JP2676367B2 - 小型の可変焦点距離レンズ - Google Patents

小型の可変焦点距離レンズ

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JP2676367B2
JP2676367B2 JP63137499A JP13749988A JP2676367B2 JP 2676367 B2 JP2676367 B2 JP 2676367B2 JP 63137499 A JP63137499 A JP 63137499A JP 13749988 A JP13749988 A JP 13749988A JP 2676367 B2 JP2676367 B2 JP 2676367B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、レンズシャッターカメラ等に適したコン
パクトな可変焦点距離レンズ、特にレンズ枚数が3〜5
枚程度の簡単な構成を有する可変焦点距離レンズに関す
る。
(従来の技術) 近年、コンパクトカメラは単焦点だけでなく、コンバ
ータレンズを内蔵して焦点距離を切換るものや、ズーム
レンズを搭載したものが製品化され、これら変倍レンズ
に対する需要も高まっている。しかし、このような変倍
光学系は単焦点レンズに比べて大型であり、かつレンズ
構成枚数も多く、カメラのコンパクト化、低コスト化に
反するものとなり易い。
これに対して、構成枚数の少ない簡易ズームとして、
特開昭60−48009号公報記載のものが知られている。こ
れは変倍比を比較的小さくとり、レンズ4枚でズームレ
ンズを構成したものである。しかしこの場合、後群の屈
折力を大きくして全長を短くしようとすると、後群が負
メニスカスレンズであるため、凹面の曲率が強くなり、
変倍の際の球面収差の変動が大きくなり、その結果広角
側の球面収差が大きくアンダーまたは望遠端で大きくオ
ーバーとなる他、コーティングが困難となる。
(この発明が解決しようとする問題点) この発明は、レンズ構成枚数が3〜5枚と少なく、上
記の従来技術の持つ問題を含まない、コンパクトで性能
のよいズームレンズを提供しようとするものである。
(問題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この発明の可変焦点距離レ
ンズは、物体側から順に、少なくとも1枚の正レンズと
少なくとも1枚の負レンズを含み、全体として正の屈折
力を有する第1群と、平凹または両凹状の負レンズから
なる第2群により構成され、前記第1群と第2群の間の
空気間隔を変えることにより変倍を行う。
また、この本発明の可変焦点距離レンズでは、コンパ
クト化のために、次の条件を満足させることが望まし
い。
f2/fw<−0.5 0.7<|f2/f1|<1.4 ここで、f1、f2はそれぞれ第1レンズ群、第2レンズ
群の焦点距離であり、fwは短焦点側での焦点距離であ
る。
(作用) 一般に、正の第1群と、負の第2群により構成される
2群ズームでは、変倍の際に望遠側で負の球面収差が発
生する。この収差変動を抑えるには、第2群の負レンズ
の物体側に正レンズを配して球面収差を相殺するのが有
効である。ところが、低コスト化のために第2群を負レ
ンズのみで構成した場合、収差変動を他のレンズによっ
て補正することができないため、負レンズでの収差の発
生を小さくしなければならない。
そのためには、負の屈折力を持つ面の曲率が大きくな
りすぎないように、負レンズを両凹または平凹とするの
が有効である。特に第1群、第2群ともに屈折力を大き
くして全長を短くしたい場合は、このような構成をとる
必要がある。
また、両凹にすることにより、広角側での歪曲が発生
しやすくなるが、これは第1群内で補正が可能である。
また、式の上限を越えると短焦点端でのバックフォ
ーカスが短くなり後玉径が大きくなる。
式は短焦点端でレンズ全長を短くするための条件で
ある。一般に短焦点端でのレンズ全長、すなわちレンズ
先端から結像面までの距離をLwとし、Lwを次式で表わ
す。
ここでm2は第2レンズ群の結像倍率であり、次式で表
わされる。
m2=fw/f1 これを式に代入すると この式は、f2が一定のもとでは以下の条件をみたすf1
において最小となる。
したがって式の条件をみたすようにf1、f2を定める
とLwが小さくなる。すなわち、レンズの短焦点端での全
長が短くなり、ひいてはコンパクトなカメラが得られ
る、 式は変倍の際の第2レンズ群の移動量に関する条件
である。一般にこの発明のような可変焦点距離レンズで
は、後玉のレンズ径が大きく、これを含む第2レンズ群
が前方へ大きく移動して変倍する。このため、第2レン
ズ群の移動量を小さくすることがコンパクト化のもう1
つの方法である。式の上限をこえると、第2群の移動
量が大きくなりすぎ、式の下限を下まわると、第2レ
ンズ群の移動量が小さくなるが、レンズ全長が長くなる
傾向にあり、またバックフォーカスも短くなり後玉径が
増大する。
尚、本発明における焦点合わせは、第1レンズ群を前
方へ移動させるか、又は第2レンズ群を後方へ移動させ
ることによつてでき、収差の変化も小さい。
(実施例) この他の本発明の特徴は、以下に実施例によって説明
する。
第1実施例 第1実施例はその断面を第1図に示すように、第1レ
ンズ群を正・負・正の3枚で構成し、第2、第3レンズ
をプラスチックとし、第2レンズの物体側の面と第3レ
ンズの瞳側の面に非球面を導入したものである。これに
よって、コストダウンと、歪曲、非点収差等の軸外収差
を良好にしている。
この実施例では、第2レンズ中の非球面として、軸外
で負の屈折力が強くなるよう、また第3レンズ中の非球
面については、軸外で正の屈折力が弱くなるように形状
を選んでいる。
以下の実施例で「*」を付加した面は非球面であり、
その非球面形状は光軸方向にX軸をとり光の進行方向を
正とし、X軸と垂直方向にY軸をとり、非球面係数K、
A1、A2、A3、A4、P1、P2、P3、P4、 を用いて、以下の式で表される。
ここでRは近軸曲率半径である。また、Dはレンズ面
間隔、Nd、νはそれぞれd線における硝材の屈折率及
びアッベ数である。
非球面係数 第3面 K= 2.17500 A1=−3.10990×10-5 P1= 4.0 A2=−4.59059×10-7 P2= 6.0 第6面 K= −8.43173 A1=−2.63761×10-4 P1= 4.0 A2= 2.20200×10-5 P2= 6.0 第2図に収差の補正状況を示し、Aは広角端、Bは望
遠端の収差図である。
第2実施例 この実施例においては、第3図に示すように、第1レ
ンズ群を、物界側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
と、絞りをはさんで互いに凹面を対面させた2つの正メ
ニスカスレンズで構成したものである。そして、第2群
を両凹レンズとすることにより、球面収差だけでなく、
第1群でわずかに残存するオーバーの像面湾曲も補正し
ている。また、第1、第2レンズをプラスチックとして
非球面を導入することにより、コマフレアーを良好に補
正している。
非球面係数 第2面 K= 3.69373 A1= 1.55640×10-5 P1= 4.0 A2=−5.81988×10-9 P2= 6.0 A3= 5.35799×10-14 P3= 8.0 A4= 1.15529×10-18 P4= 10.0 第3面 K= 2.01413 A1=−1.90739×10-5 P1= 4.0 A2= 3.03073×10-9 P2= 6.0 A3=−2.43431×10-14 P3= 8.0 A4=−4.57696×10-19 P4= 10.0 第4面 K= 1.98782×10 A1= 2.33857×10-5 P1= 4.0 A2=−4.16131×10-10 P2= 6.0 A3=−1.80062×10-15 P3= 8.0 A4= 1.09292×10-20 P4= 10.0 第4図に収差の補正状況を示し、Aは広角端、Bは、
望遠端の収差図である。
第3実施例 この実施例では、第5図に示すように、第1レンズ群
を、絞りをはさんで互いに凹面を対面させた2つの正メ
ニスカスレンズと、負のメニスカスレンズで構成し、第
2、第3レンズを貼合わせたものである。この貼合せに
よって倍率色収差が非常に良く補正でき、変倍による色
収差の変化も少い。また構造的にも貼合せとしたことに
よって図示のように後方の負メニスカスの径を大に加工
でき、レンズを組込む際に後方の負メニスカス部分を保
持すればよく、絞りやシャッター機構の組込のためのス
ペースにゆとりが生まれる。
第3実施例 第6図に収差の補正状況を示し、Aは広角端、Bは望
遠端の収差図である。
上記各実施例における、条件式、、に関わる諸
データは以下のようである。
(発明の効果) この発明の可変焦点距離レンズは、各実施例及びその
収差図で見るように、2群4枚という極めて簡単な構成
ながら、コンパクトカメラ用として充分な変倍域と明る
さを持ち、全変倍域にわたってバランスの取れた収差補
正を実現しており、プラスチックレンズの採用と共に、
低コストでコンパクトな実用性の高い可変焦点距離レン
ズを実現したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図、第5図はそれぞれ、この発明の可変焦
点距離レンズの第1実施例、第2実施例、第3実施例の
レンズ断面図、第2図、第4図、第6図は、各実施例
1、2、3、の収差補正図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、少なくとも1枚の正レン
    ズと少なくとも1枚の負レンズを含み、全体として正の
    屈折力を有する第1群レンズと、 平凹または両凹状の負レンズからなる第2群レンズとか
    らなり、 前記第1群レンズと第2群レンズの間の空気間隔を変え
    て変倍を行う可変焦点距離レンズにおいて、 f2/fw<−0.5 0.7<|f2/f1|<1.4 ただし f1:第1群レンズの焦点距離 f2:第2群レンズの焦点距離 fw:短焦点側での全系の焦点距離 を満足することを特徴とする小型の可変焦点距離レンズ
  2. 【請求項2】前記第1群レンズは物体側から順に正の屈
    折力の第1レンズ、負の屈折力の第2レンズ、正の屈折
    力の第3レンズから構成されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の小型の可変焦点距離レンズ
  3. 【請求項3】前記第1群レンズは、2つの正レンズが絞
    りを挟んで互いにその曲率の弱い面を対面させるように
    配したレンズ群を含むことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の小型の可変焦点距離レンズ
  4. 【請求項4】前記2つの正レンズの一方が、負レンズと
    の貼り合わせレンズとされていることを特徴とする特許
    請求の範囲第3項記載の小型の可変焦点距離レンズ
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