JP2690853B2 - ネジ部材締付機 - Google Patents

ネジ部材締付機

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JP2690853B2
JP2690853B2 JP5264431A JP26443193A JP2690853B2 JP 2690853 B2 JP2690853 B2 JP 2690853B2 JP 5264431 A JP5264431 A JP 5264431A JP 26443193 A JP26443193 A JP 26443193A JP 2690853 B2 JP2690853 B2 JP 2690853B2
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正司 池田
進二 福原
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    • B25B23/0078Reaction arms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
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    • Y10T74/19Gearing
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    • Y10T74/19414Single clutch shaft
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、六角ボルト、ナット等
のネジ部材の締付は勿論のこと、緩め作業にも使用でき
るボルト締付機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の斯種ボルト・ナット締付機は、締
付時と緩め時の正逆回転の切替えは、殆どの場合、モー
タ自体の回転方向を切替えて行っている。ボルト締付機
のモータとしては電動又は空動が一般的であるが、これ
らの正逆回転型と一方向回転型と比較すると、前者の方
が後者に比べ、同一出力では2〜3割大型で、重量も嵩
む。しかし、回転方向の切換えは、前者はスイッチの切
換えのみで行なうことができ、構成を簡素化できるた
め、殆どの場合、正逆回転型モータが使用されている。
【0003】重量の嵩むボルト締付機は、長時間の締付
作業では作業者に大きな負担を強いることになるため、
重量軽減が大きな課題となっている。前記の如く、同一
出力では、正逆回転型モータの方が一方向回転型モータ
よりも大型化するため、単純にモータだけを考えると、
一方向回転型のモータを用いることが締付機の軽量化に
は有利である。
【0004】しかし、一方向回転型モータを用いて正逆
回転型ボルト締付機を構成する場合、正逆回転共に同特
性とし、又、正逆回転共に同じ伝達効率を示す機構を採
用せねばならない。上記条件を満たすものとして、従来
より、傘歯車を利用した回転切換え装置があり、これは
モータに連繋した駆動傘歯車の軸心に直交して、2つの
従動傘歯車を同軸上にスライド可能に対向配備し、両従
動歯車を選択的に駆動歯車に噛合させ、従動歯車、遊星
歯車機構を介して回転力を締付けソケットに伝達するも
のと、出力軸上に該軸に対して回転可能に対向配備した
2つの従動傘歯車を共通の駆動歯車に噛合して、ドック
クラッチによって2つの従動歯車の内、何れか一方を選
択的に出力軸に係合するものとがある(実公平5−11
922号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記傘歯車機構の内、
前者は、従動傘歯車を駆動傘歯車に選択的に係脱させる
ために、従動歯車をスライド駆動させるメカニズムを傘
歯車の外側に配備せねばならず、該メカニズムを収容す
るスペース及び従動傘歯車のスライドスペースを確保す
るために締付機のケーシングが大型化し、このケーシン
グの大型化及び傘歯車スライド駆動用メカニズムの重量
により、一方向回転型モータを採用しても、締付機全体
の大型化、重量増を抑えることはできなかった。又、後
者の場合、クラッチ操作部は、2つの従動歯車に干渉し
ない様に、出力軸から大きく外れた位置に配備せねばな
らず、ハウジングが側方向に大きく膨らむことになり、
装置全体の大型化は避けられない。本発明は、2つの従
動歯車を常時駆動歯車に噛合した状態で、出力軸と同軸
に組込んだ係脱手段により、選択的に一方の傘歯車と出
力軸を係合させて正逆回転を切換えることにより、大型
化、重量増を抑えることのできる締付機を提供するもの
である。
【0006】 本発明のネジ部材締付機は、正逆回転切
換え装置(9)及び傘歯車機構(8)を含む回転伝達経
路をハウジング(6)内に設けて、一方向回転モータ
(1)の回転力を出力軸(83)に伝達するネジ締付機
に於て、傘歯車機構(8)は、モータ(1)に連繋され
た駆動傘歯車(81)の軸心に直交する面内に共通の軸
心を有し、内面に突条(821)を有する2つの従動傘
歯車(82R)(82L)を対向配備し、両従動傘歯車
(82R)(82L)を駆動傘歯車(81)に噛合させ
ており、正逆回転切換え装置(9)は、両従動傘歯車
(82R)(82L)の中央を回転自由に貫通している
出力軸(83)に対して、2つの従動傘歯車(82R)
(82L)の一方を選択的に一体回転可能に係合或いは
係合解除を行なうものであって、出力軸(83)の軸心
に開設したガイド孔(833)にスライド可能に嵌ま
り、外周に周溝(931)を開設したスプール(93)
と、スプール(93)の基端に連繋されスプール(9
3)の同軸上に且つスプール(93)の軸心に直交する
面内にて回転可能に配備されたチェンジグリップ(9
7)と、出力軸(83)の周面を貫通して軸方向に開設
された切欠(832)に出力軸(83)の軸方向に余裕
のある状態に嵌まり、一部がスプール(93)の周溝
(931)に嵌まり、一部が出力軸(83)の表面から
臨出して前記従動傘歯車(82R)(82L)の突条
(821)に係合したボール(92)とによって構成さ
れ、スプール(93)と前記チェンジグリップ(97)
との連繋は、スプール(93)の軸上に、該スプール
(93)とは回転自由であるが軸方向にはスプールと一
体に移動するスプールホルダー(95)を設け、該スプ
ールホルダー(95)は、スプールホルダー(95)と
係合する傾斜溝孔(961)を具えたチェンジドラム
(96)を介して、チェンジグリップ(97)に連繋し
ており、チェンジグリップ(97)の手動回転操作によ
ってスプール(93)を軸方向に移動させ、ボール(9
3)を従動傘歯車(82R)或いは(82L)に選択的
に係合させて出力軸(83)の回転方向を切換えること
を特徴とする。
【0007】2つの従動傘歯車(82R)(82L)を
駆動傘歯車(81)に常時噛合させているため、従来の
様に、2つの従動傘歯車(82R)(82L)を選択的
にスライドさせて駆動傘歯車(81)に係脱させるため
の、メカニズムは不要となる。従って、該メカニズムを
収容するスペース及び従動傘歯車(82R)(82L)
のスライドスペースを確保する必要はなく、締付機を小
型化できる。駆動傘歯車(81)に噛合して同軸上に対
向配備した2つの従動傘歯車(82R)(82L)は、
互いに逆方向に回転するため、両従動傘歯車(82R)
(82L)を回転自由に貫通した出力軸(83)と、2
つの従動傘歯車(82R)(82L)を選択的に係脱さ
せるだけで、回転方向の切換えができる。又、出力軸
(83)と従動傘歯車(82R)(82L)の係脱手段
(90)は、出力軸(83)上に配備したため、結果的
に、同一出力では一方向回転型モータよりも小型少量化
できる利点を生かして、締付機全体の大型化及び重量増
を抑え、使い勝手が良く、作業性の可い締付機を実現で
きる。更に、チェンジグリップ(97)は、スプール
(93)と同軸上に且つスプール(93)の軸心に直交
する面内にて回転可能にハウジング(6)の外側に位置
しているため、チェンジグリップ(97)を必要にして
十分な厚みに形成することにより、ハウジング(6)か
らのチェンジグリップ(97)の突出量を最少限に抑え
ることができ、締付機の機長を短くすることができる。
【0008】
【実施例】図1は、操作性及び重量バランスに優れた締
付機を示している。ハウジング(6)内に複数段の遊星歯
車機構(3)が配備され、ハウジング(6)のの先端に、ソ
ケット機構(5)、ハウジング(6)の中央にハウジングの
軸心に直交して一方向回転型モータ(1)が設けられ、ハ
ウジング(6)の基端側にモータ(1)と略平行にグリップ
(2)が突設されている。最終段の遊星歯車機構の遊星歯
車支持枠(図示せず)に内出力角軸(41)が突設され、該遊
星歯車機構(3)の内歯歯車(50)には外出力角軸(42)が噛
合している。内出力角軸(41)は、外出力角軸(42)に余裕
のある状態に貫通している。ソケット機構(5)は、ボル
ト、ナット等のネジ部材駆動用のソケット(51)を、上記
内出力角軸(41)に着脱可能に係合し、反力受レバー(52
1)を備えた反力受(52)を外出力角軸(42)に着脱可能に装
着して構成される。
【0009】一方向回転モータ(1)は、内部巻線にヒネ
リを与え、冷却効率を高めるためにプロペラファンを採
用する等、正逆回転型モータでは採用し得ない技術を実
施して、単一回転方向で、最大の出力を得る設計がなさ
れている。又、モータ(1)には、一定の締付トルクにな
るとモータの回転を止めるように制御するための制御回
路(22)が連繋されている。グリップ(2)には、操作スイ
ッチ(21)及び、制御トルク値設定用のトルク設定ダイヤ
ル(23)が設けられている。
【0010】ボルト締付機での、上向き、下向き、横向
き等、あらゆる姿勢での締め付け作業を想定した場合、
ボルト締付機の重心位置がグリップ(2)に近い方が作業
者の手首への負担が軽減される。そこで実施例では、締
付機の重心位置をグリップ(2)に近づけるため、ハウジ
ング(6)の基端側に、傘歯車機構(8)を利用した正逆回
転切換え装置(9)を設け、傘歯車機構(8)に平歯車列
(7)を介してモータ(1)を連繋している。傘歯車機構
(8)、遊星歯車機構(3)及びソケット機構(5)は、平歯
車列(7)の分だけグリップ(2)に近づき、即ち、締付機
の重心位置をグリップに近づけることができ、保持バラ
ンスの良いボルト締付機が構成できる。
【0011】前記平歯車列(7)の最終段の歯車(71)に、
駆動傘歯車(81)が突設され、該駆動傘歯車の軸心に直交
し、且つ遊星歯車機構(3)の軸心の延長上に一対の従動
傘歯車(82R)(82L)を対向配備し、両従動傘歯車(82R)(82
L)を駆動傘歯車(81)に噛合して、傘歯車機構(8)を構成
している。
【0012】正逆回転切替え装置(9)は、従動傘歯車(8
2R)(82L)の内部に組み込まれている出力軸(83)と、2つ
の従動傘歯車(82R)(82L)を選択的に出力軸(83)に係脱さ
せる係脱手段(90)とによって構成され、正逆回転切換え
装置(9)の主たる機構は、従動傘歯車(82R)(82L)の軸心
上に組み込まれている。即ち、従動傘歯車(82R)(82L)の
軸心を貫通して、出力軸(83)が回転自由に配備され、該
出力軸(83)の基端は、ラジアルベアリング(841)及び後
記するスプールガイド(91)を介してハウジング(6)に支
承され、出力軸(83)の先端側はベアリング(842)を介し
てハウジング(6)に支承される。出力軸(83)の先端に
は、ピニオンギヤ(830)が形成され、該ギヤ(830)は、初
段の遊星歯車機構の太陽歯車となっている。
【0013】従動傘歯車(82R)(82L)は、出力軸(83)との
間に介装されたニードルベアリング(871)(872)、従動傘
歯車(82R)(82L)間及び従動傘歯車(82R)(82L)の背面に当
接して配備されたスラストニードルベアリング(86)(85
1)(852)によって、出力軸(83)に回転自由に支持され、
且つ、軸方向の移動が拘束されている。図3に示す如
く、従動傘歯車(82R)(82L)の互いの対向側内面には、軸
方向に延びる複数(実施例では4つ)の突条(821)が周方
向に等間隔に形成されている。実施例では、遊星歯車機
構(3)側の従動傘歯車(82R)は、ナット締付け方向に回
転し、他方の従動傘歯車(82L)は、ナット緩め方向に回
転する。
【0014】出力軸(83)の外周には、従動傘歯車(82R)
(82L)間のスラストニードルベアリング(86)が嵌まる周
壁(831)が突設され、軸心には、基端面から先端側にガ
イド孔(833)が開設されている。更に出力軸(83)の周面
には、前記周壁(831)に跨がり軸方向に延び且つガイド
孔(833)に貫通する溝状の切欠(832)が、各従動傘歯車(8
2R)(82L)内面の突条(821)の数(実施例では4つ)だけ周
方向に等間隔に開設されている。
【0015】出力軸(83)のガイド孔(833)に、スプール
(93)がスライド可能に配備される。スプール(93)には、
ピニオンギヤ(830)寄りに周溝(931)が開設されている。
出力軸(83)の切欠(832)にボール(92)が転動可能に配備
され、ボール(92)の一部はスプール(93)の周溝(931)に
臨出して、該周溝(931)によってボール(92)軸方向の移
動が拘束されている。又、ボール(92)の一部は従動傘歯
車(82R)(82L)内面の突条(821)に係合可能に出力軸(83)
の外側に臨出している。
【0016】スプール(93)の軸方向への移動によ
り、ボール(92)は、2つの従動傘歯車(82R)
(82L)の何れか一方の傘歯車の突条(821)に係
合可能な位置に強制移動させられる。又、スプール(9
3)がニュートラルに位置した場合、ボール(92)は
2つの従動傘歯車(82R)(82L)の中間に位置
し、何れの従動傘歯車(82R)(82L)の突条(8
21)にも係合しない。スプール(93)は、出力軸
(83)のガイド穴(833)に嵌って出力軸(83)
に対して軸方向にスライドする様に、グリップ(97)
に連繋している。スプール(93)とグリップ(97)
との連繋は、図2に示す如く、スプール(93)基端に
ベアリング(94)を介して取り付けられ、スプール
(93)の回転とは自由であるが、スプール(93)と
一体に軸方向にスライドするスプールホルダー(95)
を、軸方向へ移動させることによって行われる。
【0017】スプールホルダー(95)は筒状スプールガイ
ド(91)内に保持され、その一部に突設した突起(951)
を、スプールガイド(91)に軸方向に開設した長溝(911)
にスライド可能に嵌め、スプールホルダー(95)、とスプ
ールガイド(91)の相対回転が阻止されている。スプール
ガイド(91)はピン(912)及びスナップリング(61)により
ハウジング(6)に係止されている。スプールガイド(91)
の外周には筒状のチェンジドラム(96)が回転自由に嵌め
られ、ハウジングカバー(62)によりハウジング(6)及び
スプールガイド(91)からの抜止めが画られる。
【0018】チェンジドラム(96)には斜行溝孔(961)
が、スプールガイド(91)に設けられた突起(951)に相対
するよう円筒肉厚を貫通して開設されている。斜行溝孔
(961)には、上記突起(951)に突設したピン(952)がスラ
イドに可能に嵌まり、斜行溝孔(961)の両端間の軸方向
最短距離L1は、前記ボール(92)が一方の従動傘歯車(82
R)の突条(821)との係合位置から、他方の従動傘歯車(82
L)の突条(821)との係合位置までの距離L2に対応してい
る。斜行溝(961)の両端はスプール(93)の移動後の定位
精度を高めるため円周方向短く延びている。
【0019】 チェンジドラム(96)の一端には、チ
ェンジグリップ(97)がネジ(98)にて固定されて
いる。ネジ(98)にはバネ(982)付勢された鋼球
(981)が装着されており、鋼球(981)を常にチ
ェンジドラム(96)の外周に弾力接触している。スプ
ールガイド(91)の外周には、チェンジドラム(9
6)の傾斜溝孔(961)の両端位置に対応する2位置
で且つ鋼球(981)の高さに合せて、2つの円錐穴
(910)が開設されている。グリップ(97)を左右
何れかに回すと、チェンジドラム(96)が同時に回転
して、その傾斜溝孔(961)も左又は右へ変位する。
従って該傾斜溝孔(961)に係合しているスプールホ
ルダー(95)は、スプールガイド(91)の長溝(9
11)に拘束されつつ傾斜溝孔(961)のカム作用で
軸方向にスライドする。スプールホルダー(95)のピ
ン(952)がチェンジドラム(96)の傾斜溝孔(9
61)の両端に達すると、鋼球(981)が円錐穴(9
10)に嵌って、グリップ(97)を軟係止する。チェ
ンジグリップ(97)の表面にはその回転位置を表す目
印(矢印等)を刻設しておき、チェンジグリップ(9
7)の周囲のハウジング(6)の端面には、右回転、左
回転又はR,L等の回転方向を示す表示が印されてい
る。
【0020】
【締付け操作及び動作説明】チェンジグリップ(97)の目
印を右回転(締付方向)にセットし、トルク設定ダイヤ
ル(23)にて目標トルク値にセットする。チェンジグリッ
プ(97)を右回転方向にセットするとき、チェンジドラム
(96)も回転して、その斜行溝(961)によってピン(952)を
案内をし、スプールホルダー(95)を介して、スプール(9
3)及びボール(92)を、ソケット機構(5)側に押しやり、
ボール(92)を、締付け方向に回転する従動傘歯車(82R)
の突条(821)との係合位置に対応させる。チェンジグリ
ップ(97)を右回転セット位置まで回したとき、軟係止用
の鋼球(981)が、円錐穴(910)にバネ(982)により弾性係
合し、チェンジグリップ(97)はその位置に軟係止され
る。
【0021】ボルト締付機のグリップ(2)を保持し、ソ
ケット(51)をボルト・ナット等の相手ネジ部材に係合
し、反力ソケット(52)の反力受けレバー(521)を隣接す
る部材に当てる。スイッチ(21)を入れるとモータ(1)が
回転し、平歯車列(7)を介して駆動傘歯車(81)が回転
し、更に駆動傘歯車(81)には噛合している2つの従動傘
歯車(82R)(82L)が互いに逆回転する。
【0022】駆動傘歯車(81)が従動傘歯車(82R)、(82L)
を回転駆動するとき、従動傘歯車(82R)(82L)には回転力
及び斥力が働いて、回転軸に対して傾き力が作用する
が、ニードルベアリング(871)(872)がラジアル荷重を、
スラストニードルベアリング(851)(852)(86)がスラスト
荷重を分担負荷し、従動傘歯車(82R)(82L)は軽く円滑に
回転する。これらのニードルベアリング(871)(87
2)、スラストニードルベアリング(851)(852)(86)は、
動力伝達構成要素である従動傘歯車(82R)(82L)内部、及
びその近傍にコンパクトに組み込まれており、正逆回転
切換え装置(9)の大型化を招来しない。
【0023】従動傘歯車(82R)(82L)の回転により、締付
け回転側従動傘歯車(82R)にボール(92)を介して係合し
た出力軸(83)は、該従動傘歯車(82R)と一体回転する。
他方の従動傘歯車(82L)は、空回りするだけである。
【0024】回転力を伝達された出力軸(83)は遊星歯車
機構(6)を作動させ、遊星歯車機構(6)はその入力を必
要トルクまで増力して、内出力角軸(41)及び外出力角軸
(42)に相反する方向の回転力として出力し、内出力角軸
(41)に係合されているナット回転用ソケット(51)を回転
駆動し、その反力を反力ソケット(52)を介して隣接部材
で受けさせる。ナット回転用ソケット(51)の回転によ
り、必要トルクまでナットが締結されたとき、グリップ
(2)内に設けられた制御回路(22)が働き、電源を遮断し
モータ(1)の回転を停止させて一連の締付作業を終了す
る。
【0025】
【緩め操作及び動作説明】次に、緩め作業に切り替える
場合を説明をする。チェンジグリップ(97)を正回転用位
置から逆回転位置へ回転させる。チェンジドラム(96)の
斜行溝(961)に沿ってピン(952)、即ちスプールホルダー
(95)がハウジングカバー(62)側に移動して行く。それに
つれてスプール(93)も移動し、その周溝(931)に嵌まっ
て拘束されているボール(92)も移動し、従動傘歯車(82
R)の突条(821)との係合位置から外れ、出力軸(83)の略
中心に設けられた周壁(831)に位置し、正転側、逆転側
双方との回転伝達を遮断する。
【0026】更に、チェンジグリップ(97)の回転を続
け、最終位置の逆転位置を表す目印位置まで回転をさせ
ると、ボール(92)は、チェンジグリップ(97)側の従動傘
歯車(82L)の突条(821)との係合位置に達する。このと
き、チェンジグリップ(97)は前記同様にして、軟係止用
の鋼球(981)によりその位置に軟係止される。締付け時
には、空回りしていた逆転用従動傘歯車(82L)は、ボー
ル(92)を介して出力軸(83)に連結され、従動傘歯車(82
L)と一体に緩め方向に回転し、正転用従動傘歯車(82R)
は空回りする。
【0027】上記の回転方向の切替を終えたボルト締付
機は、前述の締付け操作と同様の操作により、締付け時
と、全く同一のトルク値でナットを緩めることができ
る。上述のように、本発明は、一方向回転形モータを使
用し、駆動傘歯車(81)に常時噛合する2つの従動傘歯車
を選択的に伝動経路に組み入れる正逆回転切替装置(9)
を採用することにより、部品点数の増加はあるものの、
両回転型モータを用いた従来の締付機に比べて、重量、
容積の増加は最小限に抑えることができ、使い勝手がよ
く、作業性を向上できる締付機を実現できた。
【0028】尚、実施例の電動モータは1Kg強の重量
で締付機全体で5Kgを上回る重さであり、これを両回
転型モータを用いて構成するならばモータ単体の重量増
の他に重量バランス、取付部材等を考慮するに締付機全
体の重量は1割強も増加するものである。
【0029】この重量は単純に考えれば大した重量に思
えないが、終日これを持って締め付け作業を行うとき、
いかにこれが作業者に取って大きな負担であるかは想像
に難くない。尚、本発明はボルト締付機に限定したが、
ソケット機構(5)を除去して内外出力角軸(41)(42)を臨
出させたとき、それと係合する受け口を持った種々の機
械叉は工具の駆動源としても利用できる事は勿論であ
る。本発明は、上記実施例の構成に限定されることはな
く、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破断した締付機の正面図である。
【図2】回転方向切換え装置の断面図である。
【図3】従動歯車の断面図及び平面図である。
【図4】チェンジドラム、スプールガイド、スプールホ
ルダーの斜面図である。
【図5】主力軸及びスプールの正面図である。
【図6】図2A−A線に沿う断面図である。
【図7】回転切換えの動作説明図である。
【符号の説明】
(1) モータ (3) 遊星歯車機構 (5) ソケット機構 (81) 駆動傘歯車 (82R) 従動傘歯車 (82L) 従動傘歯車 (83) 出力軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−107776(JP,U) 実公 平5−11922(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆回転切換え装置(9)及び傘歯車機
    構(8)を含む回転伝達経路をハウジング(6)内に設
    けて、一方向回転モータ(1)の回転力を出力軸(8
    3)に伝達するネジ締付機に於て、 傘歯車機構(8)は、モータ(1)に連繋された駆動傘
    歯車(81)の軸心に直交する面内に共通の軸心を有
    し、内面に突条(821)を有する2つの従動傘歯車
    (82R)(82L)を対向配備し、両従動傘歯車(8
    2R)(82L)を駆動傘歯車(81)に噛合させてお
    り、 正逆回転切換え装置(9)は、両従動傘歯車(82R)
    (82L)の中央を回転自由に貫通している出力軸(8
    3)に対して、2つの従動傘歯車(82R)(82L)
    の一方を選択的に一体回転可能に係合或いは係合解除を
    行なうものであって、 出力軸(83)の軸心に開設したガイド孔(833)に
    スライド可能に嵌まり、外周に周溝(931)を開設し
    たスプール(93)と、 スプール(93)の基端に連繋されスプール(93)の
    同軸上に且つスプール(93)の軸心に直交する面内に
    て回転可能に配備されたチェンジグリップ(97)と、 出力軸(83)の周面を貫通して軸方向に開設された切
    欠(832)に出力軸(83)の軸方向に余裕のある状
    態に嵌まり、一部がスプール(93)の周溝(931)
    に嵌まり、一部が出力軸(83)の表面から臨出して前
    記従動傘歯車(82R)(82L)の突条(821)に
    係合したボール(92)とによって構成され、 スプール(93)と前記チェンジグリップ(97)との
    連繋は、スプール(93)の軸上に、該スプール(9
    3)とは回転自由であるが軸方向にはスプールと一体に
    移動するスプールホルダー(95)を設け、該スプール
    ホルダー(95)は、スプールホルダー(95)と係合
    する傾斜溝孔(961)を具えたチェンジドラム(9
    6)を介して、チェンジグリップ(97)に連繋してお
    り、チェンジグリップ(97)の手動回転操作によって
    スプール(93)を軸方向に移動させ、ボール(93)
    を従動傘歯車(82R)或いは(82L)に選択的に係
    合させて出力軸(83)の回転方向を切換えることを特
    徴とするネジ部材締付機。
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