JP2688622B2 - ソイルセメント合成杭施工用オーガー及びソイルセメント合成杭施工法 - Google Patents

ソイルセメント合成杭施工用オーガー及びソイルセメント合成杭施工法

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JP2688622B2
JP2688622B2 JP706490A JP706490A JP2688622B2 JP 2688622 B2 JP2688622 B2 JP 2688622B2 JP 706490 A JP706490 A JP 706490A JP 706490 A JP706490 A JP 706490A JP 2688622 B2 JP2688622 B2 JP 2688622B2
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勇一 今枝
正弘 中島
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信一 日比野
上  周史
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建設関係の基礎工事に適用されるソイル
セメント合成杭の造成に使用するオーガーに関するもの
である。
〔従来の技術〕
ソイルセメント合成杭の造成方法の一例として、特開
昭64-48926号公報により開示された方法が知られてい
る。この方法は、鋼管,コンクリート管等の中空管内に
貫通させたオーガーロッドの先端部に、拡開した状態が
中空管の外径より大きな外径であるオーガー刃を設けセ
メントミルク等の注入材を地中に注入しながら、そのオ
ーガー刃の回転により土と強制撹拌することにより、中
空管の外径より大きな外径のソイルセメント柱を造成し
つつ、同時に中空管をその中空管の自重あるいは圧入力
によりソイルセメント柱に埋め込み、ソイルセメント合
成杭造成後は、オーガー刃を縮退させ、オーガーヘッド
を中空管内を通して引き上げて工事を終了するソイルセ
メント合成杭造成法である。
従来、このようなソイルセメント合成杭造成法に使用
するオーガーとしては、固定刃と可動刃とを有し、可動
刃については、オーガーロッドの回転力および地盤の抵
抗力を利用して拡開縮退させる構造のオーガー(一例と
して特開昭55-23247号公報参照)、オーガーロッドの軸
力および地盤の抵抗力を利用して拡開縮退させる構造の
オーガー(一例として特開昭57-127016号公報参照)、
オーガーに、軸力,回転力あるいは地盤の抵抗力の代り
に、地上からの指示による機械力あるいは油圧力を与え
て、可動刃を拡開縮退させるように構成したオーガー等
が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
然るに、地盤の抵抗力を利用して可動刃を拡開縮退さ
せるオーガーにおいては、可動刃取付部の目詰まり,地
中の障害物等により、地盤の抵抗力を十分に利用できな
い場合、地上において可動刃が計画どおり拡開している
か否かを確認できないという問題があった。
またソイルセメント合成杭の施工においては、掘削能
力,推進能力の向上のため、オーガーヘッド先端にスク
リューヘッドを取付け、地中の深部の支持層では、支持
力に見合う高強度ソイルセメントを造成するために、繰
り返しを行なう。前記スクリューヘッドは螺旋状になっ
ており、スクリューヘッドにより支持層の地盤を乱さな
いようにするため、オーガーヘッドを引き上げながら繰
り返しをする時には、オーガーロッドによりオーガーヘ
ッドおよびスクリューヘッドを逆転させる。このような
場合、オーガーロッドの回転力および地盤の抵抗力を利
用して可動刃を拡開させる構造のオーガーヘッドを使用
したときは、オーガーロッドによりオーガーヘッドを逆
転させると、可動刃が縮退するため、土と注入材との撹
拌が不十分となり、そのため高強度のソイルセメントを
造成できないばかりでなく、ソイルセメントの品質のば
らつきが増大するという問題があった。
またオーガーロッドの軸力および地盤の抵抗力を利用
して可動刃を拡開させる構造のオーガーヘッドを使用し
たときも、オーガーヘッドを引き上げた際に、可動刃が
縮退するため、同様な問題があった。
一方、地上からの指示による機械力あるいは油圧力を
利用して可動刃を拡開させる構造のオーガーを使用した
場合は、理論上、正確な拡開縮退が得られるが、セメン
トミルク等の注入材はオーガーロッドの内空間を利用し
てオーガーヘッドの先端部に供給されるため、地上から
の指示による機械力あるいは油圧力を伝達する装置をオ
ーガーロッド内に組み込むと、オーガーロッドが大径化
すると共に、その構造が複雑化し、そのためオーガーロ
ッドが高価になると共に、その重量が増大して施工性が
悪くなり、粗雑な扱いをすると故障し易いという問題が
あるばかりでなく、例えば20Mを越えるような長尺の中
空管を使用する場合は、オーガーロッドの継ぎ足しが必
要となるため、接続部の機構が複雑になるばかりでな
く、セメントミルク等の注入材の侵入により、オーガー
ロッドの接続部において故障を生じる恐れがあった。
この発明は、前述の問題を解決し、中空管よりも大き
い一定の外径を持った高品質のソイルセメント柱を容易
に施工できるソイルセメント合成杭施工用オーガーを提
供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明のソイルセメン
ト合成杭施工用オーガーにおいては、中空管7内のオー
ガーロッド12の下部に連結されたオーガー支軸1に可動
刃支持部材2が固定され、その可動刃支持部材2にオー
ガー可動刃3の基端部が枢軸4により枢着され、オーガ
ー可動刃3の先端側が中空管7の外面を越えて突出して
いるオーガー可動刃拡開状態で、掘削撹拌終了後に切断
されるオーガー可動刃固定用シャーピン6が、オーガー
可動刃支持部材2とオーガー可動刃3とにわたって挿通
されている。
また撹拌状態を良くするために、オーガー支軸1に、
可動刃支持部材2の上下方向に隣り合う位置において支
持部材2Aを回動自在に取付け、その支持部材2Aに撹拌補
助翼3Aの基端部を枢軸4により枢着し、撹拌補助翼3Aの
先端がオーガー可動刃3の先端を越えて横方向に突出し
ている状態で、掘削撹拌終了後に切断される撹拌補助翼
固定用シャーピン6Aを、支持部材2Aと撹拌補助翼3Aの基
端部とにわたって挿通する。
また硬質の中間層があってもこれを容易に掘削してセ
メントと撹拌すると共に、硬質の支持層をも容易に掘削
してセメントと撹拌できるようにするために、オーガー
支軸1の先端部にスクリューヘッド9を固定する。
さらにまた、縮退されたオーガー可動刃をスクリュー
ヘッドに収容できるようにするために、スクリューヘッ
ド10に割り込み空間17を設ける。
本発明に係るソイルセメント合成杭の施工法は、中空
管7内を通り、その下方に突出しているオーガーロッド
12の下部に連結されたオーガー支軸1に固定の可動刃支
持部材2に取付けたオーガー可動刃3で地盤11を掘削
し、この掘削部に硬化性注入材を注入して前記中空管7
より大径の合成杭を施工するに際し、前記可動刃支持部
材2に枢軸4で枢着され、オーガー可動刃固定用シャー
ピン6により枢着4を中心とする回動が阻止されること
でその拡開状態が保持されたオーガー可動刃3で地盤11
を掘削撹拌し、掘削撹拌終了後、中空管7とオーガーロ
ッド12との相対的上下動によりオーガー可動刃3を中空
管7に係止されることで、オーガー可動刃固定用シャー
ピン6を切断することによりオーガー可動刃3が下方に
回動して縮退可能とし、中空管7を通してオーガー可動
刃3とオーガーヘッドを地上に回収することを特徴とす
る。
〔作用〕
掘削撹拌中は、オーガー可動刃3が拡開状態で可動刃
支持部材2に対しシャーピン6により固定され、かつ掘
削撹拌終了後は、シャーピン6を切断することにより、
オーガー可動刃3を縮退させ、中空管7を通ってオーガ
ーヘッドを地上で回収できるので、中空管7の外径より
大きく且つ一定の外径のソイルセメント柱13を確実に造
成できるばかりでなく、中空管7をソイルセメント柱を
造成しながら精度よくソイルセメント柱内に埋設するこ
とができる。
またオーガー支軸1に、可動刃支持部材2の上下方向
に隣り合う位置において支持部材2Aを回動自在に取付
け、その支持部材2Aに撹拌補助翼3Aの基端部を枢軸4に
より枢着し、撹拌補助翼3Aの先端がオーガー可動刃3の
先端を越えて横方向に突出している状態で、掘削撹拌終
了後に切断される撹拌補助翼固定用シャーピン6Aを、支
持部材2Aと撹拌補助翼3Aの基端部とにわたって挿通した
場合は、掘削撹拌の際に、撹拌補助翼3Aの先端側が地盤
に係合して、その撹拌補助翼3Aの回転が防止され、かつ
その撹拌補助翼3Aによってオーガー可動刃3とソイルセ
メントとの共回わりが防止されるので、ソイルセメント
の撹拌混合状態が良くなる。
またオーガー支軸1の先端部にスクリューヘッド9を
取付けることにより、硬い中間層があっても掘削撹拌し
てソイルセメント柱13を貫通施工できると共に、支持層
を掘削撹拌してその支持層に根入れしたソイルセメント
合成支持杭を確実に築造できる。さらに支持層において
は、オーガーヘッドにおける拡開されたオーガー可動刃
の外径を変えることなく、オーガーヘッドを逆転させて
ソイルセメントの練り返しを行なうことができるので、
オーガーヘッドの引上げ時にスクリューヘッドにより支
持地盤を乱すことがない。
さらにまた、スクリューヘッドにオーガー可動刃3を
収納できる割り込み空間17を設けることにより、大きな
スクリューヘッドをオーガー支軸1の先端部に取付けて
も、オーガー可動刃3を縮退させることができる。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。
第1図ないし第3図は第1発明の実施例を示すもので
あって、垂直なオーガー支軸1に、複数の可動刃支持部
材2の中間部が、上下方向に間隔をおいて嵌合され、各
可動刃支持部材2はオーガー支軸1に対しボルトまたは
溶接により固定され、かつ前記オーガー支軸1の上部
は、垂直な中空管7の中心部に配置されたオーガーロッ
ド12の下端部に固定され、さらに可動刃支持部材2の両
端部に、オーガー可動刃3の基端部が水平なボルトから
なる枢軸4により枢着され、その枢軸4の先端部に抜け
止め用ナット5が螺合されている。
各オーガー可動刃3が拡開された状態すなわち水平に
配置された状態で、オーガー可動刃3の基端部と可動刃
支持部材2の端部とにわたってシャーピン6が挿通さ
れ、そのシャーピン6によりオーガー可動刃3が拡開状
態に保持され、かつ拡開状態では、オーガー可動刃3が
中空管7の外面よりも外側に突出し、前記オーガー支軸
1に取付けられた可動刃支持部材2と、その可動刃支持
部材2に取付けられたオーガー可動刃3とによりオーガ
ーヘッド16が構成されている。
前記シャーピン6の先端部に抜け止め用割りピン24が
挿通され、かつそのシャーピン6における被せん断位置
に、V形断面のせん断用環状溝23が設けられている。
前記各可動刃支持部材2の外径は中空管7の内径より
も小さく設定され、前述のように各オーガー可動刃3が
拡開された状態で、掘削撹拌が行なわれる。また掘削撹
拌終了後は、オーガーロッド12によりオーガーヘッド16
を引き上げて、オーガー可動刃3を中空管7の下端部に
係合させ、次いでオーガーロッド12によりオーガー支軸
1を介して可動刃支持部材2を強力に引き上げることに
より、シャーピン6を切断し、枢軸4を中心として、オ
ーガー可動刃3を第1図に鎖線で示す縮退位置に回動さ
せ、オーガーヘッド16の外径を中空管7の内径よりも小
さくする。又、オーガーロッド12をオーガー駆動装置14
で保持した状態で、連結装置18を伸ばし、中空管7を押
し下げてオーガー可動刃3の上端部に係合させ、より強
力に押し下げることにより、シャーピン6を切断しても
よい。
複数段のオーガー可動刃3を設ける場合は、縮退した
状態のオーガー可動刃3が相互に重なり合って、縮退に
支障を来たすことがないように、上下のオーガー可動刃
3の拡開縮退の回転面を、オーガー支軸1の周囲方向に
偏位させてもよい。
また第1図ないし第3図に示すように、オーガー可動
刃3を、オーガー可動刃回転方向に直角な面内で拡開縮
退するように、水平な枢軸4により可動刃支持部材2に
枢着してもよく、第4図に示すように、オーガー可動刃
3をオーガー可動刃回転方向と同一面上で拡開縮退する
ように、垂直な枢軸4により可動刃支持部材2に枢着し
てもよい。
第4図の場合は、オーガー可動刃3を縮退方向に回動
させるように働くばねを、オーガー可動刃3に係合させ
ておくのが好ましい。
またセメントからなる注入材を地上から地中に供給す
るために、オーガー支軸1およびオーガーロッド12を中
空にし、かつオーガー支軸1の先端部(下端部)に注入
材の吐出口8を設ける。
第5図は撹拌混合状態が良くなるように構成した第2
発明の例を示すものであって、オーガー支軸1に、可動
刃支持部材2の上下方向に隣り合う位置において支持部
材2Aが回動自在に取付けられ、その支持部材2Aに撹拌補
助翼3Aの基端部が枢軸4により枢着され、撹拌補助翼3A
の先端がオーガー可動刃3の先端を越えて横方向に突出
している状態で、掘削撹拌終了後に切断される撹拌補助
翼固定用シャーピン6Aが、支持部材2Aと撹拌補助翼3Aの
基端部とにわたって挿通されている。
第6図は第3発明の実施例を示すものであって、掘削
能力を向上させるために、オーガー支軸1の先端部(下
端部)に一対のスクリューヘッド9が支軸周囲方向に間
隔をおいて配置されてボルトまたは溶接により固定さ
れ、一対のスクリューヘッド9の外径は中空管7の外径
よりも小さくなっているが、その他の構成は第1発明の
実施例の場合と同様である。
第7図は第4発明の実施例を示すものであって、掘削
能力を向上させるために、中空管7の内径よりも小さく
かつ前記一対のスクリューヘッド9の外径よりも大きい
外径を有する一対のスクリューヘッド10が、オーガー支
軸1の先端部にボルトまたは溶接により固定され、さら
に一対のスクリューヘッド10の間に、最下段のオーガー
可動刃3を下向きに縮退したとき、そのオーガー可動刃
3を収容できる割り込み空間17が設けられている。
なおこの発明を実施する場合、シャーピン6としては
せん断環状溝を有するボルトを使用し、そのボルトに抜
け止め用ナットを螺合してもよい。
次にこの発明のソイルセメント合成杭施工用オーガー
を使用して、ソイルセメント合成杭を施工する場合の施
工例を、第8図ないし第13図によって説明する。
なおオーガーロッド12に回転力を与え、かつ中空管7
を支持して下降させる装置は公知であるので、その詳細
な図示を省略する。
まず第8図に示すように、地盤11上の所定の位置に、
内部にオーガーロッド12を挿通させた中空管を垂直状態
で配置し、次に第9図に示すように、オーガーロッド12
の上端部をオーガー駆動装置14の駆動軸に連結すると共
に、中空管7の上端部を中空管クランプ装置15に連結
し、かつシャーピン6を使用したオーガー可動刃3を拡
開位置に保持したオーガーヘッド16におけるオーガー支
軸1の上端部をオーガーロッド12の下端部に連結し、さ
らにオーガー駆動装置14から中空管7に軸力を伝達する
と共に、オーガーヘッド16と中空管7の下端部との距離
を一定に保持するために、オーガー駆動装置14と中空管
クランプ装置15との間に、伸縮装置を備えている連結装
置18を介在させて結合する。
次に第10図に示すように、オーガー支軸1の先端の吐
出口8からセメントミルク等の硬化性注入材を地中に注
入しながら、オーガー駆動装置14によりオーガーロッド
12を介してオーガーヘッド16を正回転して、地盤11の土
と前記硬化性注入材とを強制撹拌し、かつ中空管7,オー
ガーロッド12およびオーガーヘッド16を下降していくこ
とにより、中空管7の外径よりも大きな外径のソイルセ
メント柱13を造成して行き、かつ中空管7を造成された
ソイルセメント柱13の中に埋設していく。
中空管7の埋設にあたっては、中空管の自重あるいは
圧入力を利用してもよい。また中空管7を下降すると
き、ソイルセメントの抵抗を軽減するために、中空管7
を回転させてもよい。
地中の深部の支持層19においてソイルセメント柱を造
成する場合、高強度のソイルセメント柱を造成するた
め、支持層19の僅か上方の位置から高濃度の注入材を地
中に注入する。またソイルセメント柱13の混合状態を均
一化するために、オーガーロッド12によりオーガーヘッ
ド16を回転させながら上下移動させて、繰り返しを行な
ってもよい。
繰り返しを行なう場合は、中空管7と共にオーガーヘ
ッド16を上下移動させてもよく、あるいは中空管7を一
時的に固定した状態で、連結装置18の伸縮装置によりオ
ーガーロッド12およびオーガーヘッド16を上下移動させ
る。またスクリューヘッド9あるいはスクリューヘッド
10が練り返し時に支持地盤を乱さないようにするため
に、オーガーロッド12およびオーガーヘッド16を引上げ
る際に、そのオーガーロッド12によりオーガーヘッド16
を逆回転させる。
中空管7が所定の深さまで到達したとき、第11図に示
すように、油圧チャック付きホルダー等のような中空管
ホルダー20により、中空管7を一時的に把握して固定
し、次いでオーガーロッド12を引上げていく。このよう
にすると、まず拡開しているオーガー可動刃3が中空管
7の下端部に突き当たったのち、オーガーロッド12の引
上力によりシャーピン6が切断され、オーガー可動刃3
が縮退される。オーガー可動刃3が複数段設けられてい
る場合は、前記の工程が反復して行なわれて、全数のオ
ーガー可動刃3が縮退される。
次に第12図に示すように、オーガーロッド12およびオ
ーガーヘッド16を、中空管7内を通って引上げて撤去す
る。第13図は造成されたソイルセメント合成杭21を示し
ている。
第4図のように、オーガー可動刃3を、オーガー可動
刃回転方向と同一面上で拡開縮退するように、可動刃支
持部材2に枢着した場合は、第14図に示すように、中空
管7の下端部に予めシャーピン切断用突起22を固定して
おき、中空管7が所定の深さに到達したとき、オーガー
ロッド12によりオーガーヘッド16を若干引上げて回動す
ることにより、オーガー可動刃3を前記突起22に衝突さ
せてシャーピン6を切断し、オーガー可動刃3を縮退さ
せる。
ソイルセメント合成杭を施工する場合、中空管7とソ
イルセメント柱13との合成効果を高めるために、外面に
突起を固定した中空管7を使用してもよい。またオーガ
ーロッド12を中空管7内の中央部に保持するために、オ
ーガーロッド12に複数のスペーサを上下方向に間隔をお
いて取付けてもよい。
〔発明の効果〕
この発明によれば、掘削撹拌中は、拡開されたオーガ
ー可動刃3をシャーピン6により可動刃支持部材2に固
定し、掘削撹拌終了後は、シャーピン6を切断すること
により、オーガー可動刃3を縮退させて、オーガーヘッ
ド16を、中空管7内を通って撤去することができるの
で、下記の効果が得られる。
(1) 中空管7の外径より大きい一定の外径を有する
ソイルセメント柱13を確実に造成することができる。
(2) ソイルセメント柱13の品質にバラツキが少な
く、特に支持層19においては、その支持層19を乱すこと
なく、バラツキの少ない高品質高強度のソイルセメント
柱13を造成することができる。
(3) ソイルセメント柱13を造成しながら、同時に中
空管7を埋設していくことができるので、中空管7をソ
イルセメント柱13中に精度よく埋設できる。そのため支
持力の大きいソイルセメント合成杭を造成することがで
きる。
(4) 長尺のソイルセメント合成杭を施工する場合、
オーガーロッド12の継ぎ足し連結部は、中空ロッドを連
結するだけでよいので、連結部の構造が単純であり、か
つ施工トラブルが少ない。
(5) 信頼性の高い高支持力のソイルセメント合成杭
を、無騒音,無振動で、確実にかつ簡単に施工できる。
またオーガー支軸1の先端部にスクリューヘッド9を
取付けることにより、硬い中間層があっても、容易に掘
削撹拌してソイルセメント柱13を貫通施工できると共
に、支持層19をも掘削撹拌して、その支持層19に根入れ
したソイルセメント合成杭21を確実に築造することがで
き、かつ支持層19においては、オーガーヘッド16におけ
る拡開されたオーガー可動刃3の外径を変えることな
く、オーガーヘッド16を逆転させて、ソイルセメントの
練り返しを行なうことができるので、オーガーヘッド16
の引上げ時にオーガーヘッド16により支持地盤を乱すこ
とがない。
さらにまた、スクリューヘッド10にオーガー可動刃3
を収容できる割り込み空間17を設けることにより、大き
なスクリューヘッド10をオーガー支軸1の先端部に取付
けても、オーガー可動刃3を縮退させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は第1発明の実施例を示すものであ
って、第1図はソイルセメント合成杭施工用オーガーの
側面図、第2図はそのオーガーにおけるオーガー可動刃
枢着部およびシャーピン取付部を拡大して示す縦断側面
図、第3図は可動刃支持部材に対するオーガー可動刃の
取付部を分解して示す斜視図である。第4図は可動刃支
持部材に対するオーガー可動刃の取付部の変形例を示す
分解斜視図である。第5図は第2発明の実施例に係るソ
イルセメント合成杭施工用オーガーを示す側面図、第6
図は第3発明の実施例に係るソイルセメント合成杭施工
用オーガーを示す側面図、第7図は第4発明の実施例に
係るソイルセメント合成杭施工用オーガーを示す側面図
である。第8図ないし第13図はこの発明のソイルセメン
ト合成杭施工用オーガーを使用してソイルセメント合成
杭を築造する場合の施工順序を示す概略縦断側面図、第
14図は第4図に示すシャーピンを切断する手段を示す斜
視図である。 図において、1はオーガー支軸、2は可動刃支持部材、
2Aは支持部材、3はオーガー可動刃、3Aは撹拌補助翼、
4は枢軸、5はナット、6はシャーピン、6Aは撹拌補助
翼固定用シャーピン、7は中空管、8は吐出口、9およ
び10はスクリューヘッド、11は地盤、12はオーガーロッ
ド、13はソイルセメント柱、14はオーガー駆動装置、15
は中空管クランプ装置、16はオーガーヘッド、17は割り
込み空間、18は連結装置、19は支持層、20は中空管ホル
ダー、21はソイルセメント合成杭、22はシャーピン切断
用突起、23はせん断用環状溝、24は割りピンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 999999999 株式会社テノックス 東京都港区赤坂2丁目4番1号 白亜ビ ル (72)発明者 石橋 龍吉 東京都八王子市石川町2683―3 住宅・ 都市整備公団八王子試験場内 (72)発明者 寺崎 滋樹 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新日本製鉄株式会社内 (72)発明者 木邑 正 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新日本製鉄株式会社内 (72)発明者 今枝 勇一 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)発明者 中島 正弘 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)発明者 安武 正俊 千葉県市川市高谷新町4番地 久保田鉄 工株式会社市川工場内 (72)発明者 大槻 貢 千葉県市川市高谷新町4番地 久保田鉄 工株式会社市川工場内 (72)発明者 日比野 信一 東京都港区赤坂2丁目4番1号 白亜ビ ル 株式会社テノックス内 (72)発明者 上 周史 東京都港区赤坂2丁目4番1号 白亜ビ ル 株式会社テノックス内 (56)参考文献 特開 平1−102126(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空管7内のオーガーロッド12の下部に連
    結されたオーガー支軸1に可動刃支持部材2が固定さ
    れ、その可動刃支持部材2にオーガー可動刃3の基端部
    が枢軸4により枢着され、オーガー可動刃3の先端側が
    中空管7の外面を越えて突出しているオーガー可動刃拡
    開状態で、掘削撹拌終了後に切断されるオーガー可動刃
    固定用シャーピン6が、オーガー可動刃支持部材2とオ
    ーガー可動刃3とにわたって挿通されているソイルセメ
    ント合成杭施工用オーガー。
  2. 【請求項2】オーガー支軸1に、可動刃支持部材2の上
    下方向に隣り合う位置において支持部材2Aが回転自在に
    取付けられ、その支持部材2Aに撹拌補助翼3Aの基端部が
    枢軸4により枢着され、撹拌補助翼3Aの先端がオーガー
    可動刃3の先端を越えて横方向に突出している状態で、
    掘削撹拌終了後に切断される撹拌補助翼固定用シャーピ
    ン6Aが、支持部材2Aと撹拌補助翼3Aの基端部とにわたっ
    て挿通されている請求項1記載のソイルセメント合成杭
    施工用オーガー。
  3. 【請求項3】オーガー支軸1の先端部にスクリューヘッ
    ドが設けられている請求項1または2記載のソイルセメ
    ント合成杭施工用オーガー。
  4. 【請求項4】オーガー支軸1の先端部に取付けられたス
    クリューヘッドが、縮退されたオーガー可動刃3を収納
    できる割り込み空間17を備えている請求項1または2記
    載のソイルセメント合成杭施工用オーガー。
  5. 【請求項5】中空管7内を通り、その下方に突出してい
    るオーガーロッド12の下部に連結されたオーガー支軸1
    に固定の可動刃支持部材2に取付けたオーガー可動刃3
    で地盤11を掘削し、この掘削部に硬化性注入材を注入し
    て前記中空管7より大径の合成杭を施工するに際し、前
    記可動刃支持部材2に枢軸4で枢着され、オーガー可動
    刃固定用シャーピン6により枢軸4を中心とする回動が
    阻止されることでその拡開状態が保持されたオーガー可
    動刃3で地盤11を掘削撹拌し、掘削撹拌終了後、中空管
    7とオーガーロッド12との相対的上下動によりオーガー
    可動刃3を中空管7に係止させることで、オーガー可動
    刃固定用シャーピン6を切断することによりこのオーガ
    ー可動刃3が下方に回動して縮退可能とし、中空管7を
    通してオーガー可動刃3とオーガーヘッドを地上に回収
    することを特徴とするソイルセメント合成杭施工法。
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