JP2673727B2 - 磁気記録再生装置の制御方式 - Google Patents

磁気記録再生装置の制御方式

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JP2673727B2
JP2673727B2 JP1254780A JP25478089A JP2673727B2 JP 2673727 B2 JP2673727 B2 JP 2673727B2 JP 1254780 A JP1254780 A JP 1254780A JP 25478089 A JP25478089 A JP 25478089A JP 2673727 B2 JP2673727 B2 JP 2673727B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気記録装置の制御方式に関し、特に回転
ヘッド型のディジタルオーディオテープレコーダ(DA
T)を用いて、コンピュータなどのデータを記録再生す
る磁気記録装置の製造方式に関する。
(従来の技術) コンピュータにおいて使用されるハードディスクなど
の記憶容量は年々増加している。これらに記録されたデ
ータはハードディスクの損傷によって失われると、再構
築するのに多大な時間と労力を要することになる。従
来、この不測の事態を防ぐために、定期的にハードディ
スクなどの内容を磁気テープに記録し、保存しておく方
法がとられている(これはバックアップと呼ばれる)。
この場合、データを記録する磁気テープはMTと呼ばれ
るオープンリール型のテープや、ストリーマと呼ばれる
小型カーリッジテープが使用されてきた。MTは、テープ
のサイズが大きい上、装置も大型であるという問題を有
し、一方小型カートリッジは記録できるデータ容量が小
さいという問題を有しているので、これらの装置は最近
のコンピュータのバックアップに合わなくなってきた。
これに対して、近年DATが開発され、該DATは小型のカ
ートリッジに1ギガバイト以上のデータ記録容量を持つ
ことが注目され、これをコンピュータ用に使用する試み
がなされている。
しかし、DATの場合、回転ヘッドを使用して記録再生
を行なうため、記録再生の立ち上がりに多くの時間が必
要となり、コンピュータのデータ転送がとぎれたり、間
に合わない場合には一旦動作が停止するという課題があ
った。また、再度、コンピュータからデータ転送の要求
があった場合に、記録再生の立ち上がり遅れによって円
滑なデータ転送を実行できないという課題があった。
これを解決しようとした発明として、特開昭63−1600
74号公報に記載のデータレコーダがある。
このデータレコーダでは、コンピュータからのデータ
がとぎれた場合、記録を停止しないで意味のないフレー
ムを記録し続けることで立ち上がりの時間遅れによる問
題を解決している。
(発明が解決しようとする課題) コンピュータがデータレコーダに記録を行なう速度
は、コンピュータによって異なる上、記録した時と再生
する時ではコンピュータがデータを受け取れる時間はそ
の状態によって変わってくる。記録した時は意味のない
フレームにより円滑に記録を行なったが、再生する時、
記録時にデータがとぎれた時と同じ場所で、同じタイミ
ングでデータを受け取ることはできない。
このようなコンピュータのデータ転送速度の瞬間的な
変化を記録再生で吸収し、平均的なデータ転送速度に対
して記録時だけでなく、再生時にも円滑な記録再生を実
行することは従来技術では考慮されていない。
本発明は、磁気記録装置の持つデータを磁気テープに
記録再生するデータ転送速度より、コンピュータのデー
タ転送速度が少し遅い場合に、磁気記録装置が記録再生
を一旦停止し、再び始める場合に生じる時間遅れによっ
て極端に実行速度が低下する問題を解決し、コンピュー
タにデータ記録再生装置として円滑な記録再生を実行で
きる装置を提供すると共に、装置の記録再生の停止、再
開による磁気テープへの損傷が少ない信頼性の高い磁気
記録装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明は、コンピュータ
が平均的に行なえるデータ転送速度を磁気記録再生装置
に指示し、このデータ転送速度に合わせて、該磁気記録
再生装置がデータを記録したフレームに意味のないフレ
ームを複数付加することで、該磁気記録再生装置側のデ
ータの記録再生速度をコンピュータに合わせるようにし
たものである。
また、データフレームと意味のないフレームの識別に
はフレーム内の第2の記録エリアに意味がないフレーム
であることを示すフラグを付加したものである。
さらに、複数のフレームを一度に記録再生する場合
に、意味のないフレームの第2の記録エリアに連続する
フレーム番号を記録することで両者の識別ができるよう
にしたものである。
(作用) 記録時には、フレームの第2記録エリアにデータを記
録したフレームと意味のないフレームの識別情報が記録
されるので、再生時にはこの情報によりデータを記録し
たフレームのみを取り出す事ができる。また、付加する
意味のないフレームの数は、コンピュータが実行可能な
データ転送速度に従って設定されるので、誤動作するこ
とはない。
(実施例) 以下、本発明の第1の実施例を第1図により説明す
る。
本実施例の磁気記録再生装置は、インターフェース
1、コマンド解析発行部2、コマンド制御部3、メカ制
御部4、データフォーマッタ5、エクステンション記憶
部6、記録再生部7、シリンダ8、ロータリーヘッド
9、図には示していない磁気テープ駆動部で構成されて
いる。
磁気テープ10への記録再生は、DATで行なわれている
のと同様にシリンダ8に取り付けたロータリーヘッド9
で斜めにトラックを記録する。ロータリーヘッド9は、
2個の記録ヘッドと再生ヘッドが交互に合計4個シリン
ダ8に取り付けてある。
インターフェース1は、ホストコンピュータとの通信
を行なうSCSI(Small Computer System Interface)で
ある。このインターフェースは、ANSI(American Natio
nal Standard for Information systems)のX3.131−19
86で規格化されている。ホストコンピュータは、このイ
ンターフェース1を介して、本装置にデータの記録、再
生を指示する。指示はコマンドディスクリプタブロック
(CDB)と呼ぶ数バイトのデータによって行なわれる。
ホストコンピュータがSCSIを介して本実施例の装置に指
示するコマンドには、データの記録、再生の他に装置の
動作モードの設定、参照や自己診断の実行、実行結果の
報告など数種類がある。
このCDBを受け取ったコマンド解析発行部2は、CDBの
中で定義されているコマンドを調べ、本装置が実行可能
なコマンドかどうかを解析する。コマンドが実行可能な
場合には、コマンド制御部3にCDBを転送する。コマン
ド制御部3は、コマンドの内容に従って定められた動作
をメカ制御部4によって行わせる。該メカ制御部4はシ
リンダ8や図中には示されていないテープ駆動機構を制
御し、磁気テープ10をシリンダ8に巻き付け、かつこれ
を一定速度で移送する。またデータフォーマッタ5は、
インターフェース1を介して送受信されるデータの記録
フォーマットへの変換、再生データのホストコンピュー
タへ送るためのデータフォーマットへの変換を実行す
る。
データフォーマッタ5で記録フォーマットへ変換され
たデータは記録再生部7により実際に磁気テープに記録
するデータパターンに変換される。逆に、該記録再生部
7により再生パターンから読み出されたデータはデータ
フォーマッタ5へ転送される。
次に、本実施例の磁気記録再生装置がホストコンピュ
ータのハードディスクのバックアップを行なう場合のよ
うに、シーケンシャルデバイスとして動作している場合
を説明する。
まず、ホストコンピュータからデータの記録コマンド
が該磁気記録再生装置に与えられた場合の動作概要を説
明する。
ホストコンピュータは、SCSIのプロトコルに従い、デ
ータの記録を実行すべき装置を選択する。まず、SCSIバ
スの使用を宣言するために、アービトレーションフェー
ズを実行する。これに引き続き本実施例の磁気記録再生
装置を選択するためにセクションフェーズを実行する。
セクションフェーズで自分が選択されたことをインタ
ーフェース1が認識する。この結果、本磁気記録再生装
置が選択されたことをコマンド解析発行部2を介してコ
マンド制御部3に知らせる。この信号を受け取ったコマ
ンド制御部3は、ホストコンピュータからコマンドを受
け取るため、コマンド解析発行部2を介し、インターフ
ェース1にコマンドフェーズを実行される。
ホストコンピュータは、コマンドフェーズになったこ
とを認識すると、CDBに記録コマンドと記録データ長を
指定して本装置に転送する。
このCDBは、インターフェース1を介し、コマンド解
析発行部2に入力される。ここでコマンド解析発行部2
は、このCDBに指定されているコマンドを調べ、本装置
が実行可能なコマンドであるので、これをコマンド制御
部3へ転送する。
コマンド制御部3は、記録コマンドに従いCDBで指定
された長さのデータをホストコンピュータから受信する
ためにインターフェース1によりデータアウトフェーズ
を実行する。このフェーズでホストコンピュータは、ハ
ードディスクから読み出したデータをSCSIバスに出力す
る。インターフェース1は、このデータをバッファメモ
リ11に記録する。
CDBで指定された長さのデータを受け取ると、コマン
ド制御部3はデータフォーマッタ5にフォーマット作成
を指示すると同時にインターフェース1にステータスフ
ェーズ、メッセージインフェーズを実行させ、ホストコ
ンピュータに対しては記録コマンドを終了させる。
しかし、実際の記録動作は終了していない。本装置は
ロータリーヘッド9で磁気テープに斜めに記録を行なう
ヘリカルスキャン方式の装置であり、テープを一定速度
で移送しながら記録を行なうが、磁気テープの移送を停
止したり、開始してから実際に記録が可能となるまで2
〜3秒要する。したがって、磁気テープ装置ではバッフ
ァメモリ11にデータを一旦格納し、記録するデータをま
とめて記録する方法(バッファモード)が一般的であ
る。
データフォーマッタ5は、エクステンション記憶部6
に記録されたデータを読み出し、指定された転送速度と
なるように、受信したデータをバッファメモリ11内で、
磁気テープに記録できるフォーマットにデータの配置を
変換し、記録するデータの場所を示す番号をフォーマッ
トに従い設定する。
なお、該エクステンション記憶部6には、後述の説明
から明らかになるように、データの転送速度を変更する
必要がある場合に追加されるギャップフレーム数のデー
タ等が記録される。
これが終了するとコマンド制御部3はメカ制御部4に
記録モードを指示する。メカ制御部4は、記録動作を実
行するためにシリンダ8を一定速度2000rpmで回転さ
せ、磁気テープを一定速度8.13mm/sで移送させる。この
両者が共に定められた速度に達し、安定な状態になる
と、データフォーマッタ5は記録再生部7にデータを送
る。記録再生部7は該データを磁気テープに記録するデ
ータパターンに変調してシリンダ8に取り付けた記録用
ロータリーヘッド9を介して記録を行なう。
次に、本実施例の装置でデータを再生する時の動作の
概要を説明する。
ホストコンピュータからCDBを本装置が受け取るとこ
ろまでは、記録動作で説明した動作と同じである。CDB
内には再生コマンドと再生データ長が設定されている。
このコマンドを受け取ったコマンド制御部3は、メカ制
御部4に再生モードを指示する。これによって、メカ制
御部4は、シリンダ8を2000rpmで定速回転させ、磁気
テープを8.13mm/sで定速移送する。
該定速移送が達成されると、記録再生部7は、再生ロ
ターリーヘッドから出力されるデータを取り込み、デー
タパターンを復調する。該データはデータフォーマッタ
5を介しバッファメモリ11へ転送される。このデータを
受け取ったデータフォーマッタ5は、記録の場合と逆
に、ホストコンピュータに転送するデータをバッファメ
モリ11内で配置変換する動作を行なう。
これが終了すると、コマンド制御部3はインターフェ
ース1にデータインフェーズを実行させ、バッファメモ
リ11からCDBで指定された長さのデータをホストコンピ
ュータに転送する。この後、インターフェース1にステ
ータスフェーズ、メッセージインフェーズを実行させコ
マンドを終了する。
ホストコンピュータが、本装置のモードを参照、変更
する場合には、モードセンスコマンド、モードセレクト
コマンドを使用する。このコマンドは、テープの動作を
伴わない。
モードセンスコマンドを受け取ったコマンド制御部3
は、コマンド制御部3内に記憶されているモードセンス
データをデータインフェーズでホストコンピュータに転
送し、ステータスフェーズ、メッセージインフェーズを
実行してコマンドの実行を終了する。
また、モードセレクトコマンドを受け取ったコマンド
制御部3は、データアウトフェーズによりモードデータ
を受信し、指定されたモードやパラメータの変更を実行
する。本装置のデータ転送速度の変更パラメータは、エ
クステンション記憶部6に記録される。モードデータ受
信後ステータスフェーズ、メッセージインフェーズによ
りコマンド実行を終了する。
これらのコマンドでは、磁気テープの動作は伴わな
い。
本装置において、磁気テープに記録されるDATのフォ
ーマットは次のようになっている。
第2図にフレーム構成を示す。2個の記録用ロータリ
ーヘッドで記録される2本のトラックで1フレームが構
成される。これらのトラックは、それぞれ図面下側から
上側に向かって形成され、記録される信号は全長90度に
対して、下側からマージン5.051度、サブコードPLL(フ
ェーズロックドループ)用プリアンブル0.918度、第1
サブコード3.673度、ポストアンブル0.459度、ギャップ
1.378度、ATF(Automatic Track Finding)信号2.296
度、ギャップ1.378度、データPLL用プリアンブル0.918
度、データ58.776度、ギャップ1.378度、ATF信号2.296
度、ギャップ1.378度、サブコード用PLLプリアンブル0.
918度、第2サブコード3.673度、ポストアンブル0.459
度、マージン5.051度となっている。図はこれを模式的
に表わしてあり、正確な尺度ではない。
本装置では、記録再生部7で入力されたデータを、該
2本のトラックのデータ部に、所定の誤り検出・訂正符
号を付加して配置する。ここで付加する誤り検出・訂正
符号は音楽用で使用されているものと同じである。
また、第1サブコード、第2サブコードにはそれぞれ
2048ビットのデータが記録可能であり、該各サブコード
は音楽用記録フォーマットと同様に64ビット単位のパッ
クに分けられている。本装置では該各パックにデータの
位置情報であるグループ番号(後述)を記録する。
第3図に本実施例のグループフォーマットを示す。
1グループは32フレームからなり、最初の3フレーム
と最後の1フレームは、データとして意味のないギャッ
プフレームとして扱う。このギャップフレームに挾まれ
た28フレームの各データ部にホストコンピュータと転送
を行なうデータを記録する。
該28フレームのデータフォーマットを、第4図に示
す。第4図から明らなように、本実施例では、このデー
タ部をさらにユーザーデータ128Kバイト、システムデー
タ4736バイトとこれらのデータの信頼性を向上するため
の誤り検出・訂正符号を25464バイトに分割して管理を
行なう。
また、各フレームの第1、第2サブコードは、第5図
に示すような8バイトのパック構成とし、グループ内で
連続するフレーム番号と、このグループが磁気テープの
最初から何番目のグループかを示すグループ番号を記録
する。なお、該第5図はパックのフォーマットを示す。
第1バイトの上位4ビットはパックのアイテムを示
し、本実施例では“0001"とする。第2、第3バイトに
前記グループ番号を記録し、第4バイトにフレーム番号
を記録する。第8バイトは第1バイトから第7バイトま
でのデータの排他的論理和である。
本実施例では、最初のギャップフレームのフレーム番
号は“−3"とし、最後のギャップフレームのフレーム番
号“28"まで1づつ増加する連続番号としている。
本装置は、このグループを記録再生の基本単位とす
る。すなわち、記録の場合バッファメモリ11に1グルー
プ分のデータ128Kバイトが格納されたら、データフォー
マッタ5は誤り検出・訂正符号を付加し、サブコードに
記録するパックのデータを作成し、フレームごとに記録
ができるようにデータを配置する。この後、ギャップフ
レームのグループ番号とフレーム番号“−3"をサブコー
ドに付加し、記録再生部7に転送する。続いて、該フレ
ーム番号を1づつ増加させながらフレーム番号“28"ま
で転送する。
再生の場合は、逆に受信したグループ番号とフレーム
番号を調べ、ギャップフレームを除いたデータに対し誤
り訂正を行なった後、ユーザーデータをホストコンピュ
ータに転送する。ギャップフレームとデータフレームの
識別は、フレーム番号で行なう。
本実施例のグループフォーマットの場合、32フレーム
に128Kバイトのデータを記録する。1フレームはシリン
ダ8の1回転で記録され、シリンダ8は2000rpmで定速
回転しているので、1フレームの記録再生時間は30msで
ある。1グループ32フレームの記録再生時間は、960ms
となる。この時間で128Kバイトの転送を実行するので、
ホストコンピュータに対するデータ転送速度は、133Kバ
イト/秒(128K/960ms)である。
したがって、ホストコンピュータが133Kバイト/秒以
上のデータ転送速度でデータ転送を実行すれば、磁気テ
ープを停止させずに記録再生が実行できる。
しかし、パーソナルコンピュータが代表する小型のコ
ンピュータでは、この転送速度を得られない物もある。
データ転送速度が133Kバイト/秒を下回ると、本装置
は記録すべきデータがなくなる、あるいは読み出したデ
ータを格納するバッファメモリがないために、一時磁気
テープの移送を停止しなければならない。一度停止する
と再び磁気テープを移送し、トラックを正しくヘッドが
トレースするようサーボをかけるのに2〜3秒の時間が
必要になる。さらにデータの記録再生を中断した場所に
続けて記録再生を実行するためには、磁気テープを巻戻
した後、中断したグループを再生したあとに続けて記
録、再生を実行する必要がある。したがって、ホストコ
ンピュータとのデータ転送がなめらかに実行できない。
ホストコンピュータが本装置とのデータ転送を100Kバ
イト/秒で実行したい場合、モードセレクトコマンドに
よって転送速度の変更を行なう。ただし、この変更が有
効なのは、変更後に記録動作を実行し、これを再生する
場合である。すでに記録されたデータに対しては転送速
度の変更は意味がない。
インターフェース1を介してモードデータを受信した
コマンド解析発行部2は、モードデータで設定されてい
る転送速度変更パラメータを読み、設定された値に対応
するギャップフレームの追加数に変換し、これをエクス
テンション記憶部6に記録する。ギャップフレームは、
グループの前に追加するプリギャップとグループの後ろ
に追加するポストギャップの2種類がある。コマンド解
析発行部2では、転送速度に対応し追加するこの2種類
のギャップの数をエクステンション記憶部6に記録す
る。
データ転送速度Tと追加するギャップフレーム数Xの
関係は、次の式で表わされる。
T=128000/30(32+X) ただし T:転送速度 Kバイト/秒 したがって、ホストコンピュータのデータ転送速度が
100Kバイト/秒の場合、10.7フレームの追加が必要とな
る。本装置に対する転送速度を、ホストコンピュータの
データ転送速度より小さくすればよいので、この場合11
フレームの追加とし、本装置のデータ転送速度は、99K
バイト/秒となる。
第6図に本実施例のデータフォーマッタ5の記録動作
の処理フローを示す。
データフォーマッタ5は、直前に記録したグループの
番号に1を加算してこれから記録するグループのグルー
プ番号を設定する(ステップS1)。次にバッファメモリ
11に1グループ分のデータ128Kバイトが格納されている
かどうかを検査する(ステップS2)。バッファメモリ11
に格納されているデータが128Kバイトに満たない場合
(ステップS2が否定)、処理を終了し、ホストコンピュ
ータからデータが送られてくるのを待つ。
128Kバイトのデータが格納されている場合(ステップ
S2が肯定)、誤り検出・訂正符号を付加する(ステップ
S3)。
次にサブコードのパックにグループ番号を設定する
(ステップS4)。
この後、第3図に示したフォーマットに従って、サブ
コードのパックにフレーム番号を設定する(ステップS
5)。
続いて、エクステンション記憶部6からデータを読み
だし(ステップS6)、GAPフレームの追加が必要かどう
かを判断する(ステップS7)。エクステンション記憶部
6のデータが“0"の場合は(ステップS7が否定)、GAP
フレームの追加は行なわないので、バッファメモリ11に
格納されているデータを記録再生部7に出力する。
本実施例の場合は、エクステンション記憶部6に“1
1"が設定されているので、前記ステップS7は肯定とな
り、グループの前に5フレーム、グループの後ろに6フ
レーム追加するために、サブコードのパックのフレーム
番号“−8"〜“−4"、“29"〜“34"の計11フレームをそ
れぞれ該グループの前後に追加する(ステップS8〜S1
1)。
この後、フレーム番号の最も小さいフレームから記録
再生部7に出力し、磁気テープに記録する(ステップS1
2)。
本実施例による装置で記録されたグループフォーマッ
トを第7図に示す。これによって43フレームを1グルー
プとしたフォーマットとなる。
第8図に本実施例のグループフォーマッタ5の再生動
作処理フローを示す。
まず指定されたグループ番号のデータを記録再生部か
ら読み込む(ステップS1)。次に、記録再生部7から受
信したデータからサブコードのパックを取りだし、再生
を行なうグループ番号を検出するまで待つ。再生を行な
うグループ番号を検出すると、該グループのフレーム番
号を読み、負の番号か、“28"より大きな番号であるか
どうか、すなわち該フレーム番号がギャップを示してい
るか否かの判断をする(ステップS2)。該フレーム番号
がギャップを示している場合(ステップS2が肯定)に
は、該フレームは読み捨てる。その他のフレームの場合
(ステップS2が否定)にはフレーム番号に従ってバッフ
ァメモリ11に記録する(ステップS3)。
1グループ分のデータを読むまでこれを繰り返した後
(ステップS4が肯定)、誤り検出・訂正符号をデコード
する(ステップS5)。読み込んだデータの中に誤りがあ
ればこれを訂正する。
コマンド制御部3に読み込んだグループ番号を出力
し、処理を終了する(ステップS6)。
このように、本実施例では、ホストコンピュータから
の転送速度変更が指示されるとギャップフレームをグル
ープに追加するようにしているので、データを記録する
場合だけでなく、再生を行なう場合にも、磁気テープの
移送を停止する必要がなくなる。このため、良好なデー
タ転送動作を行なうことを可能とする効果がある。
第9図により本発明の第2の実施例を説明する。
図は、データフォーマッタ20を除いて第1の実施例の
第1図と同じである。本実施例の記録再生動作概要も第
1の実施例と同様である。また、フレーム構成、グルー
プフォーマットも同様である。第10図に本実施例のサブ
コードのパックを示す。パックの第1バイトから第7バ
イトのデータの排他的論理和を第8バイトに格納する。
パックには、フレーム番号とグループ番号の他にギャッ
プフラグ(GF)を第5バイトの最上位ビットに割り当て
る。
第1の実施例と同様にホストコンピュータがモードセ
レクトコマンドによって転送速度の変更を行なうと、エ
クステンション記憶部6に付加するギャップフレームの
数を格納する。
本実施例による記録動作におけるデータフォーマッタ
20の処理フローを第11図に示す。
データフォーマッタ20は、記録するグループ番号を直
前に記録したグループ番号に1を加算して記憶しておく
(ステップS1)。バッファメモリ11に1グループ分のデ
ータ128Kバイトが格納されているかどうかを検査し(ス
テップS2)、128Kバイトに満たなければ(ステップS2が
否定)処理を終了する。一方、128Kバイトのデータが格
納されていたら(ステップS2が肯定)、誤り検出・訂正
符号を付加し(ステップS3)、サブコードにグループ番
号とフレーム番号を設定する(ステップS4,S5)。
次にエクステンション記憶部6からデータを読み(ス
テップS6)、ギャップフレームの付加が必要かどうかを
判断する(ステップS7)。このデータが“0"の場合には
(ステップS7が否定)、ギャップフレームを付加しな
い。
第1の実施例と同様にホストコンピュータの転送速度
が100Kバイト/秒とすると、ギャップ・フレームを11フ
レーム付加する。このため、前記ステップS7は肯定とな
る。プリギャップフレームを5フレーム、ポストギャッ
プフレームを6フレームとすると、サブコードにグルー
プ番号とギャップフラグを設定したフレームを付加する
(ステップS8〜S11)。
このデータを記録再生部7に出力する(ステップS1
2)。この結果磁気テープ上には第12図に示すグループ
が記録される。
本実施例による再生動作の処理フローを第13図により
説明する。
ロータリーヘッド9を介して記録再生部7に入力され
た信号は、ディジタル信号に復調されデータフォーマッ
タ20に入力される(ステップS1)。データフォーマッタ
20は、サブコードのグループ番号を調べ次に読むべきグ
ループかどうかを判断する。目的のグループ番号を検出
したらサブコード内のギャップフラグが設定されている
かどうかを調べ(ステップS2)、設定されていなければ
(ステップS2が否定)データフレームとしてサブコード
内のフレーム番号に従いデータをバッファメモリ11に記
録する(ステップS3)。ただし、フレーム番号“−3"か
ら“−1"と“28"もギャップフレームとする。
一方、ギャップフラグが設定されている場合(ステッ
プS2が肯定)には、該フレームを読み捨てる。
1グループ分のデータを格納したか否かの判断をし
(ステップS4)、格納したら(ステップS4が肯定)、誤
り検出を行ない、誤りがあれば訂正を行なう(ステップ
S5)。この後、コマンド制御部3へグループ番号を出力
し、バッファメモリ11にデータを格納したことを知らせ
る(ステップS6)。コマンド制御部3は、バッファメモ
リ11からデータを読み、インターフェース1を介してホ
ストコンピュータにデータ転送を行なう。
以上のように、付加したギャップフレームにフラグを
付けるだけの簡単な方法でデータ転送速度をホストコン
ピュータの転送速度に合わせることができ、最適なデー
タ転送が行なえる効果がある。
第1、第2の実施例ではグループの前後にギャップフ
レームを設けるようにしたが、ギャップフレームを付加
するのは、グループの前だけでも、後ろだけでも良いこ
とは明白である。これによって、記録再生の処理が変わ
ることはなく、全く同じ効果が得られる。
第14図により本発明の第3の実施例を説明する。
図は、データフォーマッタ30を除いて第1の実施例の
第1図と同じである。本実施例の装置の記録再生動作は
第1の実施例で説明した内容と同じである。また、本実
施例が磁気テープに記録するトラックのフォーマットは
第2図と同じである。
本実施例では、フレームごとにデータを記録するた
め、第1、第2の実施例のようにグループを構成しな
い。ホストコンピュータから転送されるデータをフレー
ム単位で磁気テープへ記録、あるいは再生する。この場
合、1フレームに記録されるデータ容量は、音楽用DAT
と同じであり、5760バイトである。これが30msで記録再
生されるので、データ転送速度は192Kバイト/秒とな
る。
このデータ転送速度をホストコンピュータの指定する
転送速度にするために、NデータフレームにX個のギャ
ップフレームを付加するとすると、データ転送速度T
は、次式となる。
T=(5625×N)/30(N+X) T:データ転送速度 Kバイト/秒 ホストコンピュータのデータ転送速度を100Kバイト/
秒とし、データフレームを10フレームとすると、ギャッ
プフレームを9フレームとすれば98.7Kバイト/秒の転
送速度が得られる。
本実施例のサブコードのパックを第15図に示す。
本実施例のデータフォーマッタ30による記録動作を第
16図の処理フローにより説明する。
ホストコンピュータにより変更された転送速度に従っ
てエクステンション記憶部6には、データフレーム数10
と、ギャップフレーム数9が記録される。
記録が指示されると、直前に記録したフレーム番号に
1を加算した値を設定しておく(ステップS1)。10トラ
ック分のデータがバッファメモリ11に記録されていると
(ステップS2が肯定)、サブコードに記録するパックに
フレーム番号を記録する(ステップS3)。次にエクステ
ンション記憶部6からデータを読み(ステップS4)、ギ
ャップフレームの付加が必要かどうか判断する(ステッ
プS5)。
この例では、ギャップフレームを9フレーム付加する
ため、サブコードのパックにギャップフラグを設定した
フレームをデータフレームに付加する(ステップS6)。
このデータを記録再生部7に出力し、磁気テープに記録
する(ステップS7)。
本実施例により磁気テープに記録されるデータフォー
マットを第17図に示す。
本実施例のデータフォーマッタ30の再生動作の処理フ
ローを第18図により説明する。
ロータリーヘッド9を介し記録再生部7へ入力された
データはディジタル信号に変換され、データフォーマッ
タ30に入力される(ステップS1)。データフォーマッタ
30は、サブコードのギャップフラグがセットされている
か否かを判断し(ステップS2)、指定されたフレーム番
号を検出したら(ステップS2が否定)、データをバッフ
ァメモリ11に記録する(ステップS3)。一方、サブコー
ドにギャップフラグが設定されていたら(ステップS2が
肯定)、このフレームのデータは記録しない。
指定フレーム分のデータが格納されたと判断されると
(ステップS4が肯定)、データフォーマッタは1フレー
ムのデータを読むごとにコマンド制御部3にフレーム番
号を出力し、インターフェース1を介してホストコンピ
ュータにデータを転送する(ステップS5)。
これをホストコンピュータから指定されたフレーム数
繰り返し、コマンド制御部3へ読み込んだフレーム数を
出力し、終了する。
以上のように、グループ構成を用いない場合でも、ホ
ストコンピュータのデータ転送速度に合わせたデータ転
送が実現できるので、最適なデータ転送が行なえる効果
がある。
(発明の効果) 本発明は、装置が持つ記録再生のデータ転送速度を、
これを使用するホストコンピュータの持つデータ転送速
度に合わせるために、データとしては意味がないフレー
ムを付加することで実現している。
このため、本発明によれば、ホストコンピュータは、
記録時、再生時のどちらについても本装置の動作を連続
的に実行させることができ、磁気テープの停止、再移送
を繰り返すことなく滑らかな動作を実現できるという効
果、効率的なデータ転送が可能となる効果、および磁気
テープへの損傷を最小限にできるため、磁気テープの寿
命を延長させる効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す機能ブロック図、
第2図はフレームフォーマットを示す図、第3図は第1
の実施例のグループフォーマットを示す図、第4図は第
1の実施例のグループ内のデータフォーマットを示す
図、第5図は第1の実施例のサブコードのパック説明
図、第6図は第1の実施例のデータフォーマッタの記録
処理フローチャート、第7図は第1の実施例により記録
されたグループのフォーマット図、第8図は第1の実施
例のデータフォーマットの再生処理フローチャート、第
9図は本発明の第2の実施例を示す機能ブロック図、第
10図は第2の実施例のパック説明図、第11図は第2の実
施例のデータフォーマッタの記録処理フローチャート、
第12図は第2の実施例により記録されたグループフォー
マットを示す図、第13図は第2の実施例の再生処理フロ
ーチャート、第14図は本発明の第3の実施例の機能ブロ
ック図、第15図は第3の実施例のパック説明図、第16図
は第3の実施例のデータフォーマッタの記録処理フロー
チャート、第17図は第3の実施例により記録されたデー
タフォーマットを示す図、第18図は第3の実施例を示す
再生処理フローチャートである。 1……インターフェース、2……コマンド解析発行部、
3……コマンド制御部、4……メカ制御部、5……デー
タフォーマッタ、6……エクステンション記憶部、7…
…記録再生部、8……シリンダ、9……ロータリーヘッ
ド、10……磁気テープ、11……バッファメモリ、20……
第2のデータフォーマッタ、30……第3のデータフォー
マッタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドを有し、該回転ヘッドの1回転
    によって磁気テープ上に1フレームとなる2本の傾斜ト
    ラックを形成し、該傾斜トラックにディジタル信号をコ
    ード化して記録再生するようにした磁気記録再生装置
    と、コンピュータとのデータ転送を行うインターフェー
    スと、外部装置からの指示で記録再生を実行するため
    に、この指示を解析するコマンド解析発行部とを少なく
    とも備えた磁気記録再生装置の制御方式であって、デー
    タを記録する所定のフレームに付加する意味のないフレ
    ームの数が可変であり、かつ転送速度によって意味のな
    い該フレームの数が決定できるようにしたことを特徴と
    する磁気記録再生装置の制御方式。
  2. 【請求項2】外部装置から指定されるデータの転送速度
    によって、データを記録する所定のフレームに付加する
    意味のないフレームの数を決定し、記録再生を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置の制御方
    式。
  3. 【請求項3】外部装置から指定されるデータの転送速度
    と、該記録再生装置の持つデータ記録再生速度を比較
    し、前記外部装置から指定されたデータ転送速度を越え
    ないようにデータを記録する所定のフレームに付加する
    意味のないフレームの数を決定し、記録再生を行うこと
    を特徴とする前記請求項2記載の磁気記録再生装置の制
    御方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2576497B2 (ja) * 1987-04-07 1997-01-29 ソニー株式会社 デ−タレコ−ダ
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