JP2682485B2 - インクジェットプリントカートリッジ - Google Patents

インクジェットプリントカートリッジ

Info

Publication number
JP2682485B2
JP2682485B2 JP389895A JP389895A JP2682485B2 JP 2682485 B2 JP2682485 B2 JP 2682485B2 JP 389895 A JP389895 A JP 389895A JP 389895 A JP389895 A JP 389895A JP 2682485 B2 JP2682485 B2 JP 2682485B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
tank
print head
sub
porous body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP389895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08187872A (ja
Inventor
和男 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP389895A priority Critical patent/JP2682485B2/ja
Publication of JPH08187872A publication Critical patent/JPH08187872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2682485B2 publication Critical patent/JP2682485B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを貯蔵するイン
クタンクと、インクを吐出するプリントヘッドとを一体
に構成したインクジェットプリントカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インクタンクとプリントヘッドと
を一体に構成したインクジェットプリントカートリッジ
におけるインク貯蔵方法としては、特開昭63−872
42号公報(米国特許第4771295号明細書)、特
開平4−179554号公報等に開示されているような
多孔質体にインクを含浸させる方法等が知られている。
また一方、カートリッジの容積効率を上げるためには、
インクを多孔質体等を用いず直接収納するのが好ましい
が、その方法として、例えば特開昭59−98857号
公報(米国特許第4509062号明細書)に開示され
ているようなゴムブレダー中にインクを収納する方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の2つのインクジェットプリントカートリッジで
は、前者の場合は、フォーム等の多孔質体中にインクを
含浸させるため、多孔質体の容積分がロスとなり、容積
効率が悪く、さらにはタンク内のインク減少に伴い負圧
が大きくなり、使用できないインクがタンク内にかなり
残ってしまうという問題点があり、タンクの大容量化が
難しいという問題があった。また、後者の場合は、キャ
リッジの移動等によりタンク中のインクが揺動し、プリ
ントヘッドに対して圧力変動が起こるためプリントヘッ
ドのオリフィス中を流れるインクの流量が変動し、液滴
形成の安定性、印字品質等が低下するという問題があ
る。また、ゴムブレダーのためタンクの大容量化は難し
い。さらに、タンク内のインクの減少に伴って負圧が大
きくなるので、貯えられたすべてのインクが使用できな
いなどの問題があった。
【0004】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、カートリッジの容積効率を上げ、かつ内部気体の
体積膨張によるインクの漏洩を防止し、環境変化に対応
し得るインクジェットプリントカートリッジを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、インクを吐出するプリン
トヘッドと、このプリントヘッドに供給されるインクを
貯蔵し前記プリントヘッドにインクを供給するインクタ
ンクとを備えたインクジェットプリントカートリッジに
おいて、前記インクタンクを、インクを直接貯蔵するメ
インタンクと、インクを多孔質体に含浸させて貯蔵する
サブタンクとから構成し、このサブタンクを外気に連通
するとともに、その下部を前記メインタンクの下部と毛
細管力が発生し得る程微細な管からなるインク連絡管に
より連通させ、前記メインタンクの下部を前記プリント
ヘッドのオリフィスと連通させたことを特徴とする。請
求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明におい
て、前記サブタンクは、カートリッジ内部の気体の体積
膨張時に前記メインタンクから溢れ得る最大インク量を
収納できる容積を有することを特徴とする。請求項3に
記載の発明は、請求項1または2に記載の発明におい
て、前記サブタンク内の多孔質体中のインクの境界面上
のメニスカスがインクに与える圧力Pf(ただし、メニ
スカス状態が凹の時を正とする)、プリントヘッドのオ
リフィスでの前記メニスカスがインクに与える圧力Po
(ただし、メニスカス状態が凹の時を正とする)、イン
クの密度ρ、重力加速度g、前記サブタンク内の前記多
孔質体中のインクの境界面と前記メインタンク内のイン
ク面の高さの差Hf、前記メインタンク内のインク面の
高さと前記プリントヘッドのオリフィス面との高さの差
Ho、前記サブタンク内の前記多孔質体が発生する毛細
管力Pfc、前記プリントヘッドの前記オリフィスが発
生する毛細管力Poc、前記プリントヘッドのオリフィ
スでのメニスカスがインクに与える圧力がインク滴の吐
出可能限界のときの圧力Pomとした場合、−ρg(H
f−Ho)<Pf<Pom−ρg(Hf−Ho)で、且
つPfc<Pocの毛細管力を発生する前記多孔質体が
前記サブタンク内に挿入されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちのいずれ
か1つに記載の発明において、前記メインタンクと前記
プリントヘッドとの間に、多孔質体が装填されたインク
供給室とインク供給路とを形成し、前記インク供給室と
前記インク供給路の間にフィルタを介在させたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】本発明において、メインタンクとサブタンク
は、互いにその下部が微細なインク連絡管によって連通
しており、連続したインクタンクを形成する。サブタン
クは外気と連通し、タンク内が負圧になることはない。
インク供給室とインク供給路は、メインタンクからプリ
ントヘッドへのインク供給において、キャリッジの移動
等でのカートリッジ内のインクの揺動によるプリントヘ
ッドのオリフィスでのインクの圧力変動を緩和する。ま
た、インク供給室は、メインタンク内に気体があるとき
のキャリッジの移動等での、メインタンク内のインクの
揺動によって気体がインクに溶け込んだ場合に、吐出不
良の原因となる気体を留めプリントヘッドに通さない役
目も果たす。サブタンク内の多孔質体は、メインタンク
内に気体があるときの温度、気圧の変化による内部気体
の体積膨張によって引き起こされるメインタンクから溢
れ出たインクを吸収する。フィルタは、インク中に含ま
れている不純物を除去し、不純物がプリントヘッドのオ
リフィスに侵入しないようにする。カートリッジ内の圧
力バランスは常に以下の式で表される。 Pi+Po+ρgHo=Pa ・・・(1) Pi+Pf+ρgHf=Pa ・・・(2) 式(1)、(2)より Po=Pf+ρg(Hf−Ho) ・・・(3) ただし、Paは外気の圧力、Piはタンク内の気体の圧
力である。インクがカートリッジ外へ溢れ出ないために
は、プリントヘッドのオリフィスで発生するメニスカス
(表面張力により液体の自由表面が曲げられること)が
凹の状態、いわゆるPo>0でなければならない。その
ためには、Pf>−ρg(Hf−Ho)の毛細管力を発
生する多孔質体をサブタンク内に装填する必要がある。
また、インクの消費に伴いプリントヘッドのオリフィス
でのメニスカスがインクに与える圧力が大きくなること
によって、メニスカスの凹の状態が大きくなると、イン
ク滴の吐出不良を起こす。そのため、プリントヘッドの
オリフィスでのメニスカスがインクに与える圧力が、イ
ンク滴の吐出限界を越える前にサブタンク側から外気を
カートリッジ内に導入し、カートリッジ内のインクに与
えられている負圧を緩和しなければならない。このこと
から、Po<Pomでなければならない。そのために
は、多孔質体がPf<Pom−ρg(Hf−Ho)の毛
細管力を発生するものであることが要求される。さら
に、メインタンクに内部気体があるときの温度、気圧の
変化による内部気体の体積膨張によって引き起こされる
メインタンクからのインクの漏洩が、プリントヘッドの
オリフィス側から漏れずにサブタンク内の多孔質体に吸
収されるためには、Pfc<Pocでなければならな
い。結果として、多孔質体は、−ρg(Hf−Ho)<
Pf<Pom−ρg(Hf−Ho)で、且つPfc<P
ocの毛細管力を発生するものとされ、これによりイン
クの漏れを起こさず安定したインク滴の吐出が可能とな
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係るインクジェットプ
リントカートリッジの一実施例を示す断面図である。同
図において、プリンタのキャリッジ(図示せず)に搭載
されるインクジェットプリントカートリッジ1は、イン
ク2を収納するインクタンク3と、インク2を吐出する
プリントヘッド4を一体に備えている。
【0008】インクタンク3は、内部が3つの室、すな
わちメインタンク5、サブタンク6およびインク供給室
7に仕切られた容器からなり、メインタンク5内にはイ
ンク2が直接収納され、サブタンク6内にはインク2を
含浸させる機能をもつフォーム等の多孔質体8が収納さ
れ、インク供給室7には同じくフォーム等の多孔質体9
と、金属や化学繊維などを微細なメッシュ状に織り込ん
だフィルタ10が収納されている。サブタンク6はイン
ク供給室7と共にメインタンク5の下方に設けられ、外
気と連通する外気導入孔11を有している。外気導入孔
11としてはインク2の蒸発および乾燥を防ぐため、可
及的微細な孔であることが好ましい。メインタンク5の
下部とサブタンク6の下部は、毛細管力が発生し得る程
微細な管からなるインク連絡管12によって互いに連通
されている。インク供給室7はメインタンク5の下方に
これと連通して設けられ、サブタンク6とは隔絶されて
いる。また、インク供給室7は、前記プリントヘッド4
のインクを吐出するオリフィスとインク供給路13を介
して連通している。前記フィルタ10はインク供給室7
とインク供給路13との間に介在されており、インク2
中に含まれている不純物を除去する。前記プリントヘッ
ド4は前記インクタンク3の下面に配設されている。
【0009】使用前において、インク2はカートリッジ
1内の殆ど内部全体、すなわち外気導入孔11周辺を除
いたサブタンク6、メインタンク5、インク連絡管1
2、インク供給室7およびインク供給路13中に大きな
残留気泡を残さずに充填されている。サブタンク6内の
外気導入孔11周辺は大気圧のためインク未充填部20
が形成されている。
【0010】メインタンク5からプリントヘッド4への
インク供給は、キャリッジの移動等でのカートリッジ内
のインクの揺動によるプリントヘッド4のオリフィスで
のインクの圧力変動を緩和する目的で、多孔質体9が挿
入されたインク供給室7およびインク供給路13を経て
プリントヘッド4に供給される。また、インク供給室7
は、メインタンク5内に気体があるときのキャリッジの
移動等での、メインタンク5内のインク2の揺動によっ
て気体がインクに溶け込んだ場合に、吐出不良の原因と
なる気体をプリントヘッド4に通さない役目を果たす。
【0011】図2(a)、(b)、(c)は本発明に係
るインクジェットプリントカートリッジ1の動作説明図
である。インクジェットプリントカートリッジ1の使用
開始時から使用終了時迄のインク2の消費状態経過は次
の通りである。プリントヘッド4のインク吐出によって
インク2が消費されていくと、サブタンク6内の多孔質
体8に含浸されているインクがインク連絡管12を通り
メインタンク5に移動する。それに伴い、図2(a)、
(b)に示すようにサブタンク6側に設けられている外
気導入孔11から外気15がサブタンク6内に導入さ
れ、これにより見かけ上サブタンク6側のインクが最初
に消費されていく。その後、サブタンク6側のインクが
全て消費された後は、図2(c)に示すようにサブタン
ク6に導入された外気15がインク連絡管12を通って
メインタンク5に供給され、メインタンク5側のインク
2が消費されていく。
【0012】次に、多孔質体8の毛細管力について説明
する。サブタンク6内の多孔質体8中のインクの境界面
上のメニスカスがインクに与える圧力Pf(ただし、メ
ニスカス状態が凹の時を正とする)、プリントヘッド4
のオリフィスでのメニスカスがインクに与える圧力Po
(ただし、メニスカス状態が凹の時を正とする)、イン
クの密度ρ、重力加速度g、サブタンク6内の多孔質体
8中のインクの境界面とメインタンク5内のインク面の
高さの差Hf、メインタンク5内のインク面の高さと前
記プリントヘッド4のオリフィス面との高さの差Ho、
外気15の圧力Paおよびメインタンク5内の気体の圧
力Piとすると、カートリッジ内の圧力バランスは常に
以下の式で表される。 Pi+Po+ρgHo=Pa ・・・(1) Pi+Pf+ρgHf=Pa ・・・(2) 式(1)、(2)より Po=Pf+ρg(Hf−Ho) ・・・(3)
【0013】そこで、インクがカートリッジ外へ溢れ出
ないためには、プリントヘッド4のオリフィスで発生す
るメニスカスが凹の状態、いわゆるPo>0でなければ
ならない。そのためには、Pf>−ρg(Hf−Ho)
の毛細管力を発生し得る多孔質体8をサブタンク6内に
装填する必要がある。
【0014】また、カートリッジ内のインク2の消費に
よりプリントヘッド4のオリフィスでのメニスカスがイ
ンクに与える圧力が大きくなることによって、メニスカ
スの凹の状態が大きくなると、インク滴の吐出不良を起
こしてしまう。そのため、プリントヘッド4のオリフィ
スでのメニスカスがインクに与える圧力が、インク滴の
吐出限界を越える前にサブタンク6側の外気導入孔11
から外気15をカートリッジ1内に導入し、カートリッ
ジ内のインクに与えられている負圧を緩和しなければな
らない。そこで、プリントヘッド4のオリフィスでのメ
ニスカスがインクに与える圧力がインク滴の吐出可能限
界のときの圧力をPomとすると、Po<Pomでなけ
ればならない。そのためには、Pf<Pom−ρg(H
f−Ho)の毛細管力を発生する多孔質体8を用いる必
要がる。
【0015】さらに、メインタンク5に内部気体がある
ときの温度、気圧の変化による内部気体の体積膨張によ
って引き起こされるメインタンク5からのインクの漏洩
が、プリントヘッド4のオリフィス側から漏れずにサブ
タンク6内の多孔質体8に吸収されるためには、サブタ
ンク6内の多孔質体8が発生する毛細管力Pfc、プリ
ントヘッド4のオリフィスが発生する毛細管力Pocと
すると、Pfc<Pocでなければならない。
【0016】このことから、多孔質体8は、−ρg(H
f−Ho)<Pf<Pom−ρg(Hf−Ho)で、且
つPfc<Pocの毛細管力を発生するものとされ、こ
れにより本発明においてはインク2の漏洩を起こさず安
定したインク滴の吐出を行うことができる。
【0017】図3(a)、(b)は本発明に係るカート
リッジ内部の気体の体積膨張時の状態説明図である。気
温、気圧の変化等の環境変化が起こると、特にメインタ
ンク5内の気体が体積膨張し、これによりメインタンク
5からインクが漏洩する。その際、サブタンク6内の多
孔質体8が発生する毛細管力(Pfc)が、プリントヘ
ッド4のオリフィスの持つ毛細管力(Poc)より小さ
く設定されているため、メインタンク5から溢れるイン
クが常にサブタンク6側へ移動するようになっている。
【0018】使用前の本発明のカートリッジ内のインク
は、サブタンク6の外気導入孔11周辺を除いて各部に
大きな残留気泡を残さずに充填されている。そのため、
サブタンク6内のインクが完全に消費されていない状態
で内部気体の体積膨張が起きても、カートリッジのイン
ク中に残っている残留気体はごく微量であることから、
サブタンク6側へ溢れるインク量はごく微量のため、サ
ブタンク6の外気導入孔11周辺のインク未充填部20
(図2(a)参照)によって十分に吸収される。また、
サブタンク6内のインクが完全に消費され、メインタン
ク5に気体15が供給された後に内部気体の体積膨張が
起きたときは、空になっているサブタンク6の持つイン
ク保持量が、メインタンク5内の気体の体積膨張により
溢れ得る最大インク量より多く設定されているため、サ
ブタンク6が一時的なインク溜め部としての機能を果た
し、メインタンク5から溢れるインクをサブタンク6で
吸収する。
【0019】サブタンク6中に吸収されたインクは、体
積膨張が回復したとき順次メインタンク5に戻るため、
繰り返し体積膨張が起きた場合でも常に安定した性能が
得られる。
【0020】このような構成からなるインクジェットプ
リントカートリッジ1にあっては、メインタンク5内に
インク2を直接充填しているので、多孔質体に含浸させ
て充填した場合に比べて容積効率が大きく、大容量のイ
ンクを収納することができる。また、温度、圧力等の変
化による内部気体の体積膨張によってメインタンク5か
ら溢れ出たインク2は多孔質体8とプリントヘッド4の
オリフィスの毛細管力の差によりサブタンク6内に入り
多孔質体8に吸収されるので、インク2がプリントヘッ
ド4から漏洩することがない。さらに、サブタンク6内
に吸収されたインクは体積膨張が回復すると、再びメイ
ンタンク5に戻るため、繰り返し体積膨張が起きた場合
でも安定に使用できる。さらにまた、インク供給室7は
キャリッジの移動等でキャリッジ内のインクが揺動した
場合、プリントヘッド4のオリフィスでのインクの圧力
変動を緩和するので、吐出効率、液滴形成の安定性、印
字品質等に優れたカートリッジを提供し得る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るインク
ジェットプリントカートリッジは、インクを吐出するプ
リントヘッドと、このプリントヘッドに供給されるイン
クを貯蔵し前記プリントヘッドにインクを供給するイン
クタンクとを備えたインクジェットプリントカートリッ
ジにおいて、前記インクタンクを、インクを直接貯蔵す
るメインタンクと、インクを多孔質体に含浸させて貯蔵
するサブタンクとから構成し、このサブタンクを外気に
連通するとともに、その下部を前記メインタンクの下部
と毛細管力が発生し得る程微細な管からなるインク連絡
管により連通させ、前記メインタンクの下部を前記プリ
ントヘッドのオリフィスと連通させたので、メインタン
クとサブタンクが連続したインクタンクを形成し、イン
ク吐出時は見かけ上サブタンク中のインクから消費さ
れ、サブタンクにインクがあるときは通常のインクタン
クとしての機能を果たすため、カートリッジの容積効率
を向上させることができる。また、温度、圧力等の変化
による内部気体の体積膨張によってメインタンク内から
溢れ出たインクは多孔質体とプリントヘッドのオリフィ
スの毛細管力の差によりサブタンク内に入り多孔質体に
吸収されるので、インクの漏洩を良好に防止することが
できる。さらに、サブタンク内に吸収されたインクは気
体の体積膨張が回復すると、メインタンクに戻るため、
繰り返し体積膨張が起きた場合でも安定に使用できる。
さらにまた、インク供給室はキャリッジの移動等でキャ
リッジ内のインクが揺動した場合、プリントヘッドのオ
リフィスでのインクの圧力変動を緩和するので、安定し
た性能を発揮することができる。したがって、あらゆる
環境変化に対応したカートリッジを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェットプリントカート
リッジの一実施例を示す断面図である。
【図2】 (a)、(b)、(c)はカートリッジの動
作を説明するための図である。
【図3】 (a)、(b)はカートリッジ内部の気体の
体積膨張時の状態説明図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリントカートリッジ、2…イン
ク、3…インクタンク、4…プリントヘッド、5…メイ
ンタンク、6…サブタンク、7…インク供給室、8…多
孔質体、9…多孔質体、10…フィルタ、11…外気導
入孔、12…インク連絡管、13…インク供給路、15
…外気。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するプリントヘッドと、こ
    のプリントヘッドに供給されるインクを貯蔵し前記プリ
    ントヘッドにインクを供給するインクタンクとを備えた
    インクジェットプリントカートリッジにおいて、 前記インクタンクを、インクを直接貯蔵するメインタン
    クと、インクを多孔質体に含浸させて貯蔵するサブタン
    クとから構成し、このサブタンクを外気に連通するとと
    もに、その下部を前記メインタンクの下部と毛細管力が
    発生し得る程微細な管からなるインク連絡管により連通
    させ、前記メインタンクの下部を前記プリントヘッドの
    オリフィスと連通させたことを特徴とするインクジェッ
    トプリントカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェットプリント
    カートリッジにおいて、 前記サブタンクは、カートリッジ内部の気体の体積膨張
    時に前記メインタンクから溢れ得る最大インク量を収納
    できる容積を有することを特徴とするインクジェットプ
    リントカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のインクジェット
    プリントカートリッジにおいて、 前記サブタンク内の多孔質体中のインクの境界面上のメ
    ニスカスがインクに与える圧力Pf(ただし、メニスカ
    ス状態が凹の時を正とする)、プリントヘッドのオリフ
    ィスでの前記メニスカスがインクに与える圧力Po(た
    だし、メニスカス状態が凹の時を正とする)、インクの
    密度ρ、重力加速度g、前記サブタンク内の前記多孔質
    体中のインクの境界面と前記メインタンク内のインク面
    の高さの差Hf、前記メインタンク内のインク面の高さ
    と前記プリントヘッドのオリフィス面との高さの差H
    o、前記サブタンク内の前記多孔質体が発生する毛細管
    力Pfc、前記プリントヘッドの前記オリフィスが発生
    する毛細管力Poc、前記プリントヘッドのオリフィス
    でのメニスカスがインクに与える圧力がインク滴の吐出
    可能限界のときの圧力Pomとした場合、 −ρg(Hf−Ho)<Pf<Pom−ρg(Hf−H
    o)で、且つPfc<Pocの毛細管力を発生する前記
    多孔質体が前記サブタンク内に挿入されていることを特
    徴とするインクジェットプリントカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちのいずれか1つに記
    載のインクジェットプリントカートリッジにおいて、 前記メインタンクと前記プリントヘッドとの間に、多孔
    質体が装填されたインク供給室とインク供給路とを形成
    し、前記インク供給室と前記インク供給路の間にフィル
    タを介在させたことを特徴とするインクジェットプリン
    トカートリッジ。
JP389895A 1995-01-13 1995-01-13 インクジェットプリントカートリッジ Expired - Lifetime JP2682485B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP389895A JP2682485B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 インクジェットプリントカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP389895A JP2682485B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 インクジェットプリントカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08187872A JPH08187872A (ja) 1996-07-23
JP2682485B2 true JP2682485B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=11570014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP389895A Expired - Lifetime JP2682485B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 インクジェットプリントカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2682485B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3801003B2 (ja) * 2001-02-09 2006-07-26 キヤノン株式会社 液体供給システム、インクジェット記録ヘッド、および液体充填方法
JP4617834B2 (ja) * 2003-11-11 2011-01-26 ブラザー工業株式会社 インクカートリッジ及びインクジェットプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08187872A (ja) 1996-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0577439B1 (en) Ink tank
US6773097B2 (en) Ink delivery techniques using multiple ink supplies
KR100722918B1 (ko) 액체 용기 및 이를 이용한 인쇄 장치
JP3133906B2 (ja) インクタンクカートリッジ
JP3883868B2 (ja) インクジェットプリンタ用のインクリザーバ
US5742312A (en) Printhead cartridge having a fluid valved breather
JP2005161635A (ja) インクタンクおよびインク供給装置
JP3039358B2 (ja) インク供給装置および記録装置
KR20000053434A (ko) 잉크 서플라이 용기 및 용기내에 잉크를 저장하는 방법
JPH10250098A (ja) インク供給装置及びインク充填方法
JP2682485B2 (ja) インクジェットプリントカートリッジ
US7314272B2 (en) Ink cartridge having one chamber surrounding another chamber
JP3163864B2 (ja) インク供給装置
JP3087535B2 (ja) インクジェットカートリッジ
JPH0811320A (ja) 液体貯蔵容器及び液体供給容器
JPH0789088A (ja) インク供給装置
JPH0768785A (ja) インク供給装置
JP3944192B2 (ja) 液体タンク
JP3261802B2 (ja) インクジェットカートリッジ
JP3136860B2 (ja) インク供給装置
JPH08323988A (ja) インクジェットプリントカートリッジ
JP3405151B2 (ja) 液体噴射記録装置
JP2001130024A (ja) インク容器を補充する方法および装置
KR100408306B1 (ko) 잉크젯 프린터용 잉크 카트리지
JP2005288929A (ja) インクジェット記録ヘッド