JP2674680B2 - 超伝導超格子結晶デバイス - Google Patents

超伝導超格子結晶デバイス

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JP2674680B2
JP2674680B2 JP6025512A JP2551294A JP2674680B2 JP 2674680 B2 JP2674680 B2 JP 2674680B2 JP 6025512 A JP6025512 A JP 6025512A JP 2551294 A JP2551294 A JP 2551294A JP 2674680 B2 JP2674680 B2 JP 2674680B2
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銀一郎 大矢
晃亘 入江
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宇都宮大学長
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銅酸化物系高温超伝導体
を用いたトンネル接合形ジョセフソン素子を、薄膜製作
技術によらず、同超伝導体の結晶構造を特徴づける特有
の積層構造を利用して、直列接続トンネル接合形ジョセ
フソン素子を構成した超伝導超格子結晶デバイスに関す
るものである。本発明は超伝導体を利用した電子素子製
作技術に関するもので電子機器、通信機器及び情報機器
に広く利用し得る多機能なジョセフソン素子を提供する
にある。
【0002】本発明を適用できる製品は電磁波検出器、
電磁波発振器、電圧標準器、電子計算機素子、超高感度
SQUID磁束計(超伝導量子干渉計)等である。
【0003】
【従来の技術】現在までに開発され利用されている超伝
導電子素子はジョセフソン素子であり、図1に示すよう
に、(a)トンネル接合形、(b)点接触形及び(c)
ブリッジ形の3種類の形状で代表される。
【0004】ジョセフソン素子は、2個の超伝導体間の
超伝導電子(あるいは正孔)の弱い相互作用を利用する
素子であり、一般に、2個の超伝導体(あるいは超伝導
薄膜)とその間に設けた弱結合部とで構成される。これ
まで、実用的なジョセフソン素子は、超伝導材料として
金属Nb(ニオブ)(超伝導転移温度:9.2 K)を用い
て実現されている。それゆえ、まず、Nbを超伝導電極
とする金属系ジョセフソン素子の代表的な製作法の概略
と問題点を述べる。図1(a)のトンネル接合形素子
は、2枚の超伝導薄膜電極1A,1Bが厚さ約2nmの
絶縁層(トンネル障壁)2を挟むサンドイッチ(積層)
構造となっている。その製作は、まず、スパッタ法によ
り Si(シリコン)基板4上にNb薄膜を厚さ100 〜
150 nmに製作し、下部超伝導電極1Aを形成する。そ
の上に数nmのAl(アルミニウム)薄膜を製作し、そ
の表面を熱酸化してAl2 3 (酸化アルミニウム)層
を形成しトンネル障壁2とする。この上に再度Nb薄膜
を厚さ100 〜150 nmに製作し上部超伝導電極1Bを形
成する工程を経てNb/Al・Al2 3 /Nbトンネ
ル接合素子が完成する。この素子製作技術は現在ほぼ完
成されており、安定な素子が製作される。
【0005】さらに、より安定な素子の実現に向けて、
スパッタNbN(窒化ニオブ)薄膜(超伝導転移温度:
16K)を上下両電極1A,1Bに用い、MgO(酸化マ
グネシウム)層をトンネル障壁2とするNbN/MgO
/NbNトンネル接合素子の開発も行われている。図1
(b)に示す点接触素子は、一方の超伝導体1Cを機械
加工、化学研磨等の工程を経て針状(先端部の直径は約
1μm)に成形し、これをもう一方の超伝導体平板1D
に押しつけて構成する。この素子は、通常、超伝導材料
にバルクのNbを使用しており、その針状接触部を弱結
合部とすることから、機械的な振動に弱い欠点を有す
る。
【0006】図1(c)のブリッジ形素子は、基板4上
に製作した一枚の超伝導薄膜1あるいは超伝導薄膜と常
伝導薄膜の2層膜を用い、弱結合部3として、これらの
薄膜の一部を微細加工技術により幅を1μm程度にまで
狭め、電流方向の長さを200nm〜1μmの寸法に加工
し、この部分の超伝導性を弱める形で形成するものであ
る。通常、超伝導薄膜にはNb、常伝導薄膜にはTa
(タンタル)が用いられる。しかし、この素子は弱結合
部に電流が集中するため、電気的ショックで破壊しやす
い欠点をもつ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら3種類の素子の
特性上の特徴は、図2に示すように、電流−電圧特性に
おいて、トンネル接合形素子は、基本的に接合容量を含
むために、大きなヒステリシスをもつが(図2(a)参
照)、他の2素子は接合容量を無視しうるため、ヒステ
リシスをもたない(同図(b)参照)。同図において、
Iは電流(軸)、Vは電圧(軸)、I0 は臨界電流(直
流ジョセフソン電流の最大値)、Δは超伝導体(電極)
のエネルギーギャップ、eは電子電荷である。しかし、
前者の素子は回路構成の工夫により、後者の素子特性も
実現でき、多機能であり、その製作の制御性の良好さ、
ならびに特性の安定性及び制御性の良好さからも、ジョ
セフソン素子の主流となっており、超伝導電子計算機用
スイッチング素子及び記憶素子、超高感度磁束計(SQ
UID磁束計)、電磁波混合器・検出器、電圧標準用素
子等として、情報処理、通信及び電子計測(生体計測を
含む)等に関する電子機器及び通信機器における超伝導
電子回路に広く応用が検討されてきている。しかし、こ
の素子の現在の問題点は、超伝導電極材料のNbが転移
温度9.2 Kであるため、その動作は極低温のみに限られ
るので、液体ヘリウム(沸点:4.2 K)による冷却が不
可欠なことである。
【0008】しかし、最近、液体窒素温度(77K)を上
回る超伝導転移温度をもつ銅酸化物系高温超伝導体が発
見されて以来、同超伝導体を電極に用い、液体窒素温度
においても動作しうるトンネル接合形ジョセフソン素子
(図1(a))の開発が進められている。この場合、中
心的超伝導材料はYBa2 Cu3 7 化合物薄膜(転移
温度:約90K)であり、反応性スパッタ法や反応性蒸着
法等で製作できる。この薄膜製作技術を基盤として、Y
Ba2 Cu3 7 薄膜上部電極1A(図1(a))を形
成後その上に、トンネル障壁となるSrTiO3 やY2
3 薄膜等の絶縁層2(図1(a))を製作し、その後
再びYBa2 Cu3 7 薄膜上部電極1B(図1
(a))を形成して、トンネル接合形素子を製作するこ
とが提案されたが、ヒステリシスをもつ、信頼できるト
ンネル特性の素子は現在までのところ実現されていな
い。この原因は、銅酸化物系高温超伝導体の構成元素の
種類が多く、結晶構造が複雑であるため、薄膜の品質及
び特性がその表面あるいは界面から内部まで充分に制御
できていないこと、ならびにトンネル障壁となる絶縁層
も高品質のものが得られていないことに基づくものであ
る。
【0009】一方、現在までに、ジョセフソン素子とし
ての動作が確認されている素子は、絶縁層としてPrB
2 Cu3 7 薄膜を用いたYBa2 Cu3 7 /Pr
Ba2 Cu3 7 /YBa2 Cu3 7 積層接合形素子
であるが、PrBa2 Cu3 7 層は実際には常伝導体
として働くため、その電流−電圧特性は図2(b)に示
すようなヒステリシスをもたない特性を示す。同様の特
性を示す素子として、Bi2 Sr2 CaCu2 x 超伝
導薄膜(転移温度:80K)とBi2 Sr2 CuOy 常伝
導薄膜の組合せによるBi2 Sr2 CaCu2 x /B
2 Sr2 CuOy /Bi2 Sr2 CaCu2 x 積層
接合形素子も製作されている。その他の形式の素子とし
て、YBa2 Cu3 7 エピタキシャル(結晶配向)薄
膜の結晶粒界におけるジョセフソン結合を利用した粒界
接合形ジョセフソン素子も製作されているが、その電流
−電圧特性は上述の特性と同様である。
【0010】以上述べたように、銅酸化物系高温超伝導
体を電極とするトンネル接合形ジョセフソン素子(図1
(a))が実現された場合には、その多機能性を応用し
うるばかりでなく、液体窒素温度(77K)での使用が可
能となることからその利用範囲は金属系超伝導体を電極
とするジョセフソン素子に比し、大きく拡がることが期
待できる。しかし、現在の薄膜製作・加工技術により、
人工的に薄膜を積層する方法によるトンネル接合形ジョ
セフソン素子の製作は困難な状況にある。
【0011】本発明は、銅酸化物系高温超伝導体を用い
たトンネル接合形ジョセフソン素子を、薄膜製作技術に
より人工的に形成するのではなく、同超伝導体の結晶構
造を特徴づける特有の積層構造を直接的に利用して構成
するものであり、電子・通信・情報機器に広く利用しう
る多機能なジョセフソン素子を実現することが目的であ
る。
【0012】銅酸化物系高温超伝導体は、一般に、超伝
導発現を担う金属的CuO2 層と、これにキャリア(正
孔または電子)を注入する非金属的電荷蓄積層の交互の
積層構造で特徴づけられる。このため、その超伝導特性
は強い異方性を示す。特に、(Bi1-x Pbx 2 Sr
2 Can-1 Cun 2n+4(ただし、0≦X≦0.5 ,n=
2又は3)及びTl2 Ba2 Can-1 Cun 2n+4(た
だし、n=1〜3)化合物等の単結晶はそれぞれ金属的
CuO2 層を含む超伝導層と、絶縁体的または半導体的
{(Bi1-x Pbx )O}2 あるいは{TlO}2 層を
含む電荷蓄積層の交互の積層構造で構成された超伝導層
/絶縁層(半導体層)/超伝導層/--の超格子(多接合
直列)構造をその結晶成長過程で自然に形成し内含す
る。
【0013】この自然超格子構造を内含する同超伝導体
結晶(以下では超伝導超格子結晶とよぶ)は、個々の超
伝導層/絶縁層(半導体層)/超伝導層接合が固有のト
ンネル接合的なジョセフソン特性をもち、結晶全体とし
ては多接合が直列接続された特性を示すので、それ自身
が素子機能をもつ。しかし、同結晶の絶縁体的または半
導体的{(Bi1-x Pbx )O}2 や{TlO}2 層の
層間結合はファンデルワールス力によるため結合力が弱
く、内在する個々のジョセフソン接合の電子的結合(相
互作用)に不確定さ及び不安定さを与える。このため、
結晶全体で接合は確率的な動作を伴うことから、結晶の
みで素子を構成することは、安定性、信頼性の点で問題
がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の超伝導超格子結
晶デバイスは、極低温で歪みが小さく熱膨張率が小さい
セラミック基板と、該基板上に形成された微細加工の施
された超伝導超格子結晶と、該結晶層上に設けられた絶
縁層と、該結晶層上に設けられた制御端子として働く圧
電素子と、これら素子及び基板を覆うよう嵌め合される
基板材料と同質のセラミックカバーと、前記セラミック
カバー固定用バネクリップとより成り、前記結晶層上と
絶縁層上とにそれぞれ設けられた制御電極をそれぞれリ
ード線により基板上に設けられた制御電極に接続したも
のにおいて、前記超伝導超格子結晶は(Bi1−xPb
SrCan−1Cu2n+4(ただし、0
≦x≦0.5,n=2〜3)及びTlBaCa
n−1Cu2n+4(ただし、n=1〜3)より選
択された何れか1つの銅酸化物系高温超伝導体であり、
かつ、前記銅酸化物系高温超伝導体の超伝導超格子結晶
は、それぞれ金属的CuOを含む超伝導層と、絶縁体
的または半導体的{(Bi1−xPb)O}層ある
いは{TlO}層を含む電荷蓄積層の交互の積層構造
で構成された超伝導層/絶縁体層又は半導体層/超伝導
層より成る多接合直列の超格子構造を結晶構造内に内包
するものであって、前記超伝導層/半導体又は絶縁層/
超伝導層の積層接合構造のジョセフソントンネル接合に
対し垂直方向の超伝導層間の電子的結合を外部より機械
的ならびに電気的、磁気的に制御し得るよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0015】本発明の超伝導超格子結晶デバイスの前記
超伝導超格子結晶は適当な樹脂により基板に固定され、
該結晶の上面にはイオンエッチングによる微細加工によ
り素子部となる凸部を形成し、これら凸部により直列接
続ジョセフソントンネル接合を構成し、前記ジョセフソ
ントンネル接合を構成する凸部以外の凹部上面を覆って
絶縁層を形成し、超伝導超格子結晶の上面に形成した金
電極と、絶縁層上に形成した金電極とをそれぞれリード
線により基板側部上に形成した金電極に接続し、前記セ
ラミックカバー上に圧電素子用電極を設けたものより成
り、前記圧電素子を前記結晶に内在する超伝導層間の相
互作用による電子的結合を機械的に制御する制御端子と
し、外部より個々の超伝導層/絶縁層/超伝導層接合構
造のジョセフソントンネル接合の同期及び共鳴現象を制
御できるよう構成したものである。
【0016】本発明の前記超伝導超格子結晶は銅酸化物
系高温超伝導体を使用するものである。
【0017】本発明の前記銅酸化物系高温超伝導体は
(Bi1-x Pbx 2 Sr2 Can-1 Cun 2n+4(た
だし、0≦x≦0.5 ,n=2〜3)及びTl2 Ba2
n-1 Cun 2n+4(ただし、n=1〜3)より選択さ
れた何れか1つを使用するものである。
【0018】本発明の前記銅酸化物系高温超伝導体は、
それぞれ金属的CuO2 を含む超伝導層と、絶縁体的ま
たは半導体的{(Bi1-x Pbx )O}2 あるいは{T
lO}2 層を含む電荷蓄積層の交互の積層構造で構成さ
れた超伝導層/絶縁層又は半導体層/超伝導層より成る
多接合直列の超格子構造を結晶構造内に内包するもので
ある。
【0019】
【実施例】以下図面について、本発明の実施の一例態様
を説明する。図3は、本発明による超伝導超格子結晶デ
バイスの基本構成を示す。本発明のデバイスは、微細加
工の施された超伝導超格子結晶と、同結晶に内在する超
伝導層間の電子的結合(相互作用)を制御する制御端子
とにより構成される。11は極低温で歪みの小さい熱膨張
率が小さい例えばアルミナ、ベリリア等のセラミック基
板、12は例えば(Bi1-x Pbx 2 Sr2 CaCu2
y のような微細加工の施された超伝導超格子結晶、13
は制御端子として働く圧電素子、14は基板材料と同質の
セラミックカバー、15はセラミック基板11、圧電素子13
及びセラミックカバー14を補助的に固定するためのバネ
クリップ(例えばBe−Cu合金等)である。超伝導超
格子結晶12及びセラミックカバー14は、熱膨張係数の小
さな、低温で使用が可能な軟質エポキシ樹脂(例えばビ
スフェノールA形エポキシ樹脂等)によりセラミック基
板11に接着・固定される。
【0020】図4(a)は、本発明のデバイス上面図、
図4(b)はその内部上面図及び図4(c)はその縦断
面図を示す。21はセラミック基板であり、このセラミッ
ク基板21の両側辺部に金電極22,22を設ける。23は超伝
導超格子結晶で、この結晶23はエポキシ樹脂によりセラ
ミック基板21に接着・固定される。結晶23上には、イオ
ンエッチングによる微細加工により素子部となる23A凸
部が形成される。この凸部23Aは本発明のデバイスの中
心となる直列接続ジョセフソントンネル接合を構成して
いる。23B凸部は結晶23の未加工部であり、23A凸部よ
り大きな面積を有し、素子として動作しない。24は、結
晶23の凹部23Cの上に設けた絶縁層であり、この絶縁層
24はこの凸部23Aに接触している電流注入及び信号取り
出し用端子25(金電極)と凹部23Cとの間の短絡を防止
するためのものであり、例えばSrTiO3 (チタン酸
ストロンチウム)等を使用する。26は金電極22と25との
間を接続するリード線である。27は圧電素子であり、結
晶に内在する超伝導層間の電子的結合(相互作用)を機
械的に制御する制御端子として作用するものである。こ
れにより、外部より、個々の超伝導層/絶縁層(半導体
層)/超伝導層接合構造のジョセフソントンネル接合特
性、ならびに複数個の接合の直列接続によるジョセフソ
ン効果同期・共鳴現象を容易に制御することができる。
また、結晶凸部23Aの形状によってもこれらの現象を選
定することができる。さらに、図3に示す基本デバイス
に図19に示すように同軸ケーブルを付加し、電磁波を照
射することにより、直列接続接合のジョセフソン効果同
期現象を制御できる。また、これに弱磁界を印加するこ
とによってジョセフソン効果の共鳴現象ならびに磁束量
子との相互作用を制御できる。28は基板21と同質のセラ
ミックカバーであり、結晶の保護及び圧電素子27の固定
のために使われる。29はセラミックカバー上に設けた圧
電素子用電極である。
【0021】本発明のデバイスの製作工程を図5に示
す。まず、金電極32を付設したセラミック基板31にエポ
キシ樹脂により厚さ100 μm〜1mm程度の超伝導体結晶
33を図5に示すように固定する。次に、この結晶33上に
(例えばネガ形の)フォトレジスト34を約2μmの厚さ
に図6に示すように塗布する。乾燥後、デバイス形状の
パターンのガラスマスク35をレジスト膜34の上に載せ、
紫外線を照射する(図7参照)。このレジスト膜34を現
像することにより、所望のレジストパターンを図8に示
すように形成する。この試料をAr(アルゴン)等のガ
スを用いたイオンエッチングにより結晶33を所望の厚さ
だけ図9に示すようにエッチングする。同期動作するジ
ョセフソン接合の最大の数はこの工程により決定され
る。ここで、ジョセフソン接合100 個当りの深さは300
nmに相当する。
【0022】次に、結晶加工部を平坦にするために、レ
ジストパターンの上から凸部の高さと同程度の厚さの絶
縁膜(例えば、SrTiO3 )36を蒸着する(図10参
照)。その後アセトン等のレジスト用溶剤に浸し、リフ
トオフ法により、フォトレジスト及びその上に付着して
いる絶縁膜を除去する(図11参照)。平坦化された結晶
33上に再び例えばネガ形のフォトレジスト37を塗布し
(図12参照)、金属電極パターンのガラスマスク38を用
いてレジストを露光・現象し、電極形状のレジストパタ
ーンを図13,図14に示すように形成する。次に、レジス
トパターン上に電極のための金属膜39(金,銀等)を図
15に示すように真空蒸着し、リフトオフ工程を経ること
により電極を図16に示すように形成する。結晶33上の金
属電極39とセラミック基板31上の金属電極32を金属ワイ
ヤ40により接続した後(図17参照)、制御端子用圧電素
子41が取り付けられたセラミックカバー42を結晶33が固
定されている基板31に取り付け固定することにより完成
する。この場合、セラミックカバー42の一部にくぼみを
設け、圧電素子41をそのくぼみに挿入・接着することに
より固定する(図18参照)。この時、制御端子は結晶凸
部(直列接続ジョセフソントンネル接合)に重なるよう
に取り付ける。制御端子用圧電素子41はセラミックカバ
ー上の電極43により調整する。また、図18の左側の金属
電極39の下の結晶33中にも直列接続ジョセフソン接合が
形成されているが、この部分の面積は結晶凸部の面積に
比べ大きいため、この部分はジョセフソントンネル接合
的な振舞いではなくバルク(結晶)的な振舞いを示し、
デバイス特性上問題は起こらない。逆に、この部分の面
積を小さくすることによって、この領域のジョセフソン
接合特性を積極的に利用することも可能である。
【0023】〔応用例〕本発明による超伝導超格子結晶
デバイスは 単一ジョセフソントンネル接合特性 直列接続多ジョセフソントンネル接合特性及び同期
・共鳴特性 磁束フローデバイス特性及びソリトンデバイス特性 等を有し、同一デバイスにおいて外部からの制御により
上記の特性を自由に選択することができ、以下に挙げる
ようなデバイスに応用することができる。 応用例1 電圧標準器用デバイス
【0024】現在、電圧標準器用デバイスには図1
(a)に示すようなトンネル接合形ジョセフソン素子を
1000個程度直列に接続したものが使われている。この場
合、ジョセフソン素子は平面的(2次元的)に配置され
るためにデバイスを小型化するには限度がある。本発明
のデバイスは3次元的に高さ方向にジョセフソントンネ
ル接合が配置されているのでデバイス面積は単一のジョ
セフソントンネル接合と同等であり、小型化が可能であ
る。したがって、電圧標準器用デバイスとして使用する
場合の構成図を図19に示す。この場合、セミリジッドケ
ーブル等の同軸ケーブル52によりデバイスに電磁波を導
入するために、図3に示すように基本デバイスに電磁波
導入用の端子51(長さは印加電磁波の波長の1/4に相
当)を付加しており、同軸ケーブル52の芯線が直接この
端子51に接触している。また、電流注入端子22A及び出
力信号取り出し端子22Bには高周波をカットするフィル
タ−53を接続する。電圧標準器用デバイスとして使用す
る場合は、電磁波が結晶23内の直列接続ジョセフソン接
合に効率良くバイアスされるようにジョセフソントンネ
ル接合の面積をジョセフソン磁場侵入長(結晶が(Bi
1-x Pbx 2 Sr2 CaCu2 y )の場合、約100
μm以下に微細加工する。ジョセフソントンネル接合に
電磁波等の交流電流がバイアスされると電流−電圧特性
上に交流電流の周波数に比例した電圧間隔(10GHzで
約20μV)の定電圧ステップが現れる。電圧標準は、こ
の定電圧ステップを利用している。本発明のデバイスは
多数のジョセフソントンネル接合が同期して動作するの
で、定電圧ステップ間隔はこの同期している接合の数倍
の大きさとなり、大きい電圧の標準が可能となる。ま
た、本発明デバイスでは、外部より同期している接合の
数を自由に変えることができるので、可変電圧標準器を
構成することができる。
【0025】応用例2 高速高出力スイッチングデバイ
ス 電流−電圧特性上にヒステリシスを持つジョセフソント
ンネル接合は、零電圧状態(“0”)と有限電圧状態
(“1”)を用いることにより高速スイッチングデバイ
スとして使用できる。本発明のデバイスも電流−電圧特
性上にヒステリシスがあるためスイッチングデバイスと
して利用することができる。本発明デバイスは、前述の
如く直列接続の多数のジョセフソントンネル接合を内含
しているため、ボルトオーダの高出力が可能であり、こ
れは現在の半導体デバイスの動作電圧と同程度であるこ
とから、超伝導デバイス−半導体・光デバイス混成回路
の構成が可能である。また、本発明デバイスは制御端子
により同期している接合の数を自由に加減できるので、
出力電圧の可変が可能である。
【0026】応用例3 電磁波混合・検出デバイス 本発明で使用する銅酸化物系高温超伝導体は、超伝導エ
ネルギーギャップが10〜30meVと大きくミリ波、サブ
ミリ波などの超高周波応答が可能なため、超高周波電磁
波混合・検出デバイスとしても利用できる。この場合、
(図3)に示す基本デバイスを導波管内に取り付けて使
用することができる。この場合も、本発明のデバイスの
同期現象を用いることにより高変換効率を得ることがで
きる。
【0027】応用例4 超高周波発振デバイス 応用例3で述べたような超高感度電磁波混合・検出器の
実現のためには局部発信器として低雑音超高周波発振器
が必要である。本発明デバイスは、磁束フロー特性を有
することから超高周波発振デバイスとして利用すること
ができる。この場合、磁束フローを生じさせるために接
合部を長さがジョセフソン磁場侵入長の数倍(約1m
m)、幅がジョセフソン磁場侵入長程度(約100 μm)
に加工して用いる。この時、本発明のデバイスでは結晶
内ジョセフソントンネル接合の同期現象を用いることに
より高出力発振が可能となる。また、応用例3のデバイ
スと併用することにより集積化電磁波検出デバイスが実
現できる。
【0028】図20にこの集積化電磁波検出デバイスの断
面図を示す。図20において、61は超高周波発振デバイス
であり、62は発振デバイス用電極、63は電磁波検出デバ
イス、64は電磁波検出デバイス用電極であり、デバイス
61で発生した電磁波はデバイス61とデバイス63間の絶縁
体65により63へと伝達される。この絶縁体65には誘電体
すなわち、この場合誘電率の高い材料(例えばSrTi
3 )を用いることにより本発明のデバイスで超小型電
磁波検出器を実現することができる。
【0029】応用例5 超高感度SQUID磁束計 本発明に使用する上記の超伝導超格子結晶は不純物層を
挿入することにより、電流−電圧特性上にヒステリシス
のないジョセフソン弱結合素子としても動作する。した
がって、図4の結晶23にこのような接合1個を含む凸部
を2つ形成し、例えばYBa2 Cu3 7 、Bi2 Sr
2 CaCu2 y 等より成る超伝導配線により並列に接
続することによりSQUIDを形成し、超高感度SQU
ID磁束計に利用することができる。この場合、上記結
晶の超伝導エネルギーギャップが大きいことから高出力
が得られるという利点がある。
【0030】
【発明の効果】本発明の超伝導超格子結晶デバイスは、
銅酸化物系高温超伝導体の単結晶に内在する直列接続ジ
ョセフソントンネル接合を利用するものであることか
ら、液体窒素温度(77K)で動作が可能であり、小型・
高集積・高出力等の特徴も有する。また、従来、単一ジ
ョセフソントンネル接合特性、多ジョセフソン接合特
性、磁束フロー特性等を利用したデバイスに対し、各々
専用のデバイス設計が必要であったが、本発明のデバイ
スの場合、1個のデバイスがこれらの特性を有してお
り、必要に応じて外部より各々の特性を選択して制御す
ることができる多機能超伝導デバイスとすることができ
るものであり、デバイス設計を容易にする効果がある。
さらに、また本発明の基本デバイスの制御端子より結晶
素子部に絶縁膜を介して電圧を印加することで、超伝導
トランジスタへの応用に拡張することが可能となる。
【0031】本発明の超伝導超格子結晶デバイスは次の
効果を備えた電子デバイスを提供できる利点がある。 (1)銅酸化物系高温超伝導体(Bi1-x Pbx 2 Sr
2 Can-1 Cun y 及びTl2 Ba2 Can-1 Cun
y 等の単結晶に、その成長時に自然に形成され内在す
る超伝導層/絶縁層(半導体層)/超伝導層/--- の自
然超格子(多接合直列)構造の超伝導層間の電子的結合
(相互作用)を直接的に制御し、利用するようにしたの
で直列接続トンネル接合形ジョセフソン素子を構成した
デバイスを提供できる。
【0032】(2)上記超格子結晶に微細加工を施した素
子部に、その超伝導層間の電子的結合(相互作用)を制
御するための制御端子を備えて構成されたデバイスであ
るので、外部よりジョセフソン効果、同期共鳴現象を容
易に制御できる。
【0033】(3)本発明のデバイスは外部より機械的な
らびに電気・磁気的に制御することが可能なように構成
したことにより 単一ジョセフソントンネル接合特性 直列接続多ジョセフソントンネル接合特性及び同期・
共鳴特性 磁束フローデバイス特性及びソリトンデバイス特性 のいずれの特性も選択して制御し、多目的に利用できる
特徴を有するデバイスを提供できる工業上大なる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b),(c)は従来の超伝導ジ
ョセフソン素子の代表例を示すもので、図1(a)はト
ンネル接合形、図1(b)は点接触形及び図1(c)は
ブリッジ形の3種の代表的超伝導ジョセフソン素子の一
例を示す説明図である。
【図2】図2(a),(b)は図1のジョセフソン素子
の電流−電圧特性図である。
【図3】図3は本発明の超伝導超格子結晶デバイスの基
本構成を示す斜視図である。
【図4】図4(a),(b),(c)はそれぞれ本発明
デバイスの上面図、その内部上面図及び縦断面図を対比
して示した図面である。
【図5】図5は本発明デバイスの製造過程を示す断面図
である。
【図6】図6は本発明デバイスの製造過程を示す断面図
である。
【図7】図7は本発明デバイスの製造過程を示す断面図
である。
【図8】図8は本発明デバイスの製造過程を示す断面図
である。
【図9】図9は本発明デバイスの製造過程を示す断面図
である。
【図10】図10は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図11】図11は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図12】図12は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図13】図13は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図14】図14は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図15】図15は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図16】図16は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図17】図17は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図18】図18は本発明デバイスの製造過程を示す断面
図である。
【図19】図19は本発明のデバイスで電圧標準器用デバ
イスに応用した場合の基本構成を分解して示した斜視図
である。
【図20】図20は本発明のデバイスを応用した集積化電
磁波検出デバイスの基本構成の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1A,1B 超伝導薄膜 1C,1D 超伝導体 2 トンネル障壁 3 弱結合部 4 基板 I 電流(軸) V 電圧(軸) I0 臨界電流(直流ジョセフソン電流の最大値) Δ 超伝導体(電極)のエネルギーギャップ e 電子電荷 11 セラミック基板 12 超伝導超格子結晶 13 制御端子用圧電素子 14 セラミックカバー 15 セラミックカバー(補助的)固定用バネクリップ 21 セラミック基板 22 金電極 23 超伝導超格子結晶 23A 凸部 23B 凸部 23C 凹部 24 絶縁層 25 金電極 26 リード線 27 圧電素子 28 セラミックカバー 29 圧電素子用電極 31 セラミック基板 32 金電極 33 超伝導超格子結晶 34 フォトレジスト 35 フォトマスク 36 絶縁層 37 フォトレジスト 38 フォトマスク 39 金電極 40 金属ワイヤー 41 圧電素子 42 セラミックカバー 43 圧電素子用電極 51 電磁波導入用端子 52 同軸ケーブル 53 フィルター 61 超高周波発振デバイス 62 発振デバイス用電極 63 電磁波検出デバイス 64 電磁波検出デバイス用電極 65 絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−204484(JP,A) 特開 昭64−17420(JP,A) 特開 平3−71646(JP,A) JPN.J.APPL.PHYS., VOL.31,NO.7A,(1 JUL Y 1992),PP.L829−L831 PROCEEDINGS OF TH E 5TH INTERNATIONA L SYMPOSIUM ON SUP ERCONDUCTIVITY(ISS 792)(1992),PP.85−91

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超伝導超格子結晶デバイスは、極低温で
    歪みが小さく熱膨張率が小さいセラミック基板と、該基
    板上に形成された微細加工の施された超伝導超格子結晶
    と、該結晶層上に設けられた絶縁層と、該結晶層上に設
    けられた制御端子として働く圧電素子と、これら素子及
    び基板を覆うよう嵌め合される基板材料と同質のセラミ
    ックカバーと、前記セラミックカバー固定用バネクリッ
    プとより成り、前記結晶層上と絶縁層上とにそれぞれ設
    けられた制御電極をそれぞれリード線により基板上に設
    けられた制御電極に接続したものにおいて、前記超伝導
    超格子結晶は(Bi1−xPbSrCan−1
    Cu2n+4(ただし、0≦x≦0.5,n=2〜
    3)及びTlBaCan−1Cu2n+4(た
    だし、n=1〜3)より選択された何れか1つの銅酸化
    物系高温超伝導体であり、かつ、前記銅酸化物系高温超
    伝導体の超伝導超格子結晶は、それぞれ金属的CuO
    を含む超伝導層と、絶縁体的または半導体的{(Bi
    1−xPb)O}層あるいは{TlO}層を含む
    電荷蓄積層の交互の積層構造で構成された超伝導層/絶
    縁体層又は半導体層/超伝導層より成る多接合直列の超
    格子構造を結晶構造内に内包するものであって、前記超
    伝導層/半導体又は絶縁層/超伝導層の積層接合構造の
    ジョセフソントンネル接合に対し垂直方向の超伝導層間
    の電子的結合を外部より機械的ならびに電気的、磁気的
    に制御し得るよう構成したことを特徴とする超伝導超格
    子結晶デバイス。
  2. 【請求項2】 前記超伝導超格子結晶は適当な樹脂によ
    り基板に固定され、該結晶の上面にはイオンエッチング
    による微細加工により素子部となる凸部を形成し、これ
    ら凸部により直列接続ジョセフソントンネル接合を構成
    し、前記ジョセフソントンネル接合を構成する凸部以外
    の凹部上面を覆って絶縁層を形成し、超伝導超格子結晶
    の上面に形成した金電極と、絶縁層上に形成した金電極
    とをそれぞれリード線により基板側部上に形成した金電
    極に接続し、前記セラミックカバー上に圧電素子用電極
    を設けたものより成り、前記圧電素子を前記結晶に内在
    する超伝導層間の相互作用による電子的結合を機械的に
    制御する制御端子とし、外部より個々の超伝導層/絶縁
    層/超伝導層接合構造のジョセフソントンネル接合の同
    期及び共鳴現象を制御できるよう構成したことを特徴と
    する請求項1記載の超伝導超格子結晶デバイス。」にあ
    る。
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