JP2689563B2 - バタフライ型蒸気止め弁 - Google Patents
バタフライ型蒸気止め弁Info
- Publication number
- JP2689563B2 JP2689563B2 JP1014512A JP1451289A JP2689563B2 JP 2689563 B2 JP2689563 B2 JP 2689563B2 JP 1014512 A JP1014512 A JP 1014512A JP 1451289 A JP1451289 A JP 1451289A JP 2689563 B2 JP2689563 B2 JP 2689563B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- seat ring
- valve
- valve body
- butterfly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Lift Valve (AREA)
Description
【産業上の利用分野】 この発明は、蒸気の通流・遮断を行う、特に蒸気ター
ビン設備に使用されるバタフライ型蒸気止め弁に関す
る。
ビン設備に使用されるバタフライ型蒸気止め弁に関す
る。
上記バタフライ型蒸気止め弁は、内周に沿ってテーパ
面からなるシートを設けた円筒状の弁箱内に、フッ素樹
脂などからなるシートリングを有する円板状の弁体を前
記弁箱を貫通する弁軸に支持させて回動可能に納め、前
記弁体を前記弁軸を介して回動操作して前記シートリン
グを前記シートに対して当接・離脱させることにより、
蒸気の通流・遮断を行うものである。その場合、蒸気遮
断時にシートに当接するシートリング当接部には弾性変
形によりに一定の縮み量を与え、シートリングの経年的
なへたりや損耗に伴いシートとシートリング当接部との
間に隙間が発生して蒸気が漏れることのないようにして
いる。
面からなるシートを設けた円筒状の弁箱内に、フッ素樹
脂などからなるシートリングを有する円板状の弁体を前
記弁箱を貫通する弁軸に支持させて回動可能に納め、前
記弁体を前記弁軸を介して回動操作して前記シートリン
グを前記シートに対して当接・離脱させることにより、
蒸気の通流・遮断を行うものである。その場合、蒸気遮
断時にシートに当接するシートリング当接部には弾性変
形によりに一定の縮み量を与え、シートリングの経年的
なへたりや損耗に伴いシートとシートリング当接部との
間に隙間が発生して蒸気が漏れることのないようにして
いる。
ところが、従来、上記縮み量を大きくするとシートと
シートリングとの間の摩擦力が増えて弁体を回動させる
操作機の操作力が過大になる一方、縮み量を小さくする
とシートリングの経年的なへたりや損耗を十分にカバー
できず蒸気漏れが生じやすいという悩みがあった。 そこで、この発明は、シートリングに大きな縮み量を
与えることなく蒸気漏れの発生を防止できるバタフライ
型蒸気止め弁を提供することを目的とするものである。
シートリングとの間の摩擦力が増えて弁体を回動させる
操作機の操作力が過大になる一方、縮み量を小さくする
とシートリングの経年的なへたりや損耗を十分にカバー
できず蒸気漏れが生じやすいという悩みがあった。 そこで、この発明は、シートリングに大きな縮み量を
与えることなく蒸気漏れの発生を防止できるバタフライ
型蒸気止め弁を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、この発明は、内周に沿っ
てテーパ面からなるシートを設けた円筒状の弁箱内に、
シートリングを有する円板状の弁体を前記弁箱を貫通す
る弁軸に支持させて回動可能に納め、前記弁体を前記弁
軸を介して回動操作して前記シートリングを前記シート
に対して当接・離脱させることにより、蒸気の通流・遮
断を行うようにしたバタフライ型蒸気止め弁において、
前記シートリングを前記弁体にその軸方向に遊動可能に
装着し、前記シートリングを前記軸方向に沿って前記シ
ートの内径の大径側から小径側に向かって押すばねを前
記シートリングと前記弁体との間に挿入して設けるもの
とする。
てテーパ面からなるシートを設けた円筒状の弁箱内に、
シートリングを有する円板状の弁体を前記弁箱を貫通す
る弁軸に支持させて回動可能に納め、前記弁体を前記弁
軸を介して回動操作して前記シートリングを前記シート
に対して当接・離脱させることにより、蒸気の通流・遮
断を行うようにしたバタフライ型蒸気止め弁において、
前記シートリングを前記弁体にその軸方向に遊動可能に
装着し、前記シートリングを前記軸方向に沿って前記シ
ートの内径の大径側から小径側に向かって押すばねを前
記シートリングと前記弁体との間に挿入して設けるもの
とする。
従来はシートリングのへたりや損耗をシートリングの
弾性変形による縮み代の復元で補償しようとしているた
め、隙間の発生を防止するためには相当量の縮み代、従
って押し付け力が必要となる。それに対して、この発明
は、弁体の軸方向に遊動可能に装着したシートリングを
ばねによりシート内径の大径側から小径側に向かって押
すように構成し、上記隙間が生じようとするシートリン
グがばね力に押されて移動し、この隙間を埋めるように
した。従って、シートリングには隙間を埋めるための縮
み代は不要で、シートとの間の摩擦力が小さくなるとと
もに、シートリングはへたりや損耗に追随して移動する
ので、隙間の発生が確実に防止される。
弾性変形による縮み代の復元で補償しようとしているた
め、隙間の発生を防止するためには相当量の縮み代、従
って押し付け力が必要となる。それに対して、この発明
は、弁体の軸方向に遊動可能に装着したシートリングを
ばねによりシート内径の大径側から小径側に向かって押
すように構成し、上記隙間が生じようとするシートリン
グがばね力に押されて移動し、この隙間を埋めるように
した。従って、シートリングには隙間を埋めるための縮
み代は不要で、シートとの間の摩擦力が小さくなるとと
もに、シートリングはへたりや損耗に追随して移動する
ので、隙間の発生が確実に防止される。
第1図はこの発明の実施例を示すバタフライ型蒸気止
め弁の縦断面図、第2図はそのP部の拡大図である。第
1図において、円筒状の弁箱1の内周に沿ってテーパ面
からなるシート2が設けられ、弁箱1内には蒸気遮断時
にシート2に図示の通り当接するシートリング6を有す
る円板状の弁体3が、弁箱1を貫通する弁軸4に支持さ
れて回動可能に納められている。弁体1を弁軸4を介し
て図示しない操作機により第1図の反時計方向に回動操
作することにより、シートリング6はシート2から離脱
し、蒸気が通流するようになる。 ここで、特に第2図に詳細に示すように、フッ素樹脂
からなるシートリング6は環状の台板7とその外周から
つば状に突出するリング板8とからなり、リング板8の
先端部でシート2に当接する。一方、弁体3は中央のボ
ス部とその外側のフランジ部とからなる段付円板状に形
成され、ボス部にはシートリング6の台板7が密に嵌め
込まれ、また台板7の一方の肩部は弁体3のフランジ部
に設けられた環状の溝5に密に嵌入されている。弁体3
に嵌め込まれたシートリング6は弁体3のボス部端面に
図示しないねじで固定された円板状の押え板11で抜け止
めされ、台板7の他方の肩部は押え板11に設けられた環
状の溝12に密に嵌入されている。 ここで、台板7の前後(第2図の左右)端面と溝5及
び12の底面との間には図示の通り適宜の隙間が設けら
れ、シートリング6はこの隙間の範囲内で弁体3の軸方
向に遊動可能とされる一方、台板7の弁体3との対向面
には周方向に等ピッチで底付円筒状の穴9が複数個設け
られ、これらの穴9にそれぞれ挿入されて、圧縮コイル
スプリングからなるばね10がシートリング6と弁体3と
の間に設けられている。シートリング6はばね10によ
り、シート2のテーパ面の大径側から小径側(第1図の
左側から右側)に向かって押され、図示蒸気遮断状態に
おいてくさび効果によりシート2に密接している。 このような構成において、高温の蒸気に曝されながら
シート2に圧接されるシートリング6のシート当接部は
長年の使用の間にへたりや損耗を生じ、シート2との間
に隙間が生じようとするが、その場合にはばね10に押さ
れたシートリング6がへたりや損耗に追随するように移
動して隙間を埋める。従って、図示構成によればシート
リング6には隙間を埋めるための従来の縮み代は不要で
あり、シート2との間の摩擦力も小さいものとなる。
め弁の縦断面図、第2図はそのP部の拡大図である。第
1図において、円筒状の弁箱1の内周に沿ってテーパ面
からなるシート2が設けられ、弁箱1内には蒸気遮断時
にシート2に図示の通り当接するシートリング6を有す
る円板状の弁体3が、弁箱1を貫通する弁軸4に支持さ
れて回動可能に納められている。弁体1を弁軸4を介し
て図示しない操作機により第1図の反時計方向に回動操
作することにより、シートリング6はシート2から離脱
し、蒸気が通流するようになる。 ここで、特に第2図に詳細に示すように、フッ素樹脂
からなるシートリング6は環状の台板7とその外周から
つば状に突出するリング板8とからなり、リング板8の
先端部でシート2に当接する。一方、弁体3は中央のボ
ス部とその外側のフランジ部とからなる段付円板状に形
成され、ボス部にはシートリング6の台板7が密に嵌め
込まれ、また台板7の一方の肩部は弁体3のフランジ部
に設けられた環状の溝5に密に嵌入されている。弁体3
に嵌め込まれたシートリング6は弁体3のボス部端面に
図示しないねじで固定された円板状の押え板11で抜け止
めされ、台板7の他方の肩部は押え板11に設けられた環
状の溝12に密に嵌入されている。 ここで、台板7の前後(第2図の左右)端面と溝5及
び12の底面との間には図示の通り適宜の隙間が設けら
れ、シートリング6はこの隙間の範囲内で弁体3の軸方
向に遊動可能とされる一方、台板7の弁体3との対向面
には周方向に等ピッチで底付円筒状の穴9が複数個設け
られ、これらの穴9にそれぞれ挿入されて、圧縮コイル
スプリングからなるばね10がシートリング6と弁体3と
の間に設けられている。シートリング6はばね10によ
り、シート2のテーパ面の大径側から小径側(第1図の
左側から右側)に向かって押され、図示蒸気遮断状態に
おいてくさび効果によりシート2に密接している。 このような構成において、高温の蒸気に曝されながら
シート2に圧接されるシートリング6のシート当接部は
長年の使用の間にへたりや損耗を生じ、シート2との間
に隙間が生じようとするが、その場合にはばね10に押さ
れたシートリング6がへたりや損耗に追随するように移
動して隙間を埋める。従って、図示構成によればシート
リング6には隙間を埋めるための従来の縮み代は不要で
あり、シート2との間の摩擦力も小さいものとなる。
この発明によれば、シートリングがへたりや損耗に追
随して移動するので隙間の発生が確実に防止されるとと
もに、シートリングとシートとの間の摩擦力が最小限に
抑えられ、操作力が小さく蒸気漏れのないバタフライ型
止め弁を容易に構成することができる。
随して移動するので隙間の発生が確実に防止されるとと
もに、シートリングとシートとの間の摩擦力が最小限に
抑えられ、操作力が小さく蒸気漏れのないバタフライ型
止め弁を容易に構成することができる。
第1図はこの発明の実施例を示すバタフライ型蒸気止め
弁の縦断面図、第2図はそのP部の拡大図である。 1:弁箱、2:シート、3:弁体、4:弁軸、5:溝、6:シートリ
ング、9:穴、10:ばね。
弁の縦断面図、第2図はそのP部の拡大図である。 1:弁箱、2:シート、3:弁体、4:弁軸、5:溝、6:シートリ
ング、9:穴、10:ばね。
Claims (1)
- 【請求項1】内周に沿ってテーパ面からなるシートを設
けた円筒状の弁箱内に、シートリングを有する円板状の
弁体を前記弁箱を貫通する弁軸に支持させて回動可能に
納め、前記弁体を前記弁軸を介して回動操作して前記シ
ートリングを前記シートに対して当接・離脱させること
により、蒸気の通流・遮断を行うようにしたバタフライ
型蒸気止め弁において、 前記シートリングを前記弁体にその軸方向に遊動可能に
装着し、前記シートリングを前記軸方向に沿って前記シ
ートのテーパ面の大径側から小径側に向かって押すばね
を前記シートリングと前記弁体との間に挿入して設けた
ことを特徴とするバタフライ型蒸気止め弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1014512A JP2689563B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | バタフライ型蒸気止め弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1014512A JP2689563B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | バタフライ型蒸気止め弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02195080A JPH02195080A (ja) | 1990-08-01 |
JP2689563B2 true JP2689563B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=11863134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1014512A Expired - Lifetime JP2689563B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | バタフライ型蒸気止め弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689563B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8899257B2 (en) * | 2011-08-09 | 2014-12-02 | Amot Controls Corp. | Disc assembly for a valve and method of making the same |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4863829U (ja) * | 1971-11-17 | 1973-08-14 |
-
1989
- 1989-01-24 JP JP1014512A patent/JP2689563B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02195080A (ja) | 1990-08-01 |
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