JP2686695B2 - パチンコ機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、所定の組合わせにより
特別入賞口を開放させる組合わせ表示装置を備えたパチ
ンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】予め定められた種々の図柄を変動表示す
る三つの図柄表示部によって構成され、球検知装置を備
えた始動ゲートを遊技球が通過すると、球検知装置から
の球検知信号に基づいて各図柄表示部が変動を開始し、
停止して種々の組合わせの図柄を表示する組合わせ表示
装置と、該組合わせ表示装置の各停止図柄が所定の組合
わせである場合に開放作動する特別入賞口とを備えたも
のは、種々提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、三つの図柄
表示部によって構成された従来の組合わせ表示装置は、
夫々図柄表示部が別異独立に表示され、例えば、その表
示が全て同一となった場合にこれを大当りとして、特別
入賞口を開放するようにしている。本発明は、三つの図
柄表示部を備えたものにあって、特異な表示態様を有
し、パチンコ遊技の興趣を増大し得る組合わせ表示装置
を備えたパチンコ機を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、予め定められ
た種々の図柄を変動表示する三つの図柄表示部によって
構成され、球検知装置を備えた始動ゲートを遊技球が通
過すると、球検知装置からの球検知信号に基づいて各図
柄表示部が変動を開始し、停止して種々の組合わせの図
柄を表示する組合わせ表示装置と、前記組合わせ表示装
置の各停止図柄が所定の組合わせである「大当り」表示
となると開放作動する特別入賞口とを備えたものにあっ
て、前記組合わせ表示装置の左右両側の図柄表示部を、
中央の図柄表示部に先だって、同時かつ同一内容で停止
させすようにした表示制御内容を備える制御指令手段を
具備したものである。

【０００５】

【作用】遊技球が始動ゲートを通過すると、組合わせ表
示装置が駆動して各図柄が始動し、先ず、左右両側の図
柄表示部が停止し、同一図柄を表示する。そして、次に
中央の図柄表示部が停止し、左右と同一図柄である場合
等、所定の図柄の組み合わせとなった場合には、特別入
賞口が開放作動し、当たり駆動を生ずる。このように、
実質的には、二つの組合わせ表示装置により表示するの
とその組み合わせ態様においては異なるものではない
が、左右が同一数字で停止することにより、視覚が中央
に集中し、迫力が生れ、遊戯者の期待感が高揚する。

【０００６】

【実施例】添付図面について本発明の一実施例を説明す
る。図１は、パチンコ機１の正面図であって、その機枠
２の図示しない下部には玉受皿と、玉発射用の回転式ハ
ンドル等が設けられる。遊技盤３の盤面中央には、図２
で拡大して示すようにセンターケース４が配設され、該
センターケース４の中央に形成した装着窓孔５に、組合
わせ表示装置６を構成する三個の７セグメント指示器か
らなる図柄表示部７ａ，７ｂ，７ｃが並設されている。
前記図柄表示部７ａ，７ｂ，７ｃは、ＬＥＤ又は液晶に
よって構成され、「０」〜「９」等、数字及びアルファ
ベットからなる７セグメント指示器で表現可能な図柄が
表示される。また装着窓孔５の直下部には、４個のパイ
ロットランプからなる待機記録ランプ列９が設けられて
いる。

【０００７】また前記センターケース４の上部には、光
電スイッチ、リミットスイッチ等により構成される球検
知装置（図示せず）を備える始動ゲート１２が設けられ
ている。この始動ゲート１２に遊技球が通過して該球検
知装置による球検知信号が発生すると、組合わせ表示装
置６を駆動すると共に、通常の入賞口と同様に、その遊
技球の通過に伴って所定数の景品球を発生する。

【０００８】センターケース４の右上部には入賞口開閉
装置１５を配設し、その内部を特別入賞口１４としてい
る。この入賞口開閉装置１５はその開閉翼片対１６，１
６の起立状態で、特別入賞口１４を遮蔽する閉鎖位置
と、開閉翼片対１６，１６が逆八形傾動して特別入賞口
１４へ遊技球を案内する開放位置とに電気的駆動手段を
介して変換制御されるものである。この入賞口開閉装置
１５は、組合わせ表示装置６が当り表示すると開放駆動
する。

【０００９】前記特別入賞口１４の下部には、電動役物
１７が配設される。この電動役物１７は周部に六個の孔
が形成された回転体１８と、作動孔１９及び下部通過口
２０を備え、前記特別入賞口１４に配設した入賞検知ス
イッチ２１による玉検知に対応して孔一個分右回転し
て、順次該孔に入賞玉を貯留することを可能とするもの
であり、遊技球を五個検知したとき、または入賞口開閉
装置１５による特別入賞口１４の開放動作が完了したと
きに、常時回転に切り換わり、この回転動作により、作
動孔１９に玉一個を供給し、残余を下部通過口２０から
盤面裏側へ流出し、夫々を入賞玉とする。そして作動孔
１９への玉供給により、特別作動状態となる。

【００１０】前記電動役物１７の下部には、玉一個分の
孔が周部に形成された回転チャッカー３０が配設され、
前記特別作動状態のときに、回転チャッカー３０の孔に
玉が流入し、回転チャッカー３０の回転に伴って、玉が
チャッカー通過孔３１に供給されると、そのさらに下部
の電動役物４０の開閉翼片４１が9.6 秒開放する。この
電動役物４０に約10個の玉が流入したときには、開放作
動中であっても、その開放動作が終了する。また、回転
チャッカー３０へ16個の遊技球が入賞したときには、特
別作動状態が終了する。

【００１１】次に組合わせ表示装置６の作動につき説明
する。遊技盤３に遊技球が打ち出されて、始動ゲート１
２を通過すると、図３で示す中央制御装置ＣＰＵに接続
された記憶装置ＲＯＭに格納された乱数表の内いずれか
を選出し、その選出値に対応して、当たり、またははず
れを決定する。そして、景品球の供給と共に図柄表示駆
動回路を介して前記組合わせ表示装置６を駆動開始し、
図柄表示部７ａ，７ｂ，７ｃは変動を開始し、約５秒程
度経過すると、当たり、はずれの判定にもとずき、乱数
表から左右の図柄表示部７ａ，７ｂの図柄を決定する。
この図柄変動は、同時に停止して、同一図柄を表示す
る。これにより、遊技者の目は、その中央の図柄表示部
７ｃに集中する。この図柄表示部７ｃの変動態様は、そ
の変動速度に変化を生じさせたり、又は途中から変動速
度が変化するようにしても良い。そして、所定時間経過
後に図柄表示部７ｃが駆動停止し、当たり判定の場合に
は図柄表示部７ａ，７ｂの図柄と一致させて表示する。
このように大当たりとなる特定の関係図柄である場合に
は、図３で示すスピーカーが鳴音を発すると共に、上述
したように入賞口開閉装置１５を開放して所定の利得を
遊技者に供与する。尚、前記始動ゲート１２に遊技球が
連続的に流入した場合には、待機記録ランプ列９が順次
点灯し最高四回まで保留される。

【００１２】また大当りに伴う利得の提供態様は、下方
に開口部の大きな特別入賞口を配設して、これを開放す
る等、種々の態様が提供され得る。

【００１３】上述の一連の作動は図３で示す中央制御装
置ＣＰＵ等からなる制御指令手段により、容易に実行さ
れ得る。

【００１４】

【発明の効果】本発明は、上述したように、遊技球が始
動ゲートを通過すると、組合わせ表示装置が駆動して各
図柄表示部の図柄が始動し、先ず、左右両側の図柄表示
部が同時に停止し、同一図柄を表示し、次に中央の図柄
表示部が停止するようにし、左右と同一図柄である場合
等、所定の図柄の組み合わせとなった場合には、特別入
賞口が開放作動し、大当たり駆動を生ずるようにしたた
め、組合わせ表示装置の左右の図柄表示部が同一数字で
停止することにより、視覚が自然と中央に集中し、迫力
が生れ、遊戯者の期待感を高揚させることとなり、パチ
ンコ遊技の興趣を増大し得る優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパチンコ機１の正面図である。

【図２】センターケース４の正面図である。

【図３】制御指令手段を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ パチンコ機 ６ 組合わせ表示装置 ７ａ，７ｂ，７ｃ 図柄表示部 １２ 始動ゲート １４ 特別入賞口

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め定められた種々の図柄を変動表示する
   三つの図柄表示部によって構成され、球検知装置を備え
   た始動ゲートを遊技球が通過すると、球検知装置からの
   球検知信号に基づいて各図柄表示部が変動を開始し、停
   止して種々の組合わせの図柄を表示する組合わせ表示装
   置と、 前記組合わせ表示装置の各停止図柄が所定の組合わせで
   ある「大当り」表示となると開放作動する特別入賞口と
   を備えたものにあって、 前記組合わせ表示装置の左右両側の図柄表示部を、中央
   の図柄表示部に先だって、同時かつ同一内容で停止させ
   るようにした表示制御内容を備える制御指令手段を具備
   したことを特徴とするパチンコ機。