JP2675263C - - Google Patents

Info

Publication number
JP2675263C
JP2675263C JP2675263C JP 2675263 C JP2675263 C JP 2675263C JP 2675263 C JP2675263 C JP 2675263C
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
soft
substrate
rays
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
Other languages
English (en)
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Publication date

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、軟X線や真空紫外線を用いたリソグラフィーに好適な、反射型マス
クを用いた露光装置や露光方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、X線を使用した露光装置や露光方法に用いられる反射型マスクのX線反
射部としては、単結晶板が用いられていた(特願昭52−54126号)。 しかしこのX線露光用の反射型マスクは、単結晶のBragg回折を利用する
ため、X線入射を斜入射としなくてはならず、マスクによるエネルギロスも大き
かった。その結果、またマスク面積が非常に大きくなり、大きいゆえに平面性よ
く均一に作成するのが困難である、入射光の利用効率が低い等の問題が生じてい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、上記従来例の問題点に鑑み、露光装置の大幅な小型化や、露光転写
の高精度化を達成することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明は前記の課題を解決しようとするもので、その要旨は光学定数の異なる
2種類の層を交互に積層した多層膜構造を有する反射層と該反射層の最上層の上
に所望の形状にパターニングされて設けられた吸収体によるパターンとが基板上
に形成された反射型マスクに対して、軟X線又は真空紫外線を入射する手段と、
該反射型マスクで反射された軟X線又は真空紫外線を露光基板に入射して露光基
板に該パターンを結像する投影光学系とを有することを特徴とする露光装置およ
び光学定数の異なる2種類の層を交互に積層した多層膜構造を有する反射層と
反射層の最上層の上に所望の形状にパターニングされて設けられた吸収体による
パターンとが基板上に形成された反射型マスクに対して、軟X線又は真空紫外線
を入射する工程と、該反射型マスクで反射された軟X線又は真空紫外線を露光基
板に入射して露光基板に該パターンを結像する工程とを有することを特徴とする
露光方法にある。 【0005】 以下本発明を図面に基づき説明する。 【0006】 図1は軟X線又は真空紫外線露光用の多層膜反射型マスクの構造の一例の摸式
断面図である。 【0007】 この多層膜反射型マスクは、図中に示すように平面の基板1上に第1の物質の
層2,4…及び第2の物質の層3,5…が交互に積層されて反射鏡部分が形成さ
れ、その最上層の上に所望の形状にパターニングされている軟X線・真空紫外線
用の吸収体Aが配されている。 【0008】 各々の層の膜厚d1,d2…は10A以上であり、交互に等しい膜厚であって(
1=d3=…,d2=d4=…)も、全ての膜厚を変えても差しつかえないが、そ
れぞれの層中における軟X線・真空紫外線の吸収による振幅の減少およびそれぞ
れの層の界面における反射光の位相の重なりによる反射光の強め合いの両者を考
慮し、反射鏡全体として最も高い反射率が得られるような厚さとすることが好ま
しい。各層の厚さは10Åより小さい場合は界面における2つの物質の拡散の効
果により、反射鏡として高い反射率が得られず好ましくない。層数を増加させれ
ばさせるほど反射率は上昇するが、その一方で製作上の困難さが発生してくる。
そのため積層数は200層以内が好ましく用いられる。 【0009】 吸収体は、軟X線・真空紫外線を吸収し、高熱伝導性、低熱膨張性ならばどの
ようなものでもよいが、具体的には線膨張率が5×10-5/deg以下であり、
熱伝導率が0.1J/cm・s・deg以上であるものがよい。それより大きな
線膨張率、熱伝導率である場合は、吸収体と多層構造の反射鏡とがずれたり剥離
したりする問題が発生しやすい。このような吸収体をなす物質としては、例えば
、金、タンタル、タングステンなどの金属、ケイ素などの半導体、窒化ケイ素、
炭化ケイ素、窒化タンタルなどの絶縁体が好ましく用いられる。 【0010】 図3は上記反射型マスクを用いた露光装置の投影光学系の光路図である。 【0011】 光学定数の異なる第1の物質の層2,4と第2の物質の層3,5とを交互に積
層した多層膜構造を有する反射層と吸収体Aによる露光パターンとが基板1上に
形成された反射型マスクM0に対して発散X線源から発生し正入射で入射した軟
X線はマスクM0の反射部を介して投影光学系に入り、凹面鏡M1、凸面鏡M2 、光パターンを転写し得るようにした露光装置及び露光方法である。 【0012】 【実施例】 以下に本発明の実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。 実施例1 図2(a)に示す様に、基板1として面粗さがrms値で10Å以下になるよ
うに研磨されたケイ素単結晶板を用い、第1の層2,4…をなす物質としてルテ
ニウム(Ru)、第2の層3,5…をなす物質として炭化ケイ素(SiC)を用
い、1×10-6Pa以下の超高真空に到達後、アルゴン圧力を5×10-1Paに
保ち、スパッタ蒸着法により膜厚をそれぞれ29.8Å、33.9Åとして41
層(Ru層21層、SiC:20層)積層し、更にその上に保護膜Bとして炭素
(C)を10Å積層し多層積層板を得た。この場合、第1の層が屈折率の実数部
分が小であり第2の層が屈折率の実数部分が大である。 【0013】 次に図2(b)に示すように、この多層積層板上にレジストとしてのPMMA
の層を0.5μm厚に形成し、EB描画により1.75μmライン&スペースの
パターニングを行い、このPMMAよりなるパターン状レジストC上に軟X線吸
収体である金(線膨張率1.42×10-5/deg、熱伝導率3.16J/cm
・s・deg)をEB蒸着により0.1μm厚形成した。次にPMMAをハクリ
し、多層膜上に金パターンAを得た(図2(c))。 【0014】 次に作成した多層膜反射型マスクを用いて軟X線露光を行った。 【0015】 図3は投影光学系の光路図で、図中の軟X線反射ミラーM1,M2,M3はそれ
ぞれ凹面鏡、凸面鏡、凹面鏡であり、Wは露光基板を示している。M0は上記多
層膜反射型マスクである。図中にその位置を示す。発散X線源から発生しマスク
0に対して1.7°の角度(正入射)で入射した軟X線はマスクM0の反射部を
介して投影光学系に入り、凹面鏡M1、凸面鏡M2、凹面鏡M3の順に反射し、マ
スクM0の像を露光基板W上に結像する。本投影光学系の仕様は投影倍率 1/5、有効Fナンバーが13、像面サイズが28×14mm2、像高が20〜
37mm、解像力が0.35μmである。 【0016】 光源には124Åの軟X線を用い、露光基板WにはPMMA1μmを塗布した
。光し現像を行ったところ、0.35μmライン&スペースが解像した。 実施例2 実施例1と同様に研摩されたケイ素単結晶板1上に、第1の層2,4…をなす
物質として窒化タンタル(TaN)、第2の層3,5…をなす物質としてケイ素
(Si)を用い、1×10-6Pa以下の超高真空に到達後、アルゴン圧力を5×
10-1Paに保ち、スパッタ蒸着法により膜厚をそれぞれ20.3Å、40.6
Åとして、41層(TaN:21層、Si:20層)積層し、更にその上に保護
膜Bとして炭素(C)を10Å積層した。この場合、第1の層が屈折率の実数部
分が小であり第2の層が屈折率の実数部分が大である。 【0017】 次に得られた多層積層板上にPMMA0.5μmを形成しEB描画によりパタ
ーニングを行った。このPMMAパターン上に軟X線吸収体であるタンタル(T
a)(線膨張率6.3×10-6/deg、熱伝導率0.575J/cm・s・d
eg)をEB蒸着により0.1μm厚形成した後、PMMAをハクリし、多層膜
上にタンタルパターンAを得た。 【0018】 ここで作製したマスクを用いて、実施例1で示した縮小光学系により露光基板
W上のPMMAを露光した。その結果、0.35μmラインアンドスペースが解
像した。 実施例3 実施例1と同様に研摩されたケイ素単結晶板上に、第1の層2,4…をなす物
質としてパラジウム(Pd)、第2の層3,5…をなす物質としてケイ素(Si
)を用い、1×10-6Pa以下の超高真空中においてEB蒸着法により、膜厚を
それぞれ21.1Å、40.3Åとして、41層(Pd:21層、Si:20層
)積層し、更にその上に保護膜として炭素(C)を10Å積層した。この場合、 第1の層が屈折率の実数部分が小であり第2の層が屈折率の実数部分が大である
。 【0019】 次に得られた多層積層板上にPMMA0.5μmを形成しEB描画によりパタ
ーニングを行った。このPMMAパターン上に軟X線吸収体であるケイ素(Si
)(線膨張率2.6×10-6/deg、熱伝導率1.49J/cm・s・deg
)をEB蒸着により0.1μm厚形成した後、PMMAをハクリし、多層膜上に
ケイ素パターンAを得た。 【0020】 ここで作製したマスクを用いて、実施例1で示した縮小光学系により露光基板
W上のPMMAを露光した。その結果、0.35μmラインアンドスペースが解
像した。 【0021】 尚本発明の実施例においては、図3に示した構成の1/5倍縮小光学系(0.
35μm解像)を仮定したが、もちろん他の仕様や構成の露光用光学系を使用し
てもよい。 【0022】 また実施例においては、多層膜の形成においてEB蒸着法及びスパッタリング
法を用いたが、これに限定されるものではなく、その他抵抗加熱、CVD、反応
性スパッタリング等のさまざまな薄膜を形成する方法を用いることができる。ま
た基板としてSi単結晶板を用いたが、それに限らずガラス、溶融石英、炭化ケ
イ素等の基板であってその表面が使用波長に比べて十分になめらかになるように
研摩されたものであればよい。 【0023】 【発明の効果】 本発明によれば、光学定数の異なる2つの物質を交互に積層した多層膜構造を
有する反射層を反射部として用いた反射型マスクを用いて露光基板に露光を行う
ため、従来の単結晶のBragg回折を利用した反射鏡のように軟X線または真
空紫外線を水平方向から斜入射させる必要がなく、マスクに対して正入射させる ことが可能であり、軟X線又は真空紫外線の利用効率も高い。その結果、露光装
置の大幅な小型化や、露光転写の高精度化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に用いられる軟X線・真空紫外線露光用多層膜反射型マスクの基本断面
図。 【図2】 図2(a)(b)(c)は本発明に用いられる多層膜反射マスクの作製工程図
。 【図3】 本発明の露光装置の投影光学系の光路図。 【符号の説明】 1 Si基板 2,4 第1の物質の層 3,5 第2の物質の層 A 軟X線・真空紫外線吸収体 B 保護膜 C レジスト(PMMA) M0 軟X線・真空紫外線露光用多層膜反射型マスク M1 凹型X線ミラー M2 凸型X線ミラー M3 凹型X線ミラー W 露光基板 d1〜d4 各層の厚さ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 光学定数の異なる2種類の層を交互に積層した多層膜構造を有
    する反射層と該反射層の最上層の上に所望の形状にパターニングされて設けられ
    吸収体によるパターンとが基板上に形成された反射型マスクに対して、軟X線
    又は真空紫外線を入射する手段と、該反射型マスクで反射された軟X線又は真空
    紫外線を露光基板に入射して露光基板に該パターンを結像する投影光学系とを有
    することを特徴とする露光装置。 【請求項2】 光学定数の異なる2種類の層を交互に積層した多層膜構造を有
    する反射層と該反射層の最上層の上に所望の形状にパターニングされて設けられ
    吸収体によるパターンとが基板上に形成された反射型マスクに対して、軟X線
    又は真空紫外線を入射する工程と、該反射型マスクで反射されたX線又は真空
    紫外線を露光基板に入射して露光基板に該パターンを結像する工程とを有するこ
    とを特徴とする露光方法。 【請求項3】 前記投影光学系は、反射ミラーを備えた縮小投影光学系である
    請求項1記載の露光装置。 【請求項4】 前記投影光学系は、反射型マスクから露光基板までの光路に沿
    って順に、凹面鏡、凸面鏡、凹面鏡の3枚の反射ミラーを有する請求項3記載の
    露光装置。

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3047541B2 (ja) 反射型マスクおよび欠陥修正方法
US5052033A (en) Reflection type mask
JP2007109971A (ja) 多層反射膜付き基板、その製造方法、反射型マスクブランクおよび反射型マスク
JP2005515448A (ja) 硬x線に曝露される多層体用の保護層
JPH0727198B2 (ja) 多層膜反射型マスク
TWI835896B (zh) 具有後側塗層的極紫外線掩模
JP2545905B2 (ja) 反射型マスクならびにこれを用いた露光方法
JP2001027700A (ja) 多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法、多層膜反射鏡の応力の制御方法および露光装置
JPH0868897A (ja) 反射鏡およびその製造方法
JPS6388502A (ja) 軟x線又は真空紫外線用多層膜反射鏡
JP2615741B2 (ja) 反射型マスクならびにこれを用いた露光装置と露光方法
JPH10339799A (ja) 反射鏡及びその製造方法
JP2675263B2 (ja) 反射型マスクを用いた露光装置および露光方法
JPH0868898A (ja) 反射鏡およびその製造方法
JP2675263C (ja)
JPH06177019A (ja) 光学素子およびその製造方法
JP2009156863A (ja) X線用光学素子
JP4352977B2 (ja) 多層膜反射鏡及びeuv露光装置
JP3345512B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH01175734A (ja) 反射型マスク及びその製造方法
US7105255B2 (en) EUV reflection mask and lithographic process using the same
JP2008151983A (ja) 多層膜反射鏡
JPH01175731A (ja) 反射型マスクおよび該反射型マスクを用いた露光装置と露光方法
JPH0271198A (ja) X線用ハーフミラー
JP3065706B2 (ja) 多層膜反射鏡および該多層膜反射鏡を有する光学装置