JP2001027700A - 多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法、多層膜反射鏡の応力の制御方法および露光装置 - Google Patents

多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法、多層膜反射鏡の応力の制御方法および露光装置

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JP2001027700A
JP2001027700A JP11200272A JP20027299A JP2001027700A JP 2001027700 A JP2001027700 A JP 2001027700A JP 11200272 A JP11200272 A JP 11200272A JP 20027299 A JP20027299 A JP 20027299A JP 2001027700 A JP2001027700 A JP 2001027700A
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Masayuki Shiraishi
雅之 白石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層膜の内部応力を低減した多層膜反射鏡の
提供。 【解決手段】 軟X線波長域における屈折率と真空の屈
折率との差が大きい物質で形成される層31と、前記差
が小さい物質で形成される層32とを基板2上に積層し
て成る多層膜反射鏡1において、層31を物質Aからな
る層311と物質Cからなる層312との多層構造とし
た。ここで、物質Aおよび物質Cは軟X線波長域におけ
る複素屈折率の実部の大きさが同程度の物質としたの
で、2つの界面を内包する層31は一つの重原子層と見
なすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線望遠鏡、X線
レーザー、X線リソグラフィー等のX線装置に用いられ
る多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法、多層膜反射
鏡の応力の制御方法、および前記多層膜反射鏡を用いた
露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物質の複素屈折率は次式(1)で表され
るが、X線領域においてはδ、kのいずれもが1に比べ
て非常に小さいため、X線を用いる装置の光学系には反
射光学系が用いられる。なお、式(1)において、i2
=−1であり、虚部kは物質によるX線の吸収を表す。
【数1】n=1−δ−i・k …(1)
【0003】しかし、全反射を利用した斜入射光学系の
場合には、全反射臨界角θcよりも小であって垂直に近
い入射角では反射率が非常に小さい。そのため、X線領
域で使用される反射光学系では、多層膜反射鏡が用いら
れている。多層膜反射鏡は界面の振幅反射率の大きな2
種類の物質を交互に積層したものであって、各層の厚さ
は、光学干渉理論に基づいて、各界面で反射された反射
波の位相が一致するように設定される。このとき、積層
される物質の一方には、使用X線波長における屈折率と
真空の屈折率(=1)との差が小さい物質が用いられ、
他方の物質には前記差の大きな物質が用いられる。
【0004】また、多層膜反射鏡は垂直にX線を反射す
ることも可能なので、垂直反射を利用した光学系では、
全反射を利用した斜め入射光学系よりも収差を小さくす
ることができる。さらに、多層膜反射鏡は次式(2)で
表されるブラッグ条件を満たすときだけX線を強く反射
するので、波長選択性という性質を有している。なお、
式(2)において、dは多層膜の周期長、θは斜入射
角、λはX線の波長、mは次数である。
【数2】2d・sinθ=m・λ …(2)
【0005】多層膜反射鏡に用いられる多層膜の例とし
ては、W(タングステン)とC(炭素)とを交互に積層
したW/C多層膜や、Mo(モリブデン)とCとを積層
したMo/C多層膜などが従来から知られている。な
お、これらの多層膜はスパッタリングや真空蒸着やCV
D(Chmical Vapor Deposition)等の薄膜形成技術によ
り形成される。
【0006】このような多層膜反射鏡に用いられる多層
膜の中でも、Mo/Si多層膜はSiのL吸収端(波長
12.6nm)の長波長側で高い反射率を示し、13nm付近の波
長において60%以上の反射率(直入射)を有する多層
膜を比較的容易に作製することができる。このMo/S
i多層膜による反射鏡は、X線望遠鏡やX線レーザー共
振器などの研究分野で使用されており、EUVL(Extr
eme Ultraviolet Lithography)と呼ばれる軟X線を用
いた縮小投影リソグラフィー技術への応用が期待されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高い反射率
を有するMo/Si多層膜反射鏡はスパッタリング法に
より作製されるが、スパッタリング法で形成した薄膜は
一般に圧縮内部応力を有することが知られている(Sey-
Shing Sun:J.Vac.Sci.Technol.A4(3),Maay/Jun198
6)。そのため、Mo/Si多層膜に内部応力が生じる
とその内部応力によって多層膜反射鏡の基板が変形し、
光学系に波面収差が発生して光学特性が低下するという
問題があった。
【0008】本発明の目的は、多層膜の内部応力を低減
した多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法、多層膜反
射鏡の応力の制御方法、および前記多層膜反射鏡を用い
た鏡露光装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1〜図3に対応付けて説明する。 (1)図1に対応付けて説明すると、請求項1の発明
は、使用波長域における屈折率と真空の屈折率との屈折
率差が大きい物質で形成され、使用波長と前記屈折率差
が大きい物質の屈折率とに応じて決められた所定の厚さ
を有する第1の層31と、前記屈折率差が小さい物質で
形成され、前記使用波長と前記屈折率差が小さい物質と
に応じて決められた所定の厚さを有する第2の層32と
から成る層対を、基板2上に複数積層して成る多層膜反
射鏡1に適用され、前記層対の少なくとも一つの層対に
おける第1の層31または第2の層32の少なくともど
ちらか一方の層は、前記使用波長域における複素屈折率
の実部が同程度である少なくとも2種類の物質A,Cを
交互に前記所定の厚さまで積層した多層構造を有するこ
とにより上述の目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、軟X線波長域における屈折率
と真空の屈折率との差が大きい物質で形成される第1の
層31と、前記差が小さい物質で形成される第2の層3
2とから成る層対を、基板2上に複数積層して成る多層
膜反射鏡1に適用され、第1の層31の少なくとも1つ
に、軟X線波長域における複素屈折率の実部の大きさ
が、第1の層31(311)の物質と同程度の物質から
成る第1の応力緩和層312を形成し、および/または
前記第2の層32の少なくとも1つに、前記実部の大き
さが前記第2の層32の物質と同程度の物質から成る第
2の応力緩和層を形成したことにより上述の目的を達成
する。 (3)請求項3の発明は、請求項2に記載の多層膜反射
鏡の製造方法であって、第1の層311、第2の層3
2、第1の応力緩和層312および第2の応力緩和層の
いずれかの層の上に他の層を形成する際に、前記他の層
が形成される層の表面に粒子線を照射した後に前記他の
層を形成するようにしたものである。 (4)図2に対応付けて説明すると、請求項4の発明
は、少なくとも異なる2種類の物質を基板2上に交互に
積層して成る多層膜反射鏡4の応力の制御方法であっ
て、基板2上の一つの層51の上に前記一つの層51を
形成する物質とは異なる物質から成る他の層52を形成
する際に、前記一つの層51の表面に粒子線Pを照射し
た後に前記他の層52を形成することによって多層膜反
射鏡4に存在する応力を制御するようにしたことにより
上述の目的を達成する。 (5)図1に対応付けて説明すると、請求項5の発明
は、モリブデン(Mo)層とシリコン(Si)層とを交
互に積層して成るMo/Si多層膜を基板上に形成した
多層膜反射鏡に適用され、積層されたMo層311の少
なくとも1つの層に、ルテニウム(Ru)層312を形
成したことにより上述の目的を達成する。 (6)図3に対応付けて説明すると、請求項6の発明
は、X線を発生させるX線光源12,14,90,91
と、X線光源12,14,90,91からのX線をマス
ク8に導く照明光学系15,6,7,7aと、マスク8
からのX線を感光性基板10に導く投影光学系9とを有
し、マスク8のパターンを感光性基板10へ転写する露
光装置に適用され、照明光学系15,6,7,7aおよ
び投影光学系9は反射鏡を備え、前記反射鏡に、請求項
1,請求項2および請求項5のいずれかに記載の多層膜
反射鏡を用いたことにより上述の目的を達成する。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3および図8を参
照して本発明の実施の形態を説明する。発明が解決しよ
うとする課題で説明したように、Mo/Si多層膜を反
射鏡に用いた場合、多層膜の内部応力による基板変形が
問題となっている。ところで、多層膜の合計の膜厚を一
定に保ったまま一層分の膜厚を薄くして層数を増やすこ
とにより、この内部応力が低減されることが知られてい
る(若佐、三輪、村上:第56回応用物理学会学術講演
会予稿集第2分冊、1995)。しかし、このように各
々の膜厚を薄くして層数を増やす方法では、多層膜の周
期長(Mo/Si多層膜ならば、隣り合うMo層とSi
層とからなる層対の厚さ)が小さくなってしまうため、
使用波長が決まっている多層膜反射鏡には適用できなか
った。
【0012】そこで、本発明による多層膜反射鏡では、
多層膜の周期長を変えることなく内部応力を低減するよ
うにした。多層膜の内部応力を低減させる方法として
は、以下の、に示す方法を用いた。 多層膜を構成する任意の層を、その層を構成する物質
と、その物質とほぼ同一の光学定数δを有する物質との
多層構造とすることにより、多層膜の界面数を増やす方
法。 多層膜を形成する際に、層の表面に粒子線を照射する
方法。
【0013】図1は上述したの方法による多層膜反射
鏡を説明する図であり、(a)は多層膜反射鏡1の断面
図、(b)はその一部の拡大図である。多層膜反射鏡1
は、ガラス基板やシリコン基板等の基板2上にスパッタ
リング法により物質の異なる層31と層32とを交互に
積層して、多層膜3を形成したものである。多層膜3に
おいて、層31を重原子層とすれば、層32は軽原子層
である。本実施の形態の多層膜反射鏡1では、後述する
ように層31は異なる物質による層構造を成している。
一方、従来の多層膜反射鏡、例えば、Mo/Si多層膜
の場合には、層31はMo層、層32はSi層であって
それぞれ単一の物質からなり、層31の厚さT31と層3
2の厚さT32との和T3(=T31+T32)が多層膜3の
周期長となる。
【0014】図1(b)は、図1(a)に示す多層膜3
の符号※を付した層対(層31と層32との対)の拡大
図である。層32は単一の物質Bから成る層であるが、
層31は物質Aの層311と物質Cの層312から成る
3層構造となっている。ここで、使用波長における物質
Aの複素屈折率をna=1−δa−i・ka、物質Cの複
素屈折率をnc=1−δc−i・kcとしたとき、δaおよ
びδcの大きさが同程度のものを物質A,Cとして選
ぶ。
【0015】例えば、使用波長13nmに対する多層膜と
しては従来からMo/Si多層膜があるが、このMo/
Si多層膜のMo層を図1(b)のように多層構造とす
る場合には、物質BがSi、物質AがMoであって、物
質Cとしては波長13nm付近においてMoと光学定数δ
が近い物質であるRu(ルテニウム)等を用いる。ま
た、層311の層厚をT311、層312の層厚をT312と
すれば、T31は次式(3)で表される。
【数3】T31=T311+2・T312 …(3)
【0016】上述した多層膜3では、層31を多層構造
としているため多層膜3全体の界面の数が増加し、多層
膜3の内部応力を低減させることができる。これを従来
のMo/Si多層膜と比較すると、層31におけるRu
層312は多層膜の内部応力を緩和する応力緩和層とし
て機能している。一方、層311を構成する物質Aおよ
び層312を構成する物質Cとして、光学定数δの値が
同程度となるような物質を選択しているため、三層構造
を成す層31は層厚T31を有する一つの重原子層とみな
すことができ、周期長T3は層厚T31と軽原子層の層厚
T32との和として表される。すなわち、多層膜3の界面
の数を増やしても、層31を単一の物質Aで構成した場
合と同一の周期長の多層膜3を得ることができる。
【0017】なお、図1(b)では基板2側から層31
2・層311・層312の順で積層したが、層311・
層312・層311の順で積層しても良く、また、3層
構造に限らない。さらにまた、図1(b)のような積層
構造を、図1(a)の層31の一部に施しても良いし、
全てに施しても良い。図1では層31を積層構造とした
が、層31とともに層32を積層構造としたり、あるい
は層32だけを積層構造としても良い。層32を多層構
造とする場合、物質BがSiのときには、波長13nm付
近でSiと同程度のδを有する物質としてはSi化合
物、バリウム(Ba)などがある。
【0018】表1は、使用X線波長が13nmおよび1
0.9nmの場合における、δが大きな物質およびδが小
さな物質の例を示したものである。例えば、使用X線波
長が13nmで、図1(b)のように層31の層311が
Moである場合には、層312を構成する物質Cとして
Ru、Tc(テクネチウム)、Rh(ロジウム)を用い
れば良いことが表1から分かる。
【表1】
【0019】次に、の方法について図2を参照しなが
ら説明する。図2(a)は多層膜反射鏡4の断面図であ
り、上述した多層膜反射鏡1と同様に基板2上にスパッ
タリング法により層51と層52とを交互に積層して、
多層膜5を形成したものである。ただし、多層膜5の場
合には層51および層52はそれぞれ単一の物質から成
る層であり、例えば、層51をMo等から成る重原子層
とすれば、一方、層52はSi等から成る軽原子層であ
る。
【0020】図2の(b)、(c)は多層膜5の形成方
法を示す図であり、基板2上に層51を形成し、その層
51の上に層52を形成する際の工程を示したものであ
る。スパッタリング法により層51を基板2上に形成
し、図2(b)に示すように層51の表面にArイオン
ビーム等の粒子線Pを照射する。層51表面に所定量の
粒子線を照射したならば、次の層52をスパッタリング
法により形成する。すなわち、粒子線Pが照射された層
51表面は、層51と層52との界面となる。層51上
に層52を形成した後、層51の場合と同様に層52の
表面に粒子線Pを照射する(図2(c))。以下、同様
な手順によって多層膜5の各層51,52を形成する。
【0021】上述したように隣接する層を形成する前に
層表面に粒子線Pを照射すると、多層膜5の内部応力が
低減されることが実験的に確かめられた。このように内
部応力が低減される原因としては、次のような要因が考
えられる。すなわち、スパッタリング等で形成された層
の表面に粒子線を照射すると、それによって層表面の状
態(例えば、ミクロな凹凸や原子空孔、原子配列)が改
善され、多層膜の内部応力に寄与するものと考えられ
る。特に、アルゴンの粒子線を多層膜の界面に照射する
ことで、膜中の原子配列に作用すると考えられ、アルゴ
ンの粒子線が照射されることで空孔が形成されたり、原
子配列が緩和したりしながら、圧縮応力が低減されると
推定される。
【0022】ところで、本発明者は多層膜の界面の垂線
に対する粒子線の照射角度を変化させると、膜中に存在
する応力が変化することを見出した。粒子線の照射角度
に対する膜応力は、表2に示した通りである。粒子線を
照射しない状態では、下表2のどの膜もほぼ同じ圧縮応
力が残存すると推測される。なお、粒子線の照射時間
は、単位面積粒子数が同じになるように設定している。
【表2】
【0023】このように、多層膜の界面に対して粒子線
の照射角度を制御することで、所望の膜応力を得ること
が可能となり、膜応力によって生じる基板の変形を妨げ
るように膜応力を制御することが可能となる。
【0024】なお、複数ある層51,52のいずれの層
に粒子線を照射するかは任意であり、前述した層31の
ように層311,312の多層構造とした場合には、そ
れらの層311,312にも粒子線Pを照射するように
しても良い。いずれの場合にも、粒子線Pを照射するこ
とにより多層膜の内部応力を低減することができるが、
層311および/または層312を多層構造としたもの
に粒子線Pを照射したものでは、内部応力低下がより顕
著となる。
【0025】図8は、本発明の実施の形態である多層膜
反射鏡を成膜する際に使用されるイオンスパッタリング
装置の概略構成を示す図である。このイオンスパッタリ
ング装置は、真空チャンバー81内に、スパッタイオン
源82と、蒸着物質であるターゲット83aを真空チャ
ンバー81内に固定するターゲットホルダー83と、成
膜される基板85を固定する基板ホルダー84とを備え
るとともに、さらに、成膜された膜に粒子線を放出する
応力制御用粒子線源86を備えている。
【0026】基板ホルダー84には角度可変機構、具体
的には回転軸84a、が設けられており、応力制御用粒
子線源86から放射され基板85に入射する粒子線86
aの入射角度を変えることができる。すなわち、基板ホ
ルダー84は、回転軸84aを中心に図示された84b
方向に回転可能となっている。スパッタ時には、ターゲ
ット83aから放出される蒸着物質の飛来方向に合わせ
て基板ホルダー84を回転し、応力低減のために成膜さ
れた界面に粒子線86aを照射する場合には、応力制御
用粒子線源86の方に基板86の面が向くように基板ホ
ルダー84を回転して位置決めする。
【0027】なお、ターゲットホルダー83も回転可能
となっており、ターゲットホルダー83のそれぞれの面
に異なる物質のターゲットを配置することが可能になっ
ている。そして、このターゲットホルダー83を回転し
て所望のターゲット83aにスパッタイオン源82から
のイオンが衝突できるようにして、所望の物質を基板8
5上に成膜することを可能としている。
【0028】次に、上述した多層膜反射鏡1,4を、縮
小投影露光装置の光学系に用いた場合について説明す
る。図3は露光装置の要部を概略的に示したものであ
る。この露光装置はステップ・アンド・スキャン方式に
より露光動作を行う投影露光装置であり、反射型マスク
8に描画された回路パターンの一部の像を投影光学系9
を介してウェハ10上に投影しつつ、マスク8とウェハ
10とを投影光学系9に対して1次元方向(ここではY
軸方向)に相対走査することにより、マスク8の回路パ
ターンの全体をウェハ10上の複数のショット領域の各
々にステップ・アンド・スキャン方式で転写する。な
お、露光に用いられる軟X線は、大気に対する透過率が
低いため、軟X線が通過する光路は真空チャンバー11
により覆われて外気より遮断されている。
【0029】レーザ光源90は赤外域〜可視域の波長の
レーザ光を出射するものであり、例えば、半導体レーザ
励起によるYAGレーザやエキシマレーザなどが用いら
れる。このレーザ光は、光学系91により位置13に集
光され、ノズル12から噴出される気体状の物体に照射
される。レーザ光が照射された物体は、レーザ光のエネ
ルギーによりプラズマ状態に励起され、励起状態からよ
り低いエネルギー状態に遷移する際に軟X線を放出す
る。
【0030】位置13の周囲には、軟X線を反射するた
めの多層膜が形成された楕円鏡14が配置されており、
楕円鏡14はその第1焦点が位置13とほぼ一致するよ
うに位置決めされている。楕円鏡14により反射された
軟X線は、楕円鏡14の第2焦点で一度集光された後に
放物面鏡15に入射する。この放物面鏡15は、その焦
点が楕円鏡14の第2焦点位置とほぼ一致するように位
置決めされており、その反射面には軟X線を反射する多
層膜が形成されている。
【0031】放物面鏡15で反射された軟X線は、ほぼ
コリメートされた状態でオプチカルインテグレータとし
ての反射型フライアイ光学系6に入射する。反射型フラ
イアイ光学系6は、複数の反射面(複数のミラー要素)
を集積してなる第1の反射素子群60aと、この第1の
反射素子群60aの複数の反射面に対応した複数の反射
面を有する第2の反射素子群60bとで構成されてい
る。なお、これら第1および第2の反射素子群60a,
60bを構成する複数の反射面上にも軟X線を反射する
多層膜が形成されている。
【0032】放物面鏡15からのコリメートされた軟X
線は、第1の反射素子群60aにより波面分割され、各
々の反射面からの軟X線が集光されて複数の光源像が形
成される。これら複数の光源像が形成される位置のそれ
ぞれの近傍には、第2の反射素子群60bの複数の反射
面が位置決めされており、これらの反射面は実質的には
フィールドミラーの機能を果たす。このように、反射型
フライアイ光学系6は、放物面鏡15からの略平行光束
に基づいて、2次光源としての多数の光源像を形成す
る。
【0033】反射型フライアイ光学系6により形成され
た2次光源からの軟X線は、2次光源近傍が焦点位置で
あるコンデンサミラー7に入射し、コンデンサミラー7
で反射集光された後に、光路折り曲げミラー7aを介し
て反射型マスク8に照射される。このとき、コンデンサ
ミラー7は上述した2次光源からの軟X線を集光して、
マスク8上の所定の照明領域を重畳的に均一照明する。
これらのミラー7,7aには軟X線を反射する多層膜が
形成されている。
【0034】なお、図3に示す露光装置では、反射型マ
スク8へ向かう照明光と、このマスク8で反射されて投
影光学系9へ向かう露光光との光路分離を空間的に行う
ために、照明系は非テレセントリック系とし、投影光学
系9もマスク側非テレセントリックな光学系としてい
る。
【0035】反射型マスク8上には軟X線を反射する多
層膜から成る反射膜パターンが設けられており、この反
射膜パターンはウェハ10上へ転写すべきパターンに対
応したパターン形状を有している。このマスク8により
反射されたパターン情報を含む軟X線は、投影光学系9
に入射する。
【0036】本実施の形態の投影光学系9は、凹面形状
の第1ミラー9a、凸面形状の第2ミラー9b、凸面形
状の第3ミラー9cおよび凹面形状の第4ミラー9dの
合計4つのミラーから構成されている。各ミラー9a〜
9dは、基材上に軟X線を反射する多層膜を形成したも
のであり、それぞれの光軸が共軸となるように配置され
ている。
【0037】なお、各ミラー9a〜9dにより形成され
る往復光路を遮断しないように、第1ミラー9a、第2
ミラー9bおよび第4ミラー9dには切り欠きが設けら
れている。また、第3ミラー9cの位置には、不図示の
開口絞りが設けられている。
【0038】マスク8で反射された軟X線は、第1ミラ
ー9a〜第4ミラー9dにより順次反射されて、ウェハ
10上の露光領域内に所定倍率β(例えば、|β|=1
/4,1/5,1/6)でマスク8のパターンの縮小像
を形成する。この投影光学系9は、像側(ウェハ10
側)がテレセントリックとなるように構成されている。
【0039】なお、図3では図示しなかったが、マスク
8は少なくともY方向に沿って移動可能なレチクルステ
ージにより支持されており、ウェハ10はXYZの3方
向に沿って移動可能なウェハステージにより支持されて
いる。露光動作の際には、マスク8およびウェハ10
を、投影光学系9の縮小倍率により定まる所定の速度比
で逆方向に移動させる。これによりウェハ10上の所定
のショット領域内には、マスク8のパターンが走査露光
される。
【0040】上述したように、楕円鏡14,放物面鏡1
5,反射型フライアイ光学系6の反射素子群60a,6
0b、コンデンサミラー7,ミラー7a,9a〜9dお
よび反射型マスク8の反射面には多層膜が形成されてい
るが、この多層膜には図1,2に示した本実施の形態の
多層膜が用いられている。このような多層膜反射鏡を用
いることで、反射率が低下せずに応力が低減されるの
で、応力により発生する各ミラーの変形量を抑えること
ができる。その結果、収差の悪化を防ぐことができ、か
つ、高スループットを得ることができる。
【0041】
【実施例】(実施例1)図4に実施例1の多層膜反射鏡
20の断面図を示す。この多層膜反射鏡20は、Si基
板21上にMo、Si、Ruの各層から成る多層膜を、
イオンビームスパッタリングにより形成したものであ
る。図4において、22AはMo層、22BはRu層、
23はSi層であり、一つのMo層22Aとそれを挟む
ように形成された二つのRu層22Bによって一つの重
原子層が構成される。すなわち、重原子層であるRu・
Mo・Ru層と、軽原子層であるSi層23とによって
一つの層対が構成される。なお、積層数は50層対とし
た。
【0042】Mo層22A、Ru層22BおよびSi層
23の層厚は、順に5Å(オングストローム)、10
Å、48.8Åであって、重原子層の層厚は25Å、軽
原子層の層厚は48.8Å、そして周期長は73.8Å
となる。また、Si基板21には、直径3インチ、厚さ
約380μmのSiウェハを用いた。作製した多層膜反
射鏡20の内部応力は約196MPa(圧縮応力)であ
り、基板21のそり変化量は約10μmであった。これ
に対し、層厚25ÅのMo層と層厚48.8ÅのSi層
から成る50層対のMo/Si多層膜反射鏡の場合に
は、内部応力は約306MPa(圧縮応力)、基板のそ
り変化量は約16μmであった。すなわち、本実施例の
多層膜反射鏡20は、同等の周期長を有するMo/Si
多層膜反射鏡に比べて、多層膜の内部応力および基板の
そり変化量を低減することができた。
【0043】また、多層膜反射鏡20の軟X線に関する
垂直入射反射率を放射光を用いて測定したところ、上述
したRu層を持たないMo/Si多層膜反射鏡と比較し
て、波長13nmの反射率に差は認められなかった。
【0044】なお、軟X線を用いた露光装置の反射光学
系では多層膜反射鏡の基板にガラス基板が用いられ、そ
の多層膜反射鏡の変形量の許容値は1〜10nmオーダー
であって、内部応力で表すと100MPa前後が許容で
きるか否かの基準値となる。
【0045】(実施例2)図5に実施例2の多層膜反射
鏡40の断面図を示す。この多層膜反射鏡40は、Si
基板41上にMo、Si、Ruの各層から成る多層膜
を、イオンビームスパッタリングにより形成したもので
ある。ただし、多層膜反射鏡40では、上述した多層膜
反射鏡20とは逆に一つのRu層42Bを挟むように二
つのMo層42Aを形成し、これらの層により一つの重
原子層を構成するようにした。積層数は50層対とし
た。
【0046】Mo層42A、Ru層42BおよびSi層
43の層厚は、順に7.5Å、10Å、49.4Åであ
って、重原子層の層厚は25Å、軽原子層の層厚は4
9.4Å、そして周期長は74.4Åとなる。また、S
i基板41には、上述したSi基板21と同様に直径3
インチ、厚さ約380μmのSiウェハを用いた。作製
した多層膜反射鏡40の内部応力は約259MPa(圧
縮応力)であり、基板41のそり変化量は約13μmで
あった。これに対し、層厚25ÅのMo層と層厚49.
4ÅのSi層から成る50層対のMo/Si多層膜反射
鏡の場合には、内部応力は約306MPa(圧縮応
力)、基板のそり変化量は約16μmであった。
【0047】また、多層膜反射鏡40の軟X線に関する
垂直入射反射率を放射光を用いて測定したところ、上述
したRu層を持たないMo/Si多層膜反射鏡と比較し
て、波長13nmの反射率に差は認められなかった。
【0048】(実施例3)図6に実施例3の多層膜反射
鏡50の断面図を示す。この多層膜反射鏡50は、Si
基板51上にMo、Siの各層から成るMo/Si多層
膜をイオンビームスパッタリングにより形成したもので
ある。ただし、各層対のMo層52上にSi層53を形
成する前に、Mo層52の表面にArイオンビームを照
射した。このときのイオンビーム照射条件は、ビームの
エネルギー=600eV、照射角は法線に対して80°、
照射時間7secとした。また、多層膜の周期長は77.
0Å(Mo層52の層厚が25.0Å、Si層53の層
厚が52.0Å)で、積層数は50層対とした。なお、
Si基板51には、直径3インチ、厚さ約380μmの
Siウェハを用いた。
【0049】作製した多層膜反射鏡50の内部応力は約
138MPa(圧縮応力)であり、基板51のそり変化
量は約7.4μmであった。これに対し、イオンビーム
照射を行わなかったMo/Si多層膜反射鏡(Mo層お
よびSi層の層厚および積層数は多層膜反射鏡50と同
一)の場合には、内部応力は約306MPa(圧縮応
力)、基板のそり変化量は約16μmであった。
【0050】また、多層膜反射鏡50の軟X線に関する
垂直入射反射率を放射光を用いて測定したところ、イオ
ンビーム照射を行わなかったMo/Si多層膜反射鏡と
比較して、波長13nmの反射率に差は認められなかっ
た。
【0051】(実施例4)図7に実施例4の多層膜反射
鏡70の断面図を示す。この多層膜反射鏡70は、Si
基板71上にMo、Si、Ruの各層から成る多層膜
を、イオンビームスパッタリングにより形成したもので
ある。多層膜反射鏡70では、上述した多層膜反射鏡4
0と同様に一つのRu層72Bを挟むように二つのMo
層72Aを形成し、これらの層により一つの重原子層を
構成するようにした。積層数は50層対とした。ただ
し、Mo層72A上にRu層72BまたはSi層73を
形成する前に、Mo層72Aの表面にArイオンビーム
を照射した。このときのイオンビーム照射条件は、ビー
ムのエネルギー=600eV、照射角は法線に対して80
°、照射時間7secとした。
【0052】また、多層膜の周期長は72.5Å(Mo
層72Aの層厚が7.5Å、Ru層72Bの層厚が10
Åで、Si層73の層厚が47.5Å)で、積層数は5
0層対とした。なお、Si基板71には、直径3イン
チ、厚さ約380μmのSiウェハを用いた。作製した
多層膜反射鏡70の内部応力は約75MPa(圧縮応
力)であり、基板71のそり変化量は約3.8μmであ
った。これに対し、層厚25ÅのMo層と層厚47.5
ÅのSi層から成る50層対のMo/Si多層膜反射鏡
でイオンビーム照射は行わない場合には、内部応力は約
306MPa(圧縮応力)、基板のそり変化量は約16
μmであった。このように、Ru層72Bを形成して上
述したイオンビーム照射を行うと、内部応力を著しく低
減することができる。
【0053】また、多層膜反射鏡70の軟X線に関する
垂直入射反射率を放射光を用いて測定したところ、上述
したRu層を持たずイオンビーム照射を行わないMo/
Si多層膜反射鏡と比較して、波長13nmの反射率に差
は認められなかった。
【0054】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、層31,層51および層31
1は第1の層を、層52よおび層32は第2の層を、物
質Aは第1の物質を、物質Cは第2の物質を、層312
は第1の応力緩和層を、ノズル12,楕円鏡14,レー
ザ光源90,光学系91はX線光源を、反射型フライア
イ光学系6,コンデンサミラー7,ミラー7a,放物面
鏡15は照明光学系をそれぞれ構成する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
5の発明によれば多層膜の内部応力を低減することがで
きるため、内部応力に起因する多層膜反射鏡の変形が低
減され、光学特性の向上を図ることができる。請求項6
によれば、照明光学系および投影光学系の光学特性、す
なわち露光装置の光学特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多層膜反射鏡の実施の形態を説明
する図であり、(a)は多層膜反射鏡1の断面図、
(b)はその一部の拡大図。
【図2】多層膜形成時に粒子線Pを照射する多層膜反射
鏡製造方法を説明する図であり、(a)は多層膜反射鏡
4の断面図、(b),(c)は多層膜5の形成方法を示
す図。
【図3】本発明による多層膜反射鏡を光学系に用いた露
光装置の概略構成図である。
【図4】実施例1の多層膜反射鏡20の断面図。
【図5】実施例2の多層膜反射鏡40の断面図。
【図6】実施例3の多層膜反射鏡50の断面図。
【図7】実施例4の多層膜反射鏡70の断面図。
【図8】本発明の実施の形態の多層膜反射鏡を成膜する
際に使用される、イオンスパッタリング装置の概略構成
を示す図である。
【符号の説明】
1,4,20,40,50,70 多層膜反射鏡 2,21,41,51,71 基板 3,5 多層膜 6 反射型フライアイ光学系 7 コンデンサミラー 7a ミラー 9 投影光学系 15 放物面鏡 P 粒子線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用波長域における屈折率と真空の屈折
    率との屈折率差が大きい物質で形成され、使用波長と前
    記屈折率差が大きい物質の屈折率とに応じて決められた
    所定の厚さを有する第1の層と、前記屈折率差が小さい
    物質で形成され、前記使用波長と前記屈折率差が小さい
    物質とに応じて決められた所定の厚さを有する第2の層
    とから成る層対を、基板上に複数積層して成る多層膜反
    射鏡において、 前記層対の少なくとも一つの層対における前記第1の層
    または第2の層の少なくともどちらか一方の層は、前記
    使用波長域における複素屈折率の実部が同程度である少
    なくとも2種類の物質を交互に前記所定の厚さまで積層
    した多層構造を有すること特徴とする多層膜反射鏡。
  2. 【請求項2】 軟X線波長域における屈折率と真空の屈
    折率との差が大きい物質で形成される第1の層と、前記
    差が小さい物質で形成される第2の層とから成る層対
    を、基板上に複数積層して成る多層膜反射鏡において、 前記第1の層の少なくとも1つに、前記軟X線波長域に
    おける複素屈折率の実部の大きさが、前記第1の層の物
    質と同程度の物質から成る第1の応力緩和層を形成し、
    および/または前記第2の層の少なくとも1つに、前記
    実部の大きさが前記第2の層の物質と同程度の物質から
    成る第2の応力緩和層を形成したことを特徴とする多層
    膜反射鏡。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の多層膜反射鏡の製造方
    法であって、 前記第1の層、第2の層、第1の応力緩和層および第2
    の応力緩和層のいずれかの層の上に他の層を形成する際
    に、前記他の層が形成される層の表面に粒子線を照射し
    た後に前記他の層を形成するようにしたことを特徴とす
    る多層膜反射鏡の製造方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも異なる2種類の物質を基板上
    に交互に積層して成る多層膜反射鏡の応力の制御方法で
    あって、 前記基板上の一つの層の上に前記一つの層を形成する物
    質とは異なる物質から成る他の層を形成する際に、前記
    一つの層の表面に粒子線を照射した後に前記他の層を形
    成することにより多層膜反射鏡に存在する応力を制御す
    るようにしたことを特徴とする多層膜反射鏡の応力の制
    御方法。
  5. 【請求項5】 モリブデン(Mo)層とシリコン(S
    i)層とを交互に積層して成るMo/Si多層膜を基板
    上に形成した多層膜反射鏡において、積層されたMo層
    の少なくとも1つの層に、ルテニウム(Ru)層を形成
    したことを特徴とする多層膜反射鏡。
  6. 【請求項6】 X線を発生させるX線光源と、前記X線
    光源からのX線をマスクに導く照明光学系と、前記マス
    クからのX線を感光性基板に導く投影光学系とを有し、
    前記マスクのパターンを感光性基板へ転写する露光装置
    において、 前記照明光学系および投影光学系は反射鏡を備え、 前記反射鏡に、請求項1,請求項2および請求項5のい
    ずれかに記載の多層膜反射鏡を用いたことを特徴とする
    露光装置。
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