JP2689345B2 - ウッドチップを主原料とする舗装 - Google Patents

ウッドチップを主原料とする舗装

Info

Publication number
JP2689345B2
JP2689345B2 JP1068970A JP6897089A JP2689345B2 JP 2689345 B2 JP2689345 B2 JP 2689345B2 JP 1068970 A JP1068970 A JP 1068970A JP 6897089 A JP6897089 A JP 6897089A JP 2689345 B2 JP2689345 B2 JP 2689345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pavement
wood
wood chips
chips
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1068970A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02248505A (ja
Inventor
文男 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Rotec Corp
Original Assignee
Taisei Rotec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Rotec Corp filed Critical Taisei Rotec Corp
Priority to JP1068970A priority Critical patent/JP2689345B2/ja
Publication of JPH02248505A publication Critical patent/JPH02248505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2689345B2 publication Critical patent/JP2689345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、主として雑木類の低品位の木材や、建築
廃材として排出される木材を細かく破砕したウッドチッ
プを主原料とする舗装に関するものである。
〔従来の技術〕 ウッドチップを利用した舗装は、きわめて弾力性に富
み、しかも透水性が確保されることからこれまでも、競
技馬の調教場等に実施されたことは公知である。
しかし、そのウッドチップはオーストラリア産のユー
カリを主原料とするため材料の確保等に難点があり、折
角の特徴を備えながらも広く普及されるまでには至って
いないのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、普及のネックは前記したように、主として
ウッドチップの確保に問題があったが、さらに従来のウ
ッドチップによる舗装は、そのウッドチップの単品を層
状に舗設して仕上げただけのものであったため、長期間
使用している間に、表層部分のウッドチップが飛散した
り、部分的に掘り起こされたりして舗装としての安定性
に欠けるという致命的な欠点があった。すなわち舗装面
の維持管理に、きわめて手数が掛かり、管理費がかかり
過ぎるという問題点があった。
そこで、この発明は、このような従来のウッドチップ
舗装の問題点を解消するとともに、ウッドチップ舗装の
もつ特徴を生かし、馬場はもちろんのこと主としてレジ
ャーパークにおけるジョギングコースや公園遊歩道の舗
装に適したウッドチップを主原料とする舗装を提供する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する手段として、本発明は、ウッドチ
ップと砂もしくは火山灰を80:20〜60:40さらに好ましく
は70:30の重量割合で混合し、路盤上に敷均すとともに
転圧し、その表面に安定材として合成ゴムもしくは合成
樹脂系の接着剤を塗布もしくは散布して表面処理を施し
て舗装するという手段をとったことを特徴とするもので
ある。
なお、前記ウッドチップをさらにクラッシャにかけて
繊維状を呈するウッドファイバとするとともに、安定剤
としての合成ゴムもしくは合成樹脂系の接着剤は、ラテ
ックス型もしくはエマルジョン型の接着剤を用いて表面
処理を行った。
〔作用〕
本発明によるウッドチップまたはを主原料とする舗装
は、前記したように重量割合において8〜6割のウッド
チップもしくはウッドファイバに、2〜4割の砂か火山
灰を混ぜ合わせ敷均し、締固め、その上に安定材として
合成ゴムもしくは合成樹脂系の接着剤を塗布もしくは散
布して舗装したものであるため、従来のように舗装表面
のチップ材が飛散するようなことはなく、弾性を備えた
舗装として機能する。またきわめて多孔性の火山灰ない
し砂を混合させてあるため透水性とともに保水性が確保
された。
次に本発明による舗装の実施例を施工要領に基づいて
説明する。
〔実施例1〕 まず、舗装すべき路面に、図面で示すように切込砂利
を敷設したのちマカダムローラないしタイヤローラによ
り転圧して路盤工1を構築する。その際路盤工1の下に
は排水性を確保するため路床排水溝2を設けた。
次にこの路盤工1の上に、ウッドチップと火山灰とを
80:20〜60:40の範囲の中間である70:30の割合で混合し
たものをアスファルトフィニッシャにて敷均し、タイヤ
ローラを用いて締固めた。実施例では10cmの舗装厚さの
チップ舗装3とした。
ついで、その表面に安定材として合成ゴム系の接着剤
であるSBRラテックスをエンジンスプレヤを用い、1/
m2の割合をもって均一に散布し表面処理した。
〔実施例2〕 この実施例においては、ウッドチップをさらにクラッ
シャにかけて破砕し、いわゆる繊維状を呈するウッドフ
ァイバとし、これに前記火山灰に代え川砂を前記割合で
混合し、以下は前記要領で路盤工1上に敷均し、締固
め、接着剤による表面処理を行った。
そして養生後、前記実施例1および2の舗装における
弾力性を次の要領による弾力性試験方法によってチェッ
クした。すなわち現場施工舗装と同質の試験用舗装板を
製作し、この試験用舗装板上に重量4kgの重錘を自由落
下させ、舗装板に衝突したときに生じる上向きの加速度
を加速度計で測定した。
その結果は、前記実施例(1)および(2)によるウ
ッドチップおよびウッドファイバいずれを用いた場合で
も、その衝撃加速度は45〜70Gであった。
下記表−1は、各種舗装材の弾力性を比較する一覧表
である。
表中、Gは加速度を表すGalの略であり、1Cal=1cm/s
ec2である。したがって衝撃加速度の値が大きい程その
材料は硬質であり、上方よりの衝撃加速に対してき反力
が大きいことを意味する。
表−1によると、実施例1および2によって得られた
ウッドチップおよびウッドファイバ舗装は、歩行時にお
ける脚にかかる反力がアスコン舗装の1/3〜1/4程度であ
ることが理解される。また衝撃加速度からみると、天然
芝程度の弾力性があると考えられ、歩行ないしジョギン
グ走行時等における歩行者ないし走行者に与える受動的
衝撃は少なく、したがって疲労の少ない舗装として機能
することができるものである。
なお実施例においては、ウッドチップの材料として製
材工場等から排出された長さ10cm未満の木片をチップ状
に加工したが、建築廃材として排出される木質系材料を
用いても前記同様の効果を期待することはもちろんであ
る。
さらに安定材としての接着剤として、実施例において
は合成ゴム系の接着剤であるSBRラテックス型の接着剤
を使用したが、合成樹脂系の接着剤であるフェノール系
樹脂またはエポキシ系樹脂からなる接着剤を用いてもよ
く、さらには土木・建築用の接着剤として多用されてい
るポリ酢酸ビニール系の単体,ラテックス型、エマルジ
ョン型の接着剤でもよい。
また、実施例ではウッドチップないしウッドファイバ
の添加材として砂もしくは火山灰を用い、その混合割合
を70:30としたが、弾力性,透水性,耐腐食性の点か
ら、この割合が最も好ましいことが実験結果確認され
た。
ちなみに透水性については、暗きょの形態にも影響さ
れるが、多孔性の火山灰ないし砂を混入しているため、
実験によるとウッドチップ舗装では、一般的な砂の透水
係数とほぼ同等で10-3オーダであった。
また耐腐食性については、舗装層のチップないしファ
イバに対する空気接触が抑制され、かつ前記透水性機能
とによりその心配はない。さらに耐候性についてもきわ
めて秀れていることが実験をとおして実証された。
〔発明の効果〕
本発明によるウッドチップないしウッドファイバを主
原料とする舗装は、前記したように比較的低品位の木
材、あるいは建築廃材として排出される木材を再生利用
することができ、これにきわめて入手の容易な火山灰な
いし川砂を混ぜ合わせたものであるため舗装コストが経
済的である。しかも弾力性と透水性を備えた舗装として
使用できるため、ジョギングコースの舗装や公園その他
遊歩道の舗装に適する。
さらに表面は、合成ゴムないし合成樹脂系の接着剤を
もって安定化処理してあるため、従来のウッドチップ舗
装にみられたような表面チップやファイバの飛散はな
い。
したがって、前記弾力性の特徴を生かし、運動器疾患
のリハビリテーション施設の床舗装等にも適用すること
が可能である。
とくに低品位の木材や製材工場あるいは建築廃材とし
て排出される木材の再生利用となるため、資源の有効利
用にもつながり、付加価値の高い機能性と経済性を備え
た舗装としてきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明によるウッドチップ舗装の縦断面図であ
る。 1……路盤工、2……路床排水溝 3……チップ舗装

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウッドチップと砂もしくは火山灰とを80:2
    0〜60:40の重量割合で混合し、路盤上に敷均すとともに
    転圧し、その表面に安定材として合成ゴムもしくは合成
    樹脂系の接着剤を塗布もしくは散布して表面処理したこ
    とを特徴とするウッドチップを主原料とする舗装。
  2. 【請求項2】前記ウッドチップをクラッシャにかけて繊
    維状のウッドファイバとした請求項1記載のウッドチッ
    プを主原料とする舗装。
JP1068970A 1989-03-20 1989-03-20 ウッドチップを主原料とする舗装 Expired - Fee Related JP2689345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1068970A JP2689345B2 (ja) 1989-03-20 1989-03-20 ウッドチップを主原料とする舗装

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1068970A JP2689345B2 (ja) 1989-03-20 1989-03-20 ウッドチップを主原料とする舗装

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02248505A JPH02248505A (ja) 1990-10-04
JP2689345B2 true JP2689345B2 (ja) 1997-12-10

Family

ID=13389038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1068970A Expired - Fee Related JP2689345B2 (ja) 1989-03-20 1989-03-20 ウッドチップを主原料とする舗装

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2689345B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5718005U (ja) * 1980-06-30 1982-01-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02248505A (ja) 1990-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101851890A (zh) 一种纤维沥青碎石封层方法
EP1939356B1 (de) Belag für Wege, Spiel - und Sportflächen und Verfahren zur Herstellung eines solchen Belages
US3819291A (en) Method of making a pavement
KR101726392B1 (ko) 운동장 우수 관리 및 재활용 시스템의 시공 방법 및 운동장 우수 관리 및 재활용 시스템
Goubert et al. The poroelastic road surface (PERS): Is the 10 dB reducing pavement within reach?
KR100404679B1 (ko) 폐타이어 칩 층을 형성한 포장층
KR100497567B1 (ko) 친환경 투수블록 및 그 제조방법
JP2689345B2 (ja) ウッドチップを主原料とする舗装
CN101691730B (zh) 一种复合式路面面层结构及其施工方法
US20060009551A1 (en) Asphalt-rubber material for pedestrian and bicycle trails
Ciccu et al. Recycling of secondary raw materials from end-of-life car tires
AU712740B2 (en) Improvements in artificial surfaces
JPS5929726B2 (ja) 柔軟性を有する透水性舗装体
JP3683942B2 (ja) 床版の防水施工方法
JPH0136963Y2 (ja)
WO1996032174A1 (en) Improvements in artificial surfaces
JPH04347202A (ja) ウッドチップまたはウッドファイバーを用いた舗装材
JP3131806B2 (ja) スポーツ施設等における表層用混合物
JP4699711B2 (ja) 舗装構造及び舗装方法
JP2958343B1 (ja) 舗装層及びその形成方法
JP3065294B2 (ja) 排水性コンクリートの道路舗装工法
JP2003268707A (ja) 弾性舗装構成体及びその施工方法
JPH09296409A (ja) ソフト舗装施工法および該施工法に使用するバインダー
JP2003301404A (ja) 舗装材およびその施工方法
KR100673055B1 (ko) 투수형 다목적 포장재

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees