JP2680655B2 - 濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン組成物 - Google Patents
濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン組成物Info
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- JP2680655B2 JP2680655B2 JP1196689A JP1196689A JP2680655B2 JP 2680655 B2 JP2680655 B2 JP 2680655B2 JP 1196689 A JP1196689 A JP 1196689A JP 1196689 A JP1196689 A JP 1196689A JP 2680655 B2 JP2680655 B2 JP 2680655B2
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- spraying
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- pyridafenthion
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン（o,o
−ジエチル 2,3−ジヒドロ−３−オキソ−２−フェニ
ル−６−ピリダジニルホスホロチオエート）組成物に関
する。
−ジエチル 2,3−ジヒドロ−３−オキソ−２−フェニ
ル−６−ピリダジニルホスホロチオエート）組成物に関
する。
濃厚液微量散布とは高濃度に薬剤を含有する油剤を希
釈することなく10アール当たり300ml〜1000ml程度を散
布する散布技術をいう。この技術は一回の薬剤の積み込
みで広範囲に薬剤を散布することができるので、航空機
又はヘリコプターによる広域散布に適した技術である。
釈することなく10アール当たり300ml〜1000ml程度を散
布する散布技術をいう。この技術は一回の薬剤の積み込
みで広範囲に薬剤を散布することができるので、航空機
又はヘリコプターによる広域散布に適した技術である。
しかるにこのように微量散布に用いる油剤は、高濃度
に薬剤を含有するものであり、且つ広域に散布すること
を目的としているため、使用する溶剤としては以下の条
件等を満たすものでなければならない。
に薬剤を含有するものであり、且つ広域に散布すること
を目的としているため、使用する溶剤としては以下の条
件等を満たすものでなければならない。
（１）薬剤をよく溶かすこと （２）引火点が高いこと （３）毒性が低いこと （４）薬害が少ないこと （５）薬剤を分解しないこと 特にピリダフェンチオンのように常温では固体の薬剤
（融点53℃）の場合は、通常の濃厚液微量散布用油剤に
用いられる溶剤類は、例えば、キシレン、メチルナフタ
レンを使用した場合は、20％を越す濃度では低温条件下
に長期間放置すると薬剤が結晶として析出してしまい、
高濃度の油剤を作ることができなかった。
（融点53℃）の場合は、通常の濃厚液微量散布用油剤に
用いられる溶剤類は、例えば、キシレン、メチルナフタ
レンを使用した場合は、20％を越す濃度では低温条件下
に長期間放置すると薬剤が結晶として析出してしまい、
高濃度の油剤を作ることができなかった。
従って本発明は、常温で固体であるピリダフェンチオ
ンを高濃度に含有し、、しかも低温条件下において結晶
が析出せず、長期間保存可能な油剤を提供することを課
題とする。
ンを高濃度に含有し、、しかも低温条件下において結晶
が析出せず、長期間保存可能な油剤を提供することを課
題とする。
また、前記条件を満たすことにより、ピリダフェンチ
オンが本来所有する優れた殺虫活性を最大限に発揮する
とともに、施用した作物に薬害を示さない優れた高濃度
油剤を提供することを課題とする。
オンが本来所有する優れた殺虫活性を最大限に発揮する
とともに、施用した作物に薬害を示さない優れた高濃度
油剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、高濃度の油剤を作るべく鋭意検討を重
ね、エチレングリコールモノフェニルエーテルがそれ自
身は低温では固体（凝固点14℃）であるにもかかわらず
ピリダフェンチオンと混合した場合、混合比がピリダフ
ェンチオン／エチレングリコールモノフェニルエーテル
＝20/80〜60/40の範囲において低温下でも長期間液状で
ありかつピリダンフェンチオンを分解しないことを見出
し本発明を完成した。
ね、エチレングリコールモノフェニルエーテルがそれ自
身は低温では固体（凝固点14℃）であるにもかかわらず
ピリダフェンチオンと混合した場合、混合比がピリダフ
ェンチオン／エチレングリコールモノフェニルエーテル
＝20/80〜60/40の範囲において低温下でも長期間液状で
ありかつピリダンフェンチオンを分解しないことを見出
し本発明を完成した。
すなわち本発明は、殺虫剤ピリダフェンチオン20〜60
部とエチレングリコールモノフェニルエーテル30〜80部
の相溶物より成る濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン
組成物である。
部とエチレングリコールモノフェニルエーテル30〜80部
の相溶物より成る濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン
組成物である。
本発明組成物は、ピリダフェンチオン60重量％を含む
場合においても低温で長期間結晶を析出することなく、
安定して保存できる。
場合においても低温で長期間結晶を析出することなく、
安定して保存できる。
また本発明組成物は、アオムシ、アブラムシ、イナ
ゴ、二化メイ虫、ヨトウムシ、コナガ、コブノメイガ、
アワヨトウ、シンクイムシ類、ハマキムシ類等本来ピリ
ダフェンチオンが活性を示す害虫に対し優れた殺虫活性
を示す。
ゴ、二化メイ虫、ヨトウムシ、コナガ、コブノメイガ、
アワヨトウ、シンクイムシ類、ハマキムシ類等本来ピリ
ダフェンチオンが活性を示す害虫に対し優れた殺虫活性
を示す。
さらに、本発明の組成物は界面活性剤を併用する態様
を包含する。界面活性剤としては例えば、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、およびそれらのホルムアルデヒド縮
合物、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート、アルキルアリールス
ルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、高級アルコ
ール硫酸エステル類が挙げられる。特にポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテルのホルムアルデヒドの縮
合物でかつHLBが通常のものより高い13〜16であるもの
を併用することにより殺虫効果により優れ、ナス、キュ
ウリ等の作物に対して薬剤のない濃厚液微量散布油剤と
することができる。
を包含する。界面活性剤としては例えば、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、およびそれらのホルムアルデヒド縮
合物、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート、アルキルアリールス
ルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、高級アルコ
ール硫酸エステル類が挙げられる。特にポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテルのホルムアルデヒドの縮
合物でかつHLBが通常のものより高い13〜16であるもの
を併用することにより殺虫効果により優れ、ナス、キュ
ウリ等の作物に対して薬剤のない濃厚液微量散布油剤と
することができる。
次に本発明の組成物の調製法およびその効果について
実施例をあげて更に詳しく説明する。
実施例をあげて更に詳しく説明する。
実施例１ 本発明の組成物の調製 ピリダフェンチオン、エチレングリコールモノフェニ
ルエーテルおよび界面活性剤を表−１の比率（重量）で
40℃で加温混合して油剤を調製した。
ルエーテルおよび界面活性剤を表−１の比率（重量）で
40℃で加温混合して油剤を調製した。
比較剤として溶剤としてキシレンおよびメチルナフタ
レンを使用して表−１の油剤を調製した。
レンを使用して表−１の油剤を調製した。
試験例１ 本発明組成物の保存安定性試験 実施例１で調製した油剤を、100mlの広口の透明ガラ
スビンの肩口まで充填し、密栓をして−５℃の冷蔵庫に
保存し経時的に取り出し結晶の析出の有無を観察した。
スビンの肩口まで充填し、密栓をして−５℃の冷蔵庫に
保存し経時的に取り出し結晶の析出の有無を観察した。
結果をまとめて表−２に示す。
本発明の組成物Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、は良好な保
存安定性を示した。
存安定性を示した。
試験例２ キャベツアオムシに対する殺虫活性試験 前年11月初旬に定植したキャベツ畑において５月中旬
に多数のアオムシの発生を確認したので、薬剤を散布し
て殺虫効果検討した。
に多数のアオムシの発生を確認したので、薬剤を散布し
て殺虫効果検討した。
本発明組成物をハンドキャリータイプのULVスプレー
ヤーを用い100ml/10アール相当を散布し、対照の薬剤
（乳剤）は所定の濃度に希釈して肩掛式噴霧器で150/
10アールの割合で散布した。また散布剤に枯れた下葉な
どを取り除き薬剤がかかるように、散布後の調査に便利
なようにした。
ヤーを用い100ml/10アール相当を散布し、対照の薬剤
（乳剤）は所定の濃度に希釈して肩掛式噴霧器で150/
10アールの割合で散布した。また散布剤に枯れた下葉な
どを取り除き薬剤がかかるように、散布後の調査に便利
なようにした。
薬剤散布の翌日、該薬剤区より中庸の10株について生
死虫を調査した。
死虫を調査した。
試験結果をまとめて表−３に示す。
本発明組成物はキャベツアオムシに対して優れた殺虫
効果を示した。
効果を示した。
試験例 バラアブラムシに対する殺虫活性試験 バラアブラムシの発生した露地栽培のバラ（草丈約60
cm）に本発明組成物をハンドキャリータイプのULVスプ
レーヤーで100ml/10アールを散布し、対照薬剤は所定濃
度に希釈して肩掛式噴霧器で150/10アールを散布し
た。各薬剤区より３株を選定し、その各株ごとに３枝を
選びこれについての虫数（成虫、幼虫の合算）を調べ
た。散布後は１日後及び２日後に調査した。
cm）に本発明組成物をハンドキャリータイプのULVスプ
レーヤーで100ml/10アールを散布し、対照薬剤は所定濃
度に希釈して肩掛式噴霧器で150/10アールを散布し
た。各薬剤区より３株を選定し、その各株ごとに３枝を
選びこれについての虫数（成虫、幼虫の合算）を調べ
た。散布後は１日後及び２日後に調査した。
試験結果を表−４に示した。
本発明組成物は、バラアブラムシに対して優れた殺虫
効果を示した。
効果を示した。
試験例４ イナゴに対する殺虫効果試験 ８月初旬、水田に於いてイナゴ（コバネイナゴ）の発
生が認められたので試験を行った。試験区の大きさは１
区135m2で、３反復で実施した。本発明組成物をハンド
キャリータイプノULVスプレーヤーを用い100ml/10アー
ルの割合で散布し、対照の粉剤は手動式散粉機により3k
g/10アール当散布した。調査は、散布直前、散布１日
後、３日後及び７日後に36cm直径の捕虫網による10回す
くいどりにより生息密度を調査した。
生が認められたので試験を行った。試験区の大きさは１
区135m2で、３反復で実施した。本発明組成物をハンド
キャリータイプノULVスプレーヤーを用い100ml/10アー
ルの割合で散布し、対照の粉剤は手動式散粉機により3k
g/10アール当散布した。調査は、散布直前、散布１日
後、３日後及び７日後に36cm直径の捕虫網による10回す
くいどりにより生息密度を調査した。
試験結果を表−５に示した。
本発明組成物はイナゴに対して優れた殺虫効果を示し
た。
た。
試験例５ 作物に対する薬害試験 直径1.5cmの素焼鉢に高さ約20cmに生育したナス苗及
びキュウリ苗を各１苗／鉢に植え、本発明組成物を鉢当
たり1ml、3mlを香水噴霧機を用い均一に噴霧した。散布
後は温室内に置き、一週間後に薬剤の程度を観察した。
びキュウリ苗を各１苗／鉢に植え、本発明組成物を鉢当
たり1ml、3mlを香水噴霧機を用い均一に噴霧した。散布
後は温室内に置き、一週間後に薬剤の程度を観察した。
試験結果を表−６に示す。
本発明組成物はナスとキュウリの苗に対して通常の散
布量で殆ど薬害を示さず、安全に使用できることを示
す。
布量で殆ど薬害を示さず、安全に使用できることを示
す。
〔発明の効果〕 本発明の濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン組成物
は、常温で固体であるピリダフェンチオンを高濃度で含
有しているにもかかわらず、優れた長期の保存安定性を
示す。
は、常温で固体であるピリダフェンチオンを高濃度で含
有しているにもかかわらず、優れた長期の保存安定性を
示す。
また、組成物として殺虫活性が優れ、作物に対する薬
害がないことから、水等で希釈することなく散布できる
ため、積載重量に制限のある航空機またはヘリコプター
による広域散布が可能である。
害がないことから、水等で希釈することなく散布できる
ため、積載重量に制限のある航空機またはヘリコプター
による広域散布が可能である。
Claims (1)
- 【請求項１】殺虫剤ピリダフェンチオン20〜60部とエチ
レングリコールモノフェニルエーテル30〜80部の相溶物
より成る濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン組成物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1196689A JP2680655B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1196689A JP2680655B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02193904A JPH02193904A (ja) | 1990-07-31 |
| JP2680655B2 true JP2680655B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11792359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1196689A Expired - Fee Related JP2680655B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 濃厚液微量散布用ピリダフェンチオン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2680655B2 (ja) |
-
1989
- 1989-01-23 JP JP1196689A patent/JP2680655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02193904A (ja) | 1990-07-31 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |