JP2679572B2 - カーテン式安全ネット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】高所で建築構造物の作業をする場
合、梁によって閉鎖された領域では、人或いは物の落下
の危険を防止するため、落下防止用の安全ネットを張っ
て作業する。この発明は、この安全ネットに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来は、梁によって囲まれた領域で、梁
に懸架された吊り足場に数箇所づつ、方形の安全ネット
の四辺を取着し、方形に囲まれた領域全域に安全ネット
を張っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、吊り
足場に安全ネットの四辺の数箇所が固着してあるので、
作業時一時的に撤去すると復旧が面倒で安全ネットの復
旧施工が大幅におくれるか、長期間安全ネットの無い状
態が続き、非常に危険であり安全管理上問題があった。

【０００４】この発明は、こうした問題を解決するよう
工夫されたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】梁で方形に囲まれた高所
の領域で梁に吊り足場を懸架し、四隅の吊り足場に、そ
れぞれワイヤロープを梁に沿って張り巡らし、該ワイヤ
ロープにピンで開閉可能な複数のフック・リングを挿入
し、該フック・リングに方形の安全ネットの四辺を固着
する。作業のため一時安全ネットを撤去する場合は、前
記方形に張り巡らしたワイヤロープの一辺に挿入したフ
ック・リングのピンを抜き開放して、カーテン式に一方
向に安全ネットを引き寄せる。再び安全ネットを、梁で
囲まれた領域一杯に広げて復旧する場合は前記開放した
フック・リングの両端にロープ等を繋着し、該ロープを
手繰り寄せてフック・リングを再び前記ワイヤロープに
掛着し、ピンをロックして容易に安全ネットを復旧する
ことができる。

【０００６】

【実施例】図１に実施例の見取り図を示す。

【０００７】梁１で方形に閉鎖された領域の四隅に懸架
した吊り足場２にワイヤロープ３を梁巡らす。該ワイヤ
ロープ３にピンで開放できるフック・リング４を複数個
挿入し、該フック・リング４に安全ネット５の四辺を固
着する。また、方形の領域の相対峙する二辺には数個の
命網用フック６を吊り足場２に係着し万一の安全を図
る。

【０００８】命網用フック６の係着してある相対峙する
二辺を固定端Ａとし、固定端Ａの一方を開放することに
よって、安全ネットをカーテン式に一時撤去することが
出来る。安全ネット５を梁によって囲まれた領域に復旧
する場合は逆にワイヤロープに沿って安全ネットを固定
端側に引き寄せてフック・リング４をワイヤロープ３に
掛着しピンロックする。

【０００９】図２は安全ネット５張着の詳細図である。

【００１０】

【発明の効果】高所で建築構造物の作業をする場合、人
或いは物の落下を防ぐため安全ネットを吊り足場に張着
するが、作業の関係上、一時安全ネットの撤去を余儀な
くされることがある。この場合一時撤去しても安全確保
のため直ちに修復せねばならないが、この発明はカーテ
ン式に撤去・修復が容易にでき、安全作業に貢献するこ
とができる。

【００１１】なおこの発明によれば、カーテンの移動の
機構が簡素なばかりか、Ｘ、Ｙ両方向に、かつ任意の開
度に安全ネットを保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の鳥瞰図である。

【図２】安全ネット張着の詳細図である。

【図３】実施例の上面図である。

【符号の説明】

１・・・梁、２・・・吊り足場、３・・・ワイヤロー
プ、４・・・フック・リング、５・・・安全ネット、６
・・・命網用フック、７・・・足場板、Ａ・・・固定端

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 梁で方形に囲まれた領域内で安全ネット
   を用いる場合、四隅の吊り足場に梁に沿ってワイヤロー
   プを張り、要所に命綱用フックで足場に係着し、該ワイ
   ヤロープに、ピンで開閉出来る複数のフック・リングを
   挿入し、該フック・リングに安全ネットを固着し、四辺
   の内任意の一辺のフック・リングを開放して、カーテン
   式に安全ネットを引き寄せたり、安全ネットを張ったり
   することを特徴とするカーテン式安全ネット。