JP2678939B2 - 含油廃水の処理方法 - Google Patents
含油廃水の処理方法Info
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- JP2678939B2 JP2678939B2 JP1090392A JP9039289A JP2678939B2 JP 2678939 B2 JP2678939 B2 JP 2678939B2 JP 1090392 A JP1090392 A JP 1090392A JP 9039289 A JP9039289 A JP 9039289A JP 2678939 B2 JP2678939 B2 JP 2678939B2
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- oil
- wastewater
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- ferric chloride
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は特に含油廃水に水溶性フミン酸塩を添加し、
酸性を示す鉄塩、例えば塩化第二鉄で凝集処理する際に
廃水中の油分及び懸濁性浮遊物質を同時に沈澱分離する
ようになしたことを特徴とする含油廃水の処理方法に関
し、更に詳細には、フミン酸の活性基、例えばカルボニ
ル基、カルボキシル基、フェノール性ヒドロキシル基、
メトキシル基等によるコロイド粒子に対する吸着凝集性
能を利用して、廃水中の油分及び懸濁性浮遊物質を凝集
沈澱するようになした、簡素で簡便な含油廃水の処理方
法に係わる。
酸性を示す鉄塩、例えば塩化第二鉄で凝集処理する際に
廃水中の油分及び懸濁性浮遊物質を同時に沈澱分離する
ようになしたことを特徴とする含油廃水の処理方法に関
し、更に詳細には、フミン酸の活性基、例えばカルボニ
ル基、カルボキシル基、フェノール性ヒドロキシル基、
メトキシル基等によるコロイド粒子に対する吸着凝集性
能を利用して、廃水中の油分及び懸濁性浮遊物質を凝集
沈澱するようになした、簡素で簡便な含油廃水の処理方
法に係わる。
「従来の技術」 従来、含油廃水の処理方法としては、オイルセパレー
ターや凝集剤を添加しての加圧浮上分離等の装置を用い
て物理的に油分を除去する方法、或いは活性炭、低炭化
度石炭等の油吸着剤を用いて分離除去する方法、更には
活性汚泥法等による生物学的処理方法等が知られている
が、これらの含油廃水処理方法は、取り扱いが煩雑な装
置であったり、処理施設の規模が大型であったりして、
維持管理面でも大掛りになり、その処理費用も莫大であ
る。
ターや凝集剤を添加しての加圧浮上分離等の装置を用い
て物理的に油分を除去する方法、或いは活性炭、低炭化
度石炭等の油吸着剤を用いて分離除去する方法、更には
活性汚泥法等による生物学的処理方法等が知られている
が、これらの含油廃水処理方法は、取り扱いが煩雑な装
置であったり、処理施設の規模が大型であったりして、
維持管理面でも大掛りになり、その処理費用も莫大であ
る。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、フミ
ン酸の多岐にわたる化学的特性を利用することにより、
設備を小型化し且つ高濃度含油廃水や乳化された油滴の
ような除去困難な形の油分を簡素で簡便に処理可能にし
たものである。
ン酸の多岐にわたる化学的特性を利用することにより、
設備を小型化し且つ高濃度含油廃水や乳化された油滴の
ような除去困難な形の油分を簡素で簡便に処理可能にし
たものである。
「課題を解決するための手段」 而して、本発明の要旨とするところは、動植物油、鉱
物油等の油を含有する廃水の処理を行うにあたり、夾雑
物除去後に、処理廃水の量に対して50mg/以下になる
ように水溶性のフミン酸塩を添加し、混合撹拌した後pH
が6.0以下になるように塩化第二鉄等の酸性を示す鉄塩
を添加し、フミン酸が不溶性に変化する際に廃水中の油
分及び懸濁性浮遊物質を凝集させ、該凝集物を沈澱槽内
で沈澱分離させ、その後沈澱槽内の上澄液を低炭化度石
炭とサンゴ、カキ殻等の炭酸カルシウム系濾材を複層と
する濾過装置によって濾過処理するようになしたことを
特徴とする含油廃水の処理方法にある。
物油等の油を含有する廃水の処理を行うにあたり、夾雑
物除去後に、処理廃水の量に対して50mg/以下になる
ように水溶性のフミン酸塩を添加し、混合撹拌した後pH
が6.0以下になるように塩化第二鉄等の酸性を示す鉄塩
を添加し、フミン酸が不溶性に変化する際に廃水中の油
分及び懸濁性浮遊物質を凝集させ、該凝集物を沈澱槽内
で沈澱分離させ、その後沈澱槽内の上澄液を低炭化度石
炭とサンゴ、カキ殻等の炭酸カルシウム系濾材を複層と
する濾過装置によって濾過処理するようになしたことを
特徴とする含油廃水の処理方法にある。
上記構成を更に具体的に説明すると、原廃水中から夾
雑物を除去する第一工程、夾雑物を除去した廃水に、該
廃水の量に対して50mg/以下の水溶性のフミン酸塩を
添加する第二工程、廃水とフミン酸塩を混合撹拌した後
pHが6.0以下になるよう酸性を示す鉄塩、例えば塩化第
二鉄を加える第三工程、沈澱槽内で油分及び懸濁性浮遊
物を凝集させて沈澱分離させる第四の工程を行う。尚、
油分及び懸濁性浮遊物の凝集は、フミン酸を添加した含
油廃水に塩化第二鉄溶液を加えることにより、フミン酸
が不溶性に変化する際に行われる。
雑物を除去する第一工程、夾雑物を除去した廃水に、該
廃水の量に対して50mg/以下の水溶性のフミン酸塩を
添加する第二工程、廃水とフミン酸塩を混合撹拌した後
pHが6.0以下になるよう酸性を示す鉄塩、例えば塩化第
二鉄を加える第三工程、沈澱槽内で油分及び懸濁性浮遊
物を凝集させて沈澱分離させる第四の工程を行う。尚、
油分及び懸濁性浮遊物の凝集は、フミン酸を添加した含
油廃水に塩化第二鉄溶液を加えることにより、フミン酸
が不溶性に変化する際に行われる。
更にその後、前記第四工程において油分及び懸濁性浮
遊物を凝集させて沈澱させたときの上澄液を更に清浄化
するために、濾過処理を行うものである。
遊物を凝集させて沈澱させたときの上澄液を更に清浄化
するために、濾過処理を行うものである。
「実験例」 以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説
明する。
明する。
第１図は本発明の第一の実施例のフローシートであ
る。
る。
１は含油廃水であり、２は該含油廃水中から夾雑物を
除去するためのスクリーンである。３は含油原廃水貯槽
３′から含油原廃水を吸い上げるための揚水ポンプであ
る。４はフミン酸溶液貯槽４′からフミン酸溶液を送出
するためのポンプである。５は夾雑物を除去した含油廃
水を送出するパイプ、６はフミン酸溶液を送出するパイ
プである。７は含油原廃水とフミン酸溶液を混合撹拌す
るラインミキサー、８は含油原廃水と塩化第二鉄を混合
撹拌するラインミキサーである。
除去するためのスクリーンである。３は含油原廃水貯槽
３′から含油原廃水を吸い上げるための揚水ポンプであ
る。４はフミン酸溶液貯槽４′からフミン酸溶液を送出
するためのポンプである。５は夾雑物を除去した含油廃
水を送出するパイプ、６はフミン酸溶液を送出するパイ
プである。７は含油原廃水とフミン酸溶液を混合撹拌す
るラインミキサー、８は含油原廃水と塩化第二鉄を混合
撹拌するラインミキサーである。
９は塩化第二鉄溶液貯槽、10はpH検出及びコントロー
ル器、11は塩化第二鉄注入用コントロールバルブであ
る。12は凝集反応後の含油廃水を送出するパイプ、13は
沈澱槽である。
ル器、11は塩化第二鉄注入用コントロールバルブであ
る。12は凝集反応後の含油廃水を送出するパイプ、13は
沈澱槽である。
また、その他14は凝沈処理水貯槽であり、上澄液を貯
めるものである。15は凝集沈澱物濃縮貯槽である。16は
濾過塔であり、低炭化度石炭とサンゴ、カキ殻等の炭酸
カルシウム系濾材の複層になっている。尚、低炭化度石
炭はフミン酸を加えることにより色等が残る場合にその
色等を除去し、また炭酸カルシウム系濾材はpHを中和す
るものである。17は濾過処理水送出パイプである。
めるものである。15は凝集沈澱物濃縮貯槽である。16は
濾過塔であり、低炭化度石炭とサンゴ、カキ殻等の炭酸
カルシウム系濾材の複層になっている。尚、低炭化度石
炭はフミン酸を加えることにより色等が残る場合にその
色等を除去し、また炭酸カルシウム系濾材はpHを中和す
るものである。17は濾過処理水送出パイプである。
本実施例は、スクリーン２をもって夾雑物を除去した
含油原廃水にパイプ６を介してフミン酸溶液を添加し、
更にラインミキサー７にて混合撹拌した後、塩化第二鉄
溶液を加えてpHが6.0以下になるようにし、混合撹拌し
た後沈澱槽内において油分及び懸濁性浮遊物を凝集させ
て沈澱させるものである。
含油原廃水にパイプ６を介してフミン酸溶液を添加し、
更にラインミキサー７にて混合撹拌した後、塩化第二鉄
溶液を加えてpHが6.0以下になるようにし、混合撹拌し
た後沈澱槽内において油分及び懸濁性浮遊物を凝集させ
て沈澱させるものである。
次に、第２図に示した本発明の第二の実施例について
説明する。
説明する。
本実施例と前記第一実施例と相違する処は、前記第一
実施例が分離した２個のラインミキサー７、８を用い且
つコントロールバルブ11を用いて塩化第二鉄溶液を含油
原廃水に注入するものであるのに対し、本実施例では前
記第一実施例のラインミキサーに代えて２個の槽を一体
化した凝集反応槽18を用い、且つポンプ21で塩化第二鉄
溶液を断続的に注入するようになしたことにある。ま
た、図中20は含油原廃水とフミン酸溶液の混合撹拌機、
21は含油原廃水と塩化第二鉄溶液の混合撹拌機である。
実施例が分離した２個のラインミキサー７、８を用い且
つコントロールバルブ11を用いて塩化第二鉄溶液を含油
原廃水に注入するものであるのに対し、本実施例では前
記第一実施例のラインミキサーに代えて２個の槽を一体
化した凝集反応槽18を用い、且つポンプ21で塩化第二鉄
溶液を断続的に注入するようになしたことにある。ま
た、図中20は含油原廃水とフミン酸溶液の混合撹拌機、
21は含油原廃水と塩化第二鉄溶液の混合撹拌機である。
尚、その他の構成は前記第一実施例と同様であるの
で、同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省
略する。
で、同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省
略する。
「発明の効果」 本発明によれば、処理設備の規模を小型化させること
ができ、且つ高濃度の含油廃水や乳化された油滴のよう
な除去困難な形の油分を、簡素で簡便に処理することが
できるものである。
ができ、且つ高濃度の含油廃水や乳化された油滴のよう
な除去困難な形の油分を、簡素で簡便に処理することが
できるものである。
以下に実験例及び実験結果を示す。
運転条件 処理量280／日 凝集反応槽２、沈澱槽５ 水溶性フミン酸塩注入量20mg/ 塩化第二鉄溶液注入によるpH調整値5.0 〔実験結果〕
第１図はラインミキサー及びコントロールバルブを使用
して塩化第二鉄溶液を注入してpHをコントロールする本
発明の第一実施例のフローシート、第２図は凝集反応槽
で混合撹拌してポンプで塩化第二鉄溶液を断続的に注入
してpHをコントロールする本発明の第二実施例のフロー
シートである。 １……含油原廃水 ２……夾雑物除去の為のスクリーン ３……調整槽の原廃水揚水ポンプ ４……フミン酸溶液注入ポンプ（３と連動） ５……夾雑物を除去した含油廃水を送出するパイプ ６……フミン酸溶液を送出するパイプ ７……ラインミキサー（フミン酸溶液との混合撹拌） ８……ラインミキサー（塩化第二鉄溶液との混合撹拌） ９……塩化第二鉄溶液貯槽 10……pH検出及びコントロール器 11……塩化第二鉄溶液注入用コントロールバルブ 12……凝集反応後の含油廃水を送出するパイプ 13……貯槽、14……凝沈処理水貯槽 15……凝集沈澱物濃縮貯槽 16……濾過塔（低炭化度石炭と炭酸カルシウム系濾材の
複層） 17……濾過処理水、18……凝集反応槽 19……塩化第二鉄溶液の注入ポンプ 20……フミン酸溶液の混合撹拌機 21……塩化第二鉄溶液の混合撹拌機
して塩化第二鉄溶液を注入してpHをコントロールする本
発明の第一実施例のフローシート、第２図は凝集反応槽
で混合撹拌してポンプで塩化第二鉄溶液を断続的に注入
してpHをコントロールする本発明の第二実施例のフロー
シートである。 １……含油原廃水 ２……夾雑物除去の為のスクリーン ３……調整槽の原廃水揚水ポンプ ４……フミン酸溶液注入ポンプ（３と連動） ５……夾雑物を除去した含油廃水を送出するパイプ ６……フミン酸溶液を送出するパイプ ７……ラインミキサー（フミン酸溶液との混合撹拌） ８……ラインミキサー（塩化第二鉄溶液との混合撹拌） ９……塩化第二鉄溶液貯槽 10……pH検出及びコントロール器 11……塩化第二鉄溶液注入用コントロールバルブ 12……凝集反応後の含油廃水を送出するパイプ 13……貯槽、14……凝沈処理水貯槽 15……凝集沈澱物濃縮貯槽 16……濾過塔（低炭化度石炭と炭酸カルシウム系濾材の
複層） 17……濾過処理水、18……凝集反応槽 19……塩化第二鉄溶液の注入ポンプ 20……フミン酸溶液の混合撹拌機 21……塩化第二鉄溶液の混合撹拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０２Ｆ 1/28 Ｃ０２Ｆ 1/28 Ａ 1/58 1/58 Ｂ
Claims (1)
- 【請求項１】動植物油、鉱物油等の油を含有する廃水の
処理を行うにあたり、夾雑物除去後に、処理廃水の量に
対して50mg/以下になるように水溶性のフミン酸塩を
添加し、混合撹拌した後pHが6.0以下になるように塩化
第二鉄等の酸性を示す鉄塩を添加し、フミン酸が不溶性
に変化する際に廃水中の油分及び懸濁性浮遊物質を凝集
させ、該凝集物を沈澱槽内で沈澱分離させ、その後沈澱
槽内の上澄液を低炭化度石炭とサンゴ、カキ殻等の炭酸
カルシウム系濾材を複層とする濾過装置によって濾過処
理するようになしたことを特徴とする含油廃水の処理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1090392A JP2678939B2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 含油廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1090392A JP2678939B2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 含油廃水の処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02268893A JPH02268893A (ja) | 1990-11-02 |
| JP2678939B2 true JP2678939B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13997310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1090392A Expired - Lifetime JP2678939B2 (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 含油廃水の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2678939B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19542742B4 (de) * | 1995-02-16 | 2005-09-01 | Bakelite Ag | Verfahren zur Immobilisierung von Schadstoffen in Böden, Sedimenten oder Schlämmen |
| JP5371546B2 (ja) * | 2009-05-25 | 2013-12-18 | Ｄｏｗａテクノロジー株式会社 | 水の浄化方法および浄化装置 |
| JP6133190B2 (ja) * | 2013-10-09 | 2017-05-24 | 菱冷環境エンジニアリング株式会社 | 含油廃水の油分除去装置および油分除去方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5259953A (en) * | 1975-11-12 | 1977-05-17 | Toray Ind Inc | Method of treating drainage including interfacial activator |
| JPS5513763A (en) * | 1978-07-17 | 1980-01-30 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | Air-drying unsaturated polyester resin coating composition |
-
1989
- 1989-04-10 JP JP1090392A patent/JP2678939B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02268893A (ja) | 1990-11-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |