JP2689895B2

JP2689895B2 - 熱転写プリンタ

Info

Publication number: JP2689895B2
Application number: JP4975694A
Authority: JP
Inventors: 恒市岡
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1994-02-23
Filing date: 1994-02-23
Publication date: 1997-12-10
Anticipated expiration: 2012-12-10
Also published as: JPH07232445A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、熱転写プリンタに係
り、とくに二つの熱転写式記録ヘッドを備え、インクリ
ボン等のインク転写体のインクを用紙に転写して所定の
情報を印字出力する熱転写プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】表面の粗さなど転写性の悪い記録用紙に
対して良好な印字品質を得るための技術として、インク
リボン等のインク転写体上のインクの不要部分を予めサ
ーマルヘッド等を介して他の非転写体に転写することに
より除去し、しかる後，該転写体上に残された画像を記
録用紙上に転写するという方法が、従来より提案されて
いる。

【０００３】この方法によると、第一の工程である転写
によるインクの除去の過程では記録用紙の影響を受ける
ことなく均一で良好な転写条件を得ることができ、また
第二の工程である記録用紙への転写過程ではインクシー
ト上のインクを高エネルギーで記録紙に転写することが
可能となり、このため、高速で良好な記録像を得ること
ができる（例えば、特開平２−１１７８５１号、特開平
２−１２１８５０号、特開昭６３−１５７６９号の各公
報）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあって、インク転写体上のインクの不要部分を予
め除去し、しかる後にインク転写体上に残ったインクを
全て記録材上に転写する従来の技術においては、通常多
用される文章等の低デューティの印字を行う際に、記録
ヘッドによって逆に高デューティのインクを転写し除去
することとなり、消費電力が大きくなると共に記録ヘッ
ドの負担が大きくしなり、このため記録ヘッドの寿命を
縮めるという不都合が生じていた。

【０００５】

【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに消費電力の低減および記録ヘッドの負
担に軽減を図り、これによって記録ヘッドの耐久性増大
を図った熱転写プリンタを提供することを、その目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明では、熱溶融性の
インクを塗布したインクリボン等のインク転写体と、こ
のインク転写体の走行ラインの上流側に配置され画像形
成に必要な画像パターン以外のインクを溶融し除去する
第１の熱転写式記録ヘッドと、この第１の熱転写式記録
ヘッドの下流側に装備され前記インク転写体に残存する
インクに基づいて所定の画像を記録紙に転写せしめる第
２の熱転写式記録ヘッドと、これら各部の動作を制御す
る主制御部とを備えている。

【０００７】そして、主制御部は、第１の熱転写式記録
ヘッドによる前述したインク転写体に対するインク溶融
除去動作を、画像パターンの周囲を取り巻く所定範囲に
限定して許容するインク除去範囲限定制御機能を備えて
いる、という構成を採っている。これによって前述した
目的を達成しようとするものである。

【０００８】

【作用】主制御部５は、非転写領域特定機能を実行す
るため、具体的には、第１の熱転写式記録ヘッド３で現
在走査中のインクリボン１上の部位が非転写領域である
のか転写領域であるのかを示す判別信号（ＴＣＮＴ１，
ＴＣＮＴ２，……ＴＣＮＴ８）を出力する。この判別信
号（ＴＣＮＴ１〜８）は、主制御部５に予め設定されて
いる第１の熱転写式記録ヘッド３に対する分割駆動制御
機能によって各小ヘッド部３Ａににおくられる。

【０００９】これを受信した第１の熱転写式記録ヘッド
３の各小ヘッド部３Ａは、判別信号（ＴＣＮＴ１〜８）
が非転写領域を示す場合、各小ヘッド部３Ａの走査領域
の境界（隣接する他の小ヘッド部との境界）領域の所定
ドット分（例えば両端数の８ドット）について、又転写
領域Ａとの境界領域の所定ドット分（ｂドット分，例え
ば８ドット）について、インクリボン１上のインクを不
要インク転写ドラム６上に溶融し転写する。

【００１０】一方、受信した判別信号（ＴＣＮＴ１〜
８）が転写領域を示す場合、第１の熱転写式記録ヘッド
３の各小ヘッド部３Ａは、本来の機能である所望の印字
パターンの反転パターン（印字パターン以外の範囲）に
ついて、これをインクリボン１上のインクを不要インク
転写ドラム６上に溶融し転写する。即ち、これによって
インク除去範囲限定制御機能のもとに第１の熱転写式記
録ヘッド３によるインク溶融除去動作が実行される。

【００１１】そして、次に、第２の熱転写式記録ヘッド
４の８つの各小ヘッド部では、主制御部５より、現在走
査中のインクリボン１の部位が非転写領域Ｂであるのか
転写領域Ａであるのかを示す信号（ＨＣＮＴ１，ＨＣＮ
Ｔ２，……ＴＣＮＴ８）を受け取り、転写領域Ａである
場合に、インクリボン１上に残された所定パターンのイ
ンクを記録用紙２上に溶融し転写する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１乃至図４に基
づいて説明する。

【００１３】図１乃至図２において、符号１は熱溶融性
インクが片面に塗布されたインク転写体としてのインク
リボンを示し、符号２は印字される記録用紙を示す。イ
ンクリボン１は、本実施例では記録用紙２の幅より僅か
に狭い幅のものが使用され、図示しないモータに駆動さ
れてリボン繰り出しプーリ１Ａからリボン巻き取りプー
リに向けて走行可能に装備されている。

【００１４】このインクリボン１の走行経路には、その
上流側から下流の向けて、第１の熱転写式記録ヘッド３
および第２の熱転写式記録ヘッド４が所定間隔を隔てて
装備されている。

【００１５】この内、第１の熱転写式記録ヘッド３は、
図２に示す主制御部５に制御されて作動し，前述したイ
ンクリボン１に対して画像形成に必要な画像パターン以
外のインクを溶融し除去する不要インク除去機能を備え
ている。また、第２の熱転写式記録ヘッド４は、主制御
部５に制御されて作動し，前述したインクリボン１に残
存するインクに基づいて所定の画像を記録用紙２に転写
せしめる画像転写機能を備えている。

【００１６】ここで、各小ヘッド部３Ａの発熱抵抗体
（ドットヒータ）のドット数は、例えば３００ドットか
らなり、全部で３００×８＝２４００ドット（これより
多くても或いは少なくても良い）が一列に直線状に密集
して配列されたものが使用されている。このため、記録
用紙２全面にわたって同時進行で文字，図形等を自在に
出力し得る機能を備えている。

【００１７】第１の熱転写式記録ヘッド３に対応して不
要インク転写ドラム６が装備され、また、第２の熱転写
式記録ヘッド４に対応してプラテン８が装備されてい
る。

【００１８】又、不要インク転写ドラム６には、ドクタ
ーブレード１１が併設されている。このドクターブレー
ド１１は、不要インク転写ドラム４上に転写された不要
なインクを当該不要インク転写ドラム６から削り落とす
機能を備えている。符号１１Ａは不要インク転写ドラム
６から削り落とされたインクを収納するインク収納ボッ
クスを示し、符号１１Ｂはドクターブレード１１を不要
インク転写ドラム４に押しつけるコイルばねを示す。こ
のコイルばね１１Ｂについては、板ばねに代えてもよ
い。

【００１９】記録用紙２は、第１のガイドローラ１２
ａ，１２ｂによって前述したプラテン８とインクリボン
１との間に案内され、続いて第２のガイドローラ１３
ａ，１３ｂ，及び第３のガイドローラ１４ａ，１４ｂに
案内されて外部の送り出されるようになっている。この
場合、記録用紙２の走行速度は、前述したインクリボン
１の走行速度と同一に設定されている。

【００２０】また、符号２ａ，２ｂは、インクリボン１
を第１の熱転写式記録ヘッド３から第２の熱転写式記録
ヘッド４に向けて案内するガイドローラを示す。

【００２１】主制御部５は、第１の熱転写式記録ヘッド
３による前述したインクリボン２に対するインク溶融除
去動作を、画像パターンの周囲を対象として，当該画像
パターンを取り巻く所定範囲に限定して許容するインク
除去範囲限定制御機能を備えている。このインク除去範
囲限定制御機能は、主制御部５内に設けられたメモリお
よび当該メモリに予め収納されたプログラムによって実
行されるようになっている。ここで、画像パターンの内
に画像パターンでない非パターン箇所が存在する場合
は、この非パターン箇所もインク除去範囲に含まれるよ
うになっているが、場合によっては含まないように構成
してもよい。

【００２２】ここで、主制御部５のインク除去範囲限定
制御機能は、例えば、第１の熱転写式記録ヘッド３を８
個の小ヘッド部３Ａ，３Ａ，……に分けて駆動制御する
分割駆動制御機能と、この各小ヘッド部３Ａによる一定
幅の転写対象領域を外部から入力される画像情報のタイ
ミングに合わせて転写領域Ａと非転写領域Ｂ（図４参
照）に順次分ける非転写領域特定機能と、この特定され
る非転写領域を対象として第１の熱転写式記録ヘッド３
による当該非転写領域Ｂの中心部分の所定領域に対する
インク除去動作を阻止するインク除去動作規制機能とに
分けられて実行されるようになっている。第２の熱転写
式記録ヘッド４も、同様に８個の小ヘッド部に分けられ
て駆動制御されるようになっている。

【００２３】更に、前述した主制御部５は、一つの小ヘ
ッド部３Ａにより特定される転写領域に隣接して他の小
ヘッド部３Ａによる非転写領域Ｂが存在する場合に，当
該非転写領域に残存予定のインクを対象として，当該他
の小ヘッド部３Ａによる前述したインク除去動作規制機
能を解除する規制解除制御機能を備えている。

【００２４】ここで、上記主制御部５の具体的な制御機
能について説明する。

【００２５】主制御部５は、非転写領域特定機能を実行
するため、第１の熱転写式記録ヘッド３で現在走査中の
インクリボン１上の部位が非転写領域であるのか転写領
域であるのかを示す判別信号（ＴＣＮＴ１，ＴＣＮＴ
２，……ＴＣＮＴ８）を出力する。この判別信号（ＴＣ
ＮＴ１〜８）は、主制御部５に予め設定されている第１
の熱転写式記録ヘッド３に対する分割駆動制御機能によ
って各小ヘッド部３Ａににおくられる。

【００２６】これを受信した第１の熱転写式記録ヘッド
３の各小ヘッド部３Ａは、判別信号（ＴＣＮＴ１〜８）
が非転写領域を示す場合、各小ヘッド部３Ａの走査領域
の境界（隣接する他の小ヘッド部との境界）領域の所定
ドット分（例えば両端数の８ドット）について、インク
リボン１上のインクを不要インク転写ドラム６上に溶融
し転写する。

【００２７】一方、受信した判別信号（ＴＣＮＴ１〜
８）が転写領域を示す場合、第１の熱転写式記録ヘッド
３の各小ヘッド部３Ａは、本来の機能である所望の印字
パターンの反転パターン（印字パターンを除く範囲）に
ついて、これをインクリボン１上のインクを不要インク
転写ドラム６上に溶融し転写する。即ち、これによって
インク除去範囲限定制御機能のもとに第１の熱転写式記
録ヘッド３によるインク溶融除去動作が実行される。

【００２８】ドクターブレード５は、不要インク転写ド
ラム６上に転写された不要インクを常時削り落とすよう
に作動する。

【００２９】そして、前述した第２の熱転写式記録ヘッ
ド４の８つの各小ヘッド部は、主制御部５より、現在走
査中のインクリボン１の部位が非転写領域Ｂであるのか
Ａ転写領域であるのかを示す信号（ＨＣＮＴ１，ＨＣＮ
Ｔ２，……ＴＣＮＴ８）を受け取り、転写領域Ａである
場合には、インクリボン１上のインクを記録用紙２上に
溶融し転写する。

【００３０】次に、主制御部５による非転写領域Ｂと転
写領域Ａの判別，および前述した各機能の実行について
のアルゴリズムを例示する。

【００３１】図３は、第１の熱転写式記録ヘッド３の１
ブロックである小ヘッド部３Ａの一例を示す説明図であ
る。また、図４は、小ヘッド部３Ａ単位による印字パタ
ーンと制御信号との関連性を示す説明図である。

【００３２】図３において、斜線部分は第１の熱転写式
記録ヘッド３の着目ブロックである一つの小ヘッド部３
Ａを示す。この小ヘッド部３Ａの両隣（図３の上下方
向）にも、他の小ヘッド部３Ａが示されている。

【００３３】主制御部５は、着目した小ヘッド部３Ａが
転写しようとするインクリボン１上の部位に対して、図
３の二点鎖線で囲まれた領域に印字すべきパターンが存
在しない場合に、第１の熱転写式記録ヘッド３が非転写
領域Ｂに位置していることを示す信号（ＴＣＮＴ１〜
８）を送出する。この印字すべきパターンの存在有無
は、主制御部５が備えているメモリの画像情報に基づい
て予め検知することが可能となっている。ここで、図３
の記号ａ，ｂはそれぞれ数ドット（例えば８ドット）に
設定されている。

【００３４】図４に、ｎ番目の小ヘッド部３Ａに着目し
た場合の印字パターンの例（斜線部１３Ａ，１３Ｂ）
と、判別信号ＴＣＮＴｎ及び後述するＨＣＮＴｎの波形
の例を示す。

【００３５】ここで、判別信号の内、信号ＴＣＮＴｎが
「Ｈ」になっている箇所は、対応する印字面の領域が転
写領域Ａであることを示す。また、信号ＴＣＮＴｎが
「Ｌ」になっている箇所は、対応する印字面の領域が非
転写領域Ｂであることを示している。

【００３６】更に、主制御部５は、前述した判別信号Ｔ
ＣＮＴｎよりもハイレベル「Ｈ」の幅が両端ともｃ（例
えば４ドット）だけ短い信号（ＨＣＮＴ１〜８）を出力
し、インクリボン１上の印字パターンの該当部位が第２
の熱転写式記録ヘッド４を通過する際に当該第２の熱転
写式記録ヘッド４に対して送出する。

【００３７】以上のような構成とすることにより、イン
クリボン１に対しては、まず主制御部５の非転写領域特
定機能が実行されて転写領域Ａと非転写領域Ｂとに分け
られる。そして、この特定された転写領域Ａに対して
は，通常の転写機能が実行されて所望の印字パターンの
反転パターンが第１の熱転写式記録ヘッド３によって不
要インク転写ドラム６上に転写される。

【００３８】また、非転写領域Ｂに対しては、インク除
去動作規制機能が実行されて，第１の熱転写式記録ヘッ
ド３による当該非転写領域Ｂの中心部分の所定領域に対
するインク除去動作が阻止され、隣接する小ヘッド部３
Ａ同志の境界部分，及び転写領域との境界部分が第１の
熱転写式記録ヘッド３によって不要インク転写ドラム６
上に転写される。このため、従来のように非転写領域Ｂ
の全域にわたって不要インクを溶融し除去することがな
いので、消費電力を大幅に低減することが可能となり、
同時に第１の熱転写式記録ヘッド３の耐久性増大を図る
ことが可能となっている。

【００３９】更に、非転写領域Ｂに対しては、隣接する
小ヘッド部３Ａが転写領域Ａを出力した場合に規制解除
制御機能が実行されて当該非転写領域Ｂが図４の記号Ｓ
で示す如くインク除去の動作が実行され、当該箇所のイ
ンクが不要インク転写ドラム６上に転写される。

【００４０】この結果、インクリボン１上には図４の斜
線部１領域３Ａ，１３Ｂ及び格子模様で示される領域１
４Ａ，１４Ｂ，１４Ｃのインクが残さる。そして、第２
の熱転写式記録ヘッド４では主制御部５からの信号に従
ってインクリボン１上の転写領域Ａのインクが記録用紙
２に転写されるので、当該記録用紙２上に所望の画像が
得られる。

【００４１】また、不要インク転写ドラム６はドクター
ブレード１１によって自動的にクリーニングされ、これ
によって当該不要インク転写ドラム６の連続使用が可能
となっている。

【００４２】このように、本実施例では、非転写領域Ｂ
に隣接する境界領域の数ドット分の不要インク領域およ
び図３〜図４に示す記号ａ，ｂ，ｃに相当する数ドット
分の不要インク領域を設定すると共に，これを除去する
ようにしたので、これによって非転写領域Ｂと転写領域
Ａとの境界部分の不要インクが無くなり、従って、従来
例で生じていたインクリボン１の送りムラや、或いは第
２の熱転写式記録ヘッド４内で隣接する小ヘッド部３Ａ
相互間の熱伝導によって当該隣接ブロック間に，或いは
非転写領域と転写領域の境界に生じていた黒すじの発生
等を、有効に排除し得るようになっている。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、インクリ
ボン等のインク転写体上の不要のインクの除去をパター
ンの存在する部分の周囲に限定して実行すると共に，更
に残されたパターンインクを記録用紙上に転写するよう
にしたので、インク転写体上の不要インクを全て除去す
る場合に比べ、消費電力が少なくなり、又第１の熱転写
式記録ヘッドの負担が軽くなり寿命を伸ばすことができ
るという従来にない優れた熱転写プリンタを提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例（ページプリンタ）を示す概
略構成図である。

【図２】図１に示すページプリンタの一部省略した平面
図である。

【図３】図１に示す実施例に開示した第１の熱転写式記
録ヘッドの１ブロックを示す模式図である。

【図４】図１に示す実施例の印字パターンと制御信号波
形の一例を示す説明図である。

【符号の説明】

１インク転写体としてのインクリボン２記録用紙３第１の熱転写式記録ヘッド３Ａ小ヘッド部４第２の熱転写式記録ヘッド５主制御部６転写ドラム８プラテン

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】熱溶融性のインクを塗布したインクリボ
ン等のインク転写体と、このインク転写体の走行ライン
の上流側に配置され画像形成に必要な画像パターン以外
のインクを溶融し除去する第１の熱転写式記録ヘッド
と、この第１の熱転写式記録ヘッドの下流側に装備され
前記インク転写体に残存するインクに基づいて所定の画
像を記録用紙に転写せしめる第２の熱転写式記録ヘッド
と、これら各部の動作を制御する主制御部とを備えた熱
転写プリンタにおいて、前記主制御部が、前記第１の熱転写式記録ヘッドによる
前記インク転写体に対するインク溶融除去動作を、前記
画像パターンの周囲を取り巻く所定範囲に限定して許容
するインク除去範囲限定制御機能を備えていることを特
徴とした熱転写プリンタ。
【請求項２】熱溶融性のインクを塗布したインクリボ
ン等のインク転写体と、このインク転写体の走行ライン
の上流側に配置され画像形成に必要な画像パターン以外
のインクを溶融し除去する第１の熱転写式記録ヘッド
と、この第１の熱転写式記録ヘッドの下流側に装備され
前記インク転写体に残存するインクに基づいて所定の画
像を記録用紙に転写せしめる第２の熱転写式記録ヘッド
と、これら各部の動作を制御する主制御部とを備えた熱
転写プリンタにおいて、前記主制御部が、前記第１の熱転写式記録ヘッドによる
インク溶融除去動作を、前記画像パターンの内の非パタ
ーン箇所及び当該画像パターンの周囲を取り巻く所定範
囲に限定して許容するインク除去範囲限定制御機能を備
えていることを特徴とした熱転写プリンタ。
【請求項３】熱溶融性のインクを塗布したインクリボ
ン等のインク転写体と、このインク転写体の走行ライン
の上流側に配置され画像形成に必要な画像パターン以外
のインクを溶融し除去する第１の熱転写式記録ヘッド
と、この第１の熱転写式記録ヘッドの下流側に装備され
前記インク転写体に残存するインクに基づいて所定の画
像を記録用紙に転写せしめる第２の熱転写式記録ヘッド
と、これら各部の動作を制御する主制御部とを備えた熱
転写プリンタにおいて、前記主制御部が、前記第１の熱転写式記録ヘッドを複数
の小ヘッド部に分けて駆動制御する分割駆動制御機能
と、この各小ヘッド部による一定幅の転写対象領域を外
部から入力される画像情報のタイミングに合わせて転写
領域と非転写領域に順次分ける非転写領域特定機能と、
この特定される非転写領域を対象として前記第１の熱転
写式記録ヘッドによる当該非転写領域の中心部分の所定
領域に対するインク除去動作を阻止するインク除去動作
規制機能とを備えていることを特徴とした熱転写プリン
タ。
【請求項４】前記請求項３記載の熱転写プリンタにお
いて、前記主制御部が、一の小ヘッド部により特定され
る転写領域に隣接して他の小ヘッド部による非転写領域
が存在する場合に，当該非転写領域に残存予定のインク
を対象として当該他の小ヘッド部による前記インク除去
動作規制機能を解除する規制解除制御機能を備えている
ことを特徴とした熱転写プリンタ。