JP2682531B2 - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JP2682531B2
JP2682531B2 JP9007934A JP793497A JP2682531B2 JP 2682531 B2 JP2682531 B2 JP 2682531B2 JP 9007934 A JP9007934 A JP 9007934A JP 793497 A JP793497 A JP 793497A JP 2682531 B2 JP2682531 B2 JP 2682531B2
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靖夫 長田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクプレーヤに
備えられるディスクローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクローディング装置においては、
筐体内部のシャーシ上に上記筐体に対して引出/収納方
向に移動可能に支持され、ディスクが載置されるディス
ク載置板と、ディスク回転駆動機構と光学ヘッドが配さ
れ、上記シャーシに対して上記ディスク回転駆動機構が
上記ディスク載置板の凹部に載置されたディスクから離
間した降下位置(第1の位置)と上記ディスク回転駆動
機構が上記凹部に載置されたディスクを回転駆動する上
昇位置(第2の位置)との間を移動自在に上記シャーシ
に取り付けられたサブシャーシと、を備え、ディスク載
置板によってディスクを筐体内部まで移動させた後、サ
ブシャーシを降下位置から上昇位置まで移動させること
により、ディスクをディスク回転駆動機構に支持しディ
スクの回転駆動が行なわれるようにしたものがある。
【0003】従来のこの種のディスクローディング装置
では、ディスク載置板を収納/引出方向に移動させる機
構と、サブシャーシを降下位置(第1の位置)と上昇位
置(第2の位置)との間で移動させる機構とは、夫々別
個に独立して構成されており、これら二つの機構が連動
して動作されることによってディスクローディングに必
要な一連の動作が行なわれるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、デ
ィスク載置板を移動させる機構とサブシャーシを移動さ
せる機構とが別個に構成されているので、機構が複雑に
なるという問題点を有していた。本発明はこのような問
題点に鑑みてされたもので、機構を複雑化することなし
にディスクローディングに必要な一連の動作を行なわせ
ることのできるディスクローディング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、筐体内部のシャーシ上に筐体に対して引
出/収納方向に移動可能に支持され、ディスクが載置さ
れるディスク載置板と、ディスク載置板側に設けられ、
ディスク載置板の移動方向に沿って直線状に形成された
直線状ラック部と、この直線状ラック部に連続して屈曲
形成されたアーク状ラック部を有してなるラックと、デ
ィスク回転駆動機構と光学ヘッドが配され、シャーシに
対してディスク回転駆動機構がディスク載置板の凹部に
載置されたディスクから離間した第1の位置とディスク
回転駆動機構がディスク載置板に載置されたディスクを
回転駆動する第2の位置との間を移動自在にシャーシに
取り付けられたサブシャーシと、モータの駆動力によっ
て回転駆動されるとともに、ラックと噛合するギア機構
と、サブシャーシに設けられた被係合部が係合されるカ
ム溝が形成された回動体とを有し、シャーシに配された
駆動機構と、を備え、ギア機構とラックとによってディ
スク載置板が引出/収納方向に移動されるとともに、ギ
ア機構が直線状ラック部からアーク状ラック部に移動し
たときにギア機構によって回動体が回動されることによ
りサブシャーシを第1の位置から第2の位置に移動させ
るようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を説明する。図において1は本発明によるディ
スクローディング装置を全体として示し、2はその機構
部品が構成されるメカニカルシャーシで、このメカニカ
ルシャーシ2は脚体3を介してディスクプレーヤの筺体
(図示せず)の内部に固定支持される。
【0007】4はディスク載置板を示し、4aはディス
クが載置支持される円形凹部、4bは後述する光学ヘッ
ドやターンテーブルが挿入される挿入口部で、このディ
スク載置板4はメカニカルシャーシ2に対し前後方向に
摺動自在、即ちディスクプレーヤの筺体に対し引出/収
納方向に移動可能に支持される。
【0008】即ち、メカニカルシャーシ2の上面の一側
端部には軸受部材5及び6が前後に所定間隔で固定さ
れ、この軸受部材5及び6の軸受孔5a及び6aにスラ
イダロッド7が前後方向に摺動自在に挿通支持されてお
り、このスライダロッド7の両端部にディスク載置板4
をその前後部において連結固定することにより、ディス
ク載置板4はメカニカルシャーシ2に対し前後方向に移
動可能に支持される。
【0009】また8はサブシャーシを構成するベースユ
ニットで、このベースユニット8はメカニカルシャーシ
2に形成された開口部9に対し昇降可能に支持されてい
る。
【0010】このベースユニット8は、開口部9より一
回り大きい形状に形成されたベースユニット取付シャー
シ8aと、このシャーシ8aに支持される基板8bとに
より成り、この基板8b上には各種駆動部品が配設され
ている。
【0011】即ち、基板8bの一側部に架設されたガイ
ド軸10に沿って前後方向に摺動自在にスライダ11が
支持され、このスライダ11上に光学ヘッド12が固定
されており、またこのスライダ11と基板8bの間には
リニアモータ13が構成されている。このリニアモータ
13は、ヨーク13aが基板8bに固定され、コイルボ
ビン13bがスライダ11に固定されて成る。そして、
移動するコイルボビン13bに対向するようにマグネッ
ト13cがヨーク13aに取り付けられており、このリ
ニアモータ13によって光学ヘッド12は前後方向、即
ちディスクの径方向に移動される如く成されている。
【0012】さらに基板8bには、スライダ11の最前
端位置よりも前方に位置してディスク回転駆動機構を構
成するスピンドルモータ14が配され、このスピンドル
モータ14の駆動軸14aには、ディスクの中心孔を保
持するターンテーブル15が取付けられている。
【0013】このように各種駆動部品が支持される基板
8bは、その四隅部において緩衝部材としてのコイルバ
ネ16aを介装する取付部材16によりベースユニット
取付シャーシ8aにフローティング状態に支持されてい
る。
【0014】そしてこのベースユニット取付シャーシ8
aの後端部には、左右両側に軸部17が突設され、一方
この軸部17に対応してメカニカルシャーシ2の下面部
には、開口部9の後方において軸受部18が設けられて
おり、この軸受部18に軸部17を枢支することによ
り、ベースユニット8はメカニカルシャーシ2の下面側
において開口部9と対応して昇降自在、即ち、枢支部を
中心として上下方向に回動可能に支持される。
【0015】また、このベースユニット8の遊端部、即
ちベースユニット取付シャーシ8aの前端面部には、後
述するカム部材39に対する被係合部としての係合ピン
19が突設され、これにローラ19aが遊挿されてい
る。そしてこのローラ19aがカム部材39のカム溝4
0と係合され、このカム部材39の動作によってベース
ユニット8の回動昇降動作が行なわれる如く成されてい
る。
【0016】また、このベースユニット8には、ディス
クプレーヤの輸送時等に光学ヘッド12の移動を防止す
るためのロック機構20が備えられている。
【0017】即ち、スライダ11の一側部所定位置には
係合凹部21が設けられ、一方ベースユニット取付シャ
ーシ8aの一側端部には、スライダ11が最前端位置に
あるときにこの係合部21と対応される位置に、フック
状のロックアーム22が支軸23によって内外方向、即
ちスライダ11の移動方向と直交する方向に回動自在に
枢支されている。
【0018】このロックアーム22の基部は、外側方向
に直角に延長突出して作用片22aが形成されており、
その先端部はさらに上方にL字状に折曲されてメカニカ
ルシャーシ2の下面に対応している。
【0019】またメカニカルシャーシ2の下面部には弾
性を有する押え片24が突設され、その先端部は内方に
L字状に折曲されてロックアーム22の作用片22aの
下面側と対応している。尚、メカニカルシャーシ2の開
口部9の縁部には、ロックアーム22と対応する位置に
逃げ凹部25が形成されており、これによってロックア
ーム22が起立回動時にメカニカルシャーシ2に接触し
ないように成されている。
【0020】そしてこのロックアーム22は、ベースユ
ニット8が降下位置にあるときには、メカニカルシャー
シ2の押え片24の先端部が作用片22aの下面に当接
してこれを弾性的に押圧し、このため倒伏されて先端係
合部がスライダ11の係合凹部21に係合し、これによ
って光学ヘッド12は移動不能にロックされる(図6参
照)。
【0021】また、ベースユニット8が上昇されると、
作用片22aの先端部がメカニカルシャーシ2の下面に
衝合することにより、ロックアーム22はスライダ11
の係合凹部21から外れるように起立回動し、これによ
って光学ヘッド12のロックが解除される(図7参
照)。
【0022】尚、このロックアーム22は、バネ部材に
よって常に係合凹部21に係合される方向に偏倚させて
おくようにしてもよい。
【0023】また、前述した如く、ディスク載置板4が
前後方向に移動可能に支持され、かつベースユニット8
が昇降可能に支持されたメカニカルシャーシ2の前部に
は、ディスク載置板4の移動動作及びベースユニット8
の昇降動作を行なうための駆動機構が設けられている。
【0024】この駆動機構は次の如く構成される。27
はメカニカルシャーシ2の下面側に固定されるモータ
で、このモータ27の駆動軸27aは上面側に突出され
てその先端にはプーリ28が取付けられている。
【0025】また、このモータ27より離隔した位置に
おいてメカニカルシャーシ2の上下面に貫通して軸29
が軸支され、この軸29にはメカニカルシャーシ2の上
面側において揺動アーム30が水平方向に回動自在に枢
支されており、この揺動アーム30上には、遊星ギア機
構31が備えられている。
【0026】この遊星ギア機構31は、サンギア32
と、プラネットギア33と、このサンギア32とプラネ
ットギア33間に配されるカウンタギア34とにより成
り、サンギア32は軸29に枢支され、またプラネット
ギア33及びカウンタギア34は揺動アーム30に立設
された支軸35及び36に夫々枢支されている。
【0027】サンギア32は、ギア部32aと、このギ
ア部32aより大径のプーリ部32bとを一体に有して
成り、このプーリ部32bとモータ27のプーリ28と
の間にはベルト37が張架されている。
【0028】プラネットギア33は、大径ギア部33a
と、小径ギア部33bとを一体に有して成り、この小径
ギア部33bが後述するラックと噛合される如く成され
ており、さらにこのプラネットギア33の上面中心部に
は円柱状の凸部33cが形成されている。
【0029】カウンタギア34は、大径ギア部34aと
小径ギア部34bを一体に有し、大径ギア部34aはサ
ンギア32のギア部32aに、小径ギア部34bはプラ
ネットギア33の大径ギア部33aに夫々噛合されてお
り、これによってサンギア32の回転がカウンタギア3
4を介して減速されてプラネットギア33に伝達され、
このプラネットギア33はサンギア32と同方向に回転
される如く構成されている。
【0030】また、揺動アーム30の遊端部には突片3
0aが形成されており、後述するように揺動アーム30
が終端まで回動された状態においてこの突片30aが、
メカニカルシャーシ2の所定位置に設けられた停止スイ
ッチ38に当接することによってモータ27の駆動が停
止される如く成されている。
【0031】また、軸29には、メカニカルシャーシ2
の下面側において回動体としての円筒状のカム部材39
が揺動アーム30に対応して回動自在に枢支されてい
る。このカム部材39の外周には、カム溝40が形成さ
れ、このカム溝40は、下水平部40aと傾斜部40b
と上水平部40cとを連続形成して成る。そしてこのカ
ム溝40内に、ベースユニット取付シャーシ8aの前端
面部に突設された係合ピン19がローラ19aを介して
係合されている。
【0032】この円筒状カム部材39は、揺動アーム3
0と回転的に連結されており、即ち、揺動アーム30の
所定部位には係合片41が突設され、この係合片41は
下方に向って折曲されてメカニカルシャーシ2の貫通孔
42を介してその下面側に突出し、その先端部がカム部
材39の上部に設けられた係合部43に係合されてい
る。これによって揺動アーム30の回動と一体的にカム
部材39が回動される如く成されている。
【0033】また、このカム部材39は軸29に対しそ
の軸方向に多少摺動可能で、その下面端の中心部に形成
された凹部44と軸29の下端部に嵌着された止め輪4
5との間にはコイルバネ46が介装されており、このコ
イルバネ46の弾性偏倚力によってカム部材39は、常
に上方向に付勢された状態にある。
【0034】前述したディスク載置板4には、その裏面
側に、遊星ギア機構31のプラネットギア33と噛合す
るラック47が形成されている。このラック47は、デ
ィスク載置板4の移動方向即ち前後方向に沿って直線状
に設けられた直線状ラック部48と、この直線状ラック
部48の前部に連続してディスク載置板4の前側に、歯
を内側にして屈曲形成されたアーク状ラック部49とに
より成る。
【0035】さらにこのアーク状ラック部49は、後述
するようにディスク載置板4の減速に用いられる第1の
領域としてのブレーキゾーン49aと、ベースユニット
8の昇降動作即ちディスクのチャッキング動作に用いら
れる第2の領域としてのチャッキングゾーン49bとに
より成り、このブレーキゾーン49aとチャッキングゾ
ーン49bとは夫々異なる曲率の円弧に形成されてい
る。
【0036】即ち、このラック47の直線状ラック部4
8は、遊星ギア機構31のプラネットギア33の小径ギ
ア部33bが、揺動アーム30の回転中心とプラネット
ギア33の回転中心を通る中心線aに対して後方側で噛
合されるように形成され、またアーク状ラック部49の
チャッキングゾーン49bは前記中心線aの延長上でプ
ラネットギア33の小径ギア部33bが噛合される真円
弧状に、そしてブレーキゾーン49aはチャッキングゾ
ーン49bと直線状ラック部48とを連結する変形円
弧、即ち直線状ラック部48に向って漸次曲率が小さく
なるような弧状に形成されている。
【0037】またディスク載置板4の裏面側には、ラッ
ク47に対応してこのラック47に平行に沿う形状のガ
イド溝50が形成されており、このガイド溝50にプラ
ネットギア33の凸部33cが係合される。そして、こ
のガイド溝50に沿ってプラネットギア33がガイドさ
れることにより、その小径ギア部33bとラック47の
噛合が確実に保持されるように成されている。
【0038】さらにディスク載置板4の裏面側には、そ
の後部所定位置に突片51が設けられており、後述する
ようにディスク載置板4が最前端位置まで移動された状
態においてこの突片51が、メカニカルシャーシ2の所
定位置に設けられた停止スイッチ52に当接することに
よってモータ27の駆動が停止される如く成されてい
る。
【0039】また、メカニカルシャーシ2には、ディス
ク載置板4を跨ぐように固定部材53が固定され、この
固定部材53の中央部に、ベースユニット8のターンテ
ーブル15に対応してマグネットを備えたクランパとし
てのチャッキング部材54が水平方向に回転自在でかつ
昇降可能に支持されている。
【0040】次に以上の如く構成される本例のディスク
ローディング装置の動作について説明する。今、ディス
ク載置板4が最前端位置、即ちディスクプレーヤの筺体
から引出されディスクを載置できる位置にあるときに
は、遊星ギア機構31のプラネットギア33は直線状ラ
ック部48の最後端部に前述した如く中心線aに対し後
方側で噛合されている。
【0041】またベースユニット8の係合ピン19のロ
ーラ19aはカム部材39のカム溝40の下水平部40
aの端部に係合された状態にあり、このためベースユニ
ット8は第1の位置である降下位置にある(図8参
照)。尚、このベースユニット8の降下状態では、前述
した如くロックアーム22によって光学ヘッド12はロ
ックされている。
【0042】そして、ディスク載置板4の円形凹部4a
にディスクを載置した後、ディスクプレーヤのローディ
ング/エジェクト釦(図示せず)を操作すると、モータ
27が一方向に回転駆動されてプーリ28及びベルト3
7を介して遊星ギア機構31のサンギア32が回転さ
れ、さらにこのサンギア32の回転によってカウンタギ
ア34を介してプラネットギア33が減速回転される。
そしてこのプラネットギア33の回転駆動力がその小径
ギア部33bを介してラック47の直線状ラック部48
に伝達されることにより図10の如くディスク載置板4
は後方即ち収納方向に移動される。
【0043】そして図11の如くディスク載置板4が完
全に収納される直前まで移動されると、プラネットギア
33の小径歯部33b(以下単にプラネットギアとい
う)が、直線状ラック部48から屈曲するアーク状ラッ
ク部49のブレーキゾーン49aに移動噛合される状態
となり、このためプラネットギア33はアーク状ラック
部49が内歯として作用し公転される状態となってアー
ク状ラック部49に沿って回転移動する。即ち、プラネ
ットギア33はアーク状ラック部49のブレーキゾーン
49aに対して前記中心線aの後方側から前記中心線a
の延長側にかけて移動噛合する状態となる。
【0044】このため、プラネットギア33のアーク状
ラック部49に対する相対的周速度は遅くなり、ディス
ク載置板4は完全に収納される直前の位置で減速されて
緩やかなブレーキが掛けられる状態となる。
【0045】そしてプラネットギア33がアーク状ラッ
ク部49のブレーキゾーン49aを越えてチャッキング
ゾーン49bに噛合された状態では、ディスク載置板4
は完全に収納された状態と成され、この状態を保持しな
がらプラネットギア33は図12の如くアーク状ラック
部49のチャッキングゾーン49bに対して前記中心線
aの延長側において噛合してこのチャッキングゾーン4
9bに沿って回転しながら移動(公転)される。
【0046】以上のプラネットギア30とラック47と
の噛合状態での相対的移動は、プラネットギア33の回
転中心の凸部33cがラック47と平行のガイド溝50
に係合された状態で行なわれるので、全行程において噛
合が外れるおそれがない。
【0047】一方、このプラネットギア33の回転移動
に沿って揺動アーム30が軸29を中心として回動され
るため、この揺動アーム30の回動と一体にカム部材3
9が回転される。
【0048】そして、このカム部材39の回転によって
ベースユニット8の係合ピン19のローラ19aはカム
溝40の傾斜部40bに案内されて上水平部40cまで
移動され、このためベースユニット8は上方向に回動さ
れて第2の位置である上昇位置に来て、光学ヘッド1
2、ターンテーブル15等が開口部9からメカニカルシ
ャーシ2の上面側に大きく突出されると共に、ベースユ
ニット取付シャーシ8aがメカニカルシャーシ2の下面
に衝合される(図9参照)。
【0049】このカム部材39によるベースユニット8
の上昇動作は、遊星ギア機構31のプラネットギア33
がアーク状ラック部49のチャッキングゾーン49bに
沿って回転移動している状態で行なわれる。このとき遊
星ギア機構31の減速原理により、カム部材39は遅い
速度で回転されるので、ベースユニット8をゆっくりと
高トルクで上昇させることができるものである。
【0050】また、このベースユニット8の上昇動作に
おいては、ベースユニット8の係合ピン19のローラ1
9aがカム溝40の傾斜部40bから上水平部40cに
移る直前でベースユニット取付シャーシ8aがメカニカ
ルシャーシ2の下面に衝合される如く成されており、こ
のためローラ19aがカム溝40の上水平部40cに係
合された状態ではカム部材39はコイルバネ46の偏倚
力に抗して下方へ移動する状態となる。
【0051】このためコイルバネ46の偏倚力によって
ベースユニット8はメカニカルシャーシ2の下面に圧接
される状態となり、従ってガタ等が生じることなく上昇
位置で安定して保持される。
【0052】このようにしてベースユニット8が上昇位
置に来ることにより、光学ヘッド12とターンテーブル
15がディスク載置板4の挿入口4b内に下方から挿入
され、これによってディスク載置板4の円形凹部4a上
に載置されていたディスクがターンテーブル15上に突
上げられるように載置されてターンテーブル15に対す
るチャッキング部材54の吸着によってディスクのチャ
ッキングが行なわれる。
【0053】また、このベースユニット8の上昇に伴っ
て前述した如く光学ヘッド12のロックが解除される。
【0054】そしてこのようにしてベースユニット8が
上昇され、プラネットギア33がアーク状ラック部49
の終端部まで回転移動されると、揺動アーム30の突片
30aが停止スイッチ38に当接し、これによってモー
タ27の駆動が停止されて遊星ギア機構31の駆動が停
止されると共にベースユニット8はメカニカルシャーシ
2に対して固定状態となる。
【0055】この状態では、プラネットギア33はアー
ク状ラック部49の終端部に噛合された位置に保持さ
れ、ディスク載置板4に外部から引出方向の力が加わっ
てもプラネットギア33は回転されることはないので、
ディスク載置板4は収納位置でロックされた状態に保持
されると共に、カム部材39の回転も阻止されるため、
ベースユニット8は上昇位置で保持される。
【0056】そこでディスクプレーヤのプレイ釦を操作
することにより、スピンドルモータ14が駆動されてタ
ーンテーブル15によりディスクが回転されると共に、
光学ヘッド12がリニアモータ13によって作動して再
生が行なわれる。
【0057】また、ディスク再生終了後ディスクを取出
す場合は、ディスクプレーヤのローディング/エジェク
ト釦を操作することにより、モータ27が前述したロー
ディング・チャッキングの場合と逆方向に回転され、こ
れによってチャッキング動作と反対の動作によってベー
スユニット8が降下されると共にディスク載置板4は前
方へ移動し、ディスク載置板4が最前端の引出位置まで
移動されると、その突片51が停止スイッチ52に当接
し、これによってモータ27の駆動が停止されてディス
ク載置板4の前方移動動作が停止される。
【0058】このエジェクト動作においてディスク載置
板4の引出方向の移動動作は、初期の段階、即ち遊星ギ
ア機構31のプラネットギア33がラック47のアーク
状ラック部49を噛合移動している状態では遅速で行な
われ、直線状ラック部48がプラネットギア33に噛合
されると所定の高速で行なわれる。
【0059】また、以上の如く構成される本例装置を備
えたディスクプレーヤは、工場出荷時に特殊な作業によ
って光学ヘッド12のロックを行なう如く成される。即
ち、本例装置においては光学ヘッド12はリニアモータ
13により移動駆動するように構成されているので、こ
のリニアモータ13の非通電状態ではスライダ11を介
して移動自在となり、輸送時等にスライダ11が慣性に
よって移動し移動端でリニアモータ13のヨーク等に衝
突して損傷するのを防止するために、工場出荷時にはス
ライダ11をロックできるように構成してある。
【0060】この光学ヘッド12のロック工程について
説明すると、先ずディスクプレーヤの電源をオンにし、
ローディング/エジェクト釦を操作してディスク載置板
4を引出し、円形凹部4aにディスクを載置した上で再
びローディング/エジェクト釦を操作してディスク載置
板4を収納するとこの収納動作に連動して前述した如く
ベースユニット8が上昇されてディスクをチャッキング
する。
【0061】このチャッキング動作が完了すると、マイ
クロコンピュータの指令によって光学ヘッド12が最前
端位置即ちディスクの最内周位置に移動され、光学ヘッ
ド12はディスクの最内周に記録されている信号を読取
り、ディスクプレーヤの表示部に表示が行なわれる如く
動作される。
【0062】このようにしてディスクのローディング動
作、チャッキング動作、信号の読取動作が確実に行なわ
れるかを検査した後、再びローディング/エジェクト釦
を操作してディスク載置板4を引出方向に移動させると
前述した如くベースユニット8は降下される。このベー
スユニット8の降下に伴ってロックアーム22が、前述
した如く最前端位置にあるスライダ11の係合凹部21
に係合し、光学ヘッド12のロックが行なわれる。
【0063】そして引出状態のディスク載置板4からデ
ィスクを取出した後、電源をオフにし、この状態でディ
スク載置板4を手で押込んで挿入する。このディスク載
置板4を引出位置から収納位置まで手動で押込む動作に
おいては、プラネットギア33は直線状ラック部48の
後端部からアーク状ラック部49のブレーキゾーン49
aまで噛合位置が移動されることになるが、それ以上は
移動されることはなく、即ちプラネットギア33がアー
ク状ラック部49のチャッキングゾーン49bまで噛合
されることはない。このためカム部材39は殆ど回転さ
れないので、ベースユニット8は降下位置で保持される
状態となる。
【0064】即ち、ディスク載置板4が収納位置にあり
ながらベースユニット8は降下位置にあり、光学ヘッド
12がロックされているという特殊な状態に設定され、
この状態でディスクプレーヤを出荷することにより、輸
送中に光学ヘッド12が不測に移動し損傷することはな
い。
【0065】そしてユーザーがディスクプレーヤを購入
後、電源をオンにすることによって前述した如き通常の
動作が行なわれ、ベースユニット8が上昇することによ
って光学ヘッド12のロックが解除されるので、ユーザ
ーは特別なロック解除操作を必要とすることなくディス
クプレーヤを使用することができる。
【0066】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0067】例えば、実施例においてはディスク載置板
4の前部にのみ直線状ラック部48と連続してアーク状
ラック部49を形成してあるが、ディスク載置板4の後
部においても直線状ラック部48の後部に連続してアー
ク状ラック部を設けてもよい。このような構造とするこ
とにより、ディスク載置板4の引出方向の移動動作にお
いても停止直前に減速させることができる。
【0068】
【発明の効果】以上の如く本発明は、直線状のラック部
とアーク状のラック部とによってディスク載置板を筐体
の引出/収納位置間を移動させ、アーク状ラック部でサ
ブシャーシの第1乃至第2の位置の間の移動をさせる構
成となっているので、機構を複雑化することなしにディ
スクローディングに必要な一連の動作を行わせることが
できる。さらに、本発明ではサブシャーシに設けられた
被係合部が回動体のカム溝に係合した状態で第1の位置
と第2の位置との間を移動されることによって、サブシ
ャーシはカム溝によって上下方向の位置が規制された状
態で移動操作されるので第1,第2の位置もしくは第1
乃至第2の位置に移動する過程で上下方向に位置規制を
行うことなく上下動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクローディング装置の主要部の斜視図で
ある。
【図2】ディスク載置板の一部切断した斜視図である。
【図3】チャッキング部材の斜視図である。
【図4】遊星ギア機構とカム部材の斜視図である。
【図5】ディスクローディング装置の一部切断した正面
図である。
【図6】光学ヘッドのロック機構部の縦断面図で、ロッ
ク状態を示している。
【図7】同、ロック解除状態を示している。
【図8】ディスクローディング装置の一部切断した側面
図で、ベースユニットが降下位置にある状態である。
【図9】同、ベースユニットが上昇位置にある状態であ
る。
【図10】ディスクローディング装置の一部切断した平
面図で、ディスク載置板が引出位置と収納位置の中間に
ある状態である。
【図11】同、ディスク載置板が完全に収納される直前
の状態である。
【図12】同、ディスク載置板が完全に収納された状態
である。
【符号の説明】
1‥‥ディスクローディング装置、2‥‥メカニカルシ
ャーシ、4‥‥ディスク載置板、8‥‥ベースユニット
(サブシャーシ)、12‥‥光学ヘッド、14‥‥スピ
ンドルモータ(ディスク回転駆動機構)、19‥‥係合
ピン(被係合部)、27‥‥モータ、31‥‥遊星ギア
機構、32‥‥サンギア、33‥‥プラネットギア、3
9‥‥カム部材(回動体)、40‥‥カム溝、、47‥
‥ラック、48‥‥直線状ラック部、49‥‥アーク状
ラック部、49a‥‥ブレーキゾーン(ディスク載置板
の移動速度を減速するラック部)、53‥‥固定部材、
54‥‥チャッキング部材(クランパ)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内部のシャーシ上に上記筐体に対し
    て引出/収納方向に移動可能に支持され、ディスクが載
    置されるディスク載置板と、 上記ディスク載置板側に設けられ、上記ディスク載置板
    の移動方向に沿って直線状に形成された直線状ラック部
    と、当該直線状ラック部に連続して屈曲形成されたアー
    ク状ラック部を有してなるラックと、 ディスク回転駆動機構と光学ヘッドが配され、上記シャ
    ーシに対して上記ディスク回転駆動機構が上記ディスク
    載置板の凹部に載置されたディスクから離間した第1の
    位置と上記ディスク回転駆動機構が上記ディスク載置板
    に載置されたディスクを回転駆動する第2の位置との間
    を移動自在に上記シャーシに取り付けられたサブシャー
    シと、 モータの駆動力によって回転駆動されるとともに、上記
    ラックと噛合するギア機構と、上記サブシャーシに設け
    られた被係合部が係合されるカム溝が形成された回動体
    とを有し、上記シャーシに配された駆動機構と、 を備え、 上記ギア機構と上記ラックとによって上記ディスク載置
    板が上記引出/収納方向に移動されるとともに、上記ギ
    ア機構が上記直線状ラック部から上記アーク状ラック部
    に移動したときに上記ギア機構によって上記回動体が回
    動されることにより上記サブシャーシを上記第1の位置
    から上記第2の位置に移動させることを特徴とするディ
    スクローディング装置。
  2. 【請求項2】 上記サブシャーシは、一端側に上記被係
    合部が配設されているとともに、他端側が上記シャーシ
    に回動自在に支持されていることを特徴とする請求項1
    に記載のディスクローディング装置。
  3. 【請求項3】 上記ラックは、上記直線状ラック部と上
    記アーク状ラック部との間に、上記直線状ラック部と上
    記アーク状ラック部とを連結し、且つ上記ギア機構が上
    記直線状ラック部から上記アーク状ラック部に移動され
    るときに上記ディスク載置板の移動速度を減速する弧状
    のラック部が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載のディスクローディング装置。
  4. 【請求項4】 上記装置は、更に上記サブシャーシが上
    記第2の位置にあるときに上記ディスク回転駆動機構と
    ともにディスクを挟持するクランパと、当該クランパが
    回転自在に支持される固定部材とを備えていることを特
    徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
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