JP2687708B2 - 高層ビルの建設方法 - Google Patents

高層ビルの建設方法

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【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は高層ビルの建設方法に関し、特に、建物の
隅に位置するコア部を先行して構築し、そのコア部に挾
まれた内部の構成要素をコア部を支えにして構築する方
法の改良に関する。
《従来の技術》 特公昭54−11965号公報には次のような高層ビルの建
設方法が開示されている。
建設しようとするビルの左右両端部の構造体となる2
つのコア部を建設予定地に所定間隔をおいて鉛直に所定
の高さまで建設する。両コアを所定高さまで建設したな
らば、それらの最上部に剛体とみなせる上部懸垂構造物
を架構する。
一方、プレキャストした天井スラブ版および床版と壁
板とを前記コア部の間に搬入し、まず、天井スラブ版を
一層分だけリフトアップし、それにプレキャストした壁
板を組み付け、続いて壁板の下部に床版を組み付けて一
階分の住宅単位ブロックを地上作業として組み立てる。
そして組み立てた住宅単位ブロックを、コア部の最上
部間に掛け渡してある前記の上部懸垂構造物から吊り下
げたリフトアップ用のロッドにセットしたリフトジャッ
キで揚重する。所定の高さまで揚重した住宅単位ブロッ
クの天井スラブ版および床版をコア部へ剛接合し、同時
に上位の住宅単位ブロックとも剛接合して揚重した住宅
単位ブロックを建物の一部として組み付ける。
このように両コア部の間に住宅単位ブロックを順次運
び込んで上階から下階に向かってコア部間の建物を建設
する。
《発明が解決しようとする課題》 前述した従来方法では、2つのコア部を最終的な高さ
まで構築した後でないとコア部間の建物の組立を開始す
ることができない。そのため特に高層ビルをこの方法で
建設する場合、コア部の完成を待ってコア部間の建物の
組み立てるのでは工期が長びくという欠点があった。
この発明は前述した従来の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、各コア部を上方に向かって順次構築す
る工程と、途中まで構築されたコア部の間に建物を組み
立てる工程とを並行して進めることができるようにした
高層ビルの建設方法を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 そこでこの発明の建設方法では、建築すべき建物の四
隅に、該建物の水平断面におけるいずれか一辺の長さを
3分割した間隔Lをもって該長さ方向に対向し、かつ該
一辺と直交する幅方向に所定の間隔Mをもって対向し、
水平断面が四角形状である4個のコア部を上方に向かっ
て構築する工程と、長さ寸法が前記長さLより僅かに小
さく、幅寸法が前記間隔Mより僅かに小さい水平断面形
状と、各階層高さにほぼ相当する高さ寸法とを有する多
数の躯体ブロックを地上で組み立てる工程と、前記躯体
ブロックを水平方向に順に搬送して前記4個のコア部の
内側コーナーに内接せしめた後、前記4個のコア部の内
側コーナーに沿って設けた揚重手段によって所定の階層
まで上昇させ、さらに各コア部の対向面に沿って各階層
に設けた横移動手段によって前記躯体ブロックを水平方
向に移動させ、所定位置にて前記躯体ブロックの両端側
を前記コア部に結合して固定する工程と、を並行して行
うようした。
《作用》 前記4つのコア部の内側コーナーで囲まれた空間にお
ける前記揚重手段の占有スペースを除く部分には、地上
側で組立てられた前記躯体ブロックを下から上へと順次
積み重ねるように各コア部間に組立てることができる。
従って各コア部は最終高さまで完成していなくても、途
中まで構築されたコア部の間に順次躯体ブロックを組立
てて行くことができる。
《実施例》 第1図、第2図、第3図に本発明の一実施例による高
層ビルの建設方法を示している。第1図および第2図に
おいて、1、2、3、4が構築すべき建物の四隅の躯体
に相当する4個のコア部である。各コア部1〜4の形状
・寸法は同じで第2図に示すように水平方向の長さがL
であり、コア部1と3の間隔もL、コア部2と4の間隔
もLである。
コア部1〜4の構成要素を複数階分の鉄骨梁・柱を地
上で予め組み立ててユニット化した立体格子状の鉄骨ユ
ニットとし、これをクレーン5〜8等で吊り上げ、各コ
ア部1〜4をそれぞれ上方に向って順次構築する。
この建設現場の地上には、コア部1とコア部2で挾ま
れた部分からその側方へ一対のレール9が敷設されてお
り、コア部1、コア部2の側方の広場が躯体ブロック10
の製作ライン11となっている。
躯体ブロック10は、コア部間に構築すべき建物の躯体
を、幅L、長さM(コア部1と2の間隔)より僅かに小
さい大きさで階層ごとに分割した構造体である。この躯
体ブロック10を、製作ライン11となっている広場のレー
ル9上で順送り式に製作する。つまり製作ライン11とな
る広場の周辺に躯体ブロック10の材料を搬入しておき、
適当なクレーンなどを用いてレール9上で躯体ブロック
10を製作する。まず躯体ブロック10の骨組を組み立て、
次に鉄筋や型枠を設置してコンクリートを打設するか、
あるいはプレキャストコンクリートを組み付けて、床・
梁の一体構造となった躯体ブロック10を得る。
躯体ブロック10はその製作の進行とともにコア部1、
コア部2側へ順送りされる。そして製作完了した躯体ブ
ロック10をレール9に沿って水平に移動させ、4個のコ
ア部1〜4の各内側コーナーで囲まれた中央の空間の揚
重スペース12まで運び込む。
各コア部間の中央の揚重スペース12の地上部分には、
第3図に示す揚重架台13がセットされている。この揚重
架台13上には、これが最下方位置にあるときに前記レー
ル9と連続するレール9aがあり、レール9上を搬送され
てきた躯体ブロック10が揚重架台13上に載るようになっ
ている。
また揚重架台13を各コア部1〜4の各内側コーナーに
沿って上下移動させるために、各コア部1〜4の内側コ
ーナーにそれぞれラック装置14が取り付けられていると
ともに、揚重架台13の下部にはラック装置14に噛み合っ
て架台13を上下方向に駆動するピニオン装置15が搭載さ
れている。
前述のように躯体ブロック10を揚重スペース12に運び
入れて揚重架台13の上に載せ、ピニオン装置15を動作さ
せてラック装置14に沿って躯体ブロック10を所定の高さ
まで上昇させる。次に架台13上の架台ブロック10を水平
方向に右または左側へ移動させ、既にコア部1とコア部
2間(またはコア部3とコア部4間)に固定してある下
層の躯体ブロック10の上方に新たな躯体ブロック10を位
置決めし、その躯体ブロック10の両端部をコア部1およ
びコア部2(またはコア部3とコア部4)の対向面側に
接合して固定する。
なお所定高さにおいて架台13上の躯体ブロック10を横
方向に移動させる手段として、コア部1とコア部4の間
の水平方向にガイドレール16をかけわたすように設けて
いるとともに、同様にコア部2とコア部4の間にガイド
レール16を設けており、これに沿って躯体ブロック10を
移動させるようになっている。
以上のように、躯体ブロック製作ライン11である広場
で躯体ブロック10を順次製作して、レール9に沿って完
成した躯体ブロック10を揚重スペース12の最下部に運び
込み、次に躯体ブロック10を架台13に載せて所定の高さ
まで上昇させ、次に架台13上から躯体ブロック10を右ま
たは左へ水平移動させて位置決めし、その状態で躯体ブ
ロック10をコア部に結合して固定する。
《発明の効果》 以上詳細に説明したように、この発明によれば、4個
のコア部を上方に向かって順次構築しつつ、構築済みの
下層階部分については各コア部の間に躯体ブロックを下
から上へと順次組み込んで各コア部に固定することがで
きる。したがってコア部を上方に向かって構築すること
とコア部間の建物の躯体を上方に向かって順次構築する
こととを並行して進めることができ、従来の方法に比べ
て工期が大幅に短縮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した高層ビルの建設の様子を示す
斜視図、第2図は第1図の実施例における躯体ブロック
の製作から組付けの工程を示す平面説明図、第3図は第
1図の実施例における揚重手段の詳細を示す部分斜視図
である。 1〜4……コア部 5〜8……クレーン 9……レール、9a…レール 10…躯体ブロック、11…製作ライン 12…揚重スペース、13…揚重架台 14…ラック装置、15…ピニオン装置 16…ガイドレール L……長さ、M……間隔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築すべき建物の四隅に、該建物の水平断
    面におけるいずれか一辺の長さを3分割した間隔Lをも
    って該長さ方向に対向し、かつ該一辺と直交する幅方向
    に所定の間隔Mをもって対向し、水平断面が四角形状で
    ある4個のコア部を上方に向かって順次構築する工程
    と、 長さ寸法が前記長さLより僅かに小さく、幅寸法が前記
    間隔Mより僅かに小さい水平断面形状と、各階層高さに
    ほぼ相当する高さ寸法とを有する多数の躯体ブロックを
    地上で組み立てる工程と、 前記躯体ブロックを水平方向に順に搬送して前記4個の
    コア部の内側コーナーに内接せしめた後、前記4個のコ
    ア部の内側コーナーに沿って設けた揚重手段によって所
    定の階層まで上昇させ、さらに各コア部の対向面に沿っ
    て各階層に設けた横移動手段によって前記躯体ブロック
    を水平方向に移動させ、所定位置にて前記躯体ブロック
    の両端側を前記コア部に結合して固定する工程と、 を並行して行うことを特徴とする高層ビルの建設方法。
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