JP2689181B2 - 多孔質焼結金属製金型の製造方法 - Google Patents

多孔質焼結金属製金型の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多孔質焼結金属製金型のキャビティ面に複
雑で微細な凹凸面を加工するようにした金型の製造方法
に関する。
(従来技術と課題) 近年、皮しぼ模様・葉脈あるいは砂の幾何学模様等の
複雑で微細な凹凸面をキャビティ面に形成した、通気性
を有する多孔質焼結金属製の金型を用いて樹脂製品を真
空成形することが行なわれている。そして、この凹凸面
の金型キャビティ面への成形は、従来、銅電極を用いた
放電型彫り加工法や、電鋳方法によっている。しかし、
前者の成形法では熟練を要する上に手間がかかり、また
後者の成形法では時間が長くかかるなどの問題があっ
た。
本発明は上記の問題を解消するためになされたもので
ある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明における多孔質焼結
金属製金型の製造方法においては、多孔質焼結金属製金
型のキャビティ面に加工すべき模様を有する原物を複写
して写真原板を作製し、前記金型のキャビティ面に樹脂
を含浸させてその金型キャビティ面の細孔を塞ぎ、樹脂
を含浸させたキャビティ面に感光液を塗布し、感光液を
塗布したキャビティ面に前記写真原板を吸引密着し焼き
付けたのち溶剤で現像してそのキャビティ面にレジスト
画像を作り、レジスト画像を作ったキャビティ面を腐食
液に浸漬して、そのキャビティ面におけるレジスト画像
以外の表面を腐食させるようにしたものである。
なお、多孔質焼結金属としては、ステレンレス鋼粉末
等による鉄系のもの、あるいは銅・銅合金粉末等による
非鉄系のものを用いる。
また、前記写真原板としては普通のネガティブコロタ
イプ版あるいは普通のポジティブグラビア版を使用す
る。また、キャビティ面に含浸させる樹脂としては、温
度200℃前後の加熱により溶解するものであって揮発性
石油溜出物と浸透性防錆油剤と他の溶剤とから構成され
るものを使用し、例えば次の成分から成るものがある。
なお、数字は重量比である。
HAMA3.75;98%アクリル酸10.5;n−BMA5.75;2−EHMA7.
5;AIBN0.3;キシレン18.75;アゾビスバレロニトリレ0.1
2;n−ブタノール6.25;硫化第一鉄10.0;石炭酸10.0;アラ
ビアゴム10.0;防錆油10.0;スチレン7.5;タンニン酸10.0
である。さらに前記感光液としては重クロム酸感光物を
使用し、これは、感光剤としてアンモニア、カリウム等
の重クロム酸塩と、成膜質としてのグルー、ゼラチン、
アラビアゴム、シェラックなどとを溶剤に溶かしたもの
である。
また、重クロム酸塩の代りにジアゾ加合物、ジアジド
化合物等を感光剤としたものや、ポリビニルアルコール
エステル等をレジスト用感光物として使用してもよい。
さらにまた、金型を溶解する腐食溶液としては、酸類あ
るいは塩類を使用する。
(実施例) 実施例について図面を参照して説明する。
まず表皮(1)の表面に白に微粉末を塗布して特に筋
目などを明確にしたのち、第1図に示すように、この表
皮(1)の表面をカメラ(2)で複写してネガティブフ
ィルム(3)を作製する。一方、第2図に示すように、
多孔質焼結金属製の金型(4)を前記樹脂液に浸漬して
キャビティ面の細孔を塞いだのち、200℃前後の温度で
加熱してその樹脂を乾燥する。
次いで金型(4)のキャビティ面に重クロム酸アンモ
ニウム(5)を均一な厚さで塗布したのち乾燥し、続い
て、第3図に示すように前記ネガティブフィルム(3)
を重クロム酸アンモニウム(5)上に吸引密着してアー
ク灯(図示せず)で焼き付ける。次いで、第4図に示す
ように、ネガティブフィルム(3)を焼き付けた重クロ
ム酸アンモニウム(5)を溶剤で現像して未感光部を溶
かし画像を出現させ、これにより、金型(4)のキャビ
ティ面に革しぼ模様の画像を有するレジスト画像(6)
を作る。
次いで、第5図に示すように、レジスト画像(6)を
有する金型(4)のキャビティ面を酸類の溶液に浸漬し
てレジスト画像(6)以外の表面を腐食させ、続いて第
6図に示すように、レジスト画像(6)を金型(4)の
キャビディ面から剥離除去する。その後、金型(4)を
加熱して前記浸漬した樹脂を金型(4)から排出させる
ともにアセトン液の超音波洗浄をすることにより、通気
性を有する、皮しぼ模様製品成形用の金型を製造するこ
とができる。
なお、上記の実施例では1回の工程で皮しぼ模様を成
形するようにしているが、カメラ(2)の明暗を段階的
に絞って表皮(1)の表面の明暗を段階的に複写し、多
数枚のネガティブフィルム(3)を段階的に使用して上
記の工程を多数回繰返すようにしてもよい。これによ
り、金型(4)のキャビティ面の凹凸形状を段階的に深
く加工して顕著にし、皮しぼ模様の質感をより高めるこ
とができる。こうして製造した金型(4)のキャビティ
面の面粗さは第7図に示すようになる。
(発明の効果) 以上の説明からも明らかなように本発明は多孔質焼結
金属製金型のキャビティ面に加工すべき模様を有する原
物を複写して写真原板を作り、一方前記金型のキャビテ
ィ面に加熱により溶出する樹脂を含浸させてその金型キ
ャビティ面の細孔を塞いだのちこのキャビティ面に感光
液を塗布し、この感光液を塗布した金型キャビティ面に
前記写真原板を吸引密着し焼き付けたのち溶剤で現像し
て金型キャビティ面にレジスト画像を作り、さらにこの
金型キャビティ面を腐食液に浸清して金型キャビティ面
におけるレジスト画像以外の表面を腐食させるようにし
たから、皮しぼ模様のように複雑で微細な凹凸面形状
を、金型キャビティ面に容易かつ適確に加工することが
できるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の工程を説明するための説明図で、第1図
はネガティブフィルム作成の模式図、第2図〜第6図は
多孔質焼結金属製金型の製造工程を示す縦断面図、第7
図は製造後の金型キャビティ面の面粗さを示すオシログ
ラフ図である。 (1):表皮、(3):ネガティブフィルム (4):金型、(5):重クロム酸アンモニウム (6):レジスト画像

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質焼結金属製金型のキャビティ面に複
    雑で微細な凹凸面を加工するようにした多孔質焼結金属
    製金型の製造方法であって、前記金型(4)のキャビテ
    ィ面に加工すべき模様を有する原物(1)を複写して写
    真原板(3)を作製する工程と、前記金型(4)のキャ
    ビティ面に加熱することにより溶出される樹脂を含浸さ
    せてその金型(4)キャビティ面の細孔を塞ぐ工程と、
    樹脂を含浸させたキャビティ面に感光液(5)を塗布す
    る工程と、感光液(5)を塗布したキャビティ面に前記
    写真原板(3)を吸引密着し焼き付けたのち溶剤で現像
    してこのキャビティ面にレジスト画像(6)を作る工程
    と、レジスト画像(6)を作ったキャビティ面を腐食液
    に浸清してこのキャビティ面におけるそのレジスト画像
    (6)以外の表面を腐食させる工程と、このレジスト画
    像(6)を前記キャビティ面から剥離除去するととも
    に、前記金型(4)から前記含浸した樹脂を排出させる
    工程と、から成ることを特徴とする多孔質焼結金属製金
    型の製造方法。
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