JP2676149B2 - クッション体の取り付け構造 - Google Patents

クッション体の取り付け構造

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JP2676149B2
JP2676149B2 JP63106894A JP10689488A JP2676149B2 JP 2676149 B2 JP2676149 B2 JP 2676149B2 JP 63106894 A JP63106894 A JP 63106894A JP 10689488 A JP10689488 A JP 10689488A JP 2676149 B2 JP2676149 B2 JP 2676149B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、座席用クッション体等をフレーム等の支
持体に取り付ける構造、更にはその支持体を介して座席
用クッション体等を最終取り付け部に取り付ける構造に
関する。
(従来の技術) 従来、座席クッション体等を支持体である座席フレー
ム等に取り付ける構造として次のものが知られている。
その一つは、実公昭59−38959号公報等に記載されさ
れているものである。その取り付け構造は、第13図のよ
うに、クッション体10にファブリック等の表皮12を被
せ、クッション体中に埋設したワイヤ14等に座面表皮を
吊り込むと共に、その表皮周縁16を座席フレーム18裏面
に巻き込み、タッカー止め、ホグリング等でフレーム18
に固定することにより、クッション体10を座席フレーム
18に取り付ける構造である。
また、他の取り付け構造としては、特開昭57−1271号
公報等に記載されているものがある。その取り付け構造
は、第14図に示すように、表皮20が座席クッション体22
と一体化されたもの、即ち袋状表皮20中で発泡プラスチ
ック原料が注入発泡され、一体化されたものにおいて、
その表皮20の周縁24をクッション体22の側縁を越えて延
設しておき、クッション体22を座席フレーム26に載置す
る共に、延設周縁部24を前記取り付け構造と同様にして
座席フレーム26に固定することにより、クッション体22
を座席フレーム26に取り付ける構造である。
また、前記座席フレーム18,26等の支持体は、クッシ
ョン体10,22に加わる圧力をクッション体10,22底面にお
いて支持するものであり、更に最終取り付け部に取り付
けられることにより、クッション体10,22が最終的に所
定部に取り付けられる。
従来、前記支持体を介してクッション体を最終取り付
け部に取り付ける構造としてつぎのものが知られてい
る。それは、取り付け部の要部断面を示す第15図のよう
に、クッション体の支持体28と車体フレーム等にある取
り付け部30に連通する穴32,34を開け、その支持体の穴3
2内面にはねじをきって、その穴32,34にボルト等のねじ
部品36を取り付け部30側から挿入して螺着することによ
り、支持体28を取り付け部30に固定する構造である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前記クッション体の取り付け構造には、
次のような問題がある。
まず、クッション体を支持体に取り付ける構造におけ
る問題について示す。
第13図に示した前者の取り付け構造は、表皮の吊り込
み作業、および表皮周縁の巻き込み固定等の作業を人手
に頼らなければならず、しかもその作業には熟練を必要
とするため、良好な取り付けを容易に行えない問題があ
る。
また、第14図に示した後者の取り付け構造は、表皮の
吊り込み作業は必要無いものの、表皮周縁の巻き込み固
定等の際に前者と同様人手を必要とし、表皮とクッショ
ン体との一体成形による作業性向上の利点が減殺されて
いる問題がある。
さらに、両者いずれにあってもフレーム上に載置した
クッション体が、表皮周縁の固定のみでフレームに固定
されているため、表皮に無理な力が加わっており、表皮
が周縁の固定部から破れ易い問題もある。それに加えて
座席背もたれのランバーサポート、ショルダーパット等
のように、クッション体を堅い支持体に取り付ける場合
にあっては、クッション体が支持体に直接固定されない
ために、使用時に加わる力によりクッション体が支持体
に対して位置ずれを生じ易い問題がある。
次に、上記クッション体を取り付けた支持体を、更に
クッション体の最終取り付け部に取り付ける第15図の取
り付け構造の問題について示す。この場合は、ボルト等
の固着部品を何度も回転させねばならず、その作業時間
が短いとは言いがたく、そのうえ狭い所でその作業を行
う場合には作業がしずらい問題がある。しかも、自動車
用座席等のクッションにあっては振動によりボルト等の
固着部品が緩んで、クッション体の取り付けが不十分に
なりガタツキを生じる虞れもある。
そこでこの発明は、クッション体を支持体および最終
取り付け部に取り付ける構造において、取り付け作業が
迅速簡単で、使用時に表皮の周縁が破れる虞れがなく、
しかもクッション体がずれることもない確実な取り付け
構造を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この発明は、次のような構
成としたのである。
すなわち、所定の間隔をおいて凹部が形成されている
クッション体と支持体との取付部品を兼ねた補強体と、
該補強体と嵌合する係止片と支承部とを有し且つ支持体
を所定位置に取り付けるための取り付け穴及びその取り
付け穴外周縁には金属板が固定されている支持体と、該
支持体の取り付け穴と横貫できる位置に取り付け穴があ
る2つの取り付け部半体とを有するクッション体の取り
付け構造において、該補強体はクッション体中に補強体
の一部が所定間隔をおいて露出するように埋設し、露出
する補強体の部位は支持体の係止片で挟着すると共に支
承部で支承し、該支持体は、2つの取り付け部半体が嵌
合してなる取り付け部とが、固定部品を介して固着され
ているクッション体の取り付け構造としたのである。
また、上記クッション体の取り付け構造において、支
持体の取り付け穴外周縁に固定された金属板には、ほぼ
斜めに起き上がった金属弾性片があり、軸部の両端が拡
大してその軸部先端の拡大部が取り付け穴とほぼ同一形
状からなる固着部品の拡大部と支持体内面との間で前記
金属片の起き上がり部を挟着してその起き上がり部を弾
性的に屈曲し、その金属弾性片の屈曲部の弾性反発力に
より、固着部品の軸部両端の拡大部間にある支持体と取
り付け部を圧着して、支持体を取り付け部に固着する構
造としたのである。
そして、固着部品が振動等により逆に回転して緩まな
いようにするため、固着部品先端の拡大部と金属弾性片
の接触面に、互いに嵌合する凹凸部を形成したのであ
る。
更に、固着部品の過度の回転により、固着部品先端の
拡大部が、金属弾性片の起き上がり部上を通り過ぎてし
まわないようにするため、その金属弾性片の先端を外方
に折り曲げ形成して、固着部品の回転時にその金属弾性
片の折り曲げ部に固着部品先端の拡大部の一部が当たる
ようにし、それにより固着部品がそれ以上回転できない
ようにしたのである。
(作用) クッション体を支持体に取り付ける作業は、そのクッ
ション体から一部露出している金属棒等の補強体部分
を、支持体の対向する係止片に嵌合することにより行
う。支持体の係止片に嵌合した補強体の露出部分は、支
持体の対向する係止片により挟着されると共に支持体に
設けられた支承部で支えられ、その挟着と支承により支
持体に固定される。そして、その補強体を介してクッシ
ョン体が支持体に取り付け固定される。
このように、クッション体を支持体に取り付ける作業
は、クッション体に埋設された補強体の露出部分を支持
体の係止片に嵌合するだけでよく、何等熟練を要するこ
となく極めて容易簡単にできる。しかも、支持体の係止
片に挟着固定される補強体が、クッション体内に埋設さ
れてクッション体と一体となっているため、その補強体
を介してクッション体が直接支持体の係止片に固定され
ることになる。その結果、補強体が支持体に対して位置
ずれを起こすことがなく、さらに従来のように表皮の周
縁を利用した取り付けではないため、クッション体の表
皮周縁が引っ張られて破れやすくなることもない。
また、上記支持体を介して行う最終取り付け部へのク
ッション体の取り付け作業は、支持体の取り付け穴と取
り付け部の取り付け穴が連通するようにして支持体を取
り付け部に重ね、その取り付け部側から取り付け穴に、
両端の拡大した固着部品の先端を挿通し、固着部品を所
定角度回転させることにより行う。その固着部品は、先
端の拡大部の取り付け穴とがほぼ同一形状、例えば細長
形状からなり、また固着部品他端の拡大部が取り付け穴
より大なる形状、例えば大円板等からなる。そしてその
固着部品挿通後になされる固着部品の所定角度の回転に
より、固着部品先端の拡大部と支持体の取り付け穴とが
交差した状態になる。すなわち、固着部品先端の拡大部
が支持体内面の取り付け穴外周縁に係止した状態にな
り、その固着部品先端の拡大部と固着部品他端の拡大部
間に、支持体と取り付け部が緩く挟まれる。その際、固
着部品の先端拡大部が係止する支持体の取り付け面の内
面の取り付け穴外周縁には、ほぼ斜めに起き上がった金
属弾性片が固定されているため、固着部品の回転により
金属弾性片の起き上がり部に固着部品先端の拡大部が乗
り上げ、金属弾性片の起き上がり部を支持体内面の取り
付け穴外周縁に押し付けて屈曲させるとになる。これに
よって、その金属弾性片の屈曲部に弾性反発力が生じ、
その弾性反発力により、固着部品両端の拡大部間にある
支持体と取り付け部が圧着され、支持体が取り付け部に
強固に固着される。
このように、固着部品を所定角度回転するだけで支持
体を取り付け部に固定でき、その支持体を介してクッシ
ョン体を取り付け部に取り付けることができるため、き
わめて容易に取り付け作業を行うことができる。
(実施例) 以下この発明の実施例について、図を用いて説明す
る。
第1図ないし第12図は座席のショルダーパットを構成
するクッション体の取り付けを示すものである。第1図
はクッション体を支持体に取り付ける際、およびその支
持体を取り付け部に取り付ける際の斜視図、また第2図
は一部を切り欠いて示すクッション体の部分斜視図、第
3図は一部を切り欠いて示す支持体の部分斜視図、第4
図はクッション体を支持体に取り付けた状態を一部切り
欠いて示す斜視図、第5図は支持体の斜視図、第6図は
取り付け部を分解して示す斜視図、第7図は固着部品の
斜視図、第8図および第9図は支持体を取り付け部に取
り付ける際の部分断面図で第1図A−A線に対応する位
置で切断した図、第10図は支持体を取り付け部に取り付
けた状態を一部切り欠いて示す部分斜視図、第11図はク
ッション体取り付け後の取り付け部側面図、第12図はク
ッション体をこの発明の実施により取り付けた座席の斜
視図である。
クッション体38は、第12図に示すように自動車座席の
ショルダーパットを構成するもので、支持体40に取り付
けられ、その支持体40を介して背もたれ42とヘッドレス
ト44との間に最終的に取り付けられるものである。
まず、クッション体38を支持体40に取り付ける構造に
ついて説明する。クッション体38は、軟質ポリウレタン
フォーム等の弾性発泡体からなり、支持体40への取り付
け面側(すなわちクッション体38の裏面)において、第
1図および第2図のように凹部46が所定間隔でもって形
成されている。クッション体38はその発泡成形時に表皮
が一体に被着されたものであってもよい。そしてそのク
ッション体38には、支持体40への取り付け部品を兼ねた
補強体48が埋設されている。補強体48は、中空または中
実パイプをクッション体38に沿う形状としたものからな
り、前記クッション体38の取り付け面の凹部46で露出す
るようにクッション体38内に埋設されている。なお補強
体はパイプ状に限るものではなく、クッション体の用
途、形状等により種々のものからなる。例えば、板状体
を用いて前記クッション体から露出する部分のみをパイ
プ状とした補強体、あるいはその板状体においてパイプ
状とする代わりにスリットを平行に設け、そのスリット
に後記する支持体の係止片54が挿通するようにしたもの
等がある。また、その補強体が露出する部分、すなわち
クッション体取り付け面の凹部46の数および間隔は、ク
ッション体38の形状等に応じて最適なものが選択され
る。更に、クッション体38において補強体48が露出する
部分は、凹部46形状に限るものではなく、例えば支持体
40の形状等によってはクッション体38側に凹部を設け
ず、補強体48の所定部を凸形状に屈曲してその凸形状部
をクッション体の取り付け面から露出させるようにして
もよい。
支持体40は、座席使用時にクッション体38に加わる圧
力を受けてクッション体38を支えるためのものであると
ともに、取り付け面となるクッション体38の裏面を保護
し、美観を向上させるためのものである。その支持体40
は、硬質プラスチック等からなるもので、第1図および
第3図等に示すように、取り付け面50およびその取り付
け面50の周囲を包囲する枠状の壁面52から構成され、そ
の壁面52内側に前記クッション体38の裏面が嵌まるよう
になっている。また支持体の取り付け面50の内面には、
前記補強体48の露出部、すなわちクッション体38の凹部
46に対応する位置に、係止片54と支承部56が形成されて
いる。係止片54は支持体取り付け面50から突出した突起
状からなり、前記補強体48を挟むことができるように対
向して設けられている。またその係止片54の対向する面
58は、補強体48の露出部が係止片54に挟まれた際に、そ
の補強体48が係止片54から抜けにくくなるようにするた
め、先端部60において互いに相手側の対向面58に突出し
た形状からなり、その先端部60間の間隔が補強体48露出
部の外径より小とされている。また支承部56は、補強体
48露出部が係止片54に挟まれた際にその補強体48を支承
するもので、低い突起状からなり、補強体48外面と接す
ることになる面62が補強体48の外面形状に合わせた凹形
状とされている。なおその支承部56に代えて、前記係止
片54の対向面58の補強体48の外径に合わせた凹形状と
し、その凹形状部を支承部としてもよい。その場合は、
補強体48の露出部が、その係止片の対向面58の凹形状部
(すなわち支承部)に嵌着され支承されることになる。
また支持体48の取り付け面50には、その支持体48座席の
所定位置に取り付けるための取り付け穴64が開けられ、
その取り付け穴外周縁には金属弾性片66が固定されてい
るが、それらについては後に詳記する。
このようにしてなる支持体40にクッション体38を取り
付ける作業は、次のようにして行う。すなわち、支持体
40の壁面52で囲まれた取り付け面50の内面にクッション
体38の裏面を嵌め、そのクッション体裏面の凹部46にお
いて露出している補強体48を、支持体取り付け面50にあ
る対向した係止片54に嵌合させて行う。第4図はクッシ
ョン体38の取り付け状態を示すもので、分かりやすくす
るためにクッション体38を除去してある。補強体48露出
部は、前記対向する係止片54への嵌合によりその係止片
54で挟まれると同時に支承部56で支承される。そして、
対向する係止片54の先端部60間が補強体48の外径より狭
くなっているため、対向する係止片54から補強体48が外
れなく、支持体40に確実に固定される。そして、その補
強体48を介してクッション体38が支持体40に固定され取
り付けられる。この時、クッション体38表面に表皮が被
着されている場合は、クッション体38側面を覆う表皮の
端末部を支持体の壁面52内に収納し、それによって表皮
端末を支持体壁面52で隠蔽する。
次に、上記のようにしてクッション体38が取り付けら
れた支持体40を、クッション体の最終取り付け部68に取
り付ける構造について説明する。
上記支持体40には、係止片54、支承部56の外に、固着
部品70を挿通するための取り付け穴64が所定位置に形成
されている。その取り付け穴64が形成される部分の支持
体取り付け面50は、第1図、第3図、第5図等に示すよ
うにクッション体38側が窪んで、取り付け部60側に突出
している。取り付け穴64の断面形状は、円形の周囲所定
部がほぼ対向する位置において外方に広がった(延び
た)形状からなる。なお取り付け穴の形状は図示のもの
に限るものではなく、周囲所定部が外方に広がった(延
びた)形状であればよく、その他の例として例えば星形
状、十字形状等がある。
上記取り付け穴64外周縁の支持体40の取り付け面50の
内面には、第3図、第4図等のように金属板72が固定さ
れている。その金属板72は、中央部に前記取り付け穴64
とほぼ同一形状の穴74が開けられ、その穴74の外周縁に
切り起こしからなる斜めに起き上がった二つの金属弾性
片66が形成されている。その金属弾性片66は、穴74周縁
の外方に広がった部分を避けて穴74両側に、同一回転方
向に傾斜した状態で形成されている。また金属弾性片66
は、ほぼ中央部において外方に屈曲した凸部76を有する
とともに、先端部において外方へ折れ曲がった折り曲が
り部78を有している。
一方取り付け部68は、第1図、第10図、第11図等に示
すように座席背もたれ42に固定されるヘッドレストステ
イ80を挟む箱状体からなる。その取り付け部68は第6図
等のように、2つの取り付け部半体81,82から構成さ、
各半体81,82の接合面にはステイ挿通穴用の半円形84が
形成されている。また各半体81,82は、第1図、第6
図、第8図等のように、前記支持体40の取り付け穴64と
対応する部分が内側に窪んで、その窪み部分に支持体の
取り付け穴64と同じ形状の取り付け穴86,88が形成され
ている。
また、上記支持体40及び取り付け部68の取り付け穴6
4,86,88に挿通される固着部品70は、第7図のように軸
部92の両端が拡大した形状からなる。軸部92の長さは、
固着部品70を支持体および取り付け部の取り付け穴64,8
6,88に挿通した際に、軸部両端が支持体40と取り付け部
68の内外面に突出する長さである。軸部92先端の拡大部
94は、支持体および取り付け部の取り付け穴64,86,88形
状と同一もしくは幾分小なる断面形状とからなるととも
に、軸部他端の拡大部95と対向する面に上記金属弾性片
66の凸部76と嵌合する凹溝96が形成されている。軸部92
他端の拡大部95は、支持体及び取り付け部の取り付け穴
64,86,88よりも少なくとも一部が大となって、その取り
付け穴88の周縁に係止するものであればよく、この例で
は円板状となっている。なおその円板状拡大部95は、回
転時に手が滑りにくいように周囲側面を凹凸としておく
のが好ましい。
このような支持体40、取り付け部68、および固着部品
70を用いて、クッション体38を座席背もたれ42とヘッド
レスト44間に次のように取り付ける。
まず、第1図および第8図等のようにヘッドレストス
テイ80を挟んで取り付け部半体81,82を合わせることに
より取り付け部68を形成し、その取り付け部68に、上記
のようにしてクッション体38の取り付けられた支持体40
を重ねる。これにより、取り付け部半体の取り付け穴8
6,88と支持体の取り付け穴64が連通する。次に、取り付
け部の取り付け穴88に固着部品70の先端拡大部94の位置
を合わせ、その先端拡大部94を取り付け穴88,86,64に挿
通する。これによって、固着部品の両端の拡大部94,95
が支持体40と取り付け部68の内外表面から突出した状
態、即ち支持体40と取り付け部68が固着部品70の軸部両
端の拡大部94,95間に位置することになる(図示せ
ず)。そして、固着部品70を左右方向にほぼ半回転させ
る。これにより、固着部品の軸部先端の拡大部94が支持
体40取り付け面の金属板72表面で回転し、その先端拡大
部94の先端部分が、支持体の取り付け穴64穴の外方に広
がった(延びた)部分からずれて、取り付け穴64外周縁
の支持体40および金属板72表面に位置するようになる。
そして、第9図および第10図のように、その固着部品先
端の拡大部94が支持体40取り付け面にある金属弾性片66
の起き上がり部分上に乗り上げ、その金属弾性片66の起
き上がり部分を支持体40取り付け面の内面に押し付ける
ようにして屈曲させる。またその時点で、金属弾性片の
凸部76と固着部分先端拡大部94の凹溝96が嵌合し、それ
と同時に固着部品先端の拡大部94の側面が、金属弾性片
66先端の折れ曲がり部78に衝突して固着部品70のそれ以
上の回転が阻止される。そして金属弾性片66の起き上が
り部の屈曲によりその屈曲部分で反発弾性力が発生し、
その反発弾性力により、固着部品両端の拡大部94,95間
あるいは支持体40と取り付け部半体81,82とが圧着され
る。その結果、取り付け部半体81,82からなる取り付け
部68が第10図および第11図のようにヘッドレストスティ
80に固定されるとともに、その取り付け部68に支持体40
が固定され、さらにその支持体40に取り付けられたクッ
ション体38が取り付け部68に取り付け固定されることに
なる。
(発明の効果) この発明は、上記のような構成からなるため次のよう
な効果がある。
まずクッション体を支持体に取り付ける作業が、単に
クッション体内に埋設された補強体の露出部を支持体の
係止片に嵌合させるだけで済み、極めて容易簡単になる
効果がある。次ぎに、クッション体内に埋設された補強
体が支持体の係止片に挟着固定されるため、クッション
体が直接支持体に固定されることになり、使用時にクッ
ション体が位置ずれを起こさない効果がある。またクッ
ション体を覆う表皮を利用してクッション体を支持体に
取り付ける構造でないため、表皮が引っ張られて破れる
虞れもない。そのうえ、クッション体を覆う表皮端末
を、支持体の周囲を形成する壁面でもって隠蔽すること
もでき、表皮端末処理を別途行う必要がなくなる効果も
ある。
更に、クッション体を支持体を介して最終取り付け部
に取り付ける際も、固着部品を取り付け穴に挿入して所
定角度回転させるだけでよく、極めて短時間でかつ容易
に作業ができる効果がある。しかも振動等により、固着
部品の回転が戻るのを防止できるため、確実にクッショ
ン体を取り付けることができる外に、固着部品の回転を
所定位置で止めることもできるため作業に無駄がなくな
る効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第12図は本発明の一実施例に関し、座席の
ショルダーパットを構成するクッション体の取り付けを
示すものである。第1図はクッション体を支持体に取り
付ける際、およびその支持体を取り付け部に取り付ける
際の斜視図、また第2図は一部を切り欠いて示すクッシ
ョン体の部分斜視図、第3図は一部を切り欠いて示す支
持体の部分斜視図、第4図はクッション体を支持体に取
り付けた状態を一部切り欠いて示す斜視図、第5図は支
持体の斜視図、第6図は取り付け部を分解して示す斜視
図、第7図は固着部品の斜視図、第8図および第9図は
支持体を取り付け部に取り付ける際の部分断面図で第1
図のA−A線と対応する位置で切断したもの、第10図は
支持体を取り付け部に取り付けた状態を一部切り欠いて
示す部分斜視図、第11図はクッション体取り付け後の取
り付け部側面図、第12図はクッション体をこの発明の実
施により取り付けた座席の斜視図である。また第13図な
いし第15図は従来の取り付け構造に関するもので、第13
図、第14図は座席の断面図、第15図は取り付け部の部分
断面図である。 38:クッション体、40:支持体、48補強体、54:係止片、5
6:支承部、 64,86,88:取り付け穴、66:金属弾性片、68:取り付け
部、70:固着部品、76:凸部、78:折り曲げ部、92:軸部、
94:先端拡大部、96:凹溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔をおいて凹部が形成されている
    クッション体と支持体との取付部分を兼ねた補強体と、
    該補強体と嵌合する係止片及び支承部を有し且つ支持体
    を所定位置に取り付けるための取り付け穴及びその取り
    付け穴外周縁には金属板が固定されている支持体と、該
    支持体の取り付け穴と横貫できる位置に取り付け穴があ
    る2つの取り付け部半体とを有するクッション体の取り
    付け構造において、該補強体はクッション体中に補強体
    の一部が所定間隔をおいて露出するように埋設し、露出
    する補強体の部位は支持体の係止片で挟着すると共に支
    承部で支承し、該支持体は、2つの取り付け部半体が嵌
    合してなる取り付け部とが、固着部品を介して固着され
    ていることを特徴とするクッション体の取り付け構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のクッション体の取り付け構
    造において、支持体の取り付け穴外周縁に固定された金
    属板には、ほぼ斜めに起き上がった金属弾性片があり、
    軸部の両端が拡大してその軸部先端の拡大部が取り付け
    穴とほぼ同一形状からなる固着部品の拡大部と支持体内
    面との間で前記金属片の起き上がり部を挟着してその起
    き上がり部を弾性的に屈曲し、その金属弾性片の屈曲部
    の弾性反発力により、固着部品の軸部両端の拡大部間に
    ある支持体と取り付け部を圧着して、支持体を取り付け
    部に固着することを特徴とするクッション体の取り付け
    構造。
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