JP2686593B2 - 地中管内部の調査方法及び調査装置 - Google Patents

地中管内部の調査方法及び調査装置

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JP2686593B2 JP6033094A JP3309494A JP2686593B2 JP 2686593 B2 JP2686593 B2 JP 2686593B2 JP 6033094 A JP6033094 A JP 6033094A JP 3309494 A JP3309494 A JP 3309494A JP 2686593 B2 JP2686593 B2 JP 2686593B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下水管などの地中管の内
部を調査する調査方法及び調査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】広域下水道計画の実施及び非開削技術の
向上にともなって、近年下水管の長距離化、すなわちマ
ンホール間隔の長距離化並びに下水管の大口径化が進展
している。大口径の下水管内には多量の流水が存在する
ために、管内部の破損状態などを調査するにあたって小
口径の下水管の調査に用いられている車輪又はスキーを
備えた小型の調査装置は潜行調査能力がないので使用す
ることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、管内に調
査員が入り込んで携帯VTRを用い、又は目視によって
管内部の調査を行なっているが、管路の長距離化によっ
て生じた換気不足による大量の有毒ガスの充満などによ
り調査員が管内に入り込めない場合も多い。また、管内
が調査可能な状態であっても、管内の水深及び流速が大
きいために調査作業はきわめて危険なものとなってい
る。
【0004】そこで、本発明は大口径の地中管内部を無
人で調査するのに適した調査方法及び調査装置の提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の調査方法は、撮影機を搭載するとともに電
源・信号ケーブルが接続され、速度調整用ロープ状物の
一端が取り付けられた水上航行体を、地中管内を流れる
流水の上流側に浮かべ、前記速度調整用ロープ状物によ
って進行速度を調整しつつ前記水上航行体を水流にのせ
地中管の中間部まで下流側方向に流し、そして、前記
水上航行体を流水の下流側に位置させてから、前記速度
調整用ロープ状物を巻きとって流水の流れにさからい地
中管の中間部まで移動させ、地中管内を移動する前記水
上航行体に搭載されている前記撮影機の地中管内部の撮
影結果を通して地中管内部を調査するものである。
【0006】また、本発明の調査装置は、地中管内を流
れる流水上を航行する水上航行体と、この水上航行体に
搭載された、地中管内部を撮影するための撮影機と、前
記水上航行体に一端が取り付けられた速度調整用ロープ
状物と、前記水上航行体に接続された電源・信号ケーブ
ルと、を備え、この速度調整用ロープ状物は地中管内を
流れる流水に浮かぶように構成され、また前記電源・信
号ケーブルには所定間隔で浮きが取り付けられているも
のである。
【0007】水上航行体には進行方向を左右に調整する
ためのラダーを設けたり、揺れをおさえるための水平方
向に広がる水中翼を設けることが好ましい。
【0008】
【作用】水上航行体は水流にのって地中管内を下流側に
向って移動する。速度調整用ロープ状物の繰出し速度を
調整することにより水上航行体の移動速度を適当に設定
することができる。地中管内を移動する水上航行体上の
撮影機により地中管内部を撮影する。この過程において
地中管内部を全長にわたって撮影してしまうことが調査
作業能率上最も好ましいが、地中管が長い場合にはここ
での撮影作業を中間部までで中断し、地中管内部の中間
部から下流側までの撮影は、水上航行体を下流側から中
間部まで速度調整用ロープ状物で適当速度に調整しつつ
引っ張って移動させ、この移動過程において行う。
【0009】速度調整用ロープ状物を流水に浮かぶよう
に構成すれば、ロープ状物が水中に沈むことにより生じ
る水中抵抗の発生を阻止できるので、調査装置に航行方
向を不適切な方向に変化させるような、又は航行方向の
調整を困難にするような力が作用することを効果的に防
止できる。電源・信号ケーブルには流水中に沈まないよ
うに所定間隔で浮きを取り付ける。そして、ラダーを設
ければラダーの操作により水上航行体の地中管内での左
右方向位置を調整できるので、中央部を航行させること
も、左側又は右側によせて航行させることもでき、地中
管の内部状態をより精度よく調査することができる。水
平方向に広がる水中翼を設ければ、水中翼に作用する流
体抵抗により水上航行体の前後方向及び左右方向の揺れ
を小さくおさえることができ、撮影機による撮影がぶれ
の少ないものとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1は本発明に係る調査方法の実施状態の
概略図である。
【0012】上流側のマンホール1上には電動ウィンチ
3が設置され、この電動ウィンチ3にはテンションワイ
ヤを高張力化学繊維で被覆した全体としての比重が1未
満の速度調整用ロープ5(速度調整用ロープ状物)が巻
かれている。この速度調整用ロープ5の先端は本発明に
係る調査装置7に取り付けられていて、この調査装置7
はマンホール1の真下で流水9上に浮かべられ、この流
水9の流れにのって、すなわち進行動力装置を用いずに
下水管11(地中管)内を下流側に向って(矢印参照)
移動する。調査装置7の移動速度は流水9の流速が大き
い場合にも電動ウィンチ3からの速度調整用ロープ5の
繰出し速度によって適当に設定され、下水管11内部の
破損状態等を詳細に撮影して認識できるように構成され
ている。速度調整用ロープ5は調査装置7の移動距離が
長くなると自重で垂れ下がるが(仮想線参照)、比重が
1未満なので沈まずに流水9上に浮かんでいる。
【0013】なお、流水9の流速がきわめて小さい場合
にも適当な移動速度を確保するために、調査装置7にス
クリュー装置等の低出力の補助動力装置を設けることも
可能である。
【0014】この調査装置7にはさらに、地上13に停
車している調査作業車15から延びる電源・信号ケーブ
ル17が接続されていて、この電源・信号ケーブル17
によって調査装置7に必要な電力が供給されたり、また
調査装置7からの撮影信号が調査作業車15内のモニタ
ー(図示せず)に伝達されたりする。電源・信号ケーブ
ル17には適当間隔で浮き19が取り付けられていて、
電源・信号ケーブル17が流水9中に沈まないように構
成されている。
【0015】なお、調査装置7の撮影箇所の特定は速度
調整用ロープ5の電動ウィンチ3からの繰出し量の計測
によって行われる。
【0016】下水管11の長さがそれ程長くない場合に
は調査装置7を下流側のマンホール21真下まで移動さ
せて調査を終了するが、下水管11の長さがきわめて長
い場合には調査装置7による撮影を下水管11の中間部
までで一旦終了し、調査作業車15を下流側のマンホー
ル21位置まで移動させるとともに、調査装置7をマン
ホール21の下側の流水9上に位置させる。そして、上
流側のマンホール1上に設置されたままの電動ウィンチ
3により速度調整用ロープ5を巻き取って流水9の流れ
にさからい調査装置7を下水管11の中間部まで適当な
速度に調整しつつ移動させ、この移動中に下水管11内
部を撮影する(図2参照:図2中矢印は調査装置7の進
行方向を示す)。調査作業車15から延びる電源・信号
ケーブル17は下流側のマンホール21を通って調査装
置7に接続されるので、この調査方法を用いれば下水管
11の約半分の長さの電源・信号ケーブル17を用いて
下水管11の内部を全長にわたって調査することがで
き、電源・信号ケーブル17が長くなり過ぎることに起
因する電力ロスなどの弊害を防止できる。
【0017】図3は本発明に係る調査装置7の側面図、
図4は調査装置7の平面図である。
【0018】調査装置7は、載置プレート23の下側に
4つの浮力タンク25,26を固定した水上航行体27
と、この水上航行体27に搭載され、上下方向に揺動可
能な直視用レンズ部分29及び側視用レンズ部分31を
備えたテレビカメラ32と、フレキシブルな支持体3
3,35に支持された直視用ライト37及び側視用ライ
ト39とから構成されている。調査作業車15から電源
・信号ケーブル17を通して制御信号を送ることにより
直視用レンズ部分29及び側視用レンズ部分31を適当
位置に揺動させ、また直視用ライト37及び側視用ライ
ト39を適当方向に向かせることができる。
【0019】水上航行体27の載置プレート23に設け
られた取付部40には2本の紐41が取り付けられてい
て、この2本の紐41は速度調整用ロープ5につなげら
れている。
【0020】なお、図中42はテレビカメラ32の映像
信号変換装置であり、また直視用レンズ部分29及び側
視用レンズ部分31には望遠レンズが取り付けられ、オ
ート・フォーカス機構が設けられている。さらに、図中
44は水上航行体27を下流側から引っ張る際の紐41
の取付部である。
【0021】図5は調査装置7の断面図である。
【0022】水上航行体27の載置プレート23中央下
側(底部下側)にはラダー43が設けられ、また前側の
浮力タンク25間及び後側の浮力タンク26間には水平
方向に広がる水中翼45,47が設けられている。ラダ
ー43を操作することによって水上航行体27の下水管
11(図1参照)内での左右方向の位置を調整すること
ができ、また水中翼45,47に作用する流体の抵抗に
よって水上航行体7の前後方向及び左右方向の揺れを小
さくおさえ、直視用レンズ部分29及び側視用レンズ部
分31に構成されているアンチローリング機能によりぶ
れのない鮮明な映像を調査作業車15のモニターに送る
ことができる。
【0023】なお、ラダー43の操作は調査作業車15
から電源・信号ケーブル17を通して制御信号を送るこ
とにより行う。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の調査方法
及び調査装置を用いれば、大量の流水が存在する大口径
の地中管内部を無人で、しかも精度よく調査することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調査方法の実施状態の概略図であ
る。
【図2】水上航行体を下流側から移動させる場合の概略
図である。
【図3】本発明に係る調査装置の側面図である。
【図4】調査装置の平面図である。
【図5】調査装置の断面図である。
【符号の説明】
5 速度調整用ロープ(速度調整用ロープ
状物) 9 流水 11 下水管(地中管)17 電源・信号ケーブル 19 浮き 27 水上航行体 32 テレビカメラ(撮影機) 43 ラダー 45,47 水中翼

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影機を搭載するとともに電源・信号ケ
    ーブルが接続され、速度調整用ロープ状物の一端が取り
    付けられた水上航行体を、地中管内を流れる流水の上流
    側に浮かべ、 前記速度調整用ロープ状物によって進行速度を調整しつ
    つ前記水上航行体を水流にのせて地中管の中間部まで
    流側方向に流し、そして、前記水上航行体を流水の下流側に位置させてか
    ら、前記速度調整用ロープ状物を巻きとって流水の流れ
    にさからい地中管の中間部まで移動させ、 地中管内を移動する前記水上航行体に搭載されている前
    記撮影機の地中管内部の撮影結果を通して地中管内部を
    調査する、 ことを特徴とする地中管内部の調査方法。
  2. 【請求項2】 地中管内を流れる流水上を航行する水上
    航行体と、この水上航行体に搭載された、地中管内部を
    撮影するための撮影機と、前記水上航行体に一端が取り
    付けられた速度調整用ロープ状物と、前記水上航行体に
    接続された電源・信号ケーブルと、を備え、この速度調
    整用ロープ状物は地中管内を流れる流水に浮かぶように
    構成され、また前記電源・信号ケーブルには所定間隔で
    浮きが取り付けられていることを特徴とする地中管内部
    の調査装置。
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