JP2687528B2 - 電子走査型2次監視レーダ装置 - Google Patents

電子走査型2次監視レーダ装置

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JP2687528B2 JP63329918A JP32991888A JP2687528B2 JP 2687528 B2 JP2687528 B2 JP 2687528B2 JP 63329918 A JP63329918 A JP 63329918A JP 32991888 A JP32991888 A JP 32991888A JP 2687528 B2 JP2687528 B2 JP 2687528B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は航空管制に用いられる2次監視レーダ装置
(Secondary Surveillance Radar:以下、SSRと記述す
る)に関し、特に、建造物等の電波反射物体に起因する
偽像発生を抑圧することができる電子走査型2次監視レ
ーダ装置に関する。
(従来の技術) SSRは、主ビームが水平面内で鋭い指向性を示すパタ
ーンをもつ質問空中線(Interrogation Antenna:以下、
INTアンテナと記述する)と、INTアンテナのサイドロー
ブを覆う無指向性に近いパターンをもつサイドローブ抑
圧空中線(Side Lobe Suppression Antenna:以下、SLS
アンテナと記述する)とを有し、第4図に示すように、
INTアンテナからは信号内容に対応した時間間隔を有す
る第1パルスと第3パルスから成る質問信号(P1パルス
とP3パルスの2個のパルス信号)を空間に発射し、SLS
アンテナからは第2パルスから成るSLS制御信号(P2
ルス信号)を空間に発射する。航空機のトランスポンダ
は質問信号を受信解読し、対応する応答信号を発射する
が、INTアンテナのサイドローブで発射された質問信号
に対しては応答信号を発射しないために、第6図に示す
ように、P1パルスとP2パルスの受信レベルを比較してP2
パルスのレベルがP1パルスのレベルよりも大きい場合
は、すなわち、INTアンテナのサイドローブで発射され
た質問信号を受信した場合は、P2パルスの受信タイミン
グから後35μSの時間受信感度を抑圧してP3パルスの受
信を禁止している。
P3パルスの受信禁止によってトランスポンダは質問信
号に対する応答をしない。このように、SSRは、INTアン
テナのサイドローブから発射された質問信号に対してト
ランスポンダが応答するのを防ぐ機能、すなわち質問サ
イドローブ抑圧(Interrogation Side Lobe Suppressio
n:以下、ISLSと記述する)機能を有している。
しかし、INTアンテナの主ビームが建造物等の電波反
射物体の方位方向に向き、主ビームから発射された質問
信号が電波反射物体で反射される場合は、第7図に示す
ように、INTアンテナのサイドローブ範囲に存在する航
空機のトランスポンダはサイドローブから発射された直
接波の質問信号の他に主ビームから発射された反射波の
質問信号も受信する場合がある。この場合、サイドロー
ブからの質問信号の受信レベルが小さく所定値以下にな
ると、当然、トランスポンダはその質問信号に対する応
答はしないが、トランスポンダのISLS機能も動作しない
ため、トランスポンダは主ビームからの質問信号を受信
して、その質問信号に対する応答信号を発射する。その
結果、主ビームが向いている方位方向にあたかも航空機
が存在するような偽像が発生する。このISLSの問題点の
改善(すなわち、偽像発生の抑圧)のために、改善質問
サイドローブ抑圧(Improved Interrogation Side Lobe
Suppression:以下、IISLSと記述する)機能を有するSS
Rが提案され使用されている。IISLS機能を有するSSRに
おいては、第5図に示すように、SLSアンテナから発射
されるSLS制御信号はP2パルス1個のパルス信号ではな
くP1パルスとP2パルスの2個のパルス信号(P1パルスレ
ベル≦P2パルスレベル)となっている。
第7図からもわかるように、偽像が発生する反射波径
路は直接波径路よりも長いため、SLSアンテナから発射
された直接波のSLS制御信号(P1パルスおよびP2パル
ス)がINTアンテナから発射された反射波の質問信号(P
1パルスおよびP3パルス)よりも時間的に早く航空機に
到達する。したがって、トランスポンダは先に到達した
SLS制御信号のP1パルスとP2パルスによるレベル比較を
行ってP2パルスの受信タイミングから後35μSの時間受
信感度を抑圧し、後から到達した反射波の質問信号の受
信を禁止することができる。
次に、従来のIISLS機能付き2次監視レーダ装置につ
いてその構成および動作を説明する。
第3図は従来のIISLS機能付き2次監視レーダ装置の
構成図である。図中、1はP1パルス発生器、2はP2パル
ス発生器、3はP3パルス発生器、4はP1パルス発生器1
出力のP1パルスとP3パルス発生器3出力のP3パルスを合
成するP1/P3合成器、5はP1パルス発生器1出力のP1
ルスとP2パルス発生器2出力のP2パルスを合成するP1/P
2合成器、6は送信信号(質問信号およびSLS制御信号)
を生成する送信機、7はINTアンテナ、8はSLSアンテナ
である。P1パルス発生器1出力のP1パルスはP1/P3合成
器4およびP1/P2合成器5に入力される。P2パルス発生
器2出力のP2パルスはP1/P2合成器5に入力される。P3
パルス発生器3出力のP3パルスはP1/P3合成器4に入力
される。P1/P3合成器4の出力信号は送信機6に入力さ
れ、質問信号用の送信信号が生成されてINTアンテナ7
へ出力される。P1/P2合成器5の出力信号は送信機6に
入力され、SLS制御信号用の送信信号が生成されてSLSア
ンテナ8へ出力される。
以上記述したIISLS機能によって、建造物等の電波反
射物体に起因する偽像の発生を抑圧することができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来のIISLS機能付き2次監視レーダ
装置においては、無指向性に近いパターンをもつSLSア
ンテナの空中線利得が低く、INTアンテナのサイドロー
ブの利得よりも大きいが、主ビームの利得よりも非常に
小さい(例えば、20dB程度小さい)。このため、SLSア
ンテナから発射されたSLS制御信号を受信できる航空機
は、SSRの設置場所から所定の距離までの限定された範
囲以内に存在する航空機であって、SSRの設置場所から
遠距離に位置しその限定された範囲以外に存在する航空
機はSLS制御信号を受信することはできない。すなわ
ち、SSRの設置場所から近距離に位置する航空機のトラ
ンスポンダはIISLS機能が動作するが、遠距離に位置す
る航空機のトランスポンダはIISLS機能が動作しない。
従って、SSRの設置場所から遠距離に位置する航空機に
対しては偽像発生を抑圧することができないという欠点
がある。
本発明の目的は、上記従来の技術の問題点を解決する
ために、主ビームを方位面で電子的に走査し所定の方位
方向に向けることが可能な電子走査空中線を具備し、建
造物等の電波反射物体が存在する方位方向に主ビームが
向いて質問信号を発射した時、電波反射物体で反射され
た反射波を受信することとなる航空機の存在する方位方
向に主ビームを向けて、この主ビーム指向方向でのトラ
ンスポンダの受信感度を抑圧制御するためのトランスポ
ンダ抑圧信号を発射する手段を有することにより、SSR
の設置場所から近距離に位置する航空機に対してはもと
より、遠距離に位置する航空機に対しても偽像発生を抑
圧することができる2次監視レーダ装置を提供すること
である。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するために、次の手段構
成を有する。
すなわち、本発明の電子走査型2次監視レーダ装置
は、主ビームを方位面で電子的に走査することができ、
ビーム走査制御信号に基づいて主ビームを所定の方位方
向に向けることができる電子走査空中線と;質問信号の
内容に対応した時間間隔を有する第1パルスと第3パル
スから成る質問信号を生成する質問信号生成手段と;航
空管制を受ける航空機に搭載したトランスポンダの受信
感度を抑圧制御するためのトランスポンダ抑圧信号を生
成するトランスポンダ抑圧信号生成手段と;前記質問信
号生成手段出力の質問信号と前記トランスポンダ抑圧信
号生成手段出力のトランスポンダ抑圧信号を入力とし、
送信切替制御信号に基づいて前記質問信号と前記トラン
スポンダ抑圧信号を切替え、送信信号を生成して送信信
号を前記電子走査空中線へ出力する送信手段と;前記電
子走査空中線の主ビームが前記トランスポンダによる受
信における偽像発生の要因となる電波反射物体の方位方
向に向いて、前記第1パルスの質問信号の送信信号を発
射した時、前記電波反射物体で反射された反射波を受信
する航空機の方位方向に主ビームを向けるようにビーム
走査制御する前記ビーム走査制御信号を前記電子位走査
空中線へ出力して主ビームを指向せしめた前記航空機の
方位方向に前記トランスポンダ抑圧信号の送信信号を発
射するように送信切替制御する前記送信切替制御信号を
前記送信手段へ出力したのち、再び前記第1パルスの質
問信号の送信信号を発射した時の方位方向に主ビームを
向けるようにビーム走査制御する前記ビーム走査制御信
号を前記電子走査空中線へ出力して、前記第3パルスの
質問信号の送信信号を、既に送出している前記第1パル
スの質問信号に対応せしめて発射するように送信切替制
御を行い前記第3パルスの質問信号が前記航空機に到達
する前に前記航空機のトランスポンダが前記トランスポ
ンダ抑圧信号を受信することを可能ならしめる前記送信
切替制御信号を前記送信手段へ出力して前記偽像発生を
前記航空機の位置の近遠にかかわらず抑圧することを可
能とする制御手段と;を具備することを特徴とするもの
である。
(作 用) 以下に、上記手段構成を有する本発明の電子走査型2
次監視レーダ装置の作用について説明する。
質問信号生成手段において第1パルス(P1パルス)と
第3パルス(P3パルス)の2個のパルスから成る質問信
号が生成され、送信手段に入力される。トランスポンダ
抑圧信号生成手段はトランスポンダの受信感度を抑圧制
御するためのトランスポンダ抑圧信号を生成し、その信
号を送信手段へ出力する。トランスポンダ抑圧信号は、
従来の技術のIISLSのSLS制御信号(P1パルスとP2パルス
の2個のパルスから成る信号)と同様の特性を有する2
個のパルスから成る信号であり、質問信号のP1パルスと
P3パルスの間の時間内に生成される信号である。送信手
段は、送信切替制御信号に基づいて質問信号とトランス
ポンダ抑圧信号を切替え、送信信号を生成して送信信号
を電子走査空中線へ出力する。電子走査空中線は、主ビ
ームを方位面で電子的に走査することができ、ビーム走
査制御信号に基づいて主ビームを所定の方位方向に向け
ることができる空中線である。電子走査空中線の主ビー
ムが偽像発生の要因となる電波反射物体の方位方向に向
いて、第1パルス質問信号(P1パルス)の送信信号が発
射された時、制御手段は、電波反射物体で反射された反
射波を受信する航空機の方位方向に主ビームを向けるよ
うにビーム走査制御するビーム走査制御信号を電子走査
空中線へ出力する。そして、制御手段は、主ビームが反
射波を受信する航空機の方位方向に向いた時、トランス
ポンダ抑圧信号の送信信号が発射されるように送信切替
制御する送信切替制御信号を送信手段へ出力する。次
に、制御手段は、第1パルス質問信号(P1パルス)の送
信信号を発射した時の方位方向に再度主ビームを向ける
ようにビーム走査制御するビーム走査制御信号を電子走
査空中線へ出力し、出力ビームがその方位方向に向いた
時、第3パルス質問信号(P3パルス)の送信信号が発射
されるように送信切替制御する送信切替制御信号を送信
手段へ出力する。
以上の作用により、電波反射物体で反射された反射波
を受信する航空機に向けて、空中線利得の大きい主ビー
ムを用いてトランスポンダ抑圧信号を発射することがで
き、従って遠距離に位置する航空機に対してもトランス
ポンダの受信感度を抑圧して反射波の質問信号に対する
応答を防ぐことができて偽像発生を抑圧することができ
る。
(実 施 例) 次に、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は本発明実施例の電子走査型2次監視レーダ装
置の構成図である。8はSLS制御信号を発射するSLSアン
テナ、9は主ビームを方位面で電子的に走査することが
できて、質問信号およびトランスポンダ抑圧信号を発射
する電子走査アンテナ、10は質問信号とトランスポンダ
抑圧信号を切替えて、質問信号用送信信号およびトラン
スポンダ抑圧信号用送信信号を生成し、その送信信号を
電子走査アンテナ9へ出力する送信機(1)、11はSLS
制御信号用送信信号を生成し、その送信信号をSLSアン
テナ8へ出力する送信機(2)、12は第1パルス(P1
ルス)と第3パルス(P3パルス)から成る質問信号を生
成し、質問信号を送信機(1)10へ出力する質問信号生
成器、13はトランスポンダの受信感度を抑圧制御するた
めのトランスポンダ抑圧信号を生成し、トランスポンダ
抑圧信号を送信機(1)10へ出力するトランスポンダ抑
圧信号生成器、14は第2パルス(P2パルス)から成るSL
S制御信号を生成し、SLS制御信号を送信機(2)11へ出
力するSLS制御信号生成器、15は電子走査アンテナ9の
主ビームを所定の方位方向に向けるように制御するビー
ム走査制御信号101を電子走査アンテナ9へ出力し、質
問信号とトランスポンダ抑圧信号を切替制御する送信切
替制御信号102を送信機(1)10へ出力する制御器であ
る。
以下に本発明実施例の動作について説明する。なお、
SLSアンテナ8、送信機(2)11およびSLS制御信号生成
器14は従来の技術のISLS機能のための構成機器であり、
これらの構成機器に関する動作説明は省略する。
質問信号生成器12において、P1パルスとP3パルスから
成る質問信号が生成される。この質問信号は従来の技術
の質問信号と同じ信号である。
トランスポンダ抑圧信号生成器13はトランスポンダの
受信感度を抑圧制御するためトランスポンダ抑圧信号を
生成する。このトランスポンダ抑圧信号は、従来の技術
のIISLS機能に対して使用されているSLS制御信号(P1
ルスとP2パルスの2個のパルスから成る信号)と同様の
特性を有する2個のパルスから成る信号である。
質問信号生成器12の出力の質問信号とトランスポンダ
抑圧信号生成器13の出力のトランスポンダ抑圧信号は送
信機(1)10に入力される。送信機(1)10は、制御器
15からの送信切替制御信号102に基づいて質問信号とト
ランスポンダ抑圧信号を切替え、送信信号を生成して送
信信号を電子走査アンテナ9へ出力する。電子走査アン
テナ9の主ビームは、制御器15からのビーム走査制御信
号101に基づいて方位面内を電子的に走査して、送信機
(1)10からの質問信号用送信信号を発射するが、主ビ
ームが偽像発生の要因となる電波反射物体の方位方向に
向いて第1パルス質問信号(P1パルス)の送信信号を発
射した時には、電波反射物体で反射された反射波を受信
する航空機の方位方向に主ビームを向ける。このビーム
走査制御はビーム走査制御信号101によって行われる。
上述した、電波反射物体で反射された反射波を受信する
航空機の方位方向は、SSRの覆域に存在する既知の電波
反射物体による反射波の反射方向として、2次監視レー
ダ装置の運用時には予め既知のものとして把握されてい
る。
そして、制御器15は、主ビームが反射波を受信する航
空機の方位方向に向いた時、送信機(1)10が質問信号
からトランスポンダ抑圧信号へ切替えるように制御する
送信切替制御信号102を送信機(1)10へ出力する。送
信機(1)10はトランスポンダ抑圧信号用送信信号を電
子走査アンテナ9へ出力する。電子走査アンテナ9は、
反射波を受信する航空機の方位方向に向いている主ビー
ムからトランスポンダ抑圧信号用送信信号を発射する。
空中線利得の大きい主ビームからトランスポンダ抑圧
信号が発射されるので、SSRの設置場所から遠距離に位
置する航空機においてもそのトランスポンダ抑圧信号を
受信することができる。
トランスポンダ抑圧信号を受信した航空機のトランス
ポンダにおいては、トランスポンダ抑圧信号がIISLS機
能に対して使用されているSLS制御信号と同様の特性を
有する2個のパルスから成る信号となっているので、35
μSの時間幅の受信抑圧機能が動作する。次に、電子走
査アンテナ9の主ビームを質問信号(P1パルス)を発射
した電波反射物体の方位方向に再度向け、P1パルスに対
応するP3パルスの送出待機状態とする。
このビーム走査制御はビーム走査制御信号101の制御
により行われる。そして、制御器15は、送信機(1)10
に対して、トランスポンダ抑圧信号から質問信号(P3
ルス)に切替えるように制御する送信切替制御信号102
を出力する。送信機(1)10は質問信号(P3パルス)用
送信信号を電子走査アンテナ9へ出力し、電子走査アン
テナ9は質問信号(P1パルス)が発射された方位方向と
同じ方位方向を向いた主ビームから質問信号(P3パル
ス)を発射する。電波反射物体で反射された質問信号
(P3パルス)が航空機に到達する前に、その航空機のト
ランスポンダはトランスポンダ抑圧信号を受信して受信
感度が抑圧制御されているので、質問信号(P3パルス)
が受信禁止され、その結果、応答信号を発射しない。従
って偽像発生しない。
以上の動作について、第2図(a)、第2図(b)を
参照にして、更に詳細に説明する。先ず、電子走査アン
テナ9の主ビームは電波反射物体の方位(θ)を向い
ている。この時のビーム走査制御信号101のデータは
「A」となっている。「A」は方位(θ)に対応する
データである。また、送信切替制御信号102は論理レベ
ル「0」となっていて、送信機(1)10は質問信号(P1
パルス)を選択している。
次に、ビーム走査制御信号101のデータは「B」に変
わり、送信切替制御信号102は論理レベル「1」に変わ
る。「B」は方位(θ)に対応するデータである。こ
の結果、電子走査アンテナ9の主ビームは方位(θ
に向き、送信機(1)10はトランスポンダ抑圧信号を選
択して、#1航空機の方位(θ)の方向にトランスポ
ンダ抑圧信号が放射される。
更に、方位(θ)の方向の#2航空機も反射波を受
信する位置に存在する場合は、ビーム走査制御信号101
のデータが「C」に変わる。「C」は方位(θ)に対
応するデータである。この時、送信機(1)10から再度
トランスポンダ抑圧信号用送信信号が電子走査アンテナ
9へ出力される。
この結果、電子走査アンテナ9の主ビームは方位(θ
)の方向に向いて、#2航空機の方位(θ)の方向
にトランスポンダ抑圧信号が発射される。
その後、ビーム走査制御信号101のデータは「A」に
変わり、主ビームは再び方位(θ)に向く。また、送
信切替制御信号102は論理レベル「0」に戻って、送信
機(1)10は質問信号(P3パルス)を選択する。この結
果、質問信号(P1パルス)が発射された方位(θ)と
同じ方向に質問信号(P3パルス)が発射される。前述し
た如く、こうして発射されるP3パルスのトランスポンダ
による受信は、トランスポンダ抑圧信号で受信禁止とさ
れ、従って電波反射物体の存在方向での偽像発生は、電
波反射物体による反射波方位方向に存在する航空機のト
ランスポンダでの発生偽像と同じく抑止される。
以上の動作によって、反射波を受信する航空機に対し
て空中線利得の大きい主ビームでトランスポンダ抑圧信
号を発射することができ、偽像発生を抑圧することがで
きる。
なお、上述の実施例においては、SLSとしてISLSを使
用した例を示したが、IISLSを使用することもできるこ
とは明白である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明による電子走査型2次監
視レーダ装置においては、偽像発生が予想される航空機
の方位方向に空中線利得の大きい主ビームを向けてトラ
ンスポンダ抑圧信号を発射することができる。その結
果、SSRの設置場所から近距離に位置する航空機はもと
より遠距離に位置する航空機であってもトランスポンダ
抑圧信号を受信することができて、トランスポンダの受
信感度を抑圧制御することができる。従って、SSRの覆
域内の航空機を対象にして偽像発生を抑圧できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の電子走査型2次監視レーダ装置
の構成図、第2図はトランスポンダ抑圧信号による偽像
発生抑圧動作図、第3図は従来のIISLS機能付き2次監
視レーダ装置の構成図、第4図はISLSの場合の送信信号
波形図、第5図はIISLSの場合の送信信号波形図、第6
図はトランスポンダの応答状態図、第7図は電波反射物
体に起因する偽像発生状態図である。 1……P1パルス発生器、2……P2パルス発生器、3……
P3パルス発生器、4……P1/P3合成器、5……P1/P2合成
器、6……送信機、7……INTアンテナ、8……SLSアン
テナ、9……電子走査アンテナ、10……送信機(1)、
11……送信機(2)、12……質問信号生成器、13……ト
ランスポンダ抑圧信号生成器、14……SLS制御信号生成
器、15……制御器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】航空管制に使用される2次監視レーダ装置
    において、主ビームを方位面で電子的に走査することが
    でき、ビーム走査制御信号に基づいて主ビームを所定の
    方位方向に向けることができる電子走査空中線と;質問
    信号の内容に対応した時間間隔を有する第1パルスと第
    3パルスから成る質問信号を生成する質問信号生成手段
    と;航空管制を受ける航空機に搭載したトランスポンダ
    の受信感度を抑圧制御するためのトランスポンダ抑圧信
    号を生成するトランスポンダ抑圧信号生成手段と;前記
    質問信号生成手段出力の質問信号と前記トランスポンダ
    抑圧信号生成手段出力のトランスポンダ抑圧信号を入力
    とし、送信切替制御信号に基づいて前記質問信号と前記
    トランスポンダ抑圧信号を切替え、送信信号を生成して
    送信信号を前記電子走査空中線へ出力する送信手段と;
    前記電子走査空中線の主ビームが前記トランスポンダに
    よる受信における偽像発生の要因となる電波反射物体の
    方位方向に向いて、前記第1パルスの質問信号の送信信
    号を発射した時、前記電波反射物体で反射された反射波
    を受信する航空機の方位方向に主ビームを向けるように
    ビーム走査制御する前記ビーム走査制御信号を前記電子
    走査空中線へ出力して主ビームを指向せしめた前記航空
    機の方位方向に前記トランスポンダ抑圧信号の送信信号
    を発射するように送信切替制御する前記送信切替制御信
    号を前記送信手段へ出力したのち、再び前記第1パルス
    の質問信号の送信信号を発射した時の方位方向に主ビー
    ムを向けるようにビーム走査制御する前記ビーム走査制
    御信号を前記電子走査空中線へ出力して、前記第3パル
    スの質問信号の送信信号を、既に送出している前記第1
    パルスの質問信号に対応せしめて発射するように送信切
    替制御を行い前記第3パルスの質問信号が前記航空機に
    到達する前に前記航空機のトランスポンダが前記トラン
    スポンダ抑圧信号を受信することを可能ならしめる前記
    送信切替制御信号を前記送信手段へ出力して前記偽像発
    生を前記航空機の位置の近遠にかかわらず抑圧すること
    を可能とする制御手段と;を具備することを特徴とする
    電子走査型2次監視レーダ装置。
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JPS6111683A (ja) * 1984-06-27 1986-01-20 Toshiba Corp 二次監視レ−ダ装置

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