JP2672447B2 - 管の磁歪応力測定方法 - Google Patents
管の磁歪応力測定方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス管などの鋼管の健
全性を診断するため、応力を磁歪センサを用いて測定す
る管の磁歪応力測定方法に関する。
全性を診断するため、応力を磁歪センサを用いて測定す
る管の磁歪応力測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図1,図8および図9に示さ
れるような原理に基づく磁歪応力測定方法によって、ガ
スの配管系統に用いられる管路などに種々の外力が作用
して発生する応力を検出し、健全性を診断している。管
に大きな応力が発生している状態で放置しておくと、応
力腐食割れなどによって破損するおそれがある。また地
盤沈下などが進行していくと、管の強度を越える応力が
発生し、管が破損するおそれもある。そのような場合、
前もって応力の増大傾向を検知し、地盤沈下を防止する
ような対策を採る必要がある。
れるような原理に基づく磁歪応力測定方法によって、ガ
スの配管系統に用いられる管路などに種々の外力が作用
して発生する応力を検出し、健全性を診断している。管
に大きな応力が発生している状態で放置しておくと、応
力腐食割れなどによって破損するおそれがある。また地
盤沈下などが進行していくと、管の強度を越える応力が
発生し、管が破損するおそれもある。そのような場合、
前もって応力の増大傾向を検知し、地盤沈下を防止する
ような対策を採る必要がある。
【0003】図7は磁歪センサ1の基本的構成を示し、
図8は応力が発生していない状態を示し、図9は応力が
発生しているときの状態を示す。磁歪センサ1は、電磁
石2と検出コイル3によって構成される。電磁石2に
は、コイルL1およびL2が巻回される。検出コイル3
には、コイルL3およびL4が巻回される。
図8は応力が発生していない状態を示し、図9は応力が
発生しているときの状態を示す。磁歪センサ1は、電磁
石2と検出コイル3によって構成される。電磁石2に
は、コイルL1およびL2が巻回される。検出コイル3
には、コイルL3およびL4が巻回される。
【0004】図8(1)および図9(1)は、磁歪応力
を測定すべき強磁性体4の表面に、磁歪センサ1を当接
させている状態を示す。電磁石2のコイルL1,L2を
交流信号によって励磁すると、電磁石2の磁極から磁束
が強磁性体4内に流れる。このとき、検出コイル3の一
対の磁極が強磁性体4と接触している部分で磁位に差が
あると、検出コイル3に磁束の一部が流れ、コイルL3
およびコイルL4に信号出力が得られる。
を測定すべき強磁性体4の表面に、磁歪センサ1を当接
させている状態を示す。電磁石2のコイルL1,L2を
交流信号によって励磁すると、電磁石2の磁極から磁束
が強磁性体4内に流れる。このとき、検出コイル3の一
対の磁極が強磁性体4と接触している部分で磁位に差が
あると、検出コイル3に磁束の一部が流れ、コイルL3
およびコイルL4に信号出力が得られる。
【0005】図8に示すように、強磁性体4に力を加え
ないときには、強磁性体4内には応力が発生しない。こ
のため、図8(2)に示すように、x方向の透磁率μx
とy方向の透磁率μyとは等しい。磁歪センサ1の電磁
石2および検出コイル3の各磁極を、仮想的な正方形の
各頂点に対応させて配置する。等方的な強磁性体4で
は、検出コイル3の磁極間の磁位に差が生じないので、
検出コイル3からは信号出力が得られない。
ないときには、強磁性体4内には応力が発生しない。こ
のため、図8(2)に示すように、x方向の透磁率μx
とy方向の透磁率μyとは等しい。磁歪センサ1の電磁
石2および検出コイル3の各磁極を、仮想的な正方形の
各頂点に対応させて配置する。等方的な強磁性体4で
は、検出コイル3の磁極間の磁位に差が生じないので、
検出コイル3からは信号出力が得られない。
【0006】図9に示すように、強磁性体3をy方向に
引っ張ったときには、図9(2)に示すように、x方向
の透磁率μxよりもy方向の透磁率μyの方が大きくな
る。このため、磁気抵抗としてはy方向よりもx方向の
方が大きくなる。電磁石2のコイルL1およびL2を励
磁すると、電磁石2のコイルL1側の磁極から出た磁束
は、検出コイル3のコイルL3側の磁極の方へ流れやす
くなり、電磁石2のコイルL2側の磁極から出た磁束
は、検出コイル3のコイルL4側の磁極に流れやすくな
る。すなわち、電磁石2から発生される磁束のうちの一
部は検出コイル3を通るようになり、コイルL3および
L4から信号出力が得られるようになる。この信号出力
は、強磁性体4に発生する応力に対応するので、信号出
力を検出して強磁性体4に発生する応力を測定すること
ができる。
引っ張ったときには、図9(2)に示すように、x方向
の透磁率μxよりもy方向の透磁率μyの方が大きくな
る。このため、磁気抵抗としてはy方向よりもx方向の
方が大きくなる。電磁石2のコイルL1およびL2を励
磁すると、電磁石2のコイルL1側の磁極から出た磁束
は、検出コイル3のコイルL3側の磁極の方へ流れやす
くなり、電磁石2のコイルL2側の磁極から出た磁束
は、検出コイル3のコイルL4側の磁極に流れやすくな
る。すなわち、電磁石2から発生される磁束のうちの一
部は検出コイル3を通るようになり、コイルL3および
L4から信号出力が得られるようになる。この信号出力
は、強磁性体4に発生する応力に対応するので、信号出
力を検出して強磁性体4に発生する応力を測定すること
ができる。
【0007】ガス管などの応力を測定するときには、x
方向としてたとえば管周方向、y方向としてたとえば管
軸方向を選択する。一般に、管には鉛直方向の曲げ荷重
が加わっており、管軸方向の応力が発生している。この
応力は管頂および管底で絶対値が最大となり、管周方向
に沿って計測すると、測定結果は余弦曲線で近似され
る。測定された余弦曲線の振幅から最大の曲げ応力を検
出することができる。
方向としてたとえば管周方向、y方向としてたとえば管
軸方向を選択する。一般に、管には鉛直方向の曲げ荷重
が加わっており、管軸方向の応力が発生している。この
応力は管頂および管底で絶対値が最大となり、管周方向
に沿って計測すると、測定結果は余弦曲線で近似され
る。測定された余弦曲線の振幅から最大の曲げ応力を検
出することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来からの管の磁歪応
力測定方法は、管に曲げ変形による管軸方向応力が主と
して作用している場合に有効である。たとえばガス配管
で、7kgf/cm2程度の圧力が内圧として作用して
いる鋼管では、内圧による管周方向応力は、曲げによる
管軸方向応力に対して無視できるぐらい小さい。しかし
ながら、内圧がたとえば70kgf/cm2程度作用し
ているような高圧ガス導管では、曲げによる管軸方向応
力と比べて、内圧による管周方向応力が無視できない。
このことは、有限要素法(略称「FEM」)解析からも
明らかである。したがって、内圧が高い場合には、管軸
方向応力と管周方向応力との2軸の応力場を考慮した管
の健全性診断が必要である。
力測定方法は、管に曲げ変形による管軸方向応力が主と
して作用している場合に有効である。たとえばガス配管
で、7kgf/cm2程度の圧力が内圧として作用して
いる鋼管では、内圧による管周方向応力は、曲げによる
管軸方向応力に対して無視できるぐらい小さい。しかし
ながら、内圧がたとえば70kgf/cm2程度作用し
ているような高圧ガス導管では、曲げによる管軸方向応
力と比べて、内圧による管周方向応力が無視できない。
このことは、有限要素法(略称「FEM」)解析からも
明らかである。したがって、内圧が高い場合には、管軸
方向応力と管周方向応力との2軸の応力場を考慮した管
の健全性診断が必要である。
【0009】本発明の目的は、内圧による管周方向応力
が、曲げによる管軸方向応力に対して無視できない場合
にでも、応力を有効に測定することができる管の磁歪応
力測定方法を提供することである。
が、曲げによる管軸方向応力に対して無視できない場合
にでも、応力を有効に測定することができる管の磁歪応
力測定方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、管の周方向に
ついて磁歪応力分布を検出し、検出された磁歪応力か
ら、管の内圧に対応する管周方向応力を補正して、管軸
方向応力を求めることを特徴とする管の磁歪応力測定方
法である。
ついて磁歪応力分布を検出し、検出された磁歪応力か
ら、管の内圧に対応する管周方向応力を補正して、管軸
方向応力を求めることを特徴とする管の磁歪応力測定方
法である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、管周方向について検出される
磁歪応力から、管の内圧に対応する管周方向応力を補正
して管軸方向応力を求める。管に大きな内圧が作用する
と、管を半径方向に切り離そうとする力が働く。この力
に釣り合うように、管周方向応力が発生する。この管周
方向応力は、管周に沿って一定であり、かつ内圧を用い
て容易に求めることができる。したがって磁歪センサか
らの測定結果として求められる磁歪応力のうちから、管
周方向応力による寄与を補正して、管軸方向応力を求め
ることができる。
磁歪応力から、管の内圧に対応する管周方向応力を補正
して管軸方向応力を求める。管に大きな内圧が作用する
と、管を半径方向に切り離そうとする力が働く。この力
に釣り合うように、管周方向応力が発生する。この管周
方向応力は、管周に沿って一定であり、かつ内圧を用い
て容易に求めることができる。したがって磁歪センサか
らの測定結果として求められる磁歪応力のうちから、管
周方向応力による寄与を補正して、管軸方向応力を求め
ることができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による磁歪応力測
定方法を示す。図1(a)は、管に内圧および曲げ荷重
が作用している状態を示し、図1(b)は管周に沿って
測定される応力の分布状態を示す。ガス管などとして使
われる鋼管などの強磁性体の管10には、一般に地盤沈
下などによって管頂11または管底12において管軸方
向応力が最大となるような曲げ荷重13が作用する。管
10が、高圧のガスなどを輸送するときには、内圧によ
る管周方向応力も管軸方向応力に対して無視できない大
きさとなる。このような管10における2軸応力状態
で、磁歪センサによって管周方向磁歪応力を測定する
と、図1(b)に示すような結果が得られる。直接測定
される磁歪応力を表す曲線LTは、管軸方向応力と管周
方向応力との差を表す。管周方向応力は管10の内圧に
対応し、管頂からの角度θによらず一定な直線LCとし
て表される。曲げ荷重13によって発生する管軸方向応
力は、曲線LLによって表される。すなわち、測定され
た曲線LTに対して、管周方向応力の値LCを加算して
補正することによって、曲線LLとして表される管軸方
向応力の分布が得られる。また、単に曲げによる管軸方
向応力値の値を求めるだけであれば、測定された曲線L
Tの振幅値を、そのまま管軸方向応力値とすることもで
きる。
定方法を示す。図1(a)は、管に内圧および曲げ荷重
が作用している状態を示し、図1(b)は管周に沿って
測定される応力の分布状態を示す。ガス管などとして使
われる鋼管などの強磁性体の管10には、一般に地盤沈
下などによって管頂11または管底12において管軸方
向応力が最大となるような曲げ荷重13が作用する。管
10が、高圧のガスなどを輸送するときには、内圧によ
る管周方向応力も管軸方向応力に対して無視できない大
きさとなる。このような管10における2軸応力状態
で、磁歪センサによって管周方向磁歪応力を測定する
と、図1(b)に示すような結果が得られる。直接測定
される磁歪応力を表す曲線LTは、管軸方向応力と管周
方向応力との差を表す。管周方向応力は管10の内圧に
対応し、管頂からの角度θによらず一定な直線LCとし
て表される。曲げ荷重13によって発生する管軸方向応
力は、曲線LLによって表される。すなわち、測定され
た曲線LTに対して、管周方向応力の値LCを加算して
補正することによって、曲線LLとして表される管軸方
向応力の分布が得られる。また、単に曲げによる管軸方
向応力値の値を求めるだけであれば、測定された曲線L
Tの振幅値を、そのまま管軸方向応力値とすることもで
きる。
【0013】図2は、高い内圧p(kgf/cm2)が
作用している場合に、管周方向および管軸方向に一定の
引っ張り応力σcおよびσaがそれぞれ発生し、力の釣
り合いがとれている状態を示す。図2(a)は横断面、
図2(b)は縦断面をそれぞれ示す。管10の内径をd
(cm)、管10の厚みをt(cm)とすると、次の第
1式が成りたつことが知られている。
作用している場合に、管周方向および管軸方向に一定の
引っ張り応力σcおよびσaがそれぞれ発生し、力の釣
り合いがとれている状態を示す。図2(a)は横断面、
図2(b)は縦断面をそれぞれ示す。管10の内径をd
(cm)、管10の厚みをt(cm)とすると、次の第
1式が成りたつことが知られている。
【0014】
【数1】
【0015】上述の第1式は、たとえば圧力容器の設計
などにおいて周知の公式である。なおσaはσcの1/
2となる。
などにおいて周知の公式である。なおσaはσcの1/
2となる。
【0016】図3は、図1に示す測定を行うための装置
の構成を示す。管10の外周には、環状のレール20が
装着される。磁歪センサ21は、モータなどを含む駆動
手段22によって、レール20に沿う移動を行うことが
できる。
の構成を示す。管10の外周には、環状のレール20が
装着される。磁歪センサ21は、モータなどを含む駆動
手段22によって、レール20に沿う移動を行うことが
できる。
【0017】図4は、図3に示す測定装置の概略的な電
気的構成を示す。磁歪センサ21の検出コイルからの信
号出力は、電圧測定回路24に与えられ、増幅やアナロ
グ/デジタル変換が行われる。デジタル変換された電圧
測定回路24からの出力は、マイクロコンピュータなど
によって実現される処理回路25に与えられる。処理回
路25は、駆動手段22を制御する。また電圧測定回路
24の測定結果を、図1に示す管頂11からの角度θに
対するデータとして、メモリ27にストアする。メモリ
27のストア内容は、陰極線管(略称「CRT」)や液
晶(略称「LCD」)などの表示手段28によって目視
表示することができる。
気的構成を示す。磁歪センサ21の検出コイルからの信
号出力は、電圧測定回路24に与えられ、増幅やアナロ
グ/デジタル変換が行われる。デジタル変換された電圧
測定回路24からの出力は、マイクロコンピュータなど
によって実現される処理回路25に与えられる。処理回
路25は、駆動手段22を制御する。また電圧測定回路
24の測定結果を、図1に示す管頂11からの角度θに
対するデータとして、メモリ27にストアする。メモリ
27のストア内容は、陰極線管(略称「CRT」)や液
晶(略称「LCD」)などの表示手段28によって目視
表示することができる。
【0018】図5は、図4に示す処理回路25の動作を
示す。ステップn1から動作を開始し、ステップn2で
磁歪センサ21を管周方向に回転しつつ、一定の角変位
毎に磁歪センサからの出力電圧Vを測定する。測定され
た電圧は、ステップn3においてメモリ27にストアさ
れる。このようにして、磁歪センサ21を管の全周にわ
たって移動させる。メモリ27にストアされた磁歪セン
サからの出力電圧Vは、後述する図6にプロットされる
データに対応する。このデータは、ステップn4で、表
示手段28によって表示することができる。
示す。ステップn1から動作を開始し、ステップn2で
磁歪センサ21を管周方向に回転しつつ、一定の角変位
毎に磁歪センサからの出力電圧Vを測定する。測定され
た電圧は、ステップn3においてメモリ27にストアさ
れる。このようにして、磁歪センサ21を管の全周にわ
たって移動させる。メモリ27にストアされた磁歪セン
サからの出力電圧Vは、後述する図6にプロットされる
データに対応する。このデータは、ステップn4で、表
示手段28によって表示することができる。
【0019】次にステップn5では、最小二乗法によっ
て図6に示す余弦曲線LTにデータを近似させる。次に
ステップn6では、図6に示す振幅Bに対応して管軸方
向の応力σlを演算して求める。次にステップn7で
は、内圧に対応して管周方向応力σcを演算して求め
る。管10の内圧が一定である場合は、前もって管周方
向応力σcを求めておくこともできる。リアルタイムで
内圧に対応する管周方向応力を求めるためには、圧力の
検出データを処理回路25に与えるようにすればよい。
最後に、ステップn8で動作を終了する。
て図6に示す余弦曲線LTにデータを近似させる。次に
ステップn6では、図6に示す振幅Bに対応して管軸方
向の応力σlを演算して求める。次にステップn7で
は、内圧に対応して管周方向応力σcを演算して求め
る。管10の内圧が一定である場合は、前もって管周方
向応力σcを求めておくこともできる。リアルタイムで
内圧に対応する管周方向応力を求めるためには、圧力の
検出データを処理回路25に与えるようにすればよい。
最後に、ステップn8で動作を終了する。
【0020】図6は、図5に示す動作によって得られる
測定結果を示す。前述したように、測定結果は管頂から
の角度θに対する出力電圧Vとして表され、余弦波形を
表す曲線LTで近似される。余弦波形LTの振幅Bが、
管に対応する管軸方向応力に対応する。
測定結果を示す。前述したように、測定結果は管頂から
の角度θに対する出力電圧Vとして表され、余弦波形を
表す曲線LTで近似される。余弦波形LTの振幅Bが、
管に対応する管軸方向応力に対応する。
【0021】以上のように本実施例では、管の内圧が高
い場合に、2軸応力場を考慮して応力発生状態を測定す
ることができる。これによって、地盤の不等沈下などに
よって曲げ応力が発生している高圧ガス導管などの健全
性を容易に診断して評価することができる。
い場合に、2軸応力場を考慮して応力発生状態を測定す
ることができる。これによって、地盤の不等沈下などに
よって曲げ応力が発生している高圧ガス導管などの健全
性を容易に診断して評価することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内圧によ
る管周方向応力が、曲げなどによる管軸方向応力に対し
て無視できない程度に大きい場合においても、磁歪応力
を測定することによって、容易に管軸方向応力を求める
ことができる。これによって高い内圧が作用している鋼
管などの応力状態を測定することができ、2軸の応力場
を考慮した管の耐力評価を行うことができる。
る管周方向応力が、曲げなどによる管軸方向応力に対し
て無視できない程度に大きい場合においても、磁歪応力
を測定することによって、容易に管軸方向応力を求める
ことができる。これによって高い内圧が作用している鋼
管などの応力状態を測定することができ、2軸の応力場
を考慮した管の耐力評価を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例の測定状態を示す斜視図およ
び測定結果を示すグラフである。
び測定結果を示すグラフである。
【図2】内圧によって管周方向に発生する応力を示す概
略的な断面図である。
略的な断面図である。
【図3】図1(a)に示す測定を行うための装置を示す
概略的な斜視図である。
概略的な斜視図である。
【図4】図3に示す装置の概略的な電気的構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】図4に示す処理回路25の動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図6】図5に示す動作によって得られる測定結果を示
すグラフである。
すグラフである。
【図7】磁歪応力測定に用いる磁歪センサの構成を示す
概略的な斜視図である。
概略的な斜視図である。
【図8】磁歪応力測定の原理を示す図である。
【図9】磁歪応力測定の原理を示す図である。
10 管 11 管頂 12 管底 13 曲げ荷重 20 レール 21 磁歪センサ 22 駆動手段 24 電圧測定回路 25 処理回路 27 メモリ 28 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 隆司 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 境 禎明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−252538(JP,A) 特開 平3−176628(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 管の周方向について磁歪応力分布を検出
し、 検出された磁歪応力から、管の内圧に対応する管周方向
応力を補正して、管軸方向応力を求めることを特徴とす
る管の磁歪応力測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7234193A JP2672447B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 管の磁歪応力測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7234193A JP2672447B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 管の磁歪応力測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06288840A JPH06288840A (ja) | 1994-10-18 |
JP2672447B2 true JP2672447B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=13486504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7234193A Expired - Lifetime JP2672447B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 管の磁歪応力測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2672447B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP7234193A patent/JP2672447B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06288840A (ja) | 1994-10-18 |
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