しためねじ駒7,8
は、可動体1b,1bの一方に取り付け、他方は軸方向
へは固定式とした、いわゆる、一方のみが可動体1bと
した構成であってもかまわないもので、この場合、基体
1aは他方の可動体1bへ固着させる。
は、可動体1b,1bの一方に取り付け、他方は軸方向
へは固定式とした、いわゆる、一方のみが可動体1bと
した構成であってもかまわないもので、この場合、基体
1aは他方の可動体1bへ固着させる。
【0026】前記した押圧手段4は、保持体1へ取り付
けて構造体bの内端部に取り付けられる裏当て材cを押
えるもので、基杆10と、進退手段11と、押圧体12
と、位置決め手段13と、固定部材14とよりなる。
けて構造体bの内端部に取り付けられる裏当て材cを押
えるもので、基杆10と、進退手段11と、押圧体12
と、位置決め手段13と、固定部材14とよりなる。
【0027】このうち、基杆10は、保持体1における
縦桟1c,1dに挿嵌して、基体1aと可動体1bとの
上部より移動自在に突出させてあって、止め部材15に
より任意の位置に固定できるようにしてある。
縦桟1c,1dに挿嵌して、基体1aと可動体1bとの
上部より移動自在に突出させてあって、止め部材15に
より任意の位置に固定できるようにしてある。
【0028】前記した進退手段11は、軸杆状に成形し
て基杆10の上部に穿設した通孔16へ、構造体bの内
方ヘ向かって繰り出し自在に連係させてある。
て基杆10の上部に穿設した通孔16へ、構造体bの内
方ヘ向かって繰り出し自在に連係させてある。
【0029】前記した押圧体12は、裏当て材cを構造
体bに仮止めするもので、進退手段11の一端部に取り
付けて裏当て材cの上端縁と側面に当接する係止部17
a,17bを有する。
体bに仮止めするもので、進退手段11の一端部に取り
付けて裏当て材cの上端縁と側面に当接する係止部17
a,17bを有する。
【0030】前記した位置決め部材13は、進退手段1
1へ遊嵌させて、構造体bの端面に当接する裏当て材c
の突出位置を規制するもので、進退手段11を中心に回
転するように挿嵌し、図4に示すように、構造体bの端
面に当接する当て面13a,13b,13c,13dが
複数面を有する多面体に形成して、これら当て面13
a,13b,13c,13dは回転中心からL1,L
2,L3,L4と異なる寸法をそれぞれ設けてあり、進
退手段11を中心として回転させることで希望位置に対
応できる。
1へ遊嵌させて、構造体bの端面に当接する裏当て材c
の突出位置を規制するもので、進退手段11を中心に回
転するように挿嵌し、図4に示すように、構造体bの端
面に当接する当て面13a,13b,13c,13dが
複数面を有する多面体に形成して、これら当て面13
a,13b,13c,13dは回転中心からL1,L
2,L3,L4と異なる寸法をそれぞれ設けてあり、進
退手段11を中心として回転させることで希望位置に対
応できる。
【0031】更に、この位置決め部材13は、図5に示
すように、裏当て材cの端面に当接する段状の受面18
a,18b,18c,18d(図においては二箇所を示
す。)を一側面に形成させて、その表裏面の取付位置を
変換させることにより、厚さの異なるの裏当て材cの取
り付けに対して押圧体12の厚さを増さなくても安定的
な支持が行なえる。
すように、裏当て材cの端面に当接する段状の受面18
a,18b,18c,18d(図においては二箇所を示
す。)を一側面に形成させて、その表裏面の取付位置を
変換させることにより、厚さの異なるの裏当て材cの取
り付けに対して押圧体12の厚さを増さなくても安定的
な支持が行なえる。
【0032】なお、この位置決め部材13と基杆10と
の間において進退手段11へコイル状のバネ19を外装
しておけば、その弾力により位置決め部材13が常に押
圧体12側へ付勢されてその取付位置が安定するもので
あり、位置決め部材13の受面18a…と押圧体12と
の間に挟んだ裏当て材cの仮りの保持を行なうことがで
きる。
の間において進退手段11へコイル状のバネ19を外装
しておけば、その弾力により位置決め部材13が常に押
圧体12側へ付勢されてその取付位置が安定するもので
あり、位置決め部材13の受面18a…と押圧体12と
の間に挟んだ裏当て材cの仮りの保持を行なうことがで
きる。
【0033】前記した固定部材14は、進退手段11に
連係させて押圧体12を進退および固定させるもので、
進退手段11の端部に螺設したおねじ20へ螺合するめ
ねじ体を用いるものであって、該固定部材14を緊締す
ることで押圧体12に係合する裏当て材cが構造体bの
内側面に圧接されて仮止めされる。
連係させて押圧体12を進退および固定させるもので、
進退手段11の端部に螺設したおねじ20へ螺合するめ
ねじ体を用いるものであって、該固定部材14を緊締す
ることで押圧体12に係合する裏当て材cが構造体bの
内側面に圧接されて仮止めされる。
【0034】したがって、本発明実施例装置Aは、第一
および第二操作手段2,3を操作して保持体1における
可動体1bを、あらかじめ構造体bの外形以上に拡開し
ておき、その空間部に対してこれを構造体bの外周へ嵌
める。
および第二操作手段2,3を操作して保持体1における
可動体1bを、あらかじめ構造体bの外形以上に拡開し
ておき、その空間部に対してこれを構造体bの外周へ嵌
める。
【0035】そして、押圧手段4の位置決め部材13を
その希望する受面13a…を選択して、該面を構造体b
の外端縁、すなわち、開先加工dを施している先端部に
当接させる。
その希望する受面13a…を選択して、該面を構造体b
の外端縁、すなわち、開先加工dを施している先端部に
当接させる。
【0036】更に、第一および第二操作手段2,3を操
作して開いている保持体1の可動体1bを縮小し、該可
動体1bの内側面を構造体bの外面に当接させてその位
置に固定する。
作して開いている保持体1の可動体1bを縮小し、該可
動体1bの内側面を構造体bの外面に当接させてその位
置に固定する。
【0037】この状態で、固定部材14を操作して押圧
手段4の押圧体12を内方へ繰り出し、構造体bの内周
壁に当接させつつ、裏当て材cを該押圧体12の係止部
17a,17bへ当てて、固定部材14により押圧体1
2を引き戻すと、裏当て材cは、規定された突出位置に
おいて、図3および図5に示すように、構造体bと押圧
体12との間に挾持されて強固に仮止めされる。
手段4の押圧体12を内方へ繰り出し、構造体bの内周
壁に当接させつつ、裏当て材cを該押圧体12の係止部
17a,17bへ当てて、固定部材14により押圧体1
2を引き戻すと、裏当て材cは、規定された突出位置に
おいて、図3および図5に示すように、構造体bと押圧
体12との間に挾持されて強固に仮止めされる。
【0038】したがって、図3および図5に示すよう
に、溶接すべき位置fは、なんら装置Aにおける部材に
妨げられることなく大きく開放されるので、この状態で
円滑かつ容易な溶接作業等を施すことができる。
に、溶接すべき位置fは、なんら装置Aにおける部材に
妨げられることなく大きく開放されるので、この状態で
円滑かつ容易な溶接作業等を施すことができる。
【0039】なお、裏当て材cの突出量あるいは板厚が
変化する場合には、位置決め部材13を進退手段11を
中心として回転する、あるいは、その表裏位置を変換さ
せて希望寸法となる当て面13a…や受面18a…を選
定することで、この変化に対応する。
変化する場合には、位置決め部材13を進退手段11を
中心として回転する、あるいは、その表裏位置を変換さ
せて希望寸法となる当て面13a…や受面18a…を選
定することで、この変化に対応する。
【0040】
【発明の効果】前述したように本発明の物品仮止め装置
は、裏当て材の挟持にあって、該裏当て材の溶接個所へ
の部材の当接が全くないので、一度装置を構造体に取り
付ければ、そのすべての溶接個所に連続して行なうこと
ができて、その溶接作業が大幅に向上すると共に、一連
的な作業はその加工精度が良好となって高品質の作業を
行なうことができる。
は、裏当て材の挟持にあって、該裏当て材の溶接個所へ
の部材の当接が全くないので、一度装置を構造体に取り
付ければ、そのすべての溶接個所に連続して行なうこと
ができて、その溶接作業が大幅に向上すると共に、一連
的な作業はその加工精度が良好となって高品質の作業を
行なうことができる。
【0041】裏当て材の板厚や巾寸法の変更を生じて
も、位置決め部材の取付位置を適宜変換するだけで、一
台の装置により簡単に対応できるので、構造体の変更等
の汎用性を有する。等の格別な効果を奏するものであ
る。
も、位置決め部材の取付位置を適宜変換するだけで、一
台の装置により簡単に対応できるので、構造体の変更等
の汎用性を有する。等の格別な効果を奏するものであ
る。
【図1】本発明に関する物品仮止め装置の一実施例を示
す取付状態の平面図である。
す取付状態の平面図である。
【図2】図1における正面図である。
【図3】図1における押圧手段の要部を示す拡大断面図
である。
である。
【図4】図1における位置決め部材を示す説明図であ
る。
る。
【図5】図1における位置決め部材の他の取付例を示す
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図6】本発明の実施例装置を用いて加工処理を施す構
造体の一部拡大断面して示す正面図である。
造体の一部拡大断面して示す正面図である。
【図7】従来の裏当て材の取付工具を示す正面図であ
る。
る。
A 物品仮止め装置 b 構造体 c 裏当て材 1 保持体 2 第一操作手段 3 第二操作手段 4 押圧手段 10 基杆 11 進退手段 12 押圧手段 13 位置決め部材 13a,13b,13c,13d 当て面 14 固定部材 17a,17b 係止部
Claims (3)
- 【請求項1】 内部に空洞を有する断面方形状の構造体
の内端部に裏当て材を取り付けるための物品仮止め装置
にあって、 前記構造体の外形より大形の方形状に形成して、この構
造体の外周へ嵌るように係合させ、該構造体の四辺に対
して前後および左右方向へ伸縮自在となって内部の開口
が変化する保持体と、この保持体に連係させて該保持体
の開口が変化させる第一および第二操作手段と、前記保
持体の四辺上部へそれぞれ取り付けて、その押圧体と構
造体を介して前記保持体とにより裏当て材を挾持する押
圧手段とを備えさせたことを特徴とする物品仮止め装
置。 - 【請求項2】 内部に空洞を有する断面方形状の構造体
の内端部に裏当て材を取り付けるための物品仮止め装置
にあって、 前記構造体の外周に係合する前後および左右方向へ伸縮
自在となる保持体と、この保持体に連係させた前後方向
および左右方向への第一および第二操作手段と、前記保
持体へ取り付けて構造体の内端部に取り付けられる裏当
て材を押える押圧手段とからなり、 前記押圧手段は、保持体より移動自在に突出する基杆
と、基杆に連係させた進退手段と、該進退手段の一端部
に取り付けて裏当て材の上端縁と側面に当接する係止部
を有する押圧体と、前記進退手段へ遊嵌させて構造体の
端面に当接する裏当て材の突出位置を規制する位置決め
部材と、前記進退手段に連係させて押圧体を進退させる
固定部材とを備えさせたことを特徴とする物品仮止め装
置。 - 【請求項3】 押圧手段における位置決め部材は、進退
手段を中心に回転するように挿嵌し、構造体の端面に当
接する当て面が複数面を有する多面体に形成して、これ
ら当て面は回転中心から異なる寸法をそれぞれ設けたこ
とを特徴とする請求項1または2記載の物品仮止め装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6320344A JP2690866B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 物品仮止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6320344A JP2690866B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 物品仮止め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08174283A JPH08174283A (ja) | 1996-07-09 |
JP2690866B2 true JP2690866B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=18120433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6320344A Expired - Fee Related JP2690866B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 物品仮止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2690866B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
KR101881951B1 (ko) * | 2016-01-08 | 2018-07-26 | 두산중공업 주식회사 | 헤더에 부착되는 노즐 핏업용 지그 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6454998U (ja) * | 1987-10-02 | 1989-04-05 | ||
JPH0294071U (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-26 | ||
JPH0783953B2 (ja) * | 1991-08-09 | 1995-09-13 | 株式会社鈴木勇商店 | コラム支持装置 |
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JP2579060Y2 (ja) * | 1992-10-07 | 1998-08-20 | コマツエンジニアリング株式会社 | 柱裏当て金仮付け治具 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP6320344A patent/JP2690866B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08174283A (ja) | 1996-07-09 |
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