JP2677026C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、自動変速機の油圧制御装置の、信号圧で作動する調圧弁により入
力圧を調圧して出力圧とする調圧回路に設けられ、その出力圧の振動を防止する
出力圧振動防止装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 上述の如き調圧回路としては従来、例えば、日産自動車(株)昭和62年3月発
行の「RE4R01A 型フルレンジ電子制御オートマチックトランスミッション整備要
領書」中第I−43頁に記載の、プレッシャモデファイヤバルブを用いてパイロッ
ト圧を調圧し、プレッシャモデファイヤ圧をもたらす油圧回路がある。 【0003】 この調圧回路は図4に示すように、調圧弁としてのプレッシャモデファイヤバ
ルブ1の入力ポートAに、一定圧力のパイロット圧PPIを供給する回路2を接続 するとともに、そのプレッシャモデファイヤバルブ1の出力ポートBに、プレッ
シャレギュレータバルブを作動させるプレッシャモデファイヤ圧PMFを取り出す
回路3を接続し、さらに、そのプレッシャモデファイヤバルブ1の二つのパイロ
ットポートC,Dに、スロットル開度に応じた圧力の信号圧としてのスロットル
圧PTHと、上記プレッシャモデファイヤ圧PMFとをそれぞれ供給する回路4,5
を接続するとともに、ドレーンポートEをドレーン回路6に接続することにより
構成されており、これらに加えて、スプリングで付勢されるピストンを具える型
のアキュームレータ7を上記回路3に回路8を介して接続することにより構成さ
れた出力圧振動防止装置を具えている。 【0004】 かかる油圧回路にあっては、プレッシャモデファイヤバルブ1のスプールが、
スプリング9およびプレッシャモデファイヤ圧PMF等の互いに対抗する付勢力の
バランスする位置から信号圧としてのスロットル圧PTHの付勢力に応じて変位し
て、出力ポートBを入力ポートAとドレーンポートEとに適宜接続することによ
り、パイロット圧PPIを調圧して、スロットル圧PTHに応じた圧力のプレッシャ
モデファイヤ圧PMFをもたらす。そして、出力圧振動防止装置のアキュームレー
タ7が、そのプレッシャモデファイヤ圧PMFの振動を平滑化して、プレッシャレ
ギュレータバルブの作動を安定させ、ライン圧の脈動を防止する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記従来の調圧回路に設けられた出力圧振動防止装置にあって
は、プレッシャモデファイヤバルブ1の中間部に位置する出力ポートBに接続さ
れた回路3にアキュームレータ7に到る回路8が接続されているので、プレッシ
ャモデファイヤバルブ1と別の位置にそのアキュームレータ7を設ける必要があ
り、これがため、プレッシャモデファイヤバルブ1とアキュームレータ7とで別
々の設置スペースが必要となって、自動変速機のバルブボディ内に設ける油圧回
路のレイアウト設計が難しいという問題および、そのバルブボディの加工効率が
悪く製造コストが嵩むという問題があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】 この発明は、かかる課題を有利に解決した装置を提供することを目的とするも
のであり、この発明の出力圧振動防止装置は、入力圧を供給する第1の回路及び
該入力圧と圧の異なる出力圧を取り出す第2の回路がそれぞれ接続されるととも
に信号圧で作動する調圧弁によりその供給入力圧を調圧して当該信号圧に応じた
圧力の出力圧とする調圧回路に設けられ、その第2の回路の出力圧の振動を防止
するものであって、アキュームレータに到る回路を、当該調圧弁を作動させる前
記信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接作用する状態で、当該調圧弁に対
する前記信号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが、当該アキュームレー
タに到る回路を介し、該供給回路に接続され、かつ、該アキュームレータを、当
該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調圧弁のスプールと反対側
の位置で当該調圧弁と隣接させて配置したことを特徴とするものである。 【0007】 【作用】 かかる装置にあっては、入力圧を供給する第1の回路及び該入力圧と圧の異な
る出力圧を取り出す第2の回路がそれぞれ接続されるとともに信号圧で作動する
調圧弁によりその供給入力圧を調圧して当該信号圧に応じた圧力の出力圧とする
調圧回路に出力圧振動防止装置を設ける場合でも、その第2の回路の出力圧の振
動を防止するのに、アキュームレータに到る回路を、当該調圧弁を作動させる前
記信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接作用する状態で、その調圧弁の信
号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが、当該アキュームレータに到る回
路を介し、該供給回路に接続されるので、アキュームレータが信号圧の振動を防
止することによって出力圧の振動が防止され、かつまた、これのみならず、一般
にスプールの端部に作用するため調圧弁の端部に供給される信号圧の供給回路に
、アキュームレータに到る回路を介し、アキュームレータを接続し、かつ、該ア
キュームレータを、当該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調圧
弁のスプールと反対側の位置で当該調圧弁と隣接させて配置するので、その調圧
弁と同一軸線上へのアキュームレータの配置が容易に可能となる。 【0008】 従って、この発明の出力圧振動防止装置のように、アキュームレータに到る回
路を、当該調圧弁を作動させる前記信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接
作用する状態で、その調圧弁の信号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが
、当該アキュームレータに到る回路を介し、該供給回路に接続されるのに加え、
更に、一歩進め、アキュームレータに到る回路を介し該供給回路に接続される該
アキュームレータを、当該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調
圧弁のスプールと反対側の位置で当該調圧弁と隣接させて配置する構成とすれば
、その調圧弁と同一軸線上にアキュームレータを配置してそれらのスペースを同
一軸線上で隣接させることも容易にできるので、自動変速機のバルブボディ内に
設ける油圧回路のレイアウト設計を容易ならしめることができるとともに、その
バルブボディの加工効率を向上させて製造コストを低減させることができる。 【0009】 【実施例】 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は、この発明
の出力圧振動防止装置の一実施例を具える調圧回路を示す油圧回路図であり、こ
こにおける調圧回路も従来のものと同様にパイロット圧をプレッシャモデファイ
ヤバルブで調圧してプレッシャモデファイヤ圧をもたらすものであるため、図中
従来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。 【0010】 すなわち、ここにおける調圧回路は、従来と同様に、調圧弁としてのプレッシ
ャモデファイヤバルブ1の入力ポートAに、入力圧としての一定圧力のパイロッ
ト圧PPIを供給する回路2を接続するとともに、そのプレッシャモデファイヤバ
ルブ1の出力ポートBに、出力圧としての、プレッシャレギュレータバルブを作
動させるプレッシャモデファイヤ圧PMFを取り出す回路3を接続し、さらに、プ
レッシャモデファイヤバルブ1の二つのパイロットポートC,Dに、スロットル
開度に応じた圧力の、信号圧としてのスロットル圧PTHと、上記プレッシャモデ
ファイヤ圧PMFとをそれぞれ供給する回路4,5を接続するとともに、ドレーン
ポートEをドレーン回路6に接続することにより構成されている。 【0011】 そして、その調圧回路に設けられたこの実施例の出力圧振動防止装置は、上記
スロットル圧PTHを供給する回路4に、スプリング11で付勢されるピストン10を
具える型のアキュームレータ7に到る回路12を接続し、そのアキュームレータ7
を、プレッシャモデファイヤバルブ1と同一軸線上にそれと隣接させて配置する
ことにより構成されている。 【0012】 ここで、上記プレッシャモデファイヤバルブ1は具体的には、図2に断面図で
示すように、自動変速機のバルブボディ13の内部にその側面側から孔明けして形
成した、細径部14a 、中間部14b および太径部14c を有するシリンダ14の、細径
部14a の内周面に四本の環状溝14d を設け、それらの環状溝14d と太径部14c と
にそれぞれ連通するとともにバルブボディ13の外部に開口する五本の通路を、孔
奥側から順に、入力ポートA、出力ポートB、ドレーンポートE、入力ポートA
およびパイロットポートCとするとともに、そのシリンダ14の細径部14a および
中間部14b 内に、外周溝15a と、その外周溝15a を一端部側の止まり孔15b に連
通させるパイロットポートDとしての小孔15c とを持つスプール15を摺動可能に
挿入し、次いでスプリング9を挿入して、後述のアキュームレータ7でそれらを
抜け止めすることにより構成することができる。 【0013】 そして上記実施例の装置は具体的には、これも図2に示すように、底部側端部
付近の外周面に細径段部16a を持つとともにその細径段部で内外部を連通させる
小孔16b を持つ底付き筒状のアキュームレータボディ16の内部に、これも底付き
筒状のピストン10を摺動可能に挿入し、次いでスプリング11を挿入してからピン
17でそれらピストン10とスプリング11とを抜け止めすることによりアキュームレ
ータ7を組み立て、しかる後そのアキュームレータ7を、スロットル圧PTHを供
給する回路4を挟んで、プレッシャモデファイヤバルブ1のスプール15と反対側
の位置で上記シリンダ14の太径部14c 内に挿入してリテーナプレート18でそれを
抜け止めすることにより構成することができる。 【0014】 上述した油圧回路にあっては、プレッシャモデファイヤバルブ1のスプール15 が、その中間部の受圧面に作用するパイロット圧PPIおよび上記小孔15c を介し
その端部の止まり孔15b 内の受圧面に作用するプレッシャモデファイヤ圧PMFと
スプリング9との互いに対抗する付勢力のバランスする位置から、上記止まり孔
15b と反対の側の端部からスプリング9と同一方向へ直接作用するスロットル圧
PTHの付勢力に応じて図2では右方へ変位して、その外周溝15a を介し出力ポー
トBを入力ポートAとドレーンポートEとに適宜接続することにより、パイロッ
ト圧PPIを調圧してスロットル圧PTHに応じた圧力のプレッシャモデファイヤ圧
PMFをもたらす。 【0015】 そして、上記実施例の装置にあっては、アキュームレータ7が、シリンダ14の
太径部14c 内周面とアキュームレータボディ16の細径段部16a との間の隙間およ
び小孔16b からなる回路12を介し、プレッシャモデファイヤバルブ1のパイロッ
トポートCに接続されて、スロットル圧PTHの振動を吸収することによりプレッ
シャモデファイヤ圧PMFの振動を防止し、プレッシャモデファイヤ圧PMFを平滑
化して、プレッシャレギュレータバルブの作動を安定させ、ライン圧の脈動を防
止する。加えてここでは、スプール15の端部に作用するためプレッシャモデファ
イヤバルブ1の端部に供給されるスロットル圧PTHの供給回路4に、アキューム
レータ7に到る回路12を接続するため、上記のようにプレッシャモデファイヤバ
ルブ1と同一軸線上にアキュームレータ7が配置されている。 【0016】 従って、この実施例の出力圧振動防止装置によれば、プレッシャモデファイヤ
バルブ1と同一軸線上に、スロットル圧PTHの供給回路4を挟んで、プレッシャ
モデファイヤバルブ1のスプール15と反対側の位置でアキュームレータ7を配置
してそれらのスペースを同一軸線上で隣接させたので、自動変速機のバルブボデ
ィ13内に設ける油圧回路のレイアウト設計を容易ならしめることができるととも
に、そのバルブボディ13の加工効率を向上させて製造コストを低減させることが
できる。 【0017】 なお、上記バルブボディ13の周囲には、図3に示すようにソレノイド14が多数 設けられており、それらのソレノイド14から出てバルブボディ13の背面に沿って
引き回されるワイヤハーネス15は、オイルストレーナ16の組付け時の噛み込み防
止を図るため従来は小さなクリップで纏められていたが、この方法ではハーネス
15が横方向や上下方向へ振動してバルブボディ13の背面に当たり、それらの断線
が生ずる可能性があった。それゆえこの実施例では、図3に示すようにバルブボ
ディ13の背面に、ワイヤハーネス15の引き回し経路に沿って幾本かの突条13a を
設け、それらの突条13a でハーネス15の横方向の移動を規制するとともに、バル
ブボディ13の背面に固定したクリップ17でワイヤハーネス15の上下方向の移動を
規制する。 【0018】 かかる構成によれば、ワイヤハーネス15の移動を規制し得てオイルストレーナ
16の組付け時の噛み込みを防止し得るとともに振動によるそれらのワイヤハーネ
ス15の断線を防止することができ、さらに突条13a をワイヤハーネス15を配索す
る際のガイドとし得て組み立て作業性を向上させることができ、また突条13a に
よりバルブボディ13の強度を向上させることもできる。 【0019】 以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでな
く、例えば、上記シリンダ14の太径部14c にさらに小径の段部を設けて、その段
部に、上記アキュームレータボディ16に替えて貫通孔を持つ仕切り板を挿入し、
Cリング等で固定した後、上記太径部14c 内に、ピストン10をその太径部14c の
内周面に対し直接的に摺動可能に挿入し、さらにスプリング11を挿入してから、
それらを抜け止めすることにて、アキュームレータ7を構成しても良い。 【0020】 【発明の効果】 かくしてこの発明の出力圧振動防止装置によれば、アキュームレータに到る回
路を、調圧弁を作動させる信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接作用する
状態で、その調圧弁の信号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが、当該ア
キュームレータに到る回路を介し、該供給回路に接続されるのに加え、更に、一
歩進め、アキュームレータに到る回路を介し該供給回路に接続される該アキュー ムレータを、当該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調圧弁のス
プールと反対側の位置で当該調圧弁と隣接させて配置したものとすることから、
調圧弁と同一軸線上にアキュームレータを配置してそれらのスペースを同一軸線
上で隣接させることが容易にできるので、自動変速機のバルブボディ内に設ける
油圧回路のレイアウト設計を容易ならしめることができるとともに、そのバルブ
ボディの加工効率を向上させて製造コストを低減させることができる。
力圧を調圧して出力圧とする調圧回路に設けられ、その出力圧の振動を防止する
出力圧振動防止装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 上述の如き調圧回路としては従来、例えば、日産自動車(株)昭和62年3月発
行の「RE4R01A 型フルレンジ電子制御オートマチックトランスミッション整備要
領書」中第I−43頁に記載の、プレッシャモデファイヤバルブを用いてパイロッ
ト圧を調圧し、プレッシャモデファイヤ圧をもたらす油圧回路がある。 【0003】 この調圧回路は図4に示すように、調圧弁としてのプレッシャモデファイヤバ
ルブ1の入力ポートAに、一定圧力のパイロット圧PPIを供給する回路2を接続 するとともに、そのプレッシャモデファイヤバルブ1の出力ポートBに、プレッ
シャレギュレータバルブを作動させるプレッシャモデファイヤ圧PMFを取り出す
回路3を接続し、さらに、そのプレッシャモデファイヤバルブ1の二つのパイロ
ットポートC,Dに、スロットル開度に応じた圧力の信号圧としてのスロットル
圧PTHと、上記プレッシャモデファイヤ圧PMFとをそれぞれ供給する回路4,5
を接続するとともに、ドレーンポートEをドレーン回路6に接続することにより
構成されており、これらに加えて、スプリングで付勢されるピストンを具える型
のアキュームレータ7を上記回路3に回路8を介して接続することにより構成さ
れた出力圧振動防止装置を具えている。 【0004】 かかる油圧回路にあっては、プレッシャモデファイヤバルブ1のスプールが、
スプリング9およびプレッシャモデファイヤ圧PMF等の互いに対抗する付勢力の
バランスする位置から信号圧としてのスロットル圧PTHの付勢力に応じて変位し
て、出力ポートBを入力ポートAとドレーンポートEとに適宜接続することによ
り、パイロット圧PPIを調圧して、スロットル圧PTHに応じた圧力のプレッシャ
モデファイヤ圧PMFをもたらす。そして、出力圧振動防止装置のアキュームレー
タ7が、そのプレッシャモデファイヤ圧PMFの振動を平滑化して、プレッシャレ
ギュレータバルブの作動を安定させ、ライン圧の脈動を防止する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記従来の調圧回路に設けられた出力圧振動防止装置にあって
は、プレッシャモデファイヤバルブ1の中間部に位置する出力ポートBに接続さ
れた回路3にアキュームレータ7に到る回路8が接続されているので、プレッシ
ャモデファイヤバルブ1と別の位置にそのアキュームレータ7を設ける必要があ
り、これがため、プレッシャモデファイヤバルブ1とアキュームレータ7とで別
々の設置スペースが必要となって、自動変速機のバルブボディ内に設ける油圧回
路のレイアウト設計が難しいという問題および、そのバルブボディの加工効率が
悪く製造コストが嵩むという問題があった。 【0006】 【課題を解決するための手段】 この発明は、かかる課題を有利に解決した装置を提供することを目的とするも
のであり、この発明の出力圧振動防止装置は、入力圧を供給する第1の回路及び
該入力圧と圧の異なる出力圧を取り出す第2の回路がそれぞれ接続されるととも
に信号圧で作動する調圧弁によりその供給入力圧を調圧して当該信号圧に応じた
圧力の出力圧とする調圧回路に設けられ、その第2の回路の出力圧の振動を防止
するものであって、アキュームレータに到る回路を、当該調圧弁を作動させる前
記信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接作用する状態で、当該調圧弁に対
する前記信号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが、当該アキュームレー
タに到る回路を介し、該供給回路に接続され、かつ、該アキュームレータを、当
該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調圧弁のスプールと反対側
の位置で当該調圧弁と隣接させて配置したことを特徴とするものである。 【0007】 【作用】 かかる装置にあっては、入力圧を供給する第1の回路及び該入力圧と圧の異な
る出力圧を取り出す第2の回路がそれぞれ接続されるとともに信号圧で作動する
調圧弁によりその供給入力圧を調圧して当該信号圧に応じた圧力の出力圧とする
調圧回路に出力圧振動防止装置を設ける場合でも、その第2の回路の出力圧の振
動を防止するのに、アキュームレータに到る回路を、当該調圧弁を作動させる前
記信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接作用する状態で、その調圧弁の信
号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが、当該アキュームレータに到る回
路を介し、該供給回路に接続されるので、アキュームレータが信号圧の振動を防
止することによって出力圧の振動が防止され、かつまた、これのみならず、一般
にスプールの端部に作用するため調圧弁の端部に供給される信号圧の供給回路に
、アキュームレータに到る回路を介し、アキュームレータを接続し、かつ、該ア
キュームレータを、当該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調圧
弁のスプールと反対側の位置で当該調圧弁と隣接させて配置するので、その調圧
弁と同一軸線上へのアキュームレータの配置が容易に可能となる。 【0008】 従って、この発明の出力圧振動防止装置のように、アキュームレータに到る回
路を、当該調圧弁を作動させる前記信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接
作用する状態で、その調圧弁の信号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが
、当該アキュームレータに到る回路を介し、該供給回路に接続されるのに加え、
更に、一歩進め、アキュームレータに到る回路を介し該供給回路に接続される該
アキュームレータを、当該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調
圧弁のスプールと反対側の位置で当該調圧弁と隣接させて配置する構成とすれば
、その調圧弁と同一軸線上にアキュームレータを配置してそれらのスペースを同
一軸線上で隣接させることも容易にできるので、自動変速機のバルブボディ内に
設ける油圧回路のレイアウト設計を容易ならしめることができるとともに、その
バルブボディの加工効率を向上させて製造コストを低減させることができる。 【0009】 【実施例】 以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は、この発明
の出力圧振動防止装置の一実施例を具える調圧回路を示す油圧回路図であり、こ
こにおける調圧回路も従来のものと同様にパイロット圧をプレッシャモデファイ
ヤバルブで調圧してプレッシャモデファイヤ圧をもたらすものであるため、図中
従来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。 【0010】 すなわち、ここにおける調圧回路は、従来と同様に、調圧弁としてのプレッシ
ャモデファイヤバルブ1の入力ポートAに、入力圧としての一定圧力のパイロッ
ト圧PPIを供給する回路2を接続するとともに、そのプレッシャモデファイヤバ
ルブ1の出力ポートBに、出力圧としての、プレッシャレギュレータバルブを作
動させるプレッシャモデファイヤ圧PMFを取り出す回路3を接続し、さらに、プ
レッシャモデファイヤバルブ1の二つのパイロットポートC,Dに、スロットル
開度に応じた圧力の、信号圧としてのスロットル圧PTHと、上記プレッシャモデ
ファイヤ圧PMFとをそれぞれ供給する回路4,5を接続するとともに、ドレーン
ポートEをドレーン回路6に接続することにより構成されている。 【0011】 そして、その調圧回路に設けられたこの実施例の出力圧振動防止装置は、上記
スロットル圧PTHを供給する回路4に、スプリング11で付勢されるピストン10を
具える型のアキュームレータ7に到る回路12を接続し、そのアキュームレータ7
を、プレッシャモデファイヤバルブ1と同一軸線上にそれと隣接させて配置する
ことにより構成されている。 【0012】 ここで、上記プレッシャモデファイヤバルブ1は具体的には、図2に断面図で
示すように、自動変速機のバルブボディ13の内部にその側面側から孔明けして形
成した、細径部14a 、中間部14b および太径部14c を有するシリンダ14の、細径
部14a の内周面に四本の環状溝14d を設け、それらの環状溝14d と太径部14c と
にそれぞれ連通するとともにバルブボディ13の外部に開口する五本の通路を、孔
奥側から順に、入力ポートA、出力ポートB、ドレーンポートE、入力ポートA
およびパイロットポートCとするとともに、そのシリンダ14の細径部14a および
中間部14b 内に、外周溝15a と、その外周溝15a を一端部側の止まり孔15b に連
通させるパイロットポートDとしての小孔15c とを持つスプール15を摺動可能に
挿入し、次いでスプリング9を挿入して、後述のアキュームレータ7でそれらを
抜け止めすることにより構成することができる。 【0013】 そして上記実施例の装置は具体的には、これも図2に示すように、底部側端部
付近の外周面に細径段部16a を持つとともにその細径段部で内外部を連通させる
小孔16b を持つ底付き筒状のアキュームレータボディ16の内部に、これも底付き
筒状のピストン10を摺動可能に挿入し、次いでスプリング11を挿入してからピン
17でそれらピストン10とスプリング11とを抜け止めすることによりアキュームレ
ータ7を組み立て、しかる後そのアキュームレータ7を、スロットル圧PTHを供
給する回路4を挟んで、プレッシャモデファイヤバルブ1のスプール15と反対側
の位置で上記シリンダ14の太径部14c 内に挿入してリテーナプレート18でそれを
抜け止めすることにより構成することができる。 【0014】 上述した油圧回路にあっては、プレッシャモデファイヤバルブ1のスプール15 が、その中間部の受圧面に作用するパイロット圧PPIおよび上記小孔15c を介し
その端部の止まり孔15b 内の受圧面に作用するプレッシャモデファイヤ圧PMFと
スプリング9との互いに対抗する付勢力のバランスする位置から、上記止まり孔
15b と反対の側の端部からスプリング9と同一方向へ直接作用するスロットル圧
PTHの付勢力に応じて図2では右方へ変位して、その外周溝15a を介し出力ポー
トBを入力ポートAとドレーンポートEとに適宜接続することにより、パイロッ
ト圧PPIを調圧してスロットル圧PTHに応じた圧力のプレッシャモデファイヤ圧
PMFをもたらす。 【0015】 そして、上記実施例の装置にあっては、アキュームレータ7が、シリンダ14の
太径部14c 内周面とアキュームレータボディ16の細径段部16a との間の隙間およ
び小孔16b からなる回路12を介し、プレッシャモデファイヤバルブ1のパイロッ
トポートCに接続されて、スロットル圧PTHの振動を吸収することによりプレッ
シャモデファイヤ圧PMFの振動を防止し、プレッシャモデファイヤ圧PMFを平滑
化して、プレッシャレギュレータバルブの作動を安定させ、ライン圧の脈動を防
止する。加えてここでは、スプール15の端部に作用するためプレッシャモデファ
イヤバルブ1の端部に供給されるスロットル圧PTHの供給回路4に、アキューム
レータ7に到る回路12を接続するため、上記のようにプレッシャモデファイヤバ
ルブ1と同一軸線上にアキュームレータ7が配置されている。 【0016】 従って、この実施例の出力圧振動防止装置によれば、プレッシャモデファイヤ
バルブ1と同一軸線上に、スロットル圧PTHの供給回路4を挟んで、プレッシャ
モデファイヤバルブ1のスプール15と反対側の位置でアキュームレータ7を配置
してそれらのスペースを同一軸線上で隣接させたので、自動変速機のバルブボデ
ィ13内に設ける油圧回路のレイアウト設計を容易ならしめることができるととも
に、そのバルブボディ13の加工効率を向上させて製造コストを低減させることが
できる。 【0017】 なお、上記バルブボディ13の周囲には、図3に示すようにソレノイド14が多数 設けられており、それらのソレノイド14から出てバルブボディ13の背面に沿って
引き回されるワイヤハーネス15は、オイルストレーナ16の組付け時の噛み込み防
止を図るため従来は小さなクリップで纏められていたが、この方法ではハーネス
15が横方向や上下方向へ振動してバルブボディ13の背面に当たり、それらの断線
が生ずる可能性があった。それゆえこの実施例では、図3に示すようにバルブボ
ディ13の背面に、ワイヤハーネス15の引き回し経路に沿って幾本かの突条13a を
設け、それらの突条13a でハーネス15の横方向の移動を規制するとともに、バル
ブボディ13の背面に固定したクリップ17でワイヤハーネス15の上下方向の移動を
規制する。 【0018】 かかる構成によれば、ワイヤハーネス15の移動を規制し得てオイルストレーナ
16の組付け時の噛み込みを防止し得るとともに振動によるそれらのワイヤハーネ
ス15の断線を防止することができ、さらに突条13a をワイヤハーネス15を配索す
る際のガイドとし得て組み立て作業性を向上させることができ、また突条13a に
よりバルブボディ13の強度を向上させることもできる。 【0019】 以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでな
く、例えば、上記シリンダ14の太径部14c にさらに小径の段部を設けて、その段
部に、上記アキュームレータボディ16に替えて貫通孔を持つ仕切り板を挿入し、
Cリング等で固定した後、上記太径部14c 内に、ピストン10をその太径部14c の
内周面に対し直接的に摺動可能に挿入し、さらにスプリング11を挿入してから、
それらを抜け止めすることにて、アキュームレータ7を構成しても良い。 【0020】 【発明の効果】 かくしてこの発明の出力圧振動防止装置によれば、アキュームレータに到る回
路を、調圧弁を作動させる信号圧が当該調圧弁のスプールの端部に直接作用する
状態で、その調圧弁の信号圧の供給回路に接続し、アキュームレータが、当該ア
キュームレータに到る回路を介し、該供給回路に接続されるのに加え、更に、一
歩進め、アキュームレータに到る回路を介し該供給回路に接続される該アキュー ムレータを、当該調圧弁と同一軸線上に、該供給回路を挟んで、当該調圧弁のス
プールと反対側の位置で当該調圧弁と隣接させて配置したものとすることから、
調圧弁と同一軸線上にアキュームレータを配置してそれらのスペースを同一軸線
上で隣接させることが容易にできるので、自動変速機のバルブボディ内に設ける
油圧回路のレイアウト設計を容易ならしめることができるとともに、そのバルブ
ボディの加工効率を向上させて製造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明の出力圧振動防止装置の一実施例を具える調圧回路を示す油圧回路図
である。 【図2】 上記調圧回路および上記実施例の装置の具体的構成例を、上半部は作動中、下
半部は非作動中の状態についてそれぞれ示す断面図である。 【図3】 上記調圧回路が設けられたバルブボディへのワイヤーハーネスの装着状態を示
す背面図である。 【図4】 従来の出力圧振動防止装置を具える調圧回路を示す油圧回路図である。 【符号の説明】 1 プレッシャモデファイヤバルブ 2 パイロット圧供給回路 3 プレッシャモデファイヤ圧取り出し回路 4 スロットル圧供給回路 6 ドレーン回路 7 アキュームレータ 12 アキュームレータに到る回路 A 入力ポート B 出力ポート C パイロットポート PPI パイロット圧 PMF プレッシャモデファイヤ圧 PTH スロットル圧
である。 【図2】 上記調圧回路および上記実施例の装置の具体的構成例を、上半部は作動中、下
半部は非作動中の状態についてそれぞれ示す断面図である。 【図3】 上記調圧回路が設けられたバルブボディへのワイヤーハーネスの装着状態を示
す背面図である。 【図4】 従来の出力圧振動防止装置を具える調圧回路を示す油圧回路図である。 【符号の説明】 1 プレッシャモデファイヤバルブ 2 パイロット圧供給回路 3 プレッシャモデファイヤ圧取り出し回路 4 スロットル圧供給回路 6 ドレーン回路 7 アキュームレータ 12 アキュームレータに到る回路 A 入力ポート B 出力ポート C パイロットポート PPI パイロット圧 PMF プレッシャモデファイヤ圧 PTH スロットル圧
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力圧を供給する第1の回路及び該入力圧と圧の異なる出力圧
を取り出す第2の回路がそれぞれ接続されるとともに信号圧で作動する調圧弁に
よりその供給入力圧を調圧して当該信号圧に応じた圧力の出力圧とする調圧回路
に設けられ、その第2の回路の出力圧の振動を防止する出力圧振動防止装置にお
いて、 アキュームレータに到る回路を、当該調圧弁を作動させる前記信号圧が当該調
圧弁のスプールの端部に直接作用する状態で、当該調圧弁に対する前記信号圧の
供給回路に接続し、アキュームレータが、当該アキュームレータに到る回路を介
し、該供給回路に接続され、かつ、該アキュームレータを、当該調圧弁と同一軸
線上に、該供給回路を挟んで、当該調圧弁のスプールと反対側の位置で当該調圧
弁と隣接させて配置したことを特徴とする、出力圧振動防止装置。
Family
ID=
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