JP2682317B2 - 擬似対数if増幅器 - Google Patents

擬似対数if増幅器

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JP2682317B2
JP2682317B2 JP3351433A JP35143391A JP2682317B2 JP 2682317 B2 JP2682317 B2 JP 2682317B2 JP 3351433 A JP3351433 A JP 3351433A JP 35143391 A JP35143391 A JP 35143391A JP 2682317 B2 JP2682317 B2 JP 2682317B2
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克治 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折線近似される擬似対
数IF増幅器に係り、特にC−MOS集積回路上に構成
される擬似対数IF増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】C−MOS集積回路上に構成される折線
近似タイプの擬似対数IF増幅器としては、従来、例え
ば図4に示すものが知られている。これは、特開昭62
−292010号公報記載のものであるが、多段に縦続
接続される差動増幅器のそれぞれに2組の不平衡差動対
トランジスタからなる両波整流器を設け、各両波整流器
の出力を加算するようにしたものである。以下、動作概
要を説明する。
【0003】各段の不平衡差動対トランジスタ(T
n+1 、T(n+1)k)の2組は、それぞれ、ゲート幅Wとゲ
ート長Lの比(W/L)の比が共に1:k(k>1)の
同一構成であって、比が1であるトランジスタ(Tn+1
n+1)のドレイン同士及び比がkであるトランジスタ
(T(n+1)k、T(n+1)k)のドレイン同士が共通接続さ
れ、また2組の不平衡差動対トランジスタの相互間にお
いて比が異なるトランジスタ(Tn+1、T(n+1)k)のゲー
ト同士が共通接続される。ここに、βは、トランジスタ
11の比(W11/L11)を用いて次の数式5で示され
る。なお同式中、μn はトランジスタの移動度、COX
ゲート酸化膜容量である。
【0004】
【数5】
【0005】また、1つの不平衡差動対トランジスタに
おける2つのトランジスタ相互間の比kは、第1段目の
不整合差動対トランジスタ(T11、T1k)それぞれの比
(W11/L11、同(W1k/L1k)を用いて次の数式6の
ように定める。
【0006】
【数6】
【0007】また、不平衡差動対トランジスタ(T11
1k)において、ゲート・ソース間電圧をVGS1、VGS2
スレッショルド電圧をVt とおくと、I1 〜I4 は次の
数式7〜同10と表せる。
【0008】
【数7】
【0009】
【数8】
【0010】
【数9】
【0011】
【数10】
【0012】すると、I11は次の数式11、同12で、
またVINは次の数式13でそれぞれ表せるので、ΔI1
は数式14のように求まる。
【0013】
【数11】
【0014】
【数12】
【0015】
【数13】
【0016】
【数14】
【0017】即ち、数式14は、電流ΔI1 が入力電圧
INに対して2乗両波整流特性を有していることを示し
ている。同様に、第2段目の不平衡差動対トランジスタ
から第n段目の不平衡差動対トランジスタまでの電流
(ΔI2、……、ΔIn+1)は次の数式15、同16と求ま
る。
【0018】
【数15】
【0019】
【数16】
【0020】ここで、数式14〜同16で示される電流
(ΔI1、ΔI2、……、ΔIn+1)の値と定電流源(I11
22、……、In(n+1))の関係は、次の数式17〜同1
9を満たすことは明らかである。
【0021】
【数17】
【0022】
【数18】
【0023】
【数19】
【0024】ここで、VIN、V1 、……、VOUTの値が
いかに大きくても、電流(ΔI1 、ΔI2、……、ΔI
n+1)は数式17〜同19で示される値の範囲内に入る。
また、V1、……、VOUT は差動増幅器の出力であるか
ら、入力信号VINが次第に大きくなると、VOUT からV
1までの出力が順次飽和して行く。従って、加算器を構
成するトランジスタ(T10、……、T60)の出力電流I
OUT は次の数式20であるが、この出力電流IOUT は、
差動増幅器の最大出力電圧をカレントソース(I01、I
02、……、I0n)及び抵抗(R01、R02、……、R0n
を適宜設定することで一定符号の値にできる。即ち、出
力電流IOUT の特性を、入力電圧VINに対して近似的に
対数特性とすることができる。
【0025】
【数20】
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の擬似対
数IF増幅器は、2つの不平衡差動対トランジスタで1
つの両波整流器を構成しているので、カレントソースが
整流器の数の2倍必要となり、消費電流が増大する。ま
た、回路自体も1つの整流器に対して2つの不整合差動
対トランジスタを必要とし回路規模が増大するという問
題がある。
【0027】本発明の目的は、消費電流の低減と回路規
模縮小化を可能にする擬似対数IF増幅器を提供するこ
とにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の擬似対数IF増幅器は次の如き構成を有す
る。即ち、第1発明の擬似対数IF増幅器は、多段に従
属接続される差動増幅器と; 前記差動増幅器の入力信
号または出力信号の対応するものをそれぞれ受ける整流
器であって、それぞれ、並列接続される第1及び第2の
差動対トランジスタを備える整流器と; 前記整流器そ
れぞれの差動出力電流を全て加算する加算器と; を備
え、前記第1の差動対トランジスタは、定電流源I0
駆動されると共に、その2つのトランジスタのゲート幅
Wとゲート長Lの比(W/L)の比が1:k1 (k1
1)であり; 前記第2の差動対トランジスタは、{2
√k1/(k1 +1)}I0 の定電流源で駆動されると
共に、その2つのトランジスタのゲート幅Wとゲート長
Lの比(W/L)が等しく、且つ、その比(W/L)は
前記第1の差動対の一方のトランジスタの比(W/L)
の4k1 √k1 /(k1+1)2倍である;ことを特徴と
するものである。
【0029】又、第2発明の擬似対数IF増幅器は、前
記第1発明の擬似対数IF増幅器において; 定電流源
0 ′で駆動される2つのトランジスタのゲート幅Wと
ゲート長Lの比(W/L)の比が1:k2 (k2 ≠1)
である第3の差動対トランジスタと; 定電流源{2√
2 /(k2 +1)}I0 ′で駆動される2つのトラン
ジスタのゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)が等し
く、且つ、その比(W/L)は前記第3の差動対の一方
のトランジスタの比(W/L)の4k2 √k2/(k2
+1)2倍である第4の差動対トランジスタと; が前記
並列接続される第1及び第2の差動対トランジスタに並
列接続され、且つ、k1 及びk2 と差動増幅器の利得g
V との間に
【0030】
【数21】
【0031】または
【0032】
【数22】
【0033】なる関係がある; ことを特徴とするもの
である。
【0034】更に、第3発明の擬似対数IF増幅器は、
前記第2発明の擬似対数IF増幅器において; 定電流
源I0 ″で駆動される2つのトランジスタのゲート幅W
とゲート長Lの比(W/L)の比が1:ki (ki
1;i=3、……、m)である第5の差動対トランジス
タと; 定電流源{2√ki /(ki +1)}I0 ″で
駆動される2つのトランジスタのゲート幅Wとゲート長
Lの比(W/L)が等しく、且つ、その比(W/L)は
前記第5の差動対の一方のトランジスタの比(W/L)
の4ki √ki /(ki +1)2倍である第6の差動対ト
ランジスタと;を1組とする2(m−2)組が前記並列
接続される第1〜第4のトランジスタに並列接続され、
且つ、km及びkm-1 と差動増幅器の利得gV との間に
【0035】
【数23】
【0036】または
【0037】
【数24】
【0038】なる関係がある; ことを特徴とするもの
である。
【0039】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の擬似対数
IF増幅器の作用を説明する。本発明では、整流器を所
謂不平衡差動対トランジスタと平衡差動対トランジスタ
との並列接続で構成したので、整流器の回路がそれ程大
きくならずに済み、また消費電流もそれ程多くはならな
いで済む利点がある。なお、第2及び第3の発明によれ
ば、対数特性の直線性を良好にできる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る擬似対数IF増
幅器を示す。図1において、この第1実施例に係る擬似
対数IF増幅器は、多段に従属接続される差動増幅器A
i(i=1、2、……、n)と、この差動増幅器Ai の入
力信号または出力信号の対応するものをそれぞれ受ける
整流器と、この整流器それぞれの出力を全て加算する加
算器とで構成される。
【0041】各整流器は、2組の対トランジスタ{(M
(n+1)1、M(n+1)2)、(M(n+1)3、M(n+1)4)}を中心
に構成される。対トランジスタ(M(n+1)1、M(n+1)2
は、ゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)の比が1:
1 である不平衡差動対トランジスタであり、定電流源
0(n+1)によって駆動される。また、対トランジスタ
(M(n+1)3、M(n+1)4)は、ゲート幅とゲート長の比
(W/L)が等しく共に例えばトランジスタM(n+1)1
比(W/L)の4k1 √k1 /(k1 +1)2 倍である
平衡差動対トランジスタであり、定電流源(2√k1
(k1 +1))I0(n+1)によって駆動される。そして、
2組の対トランジスタの相互間では、トランジスタ(M
(n+1)1、M(n+1)4)のベース同士及びトランジスタ(M
(n+1)2、M(n+1)3)のベース同士はそれぞれ共通接続さ
れ入力対を構成し、トランジスタ(M(n+1)1
(n+1)3)のドレイン同士及びトランジスタ
(M(n+1)2、M(n+1)4)のドレイン同士はそれぞれ共通
接続され出力対を構成する。この出力対には差電流を形
成するカレントミラー回路(M10(n+1) 、M20(n+1) )
が設けられる。
【0042】また、加算器はカレントミラー回路(M
10(0) 、M20(0) )を備え、各整流器の出力の全てを加
算する。
【0043】さて、以上の構成において、各整流器の不
平衡差動対トランジスタでは相互間のゲート幅Wとゲー
ト長Lの比(W/L)の比は、それぞれ同一である必要
はないが説明の便宜上それぞれ同一のk1 であるとす
る。即ち、β1 は、トランジスタM11のゲート幅とゲー
ト長の比(W11/L11)を用いて次の数式25で示され
る。
【0044】
【数25】
【0045】また、1つの不平衡差動対トランジスタ相
互間の比k1 は、第1段目の不平衡差動対トランジスタ
(M11、M12)それぞれの比(W11/L11)、同(W12
/L12)を用いて次の数式26と置く。
【0046】
【数26】
【0047】すると、トランジスタM11、同M12のドレ
イン電流Id11、同Id12 は、次の数式27、同28で表
せる。
【0048】
【数27】
【0049】
【数28】
【0050】また、定電流源I01、入力電圧VINは、次
の数式29、同30で示される。
【0051】
【数29】
【0052】
【数30】
【0053】以上の各式から、Id11 −Id12 は、次の
数式31と求まる。
【0054】
【数31】
【0055】そこで、Id11 −Id12 を次の数式32の
ように置くと、直流成分ΔI1DC は数式33、2乗特性
成分ΔI1SQ は数式34、交流成分ΔI1DIFF は数式3
5でそれぞれ表せる。
【0056】
【数32】
【0057】
【数33】
【0058】
【数34】
【0059】
【数35】
【0060】次に、このΔI1DIFF は、入力電圧VIN
ほぼ比例する通常の所謂平衡差動対の直流特性と考えて
良いから、この成分を対トランジスタ(M13、M14)に
よって消去する。トランジスタM13、同M14のドレイン
電流Id13 、同Id14 は、比(W/L)がトランジスタ
11の4k1 √k1 /(k1 +1)2倍であるので、数式
36、同37で表せる。
【0061】
【数36】
【0062】
【数37】
【0063】同様に、定電流源は、対トランジスタ(M
11、M12)の定電流源の2√k1 /(k1 +1)倍であ
るので、両ドレイン電流の和は数式38となる。
【0064】
【数38】
【0065】また、ゲート・ソース間電圧と入力電圧と
の関係は数式39で表せる。
【0066】
【数39】
【0067】以上の各式から、Id13 −Id14 を解く
と、数式40となり、これはI1DIFFに負の符号を付け
たものである。つまり、(Id11 +Id13 )と(Id12
+Id14)の差をΔI1 とすると、ΔI1 =(Id11 −I
d12 )+(Id13 −Id14 )=(数式31)+(数式4
0)=ΔI1DC +ΔI1DSQとなり、I1DIFF の成分を消
去でき、結局ΔI1 は数式41と表せる。
【0068】
【数40】
【0069】
【数41】
【0070】従って、入力信号(電圧VIN)を正弦波と
考え、数式42と置くと、ΔI1 は数式43のようにな
る。
【0071】
【数42】
【0072】
【数43】
【0073】以上のことは2段目以降の各段についても
同様であり、2段目の2組の対トランジスタ{(M21
22)、(M23、M24)}の差動出力電流の和ΔI2
は、入力電圧V1 をV1 =│V1 │cos(2πft+θ
1 )とすると、数式44となる。また、最終段の2組の
対トランジスタ{(M(n+1)1、M(n+1)2)、
(M(n+1)3、M(n+1)4)}の差動出力電流の和ΔIn+1
は、入力電圧Vn をVn =│Vn │・cos(2πft+θ
n )とすると、数式45となる。
【0074】
【数44】
【0075】
【数45】
【0076】斯くして、各整流器の出力(ΔI1 、ΔI
2 、……、ΔIn+1 )はカレントミラー回路(M
10(n+1) 、M20(n+1))からなる加算器で加算され、I
RSSIとなる(数式46)。なお、数式46において、V
0 =VIN、θ0 =0としている。
【0077】
【数46】
【0078】そして、IRSSIの交流成分は外付けのコン
デンサCREC により除去されるので、IRSSIの直流成分
(IRSSIにバーを付して示す)は数式47と表せる。
【0079】
【数47】
【0080】即ち、図1の回路においては、ΔIi は、
入力電圧VINが次第に大きくなるのに伴い、差動増幅器
i の電圧利得があるため、後段のΔIn+1 から順にΔ
2、ΔI1 と飽和して行く。ΔIi のバー(直流成
分)についても同様であり、その直流成分についての様
子を入力電圧VINをdB表示して図2に示してある。
【0081】次に、図3は、本発明の他の実施例に係る
擬似対数IF増幅器における初段の整流器を示す。図3
において、対トランジスタ(M15、M16)と同(M17
18)を第1実施例における2組の対トランジスタに並
列接続してあるが、対トランジスタ(M15、M16)はゲ
ート幅Wとゲート長Lの比(W/L)の比は1:k
2(k2 ≠1)である不平衡差動対であって、定電流源
0 ′によって駆動される。また、対トランジスタ(M
17、M18)は、ゲート幅とゲート長の比(W/L)が等
しく共にトランジスタM15、同M16の一方のトランジス
タの比(W/L)の4k2 √k2 /(k2 +1)2 倍で
ある平衡差動対であり、定電流源(2√k1/(k1
1))I0 ′によって駆動される。
【0082】対トランジスタ(M15、M16)と同
(M17、M18)についても数式31と同様に差動出力電
流ΔI12を求めると、数式48となり、これに数式42
を代入して数式49を得る。
【0083】
【数48】
【0084】
【数49】
【0085】ここで、数式48と同49において、β2
=β1とする。そして、縦続接続される差動増幅器Ai
は全て同一の利得である必要はないが、説明の便宜上同
一の利得gV であるとし、次の数式50が成り立つとす
る。
【0086】
【数50】
【0087】すると、数式49は、数式51と表され、
従って、その直流成分は数式52となる。
【0088】
【数51】
【0089】
【数52】
【0090】即ち、GV を次の数式53のように定め、
入力電圧VINをdB表示すれば、数式52から、出力電
流ΔI1 の直流成分(ΔI1 のバー)対し出力電流ΔI
12の直流成分は入力レベルが(1/2)GV だけ低い方
へシフトして動作することが分かる。
【0091】
【数53】
【0092】このことは、第2段目以降の各差動対トラ
ンジスタについても同様であって、各差動対トランジス
タが受け持つ動作ダイナミックレンジは、等価的に(1
/2)GV ずつとなり、その結果、対数特性の直線性が
改善されるのである。
【0093】一方、差動増幅器Ai の利得gV につい
て、次の数式54が成り立つとする。
【0094】
【数54】
【0095】すると、数式49は、次の数式55で表さ
れる。
【0096】
【数55】
【0097】即ち、今度は、入力電圧VINをdB表示す
れば、出力電流ΔI1 の直流成分に対して出力電流ΔI
12の直流成分は(1/2)GV だけ入力レベルが高い方
へシフトして動作することになる。このことは、第2段
目以降の各差動対トランジスタについても同様であっ
て、各差動対トランジスタが受け持つ動作ダイナミック
レンジは、(1/2)GV ずつとなり、その結果、対数
特性の直線性が改善されるのである。
【0098】更に、各段当たりの差動対トランジスタの
組数を2mとし、次の数式56又は同57が成り立つ時
は、各段の差動対トランジスタが受け持つ動作ダイナミ
ックレンジは等価的に(1/m)GV ずつとなり、対数
特性の直線性が更に改善されるのである。
【0099】
【数56】
【0100】
【数57】
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の擬似対数
IF増幅器によれば、整流器を所謂不平衡差動対トラン
ジスタと平衡差動対トランジスタとの並列接続で構成し
たので、整流器の回路がそれ程大きくならずに済み、ま
た消費電流もそれ程多くはならないで済む効果がある。
また、第2及び第3の発明によれば、対数特性の直線性
が改善される効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る擬似対数IF増幅器
の回路図である。
【図2】本発明の擬似対数IF増幅器の特性図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る擬似対数IF増幅器
の要部の回路図である。
【図4】従来の擬似対数IF増幅器の回路図である。
【符号の説明】 A1 〜An 差動増幅器 (M(n+1)1 、M(n+1)2) 不平衡差動対トランジスタ (M(n+1)3 、M(n+1)4) 平衡差動対トランジスタ (M15、M16) 不平衡差動対トランジスタ (M17、M18) 平衡差動対トランジスタ (M10(n+1) 、M20(n+1) ) カレントミラー回路 (M10(0) 、M20(0) ) カレントミラー回路 I0(n+1)、2√k1 /(K1 +1)I0(n+1) 定電流源 I01′、2√k2 /(K2 +1)I01′ 定電流源

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段に従属接続される差動増幅器と;
    前記差動増幅器の入力信号または出力信号の対応するも
    のをそれぞれ受ける整流器であって、それぞれ、並列接
    続される第1及び第2の差動対トランジスタを備える整
    流器と; 前記整流器それぞれの差動出力電流を全て加
    算する加算器と; を備え、前記第1の差動対トランジ
    スタは、定電流源I0 で駆動されると共に、その2つの
    トランジスタのゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)
    の比が1:k1(k1 ≠1)であり; 前記第2の差動対
    トランジスタは、{2√k1 /(k1 +1)}I0 の定
    電流源で駆動されると共に、その2つのトランジスタの
    ゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)が等しく、且
    つ、その比(W/L)は前記第1の差動対の一方のトラ
    ンジスタの比(W/L)の4k1 √k1 /(k1 +1)
    2 倍である; ことを特徴とする擬似対数IF増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の擬似対数IF増幅器に
    おいて; 定電流源I0 ′で駆動される2つのトランジ
    スタのゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)の比が
    1:k2 (k2 ≠1)である第3の差動対トランジスタ
    と; 定電流源{2√k2 /(k2 +1)}I0 ′で駆
    動される2つのトランジスタのゲート幅Wとゲート長L
    の比(W/L)が等しく、且つ、その比(W/L)は前
    記第3の差動対の一方のトランジスタの比(W/L)の
    4k2 √k2 /(k2+1)2倍である第4の差動対トラ
    ンジスタと; が前記並列接続される第1及び第2の差
    動対トランジスタに並列接続され、且つ、k1 及びk2
    と差動増幅器の利得gV との間に 【数1】 または 【数2】 なる関係がある; ことを特徴とする擬似対数IF増幅
    器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の擬似対数IF増幅器に
    おいて; 定電流源I0 ″で駆動される2つのトランジ
    スタのゲート幅Wとゲート長Lの比(W/L)の比が
    1:ki(ki ≠1;i=3、……、m)である第5の差
    動対トランジスタと; 定電流源{2√ki /(ki
    1)}I0 ″で駆動される2つのトランジスタのゲート
    幅Wとゲート長Lの比(W/L)が等しく、且つ、その
    比(W/L)は前記第5の差動対の一方のトランジスタ
    の比(W/L)の4ki √ki /(ki +1)2 倍であ
    る第6の差動対トランジスタと; を1組とする2(m
    −2)組が前記並列接続される第1〜第4のトランジス
    タに並列接続され、且つ、km 及びkm-1 と差動増幅器
    の利得gV との間に 【数3】 または 【数4】 なる関係がある; ことを特徴とする擬似対数IF増幅
    器。
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