JP2683532B2 - 耐熱性食品容器材料 - Google Patents

耐熱性食品容器材料

Info

Publication number
JP2683532B2
JP2683532B2 JP62156638A JP15663887A JP2683532B2 JP 2683532 B2 JP2683532 B2 JP 2683532B2 JP 62156638 A JP62156638 A JP 62156638A JP 15663887 A JP15663887 A JP 15663887A JP 2683532 B2 JP2683532 B2 JP 2683532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
base paper
paper
food container
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62156638A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS641531A (en
JPH011531A (ja
Inventor
清 長田
洋一郎 古原
博邦 徳永
Original Assignee
王子化工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 王子化工株式会社 filed Critical 王子化工株式会社
Priority to JP62156638A priority Critical patent/JP2683532B2/ja
Publication of JPS641531A publication Critical patent/JPS641531A/ja
Publication of JPH011531A publication Critical patent/JPH011531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2683532B2 publication Critical patent/JP2683532B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性食品容器材料に関し、更に詳しくは
電気オーブン、ガスオーブン及び電子レンジ等で調理さ
れる場合に使用される紙トレー及び紙カップ等の材料
で、耐熱性が著しく優れた耐熱性食品容器材料に関す
る。 〔従来の技術〕 従来、耐熱性食品容器材料としては主として陶磁器が
使用されてきたが、近年になって使い捨て容器の需要が
たかまり、電気オーブン、ガスオーブンにはアルミ容器
が電子レンジ用のプラスチック容器等が使用されるよう
になった。しかし、アルミ容器、プラスチック容器は外
観が悪いため、最近になって、紙の内面にポリエチレン
テレフレートフイルムを積層し、外面に美麗な印刷を施
した紙容器が使用されるようになってきた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記紙には一般に、通常の高級白板紙
が使用されているため、高温に暴露された場合、容器が
劣化し、強度が低下したり、変色したりするという欠点
を有している。このため、紙そのものを高温に耐えるよ
うにすることが今後の課題である。 セルロース繊維に水酸化アルミニウムを加えた原紙に
耐熱性樹脂を積層或いは含浸させ、成形した簡易容器が
知られているが(実開昭61−62871号公報)単に耐熱性
樹脂を積層したものは、その打抜き時に原紙から繊維、
水酸化アルミニウム等の粉落ちが著しいこと、また成形
する時原紙の割れが生じやすいこと、或いは食品容器の
場合一般に外面に印刷が施されるが、その際の印刷適性
が不満足である等実用上食品容器材料として不十分であ
る。また更に耐熱性樹脂を含浸によって原紙表面に接合
する方法も記載されているが、耐熱性樹脂を積層したも
のと比較して著しく耐水性や製函時のヒートシール性等
実用性が劣り、食品容器と実用上問題を有していた。 〔発明の目的〕 本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、一般の電気オーブン、ガスオーブンによる加熱温度
に充分に耐えられるとともに、電子レンジでの使用も可
能な、安価な耐熱性に優れた食品容器材料を提供するこ
とを目的とするものである。特に容器への加工の際の粉
落ち、シート割れのない印刷適性、ヒートシール性等加
工特性に優れた食品容器材料を提供することを目的とす
るものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明を概説すれば、本発明は耐熱性食品容器材料に
関する発明であって、セルロースパルプと水酸化アルミ
ニウム及び/又は水酸化マグネシウムとを含有する原紙
に耐熱性樹脂を均一に含浸せしめた基紙の少なくとも片
面に、耐熱性樹脂が積層されている耐熱性食品容器材料
である。 以下、本発明について具体的に説明する。 原紙の製造は、セルロースパルプと水酸化アルミニウ
ム及び/又は水酸化マグネシウムとの水性分散系から、
通常の抄紙法により行えばよい。 パルプは、一般に叩解し、サイズ剤、バインダー、そ
の他必要に応じ薬品を添加し、分散させる。 サイズ剤としては、通常の抄紙用に使用されるものは
いずれでもよいが、耐熱性の点からは酸性サイズ剤より
中性サイズ剤、例えばアルキルケテンダイマー、アルケ
ニル無水コハク酸系が好ましい。 バンイダーとしては、水酸化アルミニウム及び/又は
水酸化マグネシウムの粉末をシート中に保持できるもの
あれば、特に制限はない。通常の抄紙用に使用される、
尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド−エポキシ樹脂等
の硬化性樹脂、ポリビニルアルコール、デンプン及びそ
の誘導体、ポリアクリル酸等の水溶性樹脂類、各種合成
樹脂エマルジョン、ラテックス、あるいは繊維状のバイ
ンダー等のいずれでもよい。 一方、水酸化アルミニウム及び/又は水酸化マグネシ
ウムは、水酸化アルミニウム及び/又は水酸化マグネシ
ウムを水に分散させる。 その後、両者を均一にかくはん、混合し、凝集剤等を
添加し、抄紙機で抄紙する。抄紙機は、丸網マシンで
も、長網マシンでもよい。 水酸化アルミニウム及び/又は水酸化マグネシウムの
配合量は原紙全体に対して15〜85重量%が好ましく、30
〜70重量%がより好適である。それは、水酸化アルニウ
ム及び/又は水酸化マグネシウムの配合量が多ければ耐
熱性が向上することは当然のことであるが、配合量が85
重量%を越えると、シート強度が低下するので好ましく
なく、他方、15重量%未満では、耐熱性が低下し、満足
な値を得られないので好ましくないからである。 原紙には、セルロースパルプ、水酸化アルミニウム及
び/又は水酸化マグネシウムのほかに、シートの耐熱補
強材として、耐熱性の無機又は有機の繊維を配合しても
よい。その配合量は、パルプに対して10重量%程度まで
でよく、それにより寸法安定性が向上する。好適な繊維
材料としては、ガラス繊維、フエノール樹脂(例えばカ
イノール繊維)、アラミド繊維、及びポリエステル繊維
等が使用可能である。 このようにして得られた原紙は、従来の紙と異なり、
紙中に多量の無機物が混入されているために寸法安定性
に優れている。更にこの原紙は非常に燃えにくいことに
加えて、自己消化性、低発煙性を備えている。 原紙の米坪は、紙トレーや紙カップの大きさ、配合
物、及び使用目的によって変るが、通常100〜400g/m2
範囲である。 原紙には耐熱性樹脂を含浸せしめて基紙が得られるが
含浸用耐熱性樹脂としては、ポリエステル樹脂、アルク
リ樹脂等の熱可塑性樹脂或いはエポキシ樹脂等の熱硬化
性樹脂或いはポリビニルアルコールが使用でき、それら
の溶剤溶液、エマルジョン、水溶液等の単独又は混合物
を一般のサイズプレス、塗工、浸漬法等の加工方法によ
り、基紙中に1乃至50重量%、好ましくは10〜40重量%
均一に含有せしめる。 そして樹脂が均一に含浸されているために、食品容器
として製函加工する過程における、基紙打抜き時の紙
粉、填料等の粉落ちが少なく、容器成形時の割れが起こ
りにくい等加工用紙として優れている。更に樹脂が含浸
されているために、高温加熱されたときに、変色するこ
とが少ない。 また、基紙は印刷されて使用される場合が多いが、そ
の場合、印刷性改善のため、サイズプレスにより表面サ
イズを施してもよい。表面サイズ剤としては、通常の抄
紙で使用されるものがいずれも使用可能である。又、顔
料塗工層を設けてもよい。 上記基紙の少なくとも片面に耐熱性樹脂を積層する
が、積層の方法は常法でよく、例えばエクストルージョ
ンコーティングによる方法、及び樹脂フイルムを接着剤
を介してラミネートする方法等がある。 耐熱性樹脂の例としては、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリメチルペンテン、又は、メチ
ルペンテンと熱可塑性樹脂の原料の単量体との共重合体
等が挙げられる。 本発明において、基紙に耐熱性樹脂を積層する際に、
基紙にアンカー剤をコーティングしたり、コロナ処理等
の活性化処理を施してもよい。 耐熱性樹脂の積層厚みは、通常10〜60μm、好ましく
は25〜40μmである。 また、上記のごとき方法で得られた積層物は、使用目
的に応じて、エンボス加工等を施してもよい。 本発明で使用する水酸化アルミニウム及び/又は水酸
化マグネシウムは白色の結晶粉末であり、約200℃まで
安定であるが、それ以上の温度では結晶水の解離反応が
起って、大きな吸熱を示す。したがって、上記水酸化ア
ルミニウム及び/又は水酸化マグネシムウをパルプに配
合して水酸化アルミニウム及び/又は水酸化マグネシウ
ムを含有する紙(原紙)をつくると、この紙自体も高温
下で安定となり、劣化が小さくなる。そして、この原紙
に耐熱樹脂を含浸せしめ、更に耐熱性樹脂を積層するこ
とによって、優れた本発明の耐熱性食品容器材料が得ら
れる。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例及び比較例 DDRにより300mlまで叩解したN・BKPに、バインダー
として、ビニロン繊維であるSML(ユニチカ社製)5重
量部を添加したもの105重量部に対して、水酸化アルミ
ニウム(昭和軽金属社製)140重量部を加え、ミキサー
で十分にかくはんする。そして、この原料に凝集剤とし
てハイホルダー304(栗田工業社製)を加え、抄幅1200m
mの長網抄紙機で抄造を行い、その間に存在するサイズ
プレスでカーボミュールP120(ディックハーキュレス
製)を用い表面サイズ処理を行った。その後、マシンカ
レンダーで仕上処理を行った。この原紙の米坪は220g/m
2であり、緊度は0.85であった。 得られた原紙にポリエステル樹脂(東洋紡(株)製バ
イロン)を対原紙固形分として第1表に示す量で含浸せ
しめた。 次いで、得られた基紙にコロナ処理を施し、ポリエチ
レンテレフタレートのペレット(東洋紡社製)をエクス
トルーダーにより40μm厚みで基紙の片面にラミネート
した。 一方、比較例として、原紙を使用したもの(比較例
1)、原紙に実施例と同様にポリエチレンテレフタレー
トをラミネートしたもの(比較例2)、原紙に耐熱製樹
脂(ポリエステル樹脂)を実施例と同様に第1表に示す
量が含浸せしめたもの(比較例3)を用いて加工品質の
評価を行った。その結果を第1表に示す。 〔発明の効果〕 以上のように本発明は、耐熱製樹脂を原紙に含浸せし
めた基紙の片面或いは両面に耐熱性樹脂を積層した積層
構造を有する、耐熱性及び加工性に優れる食品容器材料
である。従ってこのような食品容器材料によれば、一般
の電気或いはガスオーブン及び電子レンジを使用して加
熱調理可能な、使い捨て使用の安価な食品容器を提供す
ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−95455(JP,A) 実願 昭59−148812号(実開 昭61− 62871号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.セルロースパルプと水酸化アルミニウム及び/又は
    水酸化マグネシウムとを含有する原紙に耐熱性樹脂を均
    一に含浸した基紙の少なくとも片面に、耐熱性樹脂が積
    層されている耐熱性食品容器材料。
JP62156638A 1987-06-25 1987-06-25 耐熱性食品容器材料 Expired - Fee Related JP2683532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62156638A JP2683532B2 (ja) 1987-06-25 1987-06-25 耐熱性食品容器材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62156638A JP2683532B2 (ja) 1987-06-25 1987-06-25 耐熱性食品容器材料

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPS641531A JPS641531A (en) 1989-01-05
JPH011531A JPH011531A (ja) 1989-01-05
JP2683532B2 true JP2683532B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=15632044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62156638A Expired - Fee Related JP2683532B2 (ja) 1987-06-25 1987-06-25 耐熱性食品容器材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2683532B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4371579A (en) * 1980-10-09 1983-02-01 Westinghouse Electric Corp. Fire-resistant filler sheet laminates
JPS6162871U (ja) * 1984-10-01 1986-04-28

Also Published As

Publication number Publication date
JPS641531A (en) 1989-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4543280A (en) Heat resistant ovenable paperboard
US5981011A (en) Coated sheet material
MXPA00000900A (en) Composition and method for improved ink jet printing performance
WO1997020985A1 (en) High pressure laminates made with paper containing cellulose acetate
KR100239110B1 (ko) 벽지
US5079083A (en) Coated microwave heating sheet
JP3020858B2 (ja) 紙器原紙
EP0249583A1 (en) Decorative plastics laminate and method for its manufacture
JP2683532B2 (ja) 耐熱性食品容器材料
JP2652083B2 (ja) 難燃紙もしくは難燃ボードまたは難燃成形体の製造方法
JP5096428B2 (ja) 多層抄き耐油板紙及びその製造方法並びにそれを用いた耐油性紙製容器
CA2391458C (en) Paperboard tray having crack-resistant barrier coating
JP2002316397A (ja) メラミン樹脂化粧板
JPH0438994Y2 (ja)
JPH011531A (ja) 耐熱性食品容器材料
JP2970493B2 (ja) 耐水耐油紙及びその製造方法
JP4634080B2 (ja) 成形紙
JP5379670B2 (ja) 多層抄き耐油板紙、その製造方法及びそれを用いた耐油性紙製容器
GB2324615A (en) Paper
JPS6382936A (ja) 紙製有底無継目成形容器及びその製法
JPS62268896A (ja) 耐熱性食品容器材料
JP3137207B2 (ja) 印刷用和紙の製造方法
JPH08197696A (ja) 食品容器用白板紙
JP2784003B2 (ja) 抄合せ食品用白板紙
JP2006022439A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees