JP2673116B2 - 物品移送装置 - Google Patents

物品移送装置

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JP2673116B2
JP2673116B2 JP21329195A JP21329195A JP2673116B2 JP 2673116 B2 JP2673116 B2 JP 2673116B2 JP 21329195 A JP21329195 A JP 21329195A JP 21329195 A JP21329195 A JP 21329195A JP 2673116 B2 JP2673116 B2 JP 2673116B2
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隆一 古川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の移送装置に
係り、例えば、産業用機械において物品をハンドリング
する際に物品の方向を変換するのに好適な、対象となる
物品を目標位置に移送すると共にその物品の方向を変換
する物品の移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業用機械には、物品をハンド
リングする際に、物品を原位置から目標位置に移送する
と共に、その物品を裏返しにする等して物品の方向(向
き)を変える物品の移送装置がある。例えば、上方に積
まれた多数のカード等の物品をひとつひとつ取り出して
下方のライン上に流れる目的物に供給する移送装置が考
えられる。
【0003】従来、このような物品の移送装置には、例
えば図6に示すものがある。図6に示す、前記物品の移
送装置の従来例には、バキュームパッドからなる保持部
aをピストンロッドb1の先端に備えた空圧のシリンダ
ー部材bと、該シリンダー部材b(シリンダー体b2)
を水平方向を軸にして回転可能に支持する旋回アームc
と、該旋回アームcを180°づつ回転駆動させるロー
タリーアクチュエータdとが備えられる。さらに、通
常、シリンダー部材bにはそのピストンロッドb1の前
進端および後退端を検出するピストンロッド位置検出セ
ンサe1およびe2と、ロータリーアクチュエータには
その回転駆動端を検出する回転位置センサf1およびf
2が取り付けられている。なお、旋回アームcは、位置
決めストッパーによりその回転端位置を正確に位置決め
するのが通常であり、この位置決めストッパーはショッ
クアブソーバーを兼ねたものにされる。
【0004】前記の物品の移送装置においては、保持部
a、ロータリーアクチュエータdおよびシリンダー部材
b等の作動を次のようにシーケンス制御している。ま
ず、ロータリーアクチュエータdがシリンダー部材bの
保持部a側を上方に向けたことが回転位置センサf1で
検出されたことを条件に、シリンダー部材bのピストン
ロッドb1が伸びて保持部aが物品gに向かう。該ピス
トンロッドb1の伸びにより保持部aが物品gを吸着す
るのに十分な位置に来たことが位置検出センサe1で検
出されたことを条件に、該ピストンロッドb1は伸びが
停止され、かつ、保持部aは物品を吸着して保持する。
【0005】次いで、保持部aが物品を保持した後に
は、前記ピストンロッドb1が縮んで保持部aは下降す
る。この際に、前記位置検出センサe2がピストンロッ
ドb1の縮んだことを検出することを条件にロータリー
アクチュエータdは旋回アームcの回転を開始させ、そ
して、前記回転位置センサf2により保持部aが下方を
向いたことを検出することを条件に、旋回アームcの回
転を停止させる。次いで、ピストンロッドb1を伸ばし
て、物品gが目標位置になったならば、保持部aの吸着
を解放して、物品gをその位置におき、かつ、ピストン
ロッドb1を縮める。その後、ロータリーアクチュエー
タdで旋回アームcを回転させてピストンロッドb1先
端の保持部aを上方に向けて、上記の作動手順を繰り返
す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の物品移送装
置には、それぞれ次のような問題点がある。 従来例では、駆動部品がシリンダー部材bおよびロー
タリーアクチュエータdであり、回転運動および上下運
動は共に停止時に衝撃が発生し、その衝撃によって、保
持部aに吸着されたワーク(物品g)の外れや、位置ず
れが発生する。
【0007】前記旋回アームcはシリンダー部材bを
搭載することから剛性を確保するため大型化して、回転
部の慣性モーメントがかなり大きくなり、旋回アームc
の停止時の衝撃を吸収するショックアブソーバーがない
と、実用上使用が不可能になる。また、一般的なロータ
リーアクチュエータの回転角の許容値が±2°程度あ
り、それを高精度に位置決めするには、外部に位置決め
ストッパを設けなければならず、機械的構成が複雑化し
やすい。また、シリンダーの前端、後端のセンサ、ロー
タリアクチュエータの回転位置のセンサの検出信号に基
づき、所定のシーケンスで制御するもののため、制御回
路が複雑になりがちで電気的構成が複雑になる。
【0008】前記従来の物品移送装置において、各構
成部品を組み立て後に所要の動作を行わせるには、シリ
ンダー部材bおよびロータリーアクチュエータdの各駆
動機の作動スピード調整が必要になる。したがって、シ
リンダー部材bおよびロータリーアクチュエータdにス
ピードコントローラを設置してそれにより作動スピード
を調整している。よって、従来例では組み立て後にすぐ
には設計動作が得られず、物品aに対しての即時の使用
ができにくい。
【0009】アームの物品吸着位置および解放位置の
保持力はロータリーアクチュエータdへの供給空気圧に
より決まる出力トルクによるものであるため、十分に当
該位置に保持するには高い空気圧を供給しなけれならな
い。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、保持した物品の外れや位置ず
れを防止でき、機械的構成および電気的構成が簡単にな
り、組み立て後に即時に使用できるようになり、トルク
を得るのに高い空気圧を要することのない物品移送装置
を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1の発明は、対象
となる物品を目標位置に移送すると共に、その物品の方
向を変換する物品の移送装置において、第1の所定位置
の物品を取り出して保持しかつ保持した物品を第2の所
定位置で解放する複数の保持部と、前記保持部を一端部
に設けた複数のアーム部材と、前記アーム部材を揺動可
能にその他端部で軸支した状態で回転運動可能なアーム
取り付けベース部材と、回転駆動力を発生する駆動源
と、発生された回転駆動力を前記アーム取り付けベース
部材の間欠回転駆動力に変換する第1の運動変換器と、
発生された回転駆動力を前記アーム部材の揺動力に変換
する第2の運動変換器とを備えており、前記第1の運動
変換器は、前記回転駆動力が入力される、周縁部に山谷
形状の形成された回転カム体と、前記間欠回転駆動力が
出力される、前記回転カム体の周縁に接する複数の第1
のカムフォロアが円周に沿って設けられたターレットと
を有してなり、前記第2の運動変換器は、前記回転駆動
力が入力される、回転軸の周方向に沿ったカム溝の形成
された溝カム体と、該溝カム体の溝内に嵌入する第2の
カムフォロアを介して前記溝カム体から進退運動を取り
出す運動変換部材と、前記アーム部材の揺動力が出力さ
れる、運動変換部材の進退運動によりアーム部材を揺動
運動させるリンク機構とを有してなり、少なくとも、前
記アーム部材が揺動運動することにより前記保持部を第
1の所定位置に移動させて物品を保持しあるいは第2の
所定位置に移動させて物品を解放するときには、前記取
り付けベース部材が回転運動をしないタイミングになる
ように、前記第1の運動変換器の回転カム体の周面カム
形状と第2の運動変換器の溝カム体の溝カム形状とが形
成されていることを特徴とする物品移送装置である。
【0012】請求項2の発明は、第1の運動変換器の回
転カム体と第2の運動変換器の溝カム体とは、同軸に回
転方向に固定されていると共に、駆動源の駆動力で同一
回転するように形成されていることを特徴とする請求項
1に記載の物品移送装置である。
【0013】請求項3の発明は、前記取り付けベース部
材と前記第1の運動変換器のターレットとは、同軸に回
転方向に固定され、かつ、回転軸が中空部を有してお
り、その中空部には、リンク機構に一端が連結された摺
動軸体が進退動可能に挿入されていて、該摺動軸体の他
端に第2の運動変換器の運動変換部材の進退運動を前記
摺動軸体に伝達する係合機構を有することを特徴とする
請求項1または2に記載の物品移送装置である。
【0014】請求項4の発明は、第2の運動変換器の運
動変換部材は、溝カム体から離れた位置に支点を有し、
かつ、前記第2のカムフォロアと係合機構の伝達側とが
取り付けられた揺動部材を備えてなり、該揺動部材は前
記溝カム体の回転による前記第2のカムフォロアの運動
により揺動して係合機構を介して摺動軸体を進退運動を
するものであることを特徴とする請求項3に記載の物品
移送装置である。
【0015】ここで、請求項1の発明においては、駆動
源が発生した回転駆動力を第1の運動変換器で前記アー
ム取り付けベース部材の間欠回転駆動力に変換すると、
複数のアーム部材も間欠回転する。また、駆動源が発生
した回転駆動力を第2の運動変換器で前記アーム部材の
揺動力に変換する。前記アーム部材が揺動運動すること
により前記保持部を第1の所定位置に移動させて物品を
保持しあるいは第2の所定位置に移動させて物品を解放
する。
【0016】この場合、前記取り付けベース部材が回転
運動をしないタイミングになるように、前記第1の運動
変換器の回転カム体の周面カム形状と第2の運動変換器
の溝カム体の溝カム形状とが形成されているので、保持
部が第1の所定位置の物品を取り出して保持しかつ保持
した物品を第2の所定位置で解放するときは取り付けベ
ース部材が回転せずに保持部が安定した状態で物品を保
持あるいは解放する。
【0017】また、前記第1の運動変換器は、周縁部に
山谷形状の形成された回転カム体と、前記回転カム体の
周縁に接する複数の第1のカムフォロアが円周に沿って
設けられたターレットとを有してなり、また、前記第2
の運動変換器は、回転軸の周方向に沿ったカム溝の形成
された溝カム体と、該溝カム体の溝内に嵌入する第2の
カムフォロアを介して前記溝カム体から進退運動を取り
出す運動変換部材と、運動変換部材の進退運動によりア
ーム部材を揺動運動させるリンク機構とを有してなるの
で、動作の変換をカムを中心に行うことになり、従来の
シリンダーによる駆動手段に比較して、動作を極めて滑
らかにし得るので保持した物品の外れや位置ずれを生じ
させることがない。
【0018】請求項2の発明によれば、第1の運動変換
器の回転カム体と第2の運動変換器の溝カム体とを、同
軸に回転方向に固定しそれと共に、駆動源の駆動力で同
一回転するように形成するので、場所をとらずかつ駆動
力の伝達を単一の伝達機構を構成できる。
【0019】請求項3の発明によれば、前記取り付けベ
ース部材と前記第1の運動変換器のターレットとを、同
軸に回転方向に固定し、かつ、回転軸の中空部に、リン
ク機構に一端が連結された摺動軸体を進退動可能に挿入
しているので、同軸上で取り付けベース部材と摺動軸体
とが位置して、場所をとらずに、リンク機構を動作させ
ることができる。
【0020】請求項4の発明によれば、第2の運動変換
器の運動変換部材を、溝カム体から離れた位置に支点を
有し、かつ、前記第2のカムフォロアと係合機構の伝達
側とが取り付けられた揺動部材を備えてなり、該揺動部
材は前記溝カム体の回転による前記第2のカムフォロア
の運動により揺動して係合機構を介して摺動軸体を進退
運動をするものであるので、支点を中心に揺動するテコ
の形態で構成でき、また、前記支点からのカムフォロア
と係合機構との位置を調整することにより簡単にトルク
およびストロークを調整できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態を詳細に説明する。図1〜図6は本発明
の実施形態に係る物品移送装置の説明図であって、図1
は駆動部の構成を説明する側面図、図2は取り付けベー
ス14をアーム12取り付け側から軸方向に沿って見た
図1のB方向視図、図3は回転カム体およびおよびター
レットの詳細を説明する図1のA−A線に沿う断面視
図、図4は物品の取り出しおよび解放動作の説明図(ス
ライド軸の周囲を断面視する図)、図5は物品を保持し
た状態のでのアーム12の回転による移送動作の説明図
(スライド軸の周囲を断面視する図)である。
【0022】図1〜図3に示すように、この物品移送装
置は、ストッカー6に積載された移送の対象となる物品
(カード、包装物など)8を目標位置(ライン24上を
搬送される包装容器上など)に移送すると共に、その物
品の方向を変換するものであって、バキュームパッド
(保持部)10、アーム(アーム部材)12、アーム取
り付けベース14、モータ(駆動源)16、第1の運動
変換器18および第2の運動変換器20を主に有してな
るものである。
【0023】(バキュームパッド)バキュームパッド1
0、10は、ストッカー6に積載された物品8のストッ
カー6からの取り出し箇所(第1の所定位置に相当)2
2の物品8を真空吸引して取り出して保持し、かつ、保
持した物品をライン24上(第2の所定位置に相当)で
エアーを供給して解放するものであって、2つ(それぞ
れ複数でもよい)有する。
【0024】バキュームパッド10、10は、先端に樹
脂製の屈曲可能なべローズ10a、10aを有してほぼ
円筒形状を呈している。図4に示されるように、このベ
ローズ10a、10aへのバキュームおよびエアーの経
路は、まず、図示されないバキューム装置からのホース
26がロータリジョイント28によりスライド軸30の
後端部30aに気密を保って回動自在に連結されてい
る。そして、スライド軸30内に形成された中空部をバ
キュームおよびエアーの経路にして、このスライド軸3
0の前端部30bから臨む中空部の前端にホース32a
の一端が接続され、ホース32aの他端がニップル32
bにより前記ベローズ10a、10aに接続されてい
る。
【0025】(アーム)アーム12、12は、図1、図
2に示すように、それぞれが一つの前記バキュームパッ
ド10を一端部に設けたものであって、180°の間隔
を置いている。本発明は、アームを2つ180°の間隔
で設けるものに限定されず、3以上のアームあるいは1
80°以外の間隔で設けてもよい。
【0026】また、前記アーム12、12は、概略アー
ム取り付けベース14の中心軸C方向に沿って延びる主
部12a、12aと、該主部12a、12aの先端(ア
ーム取り付けベース14よりも物品8側に向かう先端)
に繋がり鉤状にスライド軸30の放射方向外側を向く先
端部12b、12bとを有して全体が概略L字形状を呈
している。その先端部12b、12bには、前記バキュ
ームパッド10a、10bが該放射方向外側を向いて固
定されている。また、前記主部12a、12aの後端部
12a1、12a1は前記アーム取り付けベース14に
突設されているブラケット14aに回動自在に軸支され
途中部には、軸中心に向けて突出してリンク34用のブ
ラケット12cが形成されている。
【0027】(アーム取り付けベース)アーム取り付け
ベース14は、図1、図2に示すように、B方向視で全
体が概略長円形形状を呈して、長軸側に沿って両端に前
記ブラケット14a、14aを有し、このブラケット1
4a、14aにアーム12の後端部12a1、12a1
を軸し支して前記前記アーム12を揺動可能に回転運動
可能なものである。図4に示すように、アーム取り付け
ベース14の中央部は貫通孔14bが形成されていて、
この貫通孔14bからスライド軸30前端30bが臨ん
でいる。このスライド軸前端30bには、放射方向外側
にリンク用のブラケット30b1が突出形成され、この
ブラケット30b1と前記アーム12のブラケット12
cとを片状のリンク34がピン34aにより連結する。
【0028】また、前記アーム取り付けベース14中央
の貫通孔14bには、前記運動変換器18のターレット
38と回転方向に固定された筒体36が回転方向に固定
して嵌入しており、この筒体36内周面に内装された滑
り軸受け40で前記スライド軸30が軸支される。該筒
体36の外周面は、ベアリング39aを介してベアリン
グホルダー39で軸支されており、ベアリングホルダー
39は筒体36を介して前記アーム取り付けベース14
およびターレット38を軸支する。
【0029】なお、前記アーム取り付けベース14に
は、前記スライド軸30の前端部30bをスライド軸3
0方向動可能に係止するピン体42が突出形成される。
つまり、前記スライド軸30の前端部30bにはブラケ
ット30b1から90°ずれた位置に「コ」の字形状の
係止部30cが外側解放で突出形成されており、この係
止部30cの解放部内に前記ピン体42が摺動可能に嵌
入しているものである。
【0030】(モータ)モータ16は、回転駆動力を発
生する減速ギアを含む駆動源であって、ベルト44を介
して回転駆動力を第1の運動変換器18のカム軸46入
力端に固定のプーリ48に入力する。
【0031】(第1の運動変換器)第1の運動変換器1
8は、発生された回転駆動力を前記アーム取り付けベー
ス14の間欠回転駆動力に変換するものである。すなわ
ち、前記第1の運動変換器18においては、前記カム軸
46はその両端部がベアリング50a、52aを介装し
たベアリングホルダー50、52で軸支されており、前
記プーリ48はベアリングホルダー50の外側のカム軸
端部に固定されている(回転方向に固定)。
【0032】また、前記カム軸46の前記ベアリングホ
ルダー50および52間には、前記カム軸46から回転
駆動力が入力される、周縁部に所望のカム曲線を実現す
る山谷形状が形成された一対の回転カム体54が設けら
れている(図3参照)。そして、この一対の回転カム体
54に対向して、前記ターレット38が位置しており、
該一対の回転カム体54の周縁にそれぞれ接する2組の
第1のカムフォロア38aがターレット38の円周に沿
って設けられている。この第1のカムフォロア38aに
よりターレット38に回転力が伝達されることにより、
前記回転カム体54の回転運動が前記間欠回転駆動力に
変換されて、ターレット38から前記筒体36さらには
アーム取り付けベース16に伝えられ、アーム12が間
欠的に旋回動する。
【0033】なお、実施形態の場合、一対の回転カム体
54、54は、図3のように、丁度同形状の回転カムの
一方を裏返して回転方向にずらして組み合わせたように
なっている。ターレット38は例えば3枚の円盤38b
が平行に並べられたものであって、それぞれの円盤38
b間に4つずつのローラからなるカムフォロア38a
1、38a2が、それぞれ90°づつの間隔で並べられ
て回動自在に軸支されている。前記カムフォロア38a
1、38a2が前記回転カム体54、54の周面に離れ
ることなくそれぞれ転設していて、共役カムの作用を奏
するようになっている。
【0034】(第2の運動変換器)第2の運動変換器2
0は、モータ16で発生された回転駆動力を前記アーム
12の揺動力に変換するものであって、前記回転駆動力
がカム軸46から入力される、回転軸の周方向に沿った
カム溝56aの形成された溝カム体56と、該溝カム体
56のカム溝56a内に嵌入する第2のカムフォロア5
8を介して前記溝カム体56から進退運動を取り出すレ
バー60、プッシャー62、およびスライド軸30(運
動変換部材に相当)と、前記アーム12の揺動力が出力
される、スライド軸30の進退運動によりアーム12を
揺動運動させるリンク34とを有してなる。
【0035】前記レバー60は、溝カム体56から離れ
た位置(スライド軸30からも離れた位置)に回動支点
60aを有し、かつ、前記第2のカムフォロア58とプ
ッシャー62(係合機構に相当)への伝達側であるロー
ラ62aが取り付けられたものであって、前記溝カム体
56の回転による前記第2のカムフォロア58の運動に
より前記支点60aを中心に揺動してプッシャー62を
介してスライド軸30を進退運動をさせる。
【0036】レバー60は、全体が長細い板形状を呈
し、支点60aから第2のカムフォロア58までの距離
は該支点60aからプッシャー62のローラ62aまで
の距離より短いので(適宜に選定できる)、溝カム56
のカム溝による動作が拡大してプッシャー62に伝わ
る。なお、前記距離の比率を変えることによって、レバ
ー60を大きくも小さくも揺動させることができる。
【0037】前記プッシャ62は、長さの短い円柱の外
周面の全周に亙て蛇行せずに直線的な溝62bが形成さ
れたものであって、溝62b内に前記ローラ62aが転
動可能に挿入されている。また、プッシャ62は、図4
に示されるように、スライド軸30に固定されており、
レバー60の動きをスライド軸30に正確に伝えるよう
になっている。例えば、前記ローラ62aを溝62b内
に挿入した状態でターレット38が回転してプッシャー
62が回転しても溝62bは直線的であるためレバー6
0が動作しない限りスライド軸30は動かず、また、プ
ッシャー62が回転しなくても前記レバー60が動作す
ればスライド軸30は動作する。
【0038】前記第1の運動変換器18の回転カム体5
4の周面カム形状と第2の運動変換器20の溝カム体5
6のカム溝56aのそれぞれのカム形状とは、前記アー
ム12が揺動運動することにより前記バキュームパッド
10を物品8の積載箇所(第1の所定位置に相当)22
に移動させて物品8を吸着保持し、あるいは、吸着保持
した物品8をライン24上(第2の所定位置に相当)に
移動させて該物品8を解放するときには、前記アーム取
り付けベース14が回転運動をしないタイミングになる
ように、形成されている。
【0039】実施の形態では、図3に示されるように、
回転カム体54の周面には山谷形状の形成された領域C
Aと円周に沿う平坦な領域CBとが形成される。すなわ
ち、平坦領域CBにターレット38が係合しているとき
には、該ターレット38は回転しない。このときには、
溝カム体56のカム溝56aによりフォロア58を介し
てレバー60が揺動して、プッシャー62を前進させリ
ンク34を介してアーム12を外方向に開き(一方のバ
キュームパッド10が物品8を吸着し他方のバキューム
パッド10が物品8を解放する状態にする)、その後、
プッシャー62を後退させリンク34を介してアーム1
2を内側に閉じる。このアーム12の閉じる動作が終わ
ったときに、山谷形状の形成された領域CAにターレッ
ト38が係合すると、該ターレット38が回転する。こ
の回転のときには、スライド軸30が後退したままの状
態であってアーム12は前記閉じた状態のままである。
【0040】なお、前記スライド軸30には、図示しな
いがホース26と連通する管路が形成されている。図4
に示すように、スライド軸30の後端部にはベアリング
28aを介装して回転動可能にロータリージョイント2
8が設けられ、このロータリジョイント28と前記管路
とはシール体28bにより気密を保って繋がっている。
【0041】また、図1において、符号64、66は、
カム軸46の回転角を検出するセンサ、64a、66a
はそれぞれのドグである。また、68はアーム12、1
2の判別用センサのドグであって、スライド軸30の後
端に固定される。さらに、図2において、符号70は移
送装置のフレーム部材であって、ベアリングホルダー5
0、52の支持ベース体72、ベアリングホルダー39
の支持ベース体74が固定される。その他、図1に示さ
れないが、移送装置の外周部にはフレームや筺体が形成
されている。
【0042】(物品移送装置の動作説明)次に、実施形
態に係る物品移送装置の動作を図1〜図5を参照して説
明する。なお、説明の都合上からバキュームパッド1
0、アーム12、リンク14であって、図1や図4や図
5でストッカー6側のものには、沿え字(1)を付し、
ライン24側のものには沿え字(2)を付する。
【0043】まず、図1、図4のようにアーム12が開
いて、ストッカー6に積載された物品(例えばカード)
8の最下部の一つを一方のバキュームパッド10(1)
で吸着すると、モーター16によりカム軸46が回転す
る。このカム軸46の回転により、溝カム体56が回転
して、第2のカムフォロア58を介してレバー60が図
1のR方向に旋回・揺動する。すると、図5に示すよう
に、レバー60の先端のローラ62aによりプッシャー
62が後退してスライド軸30が後退する。そして、ス
ライド軸30の後退によりリンク34(1)を介してア
ーム12(1)が閉じ、物品8がストッカー6から引き
抜かれる。また、同時にリンク34(2)を介してアー
ム(2)が閉じる。
【0044】引き続き、カム軸46が回転すると回転カ
ム体54によってターレット38が180°回転し、ア
ーム12(1)、12(2)も回転する。回転後にアー
ム12(1)がライン24上に位置したならば、カム軸
46の回転により、溝カム体56が回転して、第2のカ
ムフォロア58を介してレバー60が図1のF方向に旋
回・揺動する。すると、レバー60の先端のローラ62
aによりプッシャー62が前進してスライド軸30が前
進する。そして、スライド軸30の前進によりリンク1
4(1)を介してアーム12(1)が開き、バキューム
パッド10(1)がライン上に近接しあるいは接する。
投入信号を入力するとバキュームパッド10(1)のバ
キュームが切れ、同時にエアーが供給されて物品がライ
ン上に投入される。なお、他のアーム(2)も開いてバ
キュームパッド(2)がストッカー6の物品に接して、
上記バキュームパッド(1)と同様に、吸着・移送・投
入の動作を行う。
【0045】なお、前記の実施の形態では、本発明の一
例としてアーム、リンクおよびバキュームパッドを2つ
づつ有する物品移送装置を挙げて説明をしたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これらを複数備える
ことは本発明の技術的範囲であり、例えばアーム、リン
クおよびバキュームパッドアームを3以上のアーム取り
付けベースに設けれても同様に物品を移送することがで
き、移送速度を向上させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1の発明によ
れば、動作の変換をカムを中心に行うことになり、従来
のシリンダーによる駆動手段に比較して、動作を極めて
滑らかにし得るので保持した物品の外れや位置ずれを防
止できる。また、カムはシリンダーのように組み立て後
の調整することなく、組み立て後に即時に使用できるよ
うになり、調整の労力負荷を不要にする。また、カムに
よる駆動なのでトルクを得るのに高い空気圧を要するこ
とがない。さらに、アームを一本にすることに比較して
同一時間の物品の移送数を大幅に向上させることができ
る。請求項2の発明によれば、駆動源の駆動力で同一回
転するように形成するので、場所をとらずかつ駆動力の
伝達を単一の伝達機構を行えるので、機械的構成および
電気的構成が簡単になる。請求項3の発明によれば、同
軸上で取り付けベース部材と摺動軸体とが位置して、場
所をとらずに、リンク機構を動作させることできる。請
求項4の発明によれば、支点を中心に揺動するテコの形
態で構成でき、また、前記支点からのカムフォロアと係
合機構との位置を調整することにより簡単にトルクおよ
びストロークを調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る物品移送装置の説明図
であって、駆動部の構成を説明する側面図である。
【図2】取り付けベースをアーム取り付け側から軸方向
に沿って見た図1のB方向視図である。
【図3】回転カム体およびおよびターレットの詳細を説
明する図1のA−A線に沿う断面視図である。
【図4】物品の取り出しおよび解放動作の説明図(スラ
イド軸の周囲を断面視する図)である。
【図5】物品を保持した状態のでのアームの回転による
移送動作の説明図(スライド軸の周囲を断面視する図)
である。
【図6】従来の物品移送装置の説明図である。
【符号の説明】
10 バキュームパッド 12 アーム 14 アーム取り付けベース 16 モータ 18 第1の運動変換器 20 第2の運動変換器 22 積載箇所 24 ライン 30 スライド軸 34 リンク 38 ターレット 46 カム軸 54 回転カム体 56 溝カム体 60 レバー 62 プッシャー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象となる物品を目標位置に移送すると
    共に、その物品の方向を変換する物品の移送装置におい
    て、 第1の所定位置の物品を取り出して保持しかつ保持した
    物品を第2の所定位置で解放する複数の保持部と、 前記保持部を一端部に設けた複数のアーム部材と、 前記アーム部材を揺動可能にその他端部で軸支した状態
    で回転運動可能なアーム取り付けベース部材と、 回転駆動力を発生する駆動源と、 発生された回転駆動力を前記アーム取り付けベース部材
    の間欠回転駆動力に変換する第1の運動変換器と、 発生された回転駆動力を前記アーム部材の揺動力に変換
    する第2の運動変換器とを備えており、 前記第1の運動変換器は、前記回転駆動力が入力され
    る、周縁部に山谷形状の形成された回転カム体と、前記
    間欠回転駆動力が出力される、前記回転カム体の周縁に
    接する複数の第1のカムフォロアが円周に沿って設けら
    れたターレットとを有してなり、 前記第2の運動変換器は、前記回転駆動力が入力され
    る、回転軸の周方向に沿ったカム溝の形成された溝カム
    体と、該溝カム体の溝内に嵌入する第2のカムフォロア
    を介して前記溝カム体から進退運動を取り出す運動変換
    部材と、前記アーム部材の揺動力が出力される、運動変
    換部材の進退運動によりアーム部材を揺動運動させるリ
    ンク機構とを有してなり、 少なくとも、前記アーム部材が揺動運動することにより
    前記保持部を第1の所定位置に移動させて物品を保持し
    あるいは第2の所定位置に移動させて物品を解放すると
    きには、前記取り付けベース部材が回転運動をしないタ
    イミングになるように、前記第1の運動変換器の回転カ
    ム体の周面カム形状と第2の運動変換器の溝カム体の溝
    カム形状とが形成されていることを特徴とする物品移送
    装置。
  2. 【請求項2】 第1の運動変換器の回転カム体と第2の
    運動変換器の溝カム体とは、同軸に回転方向に固定され
    ていると共に、駆動源の駆動力で同一回転するように形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品移
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記取り付けベース部材と前記第1の運
    動変換器のターレットとは、同軸に回転方向に固定さ
    れ、かつ、回転軸が中空部を有しており、 その中空部には、リンク機構に一端が連結された摺動軸
    体が進退動可能に挿入されていて、 該摺動軸体の他端に第2の運動変換器の運動変換部材の
    進退運動を前記摺動軸体に伝達する係合機構を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の物品移送装
    置。
  4. 【請求項4】 第2の運動変換器の運動変換部材は、溝
    カム体から離れた位置に支点を有し、かつ、前記第2の
    カムフォロアと係合機構の伝達側とが取り付けられた揺
    動部材を備えてなり、該揺動部材は前記溝カム体の回転
    による前記第2のカムフォロアの運動により揺動して係
    合機構を介して摺動軸体を進退運動をするものであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の物品移送装置。
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