JP2682273B2 - シリコ−ン剥離剤組成物 - Google Patents

シリコ−ン剥離剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性に優れている
上、剥離紙等に形成した場合、剥離力の剥離速度依存性
が高く、しかも、シリコ−ン移行性に優れた硬化皮膜を
与える付加型のシリコ−ン剥離剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
紙、加工紙、プラスチックフィルムなどの基材と粘着性
シ−トとの間の接着、固着を防止することを目的とし
て、基材面にシリコ−ン組成物の硬化皮膜を形成して剥
離性を付与することが行われている。
【0003】この場合、基材面にシリコ−ン皮膜を形成
する方法としては、(1)白金系化合物を触媒として、
脂肪族不飽和基を含有するオルガノポリシロキサンとオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンとを付加反応させ
て離型性皮膜を形成する方法、(2)有機すず化合物な
どの有機酸金属塩触媒を使用し、オルガノポリシロキサ
ンを縮合反応させて離型性皮膜を形成する方法などが知
られている。これらの方法において使用するシリコ−ン
組成物は、いずれも加熱によって皮膜を形成させる熱キ
ュアタイプと称されるものであり、その性状によってト
ルエン等の有機溶剤に溶解したタイプ、これをエマルジ
ョン化したエマルジョンタイプ、シリコ−ンのみからな
る無溶剤タイプに分類される。
【0004】また、現在は生産性の面から硬化速度の速
い付加反応型のシリコ−ン組成物が剥離剤として多く使
用される傾向にある。
【0005】しかしながら、剥離剤としては縮合反応型
のシリコ−ン組成物のように剥離紙等に形成した場合に
低速剥離時と高速剥離時との剥離力の差が大きい優れた
剥離特性を有する硬化皮膜を与えるものが望ましいが、
一般に付加反応型のシリコ−ン組成物は下記のようにそ
の硬化皮膜の剥離特性が満足できるものではない。即
ち、縮合反応型のシリコ−ン組成物はベ−スシロキサン
の末端のみに反応に係わる置換基があるため、その硬化
皮膜は比較的柔らかく、かつ、剥離紙等に形成すると低
速剥離時と高速剥離時での剥離力の差が大きく、剥離力
の剥離速度依存性が高い。これに対し、付加反応型のシ
リコ−ン組成物でビニル基等の官能基が分子鎖末端のみ
にあるものは、その粘度が高粘度で例えば10万cp
(センチポイズ)以上である場合は硬化性が悪く、ま
た、粘度が低く10万cp未満である場合は硬化性は良
好であるものの、得られる硬化皮膜は剥離紙等に形成し
た場合に剥離力の剥離速度依存性が小さいという問題が
ある。また、ベ−スシロキサンの分子鎖末端及び側鎖に
一定量以上の官能基を有する付加反応型シリコ−ン組成
物においても、硬化性は優れているものの得られる硬化
皮膜の剥離力の剥離速度依存性が小さいという現象があ
る。
【0006】それ故、シリコ−ン剥離剤として付加反応
型のみを統一して使用することは生産性や品質の点から
困難であり、このため、縮合反応型と付加反応型とを併
用することが多いのが現状である。しかし、この場合は
縮合反応型シリコーン組成物を使用後に洗浄を十分に行
わないと縮合型触媒であるSn等が触媒毒となって付加
反応型シリコ−ン組成物の付加反応を阻害するというト
ラブルが発生し易いため、洗浄等の工程が面倒で工業的
に非常に不利である。従って、付加反応型のみの統一使
用を可能にし得る剥離特性等の特性に優れた硬化皮膜を
与える付加反応型のシリコ−ン剥離剤組成物の開発が望
まれていた。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
硬化性が良好である上、剥離紙等に形成した場合、剥離
力の剥離速度依存性が大きく優れた剥離特性を有し、し
かも、シリコ−ン移行性に優れた硬化皮膜を与える付加
反応型のシリコ−ン剥離剤組成物を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(イ)分子
鎖末端がトリアルケニルシロキシ基で封鎖され、ケイ素
原子に結合する全有機基中のアルケニル基が0.05〜
0.15モル%であり、かつ、25℃における粘度が1
0万センチポイズ以上のオルガノポリシロキサンと、
(ロ)1分子中に少なくとも2個の水素原子がケイ素原
子に結合しているオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンと、(ハ)白金族系触媒とを配合した付加反応型のシ
リコーン剥離剤組成物は、従来の縮合反応型のシリコー
ン組成物に比べて硬化速度が速く、硬化性に優れている
上、剥離紙等に形成した場合、剥離力の剥離速度依存性
が高く、低速剥離時と高速剥離時との剥離力の差が大き
く優れた剥離特性を有し、しかも、シリコーン移行性が
大幅に改善された硬化皮膜を与えることを見出した。更
に、このシリコーン剥離剤組成物を使用すると、剥離剤
を付加反応型シリコーン組成物のみに統一することが可
能であり、このため縮合反応型及び付加反応型のシリコ
ーン組成物を併用する際の縮合反応型触媒による付加反
応阻害などのトラブルを防止して洗浄等の工程を大幅に
短縮でき、両面テープ等の剥離紙などを工業的に有利に
製造し得ること知見し、本発明をなすに至った。
【0009】従って、本発明は、 (イ)分子鎖末端がトリアルケニルシロキシ基で封鎖さ
れ、ケイ素原子に結合する全有機基中のアルケニル基が
0.05〜0.15モル%であり、かつ、25℃におけ
る粘度が10万センチポイズ以上のオルガノポリシロキ
サン、 (ロ)1分子中に少なくとも2個の水素原子がケイ素原
子に結合しているオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、 (ハ)白金族系触媒を配合したシリコーン剥離剤組成物
を提供する。
【0010】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明のシリコーン剥離剤組成物の主成分である
(イ)成分は、分子鎖末端がトリアルケニルシロキシ基
で封鎖され、かつ、ケイ素原子に結合する全有機基中の
アルケニル基量が0.05〜0.15モル%のオルガノ
ポリシロキサンである。このオルガノポリシロキサン
は、本発明組成物中のアルケニル基量が通常の付加型シ
リコーン剥離剤よりも少ないため、分子鎖末端のアルケ
ニル基がケイ素原子に対して3個必要であるもので、ア
ルケニル基が1又は2個の場合は硬化速度及びシリコー
ン移行性を改善することができない。更に、全有機基中
のアルケニル基量が0.15モル%を超えると目的とす
る剥離特性が得られない。
【0011】ここで、上記オルガノポリシロキサン中の
アルケニル基としては、例えばビニル基、アリル基等が
挙げられ、特にビニル基が好適である。また、ケイ素原
子に結合するアルケニル基以外の有機基としては、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、フ
ェニル基、トリル基等のアリ−ル基、更にはこれらの炭
素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基等で置換した一価炭化水素基などが挙げら
れる。なお、このケイ素原子に結合するアルケニル基以
外の有機基は、特に全有機基に対して50モル%以上が
メチル基であることが好ましい。
【0012】上記オルガノポリシロキサンは実質的に直
鎖状であることが望ましいが、一部分枝状であってもよ
く、更に、25℃における粘度が10万cp以上、好ま
しくは100万cp以上であり、10万cpより小さい
とアルケニル基含有量が増え、目的とする剥離特性が得
られない。
【0013】次に、本発明組成物に配合する(ロ)成分
のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは1分子中に
ケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個、好ま
しくは3個以上有するもので、この水素原子が存在する
ことで架橋剤として作用し得るものである。また、本発
明では、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの
分子中のSiH基が前記(イ)成分のオルガノポリシロ
キサンのケイ素原子に結合したアルケニル基に付加し、
これにより硬化皮膜が形成されるものである。
【0014】更に、上記オルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンのケイ素原子に結合した有機基は、特に制限さ
れず種々の有機基であってよいが、一般的には全有機基
の90モル%以上がメチル基であることが好適である。
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとし
ては、具体的に(CH3)HSiO単位、HSiO1.5
位、(CH32SiO単位、(CH33SiO0.5単位
からなるポリマ−又はコポリマ−などが例示され、これ
らは直鎖状、分枝鎖状、環状のいずれであってもよい。
【0015】また、このオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンは25℃における粘度が10〜500cp、特
に15〜200cpであることが好ましい。
【0016】本発明において、上述した(ロ)成分のオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、
(イ)成分のオルガノポリシロキサン中に含有されるア
ルケニル基量に応じて調整することが望ましく、硬化皮
膜性能及び剥離性能の面から(イ)成分100部(重量
部、以下同様)当たり0.3〜15部、特に0.5〜5
部の範囲とすることが好適である。
【0017】更に、本発明においては、付加硬化反応を
有効に進行させるため、従来この種の付加反応触媒とし
て公知の白金族系触媒を(ハ)成分として使用する。こ
のような白金族系触媒としては、例えば白金系、パラジ
ウム系、ロジウム系等の触媒があるが、特に白金系触媒
が好ましく、具体的には塩化白金酸、塩化白金酸のアル
コ−ル溶液やアルデヒド溶液、塩化白金酸と各種オレフ
ィン、ビニルシロキサンとの錯体などが挙げられる。
【0018】白金族系触媒の添加量は触媒量とすればよ
いが、良好な硬化皮膜を得ると共に経済的な見地から、
(イ)成分100部に対して白金族金属量として1〜1
000ppmの範囲とすることが望ましい。
【0019】本発明の組成物には、上記成分以外にその
他の任意成分を添加することができ、例えば白金族金属
系化合物の触媒活性を抑制する目的で各種有機窒素化合
物、有機りん化合物、アセチレン系化合物、オキシム化
合物、有機クロロ化合物等の活性抑制剤、剥離力をコン
トロ−ルする目的でシリコ−ンレジンなどを必要に応じ
て添加することができる。なお、任意成分の添加量は、
本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができ
る。
【0020】本発明のシリコ−ン剥離剤組成物は、上述
した(イ)〜(ハ)成分、更には任意成分の所定量を配
合することによって得ることができるが、この場合、
(イ)、(ロ)成分及び任意成分を予め均一に混合した
後、(ハ)成分を添加することが好ましい。なお、各成
分は1種類を単独で使用しても2種類以上を併用しても
よい。また、必要に応じて各成分をトルエン、キシレ
ン、n−ヘキサン等の有機溶剤に溶解して調製してもよ
い。
【0021】このようにして調製されるシリコ−ン剥離
剤組成物は、例えば紙、プラスチックフィルム等の基材
に塗布し、次いで常法によって加熱硬化させて硬化皮膜
を形成させることによって剥離紙等を製造することがで
きる。
【0022】
【発明の効果】本発明のシリコ−ン剥離剤組成物は、硬
化速度が速く、硬化性に優れている上、剥離紙等に形成
した場合、剥離力の剥離速度依存性が高く、低速剥離時
と高速剥離時との剥離力の差が大きく優れた剥離特性を
有し、しかも、シリコ−ン移行性に優れた硬化皮膜を与
えるもので、例えば両面テ−プの重面用の剥離紙などと
して好適に利用することができる。更に、本発明によれ
ば、シリコ−ン剥離剤として付加反応型シリコ−ン組成
物のみを統一して使用することが可能であり、縮合反応
型及び付加反応型のシリコ−ン組成物を併用する際の縮
合反応型触媒による付加反応阻害などのトラブルを防止
することができ、洗浄等の工程を大幅に短縮でき、工業
的に非常に有利である。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
り、粘度は25℃の値である。
【0024】また、シリコ−ン組成物の硬化速度、剥離
力、残留接着率、シリコ−ン移行性は下記の方法により
測定した。 硬化速度:シリコ−ン組成物を薄膜状フィルム又はシ−
ト状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥
機中で加熱して形成される硬化皮膜を指で数回こすり、
くもり及び脱落のない状態になるまでの時間を測定し
た。 剥離力:シリコ−ン組成物を薄膜状フィルム又はシ−ト
状の基材表面に所定量塗布し、所定温度の熱風式乾燥機
中で加熱して硬化皮膜を形成した後、この硬化皮膜表面
にアクリル系溶剤型粘着剤・オリバインBPS−512
7(東洋インキ製造株式会社製)又はアクリルエマルジ
ョン型粘着剤・オリバインBPW−311OH(東洋イ
ンキ製造株式会社製)を塗布して100℃で3分間加熱
処理した。次に、この処理面に坪量64g/m2の上質
紙を貼り合わせ、25℃で20時間エイジングさせた
後、試料を5cm幅に切断し、引張り試験機を用いて1
80℃の角度で剥離速度0.3 m/分、60 m/分
で貼り合わせて紙を引張り、剥離するのに要する力
(g)を測定した。 残留接着率:剥離力測定の場合と同様にして基材表面に
形成されたシリコ−ン組成物の硬化皮膜の表面にポリエ
ステルテ−プ(商品名:ルミラ−31B,日東電工株式
会社製)を貼り合わせ、20g/cm2の荷重をのせて
70℃で20時間加熱エイジングした後、テ−プをはが
してステンレス板に貼り付けた。次に、このテ−プをス
テンレス板から180℃の角度で剥離速度0.3m/分
ではがし、剥離するのに要する力(g)を測定した。ま
た、シリコ−ン硬化皮膜を貼り合わせていない未処理の
テ−プをステンレス板から剥離するのに要する力(g)
を測定し、これらの比をとって百分率で表した。 シリコ−ン移行性:剥離力測定の場合と同様にして基材
表面にシリコ−ン組成物の硬化皮膜を形成させた後、そ
の表面に25μm のPETフィルムを貼り合わせて1
0kg/cm2、25℃で60分間圧着処理を行い、処
理後のPETフィルムのシリコ−ン圧着面のSiカウン
トをX線スペクトロメ−タ−で測定(X線法)すると共
に、油性のマジックでのハジキの有無(マジック法)を
評価した。
【0025】〔実施例1〕 (イ)成分として分子鎖末端がトリビニルシロキシ基で
封鎖され、メチルビニルシロキサン単位を0.11モル
%含有し、30%トルエン溶解粘度が8000cpの生
ゴム状のジメチルポリシロキサン(全有機基中のビニル
基量は0.12モル%)100部と(ロ)成分として分
子鎖末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、ジメチル
シロキサン単位を30モル%含有する粘度が150cp
のメチルハイドロジェンポリシロキサン1.5部及び下
記式で示されるアセチレン性不飽和基を有するケイ素
化合物3部を混合し、有効成分が30%となるようにト
ルエンを用いて均一に溶解した後、これに(ハ)成分と
して白金とビニルシロキサンとの鎖体を白金換算で20
0ppmになるように添加し、シリコーン組成物(1)
を得た。
【0026】
【化1】
【0027】〔実施例2〕 (イ)成分として分子鎖末端がトリビニルシロキシ基で
封鎖され、30%トルエン溶解粘度が5000cpの生
ゴム状のジメチルポリシロキサン(全有機基中のビニル
基量は0.06モル%)を100部、(ロ)成分として
分子鎖末端がトリメチルシロキシ基で封鎖された粘度が
20cpのメチルハイドロジェンポリシロキサンを1.
0部使用する以外は実施例1と同様にしてシリコーン組
成物(2)を得た。
【0028】〔比較例1〕 分子鎖末端がジメチルハイドロキシシロキシ基で封鎖さ
れ、30%トルエン溶解粘度が10000cpの生ゴム
状のジメチルポリシロキサン100部、分子鎖末端がト
リメチルシロキシ基で封鎖された粘度が20cpのメチ
ルハイドロジェンポリシロキサンを1.0部を混合し、
有効成分が30%となるようにトルエンを用いて均一に
溶解した後、これに有機すず化合物をすず換算で0.5
%になるように添加し、シリコーン組成物(3)を得
た。
【0029】〔比較例2〕 (イ)成分として分子鎖末端がジメチルビニルシロキシ
基で封鎖され、30%トルエン溶解粘度が5000cp
の生ゴム状のジメチルポリシロキサンを使用する以外は
実施例2と同様にしてシリコーン組成物(4)を得た。
【0030】〔比較例3〕 (イ)成分として分子鎖末端がトリビニルシロキシ基で
封鎖され、メチルビニルシロキサン単位を0.38モル
%含有し、30%トルエン溶解粘度が5000cpの生
ゴム状のジメチルポリシロキサン(全有機基中のビニル
基量は0.25モル%)を使用し、(ロ)成分の配合量
を2.2部とする以外は実施例1と同様にしてシリコー
ン組成物(5)を得た。
【0031】次に、得られたシリコ−ン組成物(1)〜
(5)をポリエチレンラミネ−ト紙に塗布量が0.8g
/m2となるように塗工し、硬化速度については100
℃又は140℃の温度条件で、他の物性については14
0℃で30秒間キュア−して測定した。以上の結果を表
1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果より、本発明のシリコ−ン剥離
剤組成物(実施例1,2)は、縮合反応型のシリコ−ン
組成物(比較例1)に比べて硬化性に優れている上、剥
離力の剥離速度依存性が高く、しかも、シリコ−ン移行
性に優れた硬化皮膜を与えることが確認された。また、
これに対し、本発明に係るいずれかの必須成分を欠くシ
リコ−ン剥離剤組成物(比較例2,3)は、硬化皮膜の
剥離力の剥離速度依存性が低かったり、シリコ−ン移行
性に劣るものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 憲一 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−218763(JP,A) 特開 昭50−25644(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)分子鎖末端がトリアルケニルシロキ
    シ基で封鎖され、ケイ素原子に結合する全有機基中のア
    ルケニル基が0.05〜0.15モル%であり、かつ、
    25℃における粘度が10万センチポイズ以上のオルガ
    ノポリシロキサン、 (ロ)1分子中に少なくとも2個の水素原子がケイ素原
    子に結合しているオルガノハイドロジェンポリシロキサ
    ン、 (ハ)白金族系触媒を配合してなることを特徴とするシ
    リコーン剥離剤組成物。
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