JP2685693B2 - 紙内填剤及び内填紙 - Google Patents

紙内填剤及び内填紙

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙に内填すると、不透
明度、白色度等の光学特性、及び腰の強さなどの物理特
性を向上させるため、アート紙、コート紙などの塗工原
紙や、PPC用紙、感熱紙、感圧紙、熱転写紙、インク
ジェット用紙、静電記録紙、磁気記録紙などの情報用紙
や、上級、中級印刷紙などの非塗工紙や、あるいはライ
スペーパーなどの工業用雑種紙等に好適に用いられ、広
い範囲にわたり使用可能な紙内填剤及びそれを含有する
内填紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、主に光学特性を向上させるために
無内填紙よりも内填紙の使用されるケースが多くなって
いる。内填紙の填料としては、タルクを主として、その
他軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン
クレー、焼成クレー、含水ケイ酸カルシウム、二酸化チ
タンなどが使用されている。
【0003】また、紙の長期保存という観点から紙の中
性化が進んでいるが、それに伴い填料がタルクからクレ
ー、炭酸カルシウムに置き換わってきている。軽質炭酸
カルシウムは、タルクやクレー、重質炭酸カルシウムに
比べ白色度や不透明度などの光学特性に優れた填料であ
るが、それでも今以上の白色度や不透明度が要望されて
いる。紙の分野においても軽量化指向が強まっている
が、軽量化するために填料割合を低くすると填料の特徴
である白色度、不透明度が低下する。また、記録用紙や
薄用紙においてはあまり曲がったり折れたりしない紙と
しての腰の強さが要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情の下、紙に内填すると、白色度、不透明度を向上さ
せ、また薄い用紙でもある程度の白色度、不透明度が維
持され、紙としての腰の強さを高めうる、紙内填剤及び
それを含有してなる内填紙を提供することを目的として
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい特徴を有する紙内填剤を開発するために鋭意研究
を重ねた結果、特定の長さ及び径をもつアラゴナイト系
柱状炭酸カルシウムと特定の粒子径をもつ板状塩基性炭
酸マグネシウムよりなり、かつ特定の比表面積を有する
均一分散状炭酸塩類又はそれと他の内填料との混合物が
その目的に適合することを見出し、この知見に基いて本
発明をなすに至った。
【0006】すなわち、本発明は、長さ0.5〜3μ
m、径0.1〜0.3μmのアラゴナイト系柱状炭酸カ
ルシウムと粒子径が2〜7μmの板状塩基性炭酸マグネ
シウムよりなり、かつ比表面積が15〜30m/gで
ある均一分散状炭酸塩類又はそれと他の内填料との混合
物からなる紙内填剤を提供するものである。
【0007】本発明の紙内填剤に用いられる均一分散状
炭酸塩類は、アラゴナイト系柱状炭酸カルシウムと板状
塩基性炭酸マグネシウムよりなり、かつ該炭酸カルシウ
ムは0.5〜3μmの長さ及び0.1〜0.3μmの径
を有し、該炭酸マグネシウムは2〜7μmの粒子径を有
する上に、15〜30m/gの比表面積を有するとと
もに、該炭酸カルシウム及び該塩基性炭酸マグネシウム
が互いに均一に分散していることが必要である。さらに
該炭酸カルシウムはアスペクト比5〜15の範囲のもの
が好ましい。
【0008】粒径が小さすぎると粒子の凝集が強く、分
散性が低下し、製紙用に内填した場合、白色度や不透明
度が低下するし、また粒径が大きすぎると分散性は上が
るものの白色度が低下するので好ましくない。
【0009】また、前記比表面積が小さすぎると結晶度
が低下して白色度や不透明度の改善が図られないし、ま
た大きすぎてもそれ以上の物性向上が見られないばかり
か、さらにかさ高なためスラリー時の粘度が高くて固形
分濃度が上がらず、また乾燥にも時間と多くの熱量を要
するため、取り扱いが煩雑になり工業的に不利となるの
で好ましくない。
【0010】また、上記炭酸塩類においては、炭酸カル
シウムと塩基性炭酸マグネシウムの比率を水酸化カルシ
ウムと水酸化マグネシウムの重量比率に換算して95:
5〜50:50の範囲とするのが好ましい。この比率が
小さすぎると本発明の効果が十分発揮されず、大きすぎ
てもそれに見合う効果が得られない傾向を生じ、むしろ
経済的に不利となる。
【0011】本発明の紙内填剤においては、上記炭酸塩
類単独でもよいが、タルクやクレーなどの他の内填料と
組み合わせてもよい。この他の内填料の配合割合は、そ
れと炭酸塩類の合計量に対し多くとも90重量%とする
のが好ましく、さらに有利には炭酸塩類と他の内填料の
重量比を90/10〜30/70とするのがよい。この
他の内填料としては、例えばタルク、カオリンクレー、
焼成クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、含水ケイ酸カルシウム、二酸化チタンなどが用いら
れる。これらの内填料は1種用いてもよいし、また2種
以上を組合せて用いてもよい。
【0012】他の内填料の配合割合が多すぎると上記炭
酸塩類の配合効果が十分には発揮されず、白色度、不透
明度、腰の強さなどが低下するので好ましくない。
【0013】上記炭酸塩類は種々の方法で製造される。
その方法の一つは、25℃、濃度400g/lにおける
粘度が1500cp以上の水酸化カルシウム水性懸濁液
及び水酸化マグネシウムと水あるいは水酸化マグネシウ
ム水性懸濁液を水酸化カルシウムと水酸化マグネシウム
の重量比95:5〜50:50で混合し、濃度を水酸化
カルシウム換算で100〜250g/l、温度を30℃
以上に調整し、これに二酸化炭素濃度15〜100容量
%の二酸化炭素含有ガスを水酸化カルシウム1kg当り
100%二酸化炭素換算で1〜3l/minでpHが1
1以下になるまで供給し、次いで該ガス供給量を水酸化
マグネシウム1kg当り100%二酸化炭素換算で5l
/min以上とし、pHが8以下でかつ導電率が一定に
なるまで該ガスを供給するものである。
【0014】この水酸化カルシウム水性懸濁液は、所定
濃度に調整したものをコーレスミキサーのような高速イ
ンペラー分散機等の撹拌機などで十分撹拌、分散させる
ことによって調製される。この水性懸濁液の粘度は、ブ
ルックスフィールド粘度計(B型粘度計)を用いて、ロ
ーター回転数60rpmの条件下で測定されたものであ
り、1500cp以上、好ましくは2000cp以上で
ある。
【0015】他の方法は、水酸化カルシウムと水酸化マ
グネシウムの重量比95:5〜50:50の水酸化カル
シウムと水酸化マグネシウムの水性懸濁液を、水酸化カ
ルシウム換算で100〜250g/lの濃度、5〜30
℃の範囲の温度に調整し、これに二酸化炭素濃度15〜
100容量%の二酸化炭素含有ガスを水酸化カルシウム
1kg当り100%二酸化炭素換算で7〜15l/mi
nで水酸化カルシウムの炭酸化率が10%前後に達する
まで供給したのち、該ガス供給量を水酸化カルシウム1
kg当り100%二酸化炭素換算で0.5〜2l/mi
nで水酸化カルシウムの炭酸化率が40〜60%に達す
るまで供給し、さらに該ガス供給量を水酸化カルシウム
1kg当り100%二酸化炭素換算で2l/minを超
える量でpHが11以下になるまで供給し、次いで該ガ
ス供給量を水酸化マグネシウム1kg当り100%二酸
化炭素換算で5l/min以上とし、pHが8以下でか
つ導電率が一定になるまで該ガスを供給するものであ
る。この方法の水性懸濁液を調製するのに用いられる出
発原料としてはそれぞれ別個の水酸化マグネシウム及び
水酸化カルシウムを用いてもよいし、また焼成ドロマイ
ト水和物を用いてもよい。
【0016】さらに別の方法は、25℃、濃度400g
/lにおける粘度が1500cp以上の焼成ドロマイト
水和物の水性懸濁液を、水酸化カルシウム換算で100
〜250g/lの濃度、30℃以上の温度に調整し、こ
れに二酸化炭素濃度15〜100容量%の二酸化炭素含
有ガスを水酸化カルシウム1kg当り100%二酸化炭
素換算で1〜3l/minでpHが11以下になるまで
供給し、次いで該ガス供給量を水酸化マグネシウム1k
g当り100%二酸化炭素換算で5l/min以上と
し、pHが8以下でかつ導電率が一定になるまで該ガス
を供給するものである。
【0017】この水性懸濁液は、所定濃度に調整したも
のをコーレスミキサーのような高速インペラー分散機等
の撹拌機などで十分撹拌、分散させることによって調製
される。この水性懸濁液の粘度は、ブルックスフィール
ド粘度計(B型粘度計)を用いて、ローター回転数60
rpmの条件下で測定されたものであり、1500cp
以上、好ましくは2000cp以上である。
【0018】これらの方法において用いられる二酸化炭
素含有ガスは二酸化炭素濃度が15〜100容量%、好
ましくは30〜100容量%の範囲のものであり、必ず
しも純粋な二酸化炭素を用いる必要はなく、二酸化炭素
を窒素等で希釈したものでもよい。
【0019】また、吹き込み、分散等で供給された二酸
化炭素は先ず水酸化カルシウムと反応し、水酸化カルシ
ウムがほぼ反応し尽くしたのち、水酸化マグネシウムと
反応する。
【0020】この水酸化カルシウムとの反応の終点はp
H値の低下となって現れ、pH値が11以下となる時点
でそれをとらえるのが実際的である。
【0021】また、水酸化マグネシウムとの反応の終点
はさらにpH値が低下して8以下となり、しかも導電率
が変化を示さず一定となるところでとらえるのが実際的
である。
【0022】本発明の紙内填剤には、前記の必須成分以
外に、本発明の目的をそこなわない範囲で、従来紙内填
剤に通常用いられている種々の添加成分を配合すること
ができる。この添加成分としては、例えばサイズ剤、歩
留り向上剤、紙力増強剤などが用いられる
【0023】前記サイズ剤としては例えばAKD(アル
キルケテンダイマー)やASA(アルケニル無水コハク
酸)などの中性サイズ剤、ロジンや石油系などの酸性サ
イズ剤などが、歩留り向上剤としては例えばポリアクリ
ルアミドなどが、紙力増強剤としては例えばとうもろこ
し澱粉などがそれぞれ用いられる。
【0024】次に、本発明は、前記紙内填剤を含有して
なる内填紙をも包含する。本発明の内填紙は、通常種々
のパルプに、前記紙内填剤に加え、上記のサイズ剤、歩
留り向上剤、紙力増強剤などを添加して抄造することに
より製造される。
【0025】紙内填剤の添加量は、通常灰分基準で表わ
される。灰分は内填紙を電気炉などで焼却したときの残
分を重量割合で示したものである。この量は各種用紙に
より異なり、新聞用紙で5%前後、中質紙、コート原
紙、オフセット用紙で10%前後、上質紙、封筒用紙で
10〜20%、さらに書籍用紙、辞典用紙、インデイア
ペーパー、ライスペーパーで30〜40%である。
【0026】
【発明の効果】本発明の紙内填剤は、紙に内填すると、
不透明度、白色度などの光学特性、及び紙の腰強さなど
の物理特性を向上させるため、アート紙、コート紙など
の塗工原紙や、PPC用紙、感熱紙、感圧紙、熱転写
紙、インクジェット用紙、静電記録紙、磁気記録紙等の
情報用紙や、上級、中級印刷紙などの非塗工紙や、ある
いはライスペーパーなどの工業用雑種紙など広い範囲に
わたり使用可能である。
【0027】また、本発明の内填紙は、上記光学特性や
物理特性に優れているので、上記した塗工原紙、情報用
紙、非塗工紙あるいは工業用雑種紙などとして有用であ
る。
【0028】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0029】製造例1 水酸化カルシウムを水に懸濁して400g/lの濃度に
調整し、コーレスミキサーで処理して25℃における粘
度を測定したところ(B型粘度計60rpm)2200
cpであった。
【0030】得られた石灰乳6.0lに水酸化マグネシ
ウム600gと水を加え15lの混合懸濁液を得た。こ
の混合液を40℃に調整し、二酸化炭素濃度30容量%
の二酸化炭素含有ガスを0.96Nm/hr(水酸化
カルシウム1kg当り2l/min)でpHが11にな
るまで吹き込み、次いで該ガス吹き込み量を1.2Nm
/hr(水酸化マグネシウム1kg当り10l/mi
n)にして該ガスを吹き込み、pHが7.2で導電率が
一定になったところで反応を停止した。
【0031】このようにして得られた生成物は、SEM
及びXRDにより平均長さが2.3μm、平均径0.2
μmのアラゴナイト系柱状炭酸カルシウムと平均粒子径
5.3μmの板状塩基性炭酸マグネシウムからなり、比
表面積が17.5m2/gの均一分散状炭酸塩類である
ことが判明した。
【0032】製造例2 製造例1と同様の石灰乳5.3lに水酸化マグネシウム
900gと水を加え15lの混合懸濁液を得た。この混
合液を40℃に調整し、二酸化炭素濃度30容量%の二
酸化炭素含有ガスを0.85Nm/hr(水酸化カル
シウム1kg当り2l/min)でpHが11になるま
で吹き込み、次いで該ガス吹き込み量を1.8Nm
hr(水酸化マグネシウム1kg当り10l/min)
にして吹き込み、pHが7.2で導電率が一定になった
ところで反応を停止した。
【0033】このようにして得られた生成物はSEM及
びXRDにより平均長さが2.1μm、平均径0.2μ
mのアラゴナイト系柱状炭酸カルシウムと平均粒子径
6.3μmの板状塩基性炭酸マグネシウムからなり、比
表面積が21.2m2/gの均一分散状炭酸塩類である
ことが判明した。
【0034】製造例3 製造例1と同様の石灰乳3.8lに水酸化マグネシウム
1500gと水を加え15lの混合懸濁液を得た。この
混合液を40℃に調整し、二酸化炭素濃度30容量%の
二酸化炭素含有ガスを0.61Nm/hr(水酸化カ
ルシウム1kg当り2l/min)でpHが11になる
まで吹き込み、次いで該ガス吹き込み量を3.0Nm
/hr(水酸化マグネシウム1kg当り10l/mi
n)にして吹き込み、pHが7.3で導電率が一定にな
ったところで反応を停止した。
【0035】このようにして得られた生成物はSEM及
びXRDにより平均長さが2.2μm、平均径0.2μ
mのアラゴナイト系柱状炭酸カルシウムと平均粒子径
6.7μmの板状塩基性炭酸マグネシウムからなり、比
表面積が27.2m2/gの均一分散状炭酸塩類である
ことが判明した。
【0036】実施例1〜3 350csfのLBKPと450csfのNBKPを
7:3で混合したパルプに、パルプ重量に対する割合が
灰分量で15%になるように製造例1〜3で得た炭酸塩
類を内填料として添加し、さらにサイズ剤、歩留り向上
剤などを添加し、手抄きにより抄造することにより、内
填紙を得た。
【0037】比較例1 実施例1の炭酸塩類に代えて市販の長さ2.2μm、径
0.2μmの針状アラゴナイト系炭酸カルシウム(TP
‐123CS)を填料として用いたこと以外は実施例1
と同様にして内填紙を得た。
【0038】比較例2 実施例1の炭酸塩類に代えて市販のタルク(ND:日本
タルク社製)を填料として用いたこと以外は実施例1と
同様にして内填紙を得た。
【0039】比較例3 実施例1の炭酸塩類に代えて市販の重質炭酸カルシウム
(GL#100:三共製粉社製)を填料として用いたこ
と以外は実施例1と同様にして内填紙を得た。
【0040】実施例4 実施例3の炭酸塩類に代えてそれと比較例2のタルクを
3:7で配合したものを填料として用いたこと以外は実
施例3と同様にして内填紙を得た。
【0041】実施例5 実施例4の炭酸塩類とタルクとの配合比を5:5に変え
たこと以外は実施例4と同様にして内填紙を得た。
【0042】実施例6 実施例4の炭酸塩類とタルクとの配合比を7:3に変え
たこと以外は実施例4と同様にして内填紙を得た。
【0043】これら実施例1〜6及び比較例1〜3で得
た内填紙について種々の物性を求めた。その結果を表1
に示す。
【0044】
【表1】
【0045】実施例7 製造例3の炭酸塩類を填料とした実施例3において該填
料の添加割合を灰分量で5%になるようにしたこと以外
は実施例3と同様にして内填紙を得た。
【0046】実施例8 実施例7の填料の添加割合を灰分量で10%になるよう
にしたこと以外は実施例7と同様にして内填紙を得た。
【0047】実施例9 実施例7の填料の添加割合を灰分量で20%になるよう
にしたこと以外は実施例7と同様にして内填紙を得た。
【0048】実施例10 実施例7の填料の添加割合を灰分量で30%になるよう
にしたこと以外は実施例7と同様にして内填紙を得た。
【0049】これら実施例7〜10で得た内填紙につい
て種々の物性を求めた。その結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】なお、表1及び表2の各物性は次のように
して測定した。なお、紙の腰の強さを示す指標としてク
ラーク剛度を採用した。 (1) 白色度:JIS P 8123により測定。 (2) 不透明度:JIS P 8138により測定。 (3) クラーク剛度:TAPPI標準法 T451に
より測定。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ0.5〜3μm、径0.1〜0.3
    μmのアラゴナイト系柱状炭酸カルシウムと粒子径が2
    〜7μmの板状塩基性炭酸マグネシウムよりなり、かつ
    比表面積が15〜30m/gである均一分散状炭酸塩
    類からなる紙内填剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の均一分散状炭酸塩類と他
    の内填料との混合物からなる紙内填剤。
  3. 【請求項3】 他の内填料の割合がそれと均一分散状炭
    酸塩類の合計量に対し多くとも90重量%である請求項
    2記載の紙内填剤。
  4. 【請求項4】 他の内填料がタルク、炭酸カルシウム、
    カオリンクレー、焼成クレー、含水ケイ酸カルシウム及
    び二酸化チタンの中から選ばれた少なくとも1種である
    請求項2又は3記載の紙内填剤。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の紙
    内填剤を含有してなる内填紙。
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