JP2675513B2 - サンディングマシンの集塵装置 - Google Patents

サンディングマシンの集塵装置

Info

Publication number
JP2675513B2
JP2675513B2 JP5203044A JP20304493A JP2675513B2 JP 2675513 B2 JP2675513 B2 JP 2675513B2 JP 5203044 A JP5203044 A JP 5203044A JP 20304493 A JP20304493 A JP 20304493A JP 2675513 B2 JP2675513 B2 JP 2675513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
dust collecting
path
grinding
ventilation space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5203044A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0740245A (ja
Inventor
義光 鈴木
鑛 高橋
Original Assignee
アミテック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アミテック株式会社 filed Critical アミテック株式会社
Priority to JP5203044A priority Critical patent/JP2675513B2/ja
Publication of JPH0740245A publication Critical patent/JPH0740245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2675513B2 publication Critical patent/JP2675513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木材や樹脂の表面を研削
するサンディングマシンにおいて研削により生じてワー
クに付着する切粉の集塵構造、特に、ワークの後端部に
付着した切粉の除去手段を改良した集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】木工材、樹脂材などの研削加工に利用さ
れるサンディングマシンとして、例えば、メインフレー
ムの上部に無端のサンディングベルトをロール間に掛け
渡して駆動モータにより走行させるようにした研削機構
を設け、メインフレームの下部においてロール間に掛け
渡した無端の送材ベルトにワークを載せてサンディング
ベルト下方の研削領域を通過するように送り込んで研削
するようにしたものが知られている。
【0003】この種のベルトサンダーにおいては、サン
ディング加工に伴って発生する切粉を吸塵ダクトや集塵
ホッパを用いた集塵装置により吸引して切粉の周囲への
飛散を防止するようになっている。しかし、発生した切
粉の一部がワークの後縁部に付着して堆積物となったも
のについては、単に吸塵ダクトや集塵ホッパで吸引する
だけでは除去できず、手作業にて逐一取り除かなければ
ならなかった。
【0004】そこで、本願出願人は、実開平5−262
57号公報に開示されているように、送材ベルトを加工
テーブル上に接するように設け、送材ベルトには多数の
通気孔を形成すると共に、加工テーブルには研削領域の
ワーク排出側に位置する集塵ホッパに対応させて給気口
を形成した構成になる集塵装置を考案した。これは、加
工テーブルの裏面側からその給気口及び送材ベルトの通
気孔を通ることにより送材ベルトを貫通して集塵ホッパ
内に流れ込む空気流を生成し、ワークが研削を終えて集
塵ホッパの近くを通過するときにそのワークの後縁部に
付着した切粉を上記空気流により吹き飛ばして集塵ホッ
パ内に吸引するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この集
塵装置は次のような問題が残されていた。即ち、生成さ
れる空気流の通り道である送材ベルトの通気孔は、その
径寸法を大きくすることに制約があって比較的小径であ
る。このため、空気流の流通抵抗が大きくて集塵ホッパ
へ流れ込む空気量を飛躍的に増大させるには足らず、通
常の切粉の付着物には充分であっても、ワークの後端部
に特に強固に付着した切粉は未だ完全に除去できない場
合があった。また、空気流の流通抵抗によって送材ベル
トが加工テーブルからの浮き上がり傾向を呈するため、
浮き上がった送材ベルトがサンディングベルトによって
研削されないように送材ベルトの押え機構を工夫する必
要があるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1にかかる発明は、ワークを、搬
送路を構成する送材ベルト上に載置して研削機構による
研削領域に送り込むと共に、研削領域のワーク排出側と
ワーク進入側のいずれか一方または両方にワークの研削
に伴い発生する切粉を周囲の空気と共に吸引するための
集塵ホッパを配置したものにおいて、送材ベルトからな
る搬送路を搬送方向に分割し、その分割した送材ベルト
からなる搬送路同士の間に、ワークの搬送領域を貫く空
気流の生成を可能とする通気空間を設けたところに特徴
を有するものである。
【0007】請求項2にかかる発明は、請求項1にかか
る発明において、分割した搬送路とその分割した搬送路
間の通気空間とが、送材ベルトをロール間に張り渡して
なる複数の独立したベルトコンベアを搬送方向に間隔を
空けて配置することによって構成されているところに特
徴を有するものである。
【0008】請求項3にかかる発明は、請求項1にかか
る発明において、分割した搬送路とその分割した搬送路
間の通気空間とが、1本の送材ベルトを分割した搬送路
に沿う経路及びその分割した搬送路間において搬送路上
から退避する経路に沿わせてロール間に張り渡すことに
よって構成されているところに特徴を有するものであ
る。
【0009】請求項4にかかる発明は、請求項2又は請
求項3にかかる発明において、通気空間の搬送路上への
開口縁に位置するロールに触転するバックアップロール
を設けたところに特徴を有するものである。
【0010】請求項5にかかる発明は、請求項1ないし
請求項4にかかる発明において、搬送路には、研削領域
を挟む両側において2つの通気空間が形成されていると
ころに特徴を有するものである。
【0011】
【作用】請求項1にかかる発明においては、通気空間内
の空気が分割した搬送路の間を通って集塵ホッパに流入
し、搬送路上におけるワークの通過領域を通る強い空気
流が生成される。従って、ワークの後縁部に切粉が付着
して堆積物になったとしても、ワークの後端部が集塵ホ
ッパの近くを通るときに、その切粉の堆積物は集塵ホッ
パに向かって流れ込む強い空気流により吹き飛ばされ、
その空気流と共に集塵ホッパ内に吸引されることにな
る。
【0012】請求項2にかかる発明においては、独立し
たベルトコンベアの間に設けられた通気空間内の空気が
各ベルトコンベアによって構成された分割した搬送路の
間を通って集塵ホッパに流入する。
【0013】請求項3にかかる発明においては、1本の
送材ベルトによって囲まれるように構成されている通気
空間内にその側方から空気が流入し、その通気空間内の
空気が分割した搬送路の間を通って集塵ホッパ内吸引さ
れる。
【0014】請求項4にかかる発明においては、通気空
間の搬送路上への開口縁に位置するロールは、バックア
ップロールによって撓まないように補強されているた
め、径を細くすることが可能となっている。
【0015】請求項5にかかる発明においては、搬送路
上の研削領域を挟む両側の2カ所において通気空間から
集塵ホッパへの空気流が生成される。
【0016】
【発明の効果】上記作用によって説明したように、本発
明によれば、搬送路が送材ベルトによって構成されてい
るにも拘わらず、搬送路上におけるワークの通過領域を
貫いて集塵ホッパ内に流れ込む強い勢いの空気流を生成
することが可能であるから、この強力な空気流によって
ワーク後縁部に付着した切粉の堆積物を吹き飛ばすこと
ができる。即ち、送材ベルトからなる搬送路上にワーク
を載置して搬送する場合において、そのワークからの切
粉の排除を手作業に依らずに容易に行うことができる。
【0017】また、送材ベルトに形成した通気孔を通し
て空気流を生成していた従来の集塵装置とは異なり、空
気の流通を妨げるものがないために流通抵抗がほとんど
なく、集塵ホッパへの吸引力が十分に確保されてワーク
の後縁部に付着した切粉の除去を確実に行うことができ
るという優れた効果を奏する。
【0018】さらに、従来の集塵装置のように空気の流
通抵抗のために送材ベルトが浮き上がるということがな
いから、ワークの厚さ寸法が小さくて加工テーブルとサ
ンディングベルトとの間隔が狭い場合でも、送材ベルト
が浮き上がってサンディングベルトで研削されるのを防
止することができるという優れた効果を奏する。
【0019】特に、請求項4にかかる発明によれば、通
気空間の搬送路上への開口縁に位置するロールの径を細
くすることができるから、送材ベルトがロールの外周に
沿って搬送路から退避するように湾曲する部分を含んだ
搬送路の間の実質的な間隔が広がるのを回避し、もっ
て、ワークが搬送路の間を通過するときに前傾して送材
ベルトの湾曲部分に突き当たるのを防止することができ
る。
【0020】請求項5にかかる発明によれば、搬送路上
の研削領域を挟む両側の2カ所において通気空間から集
塵ホッパへの空気流が生成されるから、ワークを研削領
域に送り込む方向が正逆いずれの場合でも、ワークの後
縁部に付着した切粉を除去することができる。
【0021】
【実施例】以下、本願発明を具体化した第1実施例につ
いて図1及び図2を参照して説明する。
【0022】全体的構成は図1に示すように、ワーク搬
送機構30の上方に研削機構10を設け、これらをハウ
ジング1にて連結一体化してなる構成で、ワーク搬送機
構30には、図中の左右方向に延びる搬送路34が設け
られている。
【0023】<研削機構10>まず、研削機構10につ
いて述べる。
【0024】ハウジング1の内部には、上部に駆動ロー
ル11が設けられると共に、下部に案内ロール12およ
びサンディングロール13が設けられ、これらの間に無
端のサンディングベルト14が掛け渡されている。前記
駆動ロール11は図示しないモータによって駆動され、
これにてサンディングベルト14がワーク搬送機構30
の搬送方向(図中矢印A方向)とは逆向きの矢印B方向
に走行することになり、これにて案内ロール12とサン
ディングロール13との間の研削領域SでワークWが研
削される。
【0025】研削機構10の下部に並ぶ案内ロール12
およびサンディングロール13の間にはエアークッショ
ン式の踏圧パッド15が設けられている。これはサンデ
ィングベルト14の裏面側に位置し、サンディングベル
ト14を下方に付勢する機能を有する。
【0026】案内ロール12およびサンディングロール
13の左右両側には、複数本の押さえロール16が設け
られ、図示はしないが、その枢軸が上下動可能に支持さ
れており、圧縮コイルスプリングによって下方に付勢さ
れている。
【0027】研削領域SのワークWの進入側(サンディ
ングロール13の前方側)には吸塵ダクト(請求項1の
構成要件である集塵ホッパに相当する)17が上下に延
びて配置され、その上部はハウジング1から上方に導出
されて図示しない集塵ファンの吸引側に連結されてい
る。また、吸塵ダクト17の下端には案内ダクト18が
連結され、その先端がサンディングロール13とその隣
の押さえロール16との間に挿入されてサンディングロ
ール13側に向かって開口している。なお、この案内ダ
クト18はサンディングベルト14の横幅よりも広い幅
寸法を有して細いスリット状に開口している。
【0028】一方、研削領域Sのワーク排出側(即ち、
案内ロール12の後方側)には、集塵ホッパ19がやは
り上下に延びるように配置され、その上部がハウジング
1から上方に導出されて図示しない集塵ファンの吸引側
に連結されると共に、その下端が末広がり状に拡開して
押さえロール16の上方において開口している。また、
この集塵ホッパ19の下端開口もサンディングベルト1
4の横幅よりも広い幅寸法を有している。
【0029】なお、ワークWの排出側である図中左側に
は、回転ブラシ20およびゴムロール21が順に設けら
れている。回転ブラシ20は、図示しないモータによっ
て駆動されてワークWの表面に付着した切粉を取り払う
機能を有し、ゴムロール21は表面が粘着性を有すると
共にワークWの表面に接して従動的に回転し、もってワ
ーク表面の切粉をゴムロール21側に付着させて除去す
る機能を有する。
【0030】また、ハウジング1の前面には、点検用扉
22が開閉可能に取り付けられている。
【0031】<ワーク搬送機構30>次に、ワーク搬送
機構30について述べる。これは床面に据え付けられる
基台32の上部に、搬送方向に並設されてワークWの搬
送路34を構成する2つのベルトコンベア33F,33
Rを昇降機構35による上下動を可能に設けたものであ
る。
【0032】ワークWの進入側に位置する前側ベルトコ
ンベア33Fは、無端の送材ベルト36Fを加工テーブ
ル37Fの前端部の駆動ロール38F、加工テーブル3
7Fの後端部の小径の従動ロール39F及び従動ロール
39Fの下方に位置するテンションロール40Fの間に
掛け渡した構造になり、送材ベルト36Fの駆動ロール
38Fと従動ロール39Fとの間において加工テーブル
37F上に接して矢印A方向に移動する部分が前側搬送
路34Fとなっている。
【0033】ワークWの排出側に位置する後側ベルトコ
ンベア33Rは、無端の送材ベルト36Rを加工テーブ
ル37Rの後端部の駆動ロール38R、加工テーブル3
7Rの前端部の小径の従動ロール39R及び従動ロール
39Rの下方に位置するテンションロール40Rの間に
掛け渡した構造になり、送材ベルト36Rの従動ロール
39Rと駆動ロール38Rとの間において加工テーブル
37R上に接して矢印A方向に移動する部分が、上記前
側搬送路34Fと同じ高さの後側搬送路34Rとなって
いる。
【0034】この前側ベルトコンベア33Fの前側搬送
路34Fと後側ベルトコンベア33Rの後側搬送路34
Rは、研削領域Sのワーク進入側の吸塵ダクト17のほ
ぼ真下において搬送方向に分割された搬送路34を構成
している。また、この搬送路34の分割部分においては
前側ベルトコンベア33Fと後側ベルトコンベア33R
との間が所定の間隔が空けられていて、この間隔の空い
た部分が搬送路34上に開口する通気空間41となって
いる。
【0035】昇降機構35は、図示しない操作スイッチ
をオン操作するか、操作ハンドル42を回転操作するこ
とにより作動され、これにより両ベルトコンベア33
F,33Rが上下動して搬送路34(送材ベルト36)
とサンディングベルト14との隙間寸法を所望の値に設
定することができるようになっている。
【0036】次に本第1実施例の作用について述べる。
【0037】まず、ワーク搬送機構30に設けた昇降機
構35を作動させて両ベルトコンベア33F,33Rを
所要の高さに移動させる。この高さは、ワークWの厚さ
寸法と必要な「削りしろ」とを考慮して決定され、図示
しない公知のゲージを見ながら設定することができる。
【0038】この後、ワーク搬送機構30並びに集塵フ
ァンおよびターボブロア装置等の関連装置を起動させ、
研削すべきワークWを搬送路34上に載せて研削機構1
0の下方に送り込む。すると、ワークWが研削機構10
の案内ロール12およびサンディングロール13の間の
研削領域Sを通過して、ワークWの表面がサンディング
ベルト14に擦られる状態になるため、ワークWが研削
される。
【0039】このような研削が行われると、研削領域S
の周囲には多量の切粉が発生する。特に、サンディング
ベルト14が研削領域Sにおいては図1中の右側に走行
しているため、切粉はサンディングベルト14の右側に
向かって飛ばされる。
【0040】ところが、サンディングベルト14の右側
では吸塵ダクト17の案内ダクト18が開口しており、
集塵ファンの作動によって空気がその案内ダクト18の
開口に吸引されているから、その空気流に乗じて切粉が
案内ダクト18内に吸い込まれて切削領域Sから排出さ
れる。この場合、案内ダクト18内に吸引される空気
は、搬送路34上やワークWの上面に沿って流れるもの
だけでなく、搬送路34の下方から流れ込むものも加わ
る。即ち、本実施例では、案内ダクト18のほぼ真下に
おいて搬送路34上に開口する通気空間41を設けてい
るため、この通気空間41内の空気がワークWの周囲を
流れながら上昇して案内ダクト18内に吸引されること
となる。
【0041】なお、このときに、ワークWが通気空間4
1の上を通過する間は、その通気空間41の搬送路34
上への開口部分のうちワークWが載っている部分ではワ
ークW自体によって塞がれた状態にあるが、通気空間4
1内の空気はワークWによって塞がれていない両側方部
分を通ることによってワークWの両側方に回り込みなが
ら案内ダクト18内に吸引される。
【0042】そして、ワークWの研削が行われている間
においてワークWの後端部が案内ダクト18の下方を通
過するときには、通気空間41内から案内ダクト18内
に流れ込む強い空気流が生成される。この結果、この種
のサンディングマシンではワークWの後縁部に切粉がひ
さし状に固まって堆積物Cを生成し易かったという事情
があっても、その切粉の堆積物Cは強い空気流により吹
き飛ばされて吸塵ダクト17内に吸引される。
【0043】さて、ワークWの研削が終了してワークW
の後端部が研削領域Sから離脱する位置に至ると、図2
に示すようにワークWの上面とサンディングベルト14
との間に間隔が空くため、通気空間41内から後側搬送
路34Rとサンディングベルト14との間を通って集塵
ホッパ19内に流れ込む強い空気流が生成される。この
結果、研削領域Sのワーク進入側において切粉の堆積物
Cが吸塵ダクト17で除去吸引しきれずに残っていた
り、その後の研削によってワークWの後端部に新たに切
粉が付着して堆積したとしても、その切粉の堆積物C
は、通気空間41から集塵ホッパ19に流入する空気流
により吹き飛ばされて集塵ホッパ19内に吸引される。
【0044】これにて、研削後にワークWの後縁部に付
着した切粉を手作業によって逐一取り除く必要がなくな
り、切粉の除去作業が極めて簡単になる。
【0045】なお、ワークWの表面にこびり着いた切粉
は、回転ブラシ20によって取り払われ、更に、粘着性
のゴムロール21がワークWの表面を転動することによ
って切粉がここに付着してワークW上から完全に取り除
かれるようになる。
【0046】このように本実施例によれば、搬送方向に
分割した搬送路34の間に通気空間41を設けたから、
その通気空間41内から吸塵ダクト17及び集塵ホッパ
19に向かって流れる強い空気流が生成される。このた
め、ワークWの後縁部に付着した切粉の堆積物Cをその
空気流によって吹き飛ばすことができ、ワークWからの
切粉の除去作業が極めて簡単になって生産性が向上す
る。
【0047】また、吸塵ダクト17や集塵ホッパ19に
向かう空気流は、従来の集塵装置のように送材ベルトに
形成した通気孔を貫通して流れるということがない。従
って、流通抵抗のために空気流の勢いが弱められること
がなく高い吸引効率で切粉を除去できると共に、流通抵
抗のために送材ベルト36が加工テーブル37から浮き
上がってサンディングベルト14で削られるという恐れ
がない。
【0048】次に、本願発明を具体化した第2実施例に
ついて図3を参照して説明する。
【0049】本第2実施例は上記第1実施例と同じ研削
機構10を有しており、本第2実施例のワーク搬送機構
50は、搬送方向に間隔を空けて並設した前側と後側の
2つのベルトコンベア53F,53R、及び、その両ベ
ルトコンベア53F,53Rの前側搬送路54Fと後側
搬送路54Rとの間に設けた通気空間51とからなって
いる。この通気空間51は、上記第1実施例では研削領
域Sのワーク進入側に設けた吸塵ダクト17のほぼ真下
であったのに対して、本第2実施例では、吸塵ダクト1
7よりもワーク排出側であって研削領域S内におけるサ
ンディングロール13と踏圧パッド15のほぼ中間の下
方に位置している。
【0050】本第2実施例においても、ワークWの研削
により発生した切粉は通気空間51内から吸塵ダクト1
7内に流入する空気流に乗じて研削領域Sから排出さ
れ、ワークWの後縁部に付着した切粉の堆積物Cは、研
削領域Sのワーク進入側において通気空間51から吸塵
ダクト17内に流入する空気流により、また、研削領域
Sのワーク排出側においては通気空間51内から集塵ホ
ッパ19内に流入する空気流により、吹き飛ばされて吸
塵ダクト17内または集塵ホッパ19内に吸引される。
【0051】次に、本願発明を具体化した第3実施例に
ついて図4を参照して説明する。
【0052】本第3実施例も上記第1実施例と同じ研削
機構10を有しており、本第3実施例のワーク搬送機構
60は、搬送方向に間隔を空けて並設した前側と後側の
2つのベルトコンベア63F,63R、及び、その両ベ
ルトコンベア63F,63Rの前側搬送路64Fと後側
搬送路64Rとの間に設けられて吸塵ダクト17のほぼ
真下に位置する通気空間61とからなっている。
【0053】前側ベルトコンベア63Fの後端部及び後
側ベルトコンベア63Rの前端部の従動ロール(通気空
間61の搬送路64上への開口縁の両側に位置するロー
ル)65F,65Rは、共に、ロール径が小さい。この
ため、通気空間61の間隔として一定の寸法L0 を確保
した場合において、送材ベルト66F,66Rが従動ロ
ール65F,65Rの外周に沿って搬送路64上から退
避するように下方へ湾曲する部分を含んだ前側搬送路6
4Fと後側搬送路64Rとの間の実質的な間隔Lが極力
小さくなっている。従って、ワークが前側ベルトコンベ
ア63Fから通気空間61を渡って後側ベルトコンベア
63Rに乗り移るときに、ワークが薄いために前下がり
に撓んだり長さが短いために前下がりに傾いたりして後
側ベルトコンベア63Rの送材ベルト66Rに突き当た
るという事態が発生しないようになっている。
【0054】そして、このような効果をもたらす小径の
両従動ロール65F,65Rには、その斜め下方から支
えるように触転するバックアップロール67F,67R
が設けられている。このバックアップロール67F,6
7Rは従動ロール65F,65Rよりも径が大きくて曲
げ剛性が高いため、軸線を湾曲させるような撓みが生じ
難くなっている。したがって、細くて曲げ剛性の低い従
動ロール65F,65Rが送材ベルト66F,66Rの
張力のために撓むのがバックアップロール67F,67
Rにより防止されている。
【0055】次に、本願発明を具体化した第4実施例に
ついて図5を参照して説明する。
【0056】本第4実施例は、正逆いずれの方向にワー
クを搬送した場合でも研削と集塵とを行えるようにした
ものである。研削機構70の研削領域Sのワーク進入側
とワーク排出側の2カ所には集塵ホッパ79F,79R
が設けられている。また、ワーク搬送機構80は、前側
ベルトコンベア83Fと後側ベルトコンベア83R及び
この両ベルトコンベア83F,83Rの間に位置する中
間ベルトコンベア83Mとからなっていて、これらのベ
ルトコンベア83F,83M,83Rは、搬送方向にお
いて上記両集塵ホッパ79F,79Rのほぼ真下の2カ
所で分割された搬送路84F,84M,84Rを構成し
ている。そして、前側搬送路84Fと中間搬送路84M
との間にはワーク進入側の集塵ホッパ79Fと対応する
前側通気空間81Fが設けられ、中間搬送路84Mと後
側搬送路84Rとの間にはワーク排出側の集塵ホッパ7
9Rと対応する後側通気空間81Rが設けられている。
【0057】ワークが前から後に向かう正方向(矢印A
方向)に搬送される場合に、ワークの後端部に付着した
切粉の堆積物は、まず、研削領域Sのワーク進入側にお
いて前側通気空間81Fからワーク進入側の集塵ホッパ
79Fに流入する空気流により排除され、その後に、研
削領域Sのワーク排出側において後側通気空間81Rか
らワーク排出側の集塵ホッパ79Rに向かう空気流によ
り排除される。
【0058】ワークが後から前に向かう方向に搬送され
る場合に、ワークの後端部に付着した切粉の堆積物は、
上記とは逆に、まず、後側通気空間81Rから集塵ホッ
パ79Rに流入する空気流により排除され、その後に、
前側通気空間81Fから集塵ホッパ79Fに向かう空気
流により排除される。
【0059】次に、本願発明を具体化した第5実施例に
ついて図6を参照して説明する。
【0060】本第5実施例は、上記第4実施例と同様に
正逆いずれの方向にワークを搬送した場合でも研削と集
塵とを行えるようにしたものである。
【0061】研削機構90の研削領域Sのワーク進入側
には吸塵ダクト97が設けられ、研削領域Sのワーク排
出側には集塵ホッパ99が設けられている。
【0062】また、ワーク搬送機構100は、1本の送
材ベルト106を、全体として前後両端のロール10
7,107間に掛け渡すことにより搬送路104を構成
すると共に、吸塵ダクト97の下方位置及び集塵ホッパ
99の下方位置において転向ロール108,109によ
り搬送路104から下方へ退避させる経路で回曲させて
なる1つのベルトコンベア103から構成される。この
ベルトコンベア103の搬送路104は搬送方向におい
て前側搬送路104F、中間搬送路104M及び後側搬
送路104Rとに分割されている。前側搬送路104F
と中間搬送路104Mとの間において送材ベルト106
が搬送路104から退避した部分は吸塵ダクト97と対
応する前側通気空間101Fとなっており、中間搬送路
104Mと後側搬送路104Rとの間において送材ベル
ト106が搬送路104から退避した部分は集塵ホッパ
99と対応する後側通気空間101Rとなっている。
【0063】更に、各通気空間101F,101Rの中
空内には、通気空間101F,101R内の空気を吸塵
ダクト97または集塵ホッパ99へ向けて強制的に送り
込むためのノズル102が設けられており、このノズル
102から噴出する空気及びベルトコンベア103の両
側方から通気空間101F,101R内に流入する空気
が一体となって吸塵ダクト97または集塵ホッパ99に
向かう空気流が生成されるようになっている。
【0064】ワークが前から後に向かう正方向(矢印A
方向)に搬送される場合には、ワークの後端部に付着し
た切粉の堆積物は、まず、研削領域Sのワーク進入側に
おいて前側通気空間101Fから吸塵ダクト97内に向
かう空気流により排除され、その後に、研削領域Sのワ
ーク排出側において後側通気空間101Rから集塵ホッ
パ99に向かう空気流により排除される。
【0065】ワークが後から前に向かう逆方向に搬送さ
れる場合には、ワークの後端部に付着した切粉の堆積物
は、後側通気空間101Rから集塵ホッパ99に向かう
空気流により排除された後に、前側通気空間101Fか
ら吸塵ホッパ97に向かう空気流により排除される。
【0066】次に、本願発明を具体化した第6実施例に
ついて図7を参照して説明する。
【0067】本第6実施例のワーク搬送機構110は、
上記第5実施例と同様に1本の送材ベルト116を転向
ロール118,119と前後両端の図示しないロール間
に掛け渡してなるベルトコンベア113により構成され
ているが、第5実施例が搬送路を3つに分割すると共に
通気空間を2つ設けていたのに対して、本第6実施例に
おいては、搬送路114を前側搬送路114Fと後側搬
送路114Rの2つに分割すると共に、両搬送路114
F,114Rの間に通気空間111を1つだけ設けた構
成になっている。
【0068】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が
可能である。
【0069】(1)上記第2実施例、第4実施例、第5
実施例及び第6実施例において、上記第3実施例と同様
に、通気空間の搬送路間への開口縁に位置するロールに
バックアップロールを設ける構成とすることもできる。
【0070】(2)上記各実施例では、無端のサンディ
ングベルトを走行させて研削する構成としているが、こ
れに限らず、例えばサンディングロールに研削紙を巻き
付けた構成の研削機構を備えたサンディングマシンにも
適用できる。
【0071】(3)第5実施例を除く他の各実施例で
は、集塵ホッパ側の負圧を利用して通気空間内の空気が
自然に集塵ホッパ内に流入される構成としたが、これら
の実施例において第5実施例と同様に通気空間内に空気
噴出用のノズルを設け、このノズルにより通気空間内の
空気を強制的に集塵ホッパ側へ送り込む構成としてもよ
い。
【0072】(4)上記各実施例では、研削領域のワー
ク進入側とワーク排出側の両方に集塵ホッパまたは吸塵
ダクトを設けているが、研削領域のワーク排出側のみに
集塵ホッパを設ける構成とすることもできる。
【0073】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例を示す正面図
【図2】第1実施例の要部の拡大正面図
【図3】第2実施例の要部の正面図
【図4】第3実施例の要部の正面図
【図5】第4実施例の要部の正面図
【図6】第5実施例の要部の正面図
【図7】第6実施例の要部の正面図
【符号の説明】
10,70,90…研削機構 14…サンディングベルト 17,97…吸塵ダクト 19,79F,79R,99…集塵ホッパ 33F,53F,63R,83F…前側ベルトコンベア 33R,53R,63R,83R…後側ベルトコンベア 34,64,104,114…搬送路 34F,54F,64F,84F,104F,114F
…前側搬送路 34R,54R,64R,84R,104R,114R
…後側搬送路 36F,36R,66F,66R,106,116…送
材ベルト 38F,38R…駆動ロール 39F,39R,65F,65R…従動ロール 40F,40R…テンションロール 41,51,61,111…通気空間 67F,67R…バックアップロール 81F,101F…前側通気空間 81R,101R…後側通気空間 83M…中間ベルトコンベア 84M,104M…中間搬送路 103,113…ベルトコンベア 107…ロール 108,109,118,119…転向ロール W…ワーク S…研削領域

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを、搬送路を構成する送材ベルト
    上に載置して研削機構による研削領域に送り込むと共
    に、前記研削領域のワーク排出側とワーク進入側のいず
    れか一方または両方に前記ワークの研削に伴い発生する
    切粉を周囲の空気と共に吸引するための集塵ホッパを配
    置したものにおいて、 前記送材ベルトからなる搬送路を搬送方向に分割し、そ
    の分割した送材ベルトからなる搬送路同士の間に、前記
    ワークの搬送領域を貫く空気流の生成を可能とする通気
    空間を設けたことを特徴とするサンディングマシンの集
    塵装置。
  2. 【請求項2】 前記分割した搬送路とその分割した搬送
    路間の前記通気空間とが、送材ベルトをロール間に張り
    渡してなる複数の独立したベルトコンベアを搬送方向に
    間隔を空けて配置することによって構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のサンディングマシンの集
    塵装置。
  3. 【請求項3】 前記分割した搬送路とその分割した搬送
    路間の前記通気空間とが、1本の送材ベルトを前記分割
    した搬送路に沿う経路及びその分割した搬送路間におい
    て搬送路上から退避する経路に沿わせてロール間に張り
    渡すことによって構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のサンディングマシンの集塵装置。
  4. 【請求項4】 前記通気空間の前記搬送路上への開口縁
    に位置する前記ロールに触転するバックアップロールを
    設けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    サンディングマシンの集塵装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送路には、前記研削領域を挟む両
    側において2つの通気空間が形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のサン
    ディングマシンの集塵装置。
JP5203044A 1993-07-23 1993-07-23 サンディングマシンの集塵装置 Expired - Fee Related JP2675513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5203044A JP2675513B2 (ja) 1993-07-23 1993-07-23 サンディングマシンの集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5203044A JP2675513B2 (ja) 1993-07-23 1993-07-23 サンディングマシンの集塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0740245A JPH0740245A (ja) 1995-02-10
JP2675513B2 true JP2675513B2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=16467421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5203044A Expired - Fee Related JP2675513B2 (ja) 1993-07-23 1993-07-23 サンディングマシンの集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2675513B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210023134A (ko) * 2019-08-22 2021-03-04 에스케이실트론 주식회사 웨이퍼 연마 패드 제조장치 및 그를 이용한 웨이퍼 연마 패드의 제조방법

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6295990A (ja) * 1985-10-23 1987-05-02 Ricoh Co Ltd モ−タ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0740245A (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6094696B2 (ja) ダイシング装置
JP3490077B2 (ja) 段ボール板の紙粉除去装置
JP2009233614A (ja) 自動パレット洗浄装置
JPH05220421A (ja) 回転式材料分類器及び材料分類方法
KR200475663Y1 (ko) 샌드 블라스트 장치
JP2675513B2 (ja) サンディングマシンの集塵装置
JP2011031330A (ja) 加工バリ取り方法及びベルト式加工バリ取り装置
JP5545940B2 (ja) ダスト捕集装置、ダスト捕集方法、および該装置を有する裁断機
JP4584475B2 (ja) エアブロワ手段によって積みパイルから最上位の枚葉紙を分離させるための装置
JPH0742601Y2 (ja) サンディングマシンの集塵装置
JPH0680260A (ja) 紙葉類の供給装置
JPH0742602Y2 (ja) サンディングマシンの集塵装置
JPH085009Y2 (ja) サンディングマシンの集塵装置
JP2561837Y2 (ja) サンディングマシン
JP2009039443A (ja) タオル類折り畳み装置
JP2501468Y2 (ja) ワイドベルトサンダ―
JPH08154644A (ja) 馬鈴薯の土落し装置
JP2509160Y2 (ja) ワイドベルトサンダ―機
JPH0751250Y2 (ja) サンディングマシン
JP4256510B2 (ja) サンドブラスト加工における被加工物のクリーニングユニット
JPH0529667U (ja) サンデイングマシンの集塵装置
JPH0740243A (ja) サンディングマシン
JPH0740242A (ja) サンディングマシンの集塵装置
JP6630926B2 (ja) 接着剤塗布装置、接着加工装置及び接着剤の塗布方法
JP2011011845A (ja) 断裁排出装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees