JP2687811B2 - エーテル類の製造法 - Google Patents

エーテル類の製造法

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JP2687811B2
JP2687811B2 JP4066368A JP6636892A JP2687811B2 JP 2687811 B2 JP2687811 B2 JP 2687811B2 JP 4066368 A JP4066368 A JP 4066368A JP 6636892 A JP6636892 A JP 6636892A JP 2687811 B2 JP2687811 B2 JP 2687811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬などの合成中間体と
なるエーテル類の工業的有利な製造法に関する。
【0002】
【従来技術】分子内にフェノールエーテル結合を有する
化合物として、たとえば血糖および血中脂質低下作用を
有するチアゾリジンジオン誘導体が知られている(特開
昭55−22636,特開昭55−64586)。それ
らの記載によれば2−ピリジルエタノール類を出発原料
とし、これらとp−フルオロニトロベンゼンとのベンゼ
ン環上での置換反応によってフェノールエーテル結合を
形成、つづいてニトロ基の還元、メアバインアシレーシ
ョン(Meerwein acylation)反応の
後、チアゾリジン環を構築して目的とするチアゾリジン
ジオン誘導体を製造している。しかし、フェノールエー
テル結合形成反応に用いられるp−フルオロニトロベン
ゼンは、高価であるとともに工業的に大量に入手するこ
とが困難であり、また反応生成物のニトロ基を炭素鎖に
変換してチアゾリジンジオン環を構築するにあたり多く
の工程数を必要とし、工業的に有利な製造法とは言い難
い。一方、工業的に有利な製造法として2−ピリジルエ
タノール類をトシル化後、これとp−ヒドロキシベンツ
アルデヒドとのウィリアムソン(Williamso
n)合成法によってフェノールエーテル合成を行い、
2,4−チアゾリジンジオン誘導体を製造する方法が知
られている(特開昭63−139182)。この方法
は、前述のチアゾリジンジオン誘導体の製造法に比べ
て、工程数が少なく、比較的高収率で目的とするチアゾ
リジンジオン誘導体が得られるが、このルートの一工程
であるウィリアムソン合成法は副生物が多く、目的とす
る生成物との分離が厄介である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医薬などの
合成中間体となり得るエーテル類の工業的有利な製造法
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、非水系溶媒
中、一般式 A−CH2CH2−X (I) 《式中、Aは芳香環残基,R1−CO−(式中、R1は脂
肪族炭化水素残基,芳香族炭化水素残基,異項環残基,
芳香脂肪族炭化水素残基または脂環族炭化水素残基を示
す。)またはR2−CH=CH−(式中、R2は脂肪族炭
化水素残基,芳香族炭化水素残基,異項環残基,芳香脂
肪族炭化水素残基または脂環族炭化水素残基を示す。)
で示される基を、Xは脱離基を示す。》で表される化合
物と、一般式 MO−B (II) (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
原子を、Bは芳香環残基を示す。)で表される化合物と
を反応させることを特徴とする一般式 A−CH2CH2−O−B (III) (式中、AおよびBは前記と同意義である。)で表され
るエーテル化合物の製造法である。
【0005】上記一般式(I)および(III)中、Aで
示される芳香環残基としては芳香族炭化水素残基および
芳香族異項環残基があげられ、該芳香族炭化水素残基と
しては、たとえばフェニル基,ナフチル基が、また該芳
香族異項環残基としては酸素原子,硫黄原子,窒素原子
の1ないし4個を環構成原子とするたとえばフリル基
(2−フリル,3−フリル),チエニル基(2−チエニ
ル,3−チエニル),ピリジル基(2−ピリジル,3−
ピリジル,4−ピリジル),チアゾリル(2−チアゾリ
ル,4−チアゾリル,5−チアゾリル),トリアゾリル
(1,2,4−トリアゾル−1−イル,1,2,3−ト
リアゾル−1−イル,1,3,4−トリアゾル−1−イ
ル,1,2,5−トリアゾル−1−イル),テトラゾリ
ル(1−テトラゾリル,5−テトラゾリル)などが挙げ
られる。これらの基は(III)式中−O−B基のβ−脱
離を引き起こし、共鳴安定化構造をとりやすくするもの
である。これらの芳香環残基はその環上の任意の位置に
置換基を有していてもよく、該置換基としては、本反応
に悪影響を及ぼさないものであればいかなるものでもよ
く、たとえばメチル,エチル,n−プロピル,i−プロ
ピル,n−ブチル,i−ブチル,t−ブチル,n−ペン
チル,i−ペンチル,ネオペンチル,n−ヘキシルなど
の炭素数1〜6のアルキル基、好ましくは炭素数1〜3
のもの、たとえばメトキシ,エトキシ,n−プロポキ
シ,i−プロポキシ,n−ブトキシ,i−ブトキシ,t
−ブトキシなど炭素数1〜4のアルコキシ基、好ましく
は炭素数1〜3のもの、たとえばフッ素,塩素,臭素な
どのハロゲン原子、たとえばホルミルオキシ,アセチル
オキシ,プロピオニルオキシ,ブチリルオキシ,イソブ
チリルオキシ,ピバロイルオキシ,ヘキサノイルオキシ
などの炭素数6以下のアルカノイルオキシ基、たとえば
ベンゾイルオキシ,1−ナフトイルオキシなどのアリー
ルカルボニルオキシ基、たとえばメトキシカルボニルオ
キシ,エトキシカルボニルオキシなどの炭素数2〜5の
アルコキシカルボニルオキシ基などが挙げられる。
【0006】Aで示されるR1−CO−およびR2−CH
=CH−中、R1,R2で示される脂肪族炭化水素残基と
しては、たとえばメチル,エチル,n−プロピル,i−
プロピル,n−ブチル,i−ブチル,t−ブチル,n−
ペンチル,i−ペンチル,ネオペンチル,n−ヘキシル
などの炭素数1〜6のアルキル基、好ましくは炭素数1
〜3のもの、たとえばビニル,アリルなど炭素数5以下
のアルケニル基が挙げられる。R1,R2で示される芳香
族炭化水素残基としてはたとえばフェニル,ナフチルな
どが、芳香脂肪族炭化水素残基としてはたとえばベンジ
ル,フェネチル,ナフチルメチル,ナフチルエチルなど
が挙げられる。また異項環残基としてはAで示される芳
香環残基の中の芳香族異項環残基の他にたとえばテトラ
ヒドロフラニル,ジヒドロフラニル,テトラヒドロチエ
ニル,ジヒドロチエニル,テトラヒドロピラニル,ジヒ
ドロピラニル,ピペリジニル,モルホリニル,ピロリジ
ニル,ピペラジニル,N−メチルピペラジニルなどが挙
げられる。これら芳香族炭化水素残基,異項環残基およ
び芳香脂肪族炭化水素残基は環上の任意の位置に置換基
を有していてもよく、該置換基としてはAで示される芳
香環残基の置換基と同様のものが挙げられる。R1,R2
で示される脂環族炭化水素残基としてはたとえばシクロ
プロピル基,シクロブチル基,シクロペンチル基,シク
ロヘキシル基などの炭素数3〜7のシクロアルキル基が
挙げられる。
【0007】前記一般式(I)中、Xで示される脱離基
としてはたとえばハロゲン(塩素,臭素,ヨウ素な
ど),アルキルスルホニルオキシ基(メチルスルホニル
オキシ,エチルスルホニルオキシ,プロピルスルホニル
オキシなど炭素数1〜3のもの),アリールスルホニル
オキシ(フェニルスルホニルオキシ,p−トルエンスル
ホニルオキシなどなど炭素数6〜8のもの)が挙げられ
るが、なかでもアリールスルホニルオキシ基またはアル
キルスルホニルオキシ基が好ましい。前記一般式(II)
中、Mで示されるアルカリ金属原子としては、たとえば
カリウム,ナトリウム,リチウムなどが、アルカリ土類
金属原子としてはたとえばマグネシウム,カルシウム,
ストロンチウム,バリウムなどが挙げられる。前記一般
式(II)および(III)中、Bで示される芳香環残基と
してはAで示される芳香環残基と同様なものが挙げられ
る。またこれらの置換基としてはAで示される芳香環残
基の置換基の他にたとえばアルデヒドなどが挙げられ
る。
【0008】本発明の方法においては、化合物(I)と
化合物(II)との反応は非水系溶媒中で行われる。該非
水系溶媒は実質的に水を含まない有機溶媒、より具体的
には水含量が5%以下、好ましくは3%以下の有機溶媒
を言う。その例としてはたとえばメタノール,エタノー
ル,プロパノール,イソプロパノール,ブタノール,イ
ソブタノール,t−ブタノールなどのアルコール類、ア
セトン,メチルエチルケトン,ジエチルケトン,メチル
イソブチルケトンなどのケトン類、ジオキサン、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類、ジクロルエタン、クロ
ロホルムなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素類、アセトニ
トリル,N,N−ジメチルホルムアミド,ジメチルスル
ホキシド,ヘキサメチルスルホスホラストリアミドなど
が挙げられ、これらは単独あるいは混合溶媒として用い
ることができるが、とりわけアルコール類,ケトン類,
エーテル類,アセトニトリル,N,N−ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシド,ヘキサメチルホスホラ
ストリアミドなどの親水性のものが好ましい。溶媒の使
用量は化合物(I)に対し5〜30重量倍、好ましくは
10〜15重量倍である。該非水系溶媒は水の含有量が
少ないものがよいが、5%以下であれば実質的には差し
支えない。非水系溶媒が多くの水を含む場合には化合物
(II)の水和物形成および解離によって収率が悪く好ま
しくない。化合物(II)の使用量は化合物(I)に対
し、通常、過剰モル用いられ、好ましくは1.5〜2モ
ルである。反応温度は室温ないし溶媒の還流温度まで可
能であるが、化合物(I)は構造上β脱離反応を起こし
やすいため、β−脱離反応と反応時間との関係から50
〜120℃が好ましく、70〜90℃がさらに好まし
い。反応時間は反応温度などの反応条件によって異なる
が、たとえば反応温度が50〜120℃の場合は通常1
〜15時間、70〜90℃の場合は通常3〜6時間であ
る。
【0009】本反応の目的化合物は反応液を公知の分離
精製手段に付すことによって目的とする化合物(III)
を単離精製することができるが、反応液中の目的物(II
I)の含量が高いためそのまま次工程の反応に用いるこ
ともできる。前記一般式(I)で表される化合物はたと
えば一般式 A−CH2CH2−OH (IV) (式中、Aは前記と同意義である。)で表される化合物
にハロゲン化剤またはスルホニルハライドを反応させる
ことにより製造することができる。ハロゲン化剤として
はたとえば塩化チオニル,オキシ塩化リン,三臭化リン
などが挙げられ、スルホニルハライドとしてはたとえば
メタンスルホニルクロライド,エタンスルホニルクロラ
イド,プロパンスルホニルブロマイドなどの炭素数1〜
4のアルカンスルホニルハライド、たとえばベンゼンス
ルホニルクロライド,p−トルエンスルホニルクロライ
ド,p−トルエンスルホニルブロマイドなどの炭素数6
〜8のアレーンスルホニルハライドが挙げられる。なか
でもアルカン−およびアレーン−スルホニルハライドが
好ましい。ハロゲン化剤またはスルホニルハライド類の
使用量は化合物(IV)に対し1〜3倍モル、好ましくは
1〜1.2倍モルである。
【0010】この反応は通常溶媒中塩基の存在下で行わ
れ、該溶媒としては、たとえばジクロロエタン,クロロ
ホルムなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素、テトラヒドロ
フラン,ジオキサンなどのエーテル類、アセトン,メチ
ルエチルケトンなどのケトン類、アセトニトリル,N,
N−ジメチルホルムアミドまたはこれらと水との混合溶
媒が挙げられ、該塩基としては、たとえばトリエチルア
ミン,トリプロピルアミン,トリブチルアミン,ピリジ
ンなどの第三級アミン類、たとえば水酸化ナトリウム,
水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、たとえ
ば炭酸ナトリウム,炭酸カリウムなどのアルカリ金属の
炭酸塩の他水素化ナトリウム,酢酸ナトリウムなどが挙
げられる。塩基の使用量は化合物(IV)に対し1〜3倍
モル、好ましくは1〜1.2倍モルである。この反応は
通常0〜40℃で行われるが、好ましくは0〜25℃で
ある。反応時間は通常0.5〜5時間である。
【0011】本発明の反応は種々の化合物の合成に用い
ることができるが、その一例を示す。一般式(I)中、
Aが5−エチル−2−ピリジル基である化合物と一般式
(II)中Bがp−位にホルミル基を有するフェニル基で
ある化合物を本発明の方法によって反応させると、4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンズ
アルデヒドが得られる。これと2,4−チアゾリジンジ
オンを適当な塩基の存在下クノエヴェナーゲル(Kno
evenagel)反応に付すことにより5−[4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジ
リデン]−2,4−チアゾリジンジオンが得られ、さら
にこれを還元することにより血糖および血中脂質低下作
用を有し糖尿病治療剤など医薬として用いられる5−
[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]
ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオンに導くことが
できる。この一連工程に本発明の方法を適用するとき、
本発明の方法によって得られる目的化合物は特開昭63
−139182に記載の方法で得られるものに比べ分離
が厄介な不純物がないため、分離精製が簡単であり、ま
た4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]
ベンズアルデヒドを含有する反応混合物をそのまま次の
2,4−チアゾリジンジオンとの縮合反応に用いた場合
でも5−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エ
トキシ]ベンジリデン]−2,4−チアゾリジンジオン
をより高収率で得ることができ、さらにそのまま精製し
ないで次の還元工程に用いた場合でも5−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジル]−
2,4−チアゾリジンジオンを高収率で得ることができ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、公知の方法に比べ、反
応時間が短く、高い収率で品質の高いフェノールエーテ
ル類を製造することができ、次工程の収率および品質に
良い結果をもたらす。また、本発明の製造法は安全性が
高く、操作性も良いことから工業的に極めて有利なもの
である。
【0013】
【実施例】
(参考例1) ポタシウム 4−ホルミルフェノレートの製造 水酸化カリウム81.3g(含量85%)をエタノール
1.08リットルに撹拌下溶解し、これにp−ヒドロキ
シベンズアルデヒド150gを室温で溶かし、さらに1
時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣にエタノー
ル350ミリリットルを加えて再度濃縮した。残留固形
分にエタノール200ミリリットルを加え、さらにジイ
ソプロピルエーテル2.1リットルを加えて室温で1時
間撹拌した。得られた析出物を減圧下濾過し、ジイソプ
ロピルエーテル150ミリリットルで洗浄した。減圧下
40℃で乾燥し、ポタシウム 4−ホルミルフェノレー
ト197g(収率100%)を得た。
【0014】(参考例2) (5−エチル−2−ピリジル)エチル メタンスルホネ
ートの製造 (5−エチル−2−ピリジル)エタノール80gをメチ
レンクロライド800ミリリットルに溶かし、トリエチ
ルアミン55gを加えた。この混合物に冷却撹拌下メタ
ンスルホニルクロライド73.2gを徐々に滴下し、室
温で3時間撹拌した。反応液に水400ミリリットルを
加えて分液し水層をメチレンクロライド130ミリリッ
トルで逆抽出し、抽出有機層を合併した。有機層を飽和
重曹水400ミリリットルで洗浄後、飽和食塩水で洗浄
し無水芒硝で乾燥した。減圧下溶媒を留去して(5−エ
チル−2−ピリジル)エチル メタンスルホネート12
1g(100%)を淡黄色油状物として得た。 IR(Neat)νcm-1:1360,1200,11
80 NMR(CDCl3)δppm:1.23(3H,t,
J=7.5Hz),2.65(2H,q,J=7.5H
z),2.88(3H,s),3.20(2H,t,J
=6.5Hz),4.62(2H,t,J=6.5H
z),7.17(1H,d,J=7.5Hz),7.5
2(1H,dd,J=7.5Hz,3.0Hz),8.
38(1H,d,J=3.0Hz)
【0015】(参考例3) (5−エチル−2−ピリジル)エチル p−トルエンス
ルホネートの製造 水酸化ナトリウム7.1gを水33ミリリットルに、ま
た(5−エチル−2−ピリジル)エタノール7.6gを
テトラヒドロフラン33ミリリットルにそれぞれ溶解
し、両者を混合して冷却した。冷却撹拌溶液に、p−ト
ルエンスルホニルクロライド11.7gをテトラヒドロ
フラン51ミリリットルに溶かした溶液を0℃でゆっく
り滴下して加え、滴下後同温度で2時間撹拌した。反応
混合物に氷水を加えメチレンクロライド100ミリリッ
トルで2回抽出し、抽出有機層を合併して水洗後無水芒
硝で乾燥した。減圧下溶媒を留去し、淡黄色油状物とし
て(5−エチル−2−ピリジル)エチル p−トルエン
スルホネートを14.4g(収率94.4%)得た。 IR(Neat)νcm-1:1360,1190,11
80 NMR(CDCl3)δppm:1.22(3H,t,
J=7.5Hz),2.41(3H,s),2.60
(2H,q,J=7.5Hz),3.08(2H,t,
J=6.8Hz),4.41(2H,t,J=6.8H
z),7.03(1H,d,J=7.6Hz),7.2
6(2H,d,J=7.5Hz) 7.41(1H,dd,J=7.6Hz,3.0H
z),7.68(2H,d,J=7.5Hz),8.2
5(1H,d,J=3.0Hz)
【0016】(実施例1) イ)4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]ベンズアルデヒドの製造 (5−エチル−2−ピリジル)エチル メタンスルホネ
ート72gとポタシウム4−ホルミルフェノレート8
5.5gをエタノール850ミリリットルに溶かし、還
流下6.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣
に酢酸エチル850ミリリットルを加えて0.2N苛性
ソーダ水溶液700ミリリットルで5回、水700ミリ
リットルで2回洗浄し、無水芒硝で乾燥した。有機層を
活性炭7.0gで処理した後、減圧下溶媒を留去し4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンズ
アルデヒドを含む油状物67gを得た。本品をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付して精製し、4−[2
−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンズアル
デヒド56.0gを淡黄色油状物として得た[(5−エ
チル−2−ピリジル)エチル メタンスルホネートから
の収率は70.0%であった。]。本品は標品とIR
(Neat)およびNMR(CDCl3)において完全
に一致した。 IR(Neat)νcm-1:1695,1605,15
80,1260,1160 NMR(CDCl3)δppm:1.23(3H,d,
J=7.5Hz),2.63(2H,q,J=7.5H
z),3.25(2H,t,J=6.5Hz),4.4
4(2H,t,J=6.5Hz),6.98(2H,
d,J=8.5Hz),7.17(1H,d,J=7.
5Hz),7.46(1H,dd,J=7.5Hz,
3.0Hz)7.78(2H,d,J=8.5Hz),
8.39(1H,d,J=3.0Hz),9.83(1
H,s)
【0017】ロ)4−[2−(5−エチル−2−ピリジ
ル)エトキシ]ベンズアルデヒドの製造 (5−エチル−2−ピリジル)エチル メタンスルホネ
ート151g(含量94%)とポタシウム 4−ホルミ
ルフェノレート179gをエタノール1.5リットルに
溶かし、還流下5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
し、残渣に酢酸エチル1.7リットルを加えて0.2N
苛性ソーダ水溶液500ミリリットルで3回、ついで水
500ミリリットルで洗浄し、無水芒硝で乾燥した。有
機層を活性炭6.3gで処理し、減圧下溶媒を留去し4
−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベン
ズアルデヒドを含む油状物141.5gを得た。本品を
HPLCで定量し4−[2−(5−エチル−2−ピリジ
ル)エトキシ]ベンズアルデヒド119gが含まれるこ
とを確認した[(5−エチル−2−ピリジル)エチルメ
タンスルホネートからの収率は75.3%であっ
た。]。
【0018】ハ)4−[2−(5−エチル−2−ピリジ
ル)エトキシ]ベンズアルデヒドの製造 (5−エチル−2−ピリジル)エチル p−トルエンス
ルホネート14gとポタシウム 4−ホルミルフェノレ
ート14.7gをエタノール200ミリリットルに溶か
し、還流下5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残
渣に酢酸エチル200ミリリットルを加えて0.2N苛
性ソーダ水溶液100ミリリットルで5回、ついで水1
50ミリリットルで2回洗浄し、無水芒硝で乾燥した。
有機層を活性炭1gで処理し、減圧下溶媒を留去し4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンズ
アルデヒドを含む赤色油状物10.5gを得た。本品を
HPLCで定量し4−[2−(5−エチル−2−ピリジ
ル)エトキシ]ベンズアルデヒド8.2gが含まれるこ
とを確認した。[(5−エチル−2−ピリジル)エチル
メタンスルホネートからの収率は70.1%であっ
た。]。
【0019】(参考例4) 5−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]ベンジリデン]−2,4−チアゾリジンジオンの製
造 実施例1のロ)と同様に処理して得られた4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンズアルデ
ヒド94g(含量80.6%)をエタノール1.1リッ
トルに溶かし、2,4−チアゾリジンジオン93.7g
とピペリジン19.7gを加えて5時間還流下に撹拌し
た。反応液を徐々に室温まで冷却し、その結果得られる
結晶を減圧下濾過した。結晶をエタノール100ミリリ
ットルで洗浄し、50℃で減圧下乾燥し、5−[4−
[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジ
リデン]−2,4−チアゾリジンジオンの淡黄色結晶7
7.1g(含量99.5%)を得た(4−[2−(5−
エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンズアルデヒドか
らの収率は73.0%であった。)。本品は標品の5−
[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]
ベンジリデン]−2,4−チアゾリジンジオンと各種ス
ペクトルデータが完全に一致した。
【0020】(参考例5) 5−[4−[2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキ
シ]ベンジル]−2,4−チアゾリジンジオンの製造 参考例4と同様に処理して得られた5−[4−[2−
(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジリデ
ン]−2,4−チアゾリジンジオン30gをジオキサン
600ミリリットルに懸濁させ、5%パラジウム−炭素
(50%wet)20gを加えて、110℃水素加圧
(100kg/cm2)下で2時間接触還元した。触媒
を熱時濾去し、濾液を約540ミリリットルまで減圧下
濃縮した。析出結晶を濾取し、得られた結晶をジオキサ
ン600ミリリットルに熱時溶解し、室温までゆっくり
冷却して再結晶した。得られた結晶を減圧下濾取し、6
0℃で減圧乾燥後、5−[4−[2−(5−エチル−2
−ピリジル)エトキシ]ベンジル]−2,4−チアゾリ
ジンジオン21.7gを得た(5−[4−[2−(5−
エチル−2−ピリジル)エトキシ]ベンジリデン]−
2,4−チアゾリジンジオンからの収率は72%であっ
た。)。 本品は標品の5−[4−[2−(5−エチル
−2−ピリジル)エトキシ]ベンジル]−2,4−チア
ゾリジンジオンと各種スペクトルデータが完全に一致し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 249/04 C07D 249/04 249/08 249/08 257/04 257/04 277/24 277/24 307/40 307/40 333/16 333/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非水系溶媒中、一般式 A−CH2CH2−X 《式中、Aは芳香環残基を、Xは脱離基を示す。》で表
    される化合物と、一般式 MO−B (式中、Mはアルカリ金属原子またはアルカリ土類金属
    原子を、Bはホルミルフェニル基を示す。)で表される
    化合物とを反応させることを特徴とする一般式 A−CH2CH2−O−B (式中、AおよびBは前記と同意義である。)で表され
    るエーテル化合物の製造法。
  2. 【請求項2】Aが置換基を有していてもよい芳香族異項
    環残基である請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】芳香族異項環残基が、酸素原子,硫黄原
    子,窒素原子の1ないし4個を環構成原子とする芳香族
    異項環残基である請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】芳香族異項環残基が、窒素原子の1ないし
    4個を環構成原子とする芳香族異項環残基である請求項
    2記載の製造法。
  5. 【請求項5】芳香族異項環残基がピリジル基である請求
    項2記載の製造法。
  6. 【請求項6】置換基が、炭素数1〜6のアルキル基、炭
    素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子、炭素数6以
    下のアルカノイルオキシ基、アリールカルボニルオキシ
    基、または炭素数2〜5のアルコキシカルボニルオキシ
    基である請求項2記載の製造法。
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