JP2686739B2 - コンプレツサタンク内圧縮空気の自動放出装置 - Google Patents

コンプレツサタンク内圧縮空気の自動放出装置

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JP2686739B2 JP62104824A JP10482487A JP2686739B2 JP 2686739 B2 JP2686739 B2 JP 2686739B2 JP 62104824 A JP62104824 A JP 62104824A JP 10482487 A JP10482487 A JP 10482487A JP 2686739 B2 JP2686739 B2 JP 2686739B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコンプレッサ停止時におけるタンク内圧力の
急激低下を防止するに好適なコンプレッサタンク内圧縮
空気の自動放出装置に関するものである。 [従来の技術] 従来一般に採用されているコンプレッサのタンク(レ
シーバタンク)を第2図に示す。すなわちタンクは外壁
22で構成され、内部仕切板23により画成されたオイル室
21とオイルフィルタ26を収納するフィルタ室25等とより
形成される。仕切板23にはオイル室21とフィルタ室25と
を連通する連通管24が設けられている。 図示しないコンプレッサから吐出される圧縮空気はオ
イル室21内に導入されオイル分離した後、連通管24を通
りフィルタ室25内に入り、オイルフィルタ26により清浄
化したのち吐出管27より放出される。分離したオイル28
はオイル室21内に蓄溜される。 [発明が解決しようとする問題点] タンクには図示していないが保圧弁および自動放出弁
が設けられ、運転中タンク内圧を一定値以上に保持する
と共に停止時にタンク内圧縮空気を放出するように形成
されている。この場合、従来のタンク構造ではコンプレ
ッサの停止時に一定値以上のタンク内の圧縮空気が急激
に外部に放出されるため、オイル室21内の圧力が急激に
低下する。この減圧のため図示の如く、オイル室21内の
オイル28の表面から泡29が発生し、この泡29が連通管24
を通りフィルタ室25側に流入する。従ってコンプレッサ
再起動時に吐出管27から放出される圧縮空気中にオイル
が流入する不具合が生ずる。 本発明は以上の不具合を解決するもので、タンク内圧
の急激変化を防止し、吐出空気内へのオイル流入を防止
するコンプレッサタンク内圧縮空気の自動放出装置を提
供することにある。 [問題点を解決するための手段] コンプレッサの吐出側に連結し圧縮空気を蓄溜するタ
ンク21の外壁22に連結される自動放出弁1および保圧弁
2とから構成され、前記自動放出弁1は、前記タンク21
側に連通する配管7と、放出管8と、前記配管7および
放出管とを連通又は遮断すべく前記コンプレッサの吐出
側に連通する配管6により作動されるダイヤフラム5と
を有するものからなり、前記保圧弁2は、前記タンク21
側に連通するガイド穴17と使用側に連通する吐出口20と
を所定の圧縮圧力以上で連通し、それ以下で遮断するバ
ルブ19を有するものからなり、前記バルブ19には前記放
出管8内の圧縮空気圧を導入する連通管12が連結される
コンプレッサタンク内圧縮空気の自動放出装置を構成す
るものである。また、前記放出管8の前記連結管12と連
結される連結位置よりもさらに下流側には、放出空気量
を制限するノズル11が設けられることを特徴とするもの
である。 [作用] コンプレッサが正常に運転されている場合には配管6
からコンプレッサの吐出側からの圧縮空気が自動放出弁
1内に導入されダイヤフラム5がタンク21側と放出間8
との連通を遮断する。そのため圧縮空気は放出管8から
放出されない。一方、タンク21側からの所定の圧縮圧力
以上の圧縮空気圧が保圧弁2のバルブ19に作用しバルブ
19が開放されタンク21側と吐出口20とが連通し圧縮空気
は吐出口20を介して使用側に送られる。次に、コンプレ
ッサが停止すると、圧縮空気圧が低下し、ダイヤフラム
5はタンク21内の圧縮空気圧により押圧され、タンク21
側と放出管8が連通し、タンク21内の圧縮空気が放出管
8から放出される。一方、放出管8内の圧縮空気が連通
管12を介して保圧弁2のバルブ19を閉止方向に移動させ
タンク21と吐出口20とは遮断され、使用側への圧縮空気
の吐出は遮断される。また、放出管8の下流側にノズル
11を設けることにより、圧縮空気の急激な放出が防止さ
れる。 [実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。 第1図に示す如く、タンク室21の外壁22には自動放出
弁1と保圧弁2が固設される。 自動放出弁1は配管7を介して外壁22に固持される本
体3と、ダイヤフラム5を挾持して本体3に連結される
カバ4と、カバ4とコンプレッサ(図示せず)の吐出側
とを連結する配管6と、本体3に連結される放出管8等
とから形成される。本体3とカバ4間にはダイヤフラム
5が収納される部屋9が形成され、部屋9と放出管8と
は本体3に穿設される連通孔10により連通する。コンプ
レッサ運転時には配管6からの圧縮空気圧力により(矢
視A)ダイヤフラム5が本体3側に押され放出管8とタ
ンク7内との連通を遮断する。またコンプレッサ停止時
にはダイヤフラム5による閉止が開放され、タンク間空
気は矢視B,Cの如く部屋9、連通孔10を介し放出管8か
ら放出される。 保圧弁2の本体13は外壁22に螺着され、本体13にはガ
スケット14を介しカバ15がボルト16により固定される。
本体13とカバ15にはバルブ19が摺動可能に支持されるガ
イド穴17が形成されると共に、本体13には吐出口20が形
成される。バルブ19はスプリング18によりタンク内と吐
出口20との連通を遮断する向きに付勢される。なおバル
ブ19は約5kg/cm2以下で閉止すべく調整される。タンク
内の圧縮空気圧力が5kg/cm2以上の場合には矢視Dの如
く圧縮空気はバルブ19を押圧し吐出口20から吐出され
る。 一方、放出管8と保圧弁2のカバ15間には連通管12が
架設される。すなわち連通管12は放出管8から分岐して
連結される。連通管12が分岐して連結する位置より更に
下流の放出管8内には放出空気量を絞るためのノズル11
が嵌着される。 次に、本実施例の作用を説明する。 コンプレッサが正常に運転される場合には配管6から
の圧縮空気圧によりダイヤフラム5が図示の如く移動し
放出管8とオイル室21との連通は遮断される。一方、保
圧弁2のバルブ19は開放し、タンク内の圧縮空気は吐出
口20から吐出され使用される。 次に、コンプレッサが停止すると前記の如くダイヤフ
ラム5による閉止が開放されタンク内の圧縮空気は放出
管8から放出されようとする。この場合タンク内の圧縮
空気圧力が5kg/cm2以上であれば前記の如く、バルブ19
が開いて圧縮空気は吐出口20から吐出されようとする。
放出管8からの圧縮空気が連通管12を介してバルブ19を
閉止する方向に作用する。従ってタンク内と吐出口20と
の連通は遮断され、タンク内圧縮空気は放出管8によっ
てのみ外部に放出される。放出管8内にはノズル11が設
けられているため、放出管8からの空気の放出は徐々に
行われ、結果としてタンク内圧の急激変化が確実に防止
される。 本実施例で放出管8内にノズル11を嵌着せしめたがノ
ズル11の替りに放出管8の1部に絞り部を入れてもよ
く、また絞り度を可変にするような構造に形成してもよ
い。 [発明の効果] 以上の説明によって明らかな如く、本発明によれば、
コンプレッサ停止時におけるタンク内圧の急激な変化を
防止し、吐出空気内のオイル流入を確実に防止し得る効
果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明一実施例の断面図、第2図は従来のコン
プレッサのタンク構造を示す断面図である。 1……自動放出弁、2……保圧弁、3,13……本体、4,15
……カバ、5……ダイヤフラム、6,7……配管、8……
放出管、9……部屋、10……連通孔、11……ノズル、1
2,24……連通管、14……ガスケット、16……ボルト、17
……ガイド穴、18……スプリング、19……バルブ、20…
…吐出口、21……オイル室、22……外壁、23……仕切
板、25……フィルタ室、26……フィルタ、27……吐出
管、28……オイル、29……泡。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.コンプレッサの吐出側に連結し圧縮空気を蓄溜する
    タンク21の外壁22に連結される自動放出弁1および保圧
    弁2とから構成され、前記自動放出弁1は、前記タンク
    21側に連通する配管7と、放出管8と、前記配管7と放
    出管8とを連通又は遮断すべく前記コンプレッサの吐出
    側に連通する配管6により作動されるダイヤフラム5と
    を有するものからなり、前記保圧弁2は、前記タンク21
    側に連通するガイド穴17と使用側に連通する吐出口20と
    を所定の圧縮圧力以上で連通し、それ以下で遮断するバ
    ルブ19を有するものからなり、前記バルブ19には前記放
    出管8内の圧縮空気圧を導入する連通管12が連結される
    ことを特徴とするコンプレッサタンク内圧縮空気の自動
    放出装置。 2.前記放出管8の前記連結管12と連結される連結位置
    よりもさらに下流側には、放出空気量を制限するノズル
    11が設けられることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載のコンプレッサ内圧縮空気の自動放出装置。
JP62104824A 1987-04-30 1987-04-30 コンプレツサタンク内圧縮空気の自動放出装置 Expired - Fee Related JP2686739B2 (ja)

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